【例文あり】ガクチカの適切な文字数とは?文字数別の書き方やポイントを解説

【例文あり】ガクチカの適切な文字数とは?文字数別の書き方やポイントを解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ガクチカの文字数について
・ガクチカのおすすめ構成
・ガクチカの例文

この記事をおすすめしたい人

・ガクチカの文字数について知りたい人
・ガクチカのおすすめ構成を知りたい人
・ガクチカに自信がない人

はじめに

ガクチカとは、学生時代に力を入れたことの略称です。

近年の就職活動では、ほぼ間違いなく尋ねられる重要な質問の1つです。

ガクチカの作成には、自己分析や企業研究が役に立ちます。

採用につながる良いガクチカを作るためには、その形式や作成プロセスにも慣れておかなくてはいけません。

とくに文字数に対する意識が甘いと、アピールポイントをうまくおさめきれない場合もあるでしょう。

今回は、企業から指定されるガクチカの文字数に着目し、企業が文字数を指定する意図や適切な書き方、おすすめの構成、文字数別の実例などを解説します。

【文字数別のガクチカ】文字数指定する意図

まずは、企業がなぜガクチカの文字数を指定するのかを確認しておきましょう。

選考において、企業側から尋ねられる質問には、すべて何らかの意図があります。

これは、指定される文字数に関しても同様です。

指定の文字数通りに、過不足なく内容をまとめることは大前提です。

さらに、企業の意図を知ることによって、ガクチカのブラッシュアップがしやすくなります。

よりガクチカのクオリティを高めたいと考えるのであれば、以下の2つのポイントについても意識してみてください。

意欲を判断するため

企業がガクチカに文字数を指定する1つ目の理由は、就活生の意欲を判断するためです。

就職活動は、就活生にとって今後の人生を左右する重要なイベントですが、企業側も採用活動に少なからずコストを支払っています。

内定を出したのに蹴られてしまったり、早期退職されてしまったりすると、コストが無駄になってしまいます。

そのため、企業は就活生のスキルや業務適性だけでなく、就職に対する熱意や意欲、志望度も注意深く見ているのです。

しかし、ガクチカのフォーマットを指定していなかった場合、内容だけでなく文字数にも差が生まれ、それぞれの意欲を比較することが困難になってしまいます。

企業はガクチカの文字数をあらかじめ指定し、同じ形式の中でどれだけ意欲を示せるのかを確認しているのです。

採用担当者の負担を軽減するため

企業がガクチカに文字数を指定する2つ目の理由は、採用担当者の負担を軽減するためです。

先ほども触れたように、採用活動には、企業側も少なからぬコストをかけています。

採用活動の体制は企業によって異なりますが、選考のための時間・人員の捻出に苦労している企業も多いでしょう。

また、大企業や人気の高い企業では、膨大な数の就活生の情報をチェックし、選考の合否を判断しなくてはいけません。

そういった状況下において、過度に長すぎるガクチカあると、目を通すだけで余計な時間がかかり、選考に要する期間が肥大化してしまいます。

そのため、企業はガクチカに一定の文字数を設け、目を通して合否を判断する採用担当者の負担を減らし、時間的な余裕を持って適切な判断が下せるようにしているのです。

【文字数別のガクチカ】文字数指定があるガクチカの書き方

次は、文字数が指定されているガクチカの書き方について解説します。

今回解説する4つのポイントのうち最初の2つは、ガクチカに限らず、志望動機や自己PRでも当てはまる普遍的なものです。

これらの点を守れていない場合は、内容に目を通してすらもらえない可能性もあるので、しっかり意識してガクチカ作成に着手しましょう。

後半の2つでは、指定された文字数別の傾向についても触れるので、企業側に指定された文字数に応じて、適宜参考にしてみてください。

8割以上埋める

文字数が指定されたガクチカは、指定文字数ぴったりで書かなければいけないわけではありません。

先述したように、企業が文字数を指定しているのは、意欲の判断や負担の軽減が目的です。

そのため、厳密な文字数に、そこまで大きな意味はありません。

しかし、指定に対してあからさまに文字数が少なすぎると、志望度が低いと見なされてしまいます。

どれほどしっかりした内容を書いていた場合でも、選考を落とされてしまう可能性があります。

採用担当者に悪印象を与えないためには、基本的に指定文字数の8割以上を埋めることを意識することが大切です。

200文字の指定であれば160文字、300文字であれば240文字、400文字の指定であれば320文字は最低限埋めるようにしましょう。

文字数を超過しない

