【例文付き】800字の志望動機ってどう書けばいい?ポイントや構成を解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・800字の志望動機の書き方
・志望動機のおすすめ構成

この記事をおすすめしたい人

・800字の志望動機の書き方を知りたい人
・自分の志望動機に不安がある人

目次目次を全て表示する

はじめに

志望先の企業へ提出するエントリーシートに志望動機を書こうとしたら、志望先から800字で書くように指定されて困っているという人もいるでしょう。

志望動機に求められる文字数は企業によって異なりますが、800字となると考えるのも一苦労です。

いったいなぜ企業はそんなに長い文字数を指定するのでしょうか。

この記事では、企業が800字の志望動機から読み取ろうとしている内容や書き方などを解説しています。

ぜひこの記事を参考に、800字の志望動機にチャレンジしてみてください。

【800字の志望動機】企業が800字で志望動機を書かせる理由

基本的に、企業は志望動機からその学生がなぜ自社を選んだのか読み取り、そこからさらに自社の社風とマッチしているかを確認しようとしています。

それだけならば、100〜400字程度でも読み取れるものですが、わざわざ800字の志望動機を課す企業はさらに就活生の情報を深掘りしたいと考えているのが一般的です。

では、読むのにも時間がかかる800字の志望動機からわかることとはいったい何なのでしょうか。

まずは、企業が長い志望動機を書かせる理由について解説していきます。

あえて長い字数を課すことで志望度を見ている

800字の志望動機を書くように指定された際、面倒に感じるのは仕方のないことです。

通常、長い文章を書くのはそれだけでも労力がかかるものであり、内容をよく考えて魅力的な文章を作成しなければならない志望動機ならなおさらです。

企業は、その面倒臭さを乗り越えてきちんとした志望動機を書ける人なのかを見ています。

少々長い文章であっても、企業分析ができており、濃厚な内容を書けるほど自社に対する熱意のある就活生ならば、入社後に活躍してくれると考えているからです。

また、長い字数できちんと志望動機が書けない学生や、見るからに志望度の低さや企業理解の浅さが目立つ志望動機を書く学生を足切りしたいといった意図もあります。

ESの時点でどんな人かをしっかり見ようとしている

選考では、書類選考や面接などのフローによって、就活生の人となりを理解していくのが一般的です。

しかし、それぞれの段階でじっくり時間をかける企業はそこまで多くありません。

深掘りをしていくだけの時間や、人的リソースが確保できないため、はじめから志望動機を800字という長めの字数で指定し、しっかり文章を書いてもらうことで就活生の人となりを見ようとしているのです。

長いからといって文字数を埋めることだけを重視し、内容を薄いものにするのは好ましくありません。

「手を抜いている」「自社への理解が浅い」と判断され、内定をもらえる確率が大幅に下がってしまいます。

採用担当者に良い印象を持ってもらうようにするためにも、企業研究や自己分析などの事前準備が重要になります。

マッチ性を確認したい

企業は志望動機を通して就活生と自社とのマッチング度合いを把握したいと考えている場合が多いです。

企業は就活生が自社のビジョン、価値観、文化、事業内容などにどれだけ理解しているか、共感しているかを確認し、就活生が就職後、組織に溶け込み、貢献できる可能性について検討していきます。

志望動機はモチベーション、キャリア目標、そして自社で実現したいと考えていることが具体的にどのようなものかを示す貴重なポイントです。

企業は就活生が将来的に職場で活躍し、長期的に企業に貢献してくれるかどうかを見極めたいと考えています。

志望度合いを知りたい

志望動機は就活生が企業に入りたいと考える強さや熱意を図る上で重要です。

志望度合いを確認することで、企業は就活生が提供する価値や将来の貢献度を見極めることができます。

就活生が企業に対してどれだけのリサーチを行っているか、そしてそのリサーチがどの程度深いかは、志望度合いを測る上で重要な指標となります。

また、就活生が過去の経験とどのように志望動機に結びつけて語るかも、その人の志望度を判断する上で重要です。

具体的な経験や学んだスキルがどのように現在の志望に繋がっているのかを語ることで、就活生は「自分がその企業で働くことを真剣に考え、具体的なビジョンを持っている」と示すことができます。

