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・住宅業界について
・住宅業界のこれから
・住宅業界の業種紹介
・住宅業界について知りたい人
・住宅業界に就職したい人
・業界研究している人
「面接のために住宅業界の現状が知りたい」
「自分が住宅業界に向いているか知りたい」
「住宅業界に有利な資格を知りたい」
住宅業界について勉強したい方向けに、住宅業界の将来性や向いている人の特徴、志望動機の書き方について解説します。
本記事を読むことで、面接を効果的に準備できるようになります。
これから住宅業界について学んでいく人にもわかりやすいように説明するので、ぜひ就職活動に役立ててください。
【住宅業界とは】住宅業界とは
住宅業界とは、住宅に関する建設、販売、賃貸、管理などさまざまなサービスを総合的に展開する業界です。
人々の生活に深く関わり、生活インフラを支える業務でもあり、一気通貫で携わる必要があるため、幅広い業務を同時に担当します。
また、日本の政治経済や景気動向の影響を大きく受けるので、日々の社会について学んでおく必要があります。
本記事を読んで、日本の住宅業界について把握して、面接を有利に進められるように対策しましょう。
【住宅業界とは】住宅業界の現状と課題
住宅業界の現状と課題を4つ紹介します。
- 業界規模の減少
- 一戸建てのブーム
- 海外への事業展開
- 非住宅分野への事業展開
面接を上手く進めるために、住宅業界の現状と課題についてしっかり把握しておきましょう。
現状と課題を分析することは、同時に業界分析をすることにもつながります。
面接官は、就活生の志望度合いの高さをこれらの面から推測するため、あらかじめ対策をすることが大切です。
業界規模の減少
現在、日本の住宅業界の規模は縮小しています。
理由の1つに考えられるのが、人口の減少です。
2024年3月1日現在、日本人の人口は1億2397万人で、前年同月比で59万人も減少しています。
そのため、住宅需要がなくなり業界規模も縮小している状況です。
さらに、2020年に蔓延したコロナによる景気後退の影響を大きく受けました。
このように、住宅業界は、人口減少に伴い市場規模も減少しているのが現状です。
参照:総務省統計局「人口推計(令和5年(2023年)10月確定値、令和6年(2024年)3月概算値)」
一戸建てのブーム
現在、一戸建てのブームが来ています。
その背景には、首都圏のマンション価格の高騰が影響しています。
高騰の理由に、建設資材や人件費の上昇、円安により富裕層が投資目的でマンション購入の需要が高まったことなどが挙げられます。
さらに、コロナの影響で在宅ワークやオンライン業務が一般化したことで、周りの音を気にしなくていい一戸建てに注目が集まりました。
この2つの影響で現在の日本では、マンションよりも一戸建ての方がコストパフォーマンスが良いと考える人が増加しています。
海外への事業展開
2020年のコロナを境に日本の住宅業界は、市場規模が縮小しました。
その結果、一部の企業は市場拡大を狙い海外進出しています。
海外進出している主要なハウスメーカーは以下です。
ハウスメーカー名 |
進出国 |
旭化成ホームズ |
アメリカ、オーストラリア、台湾 |
一条工務店 |
アメリカ、オーストラリア |
住友林業 |
アメリカ、オーストラリア、東南アジア |
積水ハウス |
アメリカ、オーストラリア、英国、中国、シンガポール |
とくにアメリカでは、コロナの影響でテレワークが増加し、新築戸建ての注文が殺到しました。
さらに、日本のハウスメーカーは、技術をそのまま海外に輸出することで、海外でも質の高い建築に成功しました。
その結果、海外への事業展開するハウスメーカーが増加しています。
非住宅分野への事業展開
現在、住宅業界はマンションや一戸建ての住宅以外に、非住宅分野への事業展開する企業が増加しています。
非住宅分野とは、商業施設、教育施設、福祉施設、公共施設などの建物を指します。
以下は主な施設名です。
種類 |
施設名 |
商業施設 |
ショッピングモール 飲食店 百貨店 |
教育施設 |
図書館 幼稚園 大学 |
福祉施設 |
老人福祉施設 病院 診療所 |
公共施設 |
