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・入社後の抱負を聞かれた時の対処法
・面接時に抱負を答えるときのおすすめ構成
・入社後の抱負の答え方を知りたい人
・面接に不安がある人
はじめに
企業によっては面接の段階で入社後の抱負について聞いてくることもあります。
比較的頻出の問題ではありますが、準備しておかないと戸惑ってしまう方も多いかもしれません。
そこで、今回は入社後の抱負について聞かれた時のおすすめの構成やポイントについて詳しく紹介していきます。
面接対策はまず初めに自分の面接力を知ろう
面接対策としてまず最初に知るべきことは面接に対する自分の適応力です。
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【入社後の抱負の答え方】抱負とは
抱負とは抱いている計画や決意のことです。
「1年の抱負は何ですか。」などとお正月に聞かれることがありますが、同じ意味合いで使われていると思って構いません。
自分が入社後にやりたいことや自分がなりたい理想像、それに伴いやるべきことなどについて話すことができれば良いでしょう。
【入社後の抱負の答え方】企業が抱負を聞く理由
・企業とのマッチ性を見るため
・志望度を知るため
・成長意欲があるかを知るため
企業はなぜそもそも入社後の抱負について聞いてくるのでしょうか。
相手の意図を理解することができれば、よりそれに沿った回答ができるため、良い印象を与えることができるでしょう。
企業が就活生に対して抱負を聞いてくる理由は大きく分けて下記の3つです。
それぞれ一緒に確認していきましょう。
企業とのマッチ性を見るため
企業は就活生の抱負を確認することを通じて、どの程度企業とマッチしている人材かを確認しています。
なぜならば、入社後どのような業務を行いたいのか、どのようなこと成し遂げたいと考えているのかを知ることができれば、どのくらい企業とマッチしているかどうか判断できるからです。
もし就活生が述べてくる将来の展望がその会社で成し遂げることができないものである場合、就活生はやりたいことができずに、仕事へのモチベーションを失い、すぐに仕事を辞めてしまうかもしれません。
また、企業からしても、活躍してくれない上に早くやめてしまうかもしれない人材を採用してしまうことになるため、早い段階で落とすのもお互いにとって大切なことなのです。
志望度を知るため
志望度がどのくらいあるかを確認するのも、入社後の抱負について確認する理由の一つとあると言えるでしょう。
もし志望将来の抱負について聞かれた際にトンチンカンな回答をしてくる場合、あまり企業について調べていない、モチベーションの低い人材であるとみなされてしまう可能性があります。
一方で、その会社独自の業務やビジョンについて述べており、「それに共感したから入社したいと思った」「貢献したいと考えている」などと述べてくる人材の場合、非常にモチベーションが高いとみなされるでしょう。
当然ながら、企業は「どの会社でもいいから就職したい」という就活生ではなく、「この会社だからこそ入りたい」と考えている就活生を採用したいと考えているため、志望度の高さを入社後の抱負を聞くことを通じて確認しているのです。
成長意欲があるかを知るため
ベンチャー企業の場合は成長意欲が高い人材を特に採用する傾向にあるため、入社後の抱負を聞くことを通じて入社成長意欲があるかどうかを確認している場合もあるでしょう。
一般の企業でも比較的当てはまる傾向ではありますが、ベンチャー企業は特に現段階では即戦力として活躍することはできなくとも、ポテンシャルを見込んで、成長意欲がある人材を採用する傾向にあります。
よって、入社後に積極的に技術を学び、一日でも早く貢献したいと考えているなどと述べる人を強く魅力を感じる傾向にあります。
社会人として目標があるか知るため
企業が面接で「入社後の抱負」を聞く理由の一つは、学生が社会人としてどのような目標を持っているかを知るためです。
社会人として目標を設定している学生は、自己成長を意識し、仕事に対して前向きな姿勢を持っています。
このような学生は、仕事を通じてスキルアップを図り、キャリアを築くために積極的に努力するため、入社後にも早期に成果を出す可能性が高いと企業は期待します。
また、目標を持つことで、仕事に対するモチベーションが維持され、困難な状況でも自分を奮い立たせることができるため、長期的に企業に貢献できる人材として成長することが期待されます。
このように、社会人としての目標を設定している学生は、入社後にも高いパフォーマンスを発揮し、組織全体に良い影響を与えると考えられています。
【入社後の抱負の答え方】入社後の抱負を明確にするメリット
