【例文5選】アパレル業界の志望動機とは?おすすめの構成や注意点を徹底解説!

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この記事を読んでわかること

・アパレル業界の職種
・アパレル業界の志望動機の作成方法
・アパレル業界の志望動機を伝える際のポイント
・アパレル業界の志望動機例文

この記事をおすすめしたい人

・アパレル業界についてもっと知りたい人
・アパレル業界の志望動機の作成方法を知りたい人
・アパレル業界の志望動機作成のポイントを知りたい人
・自己PRに自信がない人

アパレルは生活に身近な存在であり、ファッションに興味がある方も多いです。

そのため、毎年アパレル業界を志望する就活生は少なくありません。

人気企業に入社したいならば、しっかり就職活動の準備を進めることが重要です。

その第一段階として、採用担当者に評価してもらえる志望動機を書くことが挙げられます。

今回は、アパレル業界に提出する際の志望動機の書き方を解説します。

希望の就職先をアパレル業界にしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【アパレル業界の志望動機とは】アパレル業界とは

アパレル業界は、主に衣料品のデザイン・製造・販売を手がける業界です。

日本国内だけでも多くの企業が存在し、誰でも名前を知っているような有名企業も数多くあります。

また、アパレル業界の中には、ユニクロのように世界中に販路を持つ企業もあります。

入社する企業によっては、海外で活躍できる可能性もあるでしょう。

アパレル業界は、生活に欠かせない衣料を提供する業界ではあるものの、必ずしも安定しているとは限りません。

大手ブランドでさえ、販売戦略を誤ると一気に店舗数が減ってしまうこともあります。

また、デザイン・販売など、職種も多岐にわたるのが特徴です。

アパレル業界を志望するにしても、どの企業を志望するか・どの職種で働きたいかをじっくり考えることが大切です。

【アパレル業界の志望動機とは】アパレル業界の主な職種

企業の規模や業態によって必要とされる職種は異なり、以下の見出しでとりあげる職種以外でも、アパレル業界で活躍できる可能性はあります。

また、入社しても企業の人事方針によっては、ファッションと直接関係ない業務(人事・経理など)を任される可能性もあるでしょう。

ファッションの仕事に携わりたい場合、自分がどのような職種で活躍したいか・その企業では確実にその仕事ができるかを見極めることが大切です。

マーチャンダイザー

マーチャンダイザーはアパレル業界における非常に重要な役割を担う職種です。

各シーズンの商品構成を考え、商品の仕入れ、価格設定、数量設定などを行います。

トレンドや市場の動向を常に観察し、予測を立てる力が重要な仕事であると言えます。

消費者のニーズや競合他社の動きを把握し、適切な商品戦略を策定することも重要な仕事の1つです。

また、洋服のデザイン能力や発想力に加え、服に関する専門知識とビジネスも求められます

売上目標の達成に向けて、在庫管理や販売計画も担当し、企業の利益に直結する責任を担う役割です。

ファッションデザイナー

新しい商品を生み出したり、生産ラインの確保や販売戦略まで行ったりするファッションデザイナーは、アパレル業界の花形と言える職種です。

しかし、若手社員がいきなりデザイナーとして、責任ある仕事を任せてもらえるとは限りません。

ファッション・デザインに関する深い知識やスキルが求められ、自社ブランドの強みなどに対しても理解を深める必要があります。

専門学校で、デザイナーになるための勉強をしていない場合、なかなか新卒でいきなりデザイナーとして採用される可能性は低いでしょう。

