・自由記入欄(自由に表現してください)の書き方
・自由記入欄でESを書く際の流れ
・自由記入欄でESを書く際のポイントや注意点
・自由記入欄の例文5選
・自由記入欄のESを書く予定がある人
・自由に表現してくださいと言われてどう書けばいいか分からない人
・正しく理解して質の高いESを作成したい人
・書類選考に突破したい人
文章だけでも、自分の強みや人柄が具体的に伝われば十分に評価されます。写真・イラスト・グラフは、文章では伝えにくい情報を補う場合に使いましょう。
重要なのは、表現の派手さではなく、何を伝えたいのか、なぜその表現方法を選んだのかが明確であることです。
【ES自由記入欄】そもそも自由記入欄ってなに?
ESの自由記入欄とは、文章・写真・イラスト・グラフなどから、自分で表現方法を選んで回答する項目です。
ただし、自由記入欄には、大きく分けて「テーマ指定型」と「完全自由型」の2つがあります。
| 形式 | 設問例 | 回答のポイント |
|---|---|---|
| テーマ指定型 | 「あなた自身を自由に表現してください」 | 設問の範囲内で、自分の強みや人柄を表現する |
| 完全自由型 | 「自由に記入してください」「ほかに伝えたいこと」 | ほかの設問で伝えきれなかった情報を補う |
「自由」とは何を書いてもよいという意味ではなく、設問の意図を守ったうえで表現方法を選べるという意味です。
自由記入欄は、広告・マスコミなど表現力を重視する業界だけでなく、メーカー、鉄道、金融など幅広い企業で出題されています。
- 旭化成:あなたを自由に表現してください(300字)
- JR西日本:長所短所を含めて、あなたのセールスポイントを自由に記入してください(300字)
銀行など、自己分析を深掘りするタイプの企業で聞かれることも多い設問です。
【ESで自由に表現】企業はどんな目的で聞いているの?
いくら「自由に」といっても、企業の目的に沿わない内容を書くのでは意味がありません。
採用につなげるエントリーシートにするためには、その目的を知ることが大切です。
質問形式でなく、自由に表現させる項目を設けることにどのような意図があるのかを考えてみましょう。
個性を知るため
エントリーシートは、基本的に応募者の人物像を把握したいための質問がされるものです。
長所や短所、また志望動機を尋ねる質問などがその代表的なものでしょう。
しかし、このような決まった質問に対する答え方には模範解答のようなものがあり、答えが似通ったものになりやすい傾向があります。
一方、自由に表現する場合、何を表現するか、どのように表現するかは十人十色です。
たとえ同じ方向性であっても、すべて同じ表現になることはあり得ません。
つまり企業は、個性が出にくい紋切り型の質問ではなく、応募者に自由に表現してもらうことで、より深く応募者の個性を知ろうとしているのです。
自由に表現する応募者の側は、より自分の個性が伝わる表現方法を考える必要があると言えるでしょう。
熱意を知るため
エントリーシートを作成するときには、できるだけ良い印象を残せるように、定番の質問であっても書く内容についてあれこれ悩むのが心情です。
ましてや自由に表現するとなると、アイデア出しから始めなければならないため、よりエネルギーを使うでしょう。
エントリーシートを仕上げるためにどれだけの時間とエネルギーをかけたかで、そのクオリティは異なってきます。
応募者がどの程度の熱意を持って応募してきているのか、そのエントリーシートの仕上がり具合である程度知ることができるでしょう。
逆に言えば、どんなに志望度が高くても、そのエントリーシートから熱意が感じられないようでは評価が下がってしまうということです。
十分に検討したうえで、自分の熱意が伝わるエントリーシートに仕上げましょう。
センスや表現力を知るため
センスや表現力を必要とする職種では、応募者に自由に表現させることにより、仕事に必要なスキルをチェックしていることも考えられます。
表現のセンスを問われる職種に応募する場合には、自分のスキルをアピールするチャンスととらえ、課題作品を仕上げるつもりで取り組みましょう。
このとき、センスを活かしてアピールするのは、あくまでも自分自身の個性であることを忘れてはいけません。
企業が選考において重視するのは、その応募者がその企業で働くことにマッチした人物であるのかどうかです。
デザインやレイアウトが素晴らしいだけはなく、一番伝えるべき自分自身の性格や人物像を、相手にどれだけわかりやすく魅力的に表現することができるのかを意識しましょう。
