・教育業界について
・教育業界の志望動機の作成方法
・教育業界の志望動機を伝える際のポイント
・教育業界の志望動機例文
・教育業界に興味がある人
・教育業界の志望動機の作成方法を知りたい人
・教育業界の志望動機作成のポイントを知りたい人
・志望動機に自信がない人
はじめに
教育業界を志望する人の中で、志望動機の書き方がわからない、何から手をつけていいのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、今回は教育業界の志望動機の書き方について詳しく紹介していきます。
おすすめの構成やポイントなどはもちろんのこと、実際の例文などについても詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【教育業界の志望動機とは】教育業界とは
教育業界の志望動機を書く前に、まず簡単に、教育業界とは何なのか再確認しておきましょう。
教育業界とは個人または法人に対して知識やスキルなどを提供し、学習や成長を促進するサービスを提供する産業のことを指しています。
もちろん学校教育や専門学校、大学も含まれますが、研究機関やオンラインの教育サービスなども教育業界に含まれています。
情報を伝えるだけではなく、学習者の思考能力などを養い社会で必要とされるスキルを身につけさせる役割なども求められているのです。
特に最近では法人向けの研修や専門教育などが重視されており、業界特有の知識、技術、ビジネススキルの向上を目指して企業の人材開発を支援するのも教育業界のサービスの一つです。
【教育業界の志望動機とは】教育業界の職種
教育業界にはどのような職種があるのかについても理解を深めておきましょう。
教育業界で働きたいと思っているものの、どのような職種で働きたいかについて明確になっていない方は特に熟読してみてください。
講師
講師は教育業界の中心的な職種であり、生徒に対して直接的な授業や講義を行います。
知識を伝えるだけでなく生徒の理解度や学習ペースに合わせた授業運営が求められるため、柔軟性と高い指導力が必要です。
例えば、得意科目をさらに伸ばすための指導法と、苦手科目を克服させるためのアプローチは異なります。
それぞれの生徒の悩みや課題を正確に把握し、適切な教材や指導方法を提供することが講師の重要な役割です。
また、試験問題を作成したり、生徒が自主学習しやすいように課題を設計することも日常業務の一部です。
これらの業務を通じて、生徒の学力向上に直接的に関わるため、責任感と情熱が必要不可欠です。
サポートスタッフ
サポートスタッフは教育機関の裏方として重要な役割を果たしており、授業で使用するテキストやテスト問題の作成、進路資料の整備など、多岐にわたる業務を行います。
生徒が効率よく学べる環境を整えるために欠かせないものであり、やりがいのある仕事です。
例えば、試験問題1つをとっても、その難易度や出題形式によって生徒の成績や学習意欲に大きな影響を与えるため、綿密な配慮が必要です。
また、教材の内容を時代の変化や教育カリキュラムに合わせてアップデートする作業も、サポートスタッフの重要な役割となります。
そしてサポートスタッフは講師との連携も重要です。
授業で使う資料や試験問題を講師と相談しながら準備することで、生徒の学力向上に貢献できます。
生徒の成長を直接見る機会は少ないかもしれませんが、その成果はサポートスタッフの働きがあってこそ成り立つものです。
事務
教育業界における事務職は校舎の運営やイベントの企画・実行といった幅広い業務を担います。
例えば、生徒募集や広報活動では教育機関の魅力を効果的に伝えるためのマーケティング戦略が必要です。
チラシやウェブサイトの運営、SNSでの発信など、現代の集客方法は多岐にわたるため、マーケティングスキルが求められる場面も増えています。
また、入学説明会やオープンキャンパスなどのイベントを企画・運営し、生徒や保護者に直接教育機関の魅力を伝える役割も担います。
そして、事務職は校舎の日常運営をスムーズに行うための調整役でもあります。
講師やサポートスタッフとの連携を取りながら、スケジュール管理や備品調達などの実務をこなします。
また、生徒や保護者との窓口業務も担当するため、コミュニケーション能力が必要です。
特に、生徒の学習環境を整えるために、保護者からの問い合わせや要望に迅速かつ丁寧に対応することが重要です。
このように、教育業界の事務職は多岐にわたる業務を通じて、校舎全体の運営を支える重要なポジションと言えます。
【教育業界の志望動機とは】教育業界のトレンド