【800字の志望動機】特にベンチャー企業で800字の志望動機を課す意図とは

800字の志望動機は、大企業だけでなくベンチャー企業でも積極的に課される項目です。

ベンチャー企業がこのような長めの文章を求める背景には、採用の効率化を図るための工数削減と、早期退職の防止という2つの観点が存在します。

従業員数が少ない分、人間関係が濃密になりやすいため、企業風土との相性の良さのチェックは欠かせません。

採用までの工数削減を目的に、面接の前の書類選考において、ある程度就活生の人となりを判断するために800字の志望動機を課しているというわけです。

また、人材を採用するためにはある程度のコストが必要ですが、ベンチャー企業の場合、そこに費やせる経費がそこまで多くありません。

そのため、内定を出した相手に内定辞退や早期退職されてしまうと甚大なダメージを受けてしまいます。

内定辞退を避けるため、あえて志望動機の字数を多く設定し、自社に対する志望度が高く、入社前後のギャップが少ない就活生を採用しようとしているのです。

【800字の志望動機】志望動機を書く際のポイント

800字の志望動機ともなると、ただ文章を書くだけでは冗長で読みにくいものになってしまうので、読みやすい文章にするためのポイントを押さえておくと良いでしょう。

読みやすい文章を書けるということは、論理的に考える力や人に伝える力があることの証明にもなり、企業も高く評価します。

相手からの興味を引くこと、文章に説得力を持たせること、物事の筋道を立てて順序よく話の内容を理解できるような構成にすることを心がけましょう。

そう考えるようになった原体験を加えることで説得力を持たせる

志望動機の内容だけをただ並べるだけでは、聞こえの良い言葉を羅列しただけの薄い文章に見えてしまいます。

そこで、どうしてそのような志望動機を抱くようになったのか、そこにいたるまでの考え方やそう考えるようになった原体験、つまりきっかけをエピソードに加えて文章全体に説得力を持たせましょう。

原体験に触れることで「その経験があればたしかにそのように考えるだろう」といった説得力を持たせられます。

ほかの誰にも経験できない自分だけの原体験を文章に盛り込めば、自分以外の就活生と一味違う志望動機を作ることができます。

結果的に自分自身の人となりを効率的に相手に伝えることにもなるため、原体験の記述は非常に重要なポイントと言えるでしょう。

その企業でないといけない理由を盛り込む

志望動機には、その企業でなければならない具体的な理由を盛り込む必要があります。

当たり障りのないことだけを書いてしまっていると、どの会社でも通用するような志望動機になってしまうからです。

採用担当者が「これはたしかに自社でなければ実現できないだろう」と納得するような志望動機を書けなければ、「ほかの会社でも良いのでは?」という印象を持たれてしまいます。

もしほかの会社でもできるようなことだと思われると、自社に対する志望度が低いと見なされ、最終的な目標である内定からは遠のいてしまうでしょう。

企業の風土、事業実績、独自の取り組みなどを引き合いに出し、「貴社で働きたい」と強く訴えかけるような志望動機を考えることが重要です。

結論から書く

志望動機を書いている最中に、自分が何を言いたいのかわからなくなることがあります。

しかし、長文の場合は読み手にとっても同じような現象が起こり得ます。

文章の冒頭で、なぜその企業を志望するのかという理由、つまり結論を述べ、文章全体を通して何が言いたいのかはっきりさせましょう。

はじめに「今からこのことについて説明します」と説明することで、話の骨子を見失うことがなくなるほか、相手にとっても理解しやすい文章に仕上げることができます。

結論から書き始めた方が、その後に続く根拠やエピソードでの肉付けもしやすく、結果的に文章を最後までしっかり書けるようになります。

説得力の高い文章を目指すためにも、冒頭に結論を持ってくることが大切です。

自分の価値観を述べる

企業は多くの就活生の中から自社の文化や価値観に最もフィットする人材を選びたいと考えています。

よって、自分の価値観をはっきりと述べることは自己の独自性を示し、他の就活生との差別化を図るために不可欠です。

ありきたりな表現や一般的なフレーズを使うのではなく、自分らしさが反映された志望動機を作成することで、内容を深く掘り下げ、自分自身の価値観、そして企業との価値観の一致を明確に示すことができます。