図書館 公園 博物館 |
このように、住宅の市場規模が限界であるため、非住宅分野への進出に注力しています。
さまざまな施設を建設することで社会貢献にも携わっています。
【住宅業界とは】住宅業界の将来性
住宅業界の将来性として3つ挙げられます。
- スマートハウスの需要拡大
- リノベーションやリフォームの必要性が高まる
- 海外事業の展開
就職活動をする上で業界の将来性は、とても重要です。
業界の変化に振り回されないためにも、しっかり分析し把握しておきましょう。
スマートハウスの需要拡大
将来性の1つ目は、スマートハウスの需要拡大です。
東日本大震災以降、自然エネルギーへの関心が高まったことが影響しています。
スマートハウスとは、ITを活用して家庭での消費エネルギーをコントロールする省エネ住宅のことです。
さらに、家庭から排出される二酸化炭素の削減や生活に必要な電気代の節約にも貢献します。
以下では、これから注目されるエネルギーについて紹介します。
エネルギー名 |
詳細 |
創エネルギー |
住んでいる家からエネルギーを作り出す取り組み |
畜エネルギー |
電気をあらかじめ蓄えておく取り組み |
省エネルギー |
家庭から消費される電力を抑える取り組み |
リノベーションやリフォームの必要性が高まる
将来性の2つ目は、リノベーションやリフォームの必要性が高まることです。
現在の日本は少子高齢化による影響で、新設住宅の建設数が減少しています。
その結果、需要拡大が予想されるのが、高齢者が住まわれている住宅のリフォームです。
バリアフリーや手すりの増設が必要になるためです。
さらに、人口減少により空き家が増加しています。
そのため、空き家をリノベーションして販売する企業が増加しています。
これらの背景を考慮すると、新しく建築する需要よりも、今ある建物を上手く活用していく流れになるでしょう。
海外事業の展開
将来性の3つ目は、海外事業の展開です。
海外で人口は増加傾向にあり、住宅の需要はどんどん高まっています。
日本市場だけでは売り上げが見込めないため、多くの日本企業は海外への事業展開を押し進めています。
海外では、日本人の文化や価値観がマッチするか課題はありますが、日本の高い建築技術を輸出する機会になるでしょう。
これからの住宅業界は、海外進出があたりまえになるため、日本以外も含めた広い視野や豊富な語学力が求められます。
もし海外にも興味がある人は、志望する企業が海外進出を計画しているか調べておくことをおすすめします。
【住宅業界とは】住宅業界の業種紹介
住宅業界の業種を3つ紹介します。
- ハウスメーカー
- 工務店
- 建築設計事務所
住宅業界の業種はさまざまです。
自分の興味のある業種と応募を考えている会社の職種が一致しているか事前に確認しておきましょう。
自己分析を怠ったまま就職してしまうと、入社後に仕事内容でギャップを感じてしまい、やりがいがなくなる可能性があります。
これから紹介する3つの業種を比較して、会社選びの参考にしてください。
ハウスメーカー
業種の1つ目は、ハウスメーカーです。
ハウスメーカーとは、全国または広範囲の地域で住宅建設を展開している企業のことを指します。
また、住宅の設計から施工、販売、アフターサービスまで幅広く担当するのが特徴です。
ハウスメーカーで働くメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット |
大きなプロジェクトに携われる さまざまな知識や経験が得られる チームで仕事をやり遂げる達成感が味わえる |
デメリット |
日本の市場規模は縮小している 土日出勤が多い 納期が決まっている |
ハウスメーカーは、関わる仕事の規模が大きいため責任も重大です。
その分、お客様の一大イベントに携われる喜びもあります。
工務店
業種の2つ目は、工務店です。
工務店は、地域に密着している企業を指します。
ハウスメーカーとは異なり、地域に根差した建設ができるのが特徴です。
工務店で働くメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット |
地域貢献ができる お客様のニーズに柔軟に対応できる 裁量が大きい |
デメリット |
