明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・企業がアピールポイントを聞く理由
・就活のアピールポイント見つけ方
・アピールポイントの効果的な伝え方
・企業がアピールポイントを聞く理由を知りたい人
・就活のアピールポイント見つけ方を知りたい人
・アピールポイントの効果的な伝え方を知りたい人
就活生に必要となってくるのは、自分の強みを知り、企業に対して上手にアピールする方法を知ることです。
しかし、「強みなんて持っていないよ…」と悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、就活生になる前に知っておきたい自分のアピールポイントの見つけ方や伝え方、なぜ企業はアピールポイントを聞くのかといったことについて解説していきます。
就職活動をするうえで欠かせない自分のアピールポイントについて知り、それを面接官に伝えて目標の「内定」を勝ち取りましょう。
【就活のアピールポイント見つけ方】企業が聞く理由
まずは、なぜ企業が就活生のアピールポイントを聞いているのかについてご紹介しましょう。
多くの面接は、30分~1時間程度で実施されることが多いです。
限られた時間の中で、企業が就活生の強みを聞くのには明確な理由があります。
なぜ求められているのかを理解することで、どんな強みをアピールすると企業の興味を引くことができるのかを具体的に把握できるようになります。
企業が就活生のアピールポイントを求める理由は、主に以下の3つとされているのでぜひチェックしてみてください。
学生の価値観を知りたい
企業が就活生にアピールポイントを聞く理由の1つ目は、「学生の価値観を知りたい」というものです。
就活生の価値観を知ることで、自社の価値観と似ているかどうか、共感してくれる人間かどうかを見ているのです。
価値観が合っていないと辞めてしまう可能性があるため、企業は少しでも自社に合う人材を選ぼうとしています。
また、志望動機などと相互性があるかどうかも見られています。
企業に合わせようとして、アピールしている内容のつじつまが合わないといったことがないように注意することも、大切なポイントと言えるでしょう。
企業の求める人物像と自分の性格や強みを比べ、どの部分をアピールしていくのか事前に考えることをおすすめします。
客観的な評価ができているかどうか
企業が、就活生にアピールポイントを聞く理由として、2つ目に紹介するのは「客観的な評価ができているかどうか」です。
自分の能力を最大限に活かすためには、弱みや強みなどを客観的に把握する必要があります。
それがうまくできているのか、企業はこまかくチェックしているのです。
ほかの人には負けない自分の強みや、苦手なことを把握し、認識できることが大切になります。
そのため、事前に自己分析を行っておくことをおすすめします。
ただし、自分を見つめ直す作業はなかなか難しいので、困ったときは先輩や友人、キャリアセンターなどに頼りましょう。
企業の求められる人材であろうとして、客観的に見た自分とかけ離れたアピールをしないよう、注意してください。
自社で活躍してくれそうか
企業が、就活生にアピールポイントを聞く理由として、3つ目に紹介するのは「自社で活躍してくれそうか」です。
もちろん、即戦力としての能力の有無ではなく、今後活躍できる素質があるかどうかを見ています。
そのため、入社後のイメージが湧いてくるようなアピール文を考えておく必要があります。
このとき、どのような企業でも利用できるようなアピール文にしてはいけません。
企業のホームページなどをチェックして「求められる人物像」などを把握し、その企業に対象を絞った文章に仕上げましょう。
目指している企業から見て、採用するメリットがあるのかどうかを考えて作ることをおすすめします。
やみくもに自分の強みを伝えるのではなく、相手にメリットのある強みであることを伝えられるようにしましょう。
【就活のアピールポイント見つけ方】おすすめの見つけ方
就職活動で企業にアピールできるような自分の強みを見つけることは難しく、なかには「うまくいかない…」と悩んでいる方も少なくありません。
自分を見つめ直す際は、まず視点を決めて考えていくことがおすすめです。
ここからは、自分を見つめ直すときに役立つ5つの視点をご紹介していきます。
さまざまな視点から自分の強みを見つけていきましょう。
そして、自身の強みを企業の求める人物像と絡め、魅力的なアピール文を作ってみてください。
資格や実績から
まずは「資格や実績」から考えていきましょう。
こちらは、履歴書を書く段階でも必要となる情報であり、明確なため、最初にチェックすることをおすすめします。
TOEICや簿記などの試験から、自分の強みを振り返ることが可能です。
ただし、持っている資格が即戦力となるものであっても、志望する企業や業界で必要とされていないのであれば使えません。
