業界研究のやり方とは?業界研究を行うべきタイミングや役立つものを徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・業界研究について
・業界研究の目的
・業界研究の方法
・業界研究に役立つもの

この記事をおすすめしたい人

・業界研究をまだしていない人
・業界研究について知りたい人
・業界研究の方法について知りたい人
・志望業界研究に時に役立つものを知りたい人

はじめに

就活において業界研究は非常に重要なものの1つではありますが、なかなかやり方が分からずに頭を抱えている人も多いでしょう。

そこで今回は、業界研究のやり方や行うべきタイミング、役立つものについて徹底的に解説します。

【業界研究のやり方とは】業界研究とは

まず、業界研究とは何であるのかについて簡単に定義をおさえておきましょう。

業界研究とは、その名の通り世の中の業界について理解を深めることです。

自分がどのような業界に就職したいのかを考えるために行う、非常に重要な作業の1つであると言えます。

業界研究をしっかり行わなければ理解が浅いまま就活に臨むことになり、内定を得られる可能性は低いです。

また、もし内定をもし得られたとしても、就職後に違和感を感じ、早期離職につながってしまう可能性があるため、しっかりと行う必要性があります。

【業界研究のやり方とは】業界研究の目的

では、業界研究を行うにあたっては、どのような目的があるのかについて考えてみましょう。

業界研究を行うメリットには大きく分けて2つあります。

業界の知識を得る

業界研究を行うことで業界についての知識を深めることができます。

例えば、その業界ではどのようなものが流行しているのか、どのような企業が牽引しているのか、などについて理解できます。

それだけでなく、どのような能力が求められているのか、どのような人が向いているのかについても理解できるため、自分がその業界で活躍できるか、ある程度イメージすることも可能です。

もし、活躍できないと判断した場合は、他の業界を研究してみるのも選択肢の1つです。

諦めきれない場合は、就活本番までに適正を手に入れられるように取り組むのも良いです。

業界への適性を見極める

業界研究の目的の1つとして、業界への適性を見極めることが挙げられます。

自分自身がその業界で適応し、長期にわたって働き続けられるかを見極めることを心がけましょう。

業界研究を通じて、自分の興味や強み、価値観がその業界の特性や求められるスキルとどの程度合致しているのかを判断することが重要です。

例えば、IT業界であれば技術革新の速さに対応できる柔軟性や新しいことを学び続ける意欲が求められます。

一方、製造業では品質管理やプロセスの改善に注力する継続的な改善意識や集中力が重要です。

このような業界特有の特性を理解し、自分の性格やスキルがそれらに適しているか見極めることで、自分がその業界で成長できるか、また満足して働けるかどうかを判断する材料となります。

また、業界が抱える課題やトレンドを把握することで、自分がどのようにその課題に貢献できるのかを考える機会にもなるでしょう。

このように、業界研究はただの情報収集ではなく、自分と業界の適性を見極めるための重要なプロセスなのです。

志望業界を絞る

興味関心の幅が広い人にとって、志望する業界を絞ることも非常に重要です。

なぜならば、色々な業界が魅力的に感じられてしまった場合、なかなか絞って業界研究を行うことができず、業界知識を深められないだけでなく、どの企業を受けるのかについてもなかなか決まらなくなってしまうからです。

業界の中でも、どれが長く働きたいと思えるのか、自分に適性があるのかについて考えてみましょう。

志望業界を深く知る

志望業界を深く理解することも業界研究のもう1つの重要な目的です。

興味を持った業界についてさらに研究を深め、その業界ならではの特徴やビジネスモデル、市場の動向などの知識を深めることが重要です。

例えばファッション業界はトレンドの移り変わりが早く、常に新しいデザインやマーケティング手法が求められます。

このように、業界の特徴を理解することで、なぜ自分がその業界に魅力を感じたか、また、自分の過去の経験がどのように役立つのかを具体的に言語化できるようになります。

そして、業界の将来性や今後の展望を知ることも重要です。

業界の将来性や展望について知っておくことで、面接で聞かれた際にもスムーズに回答できるだけでなく、これから自分が長くキャリアを歩むことになるであろう業界の選択が適切かの判断材料にもなります。

