【例文7選】製薬会社の志望動機の書き方がわかる!企業ウケが良い作成のコツを徹底解説!

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この記事を読んでわかること

・製薬会社について
・志望動機の構成
・志望動機作成のコツ

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・例文を見て参考にしたい人

目次目次を全て表示する

はじめに

製薬会社は、ほかの企業と比較して平均年収がやや高く、安定しているイメージを持つ方も多いでしょう。

今回は、そんな製薬会社に就職するための志望動機の書き方について解説していきます。

また、記事の最後にはアレンジしやすい例文を記載していますので、気になる方はぜひ参考になさってください。

【製薬会社の志望動機】製薬会社とは

製薬会社は、私たちが普段服用する医薬品の開発・生産・販売などを行っています。

製薬会社の大きな強みは、「景気に関係なく需要がある」という点が挙げられます。

たとえば、病院から処方される薬ではなく、製薬会社が作っている薬を購入して服用する方も多いでしょう。

また、健康・美容サプリメントを服用する方も決して少なくありません。

さらに、高齢化社会に伴う健康意識の高まりなども、製薬会社にとっては追い風になると言えるでしょう。

このような背景から、製薬会社は就活生に人気がある企業と言われているのです。

医療機器メーカーとの違い

製薬会社と医療機器メーカーはどちらも医療分野において重要な役割を果たす企業ですが、業務内容や医療現場での関わり方には大きな違いがあります。

製薬会社は主に医薬品の研究・開発・製造・販売を行い、医師や薬剤師に対して自社製品の効能、副作用、適応症などの情報を提供することが仕事です。

一方で、患者と直接接する機会は少なく、基本的には医療従事者を通じて治療の一環として製品が使用されます。

一方、医療機器メーカーは医療現場で使用される器具や装置を提供する企業であり、製品の取り扱いに関する説明やトラブルシューティングを行うため、患者や現場との距離がより近いです。

例えば、手術室で新しい医療機器の使用方法を医師に説明したり、機器が正常に動作するようメンテナンスを行ったりするなど、医療従事者と密接に連携する場面が多いのが特徴です。