たとえば、英検1級を持っていても、志望先の企業で英語の能力が必要とされなければ、直接的な強みにはなりません。
一方、事務職を目指している方で、MOSや秘書検定などの資格を持っている場合、大きな武器になるでしょう。
資格や実績を強みにしたい場合は、志望先の企業に直接関係のあるものかどうかを調べておくことをおすすめします。
過去経験から
次は、「過去の経験」になります。
アルバイトやサークル、留学やボランティア活動などから自分のアピールポイントを探っていきましょう。
自分の過去を振り返っていく場合、ただ思い出していくだけだとうまくいかないことが多いです。
そのため、自分の過去を時系列で書き出していく「自分史」の作成を行うと良いでしょう。
過去に起きたことを書き出し、そこから自分の強みとなるものを探していきましょう。
時間はかかりますが、自分の過去の経験に基づいた強みのため、説得力のある強みが見つけられることがメリットになります。
特に、強みになる資格や実績がない方は過去の経験から探していくと良いでしょう。
なお、マインドマップを作るのもひとつの手です。
周囲の人から
「周囲の人の意見」も重要な視点のひとつです。
自分のことを客観的に把握し、強みを見つけることはとても難しいことです。
そのため、周りの人からどのような人だと言われているかなど、ほかの人の意見に目を向けてみることをおすすめします。
「君自身は飽きっぽいと思っているかもしれないけど、実は努力家で継続力があるよね」など、自分では気づくことのできなかった点が見つかることでしょう。
さまざまな角度から見た自分は、自分が思っていた自分と異なることが多いです。
1人で自分の強みを見つけたいと考えている方でも、一度くらいは家族や友人などに聞いてみると良いでしょう。
固定概念にとらわれず、魅力的な自分の強みを見つけることが大切です。
自分の人間性から
「自分の人間性」から自分の強みを見つけていくのも有効です。
自分が思う性格について、深く掘り下げていきます。
このとき、なぜそのように考えるのか、理由も一緒に見ていくと良いでしょう。
そのため、マインドマップや自分史を作る際に、並行して取り組んでいくことがおすすめです。
具体的には、その経験をしたときに、自分がどういう意図で思考をしていたのか考えていくことになります。
1つの出来事だけではわからなくても、多くの経験から見ていけばある程度把握できます。
自分が何を基準として行動していくのかを知ることができるため、実際に試してみると良いでしょう。
可能であれば、時間に余裕がある就職活動前に済ませておくことをおすすめします。
企業の求める理想像から
最後は「企業の求める理想像」になります。
この場合、まず業界研究や企業研究をして、自分が志望する業界や企業を絞っていく必要があります。
興味のある企業が絞れたら、その企業ではどんな人を採用しているのかなど、求められている人物像を調べ、自分はそれに合っているか見てみましょう。
「合っていなさそうだな」と思ったときは、エントリーしないという決断をするのもひとつの手です。
挑戦するのも重要ですが、入社後のミスマッチにつながるおそれがあるためおすすめできません。
自己分析の結果を見て、「企業が求める理想像」に当てはまらないと感じた場合は、なぜその企業を志望するのか、モチベーションの源泉は何なのかをあらためて探していくと良いでしょう。
【就活のアピールポイント見つけ方】効果的な伝え方
企業が就活生に強みを聞く理由、自分のアピールポイントの見つけ方に続き、効果的な伝え方についてご紹介していきます。
自分の強みが把握できても、志望先の企業に対して魅力的に伝えることができなければ意味がありません。
そのため、ほかの就活生に埋もれないように工夫することが大切です。
ここでは、ESでの伝え方と面接での伝え方の2つをご紹介します。
それぞれ大事なポイントが少々異なるので、整理しながらチェックしてみてください。
ESでの伝え方
まずは、ESでの伝え方についてご紹介していきましょう。
文章で効果的に伝える方法と、面接など会話で効果的に伝える方法は少々異なります。
いずれにせよ、まずは基本的なことから押さえて、志望先の企業に対して魅力的に伝えられているかどうか考えてみることをおすすめします。
ここでは、文面で相手に魅力的に伝える方法として、3つの注意事項をご紹介していきます。
自分のアピール文を書くことは難しいため、最初はこの3つのポイントを意識して文章を考えていくと良いでしょう。
構成に注意
ESで志望先の企業に良い印象を与えるためには、「構成」に注意することが大切です。
結論を全体の10%、理由を全体の20%、エピソードを全体の50%、締め・企業で活かせることを全体の20%で書くと無駄なく魅力的な文章に仕上げることができるでしょう。
文章を書くのが苦手な人は、まず構成に注意して文章を組み立ててみることをおすすめします。
基本的にESなどでは、書ける文字数に制限があるため、限られた文字数の中で自分の強みがうまく伝わるようなESを考えることが大切になります。
