はじめに
就職活動では履歴書やES、面接などの対策を多くすると思います。
しかし、SPIの試験も企業からすれば重要な判断要素であるため勉強をおろそかにすると例えESや面接が良くできても不採用となってしまいます。
「そんな勉強しなくてもある程度点数はとれるから大丈夫」と思っている方も対策ができていないと点数は伸びません。
そうならないためにも、SPI対策は早めから行いましょう。
【SPI】SPIとは?
まず、SPIとはどのようなものなのか、就活にどのような関係があるのか分からない方のためにSPIがなぜ行われるのかをご紹介いたします。
SPI試験をする理由
企業がSPIを行う理由としては、働くうえで必要な基礎的な能力を持っているかを確かめるためです。
SPIの点数は基本的に70点以上取れておくと良いと言われますが、それは企業によって異なるため、SPIの点数結果で足切りされる企業ならばしっかりと準備して臨む必要があるでしょう。
また、個性の尊重や多様性についてのチェックにも役に立ちます。
同じ能力の人材ばかりではなく様々な能力を持った人材を採用できるため、企業はSPI試験を実施するのです。
ベンチャー企業でもSPIがある?
ベンチャー企業ではSPI試験は実施されないと考える方も少なからずいるのではないでしょうか。
ベンチャーは選考の自由度が高いため各々の企業で異なりますが、SPIがある企業も少なくはありません。
そのため、ベンチャー志望だからといって勉強をおろそかにしていると試験結果で落とされてしまう可能性があります。
SPI試験の種類
SPI試験は様々な方法で受験することができます。
パソコンを使って受験するのがWEBテスティング、テストセンター、インハウスCBTです。WEBテスティングとインハウスCBTは選考の度受検する必要がありますが、テストセンターは毎回受検する必要がありません。そのため、良い点数が取れたときのデータを送信することができます。しかし、何度受検しても送信できるのは直前の結果のみであるため再挑戦するには注意が必要です。
紙媒体のSPI試験にはペーパーテスティングがあります。パソコンを使った試験であると1問ごとに時間制限があるため自分の好きな時間配分で問題を解くことができません。反対にペーパーテスティングだと自分のペースで問題を解くことができます。
しかし、ペーパーテストの方が問題数が多く出題されるため、1問1分ペースでなければ問題を解ききることは難しくなっています。
企業が提示した方法で受検することが多いと思いますが、自分で事前に受けておくことも対策として有益でしょう。
SPI以外の適性検査
玉手箱やGABなどがあります。各々企業によって行うテストが異なるため、事前にこの企業はどのようなテストを実施しているのかを把握しておく必要があります。
SPIは多くの企業が採用しているテストですが、SPIだけに絞って勉強することはあまり得策ではありません。
【SPI】SPIの実施時期
就職活動が解禁された3月から5月ごろまでがSPI試験を受ける回数が多い傾向にあります。
そのため、それまでに勉強しておくことが重要となります。
また、ベンチャーや早期選考を行っている企業は大学3年生の夏ごろからすでにSPIを行っている可能性もあるため、早めに勉強する必要があります。
【SPI】対策はいつから始めるのがいいか?
ベンチャー以外の企業は3月から本格的な採用が始まるため、SPI対策は大体2月ごろから始める人が多いです。
しかし、ベンチャーの場合、募集時期が早期であることや通年採用であるため少なくとも3年生の夏ごろには初めておく必要があります。
SPI対策に必要な勉強時間は?
一般的に30〜60時間程度必要とされています。大体1日1時間勉強すれば1か月〜2か月で対策できるものとなっています。
しかし、SPI以外の適性検査の勉強や他の就職活動(インターンシップや面接練習など)、学業との両立が必要となるためなるべく早く行う必要があると考えます。
【SPI】SPI対策の方法
SPIは適性を判断するための検査ですが、それを測るために大きく分けて2つの検査を行います
それが「能力検査」と「性格検査」です。
能力検査
能力検査は主にビジネスに必要な知的能力を測る検査です。これは単に学力を計測するのではなく、働くうえで必要な能力を測るため、学力的な難しさとは少し違います。
答えを解答するにあたってどのように考えれば良いかを合理的に考え、処理する能力が求められます。
能力検査は「言語分野」と「非言語分野」の2種類の問題から構成されています。
言語分野
「言語分野」は言葉の意味や話の要点を理解できているかどうかを測る検査となっています。
出題される問題は、長文読解や語句の用法、文の並び替えなどです。
自分の思い込みで回答してしまうと、間違っているということがよくあるため、しっかりとした対策が必要となります。
非言語分野
「非言語分野」は計算問題があるため、合理的に効率的に進めることが求められる検査となっています。
「言語分野」よりも正答率が比較的低く、問題が難しいです。
そのため、どれだけ早急に問題を理解し、効率的に問題を解くかが重要となっています。
出題される問題は、推論、損益算、仕事算などです。
これらの問題はビジネスにおいてのお金の計算やプロセスの考え方などで必要となります。
性格検査
性格検査はその人の普段の性格を知るための検査となっています。
また、自分に合った職場や業務内容を数値として知る事が出来るため、検査結果に応じて企業が自社に合っているかを判断するのと同時に本当にこの企業で自分は働けるのかを自分自身でも知る事ができる検査となっています。
そのため、志望度の高い企業であっても自分を良く見せるために嘘をついて回答すると、就職後に悩んでしまうことがあるかもしれません。
この検査では普段の自分と向き合い、正直に答える方が企業の為にも自分の為にもなります。
注意点としては、「どちらかといえばあてはまる」「どちらでもない」「どちらかといえばあてはまらない」といった中途半端な答えが多いと、自分の優れているところをアピールすることができません。
そのため、日頃行っていることで自信があるという回答があったら「あてはまる」、全く違ったら「あてはまらない」と素直に答えることで自分という人間はどういった思考を持っているかをアピールすることができます。
参考書
SPIの能力検査は参考書を繰り返し解くことが最も行われている勉強法です。
SPIの能力検査は難しいですが、基本的に同じ様な問題が毎年出題されているため、傾向と対策は参考書を解くことで行うことができます。
特に非言語分野は問題を解くコツが分かると非常に効率よく解くことができるため、参考書での勉強は必須であると考えます。
最初は時間を測らず1問ずつゆっくりと理解しながら勉強し、ある程度コツがつかめるようになったら時間を測って繰り返し問題を解くことで良い得点をだすことができるでしょう。
アプリ
近年、無料でSPIの勉強ができるアプリが多く存在しています。
スマートフォンで通学の時間や夜寝る前などの隙間時間に簡単に勉強できることがアプリの利点となっています。
就活生はどうしてもインターンシップや企業説明会などで移動時間が取られてしまうため、その間に勉強をすることで時間を有効活用することができます。
SPIで検索をすると多くのアプリが表示されるため自分の勉強法にあったアプリを見つけることで勉強のモチベーションが上がり、自信をもってSPI試験に臨むことができると考えます。
まとめ
SPI試験はただ学力を測るための試験ではありません。
企業に合った人材や新たな考え方を持つ人材を見分けるための検査です。
企業が求めている人材を見つけると同時に、自分の能力や適性が分かる検査にもなっているため自分の実力が最大限発揮されるように、対策はしておいた方が良いと考えます。
そのためには、就活が本格化する秋、冬までには対策が完了しており、いつSPIテストが行われても大丈夫なようにしておきましょう。
夏の長期休暇期間に1日1時間でも勉強をしておくことが最も効率的な就活スケジュールであると考えます。