続いて、教育業界のトレンドについても紹介します。
以下のポイントを理解しておけば、教育業界のトレンドについて面接で尋ねられた際もスムーズに回答できるでしょう。
また、トレンドを理解していることをESのどこかにさりげなく書くことができれば、業界理解が深い人物であることも強調できます。
オンライン通信教育の拡大
オンライン通信教育は近年のデジタル技術の発展とインターネット環境の向上によって急速に普及しています。
従来の対面授業では難しかった柔軟な学習環境が整備されつつあるのです。
例えば、学生や社会人が隙間時間を活用して学ぶことができるようになり、自宅やカフェ、さらには移動中でも授業に参加することが可能です。
この便利さは特に忙しい人々にとって大きな魅力となっており「仕事や育児をしながら学びたい」というニーズに応えています。
また、録画された授業を何度も繰り返し視聴できる点や、テストや練習問題をオンラインで解き、即座にフィードバックを得られる点も学習効率を高める重要な要素です。
さらに、オンライン通信教育は多様なコンテンツを提供する点でも注目されています。
英会話やプログラミング、資格取得といった専門的な分野から、趣味として学べるアートや料理教室まで、幅広い選択肢があります。
このような幅広い学びの場が提供されることで、学習者の興味やニーズに応じた個別のカリキュラムを選ぶことが可能となり、個々の成長を支える教育が実現しています。
英語教育の拡大
グローバル化が進む現代において、英語は国際共通語としての地位を確立しており、日本でも英語教育に対する関心が高まっています。
英会話スクールやオンライン英会話の利用者が増加している背景には、海外留学や国際的なビジネス環境への対応、さらには子どもの将来の選択肢を広げたいという親の願いが反映されています。
特に、小学校での英語教育が必修化されたことを皮切りに、低年齢からの英語学習の需要が急速に高まっています。
また、英語教育に対するアプローチも多様化しています。
語彙や文法の暗記だけでなく、実践的な会話スキルを重視した教育が主流となりつつあるのです。
英語を使ってディスカッションやプレゼンテーションを行うプログラムや海外の文化を学ぶカリキュラムが導入されることで、単なる語学学習を超えた総合的な教育が実現しています。
今後も、さらに英語教育の重要性は増していくでしょう。
教育費の増加
子どもに質の高い教育を提供したいと考える親が増える中、1人当たりの教育費も年々増加しています。
特に大学進学を目指す家庭では学習塾や予備校への通学費用が大きな割合を占めています。
また、それに加えて英会話スクールやプログラミング教室といった特定のスキルを学ぶ場に通わせるケースも増えています。
このような教育費の増加は、親が子どもの将来の選択肢を広げたいという意識が高まっていることの表れです。
一方で、教育費の増加が家庭の負担となる問題も指摘されています。
特に、私立学校や海外留学といった高額な教育を選択する場合、親の経済状況が子どもの教育環境に大きく影響するケースが増えています。
このため、政府や自治体による教育費の補助や奨学金制度の充実が求められているのです。
【教育業界の志望動機とは】教育業界に求められるスキル
続いては教育業界において求められるスキルについて詳しく紹介していきます。
皆さんご想像の通り、教育業界にはさまざまなスキルが求められます。
下記の5つは教育業界のどのような職種においても求められるものなので、自分が当てはまっているかどうかしっかりと確認していきましょう。
伝える力
計画力
対応力
責任感の高さ
傾聴力
教育業界においては傾聴力が非常に重要とされています。
なぜならば生徒や学習者の理解度や不安はもちろんのこと、疑問点をそれぞれしっかりと把握して適切に答える必要があるからです。
相手が何を言いたいのか理解した上で、相手に授業を行う必要があるからです。
もちろん、人によってわからないことは多岐にわたりますし、原因などもそれぞれ異なります。
よって、情熱を持って熱心に耳を傾け、それぞれのニーズや不明点などを把握することが、最高の授業を提供するために必要なことです。
また、傾聴力のある人はつまり「聞き上手」なので、相手もわからないことをはっきりとわからないと言いやすいことでしょう。
あなたもこれまで学校や塾などで、先生に正直に「分からない」と言いづらいと思ったことがあるのではないでしょうか。
そこで、そうした経験を活かし、生徒の立場になって質問しやすい雰囲気づくりをするというのも傾聴力の一つです。
伝える力
傾聴力はもちろんのことながら、何より伝える力が教育業界においては非常に重要です。
