はじめに
・商社とは何か
・商社の業務内容や職種
・商社が激務といわれる理由
・商社志望動機のおすすめ構成
・参考例文10選
・商社や総合商社に就職したい人
・商社の志望動機の書き方が分からない人
・効果的な書き方やポイントを掴みたい人
・例文を参考にしながら選考に通る志望動機を作成したい人
【総合商社志望動機】総合商社と専門商社との違い
商社を目指すにあたっては、総合商社と専門商社との違いについて理解しておく必要があります。
この記事を読んでくれている方の多くは総合商社を目指しているでしょうが、それぞれを深く理解することで、専門商社も就職の選択肢に入ることもあるでしょう。
ぜひ、それぞれがどのような業務を行っているか、どのような点が異なるのかについて違いを理解し、就活を進めましょう。
総合商社
総合商社は幅広い分野のビジネスを手掛ける企業です。
エネルギー、金属、化学品、食品、繊維、機械、インフラなど、様々な分野の商品やサービスを取り扱っています。
そのため、グローバルに展開する企業が多く、世界中の市場にアクセスし、複数の産業におけるサプライチェーンを統合し管理しています。
総合商社は商取引だけでなく、投資や事業運営にも関与することが多く、時には自らがプロジェクトを主導し、新規事業を立ち上げる役割を果たしているのです。
この多角的なビジネス展開により、リスクの分散が図られ、経済の変動に対しても強い体制を持っています。
一方で、多様な事業を効率よく管理し、迅速な意思決定を行うためには、高度な経営スキルや戦略的な思考が求められます。
専門商社
専門商社とは、医薬品、機械、食品、繊維など、特定の分野に特化してビジネスを展開する企業のことです。
専門商社は自身が取り扱う分野において非常に深い知識やノウハウを持っており、その分野における顧客のニーズに応じた提案やサービスを提供するのが強みと言えます。
この特化したビジネスモデルにより、特定の市場でのシェアが非常に高く、顧客との関係も非常に密接です。
専門商社は、メーカーと顧客をつなぐ役割を担い、技術的なサポートや市場情報の提供など、単なる仲介以上の価値を提供することが多いです。
さらに、専門分野に特化しているため、市場の変化に迅速に対応できる柔軟性を持ち、常に最新のトレンドや技術を取り入れながらビジネスを展開します。
しかし、取り扱う分野が限られているため、経済の変動や業界の変化に対する影響を受けやすいという側面も存在することを覚えておきましょう。
専門商社の概要や志望動機の作り方については以下の記事で詳しく紹介しています。
総合商社だけでなく、専門商社にも興味がある方はぜひ参考にしてください。
【商社の志望動機】業務内容
総合商社全体の主な仕事内容は理解できましたか。
では、総合商社では毎日どのような業務内容を行っているのでしょうか?
1つの企業の中でも業務内容は部署によって様々です。
それぞれの業務にフォーカスして詳しく見ていきましょう。
事業投資
業務内容の一つ目は、事業投資です。
事業投資とは、今後の成長が見込まれる企業に投資をすることです。
投資には資金だけではなく、人材や情報、経営ノウハウも含まれています。
投資をする目的は、市場規模の拡大を図ることにあります。
投資先の企業価値を向上させることで、ビジネスを拡大することができます。
そうすることで、長期的な利益を生み出していくことができるのです。
以前までは、総合商社の主な仕事内容といえば、トレードでした。
しかし、現在では事業投資に力を入れている企業も多くなってきています。
このように長期的な継続保持を見通すことで、総合商社は拡大を続けてきました。
トレード
事業内容の二つ目は、トレードです。
総合商社といえばこちらをイメージする方が多いと思います。
トレードとは、需要と供給をマッチングさせて売買を行うことです。
総合商社は、商材の売値、売買の差額、周回手数料で利益を得ています。
そのため、商社を経由するメリットを創出する必要があります。
経由するメリットが多いことで、より多くのパートナーと関係性を構築できるためです。
そこで、企業は商材に付加価値をつける努力をしています。
付加価値の一つは、国内外のネットワークによる商材の安定供給です。
他にも、豊富な商品知識や取り扱いのノウハウ、購入代金の立替えや、輸送経路の確保などが上げられます。
このように、総合商社は幅広く付加価値を創出することでトレードを行い、事業を拡大しています。
【商社の志望動機】職種
総合商社の仕事内容は、主に総合職と一般職に分けられます。
職種によって求められていることは全く異なります。
そのため、希望する仕事内容を明確に理解しておくことが必要です。
仕事内容や必要な力を理解し、自分に合っている職種を選びましょう。
総合職(営業)
総合職は、トレードを行う営業職のことです。
主な営業は、商材を調達し、取引先に下ろすことです。
そんな総合職の一番の魅力は、仕事のスケールの大きさがあげられます。
企業によっては、扱う金額がかなり高額になる可能性があります。
特に総合商社では、海外企業との取引も多いため、やりがいを感じられるでしょう。
また、一般職に比べて収入が多いことが特徴です。
総合職であれば、五大商社の場合平均年収は1000万円を超えるといわれています。