自分らしさが出た志望動機を提出し、企業に興味を持ってもらえるように工夫しましょう。

書く前に情報を整理する

志望動機を書き始める前に情報を整理することは極めて重要です。

記述すべき事項の優先順位を明確に定めることができるからです。

企業が最も重視するポイント、自身の強みや経験、そして企業との価値観の一致など、伝えたい要素を効果的に整理し、重要度に応じて順序立てて列挙しましょう。

志望動機がより説得力のあるものになります。

また、事前に情報を整理することは面接時にも大きなメリットとなります。

情報を整理しておくことで、質問への回答においてもESと一貫性を持って回答できます。

面接とESの内容が一致していない場合、企業にマイナスな印象を与える傾向にあるので、しっかりと内容を一致させる工夫をしましょう。

志望動機を書き出す

志望動機を作成する際、最初に箇条書きで多くのポイントを書き出すことで自分の言いたいことを明確にできます。

自身の考えや企業への関心、キャリアの目標などを全体的に検討できるでしょう。

まずは思いつくことを全て書き出すことが大切です。

そこで書いたことを全て提出する必要はなく、意外と「必要ない」と思う要素も重要になることがあるからです。

まずはどんな些細なことでも構いません。

とにかく思いつくことはどんどん書き出し、志望動機に使えるか検討しましょう。

特に本記事の主題である「800字の志望動機」を書く際は文字数が足りなくなることも多いので、思いつくことを全て書くことが大切です。

文字数を意識しすぎない

志望動機を作成する際、最初から文字数を過度に意識する必要はありません。

まず重要なのは、自分の考えや感情、経験を率直かつ全面的に表現することに専念することです。

文字数を無視して書き出すことで、自己の内面を深く掘り下げ、本当に伝えたいメッセージの核心に迫ることができるでしょう。

重要なのは、まずは内容を充実させて、その後に文字数を調整することです。

特にこの記事の主題である「800字の志望動機」を作成するにあたり、文字数がオーバーすることはあまりありません。

よって、まずは文字数を気にせず、積極的に自分の書きたいことを書き、どんどん自分の魅力が伝わるような文章を書いていきましょう

【800字の志望動機】文字数調整のポイント

続いて、文字数調整のポイントについて詳しく紹介していきます。

800字というイレギュラーな文字数指定の場合、普段の志望動機の書き方では文字数が余ることが多いでしょう。

しかし、中には反対に文字数が足りなくなる人もいるでしょうから、多い場合、足りない場合、両方の対策を紹介します。

文字数が少ない時

まずは文字数が少ない時の対策です。

文字数が余ると思い、色々と書きたいことを書いていても、文字数が少ないことは往々にしてあるでしょう。

構成要素を見直す

文字数が少ないときは構成要素を見直してみましょう。

志望動機には自分の強みや経験、企業への関心、そして就職後にどのように貢献するのか、しっかりと盛り込むことが大切です。

おそらく今回の場合は文字数指定が多いので、全て盛り込むこと自体はできているはずです。

よって、それぞれの文字数の偏りがないかを確認していきましょう。

一旦確認してみて、それぞれの要素の文字数が偏っている場合、それぞれを調整していくことが重要です。

これにより、文字数が足りないという問題を解決できるでしょう。

具体的な事業内容について言及する

企業の具体的な事業内容に言及できているか確認し、追加していくことで文字数を稼げることでしょう。

また、企業のプロジェクトや事業部門、技術、製品、市場戦略など、具体的な事業内容について言及することで、あなたが徹底的なリサーチを行い、企業に対して深い理解を持っていることをアピールできます。

