採用やインターンシップの選考で、グループディスカッションを実施する企業が多くあります。
そのため、事前にしっかりと対策をしている方も多いですが、そのなかでグループディスカッションの本番前日の過ごし方を心得ている方はどのくらいいるでしょうか。
この記事では、グループディスカッションの前日にチェックしておきたい、当日の流れや対策のポイントをご紹介します。
前日にしっかりと対策をとり、本番のグループディスカッションに自信を持って挑みましょう。
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【グループディスカッションの前日】グループディスカッションの流れ
グループディスカッションの前日には、あらためて本番の流れを確認しましょう。
本番にどのような流れでディスカッションが進められるのかを把握し、自分が話したい内容やとりたい行動を想定しておくと、落ち着いて一つひとつの段階に対応できます。
また、万が一想定外の事態が起きたとしても、事前に考えていたことをもとに、柔軟に対応がしやすくなるはずです。
グループディスカッションの流れは、自己紹介から役割決め、ディスカッションを終えた後の発表まで、大きく6つの段階に分けられます。
自己紹介
グループディスカッションで同じグループになるのは、基本的に初めて会う学生同士です。
そのため、まずは同じグループになったメンバーに挨拶をします。
「〇〇大学の"名前"です」「よろしくお願いします」など、基本的な自己紹介をしましょう。
グループディスカッションは、学生一人ひとりが面接官と話すのではなく、ライバルとなる学生同士でディスカッションして結論を出さなければいけません。
話しづらい雰囲気であると、円滑にディスカッションが進まない可能性もあるので、自己紹介でグループの雰囲気が和むと良いでしょう。
仮に、ディスカッションの結論が出なかったり、グループの雰囲気が悪かったりすると評価が下がる可能性もあります。
自己紹介はお互いを知るためだけではなく、ディスカッションしやすい雰囲気作りのためにも重要であると覚えておきましょう。
役割決め
グループディスカッションでは、司会やタイムキーパー、書記などの役割を決めるのが一般的です。
それぞれのメンバーが自分の役割をまっとうすると、よりディスカッションが円滑になったり、時間内に結論が出やすくなったりします。
たとえば、司会になった場合には、ディスカッションが円滑に進むよう声掛けをしたり、複数出た意見をまとめたりする必要があります。
上手く司会の役割を果たせると、採用担当者から高い評価がもらえる可能性も高まるでしょう。
役割決めと言われると、目立つ役割が重要なのではと考える方もいるかもしれませんが、その必要はありません。
どのような役割であっても、その役割に求められる言動を意識して、グループディスカッションに参加することが大切です。
注意事項の確認
グループディスカッションでは、企業ごとにテーマやディスカッションを進めるうえでの注意事項があります。
採用担当者からの説明をしっかりと聞き、ディスカッション前にグループメンバーともあらためて確認するようにしましょう。
注意事項の確認を怠ると、ルール違反をしてしまったり、話の論点がずれてしまったりする恐れがあります。
そうするとタイムロスが起きてしまい、個人が発言して活躍する場が減ってしまうなど、不利益も生じかねません。
注意事項をしっかりと踏まえたうえで、ディスカッションを進めましょう。
時間配分を決める
グループディスカッションでは、事前に時間配分を決めておくのが一般的です。
意見を出す時間やまとめる時間など配分を大まかに決めておくと、決められた時間内で結論まで導きやすくなります。
特にタイムキーパーになった場合は、ディスカッションの進め方や、各段階にどの程度の時間をかけるのかを決める声掛けができると良いでしょう。
また、多くのグループディスカッションでは、最終的にまとまった意見を代表者が発表する場があります。
適切な時間配分ができていると、良い発表に向けてディスカッションの内容をまとめる時間がとれるので、安心です。
ディスカッション
役割分担や時間配分まで決まったら、実際にテーマに沿ってディスカッションをします。
ディスカッションを進めるうえで重要なのは、それぞれが自分の役割に合った言動をとることです。
グループディスカッションの評価では、結論に向けてどのような発言をしているか、与えられた役割をまっとうできているかがチェックされます。
多くの場合、評価を担当する社員がチェックシートを使いながら、グループディスカッションでの様子を評価しています。
たとえば、書記の場合には、グループメンバーの発言を上手くまとめる工夫ができているかが見られるでしょう。
ただし、書記だからと言って記録だけをしていれば良いのではなく、自分自身も積極的にディスカッションに参加し、チームとして良い結論が導けるような貢献が大切です。
与えられた役割を意識しつつ、積極的にディスカッションに参加してグループに貢献しましょう。
発表
多くのグループディスカッションでは、最後にグループとしての結論を発表する場があります。
なぜなら、グループディスカッションの最終ゴールは、グループとしての結論を導くことだからです。
そのため、ディスカッション中も、個人として高評価を得られるような言動ばかりに気をとられず、グループとして良い結論が出せるよう意識しましょう。
また、発表する役割になった場合には、まとまった意見を論理的に伝える工夫をしましょう。
論理的に伝えるポイントは「なぜそのように考えるのか」の根拠をしっかりと伝えることや、結論の後に理由・詳細を話すことです。
さらに、多角的な視点でテーマを捉え、偏った思考や伝え方になっていないかにも注意が必要です。
【グループディスカッションの前日】グループディスカッションの前日にやるべきこと
グループディスカッションは、本番にならないとテーマや注意事項が分からないケースが一般的です。
そのため「事前に行える対策は限られているのでは?」と感じる方もいるでしょう。
しかし、グループディスカッション前日には、本番の流れ以外にも押さえておくべきポイントがあります。