国税庁の調査によると、正規社員の平均給与は年間503万円であるため、約2倍の年収といえます。
もちろん、総合商社の総合職は、決して楽に働ける仕事ではありません。
しかし、高収入を目指したい就活生にとっては、とても魅力的ではないでしょうか。
一般職(事務)
一般職は、主に事務的な業務を行います。
具体的には、総合職のサポートや取引先とのやりとり、来客対応などが挙げられます。
特に総合商社の場合、一般職であっても事業規模に比例して業務の幅が広くなっていくのも大きな特徴の一つであるといえます。
そして、仕事のスケールが大きいため、他の業界では経験できないような経験をすることができます。
一般職であっても、総合商社と他企業では仕事内容のイメージが異なるため、自身の希望とマッチしているか確認しておきましょう。
また、幅広くスケールの大きい業務を担当することができる一般職ですが、選考はかなり厳しいといわれています。
仕事内容を把握し、面接対策にしっかりと取り組むことで対策していきましょう。
【総合商社志望動機】働くメリット
総合商社で働くメリットには様々なものがありますが、どのような総合商社にも当てはまる代表的なメリットは以下の3つが挙げられるでしょう。
それぞれ確認し、3つとも魅力的に感じる方はぜひ就活の選択肢に総合商社を含めてみてください。
収入が高い
総合商社で働く代表的なメリットとして、収入が高いことが挙げられます。
基本給が高いことに加えて、営業手当や海外勤務手当、インセンティブ制度など様々な制度が充実しており、努力と貢献次第でさらに収入を増加させられる可能性があります。
また、総合商社は多くが福利厚生も優れており、社員の生活を幅広くサポートしてくれるため、金銭的な負担が下がることも大きなメリットです。
住宅補助や健康保険、退職金制度などが整備されている企業がほとんどであるため、非常に生活しやすく、場合によっては家賃がほとんどかからないこともあります。
したがって、収入の高さはもちろんのこと、支出が減り、最終的に手元に残るお金が多い企業が複数あるのが魅力の1つといえます。
幅広いコミュニティが築ける
総合商社は多様な業界の人々とコミュニケーションをとる必要があるため、仕事に取り組んでいると自動的に幅広いコミュニティを築くことができます。
専門商社は基本的に特定の取引先の企業としか関わりませんが、総合商社は複数の業界を横断して事業を展開しているため、取引先やパートナーも多岐にわたることが多いです。
これにより、広い人脈を築くことが可能となり、ビジネスだけでなく個人的な人脈を築けることにもつながります。
多様な視点や経験を持つ人々と交流できれば、自分の知見が深まるため、ビジネスマンとしての能力が高まることはもちろん、将来的に転職したい人には最高の環境といえるでしょう。
例えば「総合商社で5年間働いた後に独立したい」「会社を作りたい」などと考えている人の場合、業務を通じて知り合った人たちが協力してくれる可能性もあります。
世界で活躍できる
総合商社はグローバルな事業展開を行っているところも多く、世界各地で活躍したいと考えている方にもおすすめできます。
現地で働くことも非常に多く、異なる文化や市場でのビジネス経験を積むことができ、国際的な視野も広がります。
例えば、駐在や現地の法人での勤務を通じてその国でのビジネスの慣習や消費者の動向を肌で感じることができ、これらの経験を企業に還元することもできます。
また、日本の製品を海外に輸出することや、海外の製品を日本に輸入することにも関わることが多いです。
「素晴らしい商品をより多くの人々の手に届けられている」というやりがいも感じられる点も魅力であるといえます。
自由に提案し動くことができる
総合商社で働く最大のメリットの1つは、自由に提案し自ら動くことができる点です。
他の業界と比べて特定の商材に縛られず、幅広い分野でビジネスチャンスを模索できます。
この自由度の高さにより、自分のアイデアや行動力を最大限に発揮し、新しい事業や取引先を開拓することが可能です。
特に総合商社では、多様なプロジェクトに関与し、ゼロから新たなビジネスを創出するやりがいもあります。
自らの企画力や行動力を活かしてダイナミックに事業を展開できる環境は、大きな成長の機会です。
新たな事業を創出する過程で得られる達成感や充実感は、この業界特有の魅力であると言えるでしょう。
また、総合商社はグローバルに展開しているため、国内外の多様な市場で活動するチャンスがあり、幅広い視点でキャリアを積むことができます。
このように、商社で働くことは自己成長やキャリアの可能性を広げる上で、大変魅力的です。
【総合商社志望動機】将来性
ここまで総合商社で働くメリットなどを紹介しましたが、実際働くにあたって気になることの1つとして「将来性」が挙げられます。
結論として将来性があり、心配事も少ないのが総合商社の未来ですが、なぜ心配事が少ないのか、そして将来性が高いのかについて詳しく紹介します。
心配事は少ない
まず、なぜ総合商社の将来性について考えた際に心配事が少ないかというと、信頼に基づいたトレーディングを主な事業内容としており、そのビジネスモデルが安定性に満ちているからです。
トレーディングは信用取引であるため、一度築いた信頼関係が簡単に崩壊する可能性は低く、大きなリスクにさらされることもあまりありません。
