【例文9選】自己PRの書き出しってどのように書けば良い?NG例も用いて徹底解説!

【例文9選】自己PRの書き出しってどのように書けば良い?NG例も用いて徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・自己PRの書き出しについて
・書き出しがわからない人の特徴
・書き出しの例

この記事をおすすめしたい人

・自己PRの書き出しについて知りたい人
・書き出しがわからない人の特徴について知りたい人
・書き出しの例について知りたい人

今回は、自己PRの書き出しをどのようにすれば良いのかを解説します。

印象に残る自己PRを用意できれば、採用担当者に効果的なアピールができるでしょう。

しかし自己PRに失敗すると、その他の部分で受けた高い評価を無駄にしかねません。

この記事では、すぐれた自己PRの書き出しと、自己PRの書き出しにおけるNG例を具体的にご紹介します。

内容に困ったときに活用すると便利な「自己PR作成ツール」の特徴もあわせてチェックしておきましょう。

目次目次を全て表示する

【自己PRの書き出し】自己PRは出だしが重要

自己PRでとくに重要なのは、出だしにあたる書き出しの部分です。

企業の採用担当者は、膨大な数のエントリーシートに目を通すため、書き出しにインパクトがなければ印象に残りません。

採用担当者に自己PRを最後まで細かく読んでもらうために、自己PRの書き出しは結論ファーストで書きましょう。

「私の長所はコミュニケーション能力の高さです」「私は継続力に自信があります」といった書き出しが一例です。

自己PRの書き出しをこのようにすると、採用担当者に時間がないタイミングだとしても、その人物がどのような特徴を持つのかを認識しやすくなります。

自分自身の良さが伝わるように、結論ファーストを意識して自己PRを作成しましょう。

差別化をしよう!

多くの応募者のなかから、採用担当者の印象に残る自己PRの書き出しを用意するために重要なのは差別化です。

「この学生は他の学生とはひと味違いそうだ」「この学生はすごいのではないか?」と感情を揺さぶらせることにより、採用担当者の印象に残りやすくなります。

「忍耐力がある」「責任感が強い」といった言葉だけでは、具体性や独自性に欠け、その他の学生とアピールが被ってしまいがちです。

「課題を克服して〇〇に成功した忍耐力」「〇〇をやり抜いて目標を達成した責任感」のように、自分だけのエピソードを織り交ぜて具体性を持たせましょう。

ただし個性を追求しすぎるとビジネスシーンにそぐわない自己PRになる場合もあるので、注意が必要です。

シンプルな文章にしよう!