学べる技術の質は工務店によって異なる 受注状況が不安定 住宅展示場がないため、完成後にギャップが生まれる |
工務店は、ハウスメーカーと比較して会社の規模が小さいため地域や自社独自の色が強く出せます。
お客様の要望に柔軟に応え、理想の家づくりに携わりたい人には向いていると言えます。
建築設計事務所
業種の3つ目は、建設設計事務所です。
建設設計事務所は、お客様の理想の住宅を設計する企業です。
とくに、間取りやデザインをイチから作り上げる「設計」と設計どおりに工事が進んでいるか、客観的に確認する「監視」の業務に分かれます。
建築設計事務所で働くメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット |
お客様と一緒にイチから設計に携われる デザインや設計に専念できる 国家資格のため独占事業である |
デメリット |
住宅全体には関われない 業務内容が資格の有無に影響される |
【住宅業界とは】住宅業界の職種
住宅業界の職種を4つ紹介します。
- 施工管理
- 設計
- 営業
- 研究開発
職種は、実際に自分が担当する仕事のため、住宅業界に興味がある人はしっかり把握しておきましょう。
それぞれ密接に関わってはいますが、担当する仕事内容は全く異なるため注意が必要です。
住宅業界には興味があるが、どの仕事に就きたいのか決まっていない人は、以下の章から参考にしてください。
施工管理
職種の1つ目は、施工管理です。
工事がスケジュールどおりに進んでいるのか、設計図と相違がないかなど全体をマネジメントする仕事です。
仕事内容を4つに分けて詳しく紹介します。
主な管理 |
仕事内容 |
工程管理 |
工事にかかる時間、人手を計算し納期に間に合うように調整する |
品質管理 |
設計図に沿った工事ができているか確認しながら、質の高い住宅が建設できるよう監視する |
安全管理 |
現場で働く人たちの安全管理を行い、安心して働ける環境づくりを行う |
原価管理 |
材料費、人件費など無駄がないか計算し、低コストで質の高い住宅が建設できるように管理する |
設計
職種の2つ目は、設計です。
お客様の要望を叶えるために必要な図面を作るのが主な仕事内容です。
仕事内容は3つに分けて詳しく紹介します。
仕事内容 |
詳細 |
お客様のヒアリング |
打ち合わせを行い、理想の間取りを作る |
設計図の作成 |
CADソフトを使い、設計図を作成 |
業務補助 |
建築士の指示のもと、業務の補助を行う |
設計できる住宅の規模には資格の有無によって明確に制限があるため注意が必要です。
無資格の場合、30平方メートル以下(木造は100平方メートル以下)2階建て以下の建築物が設計が可能です。
これ以上の規模の住宅設計を行いたい、キャリアアップしたい人は、二級建築士、一級建築士と資格を取得するようにしましょう。
営業
職種の3つ目は、営業です。
住宅の購入を検討しているお客様をサポートし、販売につなげる仕事です。
新規顧客の獲得に向けて宣伝、集客活動や、モデルルームの見学に来たお客様に対して住宅の魅力を伝える役割を担います。
初期段階からの相談相手となるため、丁寧にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築していきましょう。
最初から最後まで顧客と関わるため、会社の顔になるため、身だしなみやマナー、立ち振る舞いには注意しましょう。
さらに営業職を希望する人は、顧客の要望をヒアリングし、ほかの職種にも共有する役割もあるため、コミュニケーション能力は磨いておきましょう。
研究開発
職種の4つ目は、研究開発です。
高品質で安全な住宅を建設するために必要な研究をするのが仕事内容です。
仕事内容を4つに分けて詳しく紹介します。
仕事内容 |
詳細 |
新技術の開発 |
ITやAIを使い、より住みやすい環境づくりの開発を行う |
設備機器の改良 |
使用される資材や設備の改良を行い、耐久性や安全性を向上させる |
エネルギーの効率化 |
断熱性能を向上させ、省エネルギーで暮らせる住宅づくりの実現を目指す |
安全性の向上 |
耐震性、耐久性を向上させ自然災害に強い住宅 |
研究開発は、将来の住宅業界に貢献する仕事です。