一気に文章を作ることが難しい場合は、結論や理由など文章をグループごとに分けて、少しずつ書いていくと良いでしょう。
このようにすることで、文章の破綻を防げるのでぜひ試してみてください。
話すことを1つに絞る
「話すことを1つに絞る」のも忘れてはならないポイントのひとつです。
アピールしたいエピソードがたくさんあることは良いことですが、一度に多くのエピソードを伝えるのはやめましょう。
まずは、1つのエピソードを読みやすい構成で記載することを意識してください。
また、企業の求める人物像に合わせてエピソードを選べるよう、事前にいくつか用意しておくのも重要です。
事前にいくつか用意しておくと、応募する前に慌てずに済みます。
使い回すこともなくなるので、もし1つしかない方は、あらためて自己分析をして使えそうなものがないか確認しておきましょう。
なお、前述した構成を意識して文章を作ると、盛り込むエピソードを自然に1つに絞ることができるためおすすめです。
ダラダラと書かない
当たり前のことかもしれませんが、「ダラダラと書かないこと」も大事なポイントです。
ダラダラと長い文章は、読んでいる人を疲れさせてしまうため、原則NGとされています。
しかし記入欄がたくさん埋まるため、たとえ中身のない文章になってしまっていても、作成した後に達成感を覚えて「これで大丈夫」と勘違いしてしまう方も少なくありません。
相手のことを考えた文章を作る場合、伝えたいことは最小限にすることが重要です。
文字数に制限がある場合は、ダラダラと文章を書いていると伝えたいことを伝えられなくなってしまいます。
文章を作ることが苦手な場合、まずは文字数を気にせず文章を作成しましょう。
その後、無駄なところを省いていくようにすると自然な文章に仕上がるためおすすめです。
面接での伝え方
次に、面接で企業に対して、自分の強みを効果的にアピールする方法について、ご紹介していきましょう。
前述したように、紙の上でアピールする方法と口頭でアピールする方法は少々異なります。
そのため、ESでうまく書けたからといって何の対策もしないで面接に臨むことはおすすめしません。
ここでご紹介する、面接での効果的な伝え方として気をつけるべき3つのことに、注意して面接の対策をすることをおすすめします。
目の前に相手がいることを意識して、どうすれば相手がもっと聞きたくなるのかについて考えてみると良いでしょう。
結論ファースト
面接で志望先の企業にアピールするために大切なことは、「結論ファースト」で話すことです。
話の出だしで、「結論は○○です」といったように、結論や要点から話しましょう。
最初に話の道筋を示すことで、途中で話が逸れてしまうことが少なくなり、何を伝えたいのか理解しやすくなります。
話すことが苦手な方や、文章を組み立てることが苦手な方こそ、冒頭に結論から述べるようにしてください。
結論から話すことで、聞いている相手に自分が話す内容や何を伝えたいのか、どこが重要なポイントなのかを伝えることができるのです。
まずは、アピール文が結論から書き出すことができているのか確認して、わかりにくい文章になっていないのか確認しましょう。
ハキハキと話す
面接で自分の強みを志望先の企業に伝えるためには、「ハキハキと話すこと」に気をつけておきましょう。
ハキハキと自信を持って答えることで説得力が増します。
自信を持って堂々と話せば、「時間をかけて面接対策をしている」というポジティブな印象を与えることができるでしょう。
ただし、ハキハキと話すためには事前の準備が欠かせません。
自信が持てるよう、しっかりと志望先の企業に合ったアピール文を作っておきましょう。
また、模擬面接で話す練習を行い、面接官との会話に慣れておくことも重要です。
もしハキハキ話すことが難しく感じる方は、日々の会話の中で「モゴモゴとしゃべらない」ということを意識して話すようにすると良いでしょう。
要点を絞って話す
最後にご紹介する「要点を絞って話す」ことも、自分の強みを志望先の企業に伝えるために注意すべき大切なポイントのひとつです。
面接ではESと違い、質問で内容を深掘りされます。
そのため、最初は要点のみを話し、情報を追加で話していくと良いでしょう。
その際には、前述した「結論ファースト」「ハキハキと話すこと」を意識して返答するように心がけることが大切です。
また、深掘りされた際に慌てずに済むよう、あらかじめ返答のパターンをいくつか考えておくことも必要になります。
たとえば「アルバイトをがんばった」なら、「なぜアルバイトをがんばったのか」「どうしてそのアルバイトを選んだのか」「どのようなモチベーションで臨んだのか」などを考えておくと良いでしょう。
【就活のアピールポイント見つけ方】アピールポイントで使えるキーワード
ここでは、実際にアピール文を考えるときに役立つ「アピールしたいポイントごとに使えるキーワード」をご紹介していきます。
