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・面接で趣味を聞かれた際の答え方
・面接で趣味を聞く意味
・面接で趣味を聞かれた際の答え方
・面接対策をしている方
・面接で趣味を聞かれた際の答え方がわからない人
・趣味を聞かれた際の例文を知りたい人
就職活動の面接ではさまざまなことを聞かれ、ときには直接仕事と関係ない内容の質問がされることもあります。
たとえば、趣味に関することは多くの企業で質問される可能性が高いです。
就職面接では、なぜ趣味に関する質問がされるのでしょうか。
今回は就職面接で趣味を聞かれる理由や、趣味について聞かれた時の答え方・評価してもらいやすいおすすめの趣味を解説します。
これから就職面接に臨む方・想定される質問に備えておきたい方は、ぜひ参考になさってください。
目次[目次を全て表示する]
【面接で趣味を聞かれた際の回答例】面接で趣味を聞く理由
まずは、企業が面接で趣味を聞く理由について解説します。
企業が面接で趣味を聞く理由は、主に「仕事への適性を見る」「モチベーションの源泉を知る」「人柄を知る」の3つです。
以下の見出しについて、さらに詳しく見ていきましょう。
大切なのは、「趣味が何か」ではなく「趣味との関わり方を通して見えてくる人間性」です。
自分の趣味が企業の方に受け入れられるか心配するのではなく、どのように自分の人間性を知ってもらえるかを考えてください。
仕事への適性を見るため
企業が面接で趣味を聞く理由の1つは、仕事への適性をチェックするためです。
趣味は、どのような仕事に適性があるかを見極める判断材料の1つになります。
たとえば趣味がゲームの場合は、「じっくり計画を立てて物事を実行するのが得意」「集中力が必要な仕事に向いている」といった予想を立てられるでしょう。
一方「フットサル」「吹奏楽」など複数人で楽しむことが前提の趣味であれば、「人と関わる仕事に向いている」「コミュニケーション能力が高そう」といった予想につながります。
そのため、趣味を答える時は自分が志望する職種への適性を考えて答えるのが良いでしょう。
たとえば営業など対人能力が必要な職業を希望しているのに、「一人になりたいので読書が趣味です」ではアピールになりません。
モチベーションの源泉を知るため
企業が趣味を聞く理由として、モチベーションの源泉を知ることも挙げられます。
どんなにやりがいのある仕事でも、毎日仕事を続けるのは決して簡単なことではありません。
仕事を続けられるモチベーションの源泉があるかは、社会人としてやっていけるかを見極めるために重要です。
もちろん、お金や商人欲求・自己成長といった要素もモチベーションになり得ます。
しかし、趣味なしで仕事だけに没頭できる方はそう多くありません。
ちゃんと仕事のモチベーションの源泉にできる趣味を持っているか・オンとオフの切り替えができる人物かを知るのに、趣味に関する質問は有効です。
趣味があまり楽しくないと感じる方より、趣味などのプライベートが充実している方のほうが仕事にも前向きに取り組みやすいでしょう。
人柄を知るため
趣味を聞く目的として、応募者の人柄を知ることも挙げられます。
応募者がどのようなことに興味を持つのかがわかれば、その人の人柄がある程度見えてくるでしょう。
企業が就職面接で重視するポイントの1つが、企業の社風・職場の雰囲気と応募者の人柄がマッチするかです。
たとえば職場全体が「新しいことに積極的にチャレンジしよう」というモットーで仕事をしているのに、応募者が保守的なタイプだと職場にマッチしにくいでしょう。
人柄が合わないと、内定をもらって入社してもなかなか企業に馴染めず、早期退職してしまうリスクが生じます。
面接を受ける時は自分自身のためにも良い印象を与えようとせず、ありのままの自分が企業と合うか判断してもらうようにしてください。
【面接で趣味を聞かれた際の回答例】面接で趣味を答える際のポイント
続いて、面接で趣味を答える際のポイントを3点紹介します。
「この趣味は就職面接に向かない」「この趣味はウケが良い」といったことはないので、趣味の内容自体は大きな問題になりません。