【業界研究のやり方とは】業界研究を行うタイミング

果たして、業界研究はいつ行えば良いのでしょうか。

就活に取り組む前にしっかりと行っておきたいところですが、それ以外にもしっかり業界研究を行わなければならないタイミングは大きく分けて3つあるため、確認しましょう。

自己分析後

自己分析が終わった後は、必ず業界研究をするようにしましょう。

自己分析を行った後は自分のことについて理解を深められている状態です。

そのような状態で自分の興味関心に合う業界を考えてみると、スムーズに業界を絞り込めるはずです。

反対に、自分に対しての理解が深まっていない状態で行うと、なかなか業界を絞ることができず、向き不向きが判断できないため、必ず自己分析の後に行うようにしましょう。

エントリー企業を選ぶとき

エントリーする企業を選ぶ時にも、しっかりと業界研究をしておきたいところです。

どの業界や企業に優先的にエントリーすれば良いのか、優先順位をつけて効率的に進められるからです。

色々な企業に興味を持っている人の場合、特にエントリー企業を選ぶ前に業界研究を行っておかないと、大量の企業にエントリーすることになり、一つひとつの企業への対策ができなくなってしまいます。

エントリー企業を選ぶ際は、業界研究を行い、ある程度自分の中で受けたい企業の順位付けを行い、絞り込んでおきましょう。

ES作成時

エントリーシートを作成する際にも、業界研究はしっかりと行っておきたいところです。

ES作成時には業界の志望動機を求められることが非常に多いです。

なぜその業界に入りたいと思ったのか、またはなぜその企業に入りたいと思ったのかについて聞かれた時にスムーズに答えられるようになっておきましょう。

業界研究を行い、理解を深めてから書くと効率的にエントリーシートを作成できます。

【業界研究のやり方とは】業界研究のやり方

では、業界研究はどのように行えば良いのかについても確認してみましょう。

様々な方法がありますが、以下の3つは取り組んでおきたいところです。

どんな業界があるのかを知る

まずはどのような業界があるのかについて理解を深める必要があります。

世の中にはあなたが知らない様々な業界が存在しており、想像以上に多岐にわたるものです。

自分が知らない業界についても触れてみることで意外な興味や適性が見つかり、働きたいと思う企業が見つかるかもしれません。

よって、業界にはどのような企業があるのかについて詳しく分析してみましょう。

業界ごとの特徴をおおまかに把握する

業界ごとの特徴を大まかに把握するのも、業界研究に取り組む上で非常に重要なポイントの1つであると言えます。

業界ごとの特徴をまずは大まかに理解することで、自分がその業界で価値を提供できるのかについて判断できます。

自分がその業界でどのように活躍できるのか、やりがいを持って業務に取り組めるのかなどについて考えることで、業界を絞り込むことも可能です。

気になる業界を絞る

ある程度業界研究が進んだら気になる業界を絞り込むようにしましょう。

興味関心の幅が広い人にとっては非常につらいかもしれませんが、本当に入りたいと思う業界だけに絞り込まなければ就活はなかなか進みません。

自分が最も興味のあるものの中から順位付けをして数個の業界に絞り、インターンや説明会の参加を通じて深く理解をする必要があります。

業界を絞り込めないと、企業研究やインターンに時間を割くことができず、全ての業界に関する理解が中途半端になってしまいます。

【業界研究のやり方とは】業界研究で見るべきポイント

業界研究で見るべきポイント

・ビジネスモデル
・業務内容
・市場規模
・業界が抱えている課題
・業界の将来性

続いて、業界研究において確認するべきポイントについても紹介します。

特に以下の5点を意識して業界研究をすることで、よりスムーズにそして深く業界について理解できます。

業界理解が深ければ深いほど、ESや志望動機の内容もより良いものになるため、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネスモデル

業界研究の際にビジネスモデルを確認することは非常に重要です。

ビジネスモデルとは、企業が「誰に」「何を」「どのように」提供しているのか、そして「どのように収益を得ているのか」という基本的な仕組みのことです。

例えば、小売業界は商品を仕入れて販売することで収益を得ています。

一方、IT業界はソフトウェアのサブスクリプションや広告収入が収益の柱となる場合が多いです。

ビジネスモデルの理解を深めることで、その業界がどのように価値を提供しているのか、どのような市場のニーズに応えるのかが見えてきます。

また、自分の興味や強みがそのビジネスモデルとどの程度合致しているかを考えることも大切です。

自分がその業界で活躍するために必要なスキルや、どのような業務に携わる可能性があるのかを具体的にイメージしましょう。

業務内容

業界研究では業務内容の理解も欠かせません。

業務内容は業界全体で共通していることが多いため、その全体像を把握することが重要です。

例えば、製造業では設計、製造、販売の一連の流れが業務の中心になりますが、それぞれの業界によって重視される部分は異なります。

また、金融業界では資産運用やリスク管理が主な業務であり、これらの業務に対する理解も欠かせません。

自分が希望する業界の業務内容が自分のやりたいことや得意なこととどの程度一致しているか見極めることが、業界選びの鍵となります。

業務内容を詳細に調べることで、日々の仕事がどのようなものかを具体的に想像でき、その業界でのキャリアパスやスキルアップの可能性を考えられます。

また、自分の過去の経験やスキルがどのように活かせるかを把握することで、面接時の自己PRや志望動機をより具体的かつ説得力のあるものに仕上げることも可能です。

市場規模

市場規模を調べることも、業界の現状や将来性を判断する上で非常に重要なポイントの1つです。

市場規模は業界における売上高や販売数量を指し、その業界がどれほどの大きさを持っているのかを示すものです。

市場規模が大きい業界にはそれだけ多くの人員が参入しており、競争が激しい反面、成長の機会も多いと考えられます。

例えば、IT業界や医療業界は近年急速に市場規模が拡大しており、新たなビジネスチャンスが増えています。

一方で、市場が縮小傾向にある業界は競争が激化し、生き残るための厳しい戦略が求められることが多いです。

市場規模の変化を見極めることで、その業界が成長期にあるのか、それとも停滞期にあるのかを理解し、自分のキャリアにどのように影響を及ぼすかを考えましょう。

業界全体の動向をつかむことは、企業研究や就職活動の戦略を立てる上で欠かせないステップです。

業界が抱えている課題

業界が抱えている課題を理解することも、業界全体の理解を深める上で非常に重要です。

例えば、製造業では人手不足や技術者の高齢化が問題視されており、IT業界ではサイバーセキュリティの強化やプライバシー保護が大きな課題となっています。

これらの課題を理解することで、自分がその業界でどのように貢献できるか、どのようなスキルが必要なのかを具体的に考えられます。

また、課題を解決するための具体的な提案や自分の経験を活かしたアプローチを面接で話すことで、志望度の高さや企業への熱意、即戦力としての能力の高さが伝わりやすくなるでしょう。