製薬会社の現状

先述したように、製薬会社は医薬品の開発・生産・販売を行っており、得られる利益が非常に大きいという特徴を持っています。

しかし、新薬の開発には莫大なコストがかかります。

また、優秀な研究者が時間をかけて開発に尽力しても、必ず成功するとは限らず、うまくいかなくなってしまうケースも少なくありません。

さらに、開発した薬が安全であるということを証明し、実用化が認められるまでには長い年月がかかります。

当然、臨床試験などのプロセスでも多額の費用が必要になり、開発コストを回収するのに10~20年といった年数がかかってしまうことも珍しくありません。

需要が安定している一方、開発力次第で利益に大きな差が出てしまうのは、製薬会社の懸念点のひとつと言えるでしょう。

製薬会社の将来性

最近は、ジェネリック医薬品がよく利用されるようになったことから景気が安定している時期と言われています。

ジェネリック医薬品は、本来の薬と成分・効果が変わらないことが保証されている代替医薬品です。

すでに成分などがわかっているため、一から薬を開発するよりも開発コストを抑えられるというメリットがあります。

これによって販売価格も下がるので、より安く薬を入手できるようになります。

消費者にとって手軽に購入できるのは、製薬会社の売上向上につながる大事な要素のひとつであり、ジェネリック医薬品は決して軽視できない存在です。

また、多くの製薬会社は、海外企業やベンチャー企業との提携などの施策を実施し、ジェネリック医薬品の可能性を追求しています。

さまざまな課題がありますが、製薬会社は今後ますます発展していく企業と言われています。

【製薬会社の志望動機】医薬品の種類

続いて、医薬品の種類についても紹介します。

それぞれの特徴や概要などを詳しく紹介するため、確認してみてください。

医療用医薬品

医療用医薬品は医師の処方や指示を受けて使用されることを前提とした医薬品です。

これには病院や診療所で処方される薬だけでなく、入院治療で使用される点滴薬や注射薬も含まれます。

このカテゴリに属する薬品は疾患の診断や治療、予防を目的としており、高度な薬効や副作用リスクがある場合が多いため、専門的な管理が求められます。

医療用医薬品は製薬会社が製造し、医師や薬剤師による適切な指導のもとで患者に供給されます。

そのため、消費者が直接購入することはできず、医師と薬剤師の協力による正しい使用が重要です。

一般用医薬品

一般用医薬品は薬局やドラッグストアで消費者が直接購入できる医薬品です。

風邪薬や胃腸薬、湿布薬などが該当します。

このタイプの医薬品は比較的安全性が高く、専門的な指示がなくても適切に使用できるように設計されています。

ただし、薬剤師や登録販売者のアドバイスを受けられる店舗での購入が推奨されており、特に第一類医薬品(薬剤師の説明が必要な商品)については注意が必要です。

一般用医薬品はセルフケアの一環として用いられることが多く、病院に行かずに症状を緩和できる利便性がありますが、症状が改善しない場合は医療機関の受診が必要です。

新薬とジェネリック医薬品

新薬は製薬会社が多額の投資と長い研究開発期間を経て市場に導入する革新的な医薬品です。

これらの薬は新しい作用機序や改善された効果を持ち、医療現場で画期的な治療を提供します。

しかし、新薬には再審査期間や特許権存続期間が設定されており、これが満了するまで他の企業が同じ成分の薬を製造・販売することはできません。

一方、特許期間が切れると、他の製薬会社がジェネリック医薬品を製造・販売することが可能になります。

ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分を持ちながら、製造コストが抑えられるため価格が安価であるというメリットがあります。

