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・エントリーシートの健康状態の書き方
・エントリーシートの健康状態を聞く意図
・エントリーシートの健康状態の書く際の注意点
・エントリーシートの健康状態の書き方が分からない人
・エントリーシートの健康状態を聞く意図を知りたい人
・エントリーシートの健康状態の書く際の注意点を知りたい人
エントリーシートの健康状態の欄には、どのような内容を書けば良いのでしょうか。
実はこの設問は、単純に健康状態を企業に伝えるだけでなく、アピールポイントとして使える場合もあります。
また、健康状態を事前に企業に伝えることで、働きやすい職場環境を作ることにもつながるのです。
「なぜ健康状態を企業に伝えなくてはいけないのか」について考えるところから始め、回答すべき内容を自分の中で作り上げていきましょう。
この記事では、エントリーシートの健康状態の欄に書くべき内容を具体的に説明していきます。
目次[目次を全て表示する]
【エントリーシートの健康状態の書き方】健康状態は入社確定時に確認される場合が多い
多くの場合、入社確定後に健康診断書類の提出を求められます。
この場合、業務に支障が出るほどの健康状態でない限りは、多少数値が悪いなどの結果でも、企業側はさほど気にしません。
そのため、深く悩まずに結果を提出して問題ありません。
企業によっては、エントリーシート提出の段階で、健康状態の申告を求められることもあります。
特に体が資本となる業務を行う場合や、特別な配慮が求められる仕事がある場合、内定後に健康状態を知るのでは遅い場合があるため、選考の段階で確認されるのが一般的です。
【エントリーシートの健康状態の書き方】企業が健康状態を質問する3つの理由
エントリーシートの段階で健康状態の提出を求められた場合、何を企業側に伝えればいいのか悩むかもしれません。
そこで、企業が選考段階で健康状態を確認する理由を説明します。
ここを把握しておくことで、提出書類の準備をスムーズに済ませられるでしょう。
業務に支障がないか確認するため
入社前に企業が健康状態を確認する一つ目の理由は、健康状態が業務に支障をきたさないかを確認するためです。
企業は、体調に不安なく日々の業務を行え、長く勤めてくれる人材を求めています。
多少数値が悪い程度であれば、仕事への影響はないため問題にはなりませんが、志望する職種によっては特別な注意が必要な場合もあるでしょう。
こういった場合、事前に健康状態を把握していなければ、内定を出せないのは当然の流れです。
また、健康状態が理由で仕事中にトラブルが起こった場合、会社側で責任を負う必要があるため、リスクを回避するためにも事前に情報を求めることがあります。
多少結果が悪くても、業務に影響が出ない程度であれば選考で不利になることはありませんので、正直に申告するようにしましょう。
少しでも良い人材を確保するため
二つ目の理由は、少しでも良い人材を採用するためです。
たとえば営業職の中には、日々外回りを行い、さまざまな場所へ飛び回る体力が求められる職場もあります。
健康状態以外の条件が同じ採用候補者がいた場合、より体力のある人材を採用したいと思うのは当然のことです。
また、一般的に激務といわれている商社やコンサル、メディア業界であれば、たとえデスクワークでも体力が求められます。
体力があまりない人や、健康状態に懸念がある人では、多忙な日々に耐えかねてしまう可能性があります。
これは、企業のためにも、採用候補者にとっても避けたい未来です。
このように、業界や職種によっては、健康状態が適性にまで影響を及ぼすことがあるのです。
長く勤めてもらうためにも、企業は選考材料として健康状態の提出を求め、より良い人材を確保しようとしています。
トラブルを回避・対応するため
3つ目の理由は、入社後のトラブルを回避・対処するために必要であるためです。
たとえば何かの持病があって、トラブルが発生した場合を考えてみましょう。
そのことを企業側が知らないまま入社し、業務時間中に持病の発作などで倒れた場合、なぜ倒れたのかがわからず、周囲は誰もすぐさま発作だと見抜けません。