丁寧な自己PRを用意したつもりでも、文章の内容が難しくて長すぎる場合は、かえって採用担当者の印象を悪くする恐れがあります。

短すぎる文章は避けるべきですが、読みやすいシンプルな文章を心がけることがポイントです。

冒頭部分で要点を述べ、わかりやすく自分自身の長所をまとめられると「要領が良くて賢い学生」と評価されるでしょう。

反対に長々と自己PRを書き続けてしまうと、文章を簡潔にまとめる能力のない学生」と評価されかねません。

先述したように、採用担当者は多くのエントリーシートに目を通すため、冗長な自己PRは読み飛ばされてしまう可能性もあります。

最初に結論を述べ、その後に根拠を肉付けしながら、一文を端的にまとめるように意識しましょう。

【自己PRの書き出し】書き出しがわからない人の特徴

自己PRの書き出しがわからない人は「内容面」と「書き方」のうちいずれか、もしくは両方に問題を抱えている可能性が高いです。

それぞれの問題を解消するためのポイントを、自己PRの書き出しを作成する際に利用すると便利なツールとあわせてご紹介します。

自己分析が不十分である

内容面に問題がある人の場合、自己分析が不足していて、自分の強みがわかっていないケースが多いです。

自己分析が不十分なまま就活を進めると、採用担当者からの好印象を引き出しにくいことに加えて、企業とのミスマッチを招くリスクもあるため注意してください。

就活前に十分な自己分析を行うことにより、自分自身の強みや特性を認識しやすくなり、自己PRの書き出しやガクチカをスラスラと作成できます。

自分だけで自己分析を進めるのが難しいときは、友人や先輩、家族などの意見を聞いてみましょう。

このあと詳しくご紹介しますが、自己分析ツールを活用して自分自身の特徴を洗い出すのもおすすめです。

自己分析に関する詳細はこちらの記事からもご覧いただけます。

「自己分析 やり方」の記事

困ったら自己分析ツールを活用しよう

自己分析では、自分自身のことを客観的に見つめる必要があるため、自分のことを自分で評価するのが難しいと感じる人も多いでしょう。

そう感じた場合は、10分~20分で自己分析ができる「自己分析ツール」の活用がおすすめです。

たとえば「ジョハリの窓」は、自己分析と他己分析の要素を組み合わせた自己分析ツールで、自分自身の性質・才能・価値観を複数の視点から分析できます。

とくに自己分析と他人からの評価にギャップを感じる機会が多い人にとって、利用価値の高いツールです。

自己PRの書き方がわかっていない

自己PRの書き方に問題がある人の場合、冒頭に何を書けば良いのかがわかっていない場合が多いです。

結果的に採用担当者の印象に残る自己PRを完成させられずに、不利な状況に追い込まれてしまいます。

繰り返しになりますが、自己PRの書き出しで重要なポイントとなるのは、冒頭部分に結論ファーストでわかりやすい文章を記載することです。

とくに大企業など応募者が多い企業の採用担当者は、すべてのエントリーシートに目を通す時間がなく、書き出しで自己PRの良し悪しを判断する傾向にあります。

このあとの項目では、書き出しの好例とNG例について、それぞれ具体例を挙げながら解説するので、ぜひ参考にしながら自己PRを作成してください。

【自己PRの書き出し】人事が自己PRを聞く理由

そもそも、自己PRはなぜ質問され、人事担当者から重視されるのでしょうか。

企業が学生の自己PRに注目する理由は主に3つあります。

効果的な自己PRを作成するために、企業側が抱えている思惑も把握しておきましょう。

どんな人かを知るため

会社にはさまざまな人物が在籍しているため、社内での人間関係は切っても切り離せないものです。

既存の社員としっかりコミュニケーションを取り、協力しながら一緒に働ける人であるかどうかについて、企業側が自己PRを通して確認する傾向にあります。

