・エントリーシートとは何か
・エントリーシートに書くべき項目
・エントリーシートのテンプレート
・エントリーシートのポイントや注意点
・エントリーシートを書いたことがない人
・エントリーシートの全体像を把握したい人
・提出書類が多くてエントリーシートに時間をかけたくない人
就職活動では、企業の求めに応じてさまざまな書類を提出します。
その中でも、特にその機会が多いのがエントリーシートです。
しかし、就活以外で書く機会がほとんどない書類であるため、どう書いたら良いかわからない就活生も多いでしょう。
この記事では、エントリーシートの書き方やテンプレートについて解説しているので、ぜひ読んでみてください。
就活をしていると時間に追われる日々でしょう・・!
そんな中ES添削を依頼したくても添削に時間を取られタイムロスになってしまいます。
そこで就活のプロが監修「ES添削 by Ai」がおすすめです!
LINEと登録でES添削が約10秒、完全無料の使い放題です!
ぜひこちらの添削ツールを使用して効率良く就活を行なってください。
目次[目次を全て表示する]
【エントリーシートのテンプレート】エントリーシートとは
エントリーシートとは、志望先の企業にその企業の選考を受ける旨の意思を表明し、かつ自分の経歴やスキル、人柄などについてアピールするための書類です。
履歴書で重視されるのは志望者の経歴や資格などですが、エントリーシートは特に人柄や考え方など、志望者の内面が重視されます。
そのため、エントリーシートでは志望者の基本情報にくわえ、ガクチカや自己PR、志望動機など、内面に踏み込む項目が設けられている場合が多いです。
きちんと形式が決められているもののほか、企業によっては自由形式での提出を求めるケースもあります。
・基本情報
・ガクチカ
・自己PR
・志望動機
基本情報
基本情報には、履歴書に記載するような志望者の簡単な経歴などを記入します。
つまり、志望者の氏名、現在の住所、卒業見込みを含めた学歴、これまでの職歴、受けた賞罰、取得した資格や免許について記入するのが基本です。
補足の情報などは必要ないため、決められた項目を淡々と書いていくだけの部分となります。
文字の位置などはそろえたほうがきれいに見えるため、手書きで書く際は特に注意すると良いでしょう。
氏名や住所には、ふりがなを求められる場合が多いです。
ガクチカ
ガクチカは、学生時代に力を入れたことの略称です。
学生時代に頑張った経験をもとに、何を学んだのか、志望先でどう活かしていくのかなどを300〜400字程度にまとめて書きます。
ガクチカとして選ぶ経験は、学業やアルバイト、部活動、ボランティアなど何でも構いません。
しかし、ギャンブルなど外聞の良くない経験は、選ばないほうが良いでしょう。
経験の種類自体は他の志望者と被る可能性が高いため、その中で自分が何をしたか、どう考えて動いたか、何を学んだのかに焦点を当てて、独自性を出すのがおすすめです。
自己PR
自己PRとは、主に自分の強みをアピールするための項目です。
志望先の企業に入社した際に活かせそうな強みを、過去の経験に基づく根拠や実体験のエピソードとともに書きます。
客観的に見て、確かに備わっていると納得できる強みであること、志望先の企業が求める人材像にマッチした内容であることが重要です。
聞こえの良い強みであっても、本当に備わっていると納得できなかったり、企業に必要な人材のイメージとズレてしまったりすると、効果がなくなってしまうため注意しましょう。
志望動機
志望動機では、なぜその企業を志望するのか理由を述べます。
その企業を知り、評価するに至ったきっかけや、その企業に入って自分がやりたいことなど、過去の経験をもとに記入しましょう。
企業の採用担当者は、志望者がなぜ自社を志望しているのかを重視しています。
そのため、その企業でなければならない理由を述べ、入社への熱意を伝えることが大切です。
他の企業にも当てはまるようなことだと「自社でなくても良いのでは」と判断されてしまうため、しっかり志望先にコミットする動機にしましょう。
【エントリーシートのテンプレート】エントリーシートのテンプレート
続いて、エントリーシートの各項目に書くべき内容やテンプレートをご紹介します。
このテンプレートを使えば、要所に穴埋めするだけで、自分だけのエントリーシートが完成します。
エントリーシートの書き方がわからない人や、短時間でエントリーシートを仕上げたい人におすすめです。
・学歴
・賞罰
・資格と免許
・ガクチカ
・自己PR
・志望動機
学歴
学歴はほとんど決まった形式で、これまでの学校への入学、転出入、卒業などを記入します。
小学校は省略し、中学校卒業から書くのが一般的です。
「○○市立 ○○中学校 卒業」のように、学校の運営母体、学校名、入学や卒業などのアクションを正式名称で記入します。
