はじめに
就活と言われて思い浮かべることの中にspiがあると思います。
spiは特に大手企業が積極的に採用活動で用いていて、面接に進む前にここで躓いてしまう人も多いのではないのでしょうか?
今回はこのspiに苦手意識を持つ人に向けて解き方のコツや勉強方法について紹介します。
【spiができない】spiとは?
spiとは、リクルート社が提供している適性検査の名称であり、Synthetic Personality Inventoryの略です。
spiは多くの企業において、就職活動の比較的早い段階の選考として実施され、就活生の適性を測るために用いられています。
就職活動の選考で用いられる適性試験には、ほかにもさまざまな種類がありますが、spiはその中でもとくにメジャーなもののひとつです。
spiには、基礎能力と性格適性検査の2種類があり、基礎能力では言語・非言語といった複数の実施形式があります。
性格適性検査では、普段の行動などに焦点をあてた多角的な質問で、就活生の個性や適性を把握します。
企業によっては、spiを通過しなければ面接に進めないので、その対策の重要度は非常に高いといっていいでしょう。
【spiができない】spiができない就活生は多い
spiはある程度の勉強時間が欲しいため勉強不足でできない人や問題によって全然得点することができないという人は多くいます。
そのため効率的に勉強をしていけば一気に周りと差をつけることができます。
面接対策ももちろん大事ですがspiはその面接に進むための学力試験のような側面を持っています。
こちらも十分に対策をして内定を勝ち取れるようにしましょう。
【spiができない】得点できない原因とは?
そもそもどうしてspiは難しいと感じてしまうのでしょうか?
様々な理由が挙げられると思いますが、ここでは代表的な例をいくつか紹介します。
実際にspiをやってみて自分に思い当たる原因がありましたら対策も紹介しますのでぜひご覧ください。
まだspiをやったことがない人も事前に対策法を知っておくことで効率的に勉強ができると思いますので一度目を通してみてください。
時間が足りない
spiの難しい点として多くの人が挙げるのが時間の短さだと思います。
spiは設問ごとに制限時間があるだけでなく、トータルでも時間制限があるため、想像以上にシビアです。
どういうことかというとspiは全体の時間制限に加えて各問題にも時間制限があるのです。
なので楽な問題を早く解いて余った時間を難しい問題に使うという解き方ができなくなっています。
多くの人はこの独特な時間制限のせいで思うように問題が解けず実力を発揮しきれないケースが多いです。
なのでspiでは問題に対する取捨選択が重要になってくるのです。問題を解いてて解き方は分かっても時間がかかりそうな問題は飛ばして回答する問題数を増やすことを意識しましょう。
最初は問題を飛ばすことに抵抗感があるかもしれませんが実際に解いてみるとこの重要性が分かってくると思います。
「質より量」を意識してまずは問題を解くことを意識しましょう。
解き方がわからない
spiには言語問題と非言語問題がありますが、非言語問題においてはそもそもどのように解けばよいかわからないという人が多くいます。
問題から読み取れる情報は限られています。
そんな中で読み取った情報をどう用いて解けばいいのか分からない人が多いのです。
逆に言えばここは差がつくところであるため、対策次第では周りと差をつけることができるので対策を知って有利になりましょう。
解き方に慣れていない
spiはパソコンを使った試験であるため、そもそもパソコンに慣れていないため解けないという人も多いのではないのでしょうか?
筆者自身もそうでしたがspiへの準備段階で戸惑うことがありました。
画面の大きさ設定や通信環境、対応OSなど問題を解く前の環境作りの段階でうまく行かないことがあるのです。
そして環境が整っても解いてる途中での操作ミスや通常エラーなど思わぬアクシデントも発生してしまうことがあります。
まず問題を解く準備が整ってるかどうか入念にチェックをし、解いてる最中でトラブルが起きても慌てずに対処するようにしましょう。
企業もトラブルが起きてしまった場合を見越して対処法を記載しています。
その指示に従って対処してください。
次にそもそもspiという試験の問題に慣れていないケースがあります。
先程の時間制限もそうですがspiは全体を通して一般教養の知識があれば解くことは可能ですが柔軟な発想や問題を即座に読み込んで理解することを求められます。
ですが問題の内容はは毎年似通っているので何度か解いているうちに慣れてくると思います。
問題に慣れて正答率、回答率を上げるためにもまずは問題集を繰り返し説きましょう。
問題は就活サイトや就活エージェントを通じて入手することができます。
積極的に利用すれば着実に力が付きます。
対策も方法がわからない
これはどの試験にも言えることですが勉強の方法がそもそもわかっていないという人は一定数います。
spiも例外ではありません。
そういった人は自分が何の問題が得意で何の問題が苦手なのか、どうやって勉強すればいいのか分からないと感じているのではないのでしょうか?