事前に知らせておくことで、素早い対応ができるはずです。
万が一の場合に備えるためにも、健康状態に懸念がある人は必ず正直に伝えましょう。
また、健康状態を会社に把握しておいてもらうと、事前にトラブルが発生しないよう対策してもらえます。
企業側に仕事内容や労働環境を整えておいてもらえば、安心して働けるようになるはずです。
【エントリーシートの健康状態の書き方】健康状態が良い場合の書き方
次に、エントリーシートで健康状態を問われた場合の書き方を見ていきましょう。
大きな問題や不安要素がなく健康な場合は、どのようにエントリーシートへ記載すれば良いのでしょうか。
アピールにつながる健康状態の書き方もあわせてご紹介します。
「良好」と書く
特に健康状態に問題がない場合、何と書けば良いか迷うかもしれません。
事前に企業側に知っておいてほしいことがなければ、「良好」「問題なし」「健康です」など、簡潔にその旨を書きましょう。
先に説明した通り、業務遂行において配慮が必要かどうかに加え、トラブルが発生した場合に備えるために必要としている情報なので、それらが伝われば十分です。
なお、書き方や文字数などで評価が変わることはありません。
もし、エントリーシートを記入するときに不調を感じていたとしても、風邪など一時的なもので入社時には治っているようなものであれば、記載する必要はありません。
むしろ蛇足になってしまうので、業務に影響がない体調不良であれば、書くのは控えましょう。
健康状態・体力などに自信がある場合はアピールする
健康状態や体力に自信がある場合は、積極的にアピールしましょう。
健康であることのアピールは、採用担当者にポジティブなイメージを与え、その人物を雇用することへのハードルをグッと下げてくれます。
特に、体力が必要な業界や職種を志望している場合は、「良好」などで済ませてしまってはもったいないです。
たとえば、以下のようなことはアピールにつながるでしょう。
・学生時代に皆勤賞を獲得した
・インフルエンザにかかったことがない
・定期的にジムへ通っている
ここでひとつだけ注意したいポイントは、どんなに健康に自信があっても、そのことを長々と書いてしまわないことです。
合否を大きく左右するような欄ではなく、あくまでも健康状態の把握が主たる目的なので、簡潔にまとめることを心がけましょう。
【エントリーシートの健康状態の書き方】健康状態が悪い場合の書き方
次に、業務において支障が出る可能性のある持病がある場合や、健康状態に不安がある場合の書き方を見ていきましょう。
採用担当者にネガティブな印象を与えないためにも、事実をきちんと伝えることを意識して書いてみてください。
正直に書く
健康状態に懸念がある場合、正直に書くことが大切です。
評価に影響する可能性があると思うと、書きたくない気持ちも芽生えるかもしれませんが、健康状態を偽るのは絶対に避けましょう。
企業側も、入社前から嘘をつくような人物を採用したくはないでしょうし、万が一業務中トラブルに見舞われた場合、対応が遅れて困るのは自分です。
また会社にとっても、不利益や損失につながる可能性があるため、健康状態が悪いことを隠して「良好です」と書いたり、症状を軽く申告したりするようなことはやめましょう。
先に情報を伝えておくことで、より働きやすい環境を整えてくれるかもしれないと考えて、しっかりと必要な情報を記載するようにしてください。
具体的に書く
健康状態が悪いことを申告するときは、症状や注意が必要な点について、なるべく具体的に書きましょう。
病名だけを書いても、知らない人にとっては、どういったことに気をつければいいのかわかりません。
症状の重さも人それぞれですし、どのようなときに業務に影響が出るのかを想像するのは、当事者でないと難しいことです。
できる限り詳しく、病気の概要や対処法などについて記載する必要があります。
以下のポイントに気をつけて、まとめられると良いでしょう。
・症状にはどのようなものがあるか
・常備している薬はあるか
・通院頻度はどのくらいか
・営業回りや出張などの移動は可能か
その他、特別な対応が必要になりそうな場面などを事前に想定しておくと、面接時に追って質問をされても困らずに済みます。
