グループディスカッションは、数ある選考の中でも特に就活生を悩ませる存在です。
書類審査や面接に自信がある方でも、グループディスカッションには苦手意識を持っている方は多いかもしれません。
しかし、就職活動の成功率を挙げるためには、グループディスカッションへの対策も重要です。
そこで今回は、グループディスカッションでうまく話せない方に向けて、対処法や話し方のコツを解説します。
練習法や注意点についても触れているので、不安な方はぜひ参考にしてください。
目次[目次を全て表示する]
【グループディスカッションで話せない】GDとは
まずは、グループディスカッションがどういった選考なのかを確認しておきましょう。
グループディスカッションは4〜6人程度の就活生で1つのグループを作り、そこで特定の課題について話し合って答えを出す選考です。
すべての企業の選考で採用されているわけではありませんが、採用されている場合、特に選考フローの序盤で多く見られます。
グループディスカッションでは就活生のさまざまな側面が見られますが、特に重視されるのは協調性や積極性といった対人能力です。
多くの場合、企業での業務はチーム単位で進めるため、個人のスキルが飛び抜けていても対人能力が低ければ十分な成果は上げられません。
ほかの就活生との関わりの中で自己アピールを行うグループディスカッションは、面接とは異なる対策が必要になります。
グループディスカッションで話せなくても通過できる理由と特徴
グループディスカッションでうまく話せないと悩む就活生は非常に多いです。
しかし、安心してください。
発言の量と評価は必ずしもイコールではありません。
採用担当者は、あなたがチームの中でどのように貢献できるかを見ています。
話すのが苦手でも、他の方法で自分の力を示すことは十分に可能です。
この記事では、話せない人がどう動けば評価されるのか、その具体的な理由と通過できる人の特徴、実践的な対策を解説します。
ポイントを押さえれば、発言が少なくても選考を通過する道は見えてきます。
話せなくても通過できる理由
なぜ、あまり話せなくてもグループディスカッションを通過できるのでしょうか。
最大の理由は、採用担当者が見ているのが発言の量ではなく、議論への貢献度とあなたのポテンシャルだからです。
企業は、チームで目標を達成できる人材を求めています。
試験官は、あなたがチームの一員として、与えられた課題解決に向けてどのような役割を果たせるかを見ています。
例えば、議論がズレた時に軌道修正したり、多様な意見を整理してまとめたり、時間内に結論が出るようサポートしたりすることも、非常に重要な貢献です。
こうした力は、必ずしも多くの発言を必要としません。
自分の得意な形でチームに貢献する意識こそが、評価のポイントとなるのです。
通過できる人の特徴
グループディスカッションで発言が少なくても受かった人には、いくつかの共通する特徴があります。
彼らは決して議論に参加していないわけではなく、話す以外の方法で積極的に関わっています。
具体的には、他の人の意見を熱心に聞き、的確なタイミングで議論を整理したり、時間管理や記録といった裏方の役割を責任持って引き受けたりします。
また、発言する際は、回数は少なくても要点を的確に押さえた質の高い発言を心がけています。
彼らの特徴は、自分がどう目立つかではなく、チーム全体としてどうすれば良い成果を出せるかを常に意識している点です。
こうした姿勢が、採用担当者にはしっかりと伝わっています。
他者の意見を整理・要約できる人
議論が白熱したり、いろいろな意見が出たりすると、話が発散してしまうことがよくあります。
そんな時、受かった人はここまでの意見を整理すると、Aさんは〇〇、Bさんは〇〇という点で一致していて、論点は〇〇ですね、といった形で、議論を要約し、軌道修正します。
これは、他者の意見を正確に理解する傾聴力と、物事を整理する論理的思考力の高さを同時にアピールできる、非常に価値のある貢献です。
自分が長く話さなくても、この一言が議論の進め方を明確にし、チーム全体の課題解決を大きく前進させます。
話すのが苦手な人でも、議論の流れをしっかり追うことで実践できる有効な方法です。
相手の意見を尊重しながら前向きに反応できる人
チームで議論する上で、協調性は欠かせない評価ポイントです。
話せない人でも通過する人は、この協調性を態度で示しています。
具体的には、他の人が話している時にしっかりと視線を合わせ、深く頷くといった反応です。
誰かの意見に対して、いきなり否定するのではなく、〇〇さんの意見も一理ありますね、その上で私はこう考えます、と一度受け止める姿勢を見せます。
こうした前向きな反応は、発言者が安心して話しやすい雰囲気を作り出し、議論の活性化に繋がります。
自分の意見を言うことだけでなく、他者の意見を引き出し、チーム全体のパフォーマンスを高める力も、採用側は高く評価しています。
書記やタイムキーパーなど“裏方”で支える人
話すことに苦手意識がある人にとって、書記やタイムキーパーといった役割は、自分の力を発揮しやすい絶好のポジションです。
これらの役割は、一見目立たない裏方のように思えますが、議論の質を担保するために不可欠です。
書記は、全員の意見を漏らさず記録し、議論の整理やまとめ役として貢献できます。
