はじめに
「集団面接を受けることになったけど集団面接にはどのようなマナーが必要か分からない」や「集団面接では何を気をつければいいの?」という悩みを抱えている人がいるのではないでしょうか。
そのような人のためにこの記事では「集団面接の流れ」「集団面接のマナー」「個人面接との違い」「集団面接で気をつける点」「集団面接でよく聞かれること」の5つに分けて説明していきます。
集団面接を受ける前にマナーを確認し、万全の状態で面接を迎えましょう!
【集団面接のマナーが知りたい】集団面接を行う企業側の意図は?
基本的には選考プロセスの効率化のために行っている企業が多いです。
評価ポイントに関しては、社会人としてのマナーやコミュニケーション力、人柄、ポテンシャル、入社意欲など、個人面接とほぼ同一であるといえるでしょう。
ただ、一つ注意しなくてはいけないこととして、個人面接よりも「他の人と常に比較されながら見られる」ということが挙げられます。
他の学生もその場にいるため、少しでもマイナスな発言や要素があれば、悪い意味で面接官の印象に残ってしまうケースが考えられます。
そのため、集団面接にはそこまで意識する必要はありませんが、常にみられているという意識を持って臨む必要があるといえるでしょう。
【集団面接のマナーが知りたい!】集団面接の流れ
一般的な集団面接の流れは
・受付 → 待機 → 入室 → 面接 → 退室
という順番で行われます。
【集団面接のマナーが知りたい!】集団面接のマナー
次に集団面接のマナーを受付、待機、入室、退室の4つに分けて説明します。
集団面接でのマナーを知らないと他の就活生と比べ悪い印象がついてしまいます。
面接の際、マナーはとても重視されるため、集団面接のマナーをしっかり覚えて面接官に好印象を与えましょう!
面接時のマナーは「集団面接で気をつける点」で詳しく説明します。
受付時のマナー
受付での基本的なマナーは挨拶をすることです。
挨拶では学校名、氏名、来訪目的を告げます。
面接の際同様に受付でも気を抜かず、言葉遣いに気をつけ、身だしなみはしっかり整えましょう。
遅刻することのないように、時間に余裕を持って受付を済ませましょう。
受付には早すぎても遅すぎても迷惑となってしまうため、面接の5分〜10分前に行くのがベストです。
待機時のマナー
受付後は面接室とは別室で待機します。
待機中だからと言って気を抜いてスマホを見ることや姿勢や態度が悪く待っていることはやめましょう。
待機中も姿勢良く、自己PRや志望動機など面接で話そうと思っていることの確認をしましょう。
スマホにメモを書いている場合スマホをいじっていると誤解されることがあるので、そのようなことを避けるためにもメモは紙に書きましょう。
入室時のマナー
集団面接の場合グループごとに一列で入室します。
入室時は先頭、2列目以降、最後尾のそれぞれで入室の仕方が異なります。
先頭の場合、ドアを3回ノックし面接官に「お入りください」と言われたあとドアを開けます。
ドアの前で「失礼します」と言って一礼して入室します。
2列目以降の人は前の人に続いてドアの前で「失礼します」と言って一礼して入室します。
最後尾の人はまず入室し、ドアを閉め、その後「失礼します」と言って一礼します。
入室後は椅子へ向かい勝手に座らず全員が入室し終わった後「ご着席ください」と言われてから姿勢良く座ります。
退室時のマナー
面接官から面接の終了が告げられたら椅子から立ち上がり「ありがとうございました」と言って一礼します。
その後ドアに近い人から順番に退出します。
先頭の人はドアの前で面接官に向かってもう一度「ありがとうございました」と言い、一礼します。
その後、ドアを開け退室します。
2列目以降の人は前の人に続いてドアへ向かいます。
そして感謝を述べ、一礼し退室します。
最後尾の場合も前の人と同様にドアへ向かい感謝と一礼をします。
そのまま退室せず、ドアを閉めてから退室しましょう。
【集団面接のマナーが知りたい!】個人面接との違い
集団面接は個人面接との違いが多くあります。
「人数」「回答時間が短い」「一緒に受ける就活生と比較される」「他の就活生の話を聞く時間がある」という違いです。
集団面接の特徴を掴むためにも個人面接との違いを理解しておきましょう。
人数
個人面接との大きな違いは複数人で行うことです。
面接官の数は1人の場合も複数の場合もあります。
回答時間が短い
集団面接は個人面接に比べ回答時間が短いです。
複数人が同時で面接を行うため一人当たりに与えられる時間が少なくなってしまうからです。
1時間の面接であっても6人いれば一人に与えられる時間は10分となってしまいます。
与えられる時間の短さから、少ない時間でうまくアピールする必要があります。
一緒に受ける就活生と比較される
集団面接では自分以外にも学生がいることで比較対象とされやすいです。
複数の就活生が同時に面接されるため面接官から見ると就活生同士の違いがわかりやすいからです。
面接官はマナーや声の大きさ、コミュニケーション能力など多くの観点から就活生を比較します。
他の就活生の話を聞く時間がある
集団面接では複数人同時に面接を行うため、自分が発言し終わった後でも他の就活生の話を聞く時間があります。
面接官は発言し終わった後や自分の順番まで待っている時間に他の就活生の話を聞く姿勢も見ています。
また、他の就活生の話を聞くことため、自分が話す際に影響が出ないように気をつけましょう。
【集団面接のマナーが知りたい!】集団面接で気をつける点
集団面接で気をつける点として「身だしなみ」「言葉遣い」「話す時間」「他の人の話を聞く姿勢」「他の人の話に流されない」といった5つが挙げられます。
この5つに気をつけておかないと面接官に対し悪い印象を与えてしまいます。
どれも重要なためしっかり確認し、本番に臨みましょう!