企業のビジネスに関心を持ち、その成功に貢献したいと考えていることを示すことができるので、志望度の高さが伝わりやすくなることでしょう。

企業はいくら優秀な学生でも、志望度が低ければ「すぐ辞めてしまうかもしれない」と思い、採用したくないと思うでしょう。

反対に、完璧な学生ではなくても、志望度が高く、成長の見込みがあると考えれば、採用してくれるかもしれません。

自分の考えをより詳しく述べる

自分の考えをより詳しく述べるというのも、志望動機の文字数が余ってしまった時の対策としておすすめです。

基本的に志望動機というものは自分がなぜその企業に興味を持っているかを説明する場面です。

よって、主題はあなたであり、企業ではありません。

企業の説明に終始している場合、企業の採用担当者は「うちについて詳しく調べてくれる熱意はわかるけど、君は採用したら使える人なの?」と疑問に思ってしまいます。

そこで、しっかりとあなたがなぜその企業を志望しているのか、自分の考えを詳しく述べていきましょう。

これにより、あなた独自の志望動機を作成でき、文字数も増えていくはずです。

文字数が多い時

続いては文字数が多い時の対策です。

800字だから余裕があるだろうと気合を入れて書いたものの、文字数が多くなってしまうこともあるはずです。

接続詞の使い方を確認

文字数が多くなり過ぎた場合、接続詞の使い方を見直すことが重要です。

接続詞は過剰に使用されると文章が冗長になり、まとまりを欠くことが多いです。

接続詞の使用を見直し、不要なものを削除することで、文章はより簡潔で明瞭になります。

たとえば、「しかし」、「そして」、「それにもかかわらず」などの接続詞を頻繁に使っている場合、それらが本当に必要かどうかを検討し、省略できるかどうかを確認することが重要です。