タイムキーパーは、限られた時間内で結論を出すためのペースメーカーとして、議論の進め方に深く関与します。
これらの役割を責任持って全うする姿は、真面目さや貢献意欲の表れとして高く評価されます。
自ら進んで役割を引き受ける積極性も、もちろん評価の対象です。
発言の「質」が高い(短く要点を押さえた発言)
グループディスカッションでは、発言の量よりも質が重視されます。
的外れな発言を繰り返すよりも、議論の流れを変えるような的を射た発言を一回する方が、はるかに高く評価されます。
例えば、議論の前提となる定義が曖昧な時に、そもそも、このテーマの〇〇とは何を指しますか、と確認する質問。
あるいは、意見が対立した時に、両者の意見の共通点は〇〇ではないでしょうか、と、課題解決に向けた新しい視点を提示する発言です。
こうした発言は、あなたが議論を深く理解し、本質を捉えようと意識している証拠になります。
話すのが苦手な人は、発言回数を稼ぐことより、ここぞという場面での一言を大切にしましょう。
話せなくても評価されるポイント
グループディスカッションの評価は、発言の流暢さだけで決まるわけではありません。
採用担当者は、あなたの振る舞い全体から、社会人としての基礎的な力を見極めようとしています。
就活のこの試験では、言葉以外の部分で示される多くの評価ポイントがあります。
例えば、議論に積極的に参加しようとする意欲や姿勢。
他人の意見を尊重し、チームの和を保とうとする協調性。
そして、たとえ短い発言であっても、その内容が筋道立っているかどうかという論理性です。
さらに、議論全体を見渡して、今何が必要かを察知する観察力も重要です。
これらはすべて、話すのが苦手な人でも十分にアピールできるポイントです。
積極性:話さなくても姿勢や反応で見せられる
積極性は、発言の多さだけで測られるものではありません。
話せなくても、議論に貢献したいという意欲は、態度や姿勢で示すことができます。
例えば、他の人が話している時に、ただ下を向くのではなく、相手の目を見て真剣に耳を傾ける。
深く頷いたり、時には身を乗り出して聞いたりする姿勢は、あなたの積極性を雄弁に物語ります。
また、自分から発言するのが難しくても、他人の意見に対して、それはどういうことですか、と短い質問を投げかけるだけでも、議論に参加しようとする意欲の表れとして評価されます。
最初の自己紹介で、笑顔でハキハキと話すことも、良い印象を与える第一歩です。
協調性:他人の意見を受け入れ、雰囲気を良くする
企業がグループディスカッションを行う大きな理由の一つは、あなたの協調性を確認するためです。
チームで働く上で、他者と円滑に協力できる力は不可欠です。
協調性は、他人の意見を遮らず最後まで聞く、決して他人の意見を頭ごなしに否定しない、といった基本的な姿勢に表れます。
また、議論が停滞したり、意見が対立して雰囲気が悪くなったりした時に、あえて同意できる部分を探したり、明るい表情を保ったりすることで、場の雰囲気を良くする貢献もできます。
自分とは異なる意見を受け入れ、チーム全体の目標達成を優先する姿勢は、採用担当者に高く評価されます。
論理性:短い発言でも筋が通っている
もしあなたが発言する機会を得たなら、長く話す必要はありません。
大切なのは、その発言に論理性が伴っているかどうかです。
短い発言でも、なぜ自分がそう思うのか、その理由や根拠を簡潔に添えるだけで、あなたの論理的思考力は伝わります。
例えば、私はA案に賛成です、なぜなら、B案よりもコスト面での実現可能性が高いと考えるからです、といった具合です。
感情的にならず、事実やデータに基づいて意見を述べる姿勢は、ビジネスの現場で求められる重要な力です。
要点を押さえた筋の通った答え方は、たとえ一回きりの発言であっても、強い印象を残すことができます。
観察力:議論全体を俯瞰して支える
議論に夢中になると、参加者はつい自分の意見を言うことに集中しがちです。
しかし、話せない人こそ、一歩引いた視点から議論全体を観察する役割を担うことができます。
例えば、議論がテーマから逸れていないか、時間配分は適切か、全員が平等に発言できているか、といった点に意識を向けるのです。
そして、残り時間が少ないので、そろそろ結論をまとめませんか、や、まだ発言していない〇〇さんはどう思いますか、と、全体最適のために必要な声がけをします。
このような観察力に基づいたサポートは、チームの成果に直結する重要な貢献であり、あなたの視野の広さを示す絶好のアピールポイントになります。
【グループディスカッションで話せない】原因と対処法
「グループディスカッションでうまく話せない」といってもその原因はさまざまなものが考えられます。
なぜグループディスカッションが苦手なのかを論理的に分析し、うまく話せない原因を把握することによって個別の対策が考えやすくなるでしょう。
ここからは、グループディスカッションで話せない方にありがちな4つの原因と、それぞれの対処法について解説します。
グループディスカッションでうまく話せない方は、自身の経験を振り返り、どの原因に当てはまるかを考えてみてください。
ディスカッションについていけない
1つ目の原因は、ディスカッションについていけないことです。
この「ついていけない」には、「スピードについていけない」と「内容についていけない」の2つが考えられるでしょう。
