逆質問の例
逆質問は、自分なりの考えや業界・企業研究を踏まえて学んだことを交えて質問すると、好印象を持たれる傾向にあります。
たとえば以下のような例が挙げられます。
・「私は製造業の今後のあり方について〇〇と思っていますが、実際に現場で働いている方はどのように感じていらっしゃるのでしょうか」
・「自分は入社後、〇〇の業務に携わりたいと考えています。〇〇部について人員配置を行う際は、どのような点に注目していらっしゃいますか」
・「先ほど〇〇様が仰った新事業の△△には、自分は自然環境の保全に貢献できるという意味で強い興味関心を抱いています。〇〇様が考える新事業の強みは何でしょうか」
・「内定をいただいた際は、少しでも早く御社に貢献したいと考えていますが、入社前に新人がやるべきことがあればお教えいただきたいです」
・「御社では地域とのつながりを大事にされていると伺いました。
私も学生時代にボランティアを通じて地域の方と頻繁に交流してきたため興味を持っていますが、どのような取り組みをされているのでしょうか」
採用担当者が答えやすいように、漠然とした内容にならないようにすることが重要なポイントです。
上記の例では、面接のなかで話題になったことに触れて深掘りしたり、企業研究のなかで調べてもわからなかったことを質問したりしています。
志望度や問題意識の高さ、企業研究の細かさなどをアピールするチャンスのため、面接では積極的に興味のあることを質問してみましょう。
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企業の理念についてどう思うか?
ベンチャー企業の新卒採用で重視されるのは、一緒に働ける人材かどうかという点です。
利益や将来性を加味したそれぞれのスキルよりも、企業の理念に共鳴し、同じ方向を向いて事業を展開するための努力ができるのか見極めているのです。
企業で長く快適に働くためには、企業が掲げる価値観と自身の方向性が一致している必要があります。
そういった意味でのマッチ度の高い学生ほど、面接では高評価を獲得しやすいといえます。
したがって企業理念や社長の言葉、他社にないこだわりなどは企業研究の一貫してしっかりとリサーチし、なぜ賛同できるのかも含めてわかりやすくアピールすることが大切です。
【新卒採用の面接対策】質問に答える際の注意点
ベンチャーの新卒採用の面接では、質問に答えるにあたっていくつかの注意点に気を配る必要があります。
知らず知らずのうちにNGな答え方やふるまいをしてしまうと、せっかくそれまで好印象な答え方をしていても、印象は一転してマイナスになり得るものです。
具体的な注意点は次のことが挙げられます。
・「安定志向」と思われないようにする
・堅苦しい態度にならないようにする
・消極的な回答をしない
面接では、「ベンチャー企業」という性質を理解したうえでの答え方が重要となります。
それぞれの注意点の詳細をチェックしていきましょう。
「安定志向」と思われないようにする
ベンチャー企業は大企業と比べると、経営がやや不安定な性質があります。
安定性がない企業で安定志向をアピールすると、単純に企業の雰囲気とマッチしていないと判断されるため注意しましょう。
「ベンチャー企業は合わないタイプかもしれない」と判断されれば、結果として内定獲得にはつながりにくくなります。
したがって安定志向をアピールするのは避け、自己成長に貪欲なこと、チャレンジ精神が強いことなどを積極的に主張すると良いでしょう。
積極的に自分の成長を促しさまざまな物事に挑戦していける人材は、「会社とともに成長していってくれそうだ」と判断されやすいため、ベンチャー企業では採用担当者から高評価を獲得できるといえます。
堅苦しい態度にならないようにする
ベンチャー企業でも規律や伝統などを重視する部分はありますが、典型的な受け答えや堅苦しい雰囲気は敬遠される傾向にあります。
堅苦しい印象が目立つと、学生本人の内面が見えてこないため、「本心で話しているのかな」「良い印象を持ってもらおうと取り繕っている気がする」と判断されてしまう場合があります。
ベンチャー企業は従業員数が少なく、良くも悪くも、職場における人間関係がより密接になりやすい傾向です。
したがって「本音でぶつかり合える人同士でなければ働けない」と思われることは多いため、必要以上に堅苦しい雰囲気を出すのはやめましょう。
そのためには緊張しすぎず、できる限りリラックスして自分の本心を主張することが大切です。
消極的な回答をしない
ベンチャー企業の新卒採用の面接では、消極的な発言を避けましょう。
ベンチャー企業は中小企業よりも、一人に対して求められる業務が多くなりやすいのが特徴です。
人手不足気味の職場も多いため、入社して間もないうちから負担の大きさに圧倒されることも少なくありません。