これにより、医療費の負担軽減に貢献しているのです。

【製薬会社の志望動機】製薬会社の職種

製薬会社にはさまざまな職種があり、従業員一人ひとりが自分に与えられた業務に従事しています。

担当する仕事によって、仕事内容・給与などが大きく変わります。

また仕事内容によって、採用される学生が理系・文系にはっきり分かれやすいことも特徴です。

薬や病気に関する専門知識が必要な職種だと、薬学部で学んだ学生でなければ採用される可能性は低いと言えます。

しかし、文系学生も職種を選べば製薬会社で活躍できるため、自分に合う職種がないか探してみてください。

研究開発職

研究開発職は、医薬品の成分を研究して新しい薬を開発する仕事に携わります。

もちろん、単に新しい薬を作れば良いというわけではなく、使っても安全かどうか何度も検査して確認しなければなりません。

たとえば、Aさんが飲んでもまったく問題なかったのに、Bさんが飲むと重大な健康被害が出るということはよくあります。

マウスでの実験・臨床試験を経て、安全性が高いと完全に証明されるまでは医薬品として活用されることはありません。

もちろん副作用がゼロの薬はないので、安全な薬でもどんな副作用が出る可能性があるかを把握しておく必要があります。

研究開発職に就くためには薬学に関する深い知識が必要で、必然的に薬学部の学生・院生が採用されることになるでしょう。

営業販売職

営業販売職は、病院や診療所などを回り、医薬品の説明をして契約を結ぶのが主な仕事です。

薬の営業をするためには、医薬品に関する知識を身につけなければいけませんが、理系学生だけでなく文系学生でも就くことができます。

営業は、薬の知識だけでできる仕事ではなく、コミュニケーション能力・プレゼン力を活かせる仕事でもあるためです。

病院や診療所が感じる不安点をしっかりヒアリングし、医師に信頼してもらえるプレゼン資料を作るには文系的な能力が欠かせないでしょう。

なお、製薬会社の営業マンは「MR」と呼ばれることもあります。

ほかの業界の営業マンと比べて平均年収が高い傾向にあり、文理問わず人気職種のひとつとされています。

生産職

生産職は、処方が許可された医薬品の品質を管理しながら医薬品を作るのが主な仕事です。

製造過程で適切な品質管理が行われていないと、薬の成分自体が有用であっても服用する方の健康に悪影響が出てしまう可能性があります。

生産職は、薬の安全性を担保するうえで非常に重要な役割を持っていると言われています。

強い責任感があり、常に上司・同僚とコミュニケーションを取れる人材でなければ務まりません。

また、薬を安定供給できる体制を作ることも大切な仕事です。

特に開発されたばかりの新薬は、需要に生産が追い付かないということがあります。

需要に応じた生産体制を作り、必要としている人に薬が不足なく行き渡らせるようにすることは、非常に大きな社会貢献と言えるでしょう。

薬事部門

製薬会社には、薬事部門という医薬品に関する法的業務を担う部門があります。

医薬品が法的に問題ないか確認し、厚生労働省に許可をもらうことが主な仕事です。

許可が得られない場合、開発した新薬が世に出ることはありません。

当然、安全性について専門的な見地から説明できる知識とスキルが必要です。

そのほかにも、薬事情報システムの管理・添付する文書の添削などさまざまな仕事をしなければなりません。

医薬品に関する法律やルールなどは、年々変化していきます。

そのため、薬事部門で仕事をする方は日々勉強して変化に対応しなければなりません。

入社後もずっと勉強し続けなければならず、高い継続力と主体性が求められる仕事と言えるでしょう。

【製薬会社の志望動機】志望動機の目的

続いて、製薬会社の志望動機を作成するにあたって、企業がどのような意図を持っているのかについても理解を深めておきましょう。

以下の4つの志望動機における目的は、どのような企業を受けるにあたっても活用できるものであるため、ぜひ他の業界を受ける際にも覚えておいてください。

自社を選んだ理由を聞くため

採用担当者が志望動機を尋ねる理由の1つは、応募者がなぜ数ある業界の中から製薬業界を選び、その中でも特定の企業を志望したのかを確認するためです。

企業は、応募者が提供する製品やサービス、企業文化に対する深い理解と共感を求めています。

具体的な理由を述べて、あなたの熱意と企業への適合度を示しましょう。

例えば、企業の研究開発力に魅力を感じ、自分がその一員として新薬の開発に貢献したいという具体的な志望動機を述べることで、企業はあなたが自社の強みや特性を理解し、共感していると感じます。

応募者の人柄を知るため

応募者の人柄や価値観を理解するためにも、志望動機を聞いている企業が多いです。

企業はどのような人物が自社の環境で成功し、長期的に貢献できるかを見極めるために、応募者の個性や行動の動機を把握したいと考えています。

これにより、応募者が企業の文化や価値観に合致しているかを確認することができるからです。

具体的なエピソードや経験を交えて、志望動機を述べることをおすすめします。

例えば「大学時代に研究プロジェクトでリーダーシップを発揮し、チームを成功に導いた経験から、人々の健康に貢献する製薬業界で働きたいと思うようになりました」といった具体的な話をすることで、あなたのリーダーシップや協調性が伝わります。

社風に合うか見極めるため

企業は応募者が自社の社風に合うかどうかを見極めようとします

企業はそれぞれ独自の文化や価値観を持っており、企業で成功し、長く働くためにはその文化に適応できるかどうかが重要です。

企業は変化を取り入れる企業か、周りに流されない企業かなど、企業の色によって求める人物像が異なります。

応募者の人柄が企業の姿勢と一致しているか、企業分析がきちんとできているかを確認するために志望動機を聞くのです。

例えば、革新性を重視する企業では、新しいアイディアや技術を積極的に取り入れる姿勢が求められます。

過去の経験やプロジェクトを通じて成功を収めた具体例を述べることで、自分がその企業の文化に適していることをアピール可能です。

反対に、伝統を重視し安定した業務運営を求める企業では、規律やチームワークを重視する姿勢が求められます。

どんな活躍ができるか判断するため

志望動機を聞くことで、企業は応募者が入社後にどのように活躍できるかを予測しようとします。

具体的には、応募者の熱意、強み、価値観などからどのような役割でどの程度の貢献が期待できるかを判断します。

製薬会社では新薬の開発や品質管理、マーケティングなど多岐にわたる業務が存在するため、応募者がその分野でどのように活躍できるか見極めることが重要です。

自分のスキルや経験が企業のニーズにどのようにマッチするかを具体的に示すことで、採用担当者に対して自分の価値をアピールできます。

例えば、「分析力と問題解決能力を活かし新薬の開発プロジェクトに貢献したい」と述べることで、具体的な活躍のビジョンを示すこともできます。

また「過去にマーケティング戦略を立案し売り上げを20%向上させた経験から、貴社の製品の市場価値向上に貢献できると考えています」などと述べ、応募者の実績とそれがどのように企業に役立つかを明確にしましょう。