グループディスカッションは、メンバーの話し方や盛り上がり次第で議論がハイスピードで進む場合があります。
議論の移り変わりが激しいと、考えた内容を発言するタイミングを逃してしまい、結果的に何も話せなくなってしまうケースも少なくありません。
またテーマ次第では、自分が知識を持たない分野について議論しなければいけない場合もあるでしょう。
自分が知らない分野についてはほかのメンバーの発言を理解することも難しいため、なかなか適切な発言ができません。
対処法
グループディスカッションは、協調性などの対人能力を評価する選考です。
速く多く喋る参加者がいたとしても、無理にそれに合わせる必要はありません。
重要なのは、自身が発言すべきポイントで適切に発言し、議論における役割を果たすことです。
発言を頻繁に差し込めない場合でも、議論の流れについていくよう、こまめにメモを取っておきましょう。
議論が盛り上がって方向性がずれてしまった場合でも、しっかりメモを取って流れを把握しておけば、適切なタイミングで議論の方向修正を提案することも可能です。
知識がない分野については、知ったかぶりをせずにわからない点を聞くようにしましょう。
一般的なテーマでも、メンバーそれぞれの認識がずれているケースは多々あるため、メンバー間の共通認識を取ることは大切です。
意見が間違っているかもと不安
2つ目の原因は、自分の意見が間違っているかもと不安を感じ発言できないことです。
1つ目の原因として触れた「内容についていけない」ケースでは、こちらの原因も問題となっているケースが多いでしょう。
特にグループディスカッションに慣れていない場合は、自分の意見に自信が持てないと感じる方も少なくありません。
自分の意見に自信がないと発言が消極的になり、議論において存在感を示せなくなってしまいます。
また、不安を感じている状態で無理に発言をしても、内容がうまく相手に伝わらず、議論の中で良い評価を受けられない可能性があるでしょう。
議論の流れやほかのメンバーの意見を聞いたうえで適切な発言内容を考えることは大切ですが、その結果自信をなくして発言できなくなってしまっては意味がありません。
対処法
前提として、ほかのメンバーと異なる意見を発言することは、決して悪いことではありません。
もちろん議論のテーマから大幅にずれた発言や、客観的な事実と反する発言については注意が必要です。
しかし、個々人によってさまざまな解釈ができるポイントについては、自由に発言することをおすすめします。
詳細は後述しますが、グループディスカッションに慣れている学生や、対人能力が高い学生ほど相手の意見を否定しない傾向にあります。
仮に議論の流れと異なる発言をしたとしても、否定されたり一方的に攻撃されたりするケースは少ないでしょう。
また、そもそもグループディスカッションに参加しているのは自身と同じ立場の就活生なので、そこに上下関係はありません。
失敗や否定されることを恐れず、自由に発言することが大切です。
シャイである
3つ目の原因は、性格がシャイでありそもそも人前で話すことが苦手なケースです。
一対一の会話では問題なくとも、グループ内での発言は苦手な方もいるでしょう。
ディスカッションは、就活生と人事担当者の役割が明確に分かれている面接や、こちらが多数に対して語りかけるプレゼンテーションなどとは異なり、平等な関係での対話と議論が求められます。
そのため、面接では問題なくても、グループディスカッションではうまく発言できない方も多いかもしれません。
シャイな性格そのものは悪いものではなく、また自分の性格をすぐに変えることも困難です。
ただし、何らかの対策を考えておかないと、何も発言できないままグループディスカッションが終わってしまう可能性もあるため注意が必要です。
対処法
性格がシャイな方への対策を考える際は、どういったときに恥ずかしさを感じるのかをより詳しく分析することが大切です。
そもそも他人と話すのが苦手で人前だとうまく言葉が口に出せない方は、まず人に慣れることが重要です。
そのままの状態だと、面接の際に苦労する可能性があるため、後述する練習法なども駆使して少しずつ人前で会話ができるスキルを身につけていきましょう。
また、見知らぬ人との議論で変な発言をするのが恥ずかしいと考えている方もいるかもしれません。
そういった方におすすめなのは、一期一会の関係だと割り切ることです。
グループのメンバーの多くは初対面であり、基本的に友人のような親しい関係ではありません。
どれだけ恥をかいても関係ないと割り切ると、案外気楽に話せます。
自分の意見がない・思いつかない
4つ目の原因は、ディスカッションのテーマに対する自分の意見がないことです。
自分の意見がなければ、議論の中で発言のチャンスがあってもそれを活かすことができません。
意見を求められた際に回答ができないと主体性や積極性が欠けているように見えるため、単に議論のスピードについていけていない場合よりも悪印象を与えてしまう可能性もあるでしょう。
特に、自分に知識がない話題について議論しなければならないケースでは、話を聞くだけで精一杯になってしまいやすいので注意が必要です。
また、ある程度知識がある分野がテーマになっている場合でも、決して油断してはなりません。
普段からグループディスカッションや議論に慣れておかないと、自分の意見をまとめられず議論が進んでしまう可能性があるので気をつけましょう。