自分の強みを知ることができても、実際にアピール文を作った経験がない場合は難しいのではないでしょうか。
まずはこれからご紹介するキーワードをもとに、アピール文を考えてみましょう。
実際にアピール文を作るのに役立つキーワードのポイントとして、「対人関係」「課題解決能力」「冷静さや慎重さ」「資格や能力」の4つに分けてご紹介していきます。
対人関係
最初にご紹介するのは、「対人関係」のスキルを志望先の企業に伝えたい場合に役立つキーワードになります。
対人関係では、リーダーシップ・コミュニケーション能力・協調性・傾聴力・柔軟性・調整力・指導力・観察力・親しみやすさ・誠実さ・素直さといったキーワードを使用すると良いでしょう。
対人関係のスキルはほとんどの企業で必要とされるため、企業へのアピールポイントとして十分有効と言えます。
また、指導力や傾聴力など得意なことは人によって違うため、どういう理由から対人関係が得意であると言えるのか、深掘りしていくことも大切です。
まずは、対人関係スキルに関係するキーワードで、自分に当てはまるものを考えてみることをおすすめします。
課題解決能力
「課題解決能力」も、社会に出て働くうえで重要なスキルのひとつです。
課題解決能力のスキルをアピールしたい場合、論理的思考力・分析力・企画力・アイディア力・記憶力・スピード・文章作成力といったキーワードが役に立つでしょう。
課題解決能力は、スタートアップ企業やベンチャー企業など、課題にぶつかっても立ち止まらず自分で解決していく能力を重視している企業に多く求められます。
また、実際に企業にアピールする際は、結果よりもそれに至るまでの過程でどのように工夫したのかを説明しましょう。
企業へ入社してから、具体的にどのように貢献できるのかをアピールしていくことが重要と言えます。
過去の経験で、どのような工夫をしていたのか傾向を見つけておくと良いでしょう。
冷静さや慎重さ
次に「冷静さや慎重さ」といった自分の強みをアピールしたいときに役立つキーワードをご紹介します。
この場合、冷静・慎重・几帳面・真面目といったキーワードが役に立ちます。
今までのアピールポイントと違い、地味な印象を受ける方も多いです。
しかし、少しのミスが多くの人に影響を与えるインフラ業界・金融業界の企業では、非常に魅力的な強みであると言えます。
そのため、アピールポイントが弱いなどと思わずに、自分の強みについてしっかりと知っておくことが大切になります。
せっかくの強みでも、選ぶ企業によってはプラスに働かなくなってしまうこともあるため、「この強みを用いてどんな貢献ができるのか」を考えておくようにしてください。
資格や能力
最後にご紹介するのは、「資格や能力」を志望先の企業に伝えたい場合に役立つキーワードになります。
資格や能力についてアピールしたい場合は、語学力・プログラミングスキル・PCスキル・理系知識などといったキーワードが役に立つと言えるでしょう。
資格や能力は、企業や業界によってはそのまま即戦力となる可能性もあるため、自分のスキルがどういった業界で重宝されているのかを知っておくことが大切です。
また、直接関係のないスキルであった場合でも、その資格を取るためにどのような工夫をしたのか具体的にアピールできると好印象となります。
ただ資格を取ったことを伝えるのではなく、そこから深掘りをして「向上心が強い」「学習意欲が豊富」「入社後の自己研鑽を怠らない」といった点を伝えることをおすすめします。
【就活のアピールポイント見つけ方】どうしても思いつかない場合
就職活動において、自分の強みを理解してアピールしていくことは必要不可欠です。
しかし、重要であるがゆえに、1人ですべてを行うことは難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。
多くの人は自分の長所よりも短所に目がいってしまいがちなため、自分の魅力を見失ってしまうことも珍しくありません。
「自分のアピールポイントがわからない」「魅力的なアピールポイントになっているか不安」という方は、就活エージェントに頼ることをおすすめします。
専任のエージェントがプロの目線からアドバイスしてくれるため、自分のアピールポイントに自信を持つことができるようになります。
もし就活エージェントに興味があるならなるべく早めに相談してみましょう。
アピール文を作るのが苦手な方や、専門的なアドバイスが欲しい方におすすめの就活エージェントはこちらです。
おわりに
回は、就職活動をするうえで重要なアピールポイントについて詳しく解説しました。
自分の魅力を深く追求していくためには、綿密な自己分析が必要となってきます。
自分史やマインドマップの作成が有効なので、時間に余裕があるときに作っておくと良いでしょう。
自分のことをよく知り、強みについて理解したら、業界研究や企業研究で得た知識から自分に合う企業を選んでみてください。
そして自分の長所・魅力が十分に伝わるアピール文を作り、志望する企業の選考に臨みましょう。