そして、何と言っても総合商社は多様な分野での事業展開を行っているため、特定の市場や製品に依存しない体制を築いています。
複数の柱があるため、1つ折れてしまったとしても、企業が多大な影響を受けることはあまりないのです。
例えば、新型コロナウイルスのパンデミックのように様々な業界に影響を与える出来事が起こったとしても、総合商社は簡単には倒産しません。
したがって、「自分が勤めている総合商社はいつか潰れてしまうのではないか?」と心配する必要はあまりないでしょう。
将来性はある
心配事が少ないだけでなく、将来性もあるのが総合商社です。
総合商社は国内外で新規事業を積極的に展開している企業が多く、その多くは世界の課題解決に取り組むものです。
例えば、再生可能エネルギーや環境保護、持続可能な開発などの分野での事業は今後も需要が高まると予測されています。
世界の課題が存在する限り、総合商社の事業は途絶えることがなく、むしろ成長の機会が増えると考えられています。
さらに、既存事業の強化や新たなビジネスモデルの創出にも取り組んでいる企業も多いです。
変化する市場環境に適応しつつ、持続的に成長を続けている企業が多いため、総合商社は全体的に衰退せず、むしろさらなる成長を遂げると考えられています。
【総合商社志望動機】課題
ここまで紹介してきたように、総合商社は全体的に将来性が非常に高く、心配事もあまりありません。
しかし、当然ながら課題も存在します。
以下の2点を覚えておくことで、面接で総合商社の課題について聞かれた際にもスムーズに回答できるようになります。
企業の将来性やトレンドだけでなく、課題についても理解しておけば、モチベーションが高く、自分のキャリアについてしっかり考えている人材であると判断してもらえるため、ぜひとも確認しておきましょう。
非資源の分野拡大
総合商社の課題として真っ先に挙げられることが、非資源の分野が拡大していることです。
総合商社は現在、資源分野の取引による収益に大きく依存している傾向が少なくありません。
しかし、ウクライナ戦争などの地政学的リスクや資源供給の不安定性により、資源価格の高騰や供給不足が発生しています。
このようなリスクに対応するためには、非資源分野の取引を拡大することが必要です。
農業や医療、そして注目されている再生可能エネルギー、デジタル技術などの新興分野への投資や事業展開を強化することで、収益構造を多様化する必要があるとされています。
これにより、リスク分散を図ることができ、収益基盤を安定させられます。
したがって、面接などで総合商社の課題について聞かれた際は「非資源の分野にさらに取り組まなければならない」などと話をすると良いでしょう。
ITの活用
総合商社に限ったことではありませんが、ITをさらに活用することは多くの企業にとっての重要な目標であるとされています。
なぜならば、ITを活用することで新規事業の創出や既存事業の効率化を図れる可能性が高いからです。
例えば、AIやビッグデータ解析を導入すれば需要の予測や在庫管理の精度を高められるだけでなく、物流の効率化も実現できます。
また、IoT技術を利用してリアルタイムでの情報収集と分析を行えば、より迅速な意思決定も可能になり、顧客のニーズに迅速かつ的確に対応できるようになります。
また、デジタルトランスフォーメーションを推進することで、企業プロセス全体の効率化と革新を図り、企業全体の生産性向上を目指すことも可能です。
したがって、総合商社は今後さらにITの活用に積極的に取り組む必要があるといえます。
【商社の志望動機】志望動機でアピールすべきこと
ハードではあるが、給与とやりがいがある総合商社。
そんな商社で働くために、志望動機では何をアピールすればいいでしょうか。
商社の特徴を抑え、求められている人材と自分自身がマッチしていることをアピールしていきましょう。
コミュニケーション能力
総合商社では業務の内容が幅広いというのが特徴でしたね。
そのため、コミュニケーション力は必須といえます。
営業では、商社を経由するメリットを顧客に丁寧にアピールする必要があります。
そして一般職においても、幅広い大量の業務をこなすためにも、会社内のチームでコミュニケーションをとる必要があります。
部活やアルバイトでコミュニケーション力を発揮した経験がある人は、アピールするといいでしょう。
また、海外企業との取引もあるため、語学力も必要になってきます。
特に英語力が高い人はしっかりとアピールすることが効果的であるといえます。
体力
先ほども述べましたが、総合商社の仕事は激務です。
そのため、基礎的な体力は必要不可欠といえます。
志望動機では体力をアピールすることでも、評価が得られると期待できます。
体育会系の部活動に所属していた場合は、特に説得力を持って伝えることができます。
また、身体を鍛えていなくても大丈夫です。
忙しい生活をタフに楽しめることや、複数のタスクを効率的にこなして充実した学生生活を過ごすことができたことも、体力をアピールできることに繋がるでしょう。
好奇心
好奇心がある人は新しい情報に敏感なことが多く、成長速度が早く入社後に活躍する人が多い傾向にあります。
総合商社は、取扱商品が幅広くて資源や材料、穀物に限らず、様々なサービスも取り扱います。
また、従来型のトレード事業主体からの変革に取り組む企業も多く、IT化を取り入れたサービスを展開したり新興国市場を開拓したりと新規事業やビジネスの創出に力を入れています。