ただし、別の職種で経験を積みながらスキルを磨き、将来的にファッションデザイナーになるキャリアプランを実現させる方もいます。

未経験だからと言って、ファッションデザイナーになれる可能性がゼロであるとは限りません。

テキスタイルデザイナー

テキスタイルデザイナーは、生地のデザインを担当し、アパレル製品やファッション雑貨、インテリアまで幅広く関与する職種です。

見た目のデザインだけでなく、生地の機能性や素材の選定にも関わり、企画から生産までを一貫して行います。

消費者の嗜好やトレンドを理解し、視覚的に魅力的でありながら実用性も兼ね備えた生地を生み出すことが重要です。

デザインにはクリエイティブな発想力が必要であり、同時に生産過程を理解し、効率的に製品化するための技術的な知識も求められます。

ブランドのイメージを支える重要な役割を担っており、流行に敏感であると同時に確かな技術を持つことが必要です。

パタンナー

パタンナーは、デザイナーが描いたデザインをもとに服の型紙、つまりパターンを作成する職種です。

この型紙は製品の形状や着心地を左右するものであるため、非常に専門的な技術と知識が求められます。

パタンナーは、素材の特性を理解し、デザインを実際に再現するために最適な設計図を作成します。

また、試作品のフィッティングや修正も行い、最終製品が理想的な形になるように調整するのも仕事の1つです。

製品の品質やブランドイメージを直接反映するため、アパレル業界において不可欠な役割を担っている職種であると言えるでしょう。

ソーイングスタッフ

ソーイングスタッフは、洋服や小物などの縫製を担当し、製品の最終的な仕上がりを左右する非常に重要な役割を担います。

製品としての美しさや耐久性を確保するためには、細部にまでこだわった作業が求められます。

特に、アパレル業界では品質が売上に直結するため、縫製の技術力と正確さが必要不可欠です。

また、時間内に丁寧に作業を完了させるための集中力と認定力も求められます。

業務用ミシンを使用することで、在宅での作業が可能な場合もあり、フレキシブルな働き方ができることも特徴です。

アパレル品質管理

アパレル品質管理は、文字通り完成した商品の品質がブランドが設定している基準を満たしているかを確認する仕事です。

製品の素材や縫製に問題がないかをチェックし、商品の安全性や耐久性を確認します。

また、製品にトラブルやクレームが発生した場合、その原因を特定し、改善策を講じることもアパレル品質管理の仕事の1つです。

この職種では、素材に関する深い知識や製品に対する厳しい目が求められ、ブランドの信頼を守るために欠かせない役割であると言えます。

バイヤー

バイヤーは、販売する商品の買い付けを行う職種です。

自社で服を製造する企業も多いですが、多くの企業は自社で服を製造するだけでなく、ほかのブランドから服を買い付けて店頭に並べます。

もちろん、バイヤーになるには、自社の顧客が何を求めているか・どのような服が売れる可能性が高いかをわかっていなければなりません。

そのため、この仕事も、いきなり新卒が大きな契約を任される可能性は低いと言えます。

しかし、バイヤーの仕事は自分のセンスで売上が左右されるため、とてもやりがいのある仕事です。

評価されれば、若いうちから重要なポストに就いたり、給与が大きくアップしたりする可能性もあります。

アパレル業界で自分の力を存分に振るいたいと考える方は、バイヤーを目指していくのも手でしょう。

ショップスタッフ

ショップスタッフは、店舗に立って実際に商品を販売する職種です。

アパレル業界の仕事の中では、この職種が一番身近な存在と言えるでしょう。

販売はほかの業種にもある職種ですが、アパレル業界の場合は接客スキルだけでなく、さまざまなスキルが求められることがあります。

