はじめに
就活を進めるにあたって、まずは企業に書類を提出するところから始まりますが、肝心の書類の結果が返ってこず、モヤモヤしている方も多いでしょう。
そこで今回は書類選考の結果がいつ頃わかるのか、結果が来ない理由や来ない時の対処法、問い合わせをする際の例文をメールと電話それぞれに分けて紹介します。
特に、志望度が高い企業の選考を通過できているかわからないままだと、他の企業の対策にも支障が出る可能性がありますし、メンタル的にも不安定になってしまう可能性があるため、ぜひ参考にしてください。
書類選考の結果が来なくても通過の可能性はある?
まず結論として、書類選考の結果が来なくても、通過している可能性はあります。
予定以上に多くの就活生が応募してきた場合や、優秀な就活生が多く、誰をふるいにかけるか悩んでいるなどの理由で連絡が遅れてしまっている可能性もあります。
また、補欠合格として保留にされている可能性もあります。
したがって、書類選考の結果が多少遅れていたとしても、必ずしも落ちているというわけではありません。
書類選考の結果はいつ頃わかる?
書類選考の結果がいつ頃わかるかについて、以下の2つのトピックに分けて紹介します。
基本的には2週間以内に書類選考の結果が分かることが多いですが、業界や企業の規模によって異なる場合があります。
基本的には2週間以内
多くの企業において、応募締め切りから2週間以内に書類選考の結果が通知されることが一般的です。
早急に選考を進め、次の面接ステージに進む候補者を確定したいという企業側の意図があるからです。
しかし、すべての企業が2週間以内に書類選考を終えるわけではありません。
特に、業務が忙しい時期や応募者数が予想以上に多かった場合、結果の通知が遅れることは往々にしてあります。
また、社内の審査プロセスやスケジュールの調整が複雑な場合も、予定より時間がかかってしまうこともあります。
企業が事前に結果通知の予定時期を公開している場合もあるため、確認してみましょう。
業界や企業規模によっても異なる
書類選考の結果が通知される時期は、業界や企業の規模によって大きく影響されます。
まず、大企業や人気のある業界では応募者数が非常に多いため、すぐに選考が終わらないこともあります。
そのため、結果通知が多少遅れても、過度に気にする必要はありません。
また、選考プロセスが複雑で、各部門との連携が必要な場合、さらに時間がかかることも考えられます。
一方で、中小企業やスタートアップでは迅速な選考が行われる傾向があり、結果が早く通知されることが多いです。
採用担当者が少人数であることや、社内の意思決定が迅速であることが影響しています。
また、業界の特性によっても通知時期が異なる場合があります。
書類選考の結果が来ない7つの理由
書類選考の結果が来ない理由には、様々なものがありますが、大きく分けて以下の7つが当てはまります。
理由を理解した上で、それに当てはまりそうな場合は少し待ってみて、当てはまらなさそうであると判断できた場合は問い合わせてみるのも良いでしょう。
選考開始が提出締切日よりも後だから
書類選考が始まるタイミングは、基本的には提出締め切り日よりも後になることが多く、そのため結果通知が遅れることがあります。
企業によってはすべての応募が揃った後に選考を開始する方針を採用しているところもあるため、締め切り日まで待ってから選考プロセスを開始します。
このような場合、締め切り直後には通知されません。
企業が書類選考を始める前に社内での調整やスケジュール確認を行う場合もあり、それが遅延の一因となることもあります。
不安が募るかもしれませんが、企業の運営方針やスケジュールに依存するため、しばらくは待つ必要があると言えるでしょう。
応募者が多数いるから
企業は一人ひとりの応募書類を丁寧に確認し、適切に評価するため、応募者が多いと、どうしても時間がかかります。
特に大規模な企業や人気のある業界では、数百、時には数千もの応募が殺到することもあるでしょう。
また、応募者の数が多いと、審査にかける時間が増えるだけでなく、選考プロセス自体が複雑化し、各担当者のスケジュール調整も困難になってしまうことがあります。
このため、結果通知が想定よりも大幅に遅れるケースがあるのです。
定休日と重なっているから
企業の定休日や連休が重なると、書類選考の結果通知が遅れる可能性もあります。
例えば、応募締め切り日が週末や連休の直前だった場合、その後の選考業務が企業の休業日と重なるため、結果の通知が通常よりも遅れてしまうことが多いです。
特にゴールデンウィークやお盆などの期間中は企業全体が休暇に入ることが多く、選考プロセス自体が一時的に停止してしまうのです。
したがって、通知が遅れてしまう要因の1つとして覚えておきましょう。
また、企業内部で業務再開後にスムーズに選考が進むように調整が必要な場合、さらに遅延が発生することもあります。