これはまず第一に教える能力、つまり相手に分かりやすいように授業の内容を伝える能力のことを指します。
そして、教育業界はさまざまな相手に授業を行うので、相手の年齢や学力、前提知識や学習スタイルなどを考慮した上で内容を伝える柔軟な伝達力が必要とされるのです。
小さい子供には視覚的な説明を、成人の学習者には経験や既存の知識に結びつけて説明することができれば非常にわかりやすいことでしょう。
伝える力があると生徒に見なされれば、より一生懸命授業を聞いてくれるようになりますし、内容もより伝わりやすくなります。
傾聴力を活かしつつ、伝える力を発揮して、信頼を持って授業を聞いてもらえるような教育者を目指すと良いでしょう。
計画力
計画力は教育の現場で非常に重要なスキルです。
教育者は生徒一人ひとりの進路を把握し、どのように学習を進めていくのかを詳細に計画する必要があります。
生徒の現在の学力レベルや目標を踏まえた上で、長期的な学習計画や個別指導計画を策定するのが教育者の仕事です。
この計画がしっかりしていなければ、スムーズに授業ができません。
また、計画力があることで、生徒の進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて計画を修正することも可能となります。
計画がないと目標の達成が困難で、生徒たちの学習効果も低下してしまいます。
したがって、計画力は指導者にとって欠かせないスキルなのです。
対応力
対応力はみなさんご存知の通り、計画通りに物事が進まない場合に柔軟に対処する能力のことで、教育の現場に必須です。
特に、生徒の理解度や興味関心により、授業が計画通りに進まないことは多々あります。
あるトピックに対する生徒の理解が深まらない場合、授業内容を変更して補修を行う、あるいはアプローチを変える必要があります。
対応力がある教育者は、このような状況でも冷静に対処し、最適な解決策を発見できるのです。
また、突発的なトラブルや予期せぬ出来事にも柔軟に対応できるため、生徒たちに安心感を与えられます。
計画通りに進まない際にすぐに軌道修正できる対応力を持つことは、教育現場での円滑な運営に欠かせない要素です。
責任感の強さ
教育業界においては、責任感の強さも非常に重要視されます。
もちろん教師や塾講師は生徒や受講者の学習、学習面での向上をサポートする役割を担っています。
しかし、それだけでなく、安全を管理する立場にもあり、人格形成においても影響を与えるからです。
ただ勉強を教えるだけでなく、生徒の心理的な安定やモラルの発達や社会的な育成にも重要であるとされています。
また、これは子供に授業を行う時に限ったことではありません。
法人向けの授業を行う場合でも、企業は高い期待を持って、時間だけでなく貴重な会社の財源を投入して授業を依頼しているのです。
つまり、企業からの信頼に応え、受講者の成長や企業の発展を促す責任があるのです。
こうした責任が常に伴っていること、自分に責任があるということを把握した上で最大のパフォーマンスを発揮するという強い気持ちを持っている人物こそ、教育業界において重要であると言えるでしょう。
【教育業界の志望動機とは】志望動機で見られているポイント
教育業界を目指す人が志望動機を作成する上で気をつけたい、面接官に確認されているポイントについて詳しく紹介します。
以下の3点を踏まえた上で作成することで、より企業の採用担当者の目に留まる質の高い文章を作成できます。
ぜひ以下の3つのポイントを念頭において志望動機を作成してください。
志望度の高さ
志望度の高さは、必ず志望動機で見られているポイントです。
就活生がどの企業に対してどれくらいの熱意を持っているかを評価する重要なポイントとなり得るからです。
企業は内定を出した後に辞退されるリスクや早期退職のリスクを最小限に抑えたいと考えています。
したがって、応募者がどれだけ真剣にその企業で働きたいと思っているのか、どれだけの熱意を持っているのかを確認しているのです。
志望度が高いことを示すためには、企業のビジョンやミッションに共感していること、自分のキャリア目標と企業の提供する価値が一致していることを具体的に説明することが求められます。
また、企業のプロジェクトや業績について詳しく調べ、自分のスキルや経験がどのように貢献できるかを明確に示すことも重要です。
応募者の人柄
応募者の人柄も、その人がどのような価値観やモチベーションを持っているかを評価する重要なポイントの1つです。
企業は単にスキルや経験だけでなく、チームにうまく溶け込めるか、長期的に働く意欲があるかどうかも重視しています。