ガクチカを作成する際に、指定文字数の8割以上を埋めることに並んで重要なのは、指定文字数を超過しないことです。

文字数が少ない場合でも、そこから意欲の低さを読み取るのは、採用担当者のアナログな判断であり、何文字以内という指定から逸脱しているわけではありません。

しかし、文字数を超過した場合は、明確に指定されたフォーマットに違反しています。

そのため、文字数を超過したガクチカを提出すると、端的に事柄をまとめて伝えられない人、フォーマットが守れない人、指定の内容をよく確認していない人など、大きくマイナスな印象を与えてしまうでしょう。

一通りガクチカが完成した後はしっかりと文字数を確認し、指定文字数を超過していた場合は、内容の整合性を保ちつつ、文字数を減らさなくてはいけません。

100-200文字の場合は端的さを意識

100文字や200文字が指定された場合は、内容の端的さを意識してガクチカを作成しましょう。

実際に書いてみると分かりますが、説得力を持たせようと説明を詳細にしたり、エピソードの解像度を上げたりしようとすると、100文字や200文字はあっさりと超過してしまいます。

必ず伝えなければいけない重要なポイントをしっかり見極め、そこにフォーカスして端的に内容をまとめることが大切です。

ただし、あまりに内容を簡潔にまとめすぎると、当事者である自分には理解できても、前提情報が共有されていない採用担当者には、具体的な情報が伝わらなくなってしまう可能性もあります。

可能であれば、自分以外の意見も取り入れ、簡潔かつ要点がしっかり伝わるようなガクチカを作りましょう。

300-400文字は具体性を意識

300文字から400文字など、比較的長い文字数が指定された場合は、具体性を意識してガクチカを作成しましょう。

100文字や200文字の場合に比べると、文字数に余裕が生まれるので、エピソードや当時の状況をより詳細に描写できます。

一方、こちらのケースでは、文字数の不足に注意しなければいけません。

明確なエピソードが思い付かない場合は、書くべき内容がなくなってしまったり、引き伸ばしたような薄い内容になってしまったりする可能性もあるでしょう。

指定の文字数がなかなか埋められない場合は、これまで以上にしっかり自己分析を行い、当時の状況を思い出しながら活用できるエピソードを探す方法が役立ちます。

描写を詳細にすると、他人には伝わらない個人名や数値を盛り込んでしまう場合もあるので、注意が必要です。

【文字数別のガクチカ】おすすめ構成

次は、文字数が指定されたガクチカを作成する際に、おすすめの構成について解説します。

どのような内容でガクチカを書く場合でも、採用担当者に良い印象を与えられる構成には、一定のテンプレートがあります。

今回は、ガクチカの構成を結論、理由、エピソード、結果と学びの4つの段階に分けました。

それぞれの分量に関しては、指定された文字数やアピールする内容によっても変わってきます。

まずは一度最後まで書き上げてみてから、過不足に応じて内容の取捨選択を行うと良いでしょう。

結論

ガクチカで最初に書くべき内容は、自身が学生時代に何を頑張ったのかについて、明確に伝える結論部分です。

この部分は分かりやすく伝えることが重要なので、「私が学生時代に頑張ったのは〇〇です」といったように簡潔にまとめましょう。

最初に結論を述べることによって、採用担当者は以降の話の要点が把握しやすくなります。

結論の詳細を述べたり、説得力を付与したりするのは、次に解説する理由やエピソード段階の役割です。

結論部分に関しては、指定文字数が多い場合でも、短くまとめて問題ありません。

理由

ガクチカで2番目に書くべき内容は、なぜその経験に力を入れようと思ったのかを述べる理由部分です。

具体的な内容としては、最初に述べた内容に力を入れた当時の状況説明や、頑張ることになった動機について触れるケースが多いでしょう。

指定された文字数が少ない場合は、詳細な理由を説明できない可能性もあります。

そういったケースでは、最初の結論や次のエピソードに、理由で語るべき内容を盛り込む方法も有効です。

理由とエピソードを結ぶジョイントの役割なので、全体のバランスや文字数を考慮して、分量を決めましょう。

エピソード

ガクチカで3番目に書くべき内容は、最初に述べた内容に力を入れた具体的なエピソードです。

具体的な内容としては、大会の入賞経験や課題解決のアプローチなど、結論の方向性によってさまざまなパターンが考えられるでしょう。

エピソードについて述べる際に重要なのは、曖昧な言葉ではなく、定量的な数値や客観的に理解できる指標を用いることです。

入賞経験であれば、具体的な順位や全体の参加人数、課題の解決であれば売上の上昇比率や前後の数値的な変化を明確に伝えることによって、頑張ったことへの説得力が生まれます。