面接で企業から印象を良くできるだけでなく、入社後の抱負を明確にすることは学生の皆さんにとってもメリットが存在します。
明確な抱負を持つことで、自分がやるべきことが整理され、入社後の行動指針が明確になります。
また、企業側に対しても意欲や方向性を示すことができるため、信頼度が高まり、成長を期待される存在になれるでしょう。
自分がやるべきことが明確になる
入社後の抱負を明確にすることで、自分がやるべきことが明確になり、行動が起こしやすくなります。
具体的な目標が定まっていれば、入社後に何を優先すべきかが分かり、効率的に仕事へ取り組むことができます。
また、目標を持つことで日々の業務に対する意識が高まり、主体的に学ぶ姿勢が身につきやすくなります。
例えば、「入社1年目で基本業務をマスターし、2年目には後輩の指導に携わる」といった具体的な目標を持つことで、日々の努力の方向性が明確になり、成長のスピードも加速します。
さらに、目標があることでモチベーションを維持しやすく、困難な場面でも前向きに取り組むことができるため、より充実した社会人生活を送ることができるでしょう。
企業への信頼度が高まる
入社後の抱負を伝えることで、企業に対する信頼度が高まります。
具体的な抱負を持ち、それを面接で伝えることで、自分が会社でどのように成長し、貢献していきたいのかを明確に示すことができます。
企業側からすると、目標を持ち主体的に行動できる人材は、長期的に活躍する可能性が高いと判断され、安心して採用を検討できるでしょう。
また、明確な抱負があることで、企業のビジョンや方針に共感し、長く働く意志があることも伝わり、企業との信頼関係を築くきっかけになります。
さらに、入社後も一貫した姿勢で仕事に取り組むことで、周囲からの評価も高まり、より重要な仕事を任されるチャンスが増える可能性があります。
充実感を感じられる
目標を設定して達成することで、日々の行動から充実感を感じることができます。
入社後の抱負を明確にすることで、日々の業務に対する目的意識が生まれ、小さな成長や成果を実感しやすくなります。
例えば、「3カ月以内に業務の基本を習得する」「半年後にはプロジェクトに主体的に関わる」といった目標を設定すれば、その達成に向けた努力が日々のモチベーションとなります。
そして、実際に目標を達成できたときには、自分の成長を実感し、仕事に対するやりがいが増します。
また、充実感を感じながら働くことで、前向きな姿勢を保ちやすくなり、周囲からの信頼も高まります。
このように、入社後の抱負を持つことは、長期的に充実した社会人生活を送るための重要な要素となるのです。
【入社後の抱負の答え方】抱負が見つからない時の対処法
・なりたい自分をイメージする
・数値を用いる
・現在の課題を洗い出す
・就活時の自分の課題を抱負にする
入社後の抱負について述べることが重要であることは理解できたでしょうが、抱負がなかなか見つからないことも多いでしょう。
そこで、今回はここからは自分が入社後にどのようなことをしたいのか、抱負が全く見つからない時の対処法について詳しく紹介していきます。
なりたい自分をイメージする
抱負が見つからない時は、自分がどのようになりたいのか、姿をイメージしてみるのも選択肢の一つであると言えるでしょう。
自分が将来どのような人物になりたいか、どのようなキャリアを歩みたいかをイメージしてみるのです。
もちろん企業に絡めたものであることを話すことが重要ではあるのですが、一旦、「自分がどのようにありたいか」「人としてどのようになりたいのか」だけを考えてみるのも良いでしょう。
これにより、企業について無理やり結びつけずに考えることができます。
そして、その後に「なりたい姿」と「自分が企業で成し遂げること」についてどのような共通点があるのかについて確認していきましょう。
これにより、自分の本当になりたい姿をイメージしつつ、企業と絡めて話をすることができるため、志望度も高く、人としても成長する見込みが高い人材であるとみなしてもらえる可能性があります。
数値を用いる
数値を用いるのも、入社後の抱負が思い浮かばない際の対策において非常に重要なことの一つであると言えます。
なぜならば、数値を用いることで定量的に想像できるからです。
「入社後半年までには」など、明確な数字を用いることで、明確な目標を持てるはずです。
また、数値を用いた抱負は、企業側からしても印象が良いです。
定量的な話をする就活生は、目標を明確に持っており、モチベーションも高いとみなされる可能性が高いでしょう。
現在の課題を洗い出す
現在の課題から洗い出してみるのも、入社後の抱負を述べる際に有効な選択肢の一つであると言えるでしょう。