好奇心を持って積極的に調べた情報を行動に移すことで、自走力や向上心がある印象を表現できます。
オンライン留学やインターンシップなどの比較的新しい手法で異文化交流を行った経験がある人はアピールすると好奇心を示すよい具体的エピソードになります。
チャレンジ精神
テクノロジーは日々変化しているため、新しいことに挑戦するチャレンジ精神があることをアピールすると評価につながります。
その結果が成果に結びついたエピソードが望ましいですが、そうではない場合でもチャレンジの過程で得られた経験や知識を明確に示れば取り組み自体が評価されます。
ただし、チャレンジ精神を履き違えての無謀さを感じる内容では仕事を安心して任せにくいと感じるため逆効果です。
リスク管理や計画性もある内容にしましょう。
このとき、単独で行ったことより、周囲の協力を得ながら行ったチャレンジの方が評価を受けやすいです。
大学やインカレのイベントに主体的に参加したなどの経験がある人は、アピールするといいでしょう。
語学力
総合商社は海外拠点を置いていることが多く、現地企業との取引も頻繁にあります。
そのため、必然的に外国語を使う機会が増えるので語学力が求められます。
語学力を客観的に示すには、TOEICなどの試験を受験する事をおすすめします。
一般的にTOEICのスコアは800点以上を取れるとビジネスでの英語コミュニケーションが可能とされています。
選考に向けて語学力を磨き準備したいが不得意な人は、学び続ける姿勢を示すことも重要です。
なぜなら、語学力は試験の結果で示される一時的なことではなく、常に使い向上させる必要があるからです。
また、語学を学び始めるきっかけになった動機やビジョンをアピールすると良いでしょう。
柔軟性
総合商社の志望動機において、柔軟性をアピールすることは非常におすすめの選択肢の1つです。
総合商社はグローバルかつ多岐にわたるビジネスを展開し、常に変化する市場環境やビジネスチャンスに素早く対応することが求められる業界です。
したがって、商社で働くには、状況に応じて適切な対応ができる柔軟な仕事への行動力が必要です。
例えば、ある市場でのビジネスチャンスがあると感じたら、すぐに行動して新しい価値を生む必要があります。
一度失敗した取り組みや、成功の可能性が低いと主観的に判断した物事をすぐに切り捨てるのではなく、様々な発想の中から常に企業に対して新たなビジネスチャンスを提供できるように考え続ける必要があるのです。
また、総合商社はグローバルなビジネス展開を行っており、異なる文化や価値観の中で働くことも多いため、柔軟な対応力や異なる価値観を受け入れる能力が非常に重要です。
様々な市場や文化の中で、ビジネスチャンスを的確に捉え、迅速かつ適切に行動できる人材が求められています。
したがって、これまでの経験の中で、問題やトラブルなどに対して柔軟に対応した経験があるならば、積極的にアピールすることを推奨します。
【総合商社の志望動機】事前準備
企業に刺さる志望動機にするには事前準備が大切で、いきなり書き始めるべきではありません。
まず、自己分析を行い自分の潜在的な価値観を洗い出して就活の軸を探しましょう。
次に企業研究を行う事で企業の企業理念や社風、重点的に取り組んでいる事業などを把握できます。
これにより、自分の価値観を満たせるのか分かります。
そして、やりたいことを書き出しておくことで志望動機の深掘り質問にも対応できるようになります。
自己分析を行う
自己分析では、自分自身の価値観、強みなどを言語化することができ潜在的な考えを理解できます。
これにより自分自身の事を深く理解できるため、就職の軸が明確になります。
自己分析にはマインドマップや自分史などの手法をおすすめします。
マインドマップは、自分の頭の中にある思いを蜘蛛の巣のように広げて思考を深めていく方法です。
マインドマップの中心を「自分」から始め、次に特性を書き出し、さらに「なぜ」と説明を繰り返していきます。
自分史は、過去の出来事を元にした思考の傾向を明らかにする手法です。
年表のように時系列で出来事を書き出し、その時の感情や思考も記録します。
これにより感情や思考の共通点が分かります。
企業研究を行う
企業研究を行うことで企業理念や社風、事業規模など、その企業の特徴を把握できます。
企業が社員に求める価値観やスキルセットなどの人物像が分かるので、採用担当者に刺さる志望動機を作成できます。
企業研究を十分に行うことで、その企業である必要性の説得力が増し志望度の高さを伝えられます。
また、総合商社では身近な食品からBtoBの工業製品まで幅広く取り扱います。
その企業の事業内容や強みを知って自分の就活の軸とミスマッチがないことも重要です。
企業研究は、企業ホームページやインターンシップなどで行えて、企業研究ノートを作り項目を決めて情報をまとめ比較・研究してみましょう。
やりたいことを書き出してみる
入社後に何をやりたいかを明確にしておくことで、面接などで志望動機の深掘り質問をされた際に一貫性を持った回答ができます。
自己分析の結果から把握できた価値観を具体的に仕事を通じて何を達成したいのか、どのように成長したいのかを明確にするための方法です。