最後は「私立 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み」で締めくくりましょう。
それぞれのできごとが何年のことなのかを間違えないよう、注意が必要です。
職歴は主に転職の際に記入する項目ですので、就活で記載する必要はありません。
賞罰
賞罰の欄には、学生時代に受賞した賞などを記載します。
一般的に、学生時代に取得した受賞歴は、どのようなものでも記載して構いません。
しかし、受賞したのが小学生以前などあまりに古い場合や、知名度が低く企業の採用担当者がピンとこなさそうな受賞歴の場合は、記載しなくても良いです。
なお、罰として記入しなければならないのは、刑事罰や10年未満の前科であり、少年犯罪などはこれに当たりません。
該当するものがない場合、賞罰欄は基本的に就活に有利になる情報を記入することになります。
資格・免許
資格・免許の欄には、学生時代に取得した、あるいは卒業までに取得見込みの資格や免許を記入します。
資格は、志望する企業や職種に関連する資格か、自分の強みやスキルをアピールできる資格を記載し、就活にあまり関連のない資格は省いたほうが良いでしょう。
そうすれば、企業が求めている人物像と、自分のスキルや経験が一致していることをアピールできます。
免許欄には、一般的に「普通自動車第一種免許」や「普通自動車免許」など、運転免許のことを書く人が多いです。
看護士免許など、就職に必要な免許がある場合はそれも記載しましょう。
年月に関しては「(平成31年3月)」などと書きます。
ガクチカ
ガクチカは、以下のようなテンプレートで記載できます。
「私は大学時代に、【@】をしていました。
【A】として、【B】を担当していました。
ある日、【C】してしまったため、急遽【D】することになりました。
私は、これまでの経験を活かして、【E】をしました。
この経験から、私は【F】を磨くことができました。
また、【G】することができるようになったと実感しています。」
【@】:部活動やアルバイトなど、実際にあなたが頑張った経験について記載しましょう。
【A】:部長やバイトリーダーなど、当時のあなたの立場を記入します。
【B】:受け持っていた仕事や任されていた業務など、普段自分が行っていた内容を記入しましょう。
【C】:売上が落ちてしまったなど、採用したエピソードの中で壁となった課題について記入します。
【D】:一定の売上を求められたなど、課題をどのように解決しなければならなかったかについて書きましょう。
【E】:あなたがどのように考え、課題解決のためにどんな行動をとったのかを書きます。
【F】:課題を解決する中で学んだこと、培ったスキルなどを書きましょう。
【G】:志望先に入社した場合に活用できる学びやスキルなどについて記入します。
自己PR
自己PRは、以下のようなテンプレートで記載できます。
「私の強みは【@】です。
私がこの強みを発揮したのは【A】のときです。
学生時代、私は【B】で【C】の活動を行っていました。
しかし、【D】のようなことが起きてしまい、【E】しなければならなくなりました。
そこで、私は強みを活かして【F】を行い、【G】の成果を得られました。
貴社に入社した後は、この強みを活かして【H】していきたいと考えております。」
【@】:忍耐力やリーダーシップなど、あなたが備えている強みを書きましょう。
【A】:過去の経験の中で、実際に強みを発揮したエピソードを根拠として挙げます。
【B】:そのエピソードはどのようなグループでのことなのか、所属や立場を記入しましょう。
【C】:そのエピソードの中でどのような活動をしていたのか、具体的に書きましょう。
【D】:強みを特にはっきり意識するようになった課題やハプニングについて書きます。
【E】:その課題をどうしなければならなかったのかを書きましょう。
【F】:実際にどのように強みを発揮し、課題に対してどうアクションをとったかを記載します。
【G】:強みを発揮した結果、得られた成果や学びを書きましょう。
【H】:志望先に入社した後に、その強みを活かしてどのように貢献したいか書いて締めくくります。
志望動機
志望動機は、以下のようなテンプレートで記載できます。
「私は、貴社の【@】に共感して、志望いたしました。
私がこのように感じたのは、【A】の経験においてです。
私は学生時代、【B】の立場に置かれており、【C】という状況にありました。
そのときに貴社の【D】に出会い、【E】という変化があったため、その理念に共感するようになりました。
貴社への入社後は、【F】を達成するために【G】をしたいと考えております。」
【@】:志望先が行っている事業や具体的な理念など、その企業を志望するに至った理由を書きましょう。
【A】:実際にそのように感じたのはいつからなのか、エピソードとして挙げます。