身だしなみ
集団面接では面接官は学生の身だしなみをよく見ています。
他の就活生がいる中で一人だけ身だしなみが悪いと面接の際悪目立ちし、悪い印象を与えてしまいます。
面接の際は落ち着いた髪色で、男性は清潔感のある髪型、女性は長髪の場合髪をまとめるなどしましょう。
スーツには服にしわや汚れはないかなど確認し清潔感のある格好を目指しましょう。
ピアスやネックレスなど派手なアクセサリーは避けましょう。
面接はおしゃれをする場ではないため、相手に好印象を与える格好で臨みましょう。
言葉遣い
次に気をつける点は受け答えする際の言葉遣いです。
集団面接の際は日常生活で使うような言葉遣いを避け、敬語を使ってビジネスシーンに相応しい言葉遣いを心がけましょう。
言葉遣いは社会人になってからも基本マナーとして必要であるため面接官がよく見ているポイントです。
敬語を気にしすぎて不自然な日本語とならないためにも、普段から練習として言葉遣いに気をつけて生活をしておくと面接でも自然に言葉が出てきます。
立ち振る舞い
立ち振る舞いも見られていると考えるべきです。
立ち振る舞いは面接前の待ち時間の部分で意外にも見られているケースが多々あるのです。
「貧乏ゆすり」や「座り方」、「腕組み」など無意識にしてしまうような癖になっている所作はしっかりと意識しないとやってしまいがちなので注意が必要です。
面接前などは緊張などから、スマートフォンばかり触ってしまうこともあると思いますが、もし見られていた場合、あまり良い印象は持たれないためこちらに関しても注意が必要です。
話す時間
次に気をつける点は話す時間です。
集団面接は一人に割り当てられている時間がとても短いため、一人が長々と話していると面接官や他の就活生に迷惑をかけてしまいます。
また簡潔に話す能力も社会人にとって重要なスキルであるため、長く話す学生は面接官に悪い印象を与えてしまいます。
面接で話す際や質問に答える際はなるべく自分が伝えたいことを簡潔に話しましょう。
他の人の話を聞く姿勢
集団面接の際は自分が話すときだけではなく、他の就活生が話している際も気をつけましょう。
面接官は話している人だけでなく、話を聞いている人がどのような姿勢かも見ています。
自分が話終わった後や他の人の話を聞く時間はぼーっとせず、面接官に態度良く聞いている姿勢を見せましょう。
話を聞いている際はわざと大げさに反応を示すことはせず、発言者の方に顔を向け、あくまで自然な態度をとることを心がけましょう。
時間はみんなのものであることを意識しよう
集団面接の場合は個人面接と異なり、学生があなたひとりではないので他の学生のことも考えて話すことが重要になります。
アピールしたい気持ちは非常によくわかりますが、その一心で自己紹介などをだらだらと長時間話続けてしまうと周りの学生への配慮がなく、協調性に欠けていると評価されてしまう危険性があるので注意が必要です。
人の話はしっかりきこう
こちらも先ほど述べたように個人面接と異なり、あなた以外にも学生がいるため、人の話を聞くということは重要になります。
あなたの話が満足に終わり、他の学生が話しているのにも関わらず。話を聞いていない、話を聞く態度をとれていないというケースは多々あります。
そんなことはないと感じる方はいるかと思いますが、合否が掛かっている面接で緊張していた分、自分の番が終わると気が抜けてしまい、態度に表れてしまうこともあるため、注意が必要です。
その点では他の学生が話しているときというのは、アピールしているとき、話しているとき以上に集中しておく必要があるとも言えます。
他の人の話に流されない
集団面接では他の人の話を聞いてから自分の意見を述べるため、前の人の発言に影響されてしまうかもしれません。
前の人の発言に気を取られず、焦らず、まず自分の意見をしっかりアピールすることに集中しましょう。
また、たとえ前の人の発言が自分が言おうとしていることと被っていたとしても気にせず自分の意見を伝えましょう。
面接官は話し方やコミュニケーション能力、経験と学びを見ているため、話の重複は気にしていません。
オンラインの場合
近年では、新型ウイルスの影響もあり、オンライン集団面接は珍しいものではなくなっています。
集団面接に限らず、オンライン開催の面接の場合は参加環境とマナーの二点に注意することが必要です。