とくに災害が多い日本では、耐震性と耐久性は常に研究の対象になります。
【住宅業界とは】住宅業界に向いている人の特徴
- 相手のニーズ把握ができる人
- 流行に敏感な人
- 柔軟性がある人
- 語学力が高い人
住宅業界はほかの業界と比較して購入頻度は少ないですが、一度の金額が高額です。
そのため、お客様とは密にコミュニケーションを取り、理想の住宅を提供し満足いく買い物になるように努力しなければなりません。
自分が住宅業界に向いているか不安になった人は、以下の章から参考にしてください。
相手のニーズ把握ができる人
向いている人の特徴の1つ目は、相手のニーズ把握ができる人です。
住宅は、人生三大支出の住宅費に該当するため、ニーズを適切に把握できなければ購入しようと思うお客様はいないからです。
ニーズ把握のために、顧客と綿密な打ち合わせを行い、どういうデザインにしたいのか、譲れない機能はあるのか、予算はいくらかなど聞き出す項目は多いです。
しかしニーズ把握とはいえ、こちらが一方的に話を進めるのではなく、顧客目線に立ち一緒に作り上げていく感覚が大切です。
顧客と効果的に信頼関係を築き、要望を上手く言語化できる人は向いていると言えます。
流行に敏感な人
向いている人の特徴の2つ目は、流行に敏感な人です。
住宅業界のトレンドは日々変化するため、流行に疎い人は顧客の要望に最大限応えられないからです。
現在であれば、スマートホーム技術などが注目されています。
こうした新技術は、顧客にとって見慣れない言葉であり、今までの技術と何が違うのか知らない人もいます。
そういった顧客に対してもわかりやすく、丁寧に説明するためにも流行については日々勉強しなければなりません。
そのため、流行の変化に敏感である人や流行を追いかけることが苦手ではない人に向いていると言えます。
柔軟性がある人
向いている人の特徴の3つ目は、柔軟性がある人です。
住宅の建設は、予算や納期が決められています。
限られたお金や時間の中で創意工夫し、顧客の要望を叶える住宅を建設するために柔軟性が必要です。
また突然、顧客の要望が変更になったり、悪天候により工事が遅れたりと急なスケジュール変更を余儀なくされる場合もあります。
さらに建設に関係する企業が多岐にわたるため、連絡ミスや勘違いが発生しやすいリスクもあります。
そうした時に、慌てずに柔軟に対応できる人は、向いていると言えます。
語学力が高い人
向いている人の特徴の4つ目は、語学力の高い人です。
日本の住宅市場は縮小傾向にあり、海外進出を計画・実行している企業が多いためです。
とくにアメリカ、中国、オーストラリア、東南アジアといった国々に進出しているため、英語や中国語といった幅広い語学力を持ち合わせている人は、これからの時代において重宝されるでしょう。
さらに、円安の影響で海外の富裕層が日本の住宅を購入する事例も増加しています。
そうした場合に、契約や手続きの説明相手が海外の顧客になるため、学生時代に留学経験がある人や語学を学ぶことに抵抗がない人は、向いていると言えます。
【住宅業界とは】住宅業界で働く魅力
住宅業界で働く魅力を2つ紹介します。
- 大きな意思決定に関わることができる
- 顧客の要望に直接対応できる
仕事を長期間にわたって続けるためには、やりがいを見つけることが大切です。
しかし、実際に働いたことのない就活生にとっては、イメージしにくいでしょう。
本章では、入社後の姿を想像しやすくするために、住宅業界で働く魅力を紹介します。
就職活動の際に参考にしてください。
大きな意思決定に関わることができる
働く魅力の1つ目は、大きな意思決定に関わることができることです。
住宅建設は、すでに完成している商品をその場で購入し、そこで完結する仕事ではありません。
長期間にわたって打ち合わせや検討を重ねて、初めて購入を決める買い物です。
そこには家族の思いや、これから幸せな生活を送りたいといったさまざまな気持ちが込められています。
このように人生に一度きり買い物を提案、サポートをすることで大きな意思決定に関わることができます。
顧客の人生において貴重な経験を満足いくものにしたいという気持ちがあれば、住宅業界でやりがいを感じることができるでしょう。
顧客の要望に直接対応できる
魅力の2つ目は、顧客の要望に直接対応できることです。