【B】:その経験をしたのが、いつのどのような立場にあったときなのかを具体的に書きましょう。
【C】:どうして企業の事業や理念が響いたのか、説得力を持たせられるような課題や状況を書きます。
【D】:そのときに志望先の企業とどのような出会い方をしたのか、志望動機の原点になる転機を書きましょう。
【E】:その転機を受け、自分の中でどのような変化が起きたかを記入します。
【F】:志望動機やその原因となったエピソードに絡め、入社後の目標を書きましょう。
【G】:目標達成のために、具体的にどのような手段をとるのか書きます。
【エントリーシートのテンプレート】エントリーシートを作成する際のポイント3選
続いて、エントリーシートを作成する際に、意識すると良いポイントを3つ紹介します。
エントリーシートは、企業に選考を受ける旨を表明し、自分について知ってもらうための書類です。
そのため、企業に合わせつつ、自分の魅力をアピールできるような内容にする必要があります。
・企業や職種に合わせた内容を記載する
・具体的なエピソードや数字を用いてわかりやすく
・誤字脱字がないよう入念にチェック
@企業や職種に合った内容にする
エントリーシートは、その企業や職種を志望する理由、自分の強みやスキルなどをアピールするものです。
そのため、企業や職種などに合った内容を記載して、企業の採用担当者に入社に対する熱意を伝える必要があります。
どの企業でも当てはまるような内容や、その職種に必要ないスキルを挙げても、企業の採用担当者には響きません。
その企業にどうしたら響くのかは、企業研究によって調べると良いでしょう。
企業の事業内容や社風、求める人材像に応じて、エントリーシートを作成することが大切です。
A具体的なエピソードや数字を盛り込む
エントリーシートを作成する際は、用いるエピソードなどを具体的に書く必要があります。
抽象的な内容では、自分の強みやスキルを採用担当者にイメージしてもらうことは難しいです。
具体的なエピソードや数字を盛り込むと、強みやスキルを持っていることに対する説得力が増します。
また、専門的な内容は、誰でも理解できるとは限りません。
専門用語はなるべく平易な単語に置き換え、その分野に詳しくない人が読んでも理解できるようにしておきましょう。
B誤字脱字がないように注意する
エントリーシートは、企業に提出する正式な書類です。
そのため、誤字や脱字がないように、提出前にしっかりチェックする必要があります。
エントリーシート内に誤字脱字があると、採用担当者に不注意な印象を与えてしまうでしょう。
また、強みやスキルについて記載しても、すべてにおいて説得力がなくなってしまいます。
特に注意力の高さや集中力などをアピールしたい場合、誤字や脱字は致命的です。
結果的に選考の対象外になってしまう可能性もあるため、自分以外の人にもチェックしてもらいながら、誤字や脱字がなくなるようにしましょう。
【エントリーシートのテンプレート】エントリーシートを作成する際の注意点5選
続いて、エントリーシートを作成する際の注意点を5つ紹介します。
エントリーシートは、企業に提出するための書類であるため、半端な書き方はできません。
企業の採用担当者に良い印象を与えられるよう、できる努力は惜しまないようにしましょう。
・事前の企業研究はしっかり行う
・独自性を持たせて自分らしさをアピールする
・第三者に添削をお願いして完成度を高める
・提出前に自分でも確認する
・提出期限は厳守する
@書き始める前に、企業研究をしっかりと行う
エントリーシートを書き始める前に、企業研究を通して、志望先の企業のことをしっかり理解する必要があります。
企業研究を行って、その企業がどのような事業を手掛け、どういった理念や社風で業務を回しているのか調べれば、企業の求める人材像を把握してエントリーシートを作成できるでしょう。
そのうえで、入社後に自分の強みやスキルをどのように活かせるのかを明確にできます。
企業に対して的確に自分を売り込むためには、まず企業のことを理解するのが大切です。
A自分らしさをアピールする
エントリーシートは、単に選考を受けるための意思表明をするだけの書類ではありません。
自分のことを採用担当者に知ってもらうための書類なので、誰でも書けるようなありきたりな内容ではなく、自分の考えや経験を踏まえたオリジナリティのある内容にする必要があります。
とはいえ、志望動機やガクチカなどはバリエーションに限りがあるため、他の志望者と被ることもあるでしょう。
そのため、エピソードの中身や考え方など、自分の人柄をアピールする方向で独自性を出すのがおすすめです。
B第三者に添削してもらう
作成したエントリーシートは、第三者に添削してもらうのがおすすめです。
特に、手書きの場合は手直しができるよう、清書する前に見せる必要があります。
両親や兄弟、友人や大学のキャリアセンターの職員など、自分以外の人に見せれば、自分だけでは気づけないような客観的な意見を得られるでしょう。