つまり、実務に関するスキルが高いと評価されたとしても、人柄に難があると判断された場合は、不採用となる可能性も考えられるのです。

企業を分析する際は、仕事内容だけではなく社風についても確認し、在籍している社員やチームと一緒に働く環境をイメージしましょう。

企業になじめる人柄を持つことをアピールできれば、採用担当者はその人物の自己PRに対してより注目するようになり、安心して内定を出しやすくなります。

企業の求める人物像に合うか見極めるため

「実際に仕事をしていくうえで活躍できるかどうか」を見極めるために、自己PRを重視することも多いです。

たとえば、個人作業で集中力を発揮できることが強みであるとアピールした場合は、成果主義の会社や個人作業が中心の会社から高い評価を受けられるでしょう。

一方でグループワークが中心で、チームワークを重んじる会社で同様の強みをアピールすると「自社にはマッチしない」と判断される可能性が高いです。

企業によって従業員に求める人物像が異なるため、自己PRで自分自身の特徴を明確に伝えられると、採用後のミスマッチを防ぎやすくもなります。

無理に会社の方針に合わせた自己PRを書くのではなく、自分がどんな人間なのかを正直に伝えることも、就活で成功するための大切なポイントです。

将来性を知るため

新卒の学生に対して企業側が最重視するのは、過去の実績や現在のスキルではなく「将来性」です。

採用担当者は「学生時代に得た経験から、自社の仕事で活かせる強みはなにか」「強みを活かして自社で成長できる人材かどうか」などを自己PRから判断します。

企業が何よりも避けたいのは衰退してしまうことなので、自己PRを通して「将来性がある」と見込んだ場合は、即戦力としてのスキルがなくても採用されやすいでしょう。

新卒採用は「ポテンシャル採用」とも呼ばれており、自分の力で壁を乗り越えた経験を持つ学生が好まれる傾向にあります。

将来起こり得る問題に対して、会社と協力しながら乗り越えられる意欲やポテンシャルを示すことも、質の高い自己PRを作成するためのポイントです。

【自己PRの書き出し】自己PRの書き方

ここまでは自己PRの書き出し方の基本や、会社側の意図をご紹介しました。

それでは、実際に自己PRはどのように書くと良いのでしょうか。

理想的な自己PRの書き方を徹底して解説します。

<自己PRの書き方>

・結論

・具体的なエピソード

・企業に貢献できること

結論

自己PRの書き出し方は、結論ファーストにすることが基本です。

大手企業の人事担当者ともなると、1度の新卒採用で何万通ものエントリーシートを見るため、書き出しでインパクトを残さなければなりません。

冒頭部分で「この文章は何が言いたいのか」を表現できれば、採用担当者から良い印象を持たれやすくなります。

採用担当者がとくに気にするのは応募者の強みなので、冒頭部分では自分自身の強みを結論ファーストでまとめましょう。

強み以外の要素から自己PRを書き出してしまうと、何を言いたいのかが明確に伝わりません。

このあとにご紹介する「具体的なエピソード」や「企業に貢献できること」の根拠も織り交ぜながら、簡潔に長所を記載しましょう。

具体的なエピソード

結論の次には、それを裏付けるための具体的なエピソードを書きます。

学生時代の経験を具体的に書くことにより、説得力が増すだけでなく、その他の学生との差別化を図ることも可能です。

たとえば「私の強みは忍耐力で、どんな困難な状況でも乗り越えられます」と結論を伝えたとしても、それだけでは具体性を欠き、自分自身の特徴や個性が伝わりません。

「推薦入試で不合格になった大学に一般入試で合格した」「3年間努力して部活でスタメンを張れるようになった」など、具体的なエピソードを加えると、説得力や独自性を肉付けできます。