もちろん、入社後の抱負について聞かれた段階で自分の課題について話してしまうと、むしろマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。
しかし、まず自分がそもそも人としてビジネスマンとして、どのような課題を持っているのかについて考えることは非常に重要です。
自分の成長の見込みについて考えてみて、どうすればより成長できるか、どうすれば企業に貢献できる人物になれるかについて考えてみると良いでしょう。
これにより、自分がどのように成長し、貢献していくのかについても考えることができるはずです。
就活時の自分の課題を抱負にする
就活を進めて行く中で、今まで気づかなかった自分の課題を見つけたり、解決できなかった課題を抱えたまま入社式を迎えるという人も出てきます。
そんな課題を、入社後の抱負として使うのもいいでしょう。
入社して環境が変わることで、その課題に対するアプローチも変わってきます。
環境の変化を利用して、どのように解決できるかを入社後の抱負としていうといいでしょう。
【入社後の抱負の答え方】おすすめの構成
1.抱負
2.設定背景
3.そのための行動
入社後の抱負には回答のテンプレートというものが存在しています。
基本的にどのような企業を受けるにあたっても、このテンプレートを使っておけばマイナスの印象を与える可能性は非常に低いので、活用してください。
今受けている企業だけでなく、今後受ける企業においてもこのテンプレートを活用してスムーズに就活を進めることをおすすめします。
抱負
自己PRや志望動機、ガクチカなどと同じように、どのような文章や面接の回答においても、まずは結論を述べることが重要です。
「私の入社後の抱負は〇〇です。」というように、結論から述べるようにしましょう。
これにより、企業の採用担当者はあなたの入社後の抱負がどのようなものであるのかを念頭に置いた上で話を聞いてくれるようになるでしょう。
反対に、結論が何なのかよくわからない、だらだらと述べられている文章は相手の集中力を削いでしまう可能性があります。
何より、ビジネスマンとして重要な「結論を先に述べる」ということができていない時点で、「仕事ができないタイプ」と大きなマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いです。
まずは結論を先に述べて、その後の展開について想像してもらえるような書き方をしましょう。
設定背景
自分がなぜその抱負を設定したのかについて背景を考えていくことも、非常に重要であると言えます。
その抱負を設定した背景などを自分のエピソードを交えながら伝えることが非常に重要です。
なぜエピソードが重要かというと、独自性が生まれるからです。
多くの就活生は似たような抱負を述べるので、抱負のトピックの段階で差別化を図ることは非常に難しいことが多いでしょう。
そこで重要なのは、エピソードという「あなたしか経験していないもの」について述べる際に、可能な限りわかりやすく、そして客観的な要素を盛り込んでいくことです。
これにより、独自性を加えることができ、企業の採用担当者の目に留まるような文章を作成していくことができます。
そのための行動
エピソードについて述べることができたら、続いて、その抱負を成し遂げるためにどのような行動をしていくのかについてわかりやすく説明していくことができれば良いでしょう。
これにより、自分の課題がどのようなものであるのか、どうしたらより良いビジネスマンになれるのかについて考えていることが伝わりやすくなります。
企業は基本的に、どのように行動するのか、どうしたら問題を解決できるのかを把握している、問題解決能力がある人材を採用したいと考えています。
行動の部分をいかにわかりやすく説明することができるかに、採用の可能性は大きく左右されていると言えるでしょう。
「抱負を達成するにはどうしたら良いのか」「どうしたらより良いビジネスマンになれるのか」を考えているということが伝われば、モチベーションが高く、将来性の高い人物であるとみなされるでしょう。
特にベンチャー企業のような将来志向の高い企業に採用される可能性が高まるはずです。
【入社後の抱負の答え方】抱負に含めるべき要素
続いて、入社後の抱負について聞かれた際の回答に含めるべき要素について紹介します。
短期的な目標と中期的な目標に分けて紹介した後に、他にも意識すべきポイントを紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
短期的な目標(入社後1年以内)
入社後1年以内の短期的な目標では、まず基本的な業務の習得と職場環境への適応が中心となります。