また、場合によっては接続詞を使わずに複数の文を一つの複合文に統合することで、同じ情報をよりコンパクトに表現することが可能になります。

内容の重複を確認

志望動機の文字数があまりにも多い場合、内容の重複を確認し、削除してみましょう。

文章内で同じ話が繰り返されていると、全体のメッセージが冗長になり、読み手の注意を散漫にしてしまう恐れがあります。

特に企業の採用担当者は、就活の季節になると大量の志望動機や自己PRを読むことになります。

ただでさえ疲れているのに、内容が重複している文章が提出されたきた場合、読む気がなくなってしまうでしょう。

よって、自身の文書を客観的に評価し、本当に重要なポイントだけを残すことが大切です。

同じ経験や成果を異なる部分で何度も触れている場合や、同じような形容詞や説明を使用している部分があれば、これらを一つにまとめるか、重要な表現だけを残すべきです。

不要な情報がないか確認

志望動機の文字数が多すぎる場合、不必要な情報は削除しましょう。

一旦、不要に感じる文章は削除してみて、それでも意味が通じる場合、不必要だった情報として、削除しても構いません。

特に多くの就活生が間違えやすいポイントとして、「貴社に本当に入社したいんだ」とアピールしたいがあまり、企業の情報を羅列してしまうことが挙げられます。

確かに、企業研究をしっかり行うことは重要です。

しかし、企業からしてみれば、「しっかり調べてくれてありがたいが、あなたの話を聞かせてほしい」と思うはずです。

志望動機は、あなたが企業に入りたい理由を話す場面であり、あなたが主人公です。

いくらその企業に魅力を感じていても、その企業の話に終始してしまうと、あまり魅力が伝わりません。

【800字の志望動機】志望動機を書く際の注意点

志望動機はエントリーシートの評価に直結するため、最初から最後まで気を配って文章を書かねばなりません。

そこで、以下の項目では、800字の志望動機を書くうえで気をつけたい注意点を2つご紹介します。

ポイントは、文章全体を通して採用担当者からどのように見られるか意識することと、文章が冗長にならないように気をつけることです。

800字という長めの文章だからこそ、要点をしっかりまとめ、理解しやすい文章を作るようにしてください。

字数を余らせない

志望動機を書いていると、段々書くことがなくなっていくように感じるでしょう。

しかし、志望動機を書く際には、大幅に字数を余らせるようなことがあってはなりません。

どんなに長いと感じても、なるべく指定された文字数ギリギリまで書く必要があります。

指定された800文字よりも、100〜200字と大幅に余っている場合、それだけでマイナス評価につながってしまうのです。

字数いっぱいまで書きたいことが思い浮かぶほどの熱意がないと判断されると、内定までの道のりは遠のきます。

文章の構成ごとに伝えたいことを決めたうえで、それがわかりやすくなるような説明を付け加えて肉付けしていきましょう。

具体的な内容をしっかり書いていけば、800字を埋めるのはそれほど大変な作業ではありません。

1文を長くしすぎない

指定された字数が多いと、文字数を稼ぐために1文を長くしてしまいがちです。

しかし、1文が長いとどうしてもその文章は読みにくくなってしまいます。

「1つの文の中に結論が2つある」といったように、冗長になることも少なくありません。

文字数を稼ぎたい気持ちを抑えつつ、読みやすさを優先するようにしましょう。

主語と述語を整理し、1文を簡潔にすることを意識すると読みやすい文章になります。

1文あたりの文字数は、長くとも60字前後に収めると良いでしょう。

ただし、簡潔さを意識するあまり、簡素で言葉足らずな印象にならないように注意が必要です。

自分の伝えたいことが盛り込まれているかを確認しつつ、文章全体のバランスを見ながら調整していきましょう。

【800字の志望動機】志望動機の構成

800字という文字数の志望動機を作るためには、文章の構成が非常に大切です。

構成次第で、その志望動機が説得力ある論理的なものになるのか、逆に発想が飛躍しすぎて伝わりにくい文章になるかが変わっていきます。

企業の採用担当者の目に留まるような志望動機を書くためには、仕事で成し遂げたいことがその企業でしかできないということを骨子として組み立てていくことが重要です。

ここからは、志望動機の細かな構成について見ていきましょう。

結論(その企業を通して成し遂げたいこと・想い)

志望動機の冒頭には、必ずその企業での仕事を通して成し遂げたいことや実現したい想いを結論として持ってくるようにしましょう。

つまり「私が貴社を志望するのは、◯◯という想いを実現できると考えたからです」といった構文で、ごく簡潔に志望動機を伝えるということです。

ここではなるべく1文に無駄な修飾をしないように心がけ、読んですぐに「この人の結論はこうなのだ」と相手が頭に入れられるようにすることが重要になります。

最初から一度にたくさん説明しようとするとごちゃごちゃになってしまい、結局一番大切な部分が伝わりません。

この後に続く文章がどういうことなのかを納得できるようにする下準備として、まずは重要な結論を覚えてもらいましょう。

そう考えるようになった原体験

次に、どうしてその志望動機を持つようになったのかという原体験、つまりきっかけのエピソードを書きましょう。

自分の「◯◯を実現したい」という想いについて、そのような考えを持つようになった原体験を書くことで、結論に説得力を持たせられます。

たとえば、「このような想いを持つようになった経験として、学生時代の◯◯があります」といった具合です。

アルバイトやインターン、研究室での出来事や日々の人との関わりなど、自分独自の経験をもとに志望動機のもととなったエピソードを記述しましょう。

ただし、実際に体験していないようなことを書いてはいけません。

嘘をつくと記述が曖昧になって整合性が取れなくなり、採用担当者に不信感を持たれてしまうためやめましょう。

なぜその業界か

原体験を用いて結論を補強できたら、次はその業界を選んだ理由と、その業界でなければダメな理由を書きましょう。

なぜその業界でなら自分の成し遂げたいことが実現できるのか、ほかの業界にはない特徴を出して説明する必要があります。

「社会の役に立ちたい」「誰かを笑顔にしたい」というのは一見立派ですが、きちんとその業界の事業と結び付けられないと、適切な志望動機とは言えなくなるため注意が必要です。

どこの業界でもできることを挙げてしまうと、「自社に対する理解が浅い」と判断されてしまうため気をつけなければなりません。

この次に書くべき「この企業でなければならない理由」につなげるためにも、まずは業界全体を指してその分野で実現できること、できると考えた理由を具体的に述べるようにしましょう。