企業のカレンダーや一般的な休暇期間を把握した上で、それに合わせたタイミングで結果を待つようにしましょう。
書類選考に時間を要するから
書類選考において、単なるESの確認だけでなく、動画提出などのクリエイティブ課題が求められる場合、審査に通常以上の時間がかかることがあります。
このような追加の要件がある場合、採用担当者は応募者の適性や能力をより詳細に評価する必要があるため、審査プロセスが複雑化し、さらに時間がかかってしまうのです。
特に動画やクリエイティブ課題の審査は単に内容を確認するだけでなく、企業の求める基準に照らし合わせて評価する工程が含まれるものです。
また、これらの課題が専門的なスキルを必要とする場合、審査に関わる担当者のスケジュール調整や第三者の評価が必要となることもあり、さらに時間がかかることも考えられます。
したがって、結果通知が遅れてしまうことは珍しいことではありません。
採用担当者が少ないから
企業によっては、採用担当者の人数が限られている場合もあります。
応募者数が多いと、一人ひとりの書類を確認するのに時間がかかり、結果通知が遅れてしまうことも少なくありません。
中小企業やスタートアップ企業では採用担当者が他の業務も兼任していることが多く、結果的に選考プロセスが遅れがちです。
また、採用担当者が少ない場合、通常の業務に加えて選考スケジュールの調整や面接の日程調整など、様々なタスクが重なり、書類選考の進行が遅れることもあります。
このような状況下では、結果通知が当初の予定よりも遅れる可能性が高いことを覚えておきましょう。
ESを複数人で審査しているから
採用担当者が多かったとしても、ESを複数人で審査している場合にも時間がかかります。
各担当者がそれぞれの業務やスケジュールに合わせてESを確認する必要があるため、全員の審査が完了するまで時間がかかることが多いのです。
特に大企業や慎重な選考プロセスを採用している企業では、複数の担当者が1つのESを確認し、意見をすり合わせるプロセスを行います。
この結果、結果通知が当初の予定より遅れることがあります。
また、担当者間で意見が分かれた場合、さらに時間がかかることもあるでしょう。
合格者を優先して連絡をしているから
書類選考が終了したとしても、企業によっては合格者に先に連絡をすることがあり、このような場合、他の応募者への通知が遅れることがあります。
特に、次のステージに進む、つまり面接の対策を行わなければならない合格者には、早めに通知してあげることで対策の時間を与えようと考えている企業が多いです。
このような理由で、応募者が結果を待つ時間が長くなってしまうことがあるのです。
不採用者には結果が来ないこともある?
企業によっては、書類選考の結果が不採用者に通知されない場合があります。
企業は結果通知の効率を重視し、不採用者への個別の連絡を行わない方針を採用しているところもあります。
特に大規模企業や応募者数が非常に多い企業では、このような方針が取られることが多いです。
結果として、待ち続けても何の連絡も来ないこともあります。
面接対策をすべきか、他の企業への応募や対策をするか判断できなくなってしまうため、一定期間が過ぎても連絡がない場合には不合格と見なしておいた方が良いでしょう。
もしくは、志望度が高い企業の場合はこちらから連絡するのも選択肢の1つです。
選考結果を問い合わせる際の例文については後ほど紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
書類選考の結果が来ない時の過ごし方
書類選考の結果が来ない時にどのように過ごせば良いか悩む人も多いでしょう。
落ち着かない気持ちになるかもしれませんが、何もしないと時間が無駄になりますし、不安が募るため、以下の4つの対策に取り組んでみてください。
口コミサイトを見る
書類選考の結果が来ない時は、口コミサイトをチェックするのも1つの手です。
口コミサイトでは他の応募者が経験した選考プロセスや企業の内部事情についての情報が公開されていることがあります。
特に、選考結果の通知時期に関する具体的な情報や面接内容に関するアドバイスが共有されていることが多いです。
もし口コミに「書類選考の結果がなかなか来なかった」と記載されているならば、特に焦る必要はありません。
また、口コミサイトを活用することで、企業の職場環境や社員の声など、応募前には知れなかった詳細な情報が得られることもあります。
ただし、口コミサイトの情報はあくまで個人の体験に基づいているため、すべてを鵜呑みにせず、複数の情報源から得た内容を総合的に判断することが大切です。
次の選考対策をする
書類選考の結果を待っている間に、通過している前提で次の選考に向けた準備を進めるのも有効です。
特に、面接対策やさらなる企業研究を行うことで、次のステージに進めた場合、自信を持って臨むことができます。
