【ガクチカは盛ってもいい?】原則ガクチカは盛ってはいけない!
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を作成する際や面接で伝える際に、自分の経験や成果をより良く見せたいという気持ちは自然なことかもしれません。
しかし、原則としてガクチカは盛らずに、誠実に作成することが望ましいです。
万が一面接官がガクチカを盛っていることに気づいても、その学生のスキルに問題がないと判断されれば選考を通過することはあるかもしれません。
しかし、「嘘をつく」ということが選考において大きなリスクがあることには変わりません。
誠実さや信頼性も重要な評価基準であり、ガクチカを盛る行為はそれらを損なうことになりかねないのです。
面接官はガクチカを盛っていることに気づく?
面接官は数多くの学生と面接を行っているため、ガクチカが盛られている場合にはその事実を見抜くことが多いです。
学生が語る内容の一貫性や、具体的なエピソードの詳細に矛盾がある場合など、さまざまなサインから盛っていることを察知するでしょう。
学生が思う以上に、経験豊富な人事は人の嘘を見抜くことに長けています。
「バレないだろう」と思って、嘘をついて見栄を張るのは避けた方が無難です。
【ガクチカは盛ってもいい?】企業がガクチカを聞く理由
そもそも、なぜ企業は学生にガクチカを聞くのでしょうか。
まずは、企業がガクチカを聞く理由から理解しましょう。
この章では企業がガクチカを聞く理由を解説します。
社風に合うか見るため
企業がガクチカを聞く最大の理由の一つは、学生が自社の社風や価値観に合致するかどうかを見極めるためです。
離職率を下げ、長期的に企業に貢献できる人材を確保するためには、単にスキルが高いだけでなく、社風にマッチすることが非常に重要です。
誇張されたガクチカよりも、実際に学生がどのような価値観を持ち、どのような環境で最も活躍できるかを理解することが、企業にとって価値ある情報となります。
モチベーションの源泉を知るため
学生が何に対してモチベーションを感じ、それをどのように行動に移してきたかを知ることで、企業はその人が入社後も継続して力を発揮できるかどうかを見極めることができます。
学生時代に何に情熱を持ち、どのような成果を上げたかは、その人のモチベーションの源泉を理解する上で重要な手がかりとなるでしょう。
ガクチカが盛られていると、その人の真のモチベーションや情熱が正確に伝わらない可能性があります。
自社で活躍できる人材名なのかを見るため
企業は、学生が自社で即戦力となり、将来的に活躍できる人材かどうかを見極めたいと考えています。
ガクチカを通じて、学生がこれまでに直面した課題や問題をどのように解決してきたか、どのような成果を上げてきたかを知ることで、その人の能力やポテンシャルを評価します。
誇張されたガクチカではなく、実際の経験や成果を正確に伝えることで、企業は学生が自社でどのように貢献できるかを適切に判断することができます。
【ガクチカは盛ってもいい?】ガクチカで嘘はNG
ガクチカで嘘をつく行為は、自己の能力や経験を不正確に表現することに他なりません。
面接や書類選考の際、採用担当者は学生の誠実さや信頼性を重視しています。
嘘が発覚した場合、たとえその学生が高い能力を持っていたとしても、信頼を失い、評価が大きく下がることになります。
企業はチームワークや信頼関係を非常に大切にするため、嘘をつくことはその人の人間性を疑われる理由となり、選考からの除外や内定取り消しに繋がりかねません。
【ガクチカは盛ってもいい?】ガクチカを盛ったらNGな場合
「ガクチカを盛る」と言っても、どの基準からが嘘になるのかが気になる人もいるかもしれません。
ここからは、NGとされるパターンをいくつか紹介します。
エピソード自体が違う
自分が直接携わっていない、あるいは全く関係のない話をすることは絶対に避けるべきです。
自分の経験や活動に基づかないエピソードを話すことは、採用において信頼を失う原因となります。
面接やその他の選考過程で詳細を尋ねられた際に、一貫性のない答えや矛盾が生じると、評価が下がる可能性が高いです。
数字を変える
インターンシップの期間など、具体的な数字を誇張することも避けるべきです。
例えば、「大学4年間インターンに参加しました」などと述べる場合、実際には1年も参加していなかったというのは、事実を歪めているとみなされます。
数字を変えることは、自分の経験や実績を不当に盛っていると捉えられ、信頼を損なう結果につながります。