【ES自由記入欄】「工夫」と「奇をてらっているだけ」の境界線
自由記入欄では、個性を出そうとするあまり内容が浮いてしまうケースが少なくありません。書き終えたら、以下の問いを自分に投げかけてチェックしてみましょう。
「その表現を選んだ理由を、面接で聞かれたときに自信を持って説明できるか?」
この問いに即答できるなら、その表現は「工夫」として評価される可能性が高いです。一方、説明に詰まってしまうなら、単に「奇をてらっているだけ」と判断されるリスクがあります。
独創的な内容であることよりも、なぜその表現を選んだのかという理由を語れることの方が、選考においては重要です。
【ESで自由に表現】文章の場合
自由に表現することを文章で求められている場合、そこに記述すべき内容は自分自身の強みや性格についてです。
自分がどのような人物であるのか、読みやすさやわかりやすさを重視して書くことが大切です。
エントリーシートのほかの項目では伝えきれなかった自分自身について、伝えておきたいことを存分にアピールしましょう。
また面接に進んだ場合、書いた内容を掘り下げて質問される可能性がありますので、口頭で語ることも考えて、話を膨らませて語れる内容を考えると良いでしょう。
【ESで自由に表現】文章・写真・イラスト・グラフの選び方
自由記入欄が白紙で与えられていても、すべての表現方法を使う必要はありません。
目立ちやすさではなく、自分が伝えたい内容を最も理解してもらいやすい方法を選びましょう。
| 表現方法 | 向いている内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 文章 | 価値観、考え方、経験の背景 | 長文を詰め込まず、見出しや改行を使う |
| 写真 | 活動の様子、作品、チームでの役割 | 何を伝える写真か説明文を加える |
| イラスト | 性格、強み、比喩表現 | 絵の上手さより、意味の分かりやすさを優先する |
| グラフ・図 | 成長の変化、自分史、成果、行動の流れ | 項目や数字の意味を明示する |
| キャッチコピー | 強みや人柄を短い言葉で印象づける | 根拠となる具体的な経験を必ず添える |
文章だけでも問題ありません。視覚的な要素は、文章だけでは伝わりにくい情報を補う目的で使いましょう。
【ESで自由に表現】手書きする場合の注意点
手書きの場合は、いきなり本番用紙へ書かず、別紙で内容とレイアウトを完成させてから下書きしましょう。
清書には黒の油性ボールペンなど、企業の指定に合った消えない筆記具を使用します。
修正液や修正テープ、熱で消えるペンの使用は避け、書き損じた場合は可能であれば新しい用紙へ書き直しましょう。
【ESで自由に表現】自由に表現を問われた際の流れ
エントリーシートに自己PRを書く際に、企業から「自由に表現してください」と指定された際に、どんな流れで考えたら良いのかわからない人も少なくないでしょう。
そんな人のために、ここでは具体的な作成の流れについて紹介します。
もしイメージできない人は、まずこちらの内容を踏まえた上で考えてみてください。
企業研究をする
最初にエントリーシートを書く際に、大前提として覚えておかなければいけないことがあります。
それは、最終的にエントリーシートの内容の良し悪しを判断するのは、応募先の企業であることです。
つまり、どれだけ自分の中で良い出来だなと思えるようなエントリーシートを作成できたとしても、実際に相手がどう見るのかはわかりません。
だからこそ、エントリーシートを作る前にあらかじめやっておかなければいけないのが、企業研究になります。
自分が入ろうと思っている企業は、一体どのような人材を求めているのかを、きちんと調べなければいけません。
そのため、間違っても自分の頭の中だけで考えながら、エントリーシートは書かないようにしてください。
企業にマッチした内容でテーマを決める
学歴さえ良ければ採用される可能性は高いと思い込んでいる人も、もしかしたらいるかもしれません。
しかし、残念ながら学歴だけで判断するような企業は、ほとんどありません。
なぜならどんな企業も、学歴以前に自社にマッチした人材を、積極的に採用したいと考えているからです。
そのため、これから就活を控えている人は、目指している企業の採用担当者に「この人はうちと相性が良さそう」と思わせられるような内容を、エントリーシートに書く必要があります。
どんなにスペックの高いところをアピールできたとしても、自分の考え方や価値観に共感されなかった場合は、それだけで採用を見送られてしまうことも出てくるので気をつけてください。