社会人としての土台を築く時期であるため、任された仕事を確実にこなしながら、わからないことは素直に学び、積極的に知識を吸収していく姿勢が重要です。
どの部署に配属されても、業務の流れや関連部署との連携の仕方を理解し、自分なりに効率的に動ける方法を模索していくことが求められます。
また、先輩社員や上司との信頼関係を構築し、チームの一員としての自覚を持つことも短期目標の1つと言えるでしょう。
「まずは基礎を徹底的に身につけ、成果を出せる土台を作る」などと話しておくと良いでしょう。
中期的な目標(入社後3年以内)
入社から3年以内は業務に対する理解が深まり、徐々に応用的な仕事や責任感のある役割を任される時期です。
中期的な目標には自分の担当業務に加えて、専門性の高い知識を磨くという視点を盛り込むことを推奨します。
営業職であれば「顧客対応だけでなく、提案力や交渉力を強化して信頼されるパートナーになることを目指す」などと話せば良いでしょう。
周囲から一歩抜きん出た存在になるために、自主的に勉強会や検証に参加したり、資格取得に取り組んだりする姿勢を強調することが重要です。
「専門性を高め、任される仕事の幅を広げてチームに貢献できる人材になる」などと述べると、良い印象を与えられます。
長期的な目標(5年後、10年後)
長期的な目標について話すときは、5年後や10年後の将来像を見据えたビジョンが求められます。
リーダーシップを発揮してチームや部署を牽引したり、会社の方針に深く関わる存在になったりと、より大きな責任を持つ役割が期待されます。
「プロジェクトリーダーとして全体の進行管理を担い、後輩の指導にも力を入れる」など、具体的にどうキャリアを積み重ねていくかをイメージしておくことが重要です。
「将来的には海外展開や新規事業に携わる」など、事業の成長とリンクした長期的な視点を持つことで、あなたの高い志が伝わるでしょう。
大切なのは「自分の成長が、会社全体の発展にどうつながるのか」を明確に語ることです。
企業の事業計画やビジョンとの整合性
抱負を語る上で欠かせないのが、企業の事業内容やビジョンとの整合性です。
企業ごとに重視する価値観や長期的な成長戦略があり、それを理解せずに自分の目標だけを喋ってしまうと、企業研究をしていないと思われる可能性が高まってしまいます。
グローバル展開を加速している企業であれば「将来的に海外拠点での業務に挑戦する」など、会社の方向性と重なる目標を掲げることがおすすめです。
また、企業の掲げるミッションに共感している理由を明確にすることで、入社後も、その理念に従って行動できる人物であることが伝わります。
自分の成長と企業の未来を重ね合わせて語ることで「この人と長く一緒に働ける」と企業の採用担当者に強く感じてもらえるのです。
自分のスキルアップと会社の成長を結びつける方法
抱負では「自分のスキルアップと、会社の成長をどう結びつけていくか」を具体的に語ることが大切です。
そこで、自分だけの目標で完結させてしまうのではなく「そのスキルがどう会社に寄与するのか」という視点を持つことを心がけましょう。
「プログラミングスキルを磨き、より効率的に業務システムを構築し、チームの業務負担を軽減させる」など、自分のスキルの成果がどこに波及するのかを意識してください。
会社の課題や事業方針を事前に理解しておけば、どのようなスキルが役立つかをより具体的にイメージできます。
【入社後の抱負の答え方】伝えるときのポイント
・ポジティブな言葉で伝える
面接官に響くように伝える
・1分程度でまとめる
・志望企業と絡めて話す
・仕事への熱意を伝える
・具体的な業務内容を盛り込む
・明るくハキハキと話す
入社後の抱負の答え方にはさまざまなものがあるのですが、伝える時のポイントについてもある程度理解しておく必要があると言えるでしょう。
ここまで紹介してきた構成や意識することを踏まえた上で作成するだけでも十分に良い質のものを作成できますが、余裕のある人は下記の2点も踏まえた上で入社後の抱負について回答を準備しておくと良いでしょう。
ポジティブな言葉で伝える
入社後の抱負を伝える際には、ポジティブな言葉を意識することが大切です。
ポジティブな言葉は人に伝える際には必ず意識しましょう。
例えば、「失敗しないように頑張ります」ではなく、「新しいことに挑戦し、成長していきます」といった前向きな表現にすることで、自信や意欲が伝わりやすくなります。
また、企業側も前向きな姿勢を持つ人材を求めているため、ポジティブな言葉を使うことで好印象を与えることができます。
さらに、ポジティブな表現を心がけることで、自分自身の意識も前向きになり、実際の行動にも良い影響を与えます。
面接では「〇〇に挑戦し、△△の力を身につけたい」といった具体的かつ前向きな表現を心掛けることで、入社後の活躍を期待される人材として評価されるでしょう。