【製薬会社の志望動機】志望動機作成前に準備しておくべきこと

次に、製薬会社に提出する志望動機を作成する前に準備しておくべきことをご紹介します。

以下の項目で紹介する準備をしっかりしておくと、より洗練された志望動機になるでしょう。

人気企業では、最初のエントリーシートの時点で落とされてしまう方が大半です。

一方、志望動機がしっかりしていると、書類選考の通過率が大きく上昇します。

就職活動が本格化し、書類提出の時期がやってくる前にきちんと準備しておくようにしてください。

自己分析

志望動機を作成する前に欠かせないステップが、自己分析です。

自己分析とは、自分の過去のエピソードや性格について深掘りし、自分の潜在的な面を明確にすることを指します。

自己分析がしっかりしていれば、自分のことを客観的に見られるようになり、より中身の濃い志望動機を書けるようになるでしょう。

具体的な方法としては、「自分史を作る」「マインドマップを作る」「親しい人に自分の長所や短所を聞く」といったものが挙げられます。

特に自分の長所を知っておくことは、志望動機で大切な「入社後に目指したい働き方」を書くうえで非常に有効です。

上手な自己分析のやり方がわからない場合、就活エージェントなど自己分析に詳しい方にやり方を聞いてみるのもおすすめです。

企業研究

自己分析と並んで志望動機作成前にやっておきたいのが、企業研究・業界研究です。

志望企業について深く研究すると、その企業ならではの魅力や特徴を知ることができるでしょう。

企業の良さを述べることは、志望動機により説得力を持たせ、自分が本当にその企業を志望していることを伝えるのに役立ちます。

また、企業単体だけでなく、業界全体について研究しておくことも大切です。

志望企業と競合企業を比較して、どうして志望企業の方が良いと感じたのかを伝えられるようにしましょう。

特に面接では「どうして製薬会社に?」「どうしてうちの企業に?」という質問がよくなされるので、面接までに企業の魅力を話せるよう練習しておくことが重要です。

【製薬会社の志望動機】製薬会社の志望動機の構成

続いて、志望動機を作成する際の構成についても理解を深めておきましょう。

この志望動機の構成方法は、どのような企業を受けるにあたっても活用できるものであるため、汎用的に活用するためにもぜひ覚えておいてください。

結論

志望動機を作成する際は、真っ先に「貴社を志望する理由は〇〇です」と結論を言い切ることが重要です。

なぜならば、志望動機においては、まずは結論を述べてあなたがなぜその企業に入りたいと思っているのかを念頭において読んでもらう必要があるからです。

結論が最初に述べられない状況な文章は、結局何が言いたいのかわからず、良い印象を与えられる可能性が下がってしまいます。

まずは結論を述べて、あなたがその企業に入りたい理由を明確に示すようにしましょう。

理由

志望動機を補強する理由を説明する必要もあります。

あなたがなぜその企業に入りたいと思っているのかの背景を詳しく説明することで、あなたの志望動機をより納得感を持って説明することができます。

ただし、この部分はエピソードや貢献などよりも重要性は低いため、結論とエピソードをつなぐための役割程度に思っておくと良いでしょう。

エピソード

志望動機を作成するにあたって、エピソードに力を入れることが非常に重要です。

あなたがなぜその企業に入りたいと思ったのか、またはその企業で活用できる能力をどのように身につけたのかについて積極的に詳しく説明するようにしましょう。

例えば、可能な限り客観的なエピソードを用いることで、その場に居合わせていなかった企業の採用担当者も、あなたのエピソードの情景を思い浮かべられます。

客観的な視点や定量的な数字などを用いることで、より分かりやすく説明することを心がけましょう。

貢献

企業の採用担当者は、結局活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、どのように貢献できるのかについて詳しく説明する必要があります

エピソードを通じて身につけた経験やスキルを、どのように企業に還元するのかについて説明しましょう。

この貢献を詳しく説明できるということは、企業の研究をしっかりと行っていることでもあります。

あなたがどのように貢献するのかを詳しく説明することで、モチベーションの高さを示すことにもつながるため、積極的にどのように貢献するのかについて詳しく説明するようにしましょう。