対処法
グループディスカッションにおける意見は、完全にオリジナルなものである必要はありません。
むしろある程度議論の流れに沿って発言するのであれば、大なり小なり先に発言したメンバーの意見を取り入れるのが普通でしょう。
そのため、自分の意見がないためにうまく話せない方は、ほかの人の意見をもとに少し自分の意見を付け足すのがおすすめです。
先の発言者の意見に同意するだけではあまり主体性が感じられませんが、同意の意思を表明したうえでその理由を付け加えれば、それは立派な意見になります。
このような方法を実践する場合、先述した「メモを取る」「わからないことを尋ねる」などの努力が大切です。
また、ディスカッションの練習を重ね、自身の意見を持つことに慣れておくことも重要でしょう。
自信がない
グループディスカッションで話せない大きな原因の一つに、自信のなさがあります。
自分の意見が他の学生に比べて浅いのではないか、間違ったことを言って笑われるのではないか、といった不安が口を重くさせます。
特に、周りの学生が流暢に話しているのを見ると、余計に萎縮してしまうものです。
こうした経験が重なると、自分には無理だという苦手意識が固定化してしまいます。
しかし、採用担当者は完璧な回答を求めているわけではありません。
自信がないのは、あなただけではないことをまず理解しましょう。
多くの就活生が同じ悩みを抱えています。
対処法
自信のなさを克服するための第一歩は、完璧を目指さないことです。
グループディスカッションは、正解を当てるクイズではありません。
まずは、小さな成功体験を積むことを目標にしましょう。
例えば、いきなり自分の意見を主張しようとせず、他人の意見に対して、私もそう思います、と同意を示すことから始めてみてください。
あるいは、自己紹介だけはしっかり準備していく、というのも良い方法です。
事前にテーマに関する最低限の知識を準備しておくだけでも、心の余裕が生まれます。
発言すること自体のハードルを下げる練習を重ね、議論に参加する習慣をつけることが、自信への近道です。
苦手意識で怖い
過去にグループディスカッションでうまく話せなかった経験があると、それがトラウマとなり、本番で極度に緊張してしまうことがあります。
初めての選考で失敗し、また落ちるのではないかという恐怖心が、苦手意識をさらに強固にします。
周りの就活生が全員、自分より優秀に見えてしまい、議論の場にいること自体が怖くなる人もいるでしょう。
こうした心理状態では、本来持っている力も発揮できません。
この苦手意識は、単なる経験不足から来ている場合も多いため、適切な対策と練習で必ず克服できます。
まずは、怖いという自分の気持ちを認めることから始めましょう。
対処法
苦手意識や恐怖心を和らげる最も効果的な方法は、場数を踏むことです。
怖いからと避けていては、いつまでも苦手なままです。
大学のキャリアセンターが主催する練習会や、就活エージェントが開催するセミナーなどに積極的に参加し、本番さながらの経験を積みましょう。
この時、うまく話すことを目標にする必要はありません。
まずは、その場に参加し、雰囲気に慣れることを目標にしてください。
また、タイムキーパーや書記といった明確な役割を引き受けるのも有効な対策です。
役割があれば、自分が何をすべきかが明確になり、議論に参加するきっかけを掴みやすくなります。
【グループディスカッションで話せない】通過するためのコツ
次は、グループディスカッションをうまく進めるために役立つコツについて見ていきましょう。
これらのコツはグループディスカッションだけでなく、ほかの議論やプレゼンテーションなどさまざまな場で役立つ汎用的なものです。
うまく話せない原因がはっきりと特定できない方は、まずはこれらのコツを意識して議論に参加してみると良いでしょう。
なお、個別の対処法に比べ、さほど難易度が高くない単純なものが多いのも特徴のひとつです。
堂々と話す
1つ目のコツは、堂々と話すことです。
複数のメンバーが同時に発言する機会も多いグループディスカッションでは、堂々と話さないと相手に声が聞こえません。
弱々しく発言してしまうと、ほかのメンバーに勢いに飲まれてしまうケースもあるでしょう。
そのため、遠くにいるメンバーにも聞こえるよう、はっきりと話すことが大切です。
また、自信を持って発言することで、同じ内容でも説得力が増します。
グループディスカッションは相手を言い負かす場ではありませんが、説得力のある発言で相手を納得させられた場合は好印象を与えられるでしょう。
自信の有無は面接においても重要視されるポイントなので、早い段階で堂々とした話し方を身につけておくことをおすすめします。
とりあえず話してみる
2つ目のコツは、とりあえず話してみることです。
自身の意見がテーマに合っているかわからない場合でも、完全に議論の流れを追えていない場合でも、とにかく発言することで自分の存在を印象付けることができます。
少しでも疑問に思ったことや伝えたいことがあれば、過度に考えすぎて黙るようなことはせずに発言してしまうと良いでしょう。
グループディスカッションでは意見が多いに越したことはないため、基本的に意見を出すことは歓迎されます。
後述するような注意点を意識するのは、ある程度話せるようになってからで構いません。