そのため採用面接の際は、「負担が大きくなるけれど大丈夫?」「うちの働き方について来られますか」などの質問をされることがあります。
これらの質問に対して「必要があればやります」「そこまでは難しいかもしれません」などの消極的な回答をすると、採用を勝ち取るのは難しくなるでしょう。
ベンチャー企業ならではの働き方ができることもマッチ度の高さを示す要素の一つのため、消極的な回答は避けたいところです。
なお、どうしてもできないと感じたことに関しては、できない正当な理由を述べると良いでしょう。
【新卒採用の面接対策】どんな人が面接を突破するか
ベンチャー企業の新卒採用の面接では、どのような人が面接を突破するのか気になるところです。
まずベンチャー企業の採用面接では、なぜベンチャーを選んだのか深掘りされることが多いです。
はっきり言って条件ではもう少し規模の大きい企業のほうが優れている傾向にあり、ベンチャー企業では、快適な働き方は難しい可能性があります。
それどころかベンチャー企業にはリスクもあるため、なぜさまざまな選択肢があるなかでなぜベンチャー企業なのか、採用担当者は学生の本心を知りたがります。
したがってベンチャー企業の新卒採用の面接では、以下のことを両方明確に示せる学生こそが、採用を勝ち取るといえます。
・成長意欲がある
・リスクのあるベンチャー企業を選んだ理由
ベンチャー企業は、周りと合わせる協調性というよりは、自己成長を求める学生に魅力を感じる傾向にあります。
さらにベンチャー企業は実力主義的なところがあるため、実務経験やスキルも重要な要素となり、即戦力になれる人材は非常に重宝されます。
よって、上記の2つの要素をロジカルにわかりやすく説明できることにあわせて、何らかのスキルを持っていることが面接突破の鍵となります。
【新卒採用の面接対策】面接前にしておくべき対策
ベンチャー企業の新卒採用面接を受ける際は、面接をスムーズに突破するためにもさまざまな準備をしておく必要があります。
具体的な準備ポイントは次のとおりです。
・自己分析
・企業研究
・自分の能力を磨く
・面接練習を行う
このように入念に準備を重ねておくと、志望先企業の内定は勝ち取りやすくなります。
「こんな人にぜひ来てもらいたい」と採用担当者に思ってもらえるように、対策をしっかりと実践して面接突破を目指しましょう。
それぞれの対策について詳しく解説していきます。
自分の能力を磨く
ベンチャー企業の新卒採用面接を突破するには、できる限り自分の能力を磨いておく必要があります。
ベンチャー企業は中小企業・大手企業と比べると、少数精鋭の企業になります。
そのため新卒であっても、ある程度「即戦力になれること」は重要な採用基準になると考えられます。
プログラミングスキルや営業経験のある学生は、自分の強みやスキルを最大限アピールできるように、何らかの成果を残しておくと良いでしょう。
誰が見てもわかりやすい成果や経験値を示すことができれば、採用担当者には魅力を感じてもらえます。
入社してすぐに活躍できれば、ほかの企業に就職した社会人一年生と比べて、社会人として大きな経験を積めます。
結果、ベンチャー企業の社員らしくぐんぐん成長していけるはずなので、アピールポイントとして、自分の能力はできる限り磨いておきましょう。
面接練習を行う
ベンチャー企業の新卒採用の面接突破には、面接練習がやはり欠かせません。
企業分析・企業研究ができたら、知人や家族、就活エージェントなどに頼み、面接練習を重ねるのが望ましいです。
模擬面接をする際は、可能な限り録音・録画を行いましょう。
自分の受け答え方、姿勢、全体的な態度・表情などを客観的に見ることができるため、改善ポイントがよりわかりやすくなります。
「マニュアルどおり」を意識しすぎるせいで、意外と質問に沿った答え方ができていないことも多いため、その様子に気づくきっかけにもなるでしょう。
必要に応じて模擬面接に付き合ってくれている相手からもアドバイス・意見をもらい、受け答えに反映させていきましょう。
【新卒採用の面接対策】就活エージェントに相談する
ベンチャー企業の新卒採用面接に臨む際は、入念に対策するために、就活エージェントにぜひ相談しましょう。
就活エージェントは就職活動をサポートしてくれる支援サービスの一つで、書類添削や面接対策、企業紹介などさまざまなサポートを実施してくれるのが特徴です。
就活支援のプロの目線で、面接の受け答えについて的確なアドバイスをくれるため、面接対策を万全にしたい人にはぴったりです。
サポートは無料なため、就活に困っている人は、むしろ利用しない手はないでしょう。
就活エージェントのジョブコミットは、年間1,000人以上の就職をサポートする就職支援のプロフェッショナルです。
面接に役立つことは余すなく教えてもらえるため、少しでも悩みがある人は、気軽に相談してみましょう。