しかし、どのように答えるか、説明するかは非常に重要です。
一見仕事と関係ない質問でも、話し方によって日本語力・プレゼン力・論理的思考力がチェックされています。
趣味に関する質問は良くなされるので、事前に対策しておきスムーズに答えられるようにしておきましょう。
経験と紐づけてアピールする
趣味に関する質問で大切なことの1つが、趣味を通して何を得られたか・何を学べたかをアピールすることです。
多くの面接官は趣味が「仕事の適性とマッチするか」「企業が求める能力」「スキルとリンクするか」をチェックしています。
面接官の興味を惹けるように、趣味を通して自己成長できたことがあったか考えてみましょう。
一見実用性の低い趣味でも、体力・集中力・思考力などの成長につながることがあります。
同じ趣味でも、経験との紐づけで面接官の印象は変わるでしょう。
たとえば「映画鑑賞」なら、海外の映画を見て語学や海外文化に興味を持てるようになったと答えることができます。
しかし映画の映像表現を自分がクリエイティブな仕事をする際の考える材料にするのに役立てている、とまったく違った形で答えることも可能です。
面接官にも伝わるように話す
次に、面接官にも伝わるように話すことも意識しなければなりません。
趣味や話す内容によっては、その趣味をまったく知らない人にもわかるように補足しながら説明しなければいけないことがあります。
方法としては難しい言葉でも説明を加えてわかるようにするか、難しい用語を極力使わずわかりやすい例えや説明をするかでしょう。
うまく説明できれば、営業などの仕事に必要なプレゼン力・トーク力のアピールに役立ちます。
面接で話す趣味の選び方として、説明しやすさを重視するのも良いでしょう。
専門用語が出てこず、その趣味が経験と紐づいていることを理解しやすい趣味が理想的です。
メジャーなスポーツやほとんどの人がイメージしやすい旅行やキャンプなどの趣味は、説明する苦労が少なく済みます。
長々と話しすぎない
趣味のことなど、自分の好きなものを話すのが楽しいと感じる方は多いです。
そのため、つい嬉しくなって長々と話してしまう人がいます。
しかし、就職面接で長々と話しすぎるのは良くありません。
他にも面接官が質問したいことはあるため、長い話は論理的な話ができず、話を端的にまとめる力がないといった印象につながります。
1分程度で、趣味が何か・どうしてその趣味が好きか・自分の経験や仕事にどのようにつながるかをまとめることが重要です。
短時間で論理的な説明ができれば、趣味の話でも自分の有能さを伝えることができます。
話を短くまとめるためにも、面接官に短時間で趣味の内容・自分が好きな部分が伝わりやすい趣味を選んで話すのがおすすめです。
【面接で趣味を聞かれた際の回答例】構成方法
続いて、面接で趣味を聞かれて回答する際の構成を紹介します。
趣味の質問に限らず、就職面接での回答はすべて「結論→理由→具体的なエピソード→結論」で話すのが基本です。
最後の結論は「趣味で養った〇〇力を活かし~」など、できるだけ仕事や自分の成長と絡めた形で答えられるようにしましょう。
この話し方は、自分の話し方が論理的でわかりやすいと思ってもらうのに役立つテクニックです。
面接本番に臨む前に、何度も練習して身につけておきましょう。
結論
「私の趣味は〇〇です」という結論を最初に述べることは、このあとどのような話が続くか予想しやすくなり面接官が内容を理解しやすくなるメリットがあります。
そのため、必ず結論から話し出すようにしましょう。
趣味の内容をさらに説明する必要がある時は「〇〇とはドイツ生まれのボードゲームで、XXといった特徴があります」など、できるだけ簡潔に一文でまとめるようにしてください。
導入部分が長すぎると、どうしてもそのあとに述べる理由やエピソードと合わせると長い話になってしまいます。
趣味である理由
結論に続いては、自分が本当にそれを趣味にしていることを伝えられるよう理由を述べます。
趣味である理由を答えられないと、本当に趣味なのか・良い印象を持ってもらうために話を作っているのではないかと考えられてしまう可能性も否定できません。