特に発言するべき意見がない場合でも、ほかのメンバーの発言に同意や否定の意を示すことで存在感をアピールできます。
多く話せば良いわけではありませんが、黙ることが多い人は、「まずは話す」ということを意識してみてください。
場数を踏む
3つ目のコツは、グループディスカッションの場数を踏むことです。
どれだけ社交的な人や議論に慣れている人でも、選考におけるグループディスカッションでは独特な緊張感のために全力を出せない可能性があります。
詳細は後述しますが、友達との練習やほかの企業の選考などで経験を積み、少しでもグループディスカッションに慣れておくと良いでしょう。
グループディスカッションの場数を踏めば、適切な議論の進め方や一般的なテーマに対する知識も深まります。
ハイスピードな議論についていくためにも、テーマについての明確な意見を持つためにも、場数を踏むことは大切です。
経験を積み、それをもとに改善点を考え、その改善点を次の場で実践するサイクルを作ることで、効率的にグループディスカッションのスキルが向上させられます。
絶対に発言する言葉を決めておく
グループディスカッションが初めてだと、なかなか何を言えば良いのかわからなくてつい無口になってしまう人もいるかもしれません。
そんな人ほど考えておいてほしいのが、あらかじめ絶対に発言する言葉を決めておくことです。
グループディスカッションは厳密にいうとさまざまなパターンがありますが、どんなパターンであろうと最初に口にする言葉は共通しています。
例えば、誰がどんな役割でグループディスカッションを進めるのかを決める必要があるため、誰かに言われる前に「では役割分担しましょう」と言うことを決めておくのも良いでしょう。
そうすれば、次の会話にスムーズに参加しやすくなります。
積極的に自己開示する
グループディスカッションのコツとして、冒頭の自己紹介を有効活用することが挙げられます。
多くの場合、議論の最初に1分程度の自己紹介タイムが設けられます。
ここで、単に名前と大学名を言うだけでなく、議論のテーマに関連する自分の経験や考えを短く付け加えるのです。
例えば、テーマが地方活性化なら、私は地方出身で、地元の現状に課題意識を持っています、といった具合です。
これにより、あなたの人柄や考え方が伝わり、他のメンバーがあなたの意見に興味を持つきっかけになります。
話すのが苦手な人でも、ここだけはしっかり準備していくことで、その後の議論の心理的ハードルを大きく下げることができます。
自分に合った役割につく
グループディスカッションで話せないと悩む人こそ、積極的に役割、つまり役職を引き受けるべきです。
なぜなら、役割を持つことで、議論の中で自分が何をすべきかが明確になるからです。
例えば、タイムキーパーなら残り〇分です、書記なら今の意見をまとめますね、と、発言する内容とタイミングが自然に決まります。
これらは議論の進め方において不可欠な発言であり、誰かがやらなければならないことです。
自分の意見をゼロから生み出すのが難しくても、役割に基づいた発言ならしやすいはずです。
自分の特徴を活かせる役割を見つけることが、貢献への第一歩であり、有効な対策の一つです。
話せない人におすすめの役職:書記
書記は、話すのが苦手な人に特におすすめの役割です。
書記の仕事は、全員の発言を記録し、議論の流れを可視化することです。
これを行うには、必然的に全員の意見に真剣に耳を傾けることになります。
つまり、傾聴力と情報整理力を自然に発揮できるのです。
そして、議論が煮詰まった時や、意見をまとめる段階で、あなたの記録が真価を発揮します。
ホワイトボードや紙に書かれた内容を見ながら、ここまでの流れを整理すると…、と発言するきっかけを掴めます。
タイピングが得意な人や、人の話を丁寧に聞くことが得意な人は、ぜひ書記に立候補してみてください。
話せない人におすすめの役職:タイムキーパー
タイムキーパーもまた、話せない人におすすめの役割です。
この役職の最大のメリットは、貢献度が非常に分かりやすい点にあります。
グループディスカッションは時間が限られています。
その中で結論を出すためには、時間管理が命です。
タイムキーパーは、最初の10分で現状分析、次の10分で対策立案…、といった議論の進め方やステップを提案したり、残り5分なので、結論をまとめましょう、と議論を前に進めたりする重要な役割を担います。
これらの発言は、議論の方向性を決める上で不可欠であり、チームへの貢献として高く評価されます。
当日の議論全体を俯瞰して見る力もアピールできます。
【グループディスカッションで話せない】おすすめの練習方法
グループディスカッションは、選考の中でも特殊な立ち位置にあり、独自の練習方法が必要になります。
1人でできる練習は少ないため、周囲の人間や環境を利用して積極的に練習を重ねる必要があるでしょう。
ここからは、グループディスカッションの代表的な練習法を解説していきます。
環境やタイミングによっては難しい方法もあるかもしれないので、自分にとってやりやすいものを選んでください。
可能であれば、複数の練習を並行して行うと良いでしょう。
事前に発言する内容をある程度決めておく
グループディスカッション本番で、アドリブで発言するのが苦手な人は、事前に発言の型、つまりフレーズの例文を準備しておく練習方法が有効です。