再度結論

再度結論を述べることで、もし斜め読みされてしまった場合でも少なくとも志望動機は伝わるようになります。

また、再度結論を述べることで一貫した志望動機の内容をアピールすることも可能です。

あなたがなぜその企業に入りたいと思っているのか、再度、余裕があれば同じ言葉を用いて説明し、気持ちの強さをアピールしましょう。

【製薬業界の志望動機】志望動機作成のポイント

続いて、製薬業界の志望動機を作成するためのポイントを6点ご紹介します。

以下のポイントを順に盛り込んでいくと、論理的でわかりやすい志望動機を書けるようになるでしょう。

志望動機は、単に志望した理由だけを書けば良いというものではありません。

「自分がどのように活躍したいか」「自分がどのように企業に貢献できるか」まで踏み込んで考えていく必要があります。

そこまで踏み込むことで、自分が本当にその企業を志望していると伝えられるようになるのでぜひチェックしてみてください。

なぜ製薬業界なのか

まずは、なぜ製薬業界を志望したか書き、業界への志望度の高さを理解してもらうことが大切です。

「人々の健康を支える仕事」など、抽象的な理由だけでは不十分です。

健康をサポートする仕事であれば、製薬業界以外でも多くの企業が取り組んでいます。

「フィットネスジム」「健康食品メーカー」「医療器具メーカー」なども、人々の健康増進に寄与する企業と言えるでしょう。

その中で、どうして製薬業界でなければいけないのかを明確に示すことが重要です。

企業研究・業界研究を通して製薬業界ならではの魅力を理解しておくと、説得力ある理由を書きやすくなります。

このとき、給与や労働条件など、待遇面に関することを理由に書くのは良くありません。

製薬業界の中でなぜこの企業なのか

製薬業界を選んだ理由だけでなく、数ある製薬企業の中で、どうしてその企業でなければいけないかの理由を示すことも大切です。

企業への志望度の高さを伝えることは、内定獲得率に大きく影響してくるからです。

このポイントを満たすためには、志望企業について深く調べておかなければなりません。

企業独自の魅力はどこにあるのかを述べられると、採用担当者は応募者が本当に自社を志望していると実感しやすくなります。

「企業説明会に足を運ぶ」「ホームページの隅々まで目を通す」「インターンに参加する」など、さまざまな形で企業研究をしておきましょう。

時間に余裕があれば、志望企業だけでなくライバル企業も研究して志望企業との差がどこにあるか調べておくのもおすすめです。

企業が求めている人物像の把握

志望動機を作成する上で企業が求めている人物像についてしっかり把握することは非常に重要です。

同じ業界であったとしても、企業によって求めている人物像は大きく異なる場合があり、それぞれに合わせて志望動機の文章を作成しなければ、使い回しをしていると誤解されてしまう可能性もあります。

自分が企業の求めている人物像にマッチしていることをアピールできれば、この企業でこそ働きたいと強く願っている説得力が増し、志望度が高く印象づけられます。

また、もちろん「この人を採用したら、活躍してくれそうだな」と期待をしてもらえる可能性もあるため、企業が求めている人物像に沿ったアピールをしましょう。

入社後自分に何ができるのか

志望動機で、入社後に自分が企業の中で何ができるのかを伝えることも忘れてはいけません。

自分の志望度を示すことに加え、自分が製薬会社で勤めるうえでの強みを説明することにもつながります。

強みをどのような場面で活かせるか具体的に示し、採用担当に自分が活躍する姿をイメージしてもらえるように努めてください。

たとえばコミュニケーション能力をアピールしたい場合、「クライアントが本当に必要としていることを正確に把握し、満足度の高い提案につなげる」「常に誠実な態度を心がけ、相手から相談してもらえる営業マンになる」といった具合です。

営業以外の職種を志望する方も同様に、自分の強みと入社後の自分の働き方をリンクさせて考えておくことは非常に大切です。

しかし、新薬には再審査期間や特許権存続期間が設定されており、これが満了するまで他の企業が同じ成分の薬を製造・販売することはできません。

一方、特許期間が切れると、他の製薬会社がジェネリック医薬品を製造・販売することが可能になります。

ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分を持ちながら、製造コストが抑えられるため価格が安価であるというメリットがあります。

これにより、医療費の負担軽減に貢献しているのです。

可能な限り具体的な内容にする

志望動機を作成する際には具体性が鍵となります。

面接官があなたを正確に理解するためには抽象的な表現や一般論ではなく、実際の経験や具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。

例えば「人の役に立ちたいから」などと抽象的な志望動機を述べるだけではなく「学生時代にボランティア活動を通じて得た気づきから、人々の生活を支えるサービスを提供したいと思った」などといった具体的な内容を話すことで、面接官に強い印象を与えることができます。

具体性が高ければ高いほど、話の内容をイメージしやすく、信頼性や熱意を感じてもらいやすくなるでしょう。

また、具体的なエピソードはあなたの経験やスキルを裏付ける根拠としても機能します。

志望動機の枠組みを作ってみよう!