そういった人はセミナーを受講することをオススメします。
セミナーはspiに関する問題をたくさん扱っているので対策に関しても熟知しています。
紹介された勉強法をしっかりとやれば力はつくはずです。
一方で自分である程度得意分野と苦手分野が分かってる人は独学で問題集を解くというやり方があります。
問題集には解法も載っているものがほとんどですのでそれを参考に苦手分野を中心に勉強するといいでしょう。
ある程度の対策法があるのは事実ですが、全ての人に有効でないのも事実です。
それぞれに合った方法を試しながら見つけるといいでしょう。
大事なのは力をつけるために様々な方法を試行錯誤して実践することです。
何もやらないのでは力は付きませんが何かしらの勉強をすれば力は付きます。
【spiができない】言語問題の解き方のコツ
言語問題は高校の科目でいうと国語のようなものです。
内容としては語彙に関する知識や長文読解などです。
なので如何に早く文章を読んで内容を理解するのがカギになってきます。
ではどうすれば早く内容を理解できるようになるのかちょっとしたコツを紹介します。
推測をしながら解く
文の並び替えや空欄補充の際に、推測しながら解いていくことが重要になります。
基本的にこれらの問題は選択肢が共通しているので正解の選択肢の組み合わせ以外はどこかで違和感が出てきます。
なのでこういった問題は考えられる選択肢をあてはめながら他の部分はうまくいくかなどを同時進行で解くと効率的です。
暗記は瞬時に解く
暗記問題、いわゆる語彙問題で時間を使っているともったいないです。
なぜなら暗記問題は知識問題でもあるので基本的に考えても選択肢を絞れるぐらいで一気に正解を出せるものではないからです。
あらかじめ語彙の知識を増やして対策をしておきましょう。
もし瞬時にできない問題がでてきたらできない可能性が高いため、とばして長文問題などに移るように割り切ることがコツです。
分かるところから形を作っていく
文の並び替えの問題においては、わかるところから形を作っていき選択肢を減らすことで解きやすくなっていきます。
あまり推奨はできませんが選択肢を絞れれば運任せに回答しても正解する確率は高くなります。
時間もないので、きれいに解こうと考えすぎないことがポイントです。
先に設問を読む
繰り返しになりますがspiはとにかく時間との勝負です。
言語問題、特に長文で内容を理解するのに時間がかかるような問題は本文を読んでから取りかかるようでは時間が足りなくなることがほとんどです。
そのため設問を先に読んでいき、わかるところを説いていく必要があります。
語彙と熟語の知識を増やす
ここまでは、試験の場で可能な対策や解き方のコツをご紹介してきましたが、やはり知識そのものが不足していては問題が解けません。
これは就職の適性検査に限らず、学校のテストでも同じことがいえるでしょう。
そのため、spiの通過率を上げるためには、しっかり勉強して、語彙や熟語の知識を増やすことが大切です。
spiで出題される問題の多くは、頻出する語彙や熟語を覚えていれば解答可能できます。そのため、問題集や過去問題集を利用した勉強が、大きな効果を発揮します。
時間に余裕がある場合は本や新聞を読み、知らない言葉を辞書で調べてその場で覚える習慣をつけることにより、さらに知識を増やしていきましょう。
語彙や熟語の知識を増やすこと、本や新聞を読む習慣つけることは、社会人になってからも役に立ちます。
【spiができない】非言語問題の解き方のコツ
非言語問題は数学のような問題がメインになってきます。
例として短い文章を読んでそこから空欄の数値を求めたりデータを読み取ってそこから分かる内容を選択する問題があります。
このように非言語問題は読解力に加えて計算力も必要になってきます。
当然言語問題よりも時間に追われることになります。
少しでも時間に余裕を持たすにはどうすればいいのかについてちょっとしたコツを紹介します。
時間を短縮する努力をする
まずは少しでも時間を短縮できそうなところは躊躇なく削りましょう。
例えば計算過程です。
spiはパソコンに入力された回答の正誤が全てです。
つまり答えを導き出すまでの過程は一切考慮されません。
なので計算をしてる途中で答えがわかったらすぐに答えを入力してしまいましょう。
答えが分かったのに最後まで計算を終えてから入力してると時間のロスになってしまいます。
せっかく答えが分かったのに最後まで計算をしていたばっかりに時間切れで回答できなかったなんてミスは非常にもったいないです。
他にも簡単な計算を暗算で行って無駄な記述時間削るなど時間短縮になりそうなことは全てやりましょう。