面接官に響くように伝える
入社後の抱負を伝える際には、面接官に響くような伝え方を意識することが重要です。
面接官も人間ですから、心に響くように伝えましょう。
単に「頑張ります」といった抽象的な言葉ではなく、「〇〇の分野で専門性を高め、△△のような成果を上げたい」といった具体的な抱負を伝えることで、面接官の印象に残りやすくなります。
また、自分の経験や価値観と結びつけながら話すと、より説得力が増します。
例えば、「学生時代に〇〇を学び、その経験を活かして◇◇の分野で活躍したい」という流れで話すと、自分の目標が明確になり、面接官にも共感してもらいやすくなります。
感情を込め、自信を持って伝えることで、より印象に残るアピールができるでしょう。
1分程度でまとめる
面接において聞かれる際は、1分程度でまとめることが非常に重要であると言えます。
なぜならば、ここまで何度も説明しているように、企業の採用担当者は就活のシーズンになると非常に忙しく、文章を読むことにも、話を聞くことにも疲れてきているからです。
あまりにも長い冗長な話をしてしまうと集中力が途切れてしまいますし、何が言いたいのか伝わりにくくなってしまうことでしょう。
そこで、1分程度で、簡潔にあなたの入社後の抱負と、どのように工夫し、成長を目指していくのかについて説明できれば十分です。
あまり詳しく話しすぎず、簡潔に述べることができれば良いでしょう。
もし企業の採用担当者が興味を持ってくれた場合は、将来の抱負について深掘りして質問してくることでしょうから、無理に「完全無欠な深掘りする必要すら無い回答」を用意する必要はないのです。
志望企業と絡めて話す
志望企業と絡めて話すのも、非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
例えば、営業職を志望しているにも関わらず、入社後の抱負について「英語が好きなので、積極的に英語を勉強して話せるようになりたい」などと話してしまっては、あまり職務と一致していないので、モチベーションが低い、何も考えていない人材であると考えてしまう可能性があります。
よって、例えば営業職を目指すならば「傾聴力を身につける」「数字が取れる人材を目指す」などといった、業務内容と絡めた内容について回答することができれば、より良い印象を与えられるはずです。
仕事への熱意を伝える
入社後の抱負を語る場所は、仕事への熱意を伝える絶好の場面です。
仕事への熱意を伝えれば、選考通過しやすくなる上に、今後の社会人生活がスムーズになるでしょう。
熱意をアピールするからといって、突飛な内容になってしまってはいけません。
シンプルでわかりやすく、仕事への熱意を伝えましょう。
具体的な業務内容を盛り込む
入社後の方法を伝える際には、具体的な業務内容を盛り込むことが大切です。
企業があなたの方法を聞く理由の1つは、入社後にどのように貢献できるかを明示できるかどうかを確認するためです。
したがって、単に成長したい、貢献したいといった曖昧な表現ではなく、入社後にどのような業務に取り組み、どのスキルを活かしたいのか、具体的なプランを述べることが求められます。
例えば「営業職において顧客との長期的な関係を築き、新規顧客の獲得を目指す」「マーケティング部門でデータ分析を活用し、より質の高いプロモーション戦略を提案する」など、具体的な目標を盛り込みましょう。
明るくハキハキと話す
入社後の方法を伝える際に、明るくハキハキとした話し方が非常に重要です。
どれほど素晴らしい抱負を持っていても、小さな声や自信のない態度で話してしまうと、企業に対してあなたの意欲や熱意を十分に伝えられません。
明るく前向きなトーンで話すことで、あなたのポジティブな姿勢や積極的な取り組みの姿勢を印象付けることができます。
特に、入社後の抱負は面接官にあなたがどれだけ仕事に情熱を持っているかを示すチャンスです。
自分の意見に自信を持ち、それをしっかり伝えるためには、話す内容を事前に練習しておくことが大切です。
また、声の大きさや抑揚、アイコンタクトを意識することで、相手にしっかりと自分の意思を伝えられるでしょう。
ポジティブな言葉や前向きな表現を用いながら、熱意を込めて熱く語ることで、面接で良い印象を与えることができます。
【入社後の抱負の答え方】抱負を伝える時に注意すべき点
入社後の抱負について答えるにあたって「ここまで紹介してきたポイントや構成を踏まえていれば、何でも良い」というわけではありません。
以下の3点を意識せずに回答してしまうと、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
それぞれ確認した上で、意識しながら回答するようにしてください。