エピソードが思い浮かばない場合は、友人や家族から話を聞いてみると、自分自身の意外な強みを発見できるかもしれません。

企業に貢献できること

自己PRの書き出しの最後には、その企業に対して貢献できることを記述しましょう。

自分自身のことだけでなく、企業への分析にも取り組んだことが伝わるため、入社に対しての熱意や主体的であることをアピールできます。

効果的にアピールするためのポイントは、企業研究で社風や企業が求めている人材、成長させたい分野などに注目することです。

これらのポイントに注目することにより、企業の全体像を把握できるため、自分が貢献できることが見えてきます。

そのうえで自分自身の経験を整理して、セールスポイントにできる点を洗い出しましょう。

先述したように過去のエピソードを交えたり、入社後の目標など将来的なプランを説明したりすることにより、採用メリットを感じさせやすくなります。

【自己PRの書き出し】自己PRを差別化するコツ

続いて、自己PRを差別化するためのコツについて紹介します。

自己PRは題材によっては他の就活生と似通ったものになってしまう場合も多いため、うまく差別化を図る必要があります。

特に「コミュニケーション能力」や「問題解決能力」といった、多くの就活生がアピールする能力について話す際は、以下の3点を意識しながら作成しましょう。

キャッチフレーズを使ってみる

キャッチフレーズを活用することは差別化を図る上で非常に有効な対策の1つです。

周りとは異なる印象的な表現が可能になり、面接官の記憶に残りやすくなります。

例えば「暗いところでも輝ける人間」といったキャッチフレーズを用いると、面接官が興味を持ってくれるでしょう。

人が見ていないところでも努力を惜しまない姿勢が垣間見え、成果を出すことのできる人物像が伝わりやすい表現です。

キャッチフレーズは自己PRの導入部分にインパクトを与え「この人は他の人とは違う」と感じさせることができるため、差別化において非常に有効です。

また、キャッチフレーズを使うことで「単に能力を羅列しているだけ」でなく、個性を強く打ち出す自己PRになり、自己PR全体の一貫性やストーリー性も高まります。

結果を示す

自己PRを差別化するためには、具体的に成果を述べることが非常に重要です。

成果を数字や事実を交えて話すことで、話の説得力が格段に向上し、面接官に信頼感を与えることができます。

例えば「売上を20%向上させた」「プロジェクトを1か月短縮して完了させた」といった具体的な数字を提示することで、抽象的な強みのアピールから一歩進んで、実際にどのような結果を残したのかを明確に伝えられるようになります。

結果を示すことで、自分の強みがどのように発揮され、どのような影響をもたらしたのかが一目で理解できるため、面接官の関心を惹きやすくなるのです。

また、成果を数字で示すことは、自己評価だけではなく、客観的な視点からの評価があることを裏付けることになり、自己PRの信頼性も高まります。

結果を示すことによって、自己PRに具体性と現実性を持たせることができ、他の候補者との差別化を図ることができるでしょう。

強みを明確に伝える

自己PRにおいては、強みを明確に伝えることは基本でありながら、他の応募者との差別化を図るために欠かせないポイントです。

面接官は応募者の強みを知りたがっており、その強みが企業にとってどのように役立つかを判断材料としています。

そのため、まずは端的かつ明確に自分の強みを示し、その後に具体的なエピソードで補強するのが効果的です。

強みを伝える際には「リーダーシップがあります」「問題解決力に優れています」といった一般的な表現にとどまらず、自分の経験を交えて、その強みがどのように発揮されたかを具体的に説明することで、より印象深いアピールが可能となります。

また、強みを伝える際には、応募先の企業が求める人物像やスキルに照らし合わせて説明することも大切です。

企業のニーズにあった強みを端的で効果的に分かりやすく伝えることで、面接官に「この人は我が社にとって必要な存在だ」と感じさせることができ、自己PRの差別化が図れます。

【自己PRの書き出し】書き出しの注意点

続いて、自己PRの書き出しにおいて気をつけなければならない点についても紹介します。

以下のポイントを踏まえずに自己PRを作成してしまうと、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

せっかく他の部分は素晴らしいクオリティで書かれていても、書き出しでマイナスな印象を与えてしまうと全体の評価も大きく下がってしまいます。

ぜひ、以下の2点を念頭に置いて作成しましょう。

工夫しすぎて伝わらないということがないようにする

インパクトを与えようとするあまり、工夫しすぎて内容が伝わりにくくなってしまうこともありますが、これは絶対に避けなければなりません。

例えば、先ほど「キャッチフレーズを活用することは効果的である」と説明しましたが、その表現があまりにも抽象的だったり、比喩が強すぎたりすると、面接官にとって意味がわからないものとなり、伝わらないでしょう。

伝わりにくい表現や曖昧な書き出しは避け、具体的な言葉を選ぶことが重要です。

特に、面接の場面では、短い時間の中で自分の魅力を伝えなければならないため、最初の段階で意図が伝わるような工夫をする必要があります。

奇をてらった表現や過度にユニークな言い回しをするのではなく、自分の経験や成果を端的に述べた方が効果的です。

したがって「キャッチフレーズが有効である」とは説明しましたが、自分の強みをうまくキャッチフレーズで表現することが難しく、わかりにくくなってしまう場合は、無理に使う必要はありません。

ネガティブな表現は避ける

これは「当然だ」と思う人もいるかもしれませんが、自分でも気づかぬうちに書き出しがネガティブな表現になってしまっている人も多いため、注意が必要です。

企業の採用担当者は前向きでやる気がある人材を求めているため、自己PRの冒頭でネガティブな印象を与えてしまうと高評価は得られません。

「私はコミュニケーションが苦手でしたが、克服しました」と述べるのと良いと思う人もいるかもしれませんが、最初に「苦手」という単語を持ってくるだけでネガティブな要素が強調されてしまいます。