有名なブランド・明確なコンセプトがあるブランドでショップスタッフを務めるなら、店員自身がそのブランドが似合う存在であることも求められます。

お客様におすすめの服をすすめて買ってもらうには、カラーコーディネートなどの知識も必要です。

採用試験では、面接の受け答えだけでなく、その方のファッションセンスや見た目の清潔感などが重要な評価項目になると考えておきましょう。

アパレル店舗開発

アパレル店舗開発は、店舗の出店計画を立て、契約から出店までのプロセスを一括管理する仕事です。

ファッションビルなどのディベロッパーとの交渉を行い、家賃の改定や契約条件の調整などを担当します。

また、出店場所の選定や店舗のレイアウト設計、開店後のフォローアップまでを総合的に管理するのも役割の1つです。

アパレル店舗開発にはマーケティング能力や交渉力が求められ、不動産や内装に関する知識も必要です。

ブランドの成長と市場拡大に直結する戦略的な役割を担い、企業の成功に欠かせない重要なポジションであると言えるでしょう。

ヴィジュアルマーチャンダイジング

ヴィジュアルマーチャンダイジングは、店舗の内装やレイアウト、ディスプレイの指示や管理を行う仕事です。

シーズンやトレンド、イベントに合わせた商品の配置が求められ、これが店舗の売上に直結するため、非常に重要な役割を担います。

視覚的な訴求力を高めるためには、市場の分析能力とそれを具体的な施策に落とし込む力が必要です。

また、店舗のデザインやディスプレイの工夫によって、消費者の購買意欲を引き出し、ブランドの魅力を最大限に表現する役割も果たします。

企業の売上向上に大きな影響を与える重要な役割であると言えるでしょう。

広報

アパレル業界の広報は、商品やイベントの宣伝を担当する職種です。

広報担当者は、雑誌やテレビなどのメディアに商品を貸し出したり、広告の掲載やイベントの企画・運営を行ったりします。

また、ブランドイメージの向上や知名度を高めるために、戦略的な広報活動が求められます。

広報活動は企業の顔として外部にブランドを発信する重要な役割を担っており、その影響力は非常に大きいため責任も重大です。

華やかな職種である一方で、幅広い人脈やコミュニケーション能力、メディアとの良好な関係構築も求められます。

【アパレル業界の志望動機とは】求められるスキル

次に、アパレル業界で求められるスキルについて、確認していきましょう。

服が好き・ファッションに興味があるといった動機だけでは、なかなか良い仕事ができません。

必然的に、就職活動でもそのことをアピールするだけでは足りないことになります。

就職活動で、自分がアパレル業界向きであることをアピールするためには、自分が業界で求められるスキルの素質があることを示さなければいけません。

特に、以下の見出しで紹介する3つのスキルは必須レベルなので、就職活動前から意識して磨いておきたいところです。

販売スキル

入社してから最初に任せられる仕事は、ショップスタッフなど販売の仕事が多いです。

アパレル業界では、高い販売スキルが求められます。

服を売るためには、ただ服の良さ・特徴を伝えるだけでなく、お客様としっかりした信頼関係を構築しなければいけません。

言葉遣い・仕草・声色などのさまざまな要素で、お客様から信頼されるかどうかは変わってきます。

アパレル業界の場合、店員さんの見た目(おしゃれさ)も重要になるでしょう。

販売の仕事でなかなか成果を上げられないと、次のステップに進み、活躍できる可能性が低くなってしまいます。

どんなキャリアプランを描くにしろ、ショップスタッフとして活躍できる販売スキルを備えておくことが大切です。

コミュニケーション能力

アパレル業界では、社内外の人と円滑なコミュニケーションをとる能力も求められます。

代表的なコミュニケーションの一つは、販売職としてお客様とコミュニケーションをとることです。