そもそもの話として正確性、計算スピードを上げるためにもあらかじめ基本的な算数の力をしっかり定着させておくことも必要です。
公式を覚えておく
中学や高級の数学でも同様でしたが公式はspiにおいても大いに役に立ちます。
公式は問題を解くために必須なだけでなく計算時間を短縮してくれるからです。
そのため公式がどういった式で何を求めるのに使うのかをしっかり理解して使いこなすことがカギになってきます。
手を動かす
推論問題は手を動かして解くことによってイメージしやすくなります。
手を動かすとは問題から読み取った情報や数値を記入するということです。
これにより情報が整理されて問題が解きやすくなります。頭の中だけ解いていてはイメージすることができないほど難しい問題があったり情報の整理ができずに混乱してしまうことがあります。
日ごろから手を動かして図を書くことを習慣付けておきましょう。
【spiができない】おすすめの対策方法5選
今まで言語問題、非言語問題に分けて対策を紹介してきました。
ここでは両方に共通するspiの全体的な対策について紹介します。
要はspiを勉強する上での心構えのようなものです。spiの勉強の基礎知識にもなってきますのでしっかりと確認して具体的な勉強法をイメージし、実践できるようにしましょう。
セミナーを受ける
先ほども紹介しましたが問題を解いていて自力ではどうしてもできなかったりなかなか成績が伸びない人はセミナーを受けるのがオススメです。
なぜなら誰かに解説してもらうとそれだけで簡単に理解することができるようになることがあるだけでなく効率的な勉強法を教えてもらったりと短期間で力をつけることができるからです。
自分でやってわからないところ中心に教えてもらうと苦手が克服できるので効率が良いです。
参考書を何周も解く
何度か述べてきましたがspiは毎年似たような問題が出題されます。
なので参考書を繰り返し解くのはとても良い対策になります。
何周も解くことによってわからなかった問題の解き方をだんだん暗記することができるようになるからです。
それだけでなく参考書を何周もすることで問題形式にも慣れることができるので時間配分もしやすくなります。
模擬試験を受けてみる
勉強の最初の段階で模擬試験を受けることはかなりオススメです。
なぜならPC操作手順や時間配分、問題の傾向を模擬試験を受けることで本番さながらの環境で受験することで文章では伝わりきらなかった時間配分の難しさや得意不得意が実感しやすいため、その後の対策もしやすいからです。
勉強法が全くわからない人もそうじゃない人もまずは模擬試験を受けてspiがどういった試験なのか、自分の実力はどれほどなのかを知り今後の対策をしていくといいでしょう。
苦手から対策をする
模擬試験を受けた後にやってもらいたいのが苦手分野の対策です。
模擬試験を何度かやっていればだんだんと自分がどんな問題が苦手なのか分かってきます。
苦手なところは対策すれば得点のアップにつながる伸びしろでもあるため、大変かもしれませんが苦手なところから重点的に対策を行っていくようにしましょう。
日ごろから問題に触れられる環境を整える
勉強というのはなかなかやる気になれるものではありません。
その気持ちにいつまでも従っていては力は付きません。
少しでも勉強する気持ちにするために環境を整えましょう。
例えば携帯のホーム画面や部屋の壁などにできなかった問題や暗記すべきものなどを見えるようにしておいたり模擬試験へのリンクをアクセスしやすいところに貼っておくなどです。
そうすることでペースは遅くなりますが、だんだんと自分から勉強できるようになっていきます。
【spiができない】エージェントに相談する
就活に関して不安や疑問がある人はエージェントに相談してみるとよいでしょう。
就活エージェントはその名の通り就活に関するプロです。
ジョブコミットでは他では見ることができない就活に関する情報が掲載されているだけでなく、本番さながらの面接の対策もすることができます。
以下のURLから専用のサイトにアクセスできます。ぜひ使ってみてください。
【spiができない】SPIが不振でも内定を取れた人の特徴
先述のとおり、spiは就職活動において、序盤の足切りとして用いられることが多い選考です。
そのため、基本的にspiで十分な点数が取れなければ、内定はもらえません。
しかし就活生の中には、spiで満足な結果を残せていないにも関わらず、第一志望の企業から内定を得ているケースも存在します。
ここからは、spiが不振でも内定が取れた人の特徴を見ていきましょう。
ただし、これらはあくまで例外的なケースなので、基本的にはしっかりspi対策をして、選考に臨むことをおすすめします。
OB訪問で高い評価を得ていた
