はじめに
Web面接は、面接会場に行く必要がなく、自宅と距離が離れていても簡単に実施できます。
そのため、遠距離の企業であったとしても受けやすいという特徴があります。
さらに、Web面接はスマホでも受けることができるため、Web面接を行う企業はこれからも増えるでしょう。
しかし、スマホでWeb面接を受けていいか実際には不安になる方も多いです。
今回は、Web面接をスマホで受けるときの注意点や、評価されるための方法について解説します。
【Web面接をスマホで受けたい】スマホで受けていいの?
Web面接をスマホで受けることができると聞いても、本当にスマホで受けて大丈夫か不安になるのが心情です。
しかし、実際にはスマホで受けている就活生は多くいます。
問題なく面接ができるのであれば、実際に使っている媒体がスマホでも企業側は気になりません。
カメラ機能やマイク機能が使えるかどうか、自分のスマホを確認することが必要です。
場合によっては、スマホのカメラやマイクの不調で、音声などが途絶えてしまう可能性があります。
不安な方は、スマホにつなげることができる外部機器のマイクやカメラを使うことも検討しましょう。
ただし、企業からスマホ以外の媒体の指定があるときには、指示されたものを使って面接を受けるようにしてください。
【Web面接をスマホで受けたい】事前準備
Web面接はスマホを準備すれば受けることができますが、ただスマホを用意するだけではいけません。
スマホで面接を受けるためには、さまざまな事前準備が必要です。
その準備は、面接を受ける就活生自らが行わなければなりません。
まず、スマホ自体のネットワークの確認や、必要な機器の準備をしましょう。
また、通常の面接と同じように服装も整える必要があります。
そのほかにもいくつかあるので、ここではWeb面接を受ける際の事前準備について解説します。
ネットワークがあるか確認しておく
元々ネットワークとして4Gや5Gの回線をつなぐことができますが、Web面接の際には好ましくありません。
通信速度が遅くなると、画像の読み込みが遅くなる可能性がありますので、できるだけwi-fiを使うようにしましょう。
自宅でWeb面接を実施する場合、無線wi-fiの機器を用意してください。
もし用意できないなら、ポケットwi-fiを一時的に借りておくと良いでしょう。
また、実際につないだときの回線が安定するかどうか、事前に確認しておくことをおすすめします。
もし回線が安定していなければ、面接自体がスムーズに行うことができず、伝えたいことも伝わりにくくなるでしょう。
普段使用しているスマホの通信環境が安定しているかどうかの確認は、必ず面接当日までに済ませておくようにしましょう。
スマホがブレないようにする
Web面接を受ける際、手でスマホを持つとカメラがブレるため面接に集中できません。
そのため、面接中にスマホがブレないように固定をする必要があります。
スマホを固定するには、スマホ専用の固定器具を利用すると良いでしょう。
数百円で購入できるため、面接を受ける前に購入しておくことをおすすめします。
また、本番当日に慌ててスマホの位置を決めてはいけません。
事前に置き場所を確認し、余裕を持って面接に臨むようにしてください。
なお、固定器具の取り付け方によっては家具を傷つける可能性もあるので、不安な方は保護用のシートを使うことをおすすめします。
スーツを用意する
対面の面接と同じように、服装に迷ったときはスーツを着用してください。
実際の面接中は、カメラから自身の姿が面接者に見えるため、服装を整えることは大事です。
基本的に下半身は見えないことが多いですが、スーツは上下セットで着用するのがマナーです。
上下セットで着用していないと、何らかの理由で立ち上がった際に、下の部分が見えてしまう可能性があります。
面接を受けるという心構えもできるため、スーツは上下セットで着ましょう。
女性の場合、パンツ・スカートのどちらでも問題ありません。
また、スーツの汚れやしわはカメラ越しでもわかってしまうので、クリーニング後のスーツを着用してWeb面接に臨むと良いでしょう。
いずれにせよ、清潔感を意識したスーツを用意することが重要です。
ベンチャー企業の場合はオフィスカジュアルでも大丈夫
ベンチャー企業の面接を受ける場合には、オフィスカジュアルでも大丈夫とされています。
そのため、ベンチャー企業のWeb面接で服装の指定がない場合は、オフィスカジュアルで臨んでも良いでしょう。
不安な場合は、どの企業であったとしてもスーツ着用で統一すると安心です。
また、オフィスカジュアルで受ける場合は、企業の特徴を考慮して服装を選ぶようにしてください。
オフィスカジュアルといってもさまざまあるので、なるべくその企業に合った雰囲気の服装を選ぶと好印象を与えられるでしょう。