しかし、それ以外の職種でも、コミュニケーション能力が求められることは多いです。

バイヤーであれば、買い付け先の社員に信頼してもらう必要があり、生産管理であれば工場のスタッフに信頼してもらう必要があります。

自己PRで、自分の強みをコミュニケーション能力とする必要はありませんが、面接などの機会でコミュニケーション能力の高さは必ずチェックされるでしょう。

面接の受け答えだけでなく、電話応対や受付などでのコミュニケーションも、チェックされている可能性があります。

ファッションセンス

もちろん、アパレル業界で活躍したいなら、ファッションセンスも大切です。

企画や販売でも、ファッションセンスが低いとなかなか成功できません。

アパレル業界を志望するのであれば、最低限ファッションにある程度の興味があることが重要です。

アパレル業界への就職を目指すなら、ほかの業界を志望する方以上に、身だしなみに気を遣うようにしてください。

スーツや靴だけでなく、髪型やメイクなどでもその人の個性が表れます。

企業によっては、面接でファッションセンスを見るために、スーツ以外の服装を指定されることもあるでしょう。

その企業・ブランドについてよく理解し、ブランドイメージにふさわしいコーディネートをできるようにしておく必要があります。

洞察力・観察力

アパレル業界では、洞察力や観察力が求められます。

顧客が何を求めているかを瞬時に理解し、それに応じた対応を取る力が必要です。

例えば、来店した顧客がどのような服を探しているのか、どのようなニーズを持っているのかを会話や表情から読み取り、それに合った提案をすることが求められます。

適切な商品をすすめることで、顧客の満足度を高め、信頼関係を築くことができるため、洞察力・観察力は非常に重要です。

また、このスキルはトレンドを把握し、商品の魅力を最大限に伝える力にもつながります

顧客の期待を超える提案をするためには、常に相手の立場に立ち、何を求めているかを理解する努力が欠かせません。

情報収集能力

アパレル業界においては、常に変化するトレンドや市場の動向をいち早く察知し、適切な対応を取るための情報収集能力が求められます。

流行に敏感であることはもちろん、自分自身や顧客に合った服やスタイルを見極めるセンスも重要です。

例えば、新しいデザイナーやブランドの情報を捉え、それを活かした提案ができるかどうかは、アパレル業界での成功を左右します。

また、競合他社の動向や消費者の嗜好の変化を常にチェックし、それに対応した戦略を立てることも重要です。

情報収集能力が高い人は、ファッションの最前線で活躍し続け、新しい価値を提供することができるのです。

自己プロデュース力

自己プロデュース力も、アパレル業界で特に重要なスキルです。

アパレル店員は特に、ブランドの顔とも言える存在であり、自分自身がそのブランドを体現する必要があります。

顧客に「この人から買いたい」と思わせるためには、自分自身をどのように見せるか、どのように魅力を伝えるかが重要です。

自己プロデュース力を高めるためには、自分の強みや個性を理解し、それを最大限に活かしたファッションや接客スタイルを確立することが求められます。

また、SNSやブログなどを通して自分のファッションセンスやライフスタイルを発信することで、ブランドの魅力を広めることも可能です。

このように、自己プロデュース力を持つことで顧客から信頼を得ると同時に、ブランドのイメージ向上にも貢献できるでしょう。

【アパレル業界の志望動機】おすすめの構成

続いては、アパレル業界に提出する志望動機の文章構成について考えましょう。

基本的には、最初に結論を書いてから、理由につなげていく文章構成がおすすめです。

これは、アパレル業界だけに限った話ではありません。