なぜその企業か

続いて、その業界の中でも特にその企業でなければならない理由を書きましょう。

なぜその企業を志望しているのか、その企業独自の強みを具体的に挙げて説明するのが理想です。

その企業の事業内容やこれまでの実績、ターゲットにしている顧客層などに着目し、具体的にどんな点に魅力を感じているのかを記載します。

このとき、「社風や掲げる社訓などが自分の価値観に合っている」といった相性の良さを強調する書き方でも構いません。

たとえば、「これまでの経験では自身の判断に任される状況で結果を出してきたため、若いうちから裁量権を持って働ける貴社に魅力を感じている」といった具合です。

自分の気持ちを整理し、採用担当者に伝えたいことをピックアップして書きましょう。

自分の強みを活かして入社後に携わりたいこと

最後に、その企業に入社した後自分の強みを活かして携わりたいこと、貢献できることを記述しましょう。

単にやりたいこと、実現したいことだけを述べるのは要望の押し売りです。

内定をもらうためには、その企業の中で自分の強みを活かしてどんな結果を出せるのか、採用担当者にイメージしてもらう必要があります。

入社後に携わりたい事業や仕事について、明確に言えるということは企業理解のアピールにつながるでしょう。

さらに、そこに自分の強みを活かした働き方を組み合わせて伝えれば、より高い評価が得られるかもしれません。

逆に、ここで企業の仕事内容の実情と大きく乖離したことを書いてしまうと、企業理解の浅さが露見されてしまうため注意が必要です。

【800字の志望動機】志望動機の例文

ここからは、800字で書く志望動機の例文を2つご紹介します。

実際にどのように文章を形成すれば良いか見ることで、自分の事例に当てはめやすくなるはずです。

以下の項目では、「人材ベンチャーへの志望動機」と「広告業界への志望動機」を用意しました。

ただし、この例文をそのまま使うのではなく、きちんと自分の想いや経験を自分の言葉で書かなければなりません。

自分の言葉で自分の考えを書けば、伝えるべき自分の人となりや魅力をしっかり伝えられるでしょう。

人材ベンチャーの志望動機例文

私が貴社を志望しているのは、人々が自分に合った適性のある会社で働ける社会を作りたいと考えているからです。

そのように考えるようになったのは、学生時代のアルバイト経験にあります。
最初は飲食店で働いていましたが、調理が中心となる厨房での仕事の内容や、店舗の雰囲気が自分に合ったものではなく、いつも働きづらさを感じていました。
また、仕事でミスを繰り返してしまい、お店に迷惑をかけることが多く「この職場は向いていないのでは?」と悩むことも多かったのです。
先輩や店舗の社員に怒られてばかりで、次第にアルバイトに行くのが嫌になってしまい、自己嫌悪に陥っていました。
このままではダメだと感じ、せっかくならほかの業種を体験してみようと思い、途中でアルバイトを変えました。
次に始めたアルバイトは、電話による応対が中心の事務の仕事です。
相手の話をしっかり聞き、適切な案内をする仕事は自分の性格や能力に合致し、ミスの数も少なくストレスなく働けるようになりました。

この経験から、人は自分に合った仕事や職場でなら楽しく働くことができるということを学びました。

就活するにあたって、まだ自分に合った仕事が見つかっていないと感じている人々に、自身にとって最適な職場で働く心地良さを感じてほしいと考えています。
そこで、これから働く人々の会社選びに携われる人材業界なら、私の目標が達成できると考えてこの業界を志望するにいたりました。

なかでも、貴社は他社よりも求職者に寄り添い、希望する職種のヒアリングなどからその人の適性に沿った求人を案内するこだわりがあります。
相手に寄り添うことを信条とする社風がある貴社でこそ、人々が自分に合った職場、適性のある仕事で働ける社会を実現できると考えました。
貴社に入社後は、電話応対のアルバイトで培った傾聴力を活かし、転職希望者がイキイキと働ける企業探しをサポートしつつ、貴社の売上アップに向けて努めていきたいと考えています。

広告業界の志望動機例文

私が貴社を志望する理由は、広告の力を通じて、現状ではさほど認知されていないものの、必要としている人のために役立つ商品やサービスを届けたいと考えているからです。

このように考えるようになったきっかけは、学生時代にゼミで地方の森林及び自然環境の維持につながる木工製品のPRを行った経験にあります。
地方で細々と制作されている製品は、どんなに魅力的でも多くの人の目に触れることはありません。
広告を通じて人々の目に留まる機会を作らなければ、その取り組みの成果や製品の良さは伝わらないと実感しました。
ゼミでの活動では、そのような木工製品をより多くの人に紹介するために何ができるのか考え、Webサイトの立ち上げやSNSの活用、イベントの開催などを行いより多くの人の目につくよう尽力しました。
その結果、多くの人に該当の木工製品の紹介ができ、問い合わせの数が増えて売上がアップしたのです。