そのため、応募者がどのような性格で、どのようなモチベーションで働くのかを深く確認しています。
自分の強みや価値観を具体的なエピソードを交えて説明することで、企業はその人がどのような人物で、どのような場面でどのように行動するかをイメージしやすくなります。
また、誠実さやコミュニケーション能力も重視されるため、正直で一貫性のある回答を心がけることが重要です。
企業との相性
企業との相性は応募者の人柄や価値観が企業のスタイルや文化に合っているかを評価するために重要なポイントの1つです。
企業は応募者がその組織の一員としてうまくやっていけるか、企業のビジョンやミッションに共感して、それに沿った行動ができるかを確認しています。
企業のWebサイトで公開されている情報を事前にしっかりと調査し、企業の理念やカルチャーについて理解することが重要です。
自分の強みや経験が企業の求める人物像と一致していることを具体的に示すことで、企業との相性が良いことをアピールできます。
また、企業のスタイルに対する自分の適応力や共感を具体的な事例を通じて説明することも効果的です。
【教育業界の志望動機とは】志望動機のおすすめ構成
続いて、教育業界の志望動機を作成するにあたっておすすめの構成について詳しく紹介していきます。
なお、ほとんどの業界において志望動機の構成は同じで良いとされています。
よって、この志望動機の構成は別の業界を受けるにあたっても活用できます。
教育業界だけでなく他の業界も視野に入れている方は、この記事だけでおすすめの構成についてある程度覚えてしまいましょう。
結論
まずは、なぜその企業を志望しているのか結論から述べていきましょう。
一言「貴社を志望する理由は〇〇です。」と結論を先に言うのです。
これにより、企業の採用担当者はあなたがなぜその企業を志望しているのかを念頭に置いた上で文章を読むことができます。
就活のESというものは全ての文章を隅から隅まで読んでもらえるわけではありません。
無数の文章を読まなければならない多忙な企業の採用担当者にとって、長文でだらだらと書かれている志望動機は読む気をなくしてしまいます。
そこで、まずは先に結論を述べ、「この人は〇〇だからうちに入りたいのだな」と念頭に置いた上で読んでもらえるような文章を作成するようにしましょう。
理由
続いて、その志望動機について補強できるような文章を作成していくようにしましょう。
あなたの志望動機を一言で簡潔に述べた後は、その内容を詳しく説明できるような書き方をすることで、あなたがなぜその企業に入りたいと思ってるのかより分かりやすくなります。
しかし、ここは文字数の制限によってはあまり詳しくは書けない部分かもしれません。
とはいえ、可能な限りわかりやすく伝えることで、なぜその企業でなければならないのか、数ある教育業界の企業の中でもなぜその会社を志望しているのかが分かりやすくなります。
短くても良いですが、端的かつ伝わりやすい文章を作成しましょう。
エピソード
続いて、教育業界ないしその企業を志望するに至ったエピソードについて詳しく説明していきましょう。
先ほど説明した理由を裏付けるような、わかりやすく客観的なエピソードについて説明していければ、あなたの魅力がより伝わりやすくなります。
自分の過去の経験を用いて、具体性をより持たせることができるような、教育業界を志望するに至ったエピソードを話していきましょう。
エピソードの部分はある程度文字数の調整がしやすい部分でもあるので、受ける企業によって文字数の指定が異なる場合でも、エピソードを入れておけば短時間で修正が可能です。
またエピソードを入れることで話にも抑揚ができるので、必ず入れておきたい部分の一つです。
貢献
全ての業界における、全ての企業は就活生に対して活躍してほしいと期待しています。
結局どれだけ熱い志望動機を語っていようが、どれだけ高学歴であろうが、活躍できない人物は採用したくないと考えています。
そこで、自分がどのように貢献できるのか、どのようなスキルを活かして活躍するのかを積極的に話していくようにしましょう。
これにより企業の採用担当者はあなたが活躍しているイメージをすることができます。
何より、実際に活躍するイメージができているということは内定を出した場合就職してくれる可能性が高いということにもなります。
ベンチャー企業は滑り止めとして受ける人も多いことから、「本当にこの人は就職してくれるのだろうか」と懐疑的になっている部分もあります。
そこで、「私は貴社に就職して活躍したいのです。」とはっきり伝わるような文章を作成していくことが重要です。
再度結論