結果と学び

ガクチカで最後に書くべき内容は、先ほどのエピソードによって生じた結果と、そこから得られた学びです。

多くの場合、学生時代に頑張ったことは、入社後に行う業務とは関係が薄く、頑張りが直接仕事に結びつかないケースも少なくありません。

しかし、結果と学びについて述べることによって、新卒採用においてとくに重視されるポテンシャルや成長性が分かります。

ただし、文字数が300字以下で、設問にも学びの記載が必要だと書かれていない場合は、無理に学びを詰め込む必要はありません。

【文字数別のガクチカ】質を高めるポイント

次は、ガクチカの質を高めるために役立つ重要なポイントについて、解説します。

さきほど解説した基礎的な書き方や構成について理解した後は、以下のポイントを意識して、ガクチカの執筆に着手すると良いでしょう。

今回解説する6つのポイントには、一部先述の内容と重複するものもありますが、それだけ良いガクチカを作成するためには重要な要素と言えます。

一度ガクチカが完成した後もしっかり全体を見返して、これらのポイントが守れているか、十分に内容に反映できているかを確認してください。

結論から述べる

ガクチカの質を高める1つ目のポイントは、構成についての解説でも触れたように、最初に結論を述べることです。

結論や要点から述べる構成は、文章を分かりやすく伝えるための手法として広く用いられている、PREP法やSDS法でも採用されています。

文章を効果的に相手に伝えるスキルは、就職活動だけでなく、社会人になってからも必要です。

早い段階で、結論から述べる習慣を身につけておくと良いでしょう。

最初に結論を明確に述べ、最後にあらためて結論や結果などに言及する構成であれば、内容に論理の飛躍やねじれがあった場合でも、ミスが発見しやすくなります。

ガクチカの場合は、結論の次に述べる理由やエピソード、結果や学びが最初に述べた結論としっかりつながっているかを確認することも大切です。

質問の意図を考える

ガクチカの質を高める2つ目のポイントは、質問の意図を考えて内容を考えることです。

今回の場合は、企業や採用担当者が文字数を指定したガクチカを、どういった意図で尋ねているのかを考えることになるでしょう。

意図をしっかり把握できていれば、アピールする内容はそのままでも、書き方や焦点の当て方によって、相手の求めている答えが用意できます。

文字数を指定している意図は、先述のとおり就活生の意欲を判断し、採用担当者の負担を軽減するためです。

そのため、指定の文字数内で過不足なく、自身の意欲をアピールできるガクチカを書くと、採用担当者に良い印象が与えられます。

一方、ガクチカが尋ねられる意図は、物事への向き合い方や困難への対処の仕方を知るためです。

これらの点を意識し、しっかり伝わるようなガクチカを作成しましょう。

先輩のESを参考にする

ガクチカの質を高める3つ目のポイントは、先輩のESを参考にすることです。

ここまでさまざまな面から、文字数が指定されたガクチカの書き方について解説してきました。

しかし、なかなか完成形のイメージが思い浮かばない方もいるでしょう。

また、具体的にどういった内容を書けば良いのか、悩んでいる方もいるかもしれません。

そういったケースでは、身近な先達を頼る方法がとくに大きな効果を発揮します。

過去に就職活動を経験した先輩が、どのような流れでガクチカを作成したのか、どんな内容を書いたのかを見せてもらいましょう。

ある程度知っている相手が実際に使用したガクチカであれば、汎用的な例文よりも書くべき内容のレベル感が把握しやすくなり、自身のガクチカに活かしやすいかもしれません。

自己分析をする

ガクチカの質を高める4つ目のポイントは、自己分析を行うことです。

自己分析と企業研究は、就職活動の2本柱とも言える活動であり、その重要性をあらためて述べる必要はないでしょう。

ガクチカは、自身の過去の経験や行動、思考などから、テーマに沿ったものをピックアップして採用担当者に伝えることです。

そのため、自分自身についてしっかり分析し、理解を深めておかなければ、良いガクチカは作成できません。

すでにある程度自己分析を済ませている方でも、ガクチカの作成が難しいと感じる場合は、あらためて自己分析に取り組んでみると良いでしょう。

自己分析にはさまざまな方法があるので、これまでと異なる手法を使ってみたり、知り合いに自分のことを尋ねる他己分析の手法を活用したりするのもおすすめです。

定量的に説明する

ガクチカの質を高める5つ目のポイントは、定量的な説明を心がけることです。

ガクチカは、自身が学生時代に頑張ったことについて伝えるものです。

単に「頑張った」と述べるだけでは、その程度や熱意が相手には伝わりません。

この点を意識していないと、しっかり時間をかけてガクチカを作っているのに、それが成果につながらないという事態も起こるでしょう。

構成についての解説でも触れましたが、自身の頑張りについて説得力を持って伝えるためには、具体的な数値を用いて定量的に説明することが大切です。

順位や金額など、具体的な数字を挙げられるものは、可能な限りガクチカに取り入れていきましょう。

また、頑張ったことに関連して取得した資格などがあれば、そのことをアピールするのもおすすめです。

文字数指定がなければ300-400文字

ここまでは、文字数が指定されたガクチカの書き方について解説してきました。

しかし、企業によっては、自由記入の形で文字数を指定しないケースも見られます。