ポイントを押さえて対策をとり、本番も落ち着いてディスカッションに臨みましょう。
ここでは、グループディスカッションの前日に見ておきたい4つのポイントをご紹介します。
テーマ例を見直してみる
グループディスカッションでは、出題が予想されるテーマも多くあります。
そのため、志望する企業や業界で、過去にどのようなテーマが出題されたかを見直しておくと良いでしょう。
事前にテーマ例を見て自分の考えを頭に入れておくと、似たようなテーマが出た際にも考えを整理しやすくなります。
もちろん完璧に予想するのは難しいですが、インターネット上にはさまざまなテーマ例が掲載されているため、自分が志望している業界に近いテーマ例を確認しておくと良いでしょう。
テーマ例はこちらからどうぞ。
企業研究を改めて行う
グループディスカッションの前には、企業研究をあらためて行うようにしましょう。
企業は採用選考を通して、入社後に自社で活躍できる人材を採用したいと考えるのが一般的です。
一見、グループディスカッションと企業研究は、関係ないのではと思う方もいるでしょう。
しかし、ディスカッションでの発言が、企業の考え方や求める人物像に合っているかが見られるケースもあります。
グループディスカッションの前に、企業の雰囲気や価値観、求める人物像を確認しておくと、話すと良い内容や控えたほうが良い発言など自然と見えてきます。
前日に一から企業研究をし直す必要はないので、すでに調べている企業の情報などをあらためてチェックしておくようにしましょう。
当日に備えて十分に休養を取る
すべての選考に共通して言えますが、十分に休養をとり、万全の状態でグループディスカッションに挑みましょう。
グループディスカッションは、想像以上に精神的にも体力的にも疲れる選考です。
ディスカッションのテーマは当日にならないと分からないケースが一般的で、当日与えられたテーマに対して、頭をフルに回転させて意見を述べる必要があります。
さらに、役割が与えられた場合には、その役割に応じた言動が求められます。
役割についても、当日の話し合いで決まるため、その場に応じて柔軟に対応しなくてはなりません。
寝不足や疲れた状態で、頭が上手く回らなかったとなってはあまりにももったいないので、まずは十分に休息をとって本番に備えることも大切にしましょう。
ポイントを確認しておく
グループディスカッションには、押さえておくと本番で活用できるポイントがあります。
事前に確認しておくと、自信につながったり、本番の臨機応変な対応に役立ったりするのでおすすめです。
特に、ディスカッション中の役割や高評価につながる振る舞いは、知っているといないでは学生間で大きな差が生まれます。
グループディスカッションは、本番にならないとテーマや注意事項が分からないケースが多いからこそ、事前に確認できるポイントは押さえておきましょう。
役割の確認をする
グループディスカッションでは、グループ内で学生がそれぞれ担う役割を確認しておきましょう。
企業の採用担当者は、ディスカッションの過程で、学生が自分の役割とどのように向き合っていたかを注意してチェックしています。
主な役割は司会やタイムキーパー、書記などで、どの役割になった場合でも、ディスカッションが円滑に進むためのサポートが求められます。
たとえば、司会者はメンバーに話を振ったり意見をまとめたりするのに加えて、ディスカッションが活発に行われるような声掛けや雰囲気作りが重要です。
自分の役割は当日になるまで分かりませんが、どの役割になっても適切な言動ができるよう、各役割で押さえておくべきポイントを確認しておきましょう。
グループディスカッション中に気を付けること
グループディスカッション中は、話し方や聞き方にも工夫が必要です。
まず発言する際のポイントは、採用担当者にはっきり聞こえるような声量で話すことです。
基本的に採用担当者はグループに同席しているわけではなく、少し離れた場所から話を聞いているケースもあります。
ぼそぼそと話していると、採用担当者まで声が届かない場合もあるので注意しましょう。
ただし、あまりにも大きな声で話してしまうと他のグループの迷惑となるため、注意が必要です。
さらに、他のメンバーが発言をしている際は相槌を打ち、しっかりと話を聞く姿勢を大切にしましょう。
グループディスカッションでは、周りの意見を傾聴できるか、自分の意見を伝える際に周りの反応に気を配れているかなども、評価されるポイントです。
人の意見を尊重しつつ、自分の意見をしっかりと伝える工夫をしましょう。
【グループディスカッションの前日】就活エージェントに相談しよう
ここまでグループディスカッションの対策をご紹介しましたが「誰かに相談して疑問や不安を解消したい」「自分に合った対策が知りたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、就活エージェントを活用し、就活のプロに不安や疑問を相談するのもおすすめです。
就活エージェントでは、グループディスカッションの相談だけではなく、専属アドバイザーから内定獲得までの自己分析や面接対策など、手厚いサポートを受けられます。
そのため、面接やエントリーシートの対策などに悩む方にもおすすめの方法です。
また、就活エージェント経由でしか得られない選考ルートもあるため、ぜひ活用を検討してみてください。
就活のプロによるサポートについてはこちらからどうぞ。
まとめ
グループディスカッションは事前にテーマや役割が分からないケースが一般的ですが、コツやポイントを押さえておくと、発言がしやすくなったり、評価されるポイントが見えてきたりとメリットが多くなります。
またグループディスカッションは、エントリーシートや面接など他の選考と違い、ライバルである学生たちとグループになってディスカッションを進める難しさがあります。
そのため、事前にポイントを押さえておくことで、落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
「本番の直前に何をしておけば良いのか?」と迷った際は、今回ご紹介したグループディスカッションの流れや押さえておくべきポイントを実践してみてください。
前日にしっかりと対策をとり、自信を持ってグループディスカッションに挑みましょう。