どのような服装であったとしても、事前にクリーニングに出して汚れやしわを取っておくなどして、清潔感のある服装になっているか確認することが重要です。
静かな環境で受ける
家の中で面接を受ける方が多いですが、生活音が大きいと面接が受けにくくなります。
Web面接であったとしても、面接は静かな場所で受けるのが基本です。
そのため、先に部屋に家族の人が入ってこないように声をかけておきましょう。
さらに、防音のクッションやパーティションを使って家の中の面接場所を区切ると、より静かな環境が作れます。
どうしても静かにすることが難しい場合は、自宅の外でWeb面接を受けることを検討してください。
外で受ける際には、個室の部屋を用意しましょう。
また、もし誰かが入ってくる可能性がある場合には、面接中は立ち入らないように伝えておく必要があります。
なお、スマホ以外の電子機器は、先に電源を切っておくと安心です。
面接中に音が鳴ってしまうとマイナスの評価を受けてしまうので、電源の確認は忘れずに行いましょう。
イヤホンを用意する
Web面接を受ける際には、スマホのスピーカーで音を聞くのではなく、イヤホンを使って聞くようにすると便利です。
スマホを固定すると距離が離れるため、音が聞こえにくい可能性があります。
有線のイヤホンで良いため、必ず準備しておきましょう。
もし有線のイヤホンを使う場合、コードの長さがどれぐらいなのか事前に確認しておきましょう。
コードが短いと、身体を動かした際にスマホが動いてしまいます。
そのため、コードの長さは短すぎないものを選ぶようにしてください。
「有線イヤホンでは難しい…」という方は、ワイヤレスイヤホンの使用をおすすめします。
通知を制限しておく
Web面接の前に、スマホの通知を制限しておきましょう。
通知の音が鳴らないように、あらかじめマナーモードにします。
iPhoneの場合はおやすみモードに設定をして、アンドロイドの場合は通知の鳴動制限の設定を変更すると便利です。
これらの設定をしておくことで、着信を拒否することができます。
通知の制限の仕方は、スマホの機種やOSによって少々異なるため、事前にスマホの通知制限の方法を確認しておきましょう。
また、そのほかのアプリの通知も切っておき、面接中に音が入らないようにしましょう。
アプリごとに細かく通知を制限するか、すべての通知を制限するかによっても方法が変わってきます。
心配な方は、面接の当日に準備するのではなく、普段から通知の受け取りを制限しておくことをおすすめします。
スマホの向きを横向きにしておく
Web面接を受ける際、スマホの向きは横向きに設置します。
なぜなら、横向きの画面だと上半身が見切れにくく、より多くの情報を面接官に伝えることができるからです。
カメラ機能を使えば、自分の姿がどのように映っているか、そのアプリを使って確認することができます。
また、友人に頼んでカメラ通話をして、どのように自身が映っているか確認してもらう方法もあります。
身振り手振りで説明しても見切れないよう、あらかじめチェックしておくと良いでしょう。
入室方法を確認しておく
実際のWeb面接では、Zoomなどのアプリを使って面接を行うことが多いです。
そのため、Web面接に必要なアプリはあらかじめインストールしておきましょう。
まずは、どのような形式か、どのようなアプリを使うのかを確認します。
そして、そのアプリの使い方を面接の前に確認しておくことが大事です。
このとき、準備していたアプリと別のもので面接を行う可能性もゼロではないため、先に担当者の方に確認しておくことをおすすめします。
アプリの種類によっては使えない可能性もあるため、その場合はパソコンやほかの媒体を使うようにしましょう。
さらに、アプリの中には先に利用登録が必要なものもあります。
そのため、実際にアプリを機動して使える状態まで準備しておくことが必要です。
また、急にアップデートが行われる可能性があるので、面接前に当日にアプリの更新があるかどうか確認しておきましょう。
【Web面接をスマホで受けたい】Web面接の失敗例
Web面接に限った話ではありませんが、事前の準備が不足すると、面接当日に失敗する可能性が高まります。
対面面接でないからといって、気持ちが緩んで起きてしまうトラブルも多いでしょう。
たとえば、実際に試験会場に向かうわけではないため、入室時間のギリギリに入室をするというトラブルがあります。
また、カメラの位置に関するトラブルも少なくありません。
ここからは、実際の失敗例からどのように対策をしていくと良いかについて解説していきます。
それぞれ何に注意をするべきか、以下で詳しく確認してみましょう。