人の脳はポジティブな表現よりもネガティブな表現の方を強く記憶する傾向があるため、自己PRの冒頭にはネガティブな表現を使わないようにしましょう。

例えば「私はコミュニケーション能力を活かし、プロジェクトを円滑に進める力があります」といった具合に、成長の過程ではなく現在の強みや成果を全面に押し出すことで好印象を与えることができます。

ネガティブな書き出しから始め、それを改善したと話すのは、短所について、もしくはガクチカについて聞かれた際に述べるものです。

【自己PRの書き出し】どんな書き出しであれば評価される?

ここまでは効果的な自己PRをつくるための基本的な構成をご紹介しました。

それでは、どんな書き出しであれば採用担当者から注目され、高く評価されやすいのでしょうか。

内定を勝ち取りやすい人の特徴を解説していきます。

【自己PRの書き出し】内容は企業の特色に合わせよう!

ここまでは自己PRの書き方をメインに説明してきましたが、内容を充実させることも大切です。

企業研究だけではなく、しっかりと自己分析を行って記載すべきことを決めましょう。

企業は社風に合う人を採用するため、企業の特色に合わせて強みを伝えることにより通過率が上がります。

たとえば堅実な社風の企業に応募する場合、自己PRの書き出しでは「継続力」や「忍耐力」を強みとしてアピールしたほうが効果的です。

反対に「明るさ」や「柔軟性」をアピールすると「不真面目」「奔放」といったネガティブなイメージを持たれ、社風に合わないと判断されかねません。

企業がどのような人材を求めているのかを把握して、それに合った強みをアピールしましょう。

自分の強みを簡潔に表現する

自分の強みは、誰が見てもわかりやすいように、簡潔に表現することが大切です。

カタカナばかりを用いると「何が言いたいのかわからない」「文章が読みにくい」といった悪印象を持たれる可能性があります。

このあとにご紹介するとおり、独自性を意識することは大切ですが、工夫しすぎたせいで意味が伝わらなくなるような自己PRは避けましょう。

たとえば「御社のビジョンに共感でき、ソリューションを提供するためにモチベーションを維持できると考えました」といった自己PRを書き出しても、採用担当者は釈然としません。

「コミュニケーション」「インターナショナルスクール」などの一般的なカタカナ語は適度に盛り込んで問題ありませんが、できる限り日本語を使い、強みを簡潔に表現しましょう。