これは、セリフを丸暗記するという意味ではありません。
議論の各ステップ、例えば議論の開始時、意見を言う時、議論をまとめる時など、場面ごとに使える便利な言葉の引き出しを持っておく、という対策です。
この型を準備しておくだけで、本番での心理的な負担は驚くほど軽くなります。
こうした準備が、いざという時の発言のきっかけとなり、あなたの話し方をサポートしてくれます。
議論の最初に使える言葉
議論のスタートダッシュは非常に重要です。
ここで使える言葉の型を準備しておきましょう。
- 自己紹介:本日はよろしくお願いします。〇〇と申します。このテーマに関しては、以前から〇〇という点に関心がありました。
- 役割の提案:議論をスムーズに進めるために、まず役割分担をしませんか。私は書記が得意ですが、いかがでしょうか。
- 定義の確認:本題に入る前に、このテーマにおける〇〇という言葉の定義を全員で共有しませんか。
- 進め方の提案:まず時間配分を決めませんか。最初の5分で前提確認、次の15分でアイデア出し、最後の10分でまとめ、という手順はいかがでしょうか。
議論のプロセスを設計する言葉
議論が中盤に差し掛かり、流れを作る際に役立つ言葉の型です。
- 現状分析の促し:まず、このテーマに関する現状の課題点を洗い出すところから始めませんか。
- アイデア出しの促し:それでは、今出た課題に対する解決策のアイデアを、まずは自由に全員で出していきましょう。
- 深掘りの質問:〇〇さんがおっしゃった点は重要ですね。具体的にはどういうことか、もう少し伺えますか。
- 時間とステップの確認:予定の半分が経過しました。ここからは、出たアイデアを絞り込むステップに進みませんか。
具体的なアイデアを出す際の言葉
自分の意見を述べたり、他人の意見に反応したりする際に使える言葉の型です。
発言のきっかけとして、以下の例文を参考にしてください。
- 意見の提示:私は〇〇という方法が良いと思います。その理由は、〇〇というメリットがあるからです。
- 賛同と追加:〇〇さんの意見に賛成です。加えて、私は〇〇という視点も重要だと思います。
- 異なる意見の提示:〇〇さんの意見も理解できます。ただ、別の視点として、〇〇という考え方もあるのではないでしょうか。
- 質問:〇〇さんのご意見について質問です。その方法の場合、〇〇というデメリットはありませんか。
発言をまとめる言葉
議論が終盤に差し掛かり、結論を出したり、発表の準備をしたりする際に役立つ言葉の型です。
議論を締めくくるための重要なフレーズです。
- 要約の確認:ここまでの議論の流れを一度まとめます。論点は〇〇で、対策案として〇〇と〇〇が出ましたね。
-
結論への誘導:残り時間も少なくなってきましたので、私たちのグループの結論を〇〇という方向で固めませんか。
- 最終確認:発表に向けて、私たちの答え方としては、理由を〇〇、結論を〇〇とする、という内容で皆さんよろしいでしょうか。
- 振り返り:時間内に結論が出せてよかったです。Aさんの視点が議論の反省点として参考になりました。
頻出テーマのパターンを覚えておく
もう一つの有効な練習方法は、グループディスカッションでよく出題されるテーマのパターンを事前に知っておくことです。
テーマには、例えば売上を上げる方法を考えよ、といった課題解決型、AとBどちらを選ぶべきか、といった選択型、〇〇にとってリーダーシップとは何か、といった定義型など、いくつかの型があります。
これら頻出テーマの一覧を参考にし、それぞれのパターンごとに、どのような議論の進め方やステップが有効かをシミュレーションしておきましょう。
本番で初めて見るテーマでも、どの型に近いかを判断できれば、慌てずに対策を立てることができます。
この準備が、あなたの議論の進め方を力強くサポートします。
働くことについてのテーマ
就活でよくあるグループディスカッションのテーマといえば、欠かせないのが「働くこと」についてです。
これから誰もが社会に出て毎日のように働くことになるからこそ、どの企業も働くことに関するさまざまなテーマを用意する傾向があります。
例えば「社員のやる気を高める方法」や「ブラック企業にならないための働き方」のようなテーマで、グループディスカッションをすることは多々出てくるでしょう。
課題解決型のテーマ
グループディスカッションでは、何か1つの課題を設定して、それに対してどのようにすれば解決に導けるのかを議論するように求められる場合もあります。
特にこれから仕事をしていく上で、会社の売上を上げることに誰もが貢献することになるため、課題解決力も採用基準における1つの指標になりやすいといえるでしょう。
例えば「牛丼屋さんの売上を上げる方法」や「人材不足の問題を解消する方法」のようなテーマを決められることが多いので、よく覚えておいてください。
発想力を試すテーマ
人材採用において、1人1人の発想力を試すためのテーマを、グループディスカッションに設定することも珍しくありません。
これは他のテーマと違って明確な正解を導き出せるものではないため、いかに自分なりの面白い意見や結論を出していけるのかがカギとなります。
例えば「男性と女性はどっちが生きる上で有利なのか?」や「幸せとは一体何なのか?」のようなテーマになりがちですので、今のうちに個性的かつ魅力的だと思ってもらえそうな意見を用意しておくと良いでしょう。