自己分析や業界そして企業の研究などの準備が終われば、あとは質の高い志望動機を作成できるよう執筆に取り組む段階です。

他の就活生と差別化を図るために奇抜なものを書こうとする就活生の方もいるかもしれませんが、結論としてオリジナルである必要は全くありません。

いきなり自分でまっさらな状態から志望動機を書こうとすると構成がぐちゃぐちゃになってしまう可能性もあります。

そこで、大まかな枠組みを理解しておく必要があるため、第三者に確認してもらうことも重要です。

新卒の方が志望動機を作成する際の書き方、そしてポイントについてはこちらの記事でも詳しく紹介しているため、ぜひ本記事と併せて確認してみてください。

 

【製薬業界の志望動機】志望動機作成の注意点

志望動機を作成する際には以下の3点に注意しなければなりません。

就活は総合的な評価で判断されるため、いくらあなたの魅力が伝わる内容を書けていたとしても、他の部分で印象を下げてしまうのはもったいないです。

待遇面だけを書かない

待遇面の話ばかりしてしまうと、非常に悪い印象を与える可能性が高いため、触れないことが重要です。

確かに、製薬会社は給料が非常によく、経済的な安定を求めて目指す就活生も少なくありません。

何より、待遇の良さは企業選びにおいて非常に重要なポイントの1つであり、「自分の中の」志望動機に含めるのは全く問題ありません。

しかし、企業に提出するものは言ってしまえば「建前」のものです。

「積極的に嘘をつきなさい」と言うつもりは全くありませんが、待遇の話ばかりしてしまうと「うちよりも待遇が良いところに内定をもらったら、うちに就職しないのではないか?」と思われてしまい評価が下がる可能性が高いです。

熱意が低いと思われてしまう可能性も高いため給与の話はしないようにしましょう。

エピソードとの一貫性を持たせる

エピソードとの一貫性を持たせることも、志望動機を作成する上で非常に重要なポイントの1つです。

志望動機における最初の結論部分とその後に説明するエピソードの内容がずれている場合、結局何が言いたいのか伝わりにくくなり、良い話であったとしても印象に残りにくくなります。

極論ですが、「貴社で様々な薬を開発し、社会貢献したい」と言っているにもかかわら、ずエピソードの部分が「飲食店でアルバイトを行い、様々な人と円滑にコミュニケーションをとる能力を身につけた」と書かれていた場合を考えましょう。

確かにコミュニケーションは重要だけれど、志望動機とはズレている」と思われてしまいます。

この場合なら、「社会貢献」と述べているので、受けている企業の社会貢献について知った話や、「ボランティアで社会貢献の重要性を学んだ」などが適切です。

志望動機に応じてそれに合ったエピソードを話しましょう。

嘘は書かない

志望動機に嘘を含めることは絶対に避けるべきです。

面接で深掘りされた際に露呈する可能性が高く、特にベテランの面接官にはすぐにバレてしまうことでしょう。

「嘘をついてでも、何かしらアピールしなければならない」と焦っているならば、自己分析をやり直し、自分の価値観や経験を見直してみることが重要です。

また、企業研究を深めることで、その企業の求める人材像や業務内容に合わせたリアルな志望動機を作成することが可能になります。

もし嘘をついて、それがバレずに内定を得られたとしても、就職後に嘘が露見してしまった場合は懲戒解雇、または非常に肩身の狭い思いをする可能性が高いため、等身大の自分をアピールしましょう。