構成を決める
ある程度自分の表現の仕方が固まってきた際には、どのような構成で書いていくべきかを考えなければいけません。
その理由は、構成を考えずにいきなり書き始めてしまうと、最終的にまとまりのない文章になってしまう可能性があるからです。
つまり、どれだけ良いことを書いていたとしても、その内容が適切に相手に伝わらないおそれがあります。
せっかく頑張って書いても意味がなくなってしまいますので、そうならないように構成を決めておくことが重要だといえるでしょう。
そこでおすすめなのが、PREP法と呼ばれる構成の作り方です。
PREP法とは、簡単にいうと「結論・理由・具体例・結論」の順に従って、文章を書くことをいいます。
この方法を用いるだけで伝わりやすい文章を作れるので、ぜひ試してみてください。
白紙形式では4つの要素を配置する
白紙の自由記入欄でレイアウトに迷った場合は、以下の4つを上から順番に配置しましょう。
②強みや人柄の簡潔な説明
③強みを裏付ける具体的なエピソード
④入社後にどのように活かすか
最も伝えたいキャッチコピーや強みを上部に大きく置き、その下に写真や図、エピソードを配置します。
採用担当者が最初に見たとき、何を伝えたいページなのかをすぐ理解できる構成にすることが重要です。
添削する
エントリーシートを書き終えた際には、必ず添削もするようにしましょう。
なぜなら、添削をすることによって初めて気づく良いところや悪いところが出てくる場合があるからです。
特に悪い部分に関しては、そのまま気づかずに提出してしまうと、採用に大きく響いてしまう危険があります。
だからこそ、面倒くさかったとしても、きちんとエントリーシートの添削はしておいた方が良いでしょう。
ちなみに添削方法はさまざまですが、自分で単純に見直しても良いですし、より厳しく添削したい場合は第三者の人に目を通してもらうこともおすすめです。
第三者だからこそ自分では気づかないことを指摘してもらえるケースは多々ありますので、身近にいる家族や友人に声をかけてみてください。
あるいは、就活エージェントのサービスを利用して、プロの意見をもらってみるのもありです。
【ESで自由に表現】書く際の注意点
エントリーシートでは、自分を自由に表現するために、さまざまな書き方を考える人もいるでしょう。
もちろんどんな形で表現しても良いですが、だからといってなんでも許されるわけではありません。
なぜなら、あくまでも採用の基準としてチェックされるのがエントリーシートだからです。
ここでは特に注意してほしいポイントを、5つ紹介します。
未記入は避ける
自由といわれると、人によっては未記入で終わらせてしまうかもしれません。
その方が負担もなくラクですので、できることならそうしたい人も少なくないでしょう。
しかし、どのような企業に応募することになったとしても、未記入で終わることは避けてください。
なぜなら、未記入の欄がある状態のエントリーシートを出しても、決して良いイメージを与えられないからです。
場合によってはマイナス評価に大きくつながってしまいますので、本気で就活を成功させたい人はきちんとすべて記入することを心がけるようにしてください。
たとえベストな表現ができなかったとしても、何も書かずに出すよりかは確実に良いイメージを与えられます。
ウケ狙いは避ける
できるだけ印象に残るようなエントリーシートにしたいと思っている人も、おそらくいるでしょう。
そんな時に、人によってはウケ狙いで自分を表現しようとするかもしれません。
もちろん自由に表現しても何も問題はありませんが、露骨にウケ狙いであることがわかるような内容にするのは、避けた方が無難だといえます。
なぜなら、あくまでもエントリーシートは就活で企業に提出するための正式な書類になるからです。
つまり面白い内容になっていればいるほど高く評価されるとは限りませんので、ウケを狙うのではなく、自分のアピールにつながるような内容を意識しながら書かなければいけません。
どうすれば相手が採用したいと思ってくれるのかを、相手目線になりながら考えてみましょう。
記入ルールを守る
エントリーシートで自由に表現しても良いといわれた際に、勘違いしてはいけないことがあります。
それは、あくまでもフォーマットやテーマには最低限従わなければいけないということです。
例えば、エントリーシートにはさまざまな記入欄がありますが、その記入欄を無視して好きなことを好きなように書くのは当然NGです。
また、企業から書いてほしいテーマを決められている場合は、そのテーマから外れない範囲の中で自由に書く必要があります。