よくある言葉は避ける

人事担当者は何万通ものエントリーシートを見ているため、他の学生がよく使う言葉を使うとインパクトに欠け、印象に残りません。

定型文のような自己PRでは「またこれか…」と悪印象を持たれやすいため、よくある言葉は避けて、自分らしさを表現するように意識しましょう。

「私の強みは向上心の強さです」というだけではありきたりですが、独自のエピソードを付け加えると差別化しやすくなります。

「私はカメレオンのように臨機応変な人間です」「裏方作業を率先して行えるため暗いところで輝けます」のように、キャッチフレーズを取り入れるのもおすすめです。

キャッチフレーズとエピソードを結び付けられると説得力が増し、相乗効果が生まれます。

【自己PRの書き出し】書き出しのNG例

自己PRには成功例と失敗例があります。

まずは反面教師として活用するために、書き出しのNG例を確認しておきましょう。

「傾聴力」「継続力」「コミュニケーション能力」を強みとしてアピールする場合のNG例を具体的にご紹介します。

傾聴力をアピールしたい場合

「私の強みはヒアリングする能力を持っていることです。」

これは「ヒアリング」というわかりづらい言葉を用いていることが改善点といえます。

ビジネスシーンにおいて、ヒアリングという言葉は「相手の話を聞いて情報を収集する」といった意味を持つ場合が多いです。

仮に「他人の意見を取り入れて調整する能力」をアピールするために「ヒアリング」という言葉を使うと、正しい意図が採用担当者に伝わりません。

この場合は傾聴力が強みであることを結論ファーストで伝え、さらに具体的なエピソードを付け加えましょう。

「私の強みは傾聴力です。

異なる意見にも耳を傾け、改善点として活かした結果、アルバイト先の成績でトップになりました。」といった自己PRが好例です。

継続力をアピールしたい場合

「私の強みは継続力です。」

継続力は強みとしてアピールできる言葉ではありますが、多くの人が使うありがちな言葉であり、効果的とはいえません。

採用担当者に「またその言葉か…」と思われないように、自分なりの言葉に言い換えるなどして対策しましょう。

「目標達成に向けてコツコツと努力を続けられる」「成功したとしても満足せずに学び続ける意欲がある」といった文章ならば、独自性を持たせながら継続力をアピールできます。

なぜ継続できたのか、継続したことによりどのような結果を得られたのかを付け加えると、より具体性が増すため効果的です。

ただし「アルバイトを1年間続けた」のように、継続して当たり前と思われかねないエピソードは避けましょう。

コミュニケーション能力をアピールしたい場合

「私の強みは、コミュニケーション能力です。」

コミュニケーション能力もありきたりな言葉であり、抽象的でもあるため、他の応募者と差別化できるとはいえません。

「とりあえずコミュニケーション能力と言っているだけかもしれない」「しっかり自己分析をしていないのではないか」と誤解されないように、自分らしい言葉を使って自己PRしましょう。

ひとことでコミュニケーション能力といっても「聞く力」「伝える力」「他人と協力する力」などに分類できます。

このなかから自分自身の特徴に合う能力を選び、適切な言葉に言い換えると、具体的かつ独自性のある自己PRを書き出せるでしょう。

他人と協力する力をアピールしたい場合は「価値観や意見が違う相手ともわかり合える」といった具合です。

【自己PRの書き出し】自己PRの例

それでは、自己PRのお手本として使える例文にはどのようなものがあるのでしょうか。

<自己PRの例>

・傾聴力をアピールしたい場合

・継続力をアピールしたい場合

・コミュニケーション能力をアピールしたい場合

・責任感をアピールしたい場合

・計画性をアピールしたい場合

・向上心をアピールしたい場合

・忍耐力をアピールしたい場合

傾聴力をアピールしたい場合

私の強みは、抱えている問題点を見つけ出し、それを解決できることです。
学生時代にはカフェでアルバイトをしていましたが、チームワークが悪く、効率よくサービスを提供できませんでした。
アンケートを取ることにより問題点を見つけて改善した結果、効率が上がり、お客様の満足度も高められました。
貴社に入社できた場合は、先手に立って問題点を見つけ出し、作業効率化に繋げていきたいと考えています。

・ここでの書き出しは、ありきたりに見られがちな「傾聴力」を「問題点を見つけ出して解決した」という具体的なエピソードに置き換えています。

さらにアルバイトで得た経験にも具体的に触れ、どのような工夫により、どんな結果を導き出せたのかについて言及できている点もポイントです。

多くの学生が強みとして触れる傾聴力に課題解決能力を掛け合わせた記述を行い、入社後の具体的なイメージも加えているため、将来性の高さも評価されやすい自己PRといえます。

継続力をアピールしたい場合

私の強みは、目標に対して努力を重ねることができることです。
学生時代は陸上部に在籍しており、昨年は3位に終わり、目標を達成できませんでした。
この失敗点について「練習量の少なさ」だと感じ、課題を解決するためにしっかりとスケジューリングをして、小さな目標を達成することを重ねました。
その結果、今年度は優勝でき、昨年は叶えられなかった目標を達成できたのです。
貴社に入社できた場合は、学生時代に培った継続力を活かし、結果が出るまでひたすら努力を重ねられます。