これらの情報は、志望動機を書く際に自分のキャリアプランが、企業のビジョンや業務内容とどのように一致するのかを明確にするのに役立ちます。
その際、企業研究を通じて、その企業で可能な活動を理解してその中から自己実現できることを見つけなければいけません。
やりたいことが思いつかない人は、まずやりたくないことを明確にすることから始めましょう。
【総合商社志望動機】浅はかだと思われてしまう志望理由
志望動機においては、工夫しないと「適当に述べている」「浅はかだ」と思われてしまうものも存在します。
以下の3つの志望動機は、多くの総合商社を目指す人が述べるものであり、悪い印象を与えるものではありません。
しかし、深掘りできていないとマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いため、以下の3つについて述べる際は「具体的に述べられているか」を検討する必要があります。
「このような志望動機を述べてはならない」というわけではありませんが、書く際に「差別化を図る必要がある志望動機だ」ということは覚えておきましょう。
グローバルな環境で働きたい
総合商社を志望する多くの学生の方が、「グローバルな環境で働きたい」と言いますが、浅はかだと思われてしまう可能性が高いです。
具体性に欠けたままだと、面接官に「ただ海外で働きたいだけなのでは?」という印象を与えてしまう可能性があります。
総合商社は多岐にわたるビジネスを展開しており、海外との接点も多いですが、海外勤務や国際的な舞台で働くことだけが目的になっていると、商社で成し遂げたい具体的な目標が見えてこず、浅はかな動機と捉えられてしまいます。
したがって、なぜそのグローバルな環境を求める中で商社という業態を選んだのか、商社で具体的にどのようなビジネスを展開して何を成し遂げたいのかを、しっかりと説明することが重要です。
単なるグローバルへの憧れや表面的な海外勤務への関心ではなく、具体的なビジョンや自分の強みをどのように生かすかを明確にすることが求められます。
無くてはならないものを扱いたい
総合商社は様々な業界と関わっているため、インフラやエネルギーに関わることも非常に多いです。
「なくてはならないものを扱いたい」という志望動機は魅力的に思われるかもしれませんが「それならば、なぜインフラ業界やエネルギー業界に行かなかったのですか?」と聞かれてしまうことでしょう。
例えば、エネルギー分野に興味があるならば、エネルギー関連企業やメーカー、専門機関でも同様の仕事ができるはずです。
そこで、その業界と商社の違いを理解し「商社だからこそ成し遂げられること」や「商社の特有の役割」を考える必要があります。
総合商社は幅広いネットワークや資金力を活かして、新たなビジネスモデルや市場を創出する役割を果たしていることが多いです。
したがって「なくてはならないものを扱いたい」だけでなく「なぜその業界を商社で手掛けたいのか」を明確にして、商社でしか実現できない価値を語ることが求められます。
規模の大きな仕事をしたい
「規模の大きな仕事をしたい」という志望理由も、具体的な説明が不足していると浅はかであると思われてしまいがちです。
確かに、世界的なプロジェクトや多国籍取引を行い、影響力の大きな仕事が多いのが総合商社の魅力です。
しかし、規模の大きさだけを強調すると、ビジョンが曖昧であると受け取られる可能性があります。
「規模の大きい仕事ならば、他の業界でもできますよね」と突っ込まれた場合、答えに窮してしまうことでしょう。
そこで「規模が大きい」とは具体的に何を意味しているのか、売上規模なのか、影響力なのか、取引の規模なのか、社会への貢献なのか、どのような側面に魅力を感じるのかを説明しましょう。
「社会全体に大きな影響を与えるプロジェクトに関わりたい」「国際的な取引で多くの利益を生み出すビジネスに興味がある」などと明確に表現することが重要です。
また、規模の大きい仕事に取り組むことで、具体的にどのような貢献をしたいのか、自分の過去の経験がその業務にどのように役立つのかも示しましょう。
単に「大きな仕事がしたい」だけではなく、その仕事を通じて何を成し遂げたいのかをしっかりと話すことが大切です。
【総合商社志望動機】おすすめの構成
総合商社の志望動機を作成するにあたって、おすすめの構成について紹介していきます。
なお、この構成についてですが、どの企業、ベンチャー企業でも大企業でも、どの業界を受けるにあたっても基本的に構成というものは変わりません。
よって、他のジャンルの企業や、他の規模の企業を受けるにあたってもこの構成は覚えておきましょう。
鉄板とも言える部分なので、自分の中のテンプレートとして覚えておいた方が良いです。
結論
志望動機は、まず最初に結論を述べることから始まります。
「貴社を志望する理由は〇〇です」と結論を先に提示することで、採用担当者に自分の志望動機を一目で理解してもらえます。
志望動機全体の骨格を形成するものであり、他の部分も全て、この「結論」に関連させて展開しましょう。
結論を明確に言い切ることは、相手に対して強い印象を与えるだけでなく、話の流れをスムーズにするためにも重要です。
また、結論を先に述べることで、相手はその後に続く理由やエピソードを、結論に基づいた具体的な根拠として理解しやすくなります。