あなたの志望動機について話し、その理由やエピソードにどのように貢献するのかについて詳しく説明することができたら、最後にもう一度結論を述べられると、より文章に締まりができることでしょう。
なぜその企業に入りたいのか、分かりやすく一言で伝えることができれば、あなたの魅力がより伝わりやすくなるはずです。
ただしこの部分は文字数の指定によっては書き切れないところも多いので、エピソードなどの重要な部分を大幅に削るよりは、最後の結論の部分は一言で述べても良いでしょう。
【教育業界の志望動機とは】アピール時のポイント
続いて、教育業界の志望動機を作成する際のアピール時のポイントについて詳しく紹介していきます。
どのような構成で作成するのか、どのようなスキルが求められるのかが分かってきたところで、続いては「この要素を加えることができたら、より魅力を強くアピールできる」というポイントについて話していくのです。
これにより他の就活生に差をつけられるので、自分が活用できそうな部分があればぜひ参考にしてみてください。
教育業界でなくてはならない理由を述べる
「それならば他の業界でも良くないか?」と思われてしまうような志望動機を作成しないように心がけることも重要です。
教育業界に対する情熱や使命感を強調するようにしましょう。
どのような経験を通じて教育に強い関心を抱いたのかを具体的に説明することが大切です。
他の業界とは異なる教育業界の特性を理解し、それが自身の目標とどのように一致しているかを具体的に述べるようにしましょう。
さらに、教育業界における自分の将来像を描くことも大切です。
長期的なビジョンを持ち、教育業界でのキャリアを通じてどのような目標を達成したいのかを具体的に語ることで、強くアピールしましょう。
その企業でなくてはならない理由を述べる
教育業界の中でも、なぜその企業でなくてはならないのかについて説明することができれば良いでしょう。
教育業界とひとくちに言ってもさまざまな企業があり、なぜその企業を志望しているのか、企業の採用担当者も気になっていることでしょう。
就活生の中には「ただ給料が高いから」「ただ休みが多いから」という曖昧な理由で志望している学生も多いです。
このような学生を採用したいと思う企業はあまり多くなく、特にベンチャー企業においてはその傾向は強いでしょう。
よって、あなたがなぜその企業を志望しているのか、その企業に強い魅力を感じている理由について分かりやすい理由を説明していきましょう。
独自性を持たせる
独自性を持たせるのも、教育業界の志望動機を作成する上で非常に重要なポイントとなってきます。
自分独自の価値観と企業の価値観をつなげていきましょう。
企業の価値観と自分の価値観が合致しているということは、同じ方向を向いて長く働いていけるということです。
特にベンチャー企業においては、学歴や現状のスキルなどもある程度は考慮しますが、それよりも、高いモチベーションを持って一緒に働いていける人材を採用したいと考えているところが多いです。
よって、自分がその企業を志望している独自の理由について、自分の言葉で分かりやすく説明できれば良いでしょう。
テンプレートのようなものではなく、自分が企業に対して感じた魅力を「自分の言葉で」説明することが重要なのです。
具体性を持たせる
志望動機においては、具体性を持たせるというのも非常に重要なポイントです。
説明の際に、自分の過去の経験を用いて具体性を持たせるようにしましょう。
エピソードの部分において、誰が読んで分かりやすい具体的な例を用いることができれば、あなたがなぜその企業を志望しているのかがより分かりやすくなります。
志望動機の文章が曖昧な就活生はマイナスイメージを持たれてしまうことが多いので、自分が過去の経験を通じて、なぜその企業を志望しているのか、志望するに至った理由などが分かりやすく伝わる文章を作成することを心がけましょう。
自分を採用するメリットを伝える
思い切って自分を採用するメリットを伝えてしまうのも良いでしょう。
就活は「あなた」という「商品」を志望している企業に対して売り込む営業のようなものです。
「私を採用すればこのようなメリットがあります。」とはっきりと述べてしまっても問題はありません。
自分がどのようなスキルを持っていて、入社後はどのように活躍することができるのか、はっきりと分かりやすく説明しましょう。
これにより、企業の採用担当者はあなたが活躍してくれるイメージができるでしょうし、何より「内定を出した場合、就職してくれる」と信頼してもらえます。