時事問題を取り扱うテーマ
グループディスカッションでは、時事問題をテーマした議題を出されることもあります。
だからこそ、普段からさまざまな媒体でニュースを読んでおくことが、話し合いをスムーズに進める上で必要不可欠になるでしょう。
例えば「AIの発達による弊害とは?」や「未成年者にスマートフォンは本当に必要なのか?」のようなテーマが、よくあるパターンです。
授業やゼミの友達と練習する
1つ目の練習方法は、授業やゼミの友達に協力してもらうことです。
模擬的にでもグループディスカッションをしてみることで、自分がどの程度議論で話せるのか、どういった問題点があるのかが見えてきます。
よく知っている友人が相手でも、議論の場では普段とは異なる側面が見えてくるため、意外な課題に気づけるかもしれません。
友人なら見知らぬ人を相手に議論するより緊張感が少ないため、特に練習の初期段階におすすめです。
自分と同じように就職活動中の友達がいる場合は、お互いにとってメリットがあるため、練習に協力してもらいやすいでしょう。
教授やOBなど実際のグループディスカッションの流れを知っている監督者がいる場合は、より実践に近い練習ができます。
早期の選考を受ける
2つ目の練習方法は、早い段階からグループディスカッションを用いた選考を実施している企業を利用することです。
具体例を挙げると、サマーインターンの選考を始めている企業が活用しやすいでしょう。
模擬的なグループディスカッションはもちろん有効な練習のひとつですが、やはり経験を積む場として、実践に勝るものはありません。
実際に企業の選考に参加することで、初見の相手と議論する緊張感や、議論で発言する難しさなどが身をもって体験できます。
適した選考が開催されていなければできない練習方法であり、実際にエントリーして選考に参加しなければいけないので、ほかの練習方法に比べ難易度は高めです。
しかし、その分効果は大きいため、機会があれば挑戦してみると良いでしょう。
就活エージェントと議論をする
3つ目の方法は、就活エージェントを活用することです。
就活エージェントには、グループディスカッションに関する情報やうまく議論に参加するためのノウハウが多く蓄積されています。
担当のアドバイザーと議論を重ねることで、より実践的なグループディスカッション対策が可能です。
また、グループディスカッションの模擬練習だけでなく、自身の欠点を分析し適切な対処法を考える場合にも役立つでしょう。
担当のアドバイザーからはエントリーシートの記入や面接に関するアドバイスが受けられるため、うまく活用することで就職活動全体をよりスムーズに進められるようになります。
効率的に就職活動を進めたい方は、ぜひ就活エージェントの利用を検討してみてください。
おすすめの就活エージェントはこちらです。
イベントに参加する
4つ目の練習方法は、イベントに参加することです。
近年はさまざまな企業によって、就活生を対象としたイベントが開かれています。
グループディスカッションを体験できるイベントに参加すれば、友人を相手にした場合よりも実践的な経験が積めるでしょう。
イベントによっては、グループディスカッションの内容をもとに人事担当者から具体的なフィードバックを受けられる場合もあります。
実践的な内容でありながら、あくまで就活生が経験を積むために開かれているイベントなので、実際の選考を活用するよりは気軽に参加できるのも大きなメリットでしょう。
ただし、適切なイベントが常に開催されているとは限らないので、なるべく広くアンテナを張り、イベントの情報を見逃さないようにすることが大切です。
SNSで参加する
5つ目は、SNSを活用した練習方法です。
近年、TwitterやLINEのオープンチャットを利用して、就活生同士でグループディスカッションを練習するコミュニティが形成されるようになりました。
そういった場を利用すれば、直接顔を合わせることなくグループディスカッションの練習が可能です。
SNSを活用した方法のメリットは、やはりその手軽さでしょう。
基本的に、家から出ることなくグループディスカッションの経験が積めます。
また、多くの場合は初対面の相手と議論することになります。
友達に協力してもらう場合よりも、比較的実践に近い形式での練習が可能です。
ただし、直接対面しないことなど実際の選考とは異なる点も多いので、ほかの練習方法と並行して実践すると良いでしょう。
【グループディスカッションで話せない】GDでの注意点
ここまで、グループディスカッションに苦手意識を持っている方に向けて、その原因と対処法、うまく話すコツについて解説しました。
しかし、なかにはうまく話せているつもりでも、思うように結果に結びついていない方もいるかもしれません。
そういった方は、自分でも気づかないうちに何らかの失敗をしている可能性があります。
「第一志望の企業の内定をもらいたい」と思っている方は、以下でご紹介する3つの点に注意したうえで、本番に臨むようにしてみてください。
意見を否定しない
1つ目の注意点は、議論において相手の意見を否定しないことです。
まれに勘違いされている方もいますが、グループディスカッションは自身の意見を押し通すための場ではありません。
重要なのは、メンバー同士で積極的に意見を出し合い、最良の結論を導き出すことです。