OB訪問は、説明会やホームページの掲載情報ではわからない、企業の内情や現場の雰囲気、実際の働き方などを知れる貴重な機会です。
企業研究の一環として行われるOB訪問は、直接選考に役立つ場合もあります。
なぜなら、OB訪問の際に良い評価を受けていれば、その情報が企業に伝えられる場合があるためです。
もちろん、OBとして面識があるだけで、選考の便宜を図ってくれるわけではありません。
しかし、仕方のない理由でspi対策が十分にできていなかった場合は、そのことをOBに話しておくと、人事担当者が事情を把握してくれる場合があります。
インターンに参加していた、研究に打ち込んでいたといった然るべき理由でspi対策が不十分になってしまった場合は、OBにその旨を相談してみると良いでしょう。
インターンに参加していた
インターンはさまざまな企業が実施している就業体験であり、参加すると就職先選びや企業研究に役立ちます。
しかしインターンに参加する際も、書類選考や面接といった選考をパスしなければいけません。
そのため、インターンで一度書類選考に通過していると、本選考でも書類審査に通過できる場合があります。
また、インターンではより実践的な業務への適性やスキル、長所などが確認できるので、インターンで良い評価を得ていた場合は、spiの結果より重視される可能性もあるでしょう。
なお、企業によってはインターンに参加することにより、選考の初期段階をスキップできる制度が設けられている場合もあります。
一方、インターンに参加しなければ、本選考にエントリーできない企業もあるので、あらかじめ志望企業の選考システムを確認しておきましょう。
性格検査が完璧だった
spiは、基礎能力と性格適性検査の2種類があります。
勉強や対策で通過の可能性を引き上げやすいのは、基礎能力の部分です。
しかし、性格適性検査のほうも重要度は高いといえます。
その結果が企業の求めるものとマッチしていた場合、基礎能力のスコアが基準未満でも、選考を通過できる可能性があります。
spiの通過可能性を上げるためには、あえて性格適性検査の対策に注力するのも、ひとつの手かもしれません。
ただし、性格適性検査対策で選考を通過できたとしても、その企業で働くことで、自分自身が不利益を被る可能性があります。
性格を偽っていた事実が処罰の対象になることは基本的にありませんが、合わない職場で働くことは、自分にとって大きな負担になるでしょう。
そのため、性格適性検査を対策する際は、自身を過度に曲げないように意識することをおすすめします。
何らかの競技で好成績を残している場合は、その競技に注力していたために、spi対策が不十分になってしまったことを企業側が理解してくれる可能性があります。
そういったケースではspiが求められず、対策なしで選考を通過できる場合もあるでしょう。
また、選考においてspiが占めるウェイト・重要性は、企業によってさまざまです。
体育会系の社風が強い企業では、実践的な面を高く評価し、spiの結果をあまり重視していないケースも多く見られます。
ただし、企業ごとの選考フローやその内情は、外部からうかがい知ることが困難です。
自身の実績や企業の社風を考慮した選考通過を狙う場合は、先述したOB訪問を利用した選考通過対策と併用することで、より高い効果を発揮するかもしれません。
spiを捨てていた
近年の就職活動では、学生が求人サービスに自身の強みやアピールポイントを掲載し、それに企業側がアプローチをかける逆求人サービスも、大きな存在感を示しています。
逆求人サービスでは、書類選考や面接の段階で確認するようなポイントに人事担当者が目を通し、ダイレクト・リクルーティングを行います。
そのため、そもそも足切りとしてのspiを実施する必要がありません。
したがって、spiを捨ててまったく対策をしていなかった就活生が、内定をもらえる場合もあるでしょう。
ただし、実際は、多くの企業が選考の初期段階としてspiを用いています。
spiを捨てることは、それらの企業を選択肢から除外することであり、逆求人でアプローチされるかどうかは人事担当者次第です。
無対策で内定を狙うのは、あまり現実的ではありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
spiができない原因や問題の内容そしてその対策について紹介してきました。
spiは高校受験や大学受験とは違った試験方式で戸惑うこともあると思いますがしっかりと勉強をして対策すれば決して難しいものではありません。
苦手だからと諦めずにまずは挑戦することからはじめてみてください。
最後にこの記事で紹介した対策法が皆さんの役に立ちましたら幸いです。