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・SWOT分析とは
・SWOT分析を活用した自己分析
・SWOT分析を活用するメリット
・SWOT分析を活用するデメリット
・自己分析をこれからする人
・SWOT分析の自己分析が気になる人
・SWOT分析のやり方を知りたい人
はじめに
就職活動を成功させるためには、自己分析をしっかり行うことが重要であるとされています。
しかし、いざ始めてみてもなかなかうまくできなかったり、就職活動にどのように活かしたら良いのかわからなくなったりと、自己分析に関して苦手意識を持つ就活生は少なくありません。
自己分析には様々方法がありますが、ここでは、その中のひとつ「SWOT分析」による自己分析について解説します。
より深く自分を知るための方法として活用してみてください。
【SWOT分析で自己分析】自己分析とは
就職活動における自己分析とは、自分の過去を具体的に振り返り、自分の思考や行動の傾向を見つけることです。
自分を正しく把握していないと、自分に合う企業を選べないので、そのために自己分析が必要なのです。
これまでの自分の経験を振り返り分析してみると、強みや弱みがわかります。
それにより自分の適性を把握でき、自分に合う業界や仕事を見つけられます。
また、就職活動は、エントリーシートから最終面接までを通して、自分自身のことを企業に知ってもらう活動とも言えるでしょう。
自分についてわかりやすく説明するためには、まず自分が客観的に自分自身を把握しておくことが必要であり、そのためにも自己分析を行っておくことが重要なのです。
【SWOT分析で自己分析】SWOT分析とは?
SWOT分析とは、企業や組織、個人などを分析する際に用いられるフレームワークです。
強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つの視点から分析を行うことで、現状を把握し、今後の戦略を立てることができます。
就職活動 における自己分析では、
・弱み: 自分の能力やスキル 、経験の中で、改善すべき点
・機会: 就職活動において、有利に働く外部環境の要素
・脅威: 就職活動において、不利に働く外部環境の要素
を分析することで、自分自身を客観的に理解し、効果的な就職活動を行うことができます。
【SWOT分析で自己分析】SWOT分析は自己分析に使える?
結論から言うと、SWOT分析は自己分析に使うことができます。
ただし、いくつか注意すべき点があります。
SWOT分析は、自分自身の強みと弱みを正しく認識していることを前提とした分析手法です。
そのため、まだ自己分析が進んでいない人や、自分自身のことを客観的に見ることができない人にとっては、効果的な分析にならない可能性があります。
もし、あなたがこれから自己分析を始めようと考えているのであれば、SWOT分析を使う前に、他の方法で自己分析を進めることをおすすめします。
【SWOT分析で自己分析】自己分析でSWOT分析を使うメリット
SWOT分析は、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つの視点から分析を行うことで、現状を把握し、今後の戦略を立てるフレームワークです。
自己分析にSWOT分析を用いることで、就職活動全体を戦略的に進めることができます。
内部要因と外部要因をかけ合わせられる
SWOT分析では、強みや弱みなどの内的要因と、機会や脅威などの外的要因を組み合わせて分析することができます。
自己分析で内的要因を把握した上で、外的要因を考慮することで、より現実的な就職活動の戦略を立てることができます。
例えば、
・弱みであるプレゼン能力を克服するために、プレゼン研修が充実している企業を機会として捉え、積極的に応募する
・脅威となる競争率の高さを克服するために、自己PRや面接対策に力を入れる
といったように、内部要因と外部要因を掛け合わせて考えることで、より効果的な就職活動を行うことができます。
情報をまとめて整理できる
SWOT分析は、情報を整理するのにも役立ちます。
強み、弱み、機会、脅威の4つの項目に情報を分類し、それぞれを箇条書きでまとめることで、シンプルかつ分かりやすく情報を整理することができます。
視覚的に情報を整理することで、自分自身の状況や課題を把握しやすくなるだけでなく、今後の就職活動を見通しやすくすることができます。
【SWOT分析で自己分析】自己分析でSWOT分析を使うデメリット
SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威の4つの要素を洗い出し、戦略を立てるフレームワークです。
自己分析にも活用できますが、万能な分析ツールではありません。
SWOT分析は、あくまでも シンプルな分析手法であり、4つの要素を洗い出すこと以上の深い分析を行うことは苦手です。
例えば、
・どのようにその弱みを克服すれば良いのか?