業務に支障がなければ、「良好」でよい
たとえ持病などがあっても、業務に支障が出ないようなものであれば「良好」と書いても問題ありません。
具体的には、花粉症や軽いアレルギーなど、薬を飲んだり自己管理をしたりで発症を避けられるものです。
加えてほとんど治っている病気やケガ、業務に影響がない程度の軽い病気やケガ、不定期に起こる体調不良などは書かなくていい対象です。
貧血や生理痛などがあっても、基本的には業務を行える体調不良の範囲であれば、申告の必要はありません。
ただし、重度な症状がある場合は、軽く書き添えておきましょう。
軽いアレルギーであれば記載は不要ですが、重度のアレルギーや食物アレルギー、職務内容によっては金属やラテックスなどのアレルギーがある場合は、申告しておくと安心です。
特別な配慮が必要か、突然発作が起きるなどのトラブルがあるかを考えて、問題なければ「良好」と書いておきましょう。
前向きな表現で終わらせる
健康状態が悪く、具体的な症状などを記入する場合、文章の最後は前向きな表現で終わらせるように心がけましょう。
持病があるからといって非があるわけではありませんが、健康状態が悪いと伝えると、少なからずネガティブな印象を与えてしまいます。
評価を左右しそうで不安かもしれませんが、こればかりは採用担当者も人間であるため、避けられないことだと割り切るしかありません。
文章の締めくくりにポジティブな内容を書くことで、少しでも好印象につなげましょう。
以下に例を挙げるので、健康状態を書く際参考にしてみてください。
・「治療を継続してきて、病気は快方に向かっています」
・「ここ1年間は発作も起こっていません」
・「持病があっても、サークルやバイトを休むことなくやりきりました」
【エントリーシートの健康状態の書き方】エントリーシートで健康状態を書く際の注意点
最後に、エントリーシートで健康状態を書く際に、注意したいポイントをまとめます。
なぜ健康状態を質問されているのかを理解したら、次に紹介する内容に気をつけながら、実際にエントリーシートを記入していきましょう。
空欄にはしない
特筆することがなければ、一言でもいいので空欄にはせず、何か書きましょう。
健康状態が悪いと、書きたくない気持ちもあるかもしれません。
しかし空欄になっていると、健康状態が把握できずに困るだけではなく、「何か隠しているのではないか」「不誠実な人物なのではないか」といった印象を与えてしまいます。
そもそもエントリーシートを記入する際に、空欄を作ることは良くありませんが、健康状態も採用する側にとって必要な情報のひとつです。
病気は隠さない
業務に支障が出る場合や、特別な配慮が必要な病気であれば、隠さずに記入することが大切です。
「合否を左右するかもしれない」「採用担当者がネガティブな印象をもつかもしれない」と恐れて持病を隠し、「良好」と書いてしまうのは不誠実ですし、なにより非常に危険です。
トラブルに巻き込まれないためにも、健康状態は隠さずに記入しましょう。
書き方や内容のまとめ方で悩む場合は、周囲の力を借りて、テンプレートを作ってしまうのがおすすめです。
嘘は書かない
健康に問題があるのを隠すのは良くありませんが、嘘を書くのも絶対にやめましょう。
症状が重い場合や通院頻度が高い場合など、選考で不利になるのではないかと思い、症状を軽く書いてしまいたくなるかもしれません。
しかしながら、ここで嘘の症状を書くことでトラブルに遭ったときに対応が遅れてしまい、大ごとになる可能性があります。
会社だけでなく、自分自身の危険を高める行為なので、正直に健康状態を把握するために必要な情報を書きましょう。
まとめ
エントリーシートで健康状態を問われたら、業務遂行に支障がある場合や特別な配慮が必要な場合、必ずその病気などを回答するようにしましょう。
そうすることで、業務内容の調整や人員の配備といった配慮だけでなく、万が一持病が原因でトラブルに巻き込まれた際に、迅速な対応をしてもらえる確率が上がります。
また、体力に自信がある場合は、アピールポイントとしてこの欄を活用しましょう。
どのような質問にも誠実に回答することが、就活成功への第一歩です。