入室時間がギリギリになってしまった
Web面接では、対面面接と違って面接試験会場に足を運ぶことがありません。
そのため、入室時間が自身のタイミングによって変わります。
自宅で面接を受けられるため、入室時間がギリギリになってしまったという失敗も多いです。
入室時間ギリギリに入室しないよう、予定されている入室時間の5分前を目安に入室しましょう。
入室時間の10分前に行くと少し早いため、「早すぎず遅すぎず」と意識することが大事です。
入室後に面接官が入ってくるため、好印象を与えられるようにハキハキと挨拶をしましょう。
上下の服が違う
Web面接では、基本的に上半身の部分しか画面に映りません。
そのため、上半身だけスーツを着て、下半身は部屋着のまま受けてしまう方もいるでしょう。
ですが、何らかのトラブルが起こり、それに対処するために立ち上がってしまうと、下の服が見えてしまうため注意が必要です。
上下の服が違うことが面接官にバレると、印象が良くありません。
そのため、上下のスーツを着用しているかどうか、Web面接の前に確認しておくようにしましょう。
また、上下の服をセットで着ることで、「面接を受けるスイッチが入りモチベーションが高まってくる」という方も少なくありません。
対面の面接を受けるときと同じ姿勢でWeb面接を受けようとすると、このようなトラブルも減りますので、部屋全体がWeb面接会場と思って準備しましょう。
カンペを見ていることが面接官にバレてしまう
Web面接では、「画面に映っていない場所にカンペを用意する」ということができます。
ですが、カンペがあることによってカンペの場所を見てしまうため、目線が泳いでしまって相手にバレてしまう可能性があります。
またカンペがあると、そのカンペの内容をそのまま話そうとしてしまうので、回答が不自然になりやすいです。
もしカンペがあることがバレてしまうと、非常に悪い印象を与えてしまうことになります。
そのため、カンペを用意せずに自分の言葉で伝えることが大事と言えるでしょう。
たとえ面接の回答がしどろもどろであったとしても、「誠実な人」という印象を与えることができます。
完璧な面接を目指すのではなく、「面接官と会話すること」を意識して面接を進めていきましょう。
上から目線になっていた
Web面接では、スマホの位置によって自分の目線が変わります。
机の上にスマホを置くと、目線が下になりやすいです。
このような場合、相手は「見下ろされている」感覚になります。
もし上から目線になると、採用担当者に良い印象を与えることができません。
そのため、事前にスマホのカメラを正面に向く形にして準備しておくと良いでしょう。
固定器具を使う場合、固定器具の高さを変えることで解決できます。
固定器具の高さが変えられない場合は、机に箱などを載せてスマホの位置を高くしましょう。
いずれにせよ、目線に関する失敗事例は決して少なくありません。
不安な方は面接の前に友人と会話し、画面上の見え方をチェックしてもらうようにしてください。
【Web面接をスマホで受けたい】不安がある方は就活エージェントに相談してみよう!
Web面接を受ける際、「準備が足りないかも…」「何かトラブルが起こってしまうのでは?」などと不安になることも多いでしょう。
何か不安がある方は、就活エージェントを利用することをおすすめします。
就活エージェントでは、Web面接も踏まえた面接対策を実施しています。
就活エージェントを利用すれば、Web面接に必要な練習をすることもできるため、安心して本番に臨めるようになるでしょう。
また、1人で就活を進めていて感じた不安や疑問を専任のエージェントに相談することもできます。
最初から最後までサポートしてくれるため、どのような方も不安なく就活に取り組めるようになるでしょう。
おすすめのサイトはこちらになりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
Web面接の場合、面接会場に行く手間が省けるので非常に便利です。
企業側も、Web面接を積極的に実施しています。
Web面接を受けるには、事前にさまざまな準備が必要ですが、大事なポイントを押さえておけば不安なく面接を受けられるようになるでしょう。
ただし、Web面接といっても対面で行う面接と同じような姿勢で臨む必要があります。
カメラの外は見られていないと思って油断し、「片づいていない部屋の状況が映ってしまった」といった失敗をしてしまう方も少なくありません。
そのため、対面の面接と同じような意識を持ってWeb面接を受けると、大きな失敗は少なくなります。
Web面接で良い評価を得るために、事前の準備をきちんと行うのはもちろん、模擬面接も済ませてから本番を迎えるようにしてください。