・機会を最大限に活かすためには 具体的にどうすれば良いのか?
・脅威を回避するためにはどんな対策を取れば良いのか?
といった、より深い分析や具体的な行動計画を立てるには、SWOT分析だけでは不十分です。
また、SWOT分析は、外部環境の変化に対応するのが苦手です。
就職活動市場は常に変化しており、機会や脅威は刻一刻と変化していきます。
SWOT分析で一度分析したものが、その後も有効であるとは限りません。
さらに、SWOT分析は、個人の内面や感情を分析するのには向いていません 。
自分の価値観や考え方、行動の動機などを深く理解するためには、SWOT分析だけでなく、他の自己分析手法を併用する必要があります。
【SWOT分析で自己分析】SWOT分析を使った自己分析の方法
SWOT分析は、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つの視点から分析を行うことで、現状を把握し、今後の戦略を立てるフレームワークです。
自己分析にSWOT分析を用いることで、就職活動全体を戦略的に進めることができます。
自分の強み・長所を箇条書きで書き出す
まずは、自分の強み・長所を箇条書きで書き出してみましょう。
・行動力がある
・責任感が強い
・最後までやり遂げる力がある
・ポジティブ思考である
・向上心がある
・協調性がある
・リーダーシップがある
・ストレス耐性がある
・ITスキルが高い
・語学力がある
・プレゼン能力が高い
・企画力がある
・分析力がある
・問題解決能力が高い
・交渉力がある
・丁寧な仕事ができる
・几帳面な性格である
・時間厳守を心がけている
など、思いつく限り書き出してみましょう。
自分の弱み・短所を箇条書きで書き出す
次に、自分の弱み・短所を箇条書きで書き出してみましょう。
・集中力がない
・飽きっぽい
・人見知り
・緊張しやすい
・失敗を恐れる
・完璧主義
・協調性がない
・自己主張が苦手
・ネガティブ思考
・ストレスを感じやすい
・朝が弱い
・体力が無い
など、思いつく限り書き出してみましょう。
就職市場における自分へのメリットを書き出す
就職活動において、自分にとって有利に働く可能性のある要因を「機会」として書き出します。
業界動向や企業の採用状況などを考慮しながら、機会を具体的に書き出してみましょう。
・需要が高まっているスキルを持っている
・就職活動の時期が早い
・就職活動に熱心な企業が多い
・自分に合った求人が多い
・採用人数が多い
・競争率が低い
など、機会となりうる要因を書き出してみましょう。
就職市場における自分へのデメリットを書き出す
就職活動において、自分にとって不利に働く可能性のある要因を「脅威」として書き出します。
業界動向や企業の採用状況などを考慮しながら、脅威を具体的に書き出してみましょう。
・競争率が高い
・自分に合った求人が少ない
・採用人数が少ない
・就職活動の時期が遅い
など、脅威となりうる要因を書き出してみましょう。
項目をまとめて分析する
書き出した強み・弱み・機会・脅威を一覧で見られるようにまとめ、分析しましょう。
それぞれの項目をどのように組み合わせれば、より効果的に就職活動を進められるのかを考えてみましょう。
例えば、
・弱みと機会を組み合わせることで、弱みを克服できるような企業を見つける
・強みと脅威を組み合わせることで、脅威を克服できるような戦略を立てる
といったように、4つの要素を組み合わせることで、より具体的な就職活動の戦略を立てることができます。
【SWOT分析で自己分析】クロス分析で自己分析をする方法
SWOT分析で、強み・弱み・機会・脅威を書き出したら、次はクロス分析を行いましょう。
クロス分析とは、4つの要素を掛け合わせて分析することで、新たな戦略を見出す方法です。
強み × 機会
強みを機会に活かすことで、就職活動を有利に進めることができます。
例えば、
・語学力という強みを、グローバル企業の求人が多いという機会に活かす
・コミュニケーション能力という強みを、営業職の求人が多いという機会に活かす
・リーダーシップという強みを、リーダー候補を募集している企業の求人に応募する
といった戦略を立てることができます。
強み × 脅威
強みを活かすことで、脅威を克服することができます。
例えば、
・ITスキルという強みを活かし、競争率が高いIT業界で差別化を図る