ここでの書き出しでは、継続力をアピールするために「目標に対して努力を重ねられる」と記述し、独自性を生み出しています。

さらに「前年度3位だった結果を、努力を重ねることにより今年度は優勝に改善できた」と、目標達成能力を掛け合わせて表現できている点がポイントです。

入社後に活かせる自分自身の強みに関しても、しっかりと過去の経験を紐づけながら言及できています。

コミュニケーション能力をアピールしたい場合

私の強みは、複雑な言葉も初めての人にわかりやすく伝えることができることです。
私は学生時代に塾講師のアルバイトをしていました。
しかしアルバイトを始めた当初は、中学生に対して専門用語を使ってしまい、成績を伸ばすことができませんでした。
そこで、事前に自分の兄弟に講義の内容を聞いてもらい、初めて知った人でもわかるような言葉づかいを心がけたのです。
貴社に入社したら、ここで得た経験を活かし、顧客にわかりやすい説明ができます。

ここでの書き出しは、コミュニケーションを別の言い方に置き換えて、人事に興味をひかせるような自己PRに仕上げられています。

どのような工夫により自らのスキルを高めて、顧客である中学生にどのような成果をもたらすことができたのかを、順序立てて記述できていることがポイントです。

自分自身の長所が、企業に貢献できることとにもリンクしています。

責任感をアピールしたい場合

私の強みは、責任感を強く持っており、負かされた仕事を最後までやり抜けることです。
大学時代、長期インターンにおいてマネジメント業務を経験いたしました。
他社のHP作成を依頼された際、納期に間に合うかわからないことがありました。
そこで積極的に進捗状況について喚起した結果、納期に間に合わせることができたのです。
貴社に入社したら、逃げることなく仕事と向き合うことを意識します。

「責任感」という言葉は自己PRでよく使われる言葉ですが、ここでの書き出しでは冒頭部分で責任感が強みであることに触れ、詳細は後半部分で説明しています。

インターンにおいてグループワークに従事した経験に触れ、どのような問題が起き、どのような解決策を提示して、どんな結果へと導けたのかを説明できている点がポイントです。

単純に責任を持った対応ができるだけでなく、困難にぶつかった際に解決できる能力を備えている点をアピールできているため、自己PRとして効果的といえます。

計画性をアピールしたい場合

私の強みは、自分の弱みを的確に把握して目標を掲げて行動することができる計画性です。
数年前までの私は、人に話しかけてコミュニケーションを取ることが苦手でした。
しかしそれを変えたいという思いから留学を決意し、アメリカに渡ることを決意しました。
留学先で目標にしていたのは、週に20人以上の人に話しかけるということです。
結果、外国人を中心として、さまざまな人と交流しながらコミュニケーション能力を磨くことができました。
貴社に入社したら、自分の弱みや課題を把握して、それを克服すべく行動に移せます。

ここでの書き出しは、計画性に加えて、自分の弱みを克服していこうとする行動力も合わせてアピールできています。

自分自身の課題と向き合い、それを改善するために行ったこと、入社後に活かせる強みを一連の流れで説明できていることがポイントです。

アメリカ留学という大きな決断を下した事実にも触れられており、行動力や決断力の強さも伝えられています。

向上心をアピールしたい場合

私の強みは、与えられた業務に加えて、行動を起こしてより良いパフォーマンスにしようとする向上心を持っていることです。
学生時代には、飲食店にてアルバイトを経験いたしました。
初めは、与えられた業務を果たすので精一杯でしたが「お客様に喜んでもらいたい。」という思いが芽生えたため、積極的に声をかけるようになりました。
その結果、お客様からの信頼度の向上に加えて、後輩からも尊敬されるようになったと自負しています。
貴社に入社したら、ただ与えられた業務をこなすのではなく、主体的に働きかけられます。