住宅建設は、今あるものをそのままお客様が購入するのではなく、顧客の要望を丁寧に汲み取りながら理想の住宅を作り上げる仕事だからです。
もちろん完成した物件を顧客が選択する場合もあります。
しかし、デザインや機能面、こだわりなど、その顧客が選んだからこその世界に1つしかない住宅を一緒に作り上げられるやりがいもあります。
顧客の要望に一緒に考え、一緒に作り上げていく住宅業界はとても魅力のある仕事でしょう。
【住宅業界とは】住宅業界で有利な資格
住宅業界で有利な資格を5つ紹介します。
- 宅地建物取引士
- 住宅ローンアドバイザー
- インテリアコーディネーター
- ファイナンシャルプランナー
- 建築士
住宅業界は、一部の業務が独占業務のため、資格保持者は重宝されます。
資格によってできる業務内容が明確に法律で定められているからです。
また、資格取得は顧客に対して、効果的に信頼関係を築くきっかけになったり、社内でスキルアップしたりするために有効な手段です。
以下の章でそれぞれの資格を解説するので、自分の興味のある仕事と関係している資格はどれか参考にしてください。
宅地建物取引士
有利な資格の1つ目は、宅地建物取引士です。
不動産取引をおこなうために必要な国家資格だからです。
住宅を販売する際の契約で重要事項を説明したり、書類に記入をしたりするためにはこの宅地建物取引士の資格がないとできません。
資格の詳細は以下になります。
受験資格 |
日本国内に居住する者。年齢や学歴は不問 |
勉強時間 |
200〜400時間 |
合格率 |
約16% |
試験日 |
毎年10月の第三日曜 |
受験料 |
8,200円 |
不動産取引に携わりたい方は、資格取得に挑戦しましょう。
受験資格の間口は広いため、入社までの期間や、入社後にスムーズに合格するためにも今から勉強することをおすすめします。
住宅ローンアドバイザー
有利な資格の2つ目は、住宅ローンアドバイザーです。
顧客に対して、適切な住宅ローンを選択するために必要な知識を証明する民間資格です。
資格の詳細は以下になります。
受験資格 |
年齢、実務経験は不問 |
勉強時間 |
基礎編:約4時間半 応用編:約4時間10分 |
合格率 |
約80% |
試験日 |
年2回(7月下旬、12月上旬) |
受験料 |
Aコース(オンライン+会場):23,100円 |
住宅ローンに関する知識を学びたい人、顧客との信頼関係を築くきっかけにしたい人には、資格取得に挑戦しましょう。
受験資格はなく、資格取得にかかる時間もほかの資格と比較して少なくて済むため、新入社員の方が資格勉強の足がかりにするには最適です。
インテリアコーディネーター
有利な資格の3つ目は、インテリアコーディネーターです。
顧客が住みやすい環境を作るために必要なインテリアに関する知識があることを証明する民間資格です。
資格の詳細は以下になります。
受験資格 |
年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験は不問 |
勉強時間 |
200〜300時間 |
合格率 |
最終合格率:約22〜25% |
試験日 |
年1回(一次試験10月、二次試験12月) |
受験料 |
①基本コース(一次試験と二次試験の合計):14,850円 ②一次試験先取りタイプ(一次試験のみ):11,550円 |
顧客にとってインテリアは常に目にする部分であるため、インテリア選びは重要です。
内装や家具、照明器具などのインテリアに関するアドバイスをする仕事や内装設計に携わりたい人は、資格取得に挑戦してみましょう。
ファイナンシャルプランナー
有利な資格の4つ目は、ファイナンシャルプランナーです。
顧客の夢や理想を叶えるために必要なお金、保険、住宅ローンなど総合的な知識があることを証明する民間資格です。
1番基本になるファイナンシャルプランナー3級について詳しく解説します。
受験資格 |
FP業務に従事している者または従事しようとしている者 |
勉強時間 |
約100時間 |
合格率 |
約80〜85% |
試験日 |
テストセンターにて開催のため随時受験可能 |
受験料 |
学科:4,000円 実技:4,000円 |
住宅の建設には、住宅ローンや保険などさまざまなお金が携わってきます。