そのほかの業界に提出する志望動機でも、最初に結論を書いてしまうほうが評価されやすい文章を書けます。

就職活動の応募書類を書く練習をするときは、まず結論から理由につなげられる文章を書けるよう、意識するところから始めてください。

結論

最初に「貴社を志望した理由は○○だからです」と結論を言い切ります。

「○○だと思いました」といった言い方ではなく、「です」と言い切るようにしてください。

理由は、そのほうが採用担当者にとって言いたいことがわかりやすくなるためです。

最初に結論が書いてあると、書類をちらっと見ただけでも、志望動機の一番大切な部分がわかります。

もう一つの理由は、結論→理由という順番のほうが、論理的な文章と思ってもらいやすいためです。

販売職などでも、論理的でわかりやすい日本語をベースにした説明力・プレゼン力が求められます。

自分がわかりやすく物事を説明できる人材であることをアピールするためにも、結論から書き出すことを常に意識しましょう。

理由

結論を書いたあとに、その理由を簡潔に述べましょう。

「ファッションに興味がある」「そのブランドが好きである」という理由だけでは、なかなか採用担当者に好印象を与えられません。

次に書くエピソードと合わせて、本当にその企業を志望していることに説得力を持たせられるよう、工夫する必要があります。

「ファッションに興味がある」「洋服が好き」という理由だけの場合、なぜファッション業界の中で自社を志望したのかがわかりません。

数あるアパレル企業の中から、その企業を選んだ理由を明確に書ければ、高い評価を得られる可能性が高いです。

その企業を選んだ理由を含めた文を書くためには、業界研究・企業研究をしっかり行う必要があります。

エピソード

結論・理由と書き進めたあとは、その理由をさらに補足するためのエピソードを書いていきます。

ここは自分の経験がもとになるので、一番ほかの応募者と差別化できる部分です。

志望動機の結論部分は、どうしても多くの方が同じ内容になってしまいます。

自分の志望動機がありきたりだからと言って、無理に変える必要はありません。

その代わり、その志望動機が本物であることを、具体的なエピソードで伝えられるように努めましょう。

「貴社のブランドの服が本当に大好きで、いつも愛用しています」といった文だけでは、志望動機に説得力を持たせるのに不十分です。

それなら就職して働いてもらうのではなく、これからも良いお客様でいてくださいと思われても仕方ないでしょう。

貢献

志望動機の後半で、もう一度結論を補強するため、入社後の貢献について書くのがおすすめです。

たとえば「バイヤーとなり、貴社の服をもっと多くの層に知ってもらいたい」という動機であれば、バイヤーとしてどんな活躍をしたいかを書けます。

このような文で締める大きな理由は、自分が本当にその企業で働きたいと思っていること・強く志望していることを強調するためです。

その企業で実現できるキャリアプランや、求められる働き方について理解していることのアピールにもなるでしょう。

就職活動では、入社後に活躍してくれそうかどうかが、採用・不採用を大きく分けます。

入社後にしっかり活躍してくれそうなイメージを持ってもらうことも、入社後の貢献を志望動機に盛り込む大きな理由です。

再度結論

志望動機の最後には、再度結論を述べておくのが良いでしょう。

「このような理由で、私は貴社で○○の仕事をしたいと思いました」など、言い方を冒頭の文と少し変えられます。

貢献に関する文章を、そのまま最後の結論の文章にすることも可能です。

たとえば、「広報の仕事をしたい」という文で志望動機を書き始めたとします。

その場合、文章の最後を「このような感動を与えてくれた〇〇の魅力をもっと広められるよう、広報として活躍したいです」と結べば、自然にもう一度結論の文を書けるでしょう。