その場合、文字数の上限がないので、全体像がイメージしづらく、なかなかガクチカ作成に着手できない方もいるかもしれません。

そこで、ガクチカの文字数が指定されていない場合におすすめなのが、300文字から400文字程度で書くことです。

100文字や200文字で手短にまとめると、どうしても意欲が低く見えてしまう可能性があります。

無理にその文字数に当てはめようとした結果、理由やエピソードの提示が急ぎ足になってしまう場合もあるでしょう。

300文字から400文字程度であれば、短すぎたり、長すぎたりする印象を与えることはありません。

【文字数別のガクチカ】文字数調整時のポイント

次は、作成したガクチカの文字数を調整する際のポイントについて、解説します。

ここまで解説してきたように、文字数を指定されたガクチカは、基本的に指定の文字数内かつ、8割以上の分量を埋めるように作成しなくてはいけません。

しかし、一発で規定の文字数におさまるように書き上げられるケースは、あまり多くないでしょう。

多くの場合は、一度完成したガクチカの文章を減らしたり足したりして、文字数を調整することになります。

今回は、文字数を削る場合と増やす場合の双方について、便利なテクニックを解説します。

文字数を削るとき

超過した文字数を削減する方法としては、不要な部分を削る、言い換える、接続詞を変える、文末を短く言い換えるといった方法が考えられます。

削るべき不要な部分の具体例は、重複している情報や重要度の低い状況説明などです。

ただし、どの程度の情報が最低限必要なのかは、自分だけでは判断しにくい場合もあります。

不要な情報と一緒に必要な情報も削ってしまう可能性があるので、可能であれば、家族や友人といった第三者の意見も取り入れると良いでしょう。

単語の言い換えや接続詞の変更、文末の言い換えの場合、1箇所で削減できる文字数はそこまで多くありません。

それでも複数箇所を変更すれば、それなりの文字数を確保できるので、注意深く文字数減らせる部分がないかを探してみましょう。

文字数を増やすとき

文字数が指定の8割に足りず、文字数を増やさなければいけない場合は、当時の自分の気持ちをガクチカ内に盛り込んでみましょう。

また、深堀りした内容を記述したり、今後の学びに重点を置いたりする方法が有効です。

自分の気持ちとしては、頑張ったことに取り組み始めた理由、頑張っている最中に感じた楽しさや辛さ、何らかの成果を出した際の感想などが挙げられます。

ガクチカは、就活生が物事に向き合う姿勢や、困難への対処法を把握するために聞かれる質問なので、その点を意識しておくと書くべき内容を選びやすいでしょう。

それでも文字数に余裕がある場合は、頑張ったことから得た学びの解説に記述を割くことによって、自身の成長性やポテンシャルがアピールできます。

一方、回りくどい表現や不要な説明で文字数を稼ぐと、悪い印象を与えてしまうので注意が必要です。

【文字数別のガクチカ】例文紹介

次は、ここまで解説してきた内容をもとに、文字数別のガクチカの例文をご紹介します。

今回は100文字、200文字、300文字、400文字の指定に対して、それぞれ2つずつの例文を用意しました。

自身の経験から、ガクチカに使えるものを探しやすいように、それぞれ頑張ったことの内容は異なるものを採用しています。

ただし、各構成の分量や全体のバランスは、内容によって変わってきます。

無理に例文の構成に経験や行動を当てはめるのではなく、あくまで参考のサンプルケースとして、ガクチカ作成に役立ててみてください。

100字×資格取得 

私が学生時代に力を入れたのは、簿記の資格取得勉強です。

もともと経理関係に興味があったので、1日2時間の勉強を1年間続け、日商簿記3級を取得しました。

現在は2級の取得に向けて、さらなる勉強に励んでいます。

100字×学業

私は学生時代、ゼミでの研究に力を入れてきました。

東北地方の医療信仰を研究テーマに設定し、3度にわたる長期のフィールドワーク調査を行っています。

その結果、ゼミにおける最優秀研究にも選ばれました。

200字×部活動

私が学生時代にとくに力を入れたのは、テニス部の副部長としての活動です。

そのテニス部は、学内でもとくに規模が大きく、部長ですら全体の把握が困難な状態でした。

そこで、副部長として部長や各グループのリーダーと連絡を取って現状把握を行い、大会日程や練習状況をまとめて見られるWebページを作りました。

このことから学んだ人と人をつなぐことの大切さは、チームで仕事をするうえで役立てられると考えています。

200字×ボランティア

私が学生時代に力を入れて取り組んだのは、震災復興ボランティアの活動です。

自分の周囲にも、昨年の地震で被災した友人が多くいたので、誘われたのを機に瓦礫撤去と物資管理のボランティアに参加しました。

現場では、被災者のニーズをしっかり聞き取り、それをSNSで発信することにより、支援のミスマッチを減らすことに貢献できました。

ここで学んだコミュニケーションの重要性は、さまざまな場面で活かされています。

300字×アルバイト

私は学生時代、ファミリーレストランで接客のアルバイトに力を入れていました。

しかし、自分がアルバイトを始めた当時、そのレストランはリピーターが少なく、系列店の中でも売上が低迷していたのです。

そこで、店長やマネージャーと相談し、入口やテーブルの掃除の強化、雑に済ませているスタッフが多かった挨拶の改善などの施策を行った結果、自分が働いていた2年間で売上が30%アップしました。