また不動産投資や運用をするためにも知識は必要です。
こうした、不動産のお金に関わる相談者の力になりたい人は、ぜひ資格取得に挑戦してください。
建築士
有利な資格の5つ目は、建築士です。
建築法に定められた法律に沿って建物の設計や工事の監理をする国家資格です。
建築士は一級建築士、二級建築士、木造建築士の3つに分かれます。
最上位の資格である一級建築士について詳しく解説します。
受験資格 |
大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等において指定科目を修めて卒業した者 二級建築士 建築設備士 その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等) |
勉強時間 |
初学者:約1000〜1,500時間 実務経験者:約700〜1,000時間 |
合格率 |
約15〜22% |
試験日 |
学科:毎年7月第四日曜日 設計製図:毎年10月第二日曜日 |
受験料 |
17,000円 |
一級建築士は取得が困難な分、顧客からの信頼を得やすいです。
さらに、大規模な商業施設や体育館などの公共施設の設計が国土交通省から許可されます。
将来、住宅業界で大きなプロジェクトや幅広い種類の建設に携わりたい人には必須の資格になります。
【住宅業界とは】志望動機に盛り込むべき内容
志望動機に盛り込むべき内容を4つ紹介します。
- なぜ住宅業界を志望するのか
- なぜその企業を志望するのか
- 住宅に関するエピソード
- 自分は企業にどのように貢献できるか
面接において志望動機は、面接官に対してどれくらい入社したいのか、働きたい気持ちがあるのかなどを伝えるのに有効な手段の1つです。
面接官に伝えるべき志望動機作りに迷っている人は、以下を参考にしてください。
なぜ住宅業界を志望するのか
盛り込むべき内容の1つ目は「なぜ住宅業界を志望するのか」です。
面接官は、志望動機を通じて住宅業界の知識をどれくらい持っているかを評価します。
例えば「一生に一度の買い物をサポートしたい」や「成果が未来に残る仕事をしたい」など理由を具体的に伝えることで、業界分析をしてきたことの説得力が生まれます。
なぜその企業を志望するのか
盛り込むべき内容の2つ目は「なぜその企業を志望するのか」です。
面接官は、志望度合いを確認するために、なぜ弊社を志望するのか質問します。
この質問に対して論理的に回答できれば、面接官に効果的に志望度が高いことをアピールできます。
反対に、曖昧な返事や競合他社にも通じるような内容であれば、志望度が低いと評価されるため注意しましょう。
志望理由を探す際には、企業理念、キャリアパス、職場環境などのさまざまな角度から情報を集め比較することで見つけやすくなります。
志望理由は人によってさまざまです。
自分にとって自信を持って説明できる志望動機を作りましょう。
住宅に関するエピソード
盛り込むべき内容の3つ目は「住宅に関するエピソード」です。
住宅に関するエピソードを面接官に伝えることで独自性が増加するからです。
企業理念への共感などは、志望動機になりやすい反面で、ほかの就活生と被ってしまう恐れがあります。
そのため、住宅に関する話題を途中で挟むことで、志望動機にオリジナリティと説得力が生まれます。
さらに面接官は、1日に何人もの就活生の履歴書を読んだり、会って話したりします。
似たような志望動機に設定してしまうと、ほかの就活生に埋もれてしまいます。
面接官の目に止まるためにも、学生時代の経験や住宅に興味を持ったきっかけを加えましょう。
そうすることで、志望動機に独自性が生まれ採用に有利になります。
自分は企業にどのように貢献できるか
盛り込むべき内容の4つ目は「自分は企業にどのように貢献できるか」です。
面接官は、入社後にどれくらい活躍してくれるのか、事前に見極めたいからです。
例えば、海外進出を計画している企業にとって、語学力に自信がある就活生は、とても魅力的に感じます。
このように企業視点に立って想像することで、入社後にどのような貢献ができるか想像しやすくなります。
さらに、志望動機に数字や固有名詞を追加することで、面接官はより納得しやすくなるため、不自然にならない程度に盛り込みましょう。