企業文化に合わない目標
抱負を語る際に最も気をつけるべきで、また多くの人が陥りがちなミスとして「自分の掲げる目標と、企業の文化や価値観が大きくかけ離れている」パターンが挙げられます。
個人的、主義的な目標を強調しすぎてしまうと、協調性や組織への理解に欠けているとみなされることがあります。
企業のほとんどはチームワークを重視しており、全員が周囲と連携しながら成果を上げることに重きを置いている場合が多いです。
そうした環境で「自分の成果だけを追求する」「自分のスキルアップを最優先したい」という動機が前面に出てしまうようなことを言ってしまうと、組織になじまない人材だと判断されてしまう可能性があります。
強すぎる独立志向やリーダーシップに偏った抱負
入社後の成長やキャリアの方向性を考える上で「リーダーシップを発揮したい」という意欲は非常に重要です。
特に現在はリーダーシップのある人物が貴重であり、ベンチャー企業においては特に、良い印象を与えられる可能性は高いでしょう。
しかし、あまりにも強くアピールしすぎると「協調性がないのではないか」「周囲の意見を聞かずに独断で行動してしまうのではないか」といった可能性が浮上します。
特に新卒採用においてはまずは社員組織の一員として信頼を積み重ねていかなければなりません。
にもかかわらず「入社直後からマネジメントや意思決定に関わりたい」という発言ばかりが目立つと、現実を理解していないと判断される可能性が高いです。
志望動機と抱負の食い違い
志望動機と入社後の抱負に一貫性がない場合も、面接官はその場しのぎで回答していると感じてしまい、信頼を損なう可能性が高いです。
「人とかかわる仕事に魅力を感じて御社を志望しました」などとエントリーシートに書いていたにもかかわらず「将来的には専門スキルを磨いて、1人で完結する仕事を任されたい」といった抱負を述べてしまうと、矛盾が生じてしまいます。
面接官はあなたが本当に自社を理解しているか、自分の将来像とどう重ねているかを確認しています。
したがって、志望動機と抱負はしっかりとリンクさせて語らなければなりません。
【入社後の抱負の答え方】例文紹介
ここまで入社後の抱負について面接で回答する際の注意点やポイント、構成やそもそも抱負が見つからない時の対策など、詳しく紹介してきました。
ここからは本記事の内容を踏まえた上での例文を5つ紹介していきます。
本記事は入社後の抱負について網羅的に紹介しているので、復習もしっかりしていただきたい記事です。
ぜひ本記事のポイントを踏まえた上で作成していることを確認しながら読んでみてください。
御社に貢献できる人材になりたい
例文
私の抱負は、貴社にとって真の価値を生み出すことができる人材になることです。大学時代に参加したプロジェクトとは、共同での課題解決を通して自分自身の強みや改善点を理解することができました。この経験から、貴社に入社した際には、まず周囲の同僚や上司から学び、貴社の文化やビジネスについて深く理解することを心がけたいと考えています。また、新たなスキルや知識の習得にも励み、常に自己成長を続けることで、貴社にとってより大きな価値を提供できる人材となることを目指します。このように、私は貴社でのキャリアを通じて、個人としての成長はもちろん、貴社の目標達成に貢献することを最大の抱負としています。
仕事を早く覚えたい
例文
私の入社後の抱負は、仕事を早く覚え、迅速に業務に貢献することです。大学時代のWebサイト制作会社のアルバイトでは、新しい業務を習得し、チームに貢献することで、プロジェクトがスムーズに進行し、成果が向上した経験があります。仕事を迅速に覚えることで、個人だけでなくチーム全体の成果にも大きく貢献することを実感しました。よって、私は入社初日から積極的に学び、理解を深めることに注力します。業務マニュアルや関連資料を徹底的に学習し、必要であれば時間外でも自己研鑽を行います。また、疑問点や不明点は積極的に先輩や上司に質問し、フィードバックを得ることで、理解を早める工夫をします。仕事を早く覚えることを通じて自己成長を促し、同時に貴社に貢献できるような人材になることが私の抱負です。
特定の業務に関わりたい
例文
私の入社後の抱負はプログラミングスキルを活かしてさまざまなプロジェクトに貢献することです。大学時代に参加したソフトウェア開発プロジェクトでは、チームメンバーと協力しながら、ユーザーフレンドリーなアプリを開発しました。この経験から、プログラミングスキルだけでなく、チームワークやコミュニケーションの重要性も学びました。よって、社内のドキュメントや過去のプロジェクトコードを積極的に学習し、必要な場合は外部のリソースや研修を利用してスキルアップを図りつつ、現在のスキルで貢献できる部分は積極的に取り組みます。このようにして、プログラミングスキルだけではなく、チームプレイヤーとしても貴社のプロジェクトに貢献し、貴社のさらなる発展に寄与できるよう努めます。