ここでの書き出しは、向上心についての詳しい説明がなされています。

アルバイトを通して自分自身が成長し、指示されたことだけではなく、どのように行動すれば企業にとってプラスになるのかを考えられていることがポイントです。

また、実際に企業に貢献できることを明記しているため、採用担当者は入社後の活躍をイメージしやすいでしょう。

忍耐力をアピールしたい場合

私の強みは、結果が出るまで課題を見つけ出してひたすら行動をし続ける力です。
その根拠として、簿記2級を獲得したときのエピソードをご紹介します。
私は1回目の受験に失敗してしまいましたが、それについて悲観するのではなく「自分には何が足りなかったのか」を考えて行動するように心がけることにしました。
その結果、2回目の受験には無事に成功し、目標だった簿記2級獲得を実現できたのです。
貴社に入社したら、冷静に物事を考えて改善を図り、最後まで諦めないで行動できます。

ここでの書き出しは「忍耐力」という学生からよく使われる言葉を「課題を見つけて行動を続ける力」という言葉に置き換えています。

忍耐力を活かして目標を達成したエピソードに触れ、その経験を入社後にどのような形で活かせるのかについて言及している点がポイントです。

忍耐力に加えて課題解決能力も示せているため、採用担当者から、より魅力的な学生として認識されるでしょう。

 

柔軟性をアピールしたい場合

私の強みは変化や予期せぬ状況にも臨機応変に対応し、新たな環境でも迅速に適応できる柔軟性です。

ある日のサークル活動ではイベントを準備中に天候不良で計画を変更せざるを得ませんでしたが、限られた時間でリーダーとしてメンバーを迅速に再配置し、会場設営や機材の手配、参加者への案内を行い柔軟に対応しました。

これによりイベントは成功し、参加者からも高評価をいただくことができました。

この経験を通じて、自分には予期せぬ問題に直面しても慌てず冷静に対処し、最善の解決策を見つけ出す力があることに気づきました。

今後はこの柔軟性を活かし、貴社で働く際も新たな課題などに対して適切に柔軟かつ迅速に適応し、状況によって最適な行動を取ることで貢献する所存です。

社交性をアピールしたい場合

私の強みは誰とでもすぐに打ち解け、良好な人間関係を築くことができる社交性です。

アルバイト先に新しいメンバーが加わった際、緊張している様子が見受けられたため、積極的に声をかけ、仕事の進め方や職場の雰囲気を伝えることで、早く馴染んでもらえるよう配慮しました。

これにより、新人の方もすぐに職場に馴染むことができ「初めてのアルバイトで怖かったけれども、楽しんで働けている。

あなたのおかげだ」と感謝されました。

このような経験から、自分は社交性が高いことに気づき、就職後も活用できると感じるようになりました。

貴社でもこの強みを活かして社内外の人々と良好な関係を築き、チームの競争力や結束力を高めることはもちろん、営業職として多くの成約を勝ち取りたいと考えています。

【自己PRの書き出し】内容に困ったら自己PR作成ツールを使おう

自己PRの書き出しは、自分自身の長所や特徴を採用担当者に伝えるために重要な要素です。

しかし、ここまでのポイントを意識しても「上手に書けない」「長所として伝えられる要素やエピソードが思い浮かばない」と悩んでいる方も多いかもしれません。

自己PRの作成に困った場合は、案内に従って必要事項を入力するだけで魅力的な自己PRを作成できる「自己PR作成ツール」を活用しましょう。

ツールを活用することにより、自分自身の強みを文章化するのが苦手な人でも、採用担当者の目に留まりやすい自己PRを作成できます。

まとめ

この記事では、自己PRの書き出しに関する基本や、自己PRのNG例・好例を、実際の例文も交えながら詳しく解説しました。

自己PRは実際に書き出し、ブラッシュアップしながら改善し続けることが重要です。

「何を書けば良いのかわからない」「自分の長所が見つからない」という場合は、便利な「自己PR作成ツール」を活用しましょう。

魅力的な自己PRを用意することにより、採用担当者の目に留まりやすく、ミスマッチを防ぎやすい就職活動ができます。

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