最後にもう一度結論を書くことは、志望動機の最も大切な部分を強調する意味合いがあります。

結論から始めて、最後にもう一度結論を強調できる書き方ができれば、論理的で筋の通った文章にしやすいでしょう。

【アパレル業界の志望動機とは】盛り込むべきポイント

次に、アパレル業界に出す志望動機で、盛り込むべきポイントを3つ紹介します。

志望動機では「どうしてその業界が良いのか」「どうして業界の中でその企業を選んだのか」の両方を書かなければいけません。

アパレル業界の場合は「どうしてその企業」という部分が「ブランド」に置き換わることもあります。

アパレル業界は、似たコンセプト・ターゲット層の企業が多数競争しています。

その中で、どうしてその企業・ブランドを選んだかを示すのは難しいですが、しっかり企業研究をして、説得力のある説明ができるようにしましょう。

ブランドへの高い関心

アパレル業界に提出する志望動機では、応募先企業のブランドへ、高い関心を持っていることを示す必要があります。

「そのブランドが好き」「そのブランドが自分によく似合う」という理由ではなく、ビジネスで関わりを持ちたいのはどうしてかを書かなければなりません。

「そのブランドを○○といった方向性でより良いものにしていきたい」「もっと多くの方に愛してもらえるように○○の仕事をしたい」といった理由が必要です。

服そのものではなく、企業風土・理念に共感したという書き方で、そのブランドへの志望度が本物であることを示せます。

環境への配慮・お客様目線に立った優れたサービスなど、その企業ならではの魅力を企業研究で発見していきましょう。

アパレル業界への高い関心

アパレル業界は移り変わりの早い業界であるため、業界全体にも高い関心があることを示せるとベターです。

入社してからも、トレンドについて常にアンテナを張っていることが求められます。

ただし、ファッションに関心があることは、アパレル業界を志望しているなら当たり前と思われる可能性が高いです。

アピールするなら、トレンドだけでなく、業界の動向を追っていることを示すようにしてください。

ファッションも、社会情勢や景気にまったく影響を受けないわけではありません。

たとえば、インターネットの普及で服の販売経路は大きく変わり、サブスクなど新たなサービスも登場するようになりました。

今後も、アパレル業界全体に大きな影響を与える技術の進歩や、コロナ禍のような世界的大事件が起こらないとは限りません。

入社後に貢献したいこと

入社後にどのように貢献したいかを、志望動機欄で示すのもおすすめです。

自分が入社後にどのように活躍したいかを書くことは、自分の人柄やキャリアプランを採用担当者に伝える意味合いがあります。

また、自分が入社後に「このように仕事をしたい」と書くと、自分が単にそのブランドのファンではなく、本当にその職場に入って働きたいことをアピールできるでしょう。

もちろん、この文を書くには、その企業でどんな人材が求められているか・どんな職種で活躍することを期待されているかを把握している必要があります。

まずは、販売職として仕事をするよう求められる企業に応募するなら、販売職として働いて積んだ経験を、その後のキャリアでどのように活かすかを書くのが良いでしょう。

【アパレル業界の志望動機とは】注意点

志望動機を書く際は、いくつか気をつけるべき注意点があります。

誤字脱字など、基本的な事項も要注意です。

アパレル業界の場合は、特に業界ならではの陥りやすいポイントがあるので、意識しておきましょう。

自分で自分の書いた文章のミスを認識するのは難しいので、万全を期すなら、ほかの方に文章を添削してもらうのがおすすめです。

ほかの方に文章を読んでもらうことによって、思いがけず自分の文章の悪い癖が見つかることもあります。

ファンにならないようにする

アパレル業界ならではの志望動機の落とし穴として、単なるブランドの一ファンになってしまうことがあります。

たしかに、ブランドに愛着を持つことは大切です。

まったくブランドに興味がないのでは、さすがに企業も好印象を持たないでしょう。

また、ブランドへの愛着が、仕事のモチベーションになることも多いです。

しかし、企業が求めているのは、ブランドを愛してくれる方ではありません。

あくまで、自社の利益に貢献してくれるであろう人材です。

そのことを頭に入れ、自分は採用するとメリットのある人材だとアピールできるよう、文章を考えなければいけません。

ブランドのファンであることを書く場合は、その気持ちを自分の長所と絡め、どのように企業での活躍に結びつけられるかも一緒に説明できるようにしましょう。

1つのブランドに偏らないようにする

企業によっては、複数のブランドを展開していることもあります。

その場合、一つのブランドに志望動機が偏らないようにすることも大切です。

特に、そのブランドが企業の中で店舗数・規模が小さいものであるなら、企業全体への志望動機を疑われてしまうでしょう。