参加環境の面では、面接途中で途切れたりすることがないように良好な通信環境を用意しておくことが大切となります。
また、カフェ等ではなく、ノイズの入らない静かな環境から参加することが大切です。
zoomやwebex、teamsなど企業によって使用するツールが異なることがあるため、事前に把握し、調査しておく必要があるでしょう。
マナー面では、オンラインだからといって気を抜かず、対面の場合と同じ服装、清潔感のある髪型に整えるなど、TPOをわきまえておく必要があります。
また、他の学生が話をする際はミュートにすることも忘れてはいけません。
【集団面接のマナーが知りたい!】ベンチャー企業の面接について
ベンチャー企業の面接は一般企業と異なっていることが多いです。
ベンチャー企業の面接は一般企業と比較してカジュアルな形式で行われることが多いです。
面接官の質問に確実に答えていくという形式ではなく、対話形式で進行していくというケースが多くあります。
また服装についてもリクルートスーツが指定されるとは限らないのも特徴です。
私服でいいといわれることもめずらしくありません。
評価では人柄、人間性を何よりも重視している傾向があります。
これらを意識して面接に臨むとよいでしょう。
【集団面接のマナーが知りたい!】集団面接でよく聞かれること
最後に集団面接でよく聞かれる質問をまとめました。
事前に質問を知っておくことで回答を準備しておくことができます。
本番で質問された時に焦ったり、いい回答ができなかったり、頭が真っ白になって答えられなくなることのないようにある程度回答を用意しておきましょう。
自己紹介
一般的に集団面接の最初には自己紹介を求められます。
自己紹介では氏名、出身大学、学部を答えます。
在学中に学んでいたことや自分のスキルなどを1分程度で簡潔に話しましょう。
志望動機
自己紹介の次は志望動機を聞かれます。
面接官は志望動機を聞くことで、その就活生がどれだけ会社への熱意があるか、志望の本気度が高いかを測ります。
志望動機を話す際は応募するに至った理由やその会社に惹かれた魅力、自身が入社後にやりたいことを話しましょう。
志望動機に自身の経験を入れるとオリジナリティが生まれ面接官にも印象が残りやすい志望動機となります。
学生時代に取り組んだこと
面接でよく聞かれる質問として「学生時代に取り組んだこと」が挙げられます。
企業は学生時代に力を入れたことを聞くことで、その学生の価値観やどうゆう人間であるか、その学生が企業にマッチしているかどうかを測ります。
学生時代に取り組んだことを話す際はその結論を先に話しましょう。
そうすることで相手に今からどういうことを話すかを伝えやすくなります。
その次に力を入れるに至った動機、そして活動の中での目標や課題を述べます。
次にその目標を達成するため、課題解決のため自分がどのような行動を取ったか、そしてその行動でどのような結果となったかを述べます。
行動と結果によって面接官はその学生が忍耐力があるかや課題に対し柔軟に対処する力があるかを判断します。
最後にその経験から何を学んだかをのべます。
自身の経験や失敗から得た学びが就職後にどう役に立つかをアピールしましょう。
面接対策では就活エージェントを活用するのもオススメ
「面接対策をしたいけど、一人で対策するのは難しいし限界がある」という人には就活エージェントがオススメです。
面接対策は一人でするだけでなく、第三者といった方が効果的といえます。
あなた専属の就活のプロがあらゆる視点から面接対策を繰り返し行ってくれます。
それだけでなく、優良企業の紹介やES添削等も担当してくれるので非常にオススメです!
まとめ
ここまで集団面接の流れとマナー、個人面接との違い、面接で気をつける点やよく聞かれることを説明してきました。
集団面接には受付、待機、入室、面接、退室のどの流れの中でも覚えるべきマナーがあります。
全て面接官に好印象を与えるために重要なマナーであるため、自分がしっかりとマナーを覚え、完璧にできるようになってから本番を迎えましょう。
また、今回紹介した「集団面接で気をつける点」や「集団面接でよく聞かれること」を参考にし、事前に準備しておくことが重要です。
事前に準備をすることで、リラックスして面接をうけることができ、質問に柔軟に対応できるはずです!