企業に課題に対する理解が深い応募者は企業にとっても将来的に価値のある人材とみなされることが多いため、業界研究において課題を確認することは欠かせません。

業界の将来性

業界の将来性を見極めることも、長期的なキャリア形成を考える上で非常に重要です。

業界の将来性を調べることでその業界が今後どのように発展するのか、また、どのような新たなビジネスチャンスが生まれるのかを理解できるからです。

例えば、再生可能エネルギー業界は地球温暖化への対応として世界的に注目されており、今後の成長が期待されています。

一方、化石燃料業界は環境規制の強化や市場の縮小が進んでおり、業界全体の変革が求められています。

業界の将来性を把握することで、自分がその業界で長期的に働くことができるか、また新たなスキルや知識が求められるかを判断できるでしょう。

将来性のある業界に目を向けることで、安定したキャリアを築くとともに自分の成長機会が増えるため、業界研究では将来性の視点をしっかりと持つことが重要です。

【業界研究のやり方とは】業界研究時に役立つもの

業界研究時に役立つもの

・就活サイト
・書籍
・会社説明会
・OBOG訪問
・キャリアセンター
・新聞やニュース
・SNS
・就活エージェント

最後に、業界研究時に役立てられるツールについて紹介します。

これらはほんの一例ですが、代表的な8個を紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

就活サイト

このサイトのような、就活サイトを活用するのは業界研究をする上で非常に有力な選択肢の1つであると言えます。

就活サイトは就活生のために作られているサイトであるため、忙しい人でも分かりやすく業界の特徴について説明されていることが多いです。

本メディアにもそれぞれの業界について詳しく紹介している記事が複数あるため、ぜひ参考にしてみてください。

書籍

ある程度時間に余裕があるならば、ぜひとも書籍を用いて業界研究を行いたいところです。

その業界について詳しく紹介している本や業界地図、就活指南書などの書籍を活用することをおすすめします。

これにより非常に詳しく業界について分析することができ、自分が本当にその業界で働きたいのかについて様々な知見をもとに判断できます。

会社説明会

気になる企業があれば、会社説明会に実際に参加してみるのも選択肢の1つです。

実際にその業界の企業の担当者から話を聞くことで、より企業について詳しく理解できます。

また、疑問点などがあればその場で質問ができるため、わからないまま終わることも少ないです。

自分が本当にその業界、またはその企業で働きたいと思っているのかについて、冷静に分析し直すことが可能です。

OBOG訪問

OBOG訪問も積極的に行いたい業界研究の対策方法の1つであると言えます。

実際にあなたが興味のある業界や企業で働いている人の声を聞いてみましょう。

インタビューなどを通じて、現在どのような能力が求められているのか、また、どのようなやりがいがあるのかについて聞くことができれば、あなたは実際に働いているイメージができるでしょう。

ただし、いざ本番になると聞きたいことを忘れてしまうこともあるため、事前に聞きたい内容などについてはまとめておくことが重要です。

キャリアセンター

大学のキャリアセンターを利用するのも業界研究を行う上で、非常に有力な選択肢の1つであると言えます。

大学のキャリアセンターでは業界研究のセミナーや個別の相談会が開かれていることが非常に多いです。

特に就職実績などに力を入れている大学の場合はこの傾向が非常に強いため、就活就職活動が本番化する前にキャリアセンターに行って、色々と相談に乗ってもらうことをおすすめします。

新聞やニュース

新聞やニュースに数回目を通しただけでは業界についての理解をあまり深めることはできませんが、社会的なニュースはあらゆる業界全体に影響を与えます。

つまり、自分が興味のある業界に関連しているニュースが目に入った場合は必ずどのようなことが起こったのかについて確認しておきましょう。

最新情報を収集する習慣を身につけることで就職後も知識をアップデートする姿勢が身につくため、ぜひ新聞やニュースを普段からチェックすることをおすすめします。

SNS

SNSなども、使い方によっては十分業界研究に活用できるものであるため、普段から利用する方はぜひ、一度業界研究にも利用してみてください。

InstagramやTwitterなどから就活について発信しているアカウントも複数あります。

このようなアカウントの情報を見てみるのも選択肢の1つです。

ただし、公式アカウント以外は情報の信憑性などについて吟味が必要であるため、間違っていそうな情報は必ずファクトチェックをするようにしましょう。

就活エージェント

就活については、就活のプロに相談するのが結局のところ最も手っ取り早い方法です。

就活について知識のある社会人から客観的なアドバイスをもらいましょう。

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おわりに

今回は業界研究の重要性やポイント、注意点などについて詳しく紹介しました。

業界研究をしっかり行うことができれば、自分がなぜその企業に入りたいと思ったのかについて明確に説明することができ、ESの内容もクオリティーを上げられます。

ぜひ、本記事を参考に自分に合っている業界は何であるのかを理解した上で就活を進めてください。

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