役職や肩書き
サークルの幹事長や学生団体のリーダーなど、肩書き自体を誇張することも問題です。
肩書きが重要なのではなく、その役職でどのような経験をしたか、どのような貢献をしたかが重要です。
肩書きを盛っても、それに見合う具体的な行動や成果が伴わなければ、採用担当者を納得させることは難しいでしょう。
【ガクチカは盛ってもいい?】ガクチカを盛ってOKな場合
一方で、誇張する内容によっては「盛る」行為に含まれない場合もあります。
ここからは、ガクチカを盛ってOKな場合を紹介します。
性格に関する内容
ガクチカで自身の性格について言及する際、マイナスと捉えられがちな特徴でも、それをポジティブな側面から表現することは一般的に受け入れられます。
例えば、「人と話すのが苦手だったが、コールセンターでのアルバイトを通じて、コミュニケーション能力が格段に向上した」といった表現は、成長の過程を示しており、面接官に対して悪い印象を与えることはありません。
ここで大切なのは、マイナスを感じさせる特性をどのように克服または改善してきたかを具体的に語ることです。
エピソードが変わらない場合
ガクチカのエピソード自体は変えずに、多少の演出を加えるか、理解しやすい言い方に変更することは許容されます。
自分の経験をより効果的に伝えるための手法であり、事実を歪める嘘とは異なるからです。
エピソードの核となる事実を変えずに、聞き手が理解しやすく、興味を持ちやすい形で伝えましょう。
【ガクチカは盛ってもいい?】盛らずにガクチカを作成する方法
ここまで、「ガクチカは盛ってもいいのか」という疑問にお答えしてきましたが、盛らずにガクチカを作る方法もあります。
ガクチカの作り方に悩んでいる学生は、盛らずにガクチカを作る方法の手順に沿って、実際にガクチカを作ってみてくださいね。
1.自分の好きなことから考える
自分が本当に好きなことや情熱を持って取り組んでいることは、ガクチカの軸となります。
好きになった過程や、その分野でどのように深めてきたかを考えてみましょう。
好きなことを追求する過程で直面した課題や、それを乗り越えた経験は、自己成長の証として非常に価値があります。
このようなストーリーは、自分の本質的な動機や成長の過程を採用担当者に伝えることができます。
2.習慣から考える
日常的に継続している習慣も、ガクチカの素材となり得ます。
例えば、毎日の読書、運動、特定のスキルの練習など、継続して行っていることがあれば、それがどのように自分の学びやスキルの向上につながっているかを振り返ってみましょう。
継続することの大切さや、その習慣から得た学びを具体的に伝えることで、ガクチカとしての価値を高めることができます。
3.頑張ったことを考える
ガクチカは必ずしも華々しい実績や成果だけを求めているわけではありません。
むしろ、何かに取り組む過程でどのように頑張ったか、どのような困難に直面し、それをどのように克服してきたかという過程が重視されます。
たとえ結果が思い通りでなかったとしても、その経験から何を学び、どのように成長したかを具体的に述べることが、説得力のあるガクチカを作る鍵となります。
【ガクチカは盛ってもいい?】ガクチカの評価ポイント
ガクチカでは、自身の経験や成果を最大限にアピールすることは推奨されますが、事実に基づいた内容である必要があります。
評価されるポイントとして、特に重視されるのは「目的意識」「行動力」「思考力」の3つです。
盛る」ことと「嘘をつく」ことの違いを理解した上で、この3つの要素をアピールできるような内容を練っていきましょう。
【ガクチカは盛ってもいい?】盛ったガクチカの例文
ガクチカで大切なことは「盛る」という行為の定義を間違えないことです。
ここからは盛ったガクチカの例文について解説します。
書き方について悩んでいる人は、一度読んでみてくださいね。
ガクチカ×アルバイト盛る前
ガクチカ×アルバイト盛った後
ガクチカ×部活盛る前
ガクチカ×部活盛った後
ガクチカ×サークル盛る前
ガクチカ×サークル盛った後
【ガクチカは盛ってもいい?】まとめ
新卒の就職活動はこれからの伸び代を重視したポテンシャル採用が基本です。
つまり、大学生の就活においては、技術的なスキルや知識よりも、学生の誠実さや信頼性が重視されることが多いということ。
あなたのこれからの伸び代を誠実に伝えるためにも。
ガクチカを通じて自分の経験や学びを語る際には、正直かつ正確に伝えましょう。
記事を参考にしながら、あなたのありのままの魅力が伝わるようなガクチカを作ってみてくださいね。