ベンチャー企業のように、働く環境には素晴らしいものがあるものの、「会社としての歴史がまだ浅い」というだけで滑り止めにされてしまう企業にとって、モチベーションが高く、就職する可能性が高いと思われる人材は貴重なのです。
人に教えた経験をアピールする
教育業界における採用選考では「人に教えた経験」のアピールが重要です。
この業界の業務はほとんどが児童・生徒と関わるものであり、生徒や学生の学力向上をサポートし、可能性を引き出すことが中心です。
そのため、自分自身が過去にどのように教えたのか、教える際に意識した工夫や、相手の成長にどのように関与したのかを具体的に伝えることが評価に直結します。
例えば、家庭教師や塾講師のアルバイト経験がある場合にはエピソードを用いて説明しましょう。
「期末テストで〇点、成績が上がった」「苦手科目を克服した」などの成果を数字で示すことができれば、より説得力が増します。
また、教える際にどのようなコミュニケーションをとったのか、相手に応じてどのように説明を工夫したのかといった「プロセス」を説明することで、自身の強みを明確にアピールできます。
【教育業界の志望動機とは】例文紹介
ここまでは教育業界の概要や求められるスキル、志望動機のおすすめ構成やアピール時のポイントなどについて詳しく紹介していきました。
続いてはこれらの情報を踏まえた上で4つの例文を紹介していきます。
あなたが何をポイントとして志望動機を作成するか考えた上で、それと最も近いものを中心に、ぜひ参考にしてみてください。
例文1: 学校外教育
学校教育だけではカバーしきれない多様な学習ニーズに応え、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことが、塾での教育の醍醐味だと考えています。
この思いは、大学時代にボランティアとして地域の子どもたちに学習支援を行った経験から来ています。
その中で、生徒が理解できなかった数学の問題を一緒に解き、理解の瞬間の喜びを共有したことが忘れられません。
この経験から、個々の生徒に寄り添った教育の重要性と喜びを実感しました。
貴社においては、このような経験を活かし、生徒一人ひとりの学習スタイルや興味に合わせた指導を行うことで、生徒の学習意欲を引き出し、成績向上だけでなく、自己肯定感の向上にも貢献したいと考えています。
生徒の成長に直接貢献できる塾という環境で働きたいという強い動機があり、貴社でその夢を実現させたいと考えています。
例文2: 学校外教育
受験勉強においては、ただ机に向かうだけでなく、精神面の管理も極めて重要であり、この点で私は大きな課題に直面しました。
浪人時代、私は勉強のプレッシャーと孤独感に苦しみ、一時は挫折しました。
しかし、メンタルをコントロールするためさまざまな工夫を凝らし、目標の大学に合格することができました。
この経験から、受験生が直面する精神的な困難に対して共感と実践的なアドバイスを提供できると確信しています。
貴社においては、私のこの経験を活かして、学習指導だけでなく、生徒のメンタルサポートにも注力し、彼らが受験期間を健やかに乗り越えられるよう支援したいと考えています。
また、私の経験を共有することで、生徒たちに希望を与え、モチベーションの維持に貢献できると信じています。
自身の苦い経験を活かして、受験生のメンタルサポートに貢献したいと考えています。
例文3: 社会人向け教育
私は元々は理系分野に興味を持ち、プログラミングを学んでいましたが、塾でのアルバイトを通じて人に何かを教える喜びを知りました。
この経験から、さまざまなスキルや知識を学ぶことの価値と、それが自分にとって何を意味するのか、自分自身が本当にやりたいことを見つける手がかりになることを実感しました。
貴社においては、この経験と学びを活かし、社会人の皆さんが自らのキャリアと人生において真に求めるものを見つけ、それを実現するための支援を行いたいと考えてい
す。
多様な学習機会を通じて社会人のキャリアの可能性を広げ、それぞれの自己実現を支援するという夢を、貴社で叶えたいと考えています。
例文4: アルバイトでの経験を踏まえて
受験生は非常にプレッシャーが大きく、時にはモチベーションの維持が難しいこともあります。
私は、このような生徒たちに寄り添い、彼らのやる気を引き出すことで、受験という大きな目標に向かって一緒に歩んでいきたいと考えています。
この思いは、以前塾でアルバイトをしていた経験から来ています。
塾では、勉強へのモチベーションが低い生徒と直接向き合い、彼らの興味を引き出し、学習への意欲を高めることに成功しました。
最初は勉強に対して消極的だった生徒が、徐々に自信を持って課題に取り組むようになる姿を見て、教育者として大きな達成感を感じました。