結論はシンプルで分かりやすく、かつインパクトのある表現を用い、一言で伝えることが重要です。
詳細な理由
続いては、なぜその企業を志望しているのか、詳細な理由を詳しく説明していきましょう。
ここをどれだけ詳しく話すことができるかが、あなたが企業に志望度を強くアピールできるかを左右します。
なぜならば、企業を志望している理由は人によってさまざまですが、どれだけ深く企業をリサーチしているかは伝わりやすいからです。
あなたが述べている志望動機が表層的なもの、薄っぺらいものである場合、あまり企業に対しての研究を行っておらず、「とりあえず総合商社ならどこでもいいや」と思って受けている可能性が高いと判断される傾向があります。
当然ながら、どの企業も志望度が高く、長く勤めてくれる人材を採用したいと考えているので、可能な限りこの部分で詳細に志望動機の理由を述べることができれば良いでしょう。
背景や経験
志望動機の理由について述べることができたら、続いては背景や経験について述べていきましょう。
ここも可能な限り詳しく、わかりやすく説明することでより良い印象を与えることができます。
なぜ総合商社を志望したのか、これまでの学生生活などにおいてのエピソードを用いて、詳しく説明することで、より分かりやすくなります。
可能な限り具体的で分かりやすいエピソードを用いて説明し、あなたが総合商社を志望していることを納得できるような文章にすることが重要です。
入社後の貢献
最後に、もし入社することができたら、どのように貢献したいと思っているのかを詳しく説明していくようにしましょう。
入社後の展望を述べる理由は、一つ目に「企業の採用担当者が、実際にあなたが活躍してくれるイメージをしやすい」ということが挙げられます。
入社後の展望について説明されることにより、あなたが活躍してくれるイメージが湧き、採用したいと思ってもらえる可能性があります。
また、もう一つの理由は、実際に働くイメージができているということは、志望度が高いということでもあるからです。
入社後、実際にどのように貢献するのかについて説明ができているということは、内定をもらった場合、就職する可能性が高いということ
【商社の志望動機】志望動機作成のポイント
さてここからは、志望動機作成にあたって、作成のポイントを解説します。
志望動機はただ自分の思いを伝えるだけでは意味がありません。
しっかりと企業が知りたいポイントを抑える必要があります。
また、何を書けば良いか分からない人でも、誰でも志望動機を作成することはできます。
ポイントに沿って自分の動機を思い出し、丁寧に言語化していきましょう。
「商社がいいな」と思っている抽象的な考えを分析することが重要です。
では早速、抑えておきたいポイントを見ていきましょう。
書き出しと締めくくり方が重要
志望動機を書く際は、もちろん全ての部分において手を抜かずに最高のものを作り上げる必要がありますが、書き出しと締めくくりが最も重要であることは間違いありません。
最初の部分で意味のわからないことを書いてしまっては、最後まで読んでもらえない可能性すらありますし、せっかく良い文章を書けていたとしても、締めくくりの質が悪ければ、最終的な印象が悪くなる可能性が高いです。
そこで書き出しと締めくくりについてはしっかりと研究した上で、力を入れて作成する必要があります。
以下の2つの記事では志望動機の書き出しと締めくくり方について詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ総合商社なのか
まず、業界を選んだ理由を明確に伝えることが重要です。
なぜ総合商社を志望するのか、その理由を具体的に説明することで、業界への強い志望意欲を示せます。
総合商社でなければならない理由を明確にすることが、他の業界との違いを理解している証拠にもなります。
志望動機が思いつかない場合は、まず業界研究から始めましょう。
他業界との比較を通じて、総合商社ならではの魅力が見えてくるはずです。
それが見えたら、その魅力を自分の言葉で伝え、なぜそれが自分にとって魅力的なのか、自身の経験や価値観と結びつけて説明することで、説得力が高まります。
業界を選んだ理由が明確であれば、複数の企業を受ける際にも一貫した志望動機を持ち続けることができます。
最初は難しいかもしれませんが、業界理解を深める基本として、じっくりと考えてみましょう。
総合商社の中でなぜこの企業なのか
次に、企業選択の理由を伝えましょう。
なぜ総合商社の中でも志望企業を選んだのかを伝えることがポイントです。
企業への志望度の高さを伝えるためには、企業研究が必須です。
まずは、志望企業について深く調べておきましょう。
そうすることで、企業独自の魅力について述べることができます。
特に総合商社においては、どのような商材を扱っているのかを把握しましょう。
そして、自分がなぜ関わりたいかを話せるようになるといいです。
独自性を伝えることで、企業に志望度の高さがより伝わりやすくなります。
また、企業独自の魅力は、業務内容だけではなく、事業展開の幅や働き方も含まれます。
ホームページだけではなく、OB訪問やインターンシップを通して調べてみましょう。
入社後自分に何ができるのか
最後に、入社後の活躍をアピールしましょう。
入社後、自分が企業に対して何ができるのかを伝えることが大切です。