先輩方から学んで成長していきたい
例文
私の入社後の抱負は、先輩方から学んで誰よりも早く成長することです。 30歳までに小会社の経営層を任せていただけるようになることが目標です。 そのために、先輩方から日々学び、積極的にアドバイスをもらいにいき、先輩方の知恵知見を吸収していきたいです。
2年後にマネージャー職に就きたい
例文
私は、入社後2年後にマネージャー職に就きたいという抱負を持っています。 入社してから、より早いスピード感で仕事をこなし、2年後にはマネージャー職として活躍したいと考えています。 なぜならば、6年後には役員レベルのレイヤーに就きたいと考えており、そのためには少なくとも2年後にはマネージャー職を経験しなければならないと考えているからです。 したがって、入社後は積極的に先輩社員の方々にフィードバックをいただき、その都度改善できるよう取り組み続けることで、迅速に成長したいと考えています。 迅速に昇進を目指す過程で、一つひとつの業務に全力で取り組み、貢献し続ける所存です。
新規事業開発に貢献したい
例文
新規事業の立ち上げに携わり、会社の成長に貢献することが私の目標です。まずは、業界の動向や市場のニーズを理解し、入社後1年以内に会社の戦略に合った提案を行いたいです。3年以内には、新規プロジェクトの責任者として、事業開発をリードできるようになりたいです。また、グローバル展開も視野に入れた事業戦略に貢献し、会社の成長を促進する役割を担いたいと考えています。
業務効率化を目指したい
例文
業務の効率化を図ることが、企業の成長に直結すると思っています。入社後、まずは現在の業務フローを理解し、改善点を洗い出していきます。1年以内に自分が改善案を提案し、業務効率化を実現することを目指します。その後、他の部門にも効率化を広め、組織全体での業務改善に貢献したいです。長期的には、会社全体の生産性向上を支える立場として、戦略的なアプローチを行っていきたいと考えています。
【入社後の抱負の答え方】抱負のNG例
・目標設定が高すぎる抱負
・ビジネスと関係ない抱負
・ウケ狙いの抱負
入社後の抱負についてどのようなものを回答すれば良いのかについては、かなり詳しく紹介してきました。
ここからはあまり高く評価されない可能性のあるNG例について紹介していきます。
下記の3つに当てはまるような抱負を考えている人は、他のものにした方が良いかもしれません。
目標設定が高すぎる抱負
目標設定があまりにも高すぎる抱負の場合、「現実的なものでない」「しっかりと自己分析ができていない」と思われてしまう可能性もあります。
例えば「入社1ヶ月でトップの成績を納めます。」と言ってくる人材は、「モチベーションが高い」という点では評価されるかもしれませんが、「自分のことを客観的に見れていない人材である」とみなされてしまう可能性があります。
また、「1ヶ月程度でトップの成績を収められるような、大したことのない会社であると思われている」「うちのことを舐めている」と思われてしまうこともあるでしょう。
このようにあまりにも目標設定が高すぎるとマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いです。
よって、地に足をつけた、一段ずつステップアップしていく抱負を話すことができれば良いでしょう。
ビジネスと関係のない抱負
これは先ほども少し述べた部分ではありますが、ビジネスと関係のない抱負を述べると、マイナスの印象を与えてしまう可能性が高いです。
「ワークライフバランスを大切に、休日は友人と出かけることを大切にしたい」「貯金を頑張りたい」などという抱負はあまりビジネスと関係ないことです。
「せっかくアピールする機会であるにもかかわらず、みすみす逃している」という点でモチベーションが低い人材であるとみなされてしまう可能性も高いでしょう。
よって、将来の抱負について述べる際は、可能な限りビジネス、そして自分が受ける企業の業務内容と関連している抱負について述べることが重要であると言えます。
ウケ狙いの抱負
ウケ狙いの抱負は稀にウケることもあるかもしれませんが、基本的にマイナスな印象を与えてしまう可能性が非常に高いので、選択肢には入れない方が良いでしょう。
無理にその場を盛り上げたり、印象を持たせたりすることで選考を勝ち残ろうとする人もいるかもしれませんが、そのような小手先のテクニックでなんとか食い込もうとしている時点で、その企業には適していません。