入社してから、必ずしも希望するブランドの現場に配属されるとは限りません。

また、企業全体の利益に貢献できる人材に成長するためには、自分が一番好きなブランド以外についても、知っておく必要があります。

そのため、志望動機を書く際は、その動機が一つのブランドだけに当てはまっていないかを確認しましょう。

志望した最初のきっかけが特定のブランドである場合も、そのブランドだけでなく、企業全体に興味があることを理解してもらう必要があります。

ざっくりとした言葉には説明を入れる

アパレル業界の場合、ある程度は文章の中に、ファッションに関係した言葉が含まれることも少なくありません。

概念的なワードが含まれる場合は、ざっくりした状態のまま話を進めるのではなく、自分なりに簡単な説明を加えて、具体性を持たせる必要があります。

例として、「サステナビリティ」という言葉で考えてみましょう。

服のリサイクルは、環境を守るサステナビリティの一つの形態です。

環境に優しい原料を使ったり、製造工程でCO2の排出を減らしたりすることも、サステナビリティと言えます。

さらに言えば、環境だけでなく、社会や経済・雇用を守ることもサステナビリティに含まれるでしょう。

サステナビリティを考えていることを企業の魅力として述べるなら、さらに具体性を持たせることで、説得力が増します。

【アパレル業界の志望動機とは】例文紹介

次に、アパレル業界に提出する志望動機の例文をいくつか見ておきましょう。

販売・マーケティング・バイヤー・デザイナー・生産管理と、5つの職種を志望する場合の例文を掲載します。

いずれの例文も結論から文章を始めて、最後に入社後の貢献を書いたり、もう一度結論を強調したりするスタイルです。

これから志望動機を書こうとする方も、ぜひこの基本的な文章構成を意識することをおすすめします。

また、単にブランドへの愛着を示すのではなく、本当に企業で「働きたい」ことをアピールしている点にも着目して、例文を読んでみてください。

販売

私が貴社を志望したのは、貴社のファッションが女性の心に彩りを与えるものだと感じているからです。
貴社の製品は、どのアイテムも着心地がいいだけでなく、着ることで気持ちが前向きになれることを意識して作られていると伺いました。
自分もファッションが好きで、アイテムによってその日の気分が大きな影響を受けることを感じます。
大切な試験があるときなどは、インナーや靴下までこだわって、良いメンタルの状態を作りたいと考える性分です。
私は貴社で販売の仕事を通じて、より多くの女性に貴社の製品を知ってもらい、毎朝服を選ぶときの気分を良いものにしてほしいと感じました。
私が今まで何度も感じてきたファッションによる気持ちの豊かさを、より多くのお客様に伝えられるよう頑張りたいと考えています。

マーケティング

私は、貴社のマーケティングの仕事に携わり、ファッショントレンドに大きな影響を与えたいと考えています。
貴社のブランドは、これまで〇〇やXXといったメディアでの露出を通して、日本のファッションに大きな影響を与えてきました
特に、○○を見たことで、貴社のブランドに興味を持ちました。
今ではファンの一人になり、そのようなトレンドに大きな影響を与えられる仕事をしたいと思っています。
私は〇〇サークルで60人の部員をまとめる部長を務め、さまざまな部員の意見をまとめる調整役として活動してきました。
貴社でマーケティングの業務をするうえでも、聞き上手な長所を活かし、いろいろな方の意見を取り入れながら、良い戦略を考えられるようになりたいです。

バイヤー

私は、貴社が日本で知名度が低かったブランドを広めてきた実績があることを知り、自分もバイヤーとして活躍したいと考えて応募しました。
現在、私は居酒屋でアルバイトをしており、新メニューをお客様に新たな定番として認知してもらうことに大変さを感じています。
お客様がどうしても、自分が安心できるものを求めるのは仕方ありません。
しかし貴社の実績を見ると、本当に良いものは、売り方を間違えなければ認められていくことがよくわかります。
自分もバイヤーとして、海外の本当に質の高いブランドを日本に紹介したいと思いました。
そのために販売職で経験を積み、現場でのお客様とのコミュニケーションを通して、トレンドへの理解を深めたいと思います。

デザイナー

私は貴社で、年齢を重ねたら着られなくなる・着にくくなる服ではなく、いつまでも着られる服をデザインしたいと考えています。
貴社のブランドでは、性別や年齢を問わずに着られるアイテムを豊富にそろえることで、あらゆる層の顧客を取り込んできたのではないかと思っています。
私は、貴社のファッションに対する価値観を素晴らしいものだと感じており、その価値観をさらに広げることに貢献したいです。
現在、私はダブルスクールで〇〇に通い、デザインを学んでいます。
入社してからも、販売などさまざまな仕事を経験しつつ、デザインの勉強も続けていきます。
将来的には、貴社の定番ラインナップとして、多くの人がいつまでも愛用する服をデザインできるようになりたいです。