また、これまでの書類選考の結果を振り返り、改善点があれば修正を行いましょう。
これにより、次回以降の選考でより高い評価を得られる可能性が高まります。
ただし、通過している可能性が低いにもかかわらず、選考対策を行うのは時間の無駄になってしまいます。
よって、他にも受けている企業があるならば、そちらの対策に力を入れるのも選択肢の1つです。
いずれにせよ「何もしない」よりは、次の選考対策や他の企業の対策を進めることを推奨します。
他社の書類選考を受ける
書類選考の結果を待つ間に、他の企業の選考に並行して応募するのも賢明な判断です。
就職活動はスピードとタイミングが重要であり、複数の企業に同時に応募することで選択肢を増やすことができます。
また、複数の選考プロセスを経験すれば、自己分析が深まり、志望動機や自己PRの精度が上がるというメリットもあります。
特に、選考が遅れている企業が1つしかない場合、結果を待つだけでは時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。
そのため、他社の選考に積極的に取り組むことで、万が一、第一志望の企業から良い結果が得られなかった場合にも、リスクを回避できます。
また、他社の選考プロセスを通じて得たフィードバックを元に、自分の応募書類や面接の改善点を見つけることもできるでしょう。
採用担当者に問い合わせる
結果がなかなか来ず、不安で何も手につかない状態ならば、採用担当者に問い合わせて不安を解消するのも1つの方法です。
特に「書類選考の結果は〇〇日までに連絡します」と明示されているにもかかわらず、遅れている場合、連絡をすることは決してマナー違反ではありません。
ただし、問い合わせの際は言葉遣いに気をつけ、企業側に圧力をかけるような表現は避けましょう。
例えば、選考結果通知の予定について確認する形で問い合わせを行うと良いでしょう。
問い合わせを行う際の注意点と例文については次の見出しで紹介していますので、参考にしてください。
書類選考の結果を問い合わせる際の注意点
書類選考の結果について問い合わせる際には、以下の3つの注意点を踏まえた上で、相手に失礼のないよう心がける必要があります。
資料やメールを再確認する
書類選考の結果を問い合わせる前に、まずは応募時に受け取った資料やメールを再確認しましょう。
企業からの連絡には選考結果の通知時期が記載されていることが多いため、その情報を見落とさないことが大切です。
特に、応募要項や自動返信メール、選考プロセスに関する案内には結果通知に関して記載されていることが多いです。
もし記載されている期日よりも前に問い合わせてしまうと「しっかりと確認していない」としてマナー違反と見なされ、企業側に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
担当者に敬意を示す
書類選考の結果について問い合わせる際には、担当者に対して常に敬意のある態度で接することが求められます。
選考結果が気になるあまり「早く連絡してほしい」という思いから、焦ったり不安になったりすることは理解できますが、その感情を直接担当者にぶつけることは避けるべきです。
くれぐれも、「〇〇日までのご連絡いただきくと伺っていたのですが?」など、遅れていることを責めるような言い方にならないようにしましょう。
相手の時間や立場に配慮したコミュニケーションを意識することが重要です。
特に、電話での問い合わせの際は声のトーンや話し方が相手に直接伝わるため、穏やかな口調で話しましょう。
メールの場合でも、感謝の意を示しつつ、問い合わせを行うことが望ましいです。
企業の採用担当者は多くの応募者とやり取りをしており、普段の業務もこなさなければならないため、忙しい日々を過ごしています。
そのため、問い合わせる際には担当者の負担にならないよう、簡潔で配慮のある対応を心がけることが大切です。
言葉遣いに気をつける
これは当然のことですが、言葉遣いにも十分気をつけるようにしましょう。
メールにせよ電話にせよ、直接的に対話をするため、言葉選びが相手に大きな印象を与えます。
例えば「お忙しいところ恐縮ですが」「ご迷惑をおかけいたしますが」など、相手への配慮が感じられる言葉を用いるようにしましょう。
また、感謝の気持ちを忘れずに伝えることも大切です。
「お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします」など、相手に対する感謝の意を示すことで、問い合わせがよりスムーズに進みます。
書類選考結果を問い合わせる際の例文
続いて、書類選考結果を問い合わせる際の例文について紹介します。
メールと電話、それぞれに分けて紹介しますので、自分が問い合わせるツールに応じて参考にしてみてください。
メールの場合
件名: 書類選考結果のご確認のお願い(〇〇大学〇〇)