【住宅業界とは】志望動機例文紹介
志望動機の例文を5つ紹介します。
- 課題把握能力
- 責任感
- 柔軟性
- ボランティア活動
- 長期インターン
志望動機は、面接で必ず質問されます。
そのため、自信を持って説明できるように準備しておきましょう。
また、自分にしかない体験や考えを盛り込むことでよりオリジナリティが生まれます。
志望動機の作成に苦戦している人は、以下の例文を参考にしてください。
課題把握能力
私の強みである課題把握能力を駆使することで、御社で活躍できると考えたため志望しました。
学生時代に飲食店でアルバイトをしていました。
グルメサイトでは、悪い評判はないのですが来客数が減少傾向にありました。
そこで私はリピーターを増やすために、リラックスできる空間作りに努めました。
落ち着くBGMに変更し、隣客と目線が合わないように仕切りを設けました。
その結果、リピーター数が先月と比較して10%増加しました。
この強みを生かして、入社後はお客様の課題を1つずつ把握し解決できるように努めます。
責任感
私が貴社を志望した理由は、責任感ある仕事をしたいと考えたからです。
住宅購入は人生で幾度とない大きな買い物です。
そのため、両親が貴社からマイホームを購入した際に少しも後悔をしていない姿を見て不思議に思いました。
両親に話を聞くと、担当してくださった営業、設計士、施工管理の方と全ての方が満足いく仕上がりにしてくれたからと教えてくれました。
このような理由から私は、貴社で責任感はありますが、顧客の夢を叶えるためにも日々貢献したいと考え志望しました。
柔軟性
私が貴社を志望した理由は、柔軟性のある仕事ができると考えたからです。
貴社は、お客様との打ち合わせを重要視しているため、満足度の高い住宅を建設されています。
当初は、お客様の要望を全て叶えることは不可能だと決めつけていました。
しかし、カジュアル面談をさせていただいた際に、営業の方が目を輝かせながら、どうしたらお客様の夢を叶えることができるか試行錯誤されている姿に感動しました。
お客様それぞれにあった、オンリーワンの住宅設計をするために、最初から決めつけるのではなく、柔軟性を持って業務に取り組みたいです。
ボランティア活動
私は、被災地のボランティア活動に参加した際に、いち早く貴社が仮設住宅の建設に取り組んでいる姿に感動し、貴社を志望しました。
私は資格や経験がないため、瓦礫の撤去しかできませんでした。
しかし、貴社は限られた時間、お金、資材の中でどうしたら質の高い仮設住宅が建設できるか試行錯誤されていました。
自社の利益獲得も大切ですが、社会貢献のためであれば資材を全く厭わない姿に、私は働いてみようと強く思うようになりました。
長期インターン
私は貴社の長期インターンに参加し、自分の価値観と貴社の行動理念がマッチしていることに気がつき志望しました。
私は、経営学の授業で顧客満足度が経営に大きく影響することを学びました。
そのため、仕事では顧客満足度を高める仕事をしたいと考えています。
そうした時に貴社の長期インターンに参加しました。
顧客を第一優先し、何度も打ち合わせを行い、些細な質問や不明点に対しても丁寧に答えている姿に感動しました。
このように、顧客満足度を高めるために一切妥協しない仕事に私も携わりたいと考え、貴社を志望いたします。
【住宅業界とは】添削してもらおう
履歴書の書き方がわからず迷っている人、いつも書類選考で不採用になり困っている人はいませんか?
面接官の目に止まる履歴書を作成したい人は、ジョブコミットがおすすめです。
就職活動のプロが、履歴書の添削をしてくれます。
まずは、無料登録をして、個別相談会に参加してください。
あなたにしか書けない履歴書作りをサポートしてくれます。
おわりに
住宅業界は、日本市場に留まらず、海外進出を積極的に行っている業界です。
日本で活躍したい人はもちろんのこと、海外で仕事をしたい人にもおすすめの業界に変化しています。
このように住宅業界は今まさに変化している途中のため、流行に敏感な人や柔軟性のある人にとって強みを生かせる仕事でしょう。
また国家資格を取得することで、できる仕事の幅や、顧客の要望により応えられるようになります。
少しでも興味がある人は、住宅業界に応募してみてはいかがでしょうか。