ここも長い説明にならないよう、「〇〇は~~なところが魅力のスポーツです」「〇歳のころに親から教えてもらい、○○の瞬間が楽しくて熱中するようになりました」など一文で説明しきれるようにしましょう。
エピソード
次に、その趣味でのエピソードを具体的に述べます。
何があったか・自分がそこからどのように思ったか、感じたかを話しましょう。
この部分が、自分の人柄や趣味がどのように仕事のモチベーションにつながるかを示す最重要な部分となります。
自分が企業とマッチする人物であることをアピールしたい場合、企業の社風や志望する職種を考えて話すのがコツです。
たとえば自分が人と関わるのが好きなことをアピールしたいなら、その趣味で人間関係が広がったこともわかる話にするとベターでしょう。
仕事への活かし方
最後に、その趣味の経験を仕事にどう活かせるかを話してください。
もちろん、趣味がそのまま仕事につながる趣味ばかりではありません。
しかし、観察力や集中力など趣味で磨かれた力や、自分が○○な強みを持っていることなど趣味をしていて得られた気付きを仕事に絡めることはできます。
面接の回答の最後を仕事につなげることは、自分の入社意思の強さをアピールするのに役立ちます。
特に熱意を強くアピールしようと思っている方は、この部分に説得力を持たせられるよう工夫してください。
【面接で趣味を聞かれた際の回答例】例文
それでは、具体的に趣味を聞かれた際の例文をチェックしていきましょう。
以下の見出しで、「料理」「カラオケ」「ドライブ」「運動」「ゲーム」「音楽」と異なる趣味6つの例文を紹介します。
どの例文も結論から話し始め、そのあと理由やエピソードにつなげる文章構成です。
例文を参考に、自分の趣味もこのような構成で話せるよう文章を作ってみてください。
わかりやすい文章になっているか気になる場合は、他の人に聞いてもらいブラッシュアップするのがおすすめです。
料理
母が食事をレトルトなどに頼らずできるだけ手作りで健康的なものにしたい考えで、私はそんな母の手伝いをするのが楽しみで料理を好きになりました。
冷蔵庫の余った食材だけでも食事が作れるほどレシピが広がった今は、さらに料理の楽しさを実感しています。
社会人になって一人暮らしをするようになってからも、料理を続けていくつもりです。
節約につながるだけでなく、健康的な食事をすることが仕事をする活力につながると考えています。
カラオケ
ストレス発散につながることや、街中ならどこでも歌える場所があり気楽にできるところが魅力だと思っています。
私は一人でもカラオケに行き、その時は大勢だと盛り上がらないバラードの曲をさまざまな表現で歌うのが好きです。
同じ歌でも表現を少し変えるだけで、その人の歌の個性になるのがおもしろいと思います。
社会人になってからも、カラオケでうまくストレスマネジメントをしながら毎日気力充実の状態で仕事に臨みたいです。
ドライブ
車でなければいけない場所は日本にたくさんあり、特に地方の名物グルメはドライブがてらでなければ味わえないものが多いと思います。
今年はすでに〇〇とXXに1泊2日のドライブ旅行をしてきました。
ドライブでの旅行はルート選びや休憩場所・給油場所選びなどの計画性が重要で、ドライブの経験は仕事でも活きると思っています。
御社で仕事をさせていただけることになった際は、仕事の順番や締めきりの時間などを計画的に管理しながら仕事をしていくつもりです。
運動
体を動かすことは健康維持・増進に役立つだけでなく、同じ運動・スポーツをしている方と仲良くなるきっかけになるところが魅力です。
私は基礎体力アップのためにできるだけ毎日ジョギングをしていますが、ジョギングコースで挨拶を交わしたり休憩中に雑談したりして仲良くなれた方が2人います。
社会人になって営業の仕事をする時も、好きなスポーツの話をきっかけに相手の心を解きほぐすことができる自信があります。
ゲーム
「〇〇」は世界大会も開かれる競技性の高いゲームで、私はこれを単なる遊びではなく日本一に少しでも近づけるよう本気で練習をしています。
このゲームを上達するためには、ただゲームを繰り返しやるだけではいけません。
他の人のプレイ動画を見て自分のプレイに活かせないか参考にするなど、やり方を工夫する必要があります。
音楽