貴社においては、この経験を活かして、特に集中力が続かない生徒や受験のプレッシャーに押しつぶされそうな生徒たちをサポートし、彼らが自己ベストを尽くせるように助けたい
塾でのアルバイト経験を活かし、受験生のサポートを通じて彼らの人生の大切な時期に貢献したいと考えています。
例文5:コミュニケーション能力を活かして
貴社は生徒の学力向上はもちろんのこと、塾を学校終わりの楽しみとしてもらえるような、アットホームな空間にするという理念を掲げています。私は大学時代、家庭教師としてアルバイトをしていましたが、与えられた時間全てを勉強に費やすのではなく、5分休憩を3回取り入れ、生徒と雑談を交えることで交流を深めました。これにより、それぞれの勉強時間に集中してもらうだけでなく、私が来るのを楽しみにしてもらえるようになりました。このような経験から、生徒と良好な関係を築くことには自信があります。
貴社においても、貴社の授業ルールを守りつつ、生徒の集中を切らさない工夫をしながら、楽しんで勉強に取り組んでもらえるような工夫をしたいと考えています。
【教育業界の志望動機とは】完成度を高めるには
教育業界の志望動機の例文などを確認できたところで、最後に完成度をより高めるための工夫についても確認していきましょう。
これらのポイントを把握しておくことで、より完成度の高い志望動機を作成することができ、自信を持って企業に対しても提出することができるでしょう。
声に出して読んでみる
志望動機が完成したら、一度声に出して読んでみましょう。
それにより文章展開が正しいかどうかが確認できますし、何より誤字脱字のチェックも容易です。
文章展開は自分で作成して声に出さずに読むだけではおかしいところが分かりづらいので、ゆっくりと声に出して読んでみましょう。
そして、誤字・脱字は絶対に避けるべきです。
なぜならば企業の採用担当者の多くは「本当に弊社に入りたいと考えているならば、何度も志望動機の文章について確認するであろう」と考えているからです。
本当に入りたい企業の場合、マイナスイメージを与えないためにもさまざまな工夫をするはずです。
そんな中で誤字脱字が多いということは「適当に作った」「大してうちに対してのモチベーションは高くないな」と思われてしまう可能性があります。
そこで、声に出してはっきりとおかしいところがないか再度確認しておきましょう。
他の人に添削してもらう
志望動機を全て一人で完成させる人も多いでしょう。
その努力は素晴らしいものではありますが、「より良いものを作る」という観点から考えると、あまり効率的ではありません。
他の人に添削してもらえる場面があれば、積極的に依頼してみましょう。
就活をしている友人がいればお互いに添削し合うのも良いですし、親しい大学の教授などが居れば見てもらっても良いでしょう。
ポイントは「他の人に添削してもらうことで、客観的な視点を導入する」ことです。
あなたにとっては大前提である情報だとしても、あなたのことを知らない人からすれば、よくわからないことが書かれているかもしれません。
そこで、不足している説明はないか、余計なことが書かれていないか、初めて会った人でも理解できるような内容になっているのか、他の人に確認してもらうのがおすすめです。
就活エージェントに相談してみよう
確かに、友人や大学の教授に確認してもらうのは素晴らしい対策の一つではあるのですが、最も手っ取り早いのは就職エージェントに相談することです。
数ある就職エージェントの中でも、おすすめはジョブコミットです。
なんと完全無料で就職のプロがあなたの志望動機をはじめとした自己PR、ガクチカなどESの作成を手伝ってくれます。
面接対策なども無料で行ってくれますし、納得のいくまでしっかりと対策ができることでしょう。
これまで一人で「ああでもない、こうでもない」と悩みながら作成してきた志望動機も、就職エージェントに相談すれば、数時間で、サクッと非常に質の良いものができるかもしれません。
興味のある方は、ぜひこちらから確認してみてください。
おわりに
今回は教育業界の志望動機の書き方について詳しく紹介してきました。
志望動機の構成には雛形があるものの、それを活かした上で魅力を感じてもらえるような文章を作成していくことが重要です。
特にベンチャー企業を志望している人は、あなたがなぜその企業に入りたいのか、そしてどのように活躍したいのかなど、モチベーションの高さがわかるような文章を作成することが大切です。
ぜひ本記事を参考に、第一志望の企業に刺さる、素晴らしい志望動機を作成してください。