自分の強みを具体的に伝えることで、入社後の活躍を企業にイメージさせることができ、採用確率がアップします。
その際には、強みを具体的にどのような場面で活かすことができるのかをしっかりと伝えていくことがポイントになります。
そのために、自己分析を行いましょう。
自分の強みと根拠になる経験を明確化し、しっかりと伝えられるようにしましょう。
特に、先ほど述べたコミュニケーション力と体力は、総合商社において大切な強みです。
実体験をベースに強みをアピールし、入社後も活躍できることをイメージさせましょう。
そのためには、自分自身が入社後どのような業務に携わる可能性があるのか、という企業研究も必須となってきます。
具体性を持たせよう
志望動機を書く際に「規模の大きな仕事をしたい」「海外で働きたい」といった目標を書く人は非常に多いです。
他にも「自分の強みを活かしたい」などと述べる就活生の方も多いですが、いずれも具体性があまりありません。
「海外で働いた際に何を成し遂げたいのか」「規模の大きさ」とはどのくらいのものなのか、「自分の強みをどのように活かすのか」を詳しく考えて志望動機に盛り込むことをおすすめします。
これにより、どのようにあなたが働くのかの解像度が上がり、相手も、あなたを企業に迎え入れたらどのように活躍してくれるか、イメージを持てます。
【商社の志望動機】例文
では実際に、志望動機の例文を見てみましょう。
エントリーシートの文字数や面接時間に合わせて調整できるように想定するといいでしょう。
その際にも、先ほどの構成方法を参考にして、基本的な型は崩さないように心掛けてください。
例文①
そこで、グローバルな観点で人やモノを繋ぐことができる貴社を志望しました。貴社は競合他社と比べ、特に海外拠点が多く、国際的に展開していることが強みだと考えています。
私は学生生活において1年間海外留学を行い、現地の企業でインターンシップに参加しました。
そこで、総合商社に勤める日本人の方とも関わる機会があり、私自身もグローバルな環境で活躍できる人材になりたいと思いました。
貴社に採用されましたら、将来的には海外に駐在し、留学で培った語学力とコミュニケーション力を活かした営業職として活躍し、社会に貢献したいと考えております。
例文②
私は学生団体で会計を務めました。そこで、組織を陰で支えることに大きなやりがいを感じ、丁寧かつ迅速に業務をこなすことが自身の強みであると気づきました。そこで、社会に必要不可欠な国内外のエネルギー供給を扱う貴社で、社会を基盤から支えたいと考えました。
また、貴社では営業事務として、企業全体を陰から支えたいと考えています。また、長期インターンシップを通して、社員の皆さんが社会全体のことを常に考えていられることを知りました。
そのような尊敬できる社員さんがいる環境で自分も働きたいと思い、貴社を志望いたしました。
例文③
貴社は幅広い事業を展開する総合商社の中でも、近年の成長率がトップで、常に新しいビジネスに挑戦し続けていることが魅力です。
私は学生時代、野球部で主将を務め、全国大会に出場するという高い目標を立てました。
達成するために部員と毎週会議を開き、現状の課題を常に把握しながら日々の練習内容を改善し続けることに努め、大学史上初の全国大会出場を果たせました。
このように、高い目標を掲げ、常に努力し続けることと、そのためにチームをまとめて率いた経験は、貴社で活かすことができると考えております。
例文④
私は大学の有志たちと「地域産品を活用した新商品開発プロジェクト」のクラウドファウンディングを立ち上げました。
このプロジェクトでは、地元の農家が生産する鮮度の高い野菜を使った新たなジュースを開発し地元カフェで販売するというものでした。
私はプロジェクトの企画から携わり、この挑戦は成功を収め地元産品の利用促進にも寄与しました。
貴社に入社後は、市場分析やプロジェクト運営のスキルを活かしてビジネスの新たな可能性を探し開拓していくことで、社会に新たな価値の提供に尽力したいと考えています。
例文⑤
私は大学の学園祭で、アートとテクノロジーを融合させるプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトでは、コンピュータサイエンス専攻と美術学部の学生が協力し展示空間を含めた世界観を表現した作品を制作し展示しました。
この経験を通じて、異業種とのコラボレーションが新たな価値を生む喜びを経験しました。
貴社に入社後は、常に新たな視点を持ち業種の垣根を超えた新たなビジネスチャンスを探求し開拓することで、貴社の事業拡大と成長に貢献したいと考えています。
例文⑥
経済学部で学んだ国際貿易の理論と、留学経験を通じて得た多文化理解の重要性に基づき、総合商社の果たす役割に強い関心を持ちました。
特に、留学中に参加した国際的なプロジェクトで異なる背景を持つ人々と協力して課題を解決した経験は、私にとって大きな転機となりました。
これらの経験から、複雑なグローバルビジネスの舞台で、多様な知識とスキルを駆使して新たな価値を生み出すことの醍醐味を知りました。
貴社に入社した暁には、英語力と他の文化への理解力を活かし、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えています。
例文⑦