生産管理

私が貴社の生産管理を希望するのは、ファストファッションでも安心して着てもらえる服を多くの人に届けたいと考えたからです。
大学に進学して制服を着なくなってから、普段大学に来ていく服の質を考えるようになりました。
私は親から仕送りをもらっている身なので、普段着はリーズナブルなファストファッションが多くなります。
しかし、同じ価格帯でも、ブランドやアイテムによって品質が違うことに気づくようになりました。
その中で、貴社はただ安さだけを求めず、縫製一つとっても他企業よりワンランク上で、長く安定して着られるものを意識していると感じています。
私は現在、ガソリンスタンドでアルバイトをしており、お客様の細かな要望をお客様から言われる前に動くことを意識してきました。
生産管理の仕事に携わるうえでも、細かな気遣い・気配りを大切にし、より多くの人に安心して着られるアイテムを届けられるように貢献したいです。

【アパレル業界の志望動機】志望動機の完成度を高めるには

アパレル業界に提出する志望動機をより完成度の高いものにするためには、以下の見出しで紹介する3つの事柄を意識するのがおすすめです。

エントリーシートや履歴書を書く時期は、どうしてもある程度かぶってしまうことがあります。

多くの企業に同時に提出する際は、一つひとつ確認するだけでも時間がかかりますが、文章を読み直さずに提出するのはおすすめできません。

文章に違和感がないか・ケアレスミスをしていないか・論理性があるかなど、必ずチェックするようにしましょう。

声に出して読んでみる

まずは、できあがった文章を、自分で声に出して読んでみるのがおすすめです。

黙読ではなく、音読のほうが変なところや誤字脱字に気づきやすいでしょう。

もし文章が冗長で意味が通りにくいものであれば、音読していてどこか引っかかる・違和感を覚える可能性が高いです。

自分で読んでみて何か変だと感じたときは、文章を作り直したほうが良いでしょう。

志望動機欄に限らず、就活の応募書類は、全部書き上げたあとにしっかり読み返すことが大切です。

志望動機と自己PR欄で書いていることに矛盾が生じているなど、書類全体でおかしい点が見つかることも考えられます。

ミスが少ない応募書類を提出できるよう、毎回声に出して文を読み、確認する癖をつけるのがおすすめです。

他の人に添削してもらう

より万全を期するなら、自分で文章を音読するだけでなく、第三者の目でミスがないかを確認してもらうのも良いでしょう。

その際は、自分に忖度することなく、客観的な評価を下してくれる人物にお願いするのがおすすめです。

親しい友人よりも、キャリアセンターの職員などのほうが、自分にとってためになるアドバイスをくれる可能性が高いでしょう。

ほかの人に文章を読んでもらうと、自分ではわかりやすいと思っていた文章が、そうでないと言われることもあります。

そのまま提出してしまうと、採用担当者も同じような評価を下す可能性が高いです。

どこがわかりにくいかを教えてもらい、さらに補足の説明を加えたり、言い回しを変えたりして、より読みやすい文章を作りましょう。

就活エージェントに相談してみよう

志望動機の文章を第三者にチェックしてもらうなら、就職活動のプロである就活エージェントに見てもらうのがおすすめです。

就活エージェントは、応募書類の添削だけでなく、さまざまな場面で就職活動を手助けしてくれます。

就活のエキスパートとしてキャリアに関するアドバイスをくれたり、自分の志望に合う企業を紹介してくれたりと、頼りになる可能性が高いです。

特におすすめの就活エージェントサービスは、ジョブコミットです。

専属のアドバイザーが登録者につき、さまざまなサポートを提供してくれます。

これから就職活動を始めるにあたって、何から始めれば良いか迷っている方も、まずはジョブコミットの就活エージェントに相談するのがおすすめです。

おわりに

アパレル業界に志望動機を提出する際は、自分がそのブランドのファンであることを書くだけで終わらないように注意しましょう。

大切なのは、入社したらどのように活躍したいか・貢献できるかを採用担当者に感じてもらうことです。

自己分析を通して自分の強みを理解し、自分がどんな仕事なら企業に貢献できるか考えてみましょう。

文章をより質の高いものにするためには、文章を書いたあとのチェック・第三者による添削も重要です。

就活エージェントなどにお願いし、的確なアドバイスをもらいましょう。

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