同じ意見ばかりが発言されるより、異なる意見が多く発言された方が、より議論が活発に進むケースも多いでしょう。
そのため、相手の意見を頭ごなしに否定するのは厳禁です。
たとえ自分と異なる意見が発言されたとしても、一度受け止めたうえで、あらためて自身の考えを述べましょう。
また、自分の意見が否定された場合も、ムキになって反論するのは好ましくありません。
相手の意見を否定しない、否定されても気にしないスタンスで議論するようにしてください。
黙らないようにする
2つ目の注意点は、議論の途中で黙ってしまわないことです。
もちろん、グループディスカッションにはある程度会話の流れや発言の順番があるため、常に喋っている状態を維持する必要はありません。
むしろほかのメンバーの発言を遮ってまで喋ってしまうと、「対人能力が低い」「悪目立ちしている」と判断されてしまう可能性があります。
しかし、何も発言せず黙ったままでいるのは、喋りすぎるよりもさらに問題です。
発言の量が少ないと人事担当者の印象に残らず、それだけで選考の通過率が下がってしまいます。
グループディスカッションでうまく話せない理由を分析したうえで、しっかりと対策を考えておきましょう。
口下手な方やシャイな方は、「とにかく発言してみる」ということを頭に入れておくようにしてください。
論点がずれないようにする
3つ目の注意点は、議論の本筋から論点がずれないようにすることです。
グループディスカッションにおいては、議論の盛り上がりとともに、発言内容がテーマからずれてしまうケースも少なくありません。
論点がずれてしまうと議論そのものが的外れになり、「メンバー全員が良い評価を受けられない」という非常に悪い状況になってしまう可能性があるため注意が必要です。
また、自分が得意なテーマや思い入れのあるテーマについては、発言に熱が入り気づかないうちに論点がずれてしまう場合もあります。
そのため、議論が白熱してきた場合でもある程度冷静な部分を残すなど、客観的に状況を俯瞰できるようにしておきましょう。
なお、論点がずれてきたと感じた場合は一度議論を仕切り直し、メンバー同士で論点についての共通認識を確認することも大切です。
【グループディスカッションで話せない】よくある質問Q&A
グループディスカッションに初めて臨む時、多くの就活生が疑問や不安を抱えます。
特に話すのが苦手だと、些細なことでも気になりがちです。
ここでは、多くの人が抱く疑問に対して、採用の視点から具体的にお答えします。
多く話すべきか、すごいアイデアが必要か、間違ったら落ちるのか。
こうしたよくある質問への回答を知っておくだけで、本番での余計なプレッシャーを減らすことができます。
ポイントを押さえて、自信を持って臨みましょう。
多く話すことが高評価?
多くの就活生が陥る誤解です。
結論から言うと、発言の量がそのまま高評価に繋がるわけではありません。
採用担当者が見ているのは、あくまで議論への貢献度です。
例えば、他人の意見を遮ってまで自分の話ばかりする人は、協調性がないと判断され、かえって評価を下げることさえあります。
逆に、発言は少なくても、議論の要点を的確に整理したり、チームの雰囲気を良くしたりする人は高く評価されます。
量よりも質、そしてチーム全体への貢献を意識することが、通過の鍵です。
斬新なアイデアを出さなければいけない?
奇抜なアイデアや、誰も思いつかないような斬新な回答をしなければと気負う必要は全くありません。
グループディスカッションは、アイデアコンテストではないからです。
企業が見たいのは、あなたが現実的な課題に対して、どのように筋道を立てて考え、チームで協力しながら答えを導き出せるかというプロセス、つまり課題解決の力です。
突飛なアイデアよりも、なぜその結論に至ったのかという論理的な説明や、他のメンバーの意見を踏まえて議論を発展させようとする姿勢の方が、よほど重要視されます。
間違った発言をしてはいけない?
間違った発言を恐れて黙り込んでしまうのは、最も避けるべきです。
グループディスカッションの場で間違うことを恐れる必要はありません。
採用担当者が見ているのは、完璧な正解を知っているかどうかではなく、むしろ間違ったと気づいた時や、他者から指摘された時に、どう対応するかです。
自分の間違いを素直に認め、他人の意見を受け入れて考えを修正できる柔軟性や協調性こそが、社会で働く上で重要な力と評価されます。
間違いを恐れず、まずは自分の意見を発言してみる積極的な姿勢を持ちましょう。
おわりに
グループディスカッションは、面接やエントリーシートの記入と比較すると、少々特殊な立ち位置の選考といわれています。
人事担当者ではなくほかの学生とのやり取りによって進行するため、より臨機応変な対応が求められます。
グループディスカッションが苦手な方は、なぜうまくいかないのか、ネックとなっている部分を正しく分析し、繰り返し練習しましょう。
また、グループディスカッションでは積極性・論理性・コミュニケーション能力といった対人能力が重要になります。
「積極的に発言をする」「メンバーの意見を真摯に聞く」などのアクションを取るのが有効なので、ぜひ実践してみてください。
グループディスカッションに関してさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