【製薬業界の志望動機】製薬業界の志望動機の例文

続いて、製薬業界に提出する志望動機の例文を3つご紹介します。

特に見ていただきたいのは、どの文章もしっかり基本構成(結論→具体的なエピソード→入社後の活躍)を守ったものになっている点です。

アレンジもしやすいものになっているので、ぜひ参考になさってください。

例文①

私が貴社を志望したのは、新薬の開発を通して人々の健康を守りたいと考えたためです。
特に貴社はこれまで新薬の開発での実績が豊富にあり、私のこれまで研究してきた分野と重なる部分が大きかったことが貴社を第一志望にした大きな理由となりました。
私が薬学部を志望したのは、母が内臓の疾患で長く悩まされていたことにあります。
少しでも母のように悩む方を減らしたいということを今でも考えており、日々さまざまな学習に努めてきました。
多くの方を救える新薬の開発に携わり、より有用な薬を研究していくことが私の生きがいだと実感しています。
貴社に入社後は、コツコツ継続して勉強に取り組める粘り強さや知的好奇心の強さを発揮し、貴社の売上アップに貢献していきます。

例文②

私はクライアントのニーズに常に応えられるMRになりたいと考え、貴社を志望しました。
私は、家庭教師のアルバイトで常に生徒の成績・興味の変化と向き合い、そのときに合わせた授業や宿題を考えるよう努めてきた経験があります。
営業の中でも、MRは特に日々法律や新薬の知識を取り入れていかなければならない職業であり、自分の強みを活かせる職種ではないかと考えました。
貴社は、ほかの製薬会社にはない取り組みを先駆けて実践しており、特に時代の変化に敏感な企業であると感じたことが貴社を第一志望にした理由です。
入社後は医薬品に関する知識を身に付け、わかりやすく正確な説明ができる営業マンになれるよう努めます。
また、将来は英語サークルで磨いてきた語学力を活かし、国内だけでなく海外でも貴社の医薬品を利用してもらえる仕事をしたいと考えています。

例文③

私が貴社を志望したのは、自分の強い責任感を製薬の品質管理で活かせると考えたことが理由です。
私は中学からバスケを続けており、主にポイントガードという役割を任されてきました。
ポイントカードは、選手全員の動きを把握しなければならないポジションです。
「集中を切らしてはいけない」「仲間のためにプレーをする」という強い使命感を持ち競技に臨んできました。
貴社に入社後もバスケで培ってきた責任感を活かし、薬やサプリメントが安全に消費者に届けられるようサポートしたいと思っています。
貴社を第一志望にしたのは、貴社が安全性確保のために品質管理を徹底していることに感銘を受けたためです。
将来は貴社の発展に役立てる仕事ができるよう、目の前にある仕事に取り組んで実績を積みたいと考えています。

例文④

貴社を志望する理由は、私が個人的に経験した友人の病気に対する無力感から、質の高い医薬品を提供したいという強い願望があるからです。
私は高校1年生の時、大切な友人を白血病で亡くしました。
友人が苦しむ様子を、ただ眺めることしかできませんでした。
この経験から、私は医療の革新の必要性を痛感しました。
貴社は他の多くの企業や研究機関と積極的に協力し、幅広い意見や最新の研究成果を新薬開発に反映させることで知られています。
これは、新たな治療法の迅速な開発に不可欠なアプローチです。
私は、アルバイトやサークル活動を通じて、多くの人々とコミュニケーションを取り、チームワークを発揮してきました。
これらの経験から、異なる視点を持つ人々との協働の重要性を学び、この能力を貴社の新薬開発プロセスに活かせると考えています。
貴社で私の「医療をより良くする」という思いと、多様な人々とのコミュニケーション能力を活かし、新たな医薬品の開発に貢献する所存です。

例文⑤

貴社を志望する理由は、実習中に目の当たりにした貴社の営業職の方々のプロとしての姿勢と、ニーズを深く理解し、最適な提案を行う姿勢に大きく影響を受けたからです。
貴社のインターンに参加した際、多くの営業職の方が「目的は商品を売ることではなく、相手に価値を提供すること」という貴社の理念を体現するような営業を行っていました。
利益だけを追求するのではなく、顧客、ひいては社会に貢献するという姿勢が強く感じられ、「この企業で働きたい」と強く感じました。
貴社は多様な製品ラインナップゆえ、働くにあたってはそれに伴う広範な知識が求められます。
この環境は、私が学校や実習で培った薬学知識を活かし絶好の場所であると感じています。
私は、幅広い製品知識を迅速に習得し、医療従事者と患者様の橋渡し役として、貴社の営業チームに加わりたいと考えています。