よって、自分の等身大の目標で成し遂げられるものの中から良い印象を与えられるものがないかについて考えていくことが重要であると言えます。
記事やメディアの中には「印象に残るために、変わった抱負を述べよう」と言ってくるところもあるかもしれませんが、基本的には変わったことをしての勝ち残ろうとする人材はマイナスの印象しか与えないので、ウケ狙いはやめたほうが良いでしょう。
【入社後の抱負の答え方】伝えるでだけで終わらせない!入社後の抱負を達成するためにやること
入社後の抱負を伝えて終わりではなく、達成するための行動を考えましょう。
企業は入社後に活躍を期待できる学生を採用したいと考えているので、面接での評価に大きく影響します。
具体的な行動計画を示すことで、目標に向かって努力する姿勢をアピールでき、企業側も成長の可能性を感じやすくなります。
では、抱負を実現するために何をすべきか考えていきましょう。
入社後の抱負を意識できる習慣をつくる
入社後の抱負を忘れないためにも、意識できる習慣を作りましょう。
就活を控えた皆さんにとって、内定を獲得することがゴールではなく、入社後に活躍することが大切です。
そのためには、面接で話した抱負を実現するための行動を日々の習慣に取り入れることが重要です。
例えば、「毎朝、目標を見直してモチベーションを高める」「週に一度、成長できた点や課題を振り返る」といった習慣を持つと、入社後も自然と成長を意識できるでしょう。
また、抱負をノートやスマホのメモに書き出し、定期的に見返すことで、自分が目指す方向を見失わずに済みます。
今のうちからこうした習慣を身につけておくことで、社会人としてのスタートをスムーズに切ることができるでしょう。
定期的に抱負を見直す
定期的に抱負を見直すことで、ブラッシュアップできます。
就活を控えた皆さんにとって、入社後の抱負は一度決めたら終わりではなく、成長や環境の変化に応じてアップデートしていくことが大切です。
例えば、入社前に「基本的な業務を早く覚える」という目標を立てたとしても、実際に働き始めると「業務効率を上げるために〇〇のスキルを磨く」といった具体的な課題が見えてくることもあります。
そのため、定期的に抱負を振り返り、より実践的な内容へと修正していくことが重要です。
また、上司や先輩からのフィードバックを参考にすることで、より現実的で成果につながる目標にすることができます。
こうした習慣を持つことで、入社後も成長し続けられる社会人になれるでしょう。
目標を達成した先を考える
目標を達成した後のご褒美や、自分がどんな人間に成長できるかを考えると良いです。
そのため、「目標を達成したら〇〇を自分へのご褒美にしよう」「この目標をクリアすれば△△のスキルが身につき、自信がつく」といったように、達成後の自分を具体的にイメージすることで、モチベーションが高まります。
また、成長の先にどんなキャリアを築きたいのかを考えることで、より意欲的に取り組むことができるでしょう。
こうした意識を持つことで、入社後も常に前向きに努力を続け、より充実した社会人生活を送ることができます。
【入社後の抱負の答え方】抱負が思いつかない時は
ここまで入社後の抱負について面接で聞かれた際の回答方法や構成、伝える時のポイントやNG例はもちろんのこと、これらの要素を踏まえた上での例文も紹介してきました。
本記事を読んで入社後の抱負について思いつくことができた方もかなり多いでしょうが、そうでない方もいるはずです。
なかなか思いつかない人は、就職エージェントに相談するのも良いでしょう。
友人や、就活が終わった先輩に聞くのも良いかもしれませんが、毎年何人もの就活生を相手にしている就活のプロに聞く方が最も手っ取り早いです。
おすすめの就職エージェントはジョブコミットで、入社後の抱負はもちろんのこと、就活において重要視されている自己PRや志望動機、ガクチカなどの作成も徹底的にサポートしてくれます。
面接対策も行ってくれるので、面接における入社後の抱負の話だけでなく、その他いろいろな頻出の質問についても対応してくれるので、ぜひ利用してみてください。
また、模擬面接についてはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
おわりに
今回は入社後の抱負について面接で聞かれた際の回答方法について詳しく紹介してきました。
入社後の抱負について聞かれているということは、ある程度採用する前提で話が進んでいる場合もある可能性が高いです。
最後の一押しとして良い印象を与えるために、そして悪い印象を与えないためにも、本記事で紹介した内容を踏まえた上で良い回答例を用意しておいてください。
丸暗記して回答する必要はありませんが、ある程度用意しておくことで、心に余裕を持って面接に臨むことができるはずです。