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
この度は、貴社の〇〇職に応募させていただきましたが、書類選考の結果につきましてご確認させていただきたく、メールをお送りいたしました。
応募書類は〇月〇日に提出いたしましたが、通常の結果通知が2週間程度と伺っておりましたところ、現在までご連絡を頂戴しておらず、念のため状況を確認させていただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
〇〇大学〇〇学部
氏名: 〇〇
電話番号: 〇〇
メールアドレス: 〇〇
電話の場合
お世話になっております。
私、〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
(採用担当以外の人が電話に出た場合)
新卒採用の書類選考について質問があるのですが、担当の方はいらっしゃいますでしょうか。
(電話を採用担当の方に代わってもらった後)
この度、貴社の〇〇職に応募させていただきましたが、書類選考の結果につきましてご連絡を差し上げました。
応募書類は〇月〇日に提出し、通常の結果通知が2週間程度であるとのことでお待ちしておりましたが、まだご連絡がなく、念のため状況を確認させていただきたく、お電話いたしました。
お忙しいところ恐縮ではございますが、結果のご確認をお願いできれば幸いです。
ご多忙のところ申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
書類選考の結果が来ない時によくある質問
書類選考の結果がなかなか来ないという悩みを抱える就活生の方は少なくありません。
私たちも就活エージェントを運営する中で、多くの就活生の方から「選考結果がなかなか来ない」との質問をいただきます。
そこで、ここからは書類選考の結果が来ない就活生の方々からよくいただく質問を3つ厳選して紹介します。
どれくらい待てば良いですか
書類選考の結果を待つ期間については、企業によって異なりますが、一般的には応募時に通知される予定日が基準となります。
多くの企業は選考プロセスの開始時に結果通知の目安を明記しており、これに従って待つのが基本です。
もしこのような通知がなかった場合は、最低でも2週間は待つようにしましょう。
特に、企業が繁忙期の場合や連休中である場合、通常よりも結果通知が遅れる可能性があります。
そのため、焦らずに余裕を持って待つことが大切です。
また、応募者が多い場合や選考プロセスが複数ある場合は、さらに時間がかかることも多いです。
したがって、あまりにも早い段階で問い合わせを行うと企業側に不快な思いをさせてしまう可能性があります。
事前に通知されている予定日、またはそれがない場合は2週間を基準に、冷静に待つようにしましょう。
結果が自分にだけ届いていないことはあり得ますか
結論として、あなたにだけ結果が届いていないことはごく稀ですが、考えられます。
企業側がメールアドレスを入力ミスしていたり、あなたが迷惑メールフィルターの設定を間違えていて、迷惑メールに振り分けられていたりして通知が届かないこともあるのです。
したがって、応募後に企業からのメールを確実に受信できるよう設定を確認しておくことが大切です。
また、他の応募者の連絡先を知っている場合は連絡を取り、結果を受け取っているかを確認するのも良いでしょう。
どうやったら前向きになれますか
書類選考の結果がなかなか来ないと不安や焦りを感じることが多いですが、その間も前向きな気持ちを持つことが非常に重要です。
まず、他の選考に集中して気持ちを切り替えるのも良いでしょう。
新たな企業に応募したり、面接対策を進めたりすることで、次のステップに向けた準備を進めることができます。
また、息抜きとして趣味に時間を使ったり、友人や家族と過ごしたりすることも大切です。
特に気心の知れた友人や家族に相談することで、1人で抱え込まずに気分転換を図ることができます。
このように、ただモヤモヤしながら待つのではなく、結果を待つ時間を有効に活用し、別の選考の対策をするか、思い切ってリフレッシュを図るなど、何かしら対策を取りましょう。
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まとめ
今回は、就活において書類選考の結果がなかなか来ない時の原因や対策、そしてどのように過ごせば良いかについて詳しく紹介しました。
書類選考は、必ずしも決められた期日に結果が帰ってくるわけではなく、様々な理由から結果の通知が遅れてしまうこともあります。
就活生の方々の中にとって最優先事項である「結果」が遅れると不安が募るものですが、本記事で紹介した内容を元に「別の企業の対策をする」「思い切って問い合わせをする」「リフレッシュのために趣味に取り組む」などして、気分転換を図るのも良いでしょう。