大学時代、マーケティングの授業で消費者行動の分析や市場調査の手法を学び、実際に地域の小規模企業を対象にしたマーケティング戦略の立案プロジェクトに取り組みました。
このプロジェクトでは、市場のニーズを的確に捉え、ターゲット顧客に響くプロモーション戦略を考案することで、企業の売上向上に貢献することができました。
この経験を通じて、マーケティングの理論だけでなく、実践的なスキルも身につけることができました。
貴社がグローバルに展開する多様なビジネスモデルにおいて、私のマーケティング能力を活かし、新たな市場の開拓や既存市場での競争力強化に寄与したいと考えています。
貴社に入社した暁には大学で学んだマーケティングの能力を活かし、貴社のさらなる成長に貢献する所存です。
例文⑧
大学時代、自己成長とキャリア形成に関心が高まり、様々な自己啓発本やビジネス書を読み漁りました。
また、プロのコーチからキャリア形成や目標設定に関する指導を受け、目標達成に向けた行動計画の立て方や、挫折を乗り越えるメンタルの強化方法を学びました。
これらの学びは、私にとってビジネスの世界で生きていく上での指針となりました。
貴社が多岐にわたる業界でビジネスを展開している点に魅力を感じ、私が学んだ知識や考え方を活かして、貴社の事業拡大や新規事業の立ち上げに貢献できると確信しています。
貴社に入社した暁には、これまでに培った知識と経験を活かし、幅広い業界での課題解決に取り組む所存です。
例文⑨なぜ総合商社なのか
例文⑩なぜ総合商社なのか
【総合商社志望動機】よくある質問
続いては、総合商社を受ける人に対してよくある質問について詳しく紹介していきます。
多くの総合商社を志望している就活生が悩むポイントであると思うので、下記の3点は覚えておいた上で、悩みを解決し、すっきりした状態で志望動機を作成できるようにしていきましょう。
英語は必要なのか
まず結論として、英語はある程度できる必要があると言えます。
総合商社は仕事内容によっては英語を使うことも多く、英語である程度やり取りができる人物の方が商用される傾向にはあります。
しかし、TOEICなどの点数が低くても、内定を得られる学生は多くいます。
これはなぜかというと、TOEICの点数とコミュニケーション能力には必ずしも因果関係があるとは言えないからです。
極論、高校レベルの英語が理解できて、適切な言葉選びができるならば、英語でコミュニケーションを取ることは可能です。
反対に、TOEICで900点が取れるような人物でも、意外とやり取りをしてみると、そもそも相槌などの基本的な部分ができていないなど、やり取りができないことが多いです。
よって、必ずしも卓越した英語のスキルが求められるということではありません。
珍しい経験が必要なのか
総合商社は難易度が高いので、珍しい経験、例えば海外に数年留学していたり、素晴らしい賞を受賞していたりする必要があるのかもしれないと思う人も多いです。
しかし、こうした経験は必ずしも必要というわけではありません。
確かに、珍しい経験をしている方の方が良い印象を与えられる可能性もありますし、アピールポイントの一つにはなるでしょう。
しかし、経験を通してどのような学びを得たのかというのが最も重要な部分です。
例えば3年間留学に行っていたとしても、毎日、日本人としか話していなかったならば、何の意味もありません。
むしろ、日本にずっといたとしても、毎日大学でネイティブの教授と会話し、積極的に英語力を磨いたという経験の方がよほど魅力的に映るはずです。
よって、珍しい経験が必須なのではなく、実際に使える人材なのか、活躍できる人材なのかという部分が非常に重要です。
やはり学歴は大事なのか
結論として、学歴はやはり人材を判断する上で非常に重要視される部分ではあります。
しかし必ずしも東大や兄弟、早稲田や慶應を出ている必要は全くありません。
残念ながら企業には学歴フィルターというものも存在し、「どんな大学を出ていても、全ての企業を受けられる」というわけではありません。
しかし、レベルの高い企業ほど、最近は「実際に活躍できる人材かどうか」という部分を重視している傾向にあります。
よって、あなたが学歴にそこまで自信がなかったとしても、チャレンジする価値はあります。
エピソードや志望動機の部分で自分のスキルをアピールすることができ、実際に活躍するイメージを持っていて、活躍できる人材であるということをアピールできるならば、十分に学歴を巻き返すことはできるでしょう。
【商社の志望動機】志望動機をより良くするためにエージェントに相談しよう
例文を見ても、なかなかすぐに志望動機を書くのは難しいですよね。
そこで、エージェントに相談することで、より良い志望動機を完成させることができます。
エージェントは就活のプロであるため、さまざまなサポートをしてくれます。
基本的な訂正だけではなく、どのようにすればより効果的に伝わるのかを一対一で考えてくれます。
志望動機の添削だけではなく、志望動機を踏まえた面接練習等も可能です。
一人で悩んでいる時間はもったいないので、まずは相談してみましょう。
まとめ
総合商社の志望動機を書くイメージはできたでしょうか。
少しでも「商社がいいな」と思ったら、まずは一歩、行動してみましょう。
激務と言われていますが、その分やりがいは大きいです。
まずは自分の志望動機を書いてみることから始めましょう。