この点についてはマネージャーからも評価され、本社での報告も任されています。

アルバイトを通して学んだ、課題についての解決策を考える思考力と、周囲と協力してそれを実行する行動力は、自身の中で大切な学びとなっています。

300字×インターン

私が学生時代に力を入れていたのは、御社の長期インターン活動です。

もともと御社の業務には興味があったので、募集が出されたタイミングですぐに申し込みました。

しかし、実際に社員さんに混ざって業務を行うことは、想像していたよりも困難なことが多く、一時期は疲れ切ってしまったこともありました。

しかし、そのことを社員の皆さんに相談した結果、業務の効率的な進め方や疲れないためのマインドセットなど、さまざまなことを教えてもらったのです。

長期インターンを通して学んだ、周囲と協力することの大切さを入社後の業務にも活かし、将来の同僚となるインターン生にも受け継いで伝えていきたいと思っています。

400字×サークル

私が学生時代に力を入れて打ち込んだのは、インターカレッジダンスサークルの活動です。

友人に誘われて行った発表会のパフォーマンスを見て参加を決めたので、活動を始めたのは2年生の秋頃と少し遅めでした。

そのサークルは参加者が200名を超えており、踊るダンスのジャンルはさまざまでしたが、ほぼ全員が経験者です。

そこでダンス未経験の私は、3年秋の大会出場を目標に定め、少しでも皆に追いつくために先輩や同級生の練習を見学し、教本やビデオを借りて練習を重ねました。

また、積極的にサークルメンバーとコミュニケーションを取り、アドバイスをもらったり、一緒に踊ったりすることも重視しました。

その結果、サークル内でも15名しか選ばれない地区大会の代表に選抜され、個人演技で準優勝をもらえたのです。

好きなものに未経験でも飛び込み、あらゆる方法で努力して目標を達成した成功体験は、自分の中で大きな自信となっています。

400字×留学

私が学生時代にとくに力を入れたのは、オーストラリアへの留学です。

当初は留学するつもりがなかったのですが、先輩や交換留学生の体験談を聞き、海外で学ぶ必要性を感じて留学を決めました。

両親は、子どもを海外に行かせることに乗り気ではなかったので、資料を使って粘り強く何度も説得し、費用もアルバイトで捻出しました。

オーストラリアに行った後に重視したのは、留学カリキュラムの枠内にとらわれず、海外の人々とコミュニケーションを取ることです。

現地で知り合った別大学のフィンランドからの留学生とは、お互いに母国語を教え合い、友人関係は現在も続いています。

私はこの留学経験の中で、入念な準備と積極的に動くことの大切さを学び、語学力と文化が違っても物怖じしないコミュニケーション能力を身につけました。

御社に入社した際は、これらのスキルや考え方を活用し、国際的なプロジェクトの立ち上げや交渉で貢献できると考えています。

【文字数別のガクチカ】完成度を高めるには

次は、ガクチカの完成度をさらに高める方法について解説します。

就職活動は、人生の今後を決める重要なイベントであり、十分に対策を行う必要があります。

とくにガクチカは、就活生のスキルや個性がはっきりと表れる重要度の高い質問なので、万全の準備を整えて就職活動に臨んだほうが良いでしょう。

今回ご紹介する完成度を高める方法は、どの文字数で指定された場合でも活用できるものです。