例文⑥

貴社を志望する理由は高品質な医薬品を通じて人々の健康を支える製造現場に貢献したいと考えたからです。
私は製薬業界が提供する「命に直結する製品」の重要性に感銘を受けており、その製造工程の精密さと責任感に強い関心を抱いています。大学時代に所属した化学実験のプロジェクトではデータの正確性と安全性を最優先に取り組み、複数の検証を経て結果を出すことの大切さを学びました。貴社の製造職ではこれまで培った分析力や丁寧さを活かし、厳格な品質管理のもとで医薬品製造に取り組みたいと考えています。
特に、効率的な製造プロセスの改善に貢献しながら、高品質な製品を安定的に届ける一員として成長し、長きにわたって貢献する所存です。

例文⑦

貴社を志望する理由は医薬品を支える事務職として現場を円滑にサポートし、社会の健康増進に貢献したいと考えたからです。
私は大学でのゼミ活動を通じて効率的な資料作成やスケジュール管理を行い、プロジェクトを成功させるサポート役としての経験を積んできました。これにより、業務を整理し、的確に周囲を支援する力を培うことができました。貴社の事務職では医薬品の製造や流通が滞りなく進むよう、データの正確な管理や業務フローの最適化に取り組みたいと考えています。入社後は事務職の即戦力として細かな業務にも責任を持ち、社員全体がより効果的に業務を遂行できる環境づくりに貢献することを目指します。また、常にPCスキルなども磨き続け、事務職として後輩の方々にも頼られる人物として長く貢献する所存です。

【製薬業界の志望動機】志望動機が完成したら

志望動機が完成したらそのまま提出したいと思う人もいるかもしれませんが、しっかりと修正を施してから提出することで、さらに企業に良い印象を与えられるようになります。

ぜひ、以下の3つの対策をしっかりと行ってから、質の高い志望動機を企業に提出するようにしましょう。

声に出して読んでみる

志望動機が完成したら、必ず声に出して読んでみるようにしましょう。

声に出して読むことで誤字脱字や文法のミス、内容の不自然な部分に気づきやすくなります。

また、文章の流れやリズムを確認することができ、実際の面接でのスムーズな発表にもつながります。

自分の言葉で語れることは、内容が自分自身にしっかりと身につき、面接会に対して自信を持って伝えることにもつながるはずです。

この際には録音した後で聴き直すこともおすすめです。

録音を聴き直すことで自分の話し方や発音、強調すべきポイントなどを客観的に評価できます。

また、繰り返し練習することで、自然な話し方や説得力のある表現を磨くこともできます。

将来の面接についても踏まえた上で、志望動機を確認するようにしましょう。

他人に読んでもらう

他人に読んでもらうことも、志望動機の確認を行う上で非常に重要です。

「この部分の説明が分かりにくい」など、「もう少し具体的なエピソードを追加すると良い」などの具体的なアドバイスをもらえれば、志望動機の内容を具体的かつ説得力のあるものに仕上げることができます。

親や友人、就活を経験した先輩はもちろんのこと、就活エージェントなどにも相談することをおすすめします。

自分の志望動機に対する客観的な視点を取り入れて、より企業の採用担当者に分かりやすく、明確に自分の意思や強みを伝えられるようにしましょう。

就活エージェントに相談する

就活における抜本的な対策は、就活エージェントに相談することです。

なぜならば、就活エージェントは就活のプロであり、どうすれば企業により良い印象を与えられるかについて徹底的に分析してくれるからです。

特にジョブコミットは、完全無料で利用できるだけでなく、志望動機や自己PR、ガクチカなどのESの添削を行ってくれる上に、面接練習も徹底的に付き合ってくれます。

その他にもおすすめ企業の紹介や有利な求人の紹介などもしてくれるため、就活生にとって非常に心強いサービスです。

気になる方は、ぜひ以下のリンクから登録してみてください。

まとめ

安定業界のひとつである製薬会社を志望するなら、まずは志望動機をクリアなものにする努力をしていきましょう。

書類選考を突破し、面接チャンスを得ることが大切です。

書類提出の時期が来る前に、じっくり時間をかけて自己分析・企業研究の準備を進めてください。

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