広告の作成や配信に携われば、より多くの商材のまだ伝わっていない魅力の紹介をたくさんの人に紹介するきっかけを作れます。
また、広告を見て製品やサービスを知る人の母数を増やせば、その製品がどれだけ社会の役に立つのかという認知を広げることも可能です。

広告業界なら、「必要とする人へ製品を送り届ける」という私の目的が達成できると考え、この業界を志望するにいたりました。
なかでも、貴社は業界内でもっとも顧客の製品や希望を起点として広告を作成するという考え方が強く根付いていると認識しています。
顧客の製品の良さを紹介する、届けたい相手に必要な情報を届けることを重視する貴社であれば、消費者の「その製品が欲しい」という感情の琴線に触れる広告を作ることができると考え志望しました。

貴社に入社後は、より伝わりやすい広告を作成するために、ゼミで培った「相手の立場に立って考える力」を活用し、消費者の心に響く広告づくりに携わりながら売上アップに貢献したいと考えています。

【800字の志望動機】志望動機に自信がない時は

どうしても自分の志望動機に自信が持てない時はあります。

その時は、「他の人に添削してもらう」「内定者の志望動機を参考にする」といった対処法が挙げられます。

他の人に添削してもらう

自分の作成した志望動機に自信がない場合は、他の人に添削してもらうというのも選択肢の一つです。

第三者からのフィードバックがもらえるので、改善につながることが多いです。

いくらあなたが自分一人で、どれだけ時間をかけて素晴らしい志望動機を作成できたと思っていたとしても、客観的に自分のことを見ることがなかなか難しいので、あなたの主観で物事を考えている可能性もあります。

そこで友人や大学の教授などに相談してみるのも良いでしょう。

また、おすすめは就活エージェントを活用することです。

就活エージェントは実際に何人も就活生担当した経験があるので、さまざまな知見を活かし、企業に良い印象を与えられる文章を作成するためのコツを解説してくれるでしょう。

内定者の志望動機を参考にする

実際にその企業に内定をした先輩や友人がいれば、志望動機を見せてもらい、参考にするのも選択肢の一つでしょう。

これにより、どのような部分が強調されているか、そして企業の採用担当者がどのような部分に魅力を感じて内定を出したかが分かりやすくなることでしょう。

実際に合格している人の文章なので、非常に参考になりますし、自分に足りないものが何かが分かりやすくなります。

よって、OB訪問やOG訪問などが活用できる場合は、さまざま先輩に話を聞いてみて、どのような点を意識しながら志望動機を作成したかについても詳しく説明してもらうことが重要です。

【800字の志望動機】800字の志望動機に不安がある人はエージェントを使ってみるのもおすすめ

「800字の志望動機を書く自信がない」「志望動機を作るのが苦手」「書けるようなエピソードが思い浮かばない」といった場合は就活エージェントの利用がおすすめです。

就活のプロが、エントリーシートの作成から面接まで手厚くサポートしてくれます。

一人だけだと行き詰まりがちな就職活動も、専任のエージェントに話を聞いてもらいながら準備を進めれば有名企業の内定も得ることができるでしょう。

また、企業ごとに個別の選考アドバイスがもらえるなど、利用者にパーソナライズされた丁寧なサポートも魅力的です。

以下のサイトから登録できるので、気になる方は一度チェックし、プロのアドバイスを参考にしながら志望する企業の内定獲得を目指しましょう。

まとめ

企業から800字の志望動機を書くよう指定された場合、面倒だと思ってもきちんと文章を書かなければどんなに高い志望度があっても伝わりません。

特に文字数が大幅に余ってしまうと、「志望度が低い」「やる気がない」と見なされる可能性が高まります。

800字の文章は、書くのも読むのも労力が必要になるため、結論から書き始めて伝えたいことの骨子が揺らがないようにするのがコツです。

志望動機を800字書くためのポイントや注意すべき点を押さえ、伝わりやすい文章を作成してみてください。

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