つまり、本当の意味で自由に書いても良いわけではありませんので、そこは意識しておくべきポイントです。
分かりやすく簡潔に
自由に自分のことを表現しても良いとなると、本当に自由にダラダラと長文を書いてしまう人もいるでしょう。
内容をできるだけ充実させてアピールすることはもちろん大事なことですが、そもそも伝わる内容になっているのかどうかも、忘れてはいけないところです。
そのため、どんなことをアピールするとしても、相手の立場になったつもりで「本当にわかりやすい内容になっているのか?」を、必ず意識しながら書くようにしましょう。
採用担当者は1人で多くの人のエントリーシートに目を通すことになるため、むしろどれだけ簡潔にわかりやすく書かれているのかも重要視されることを、覚えておいてください。
ネガティブな内容は避ける
エントリーシートに自分のことを表現する際に、ついネガティブな内容を書いてしまう人もいるでしょう。
例えば、ギャンブルに関するネタをアピール材料にしてしまう人もいますが、どんなに良い内容だったとしても、それは評価されないおそれがあります。
なぜなら、ギャンブルのネタ自体が就活におけるアピールポイントとして、一般的にあまり適切とはいえないからです。
どちらかといえばネガティブに捉えられてしまうものになるため、良いエピソードを持っていたとしても、避けるようにした方が良いでしょう。
失敗経験を書くこと自体がNGなわけではありません。
ただし、失敗した事実や後悔だけで終わると、ネガティブな印象を与える可能性があります。
失敗の原因をどう捉え、どのように行動を変え、その後どのような成長につながったかまで説明しましょう。
【ES自由記入欄】おすすめのテーマ一覧
自由記入欄で何を書くか迷っている人のために、おすすめのテーマを一覧にまとめました。自分の経験や強みと照らし合わせて、書きやすいテーマを選んでみてください。
| テーマ | こんな人におすすめ |
|---|---|
| 長所・強み | 成果やエピソードで実績を語れる人 |
| 企業理念への共感 | 志望度の高さを伝えたい人 |
| 入社後のビジョン | 将来像を具体的に描けている人 |
| プレゼンテーション力 | 伝える力・対人スキルをアピールしたい人 |
| 専門スキル・特技 | プログラミングや語学など明確な強みがある人 |
| 趣味・特技をビジュアルで表現 | 絵やデザインが得意な人 |
| モチベーショングラフ | 論理的に自己分析を伝えたい人 |
| キャッチコピー | 短い言葉で印象を残したい人 |
テーマが決まったら、内容が他の設問(自己PRやガクチカ)と重複しないかも必ず確認しましょう。
【ESで自由に表現】自由表現の例文5選
実際にエントリーシートで自由な表現をアピールしようと思っていても、具体的に何をどうやって伝えていけば良いのか、想像できない人もいるはずです。
そんな人のために、ここではさまざまな例文を紹介します。
【売上貢献】バイトリーダーとして経営目線で動いた話
【志望動機直結】御社の理念に共感した理由と入社への熱意
【入社後ビジョン】1年でリーダー、2年で海外展開を目指す理由
【伝える力】ゼミで絶賛されたプレゼン資料に込めた工夫
【専門スキル】中学から独学で積み上げたプログラミング歴
【ESで自由に表現】ES添削なら就活エージェントに見てもらおう
何をどのように書くのが正解なのかわからない「自由に表現してください」のような項目があるエントリーシートは、作成後に自信が持てず困ってしまうことも少なくありません。
そのような場合は、就活エージェントを活用してみましょう。
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【ESで自由に表現】自由表現で採用担当の心を掴もう
就職活動で、興味のある企業に提出する応募書類がエントリーシートです。
企業側は、エントリーシートに設定した質問を応募者に答えさせることで知りたいポイントを把握することができます。
それにもかかわらず、自由に表現することを求める項目を設定するのは、より応募者の人物像を知りたいからです。
自分自身の何を伝えるかを明確にして、どのような方法でどのように表現するのが自分の個性が最大限に伝えられるかを考えて作成に臨みましょう。
その際には、自分自身を客観的にとらえられていることが大前提です。
また、企業が求める人物像についても把握しておかなければなりません。
自己分析と企業研究をしっかり行い、採用につながるエントリーシートを作成しましょう。