音楽をやってみようと思ったのは、受験勉強をする際に好きな音楽が自分の活力となったためです。
自分で演奏するようになって人を元気にする音楽を作る・演奏する大変さを思い知り、あらためてプロのアーティストに尊敬の念を抱くようになりました。
しかし、御社の〇〇は利用する方を~~で元気づけられる力があります。
私は〇〇の魅力を少しでも多くの方に伝え、音楽とは違う形で人々に元気を与える仕事をしたいと思っています。
【面接で趣味を聞かれた際の回答例】NG例
最後に、面接で趣味を聞かれた時に避けるべきNG回答の例を2つ紹介します。
趣味の内容で加点・減点されることはほとんどありませんが、どうしても面接官に悪印象を持たれてしまう趣味もあるので注意が必要です。
また企業によっては、その企業の事業内容と明らかにそぐわない趣味もあります。
たとえば自動車メーカーを受けるのに、「私はドライブより電車で旅行するほうが風情を感じられて好きです」と答えるのは、業界や企業への志望度が疑われても仕方ないでしょう。
宗教に関わること
NG回答の1つめは、宗教に関わることです。
面接官のなかには、宗教的な考え方に良くないイメージを持っている方もいます。
世界の宗教や宗派温厚なものばかりではなく、教祖・経典の教えが絶対と教えていることも珍しくありません。
「宗教の教えを最優先にし、仕事をおろそかにするのではないか」「自分の考えを絶対と信じており社内で宗教の話を始めるのでは」といったイメージを持たれるおそれもあるでしょう。
そのため、趣味の質問に限らず宗教のイメージを持たれる内容を面接で話すのは良くありません。
政治主義など、思想に関する話も同様です。
特に職場の人間関係を重視する企業だと、人間関係に影響を与えそうな宗教・思想を持っていそうと感じただけで不合格にすることも考えられます。
ギャンブルに関わること
次に、ギャンブルに関わる話もNGです。
パチンコや競馬を休日の趣味にしている方は珍しくありませんが、就職面接でその話をするのはやめましょう。
1つの理由は、ギャンブルをしている人はお金にだらしないという印象を持つ方が珍しくないためです。
またギャンブル依存はお金のトラブルにつながりやすく、社員からお金を無心しようとする・会社のお金に手をつけるといったことが懸念されるのも仕方ないでしょう。
そのため、ギャンブルがストレス発散につながっている・ギャンブルに使うお金を得るために一生懸命働く活力になるといった説明をしても、逆効果になる可能性のほうが高いです。
ギャンブルがメインの趣味である場合も、別の趣味を答えるようにしましょう。
【面接で趣味を聞かれた際の回答例】エージェントに相談する
就活の面接に不安を覚える方は、就活エージェントに相談するのがおすすめです。
エージェントは就活のプロであるため、模擬面接などでも的確なアドバイスが受けられます。
質問の答え方・文章構成などに悩んでいる方は、ぜひエージェントからアドバイスをもらってみてください。
専任エージェントには面接のことだけでなく、応募書類やキャリアプランニングなどについても相談できます。
エージェントが持つ優良求人情報の紹介など、すべてのサービスを無料で受けられるのもメリットといえるでしょう。
特におすすめの就活エージェントは、これまで多くの就活生を支援してきた実績のあるジョブコミットです。
ジョブコミットの詳しいサービスに興味がある方は、ぜひこちらもご確認ください。
まとめ
就職面接で、「あなたの趣味は何ですか」と聞かれる割合は決して低くありません。
趣味は志望動機やガクチカほど必須の質問ではありませんが、人柄を詳しく知りたい時に最も聞きやすい質問の1つです。
趣味を聞かれたらどうしようと不安になる方もいますが、頻出質問は対策しやすいとも考えられます。
企業は趣味の話から人柄や仕事への適性をチェックしているので、そのことを踏まえた回答を用意しておきましょう。
どんな質問に対しても結論から話し始められるよう、しっかり練習しておくことも大切です。
面接の準備がある程度できたと思ったら、ぜひ模擬面接などの実戦練習もしておきましょう。
本番の緊張感が軽減されるだけでなく、模擬面接官役からフィードバックをもらって次に活かすことができます。