・プレゼン能力という強みを活かし、面接で効果的に自己PRを行う
・問題解決能力という強みを活かし、困難な課題にも積極的に挑戦する
といった戦略を立てることができます。
弱み × 機会
機会を活かすことで、弱みを克服することができます。
例えば、
・研修制度が充実している企業でスキルアップを目指し、経験不足という弱みを克服する
・メンター制度がある企業で指導を受け、自信のなさという弱みを克服する
・多様な人材が活躍している企業で刺激を受け、人見知りという弱みを克服する
といった戦略を立てることができます。
弱み × 脅威
弱みを克服することで、脅威の影響を最小限に抑えることができます。
例えば、
・面接対策を徹底することで、緊張しやすいという弱みを克服し、面接で実力を発揮できるようにする
・自己PRの練習を重ねることで、自己主張が苦手という弱みを克服し、自信を持ってアピールできるようにする
・企業研究をしっかりと行うことで、業界や企業についての知識不足という弱みを克服し、 的を射た 質問 をできるようにする
といった戦略を立てることができます。
【SWOT分析で自己分析】よくある質問
SWOT分析を使って自己分析をしていると、色々な疑問が出てくるかもしれません。
ここでは、よくある質問とその答えを紹介します。
SWOT分析をしても自己分析やキャリアプランが思い浮かばない
SWOT分析は、あくまでも自己分析のツールのひとつです。
SWOT分析だけで、自己分析やキャリアプランが完璧にできるわけではありません。
SWOT分析で洗い出した要素をもとに、さらに深掘りしていく必要があります。
例えば、
・強み:コミュニケーション能力が高い
なぜコミュニケーション能力が高いのか?
どんな場面でコミュニケーション能力を発揮してきたのか?
コミュニケーション能力を活かせる仕事はどんなものがあるのか?
・弱み:プレゼンが苦手
なぜプレゼンが苦手なのか?
どうすればプレゼン能力を向上させることができるのか?
プレゼン能力を向上させるために、どんな努力をしているのか?
・機会:AI関連の求人が増えている
AI関連の求人は、具体的にどんなものがあるのか?
AI関連の仕事に就くためには、どんなスキルが必要なのか?
自分に足りないスキルを身につけるためには、どうすれば良いのか?
・脅威:競争率が高い
どうすれば競争に勝つことができるのか?
他の就活生と差別化するためには、どうすれば良いのか?
自分の強みをどのようにアピールすれば良いのか?
このように、それぞれの要素について深掘りしていくことで、自己理解が深まり、キャリアプランも明確になっていきます。
SWOT分析は、あくまでも出発点です。
そこからさらに 思考を深め、自分自身と向き合うことで、より良い自己分析に繋がるでしょう。
SWOT分析を活用している組織はある?
SWOT分析は、企業や組織の戦略立案にも活用されています。
公務員のような官公庁でも活用されています。
例えば、「新商品開発」「新規事業の立ち上げ」「マーケティング戦略の策定」「組織改革」「人材育成」など、様々な場面でSWOT分析が使われています。
【SWOT分析で自己分析】就活エージェントを利用する
自分のことは自分が一番わかっているつもりでも、正しく自分自身を把握しようとすると案外難しいことがわかります。
そのため、様々な方法を行ってみても、うまく自己分析ができないと悩む就活生も少なくありません。
自分一人では、うまくできないという場合や、やってはみたものの自信がない場合には、就活エージェントを活用してみるのもひとつの方法です。
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また、内定獲得後には入社準備までサポートしてもらえるためおすすめです。
まとめ
SWOT分析による自己分析は、それだけでは就職活動に十分に対応できるほど深い分析はできませんが、自分に合う業界や企業を見つけるためには非常に有効です。
たとえ志望企業の採用を勝ち取ったとしても、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔するようでは、その就職活動は成功とは言えません。
苦労して入社した会社を早期退職するようなことにならないためにも、SWOT分析を活用した自己分析で、ミスマッチのない企業選びを行いましょう。