各項目の内容や表現に誤りがないか、また専門用語がなく、誰が見てもわかりやすい表現になっているかなどをチェックしてもらうことが大切です。
C提出前に必ず確認する
エントリーシートは、第三者だけでなく、自分でもしっかりチェックする必要があります。
提出前には必ず誤字や脱字がないか、形式が合っているか、聞かれていることに対してしっかり的を射た回答ができているかなど、もう一度確認しましょう。
また、文字の大きさや行間、余白などをチェックし、全体的に見やすくなっているかにも注意しなければなりません。
他人に見せる正式な書類であることを意識し、不備がないようしっかり確認するようにしましょう。
D提出期限を守る
エントリーシートは、企業が定める提出期限までに必ず提出するようにしましょう。
自分についてアピールするための書類であるため、こだわって書きたいと考えている人も多いです。
しかし、それで提出期限を破っては元も子もありません。
期限を守るのは、社会人として最低限のマナーです。
また、期限ギリギリになって駆け込むように提出するのも、印象は良くありません。
期限までに余裕を持って提出できるように、早めの準備をしておきましょう。
【エントリーシートのテンプレート】エントリーシートの構成とは
ガクチカや自己PR、志望動機など、文章で記入するエントリーシートの項目には、ある程度決まった構成が存在します。
それがPREP法と呼ばれる構成です。
PREP法では、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の流れで文章を書いていきます。
この順番で文章を書くと、冒頭の結論で自分の言いたいことを採用担当者に伝えられ、続く理由や具体例でその結論に説得力を持たせられるのです。
また、最後に再び結論で締めくくることで、文章にメリハリをつけられるほか、相手に文章の内容を飲み込みやすくさせられます。
【エントリーシートのテンプレート】項目別の例文3選
続いて、エントリーシートの項目別に例文をご紹介します。
実際の例文を見て、エントリーシートに対する理解を深めておくと、自分でも文章を書きやすいです。
先述したテンプレートも利用して、自分だけのエントリーシートを作成しましょう。
・ガクチカの例文
・自己PRの例文
・志望動機の例文
ガクチカ
アルバイト先では、塾講師として中学生の授業を担当していました。
3年生のときに受け持ったクラスでは、数学が苦手で勉強に身が入らない生徒が一人おり、彼のためにつきっきりで教えることになりました。
私は、これまで塾講師として積んできた経験を活かして、まずどのような点に苦手意識があるのか聞き取ることからはじめました。
一つひとつ段階を踏んで解決し、生徒の苦手意識をなくすことにより、次のテストでは90点を取ることができたのです。
この経験により、私はこれまで培ってきた人に教える力をさらに磨くことができました。
また、相手がどうしたいのか、どう考えているのかを忍耐強くヒアリングできるようになったと実感しています。
自己PR
私がこの強みを発揮したのは、部活動のときです。
学生時代、私はバスケットボール部で部長としての活動を行っていました。
しかし、大会前の練習試合で何度も負け越してしまい、部員のモチベーションが落ちてしまいました。
そこで私は、強みのリーダーシップを活かして部員を鼓舞しました。
さらに、これまでよりもしっかりした練習が必要だと考え、練習メニューも見直して全員で打ち込むようにしたのです。
部員が参加できる時間に場所を借りて、部活動の時間外に練習できる機会を作るなどの活動を行いました。
その結果、大会では見事に優勝できました。
貴社に入社した後は、この強みを活かしてチームをまとめ、プロジェクトの結果が出るよう尽力したいと考えております。
志望理由
このように感じたのは、学生時代の派遣アルバイトの経験においてです。
私は学生時代、最初に始めたアルバイト先が肌に合わず、働くことは楽しくないと考えていました。
そのときに、貴社の派遣アルバイト事業に出会ったのです。
丁寧にやりたいことや、興味関心のある分野についてヒアリングしていただいたことで、最初の職場よりも自分に合った職場で働けるようになりました。
そのため、働くのが楽しいことを理解でき、自分に合った職場であれば輝けると感じ、その理念に共感するようになりました。
貴社への入社後は、より多くの人に輝ける瞬間を提供するために、相手の話をしっかり聞きたいと考えております。
まとめ
エントリーシートは、テンプレートにしたがって穴埋めすれば簡単に作成できます。
ただし、提出前には自分でも内容を確認し、第三者にも誤字脱字やわかりやすさをチェックしてもらうと良いでしょう。
テンプレートや例文を参考に、自分だけのエントリーシートを作成しましょう。