実施に準備が必要な方法もあるので、できるだけ早い段階から動いておくことをおすすめします。

声に出して読んでみる

声に出して読んでみることは、志望動機や自己PR、ガクチカといった文章のクオリティを上げるために有効な方法の1つです。

人間はどれほど集中して作業をしても、誤字脱字といったミスが発生してしまいます。

厄介なことに、人間の脳は誤った内容でも都合良く解釈してしまうので、単に黙読で見返しただけでは、ミスに気付けないケースも少なくありません。

そこで役立つのが、目と脳だけを使うのではなく、音として声に出して読み上げる方法です。

1文字1文字を発声して音読することにより、ケアレスミスや不自然な表現、論理の飛躍などに気付きやすくなります。

後述するほかの方法より手軽に実践できるので、まずはガクチカが完成したら、この方法でチェックしてみると良いでしょう。

他の人に添削してもらう

他の人に添削を依頼し、自分以外の視点を取り入れることも、完成度を高めるためには有効な方法です。

先述した声に出して読み上げる方法は、誤りを自覚できるようなケアレスミスこそ発見しやすくなるものの、そもそも用法を勘違いして覚えている言葉や、癖が表出したような誤りにはなかなか気付けません。

自分では完璧だと思ったガクチカが、採用担当者には違った受け取られ方をする可能性もあります。

なるべく多角的な視点で、内容を精査することが大切です。

1人だけに依頼すると意見が偏る可能性があるので、なるべく複数人に依頼すると良いでしょう。

また、自分のことをよく知らない相手や、専門分野が違う相手に添削を依頼することによって、専門的な用語や内輪にだけ通じる話題を使っていないかが判断できます。

就活エージェントに相談してみよう

他人に添削を依頼する方法は、ガクチカの完成度を高めるために有効な対策の1つです。

しかし、誰でも身近に添削を依頼できる知人がいるとは限りません。

また、家族や友人、学校の教員は、就職活動の専門家ではないため、誤った内容の指摘をされたり、重大なミスを見逃されたりする可能性もあります。

そういったケースを避けるためにおすすめなのが、ジョブコミットの就活エージェントに相談する方法です。

ジョブコミットには、就活のプロとして豊富な知識と経験を持つエージェントが多数在籍しており、無料でESの添削を実施してもらえます。

面接練習もしてもらえるので、就職活動に力を入れたいけれど、なかなか時間が確保できない方にとくにおすすめです。

少しでも就職活動の成功率を上げたい方は、ジョブコミットの利用を検討してみてください。

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おわりに

ガクチカで指定される文字数は、企業や選考の段階によって異なります。

採用担当者に良い印象を与えるガクチカを作成するためには、どの程度の文字数が指定されても過不足なく内容をまとめられるように、準備をしておかなければなりません。

指定された文字数や時間に合わせて内容をまとめる能力は、社会人になってからも役に立ちます。

その練習も兼ねて、さまざまなボリュームのガクチカの作り方にチャレンジしてみると良いでしょう。

今回解説したおすすめの構成やポイントを活用し、ぜひ内定を勝ち取ってください。

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