はじめに
就活生のなかには「就活のスケジュール管理はどのようにおこなえば良いの?」と気になっている方もいるでしょう。
就活のスケジュール管理を効果的におこなえれば、余裕が生まれたり、選考の対策に時間が割けたりとメリットも多くなります。
そこで今回は、おすすめの就活スケジュールの管理方法や注意点、ポイントを解説します。
就活スケジュールの管理を徹底しよう!
そもそもスケジュール管理は、社会人になってからも求められるスキルのひとつです。
スケジュール管理ができていないと、納期までに成果物を提出できない、定時で仕事が終わらないなどさまざまなリスクにつながります。
そのため、就活の段階からスケジュール管理の習慣をつけておくと、就活がスムーズに進むことはもちろん、社会人になってから活きるスキルとなります。
効率的かつ効果的な管理方法を見つけ、就活にも社会人生活にも役立てましょう。
就活スケジュールを上手に管理するメリット
就活では、複数の企業の選考を同時進行で受けたり、各種エントリーや資料の締め切りが定められていたりと、スケジュールが煩雑となります。
その分、スケジュール管理をうまくおこなえば、よりメリットも大きくなるでしょう。
ここではスケジュール管理のメリットを4点ご紹介するので、自分なりの管理方法を見つける参考にしてみてください。
就活を効率的に進めることができる
就活を効率的に進められるのは、スケジュール管理の大きなメリットです。
就活ではやらなければならないことが多くあり、何も考えずに手をつけると、締め切りギリギリになってしまったり、忙しすぎて他のことに手が回らなくなったりしてしまうケースもあります。
そのため、効率的に就活を進めるには、スケジュール管理は非常に大切です。
しっかりとスケジュール管理できていると、日程の把握や優先順位の設定がしやすくなります。
日程を把握できていれば、うっかり大切な予定を忘れてしまったり、締め切り直前に慌てて対応したりするリスクが軽減されます。
また、優先順位が設定できると、志望度の高い企業の選考により注力しやすくなるでしょう。
エントリー忘れを防げる
エントリー忘れを防ぐためにも、就活スケジュールの管理は有効です。
就活が始まると、同時進行でさまざまな企業の選考を受けなければなりません。
選考を受けるにあたってはまずエントリーが必要ですが、同じ時期に多くの企業のエントリーを済ませなければならないケースもあります。
しかし企業によって締め切りは異なるため、うっかりしているとエントリー期限が過ぎてしまうこともあります。
エントリーができないと、その後の選考をまったく受けられなくなってしまうので注意が必要です。
しっかりとスケジュール管理をして、それぞれの企業の締め切りを把握しておくようにしましょう。
選考対策に十分な時間を割ける
就活スケジュールの管理がしっかりとできていると、選考対策に十分な時間を割ける点も重要なポイントです。
スケジュール管理に時間をとられてしまったり、優先順位付けができずに目の前のタスクをひたすらにこなしていたりすると、面接やグループディスカッションなど選考の対策が疎かになるリスクがあります。
忘れずにエントリーするなどのスケジュール管理も大切ですが、最終的なゴールは企業の内定を勝ち取ることです。
スケジュール管理は効果的かつ効率的におこない、できる限り内定につながるような選考対策に多くの時間を割けると良いでしょう。
プライベートと就活を両立できる
就活のスケジュール管理によるメリットには、プライベートと就活の両立も挙げられます。
就活をおこなう時期は非常に忙しく、うまく時間が使えないとプライベートの時間の確保が難しくなります。
プライベートな時間がないと、リフレッシュしたり十分な休息をとったりできずにストレスが溜まってしまうリスクがあるため、注意が必要です。
とくに就活時期は、心身ともに疲れやすいともいえます。
また、プライベートの時間を持てずに煮詰まりすぎてしまうと、選考でのちょっとしたミスなどにつながるリスクもあります。
忙しい時期だからこそ、プライベートと就活を両立できるようスケジュール管理を工夫してみましょう。
就活スケジュールを上手に管理する方法
複数の企業の選考を同時進行で受けたり、各種エントリーの締め切りが定められていたりと忙しい就活時期において、スケジュール管理は非常に重要なポイントです。
しかし、うまくスケジュール管理をするにはどうしたら良いか、その方法を知らない方もいるでしょう。
ここでは、就活スケジュールを上手に管理するための5つのステップをご紹介します。
①やるべきことをリスト化する
就活スケジュールを上手に管理するための最初のステップは、やるべきことのリスト化です。
就活の選考には、エントリーから一次面接、二次面接と段階があります。
さらに複数の企業の選考が同時進行で進むため、スケジュール管理が煩雑になりやすい点が特徴です。
そのため、まずはすべてのやるべきことをリストアップし、全体像を把握することが大切です。
リストアップする際は、やるべきことの大きさに関わらず、すべてを網羅的に書き出すことを心がけましょう。
エントリーシートなど各種締め切りはもちろんですが、選考の準備や就活で必要な物の買い出しなどもリストに含めます。
また「面接対策」など大きく括るのではなく「自己分析」や「大学のキャリアセンターへ相談に行く」など細分化してリストアップすると効果的です。
②タスクの優先順位をつける
就活スケジュール管理の2つ目のステップは、タスクの優先順位をつけることです。
やるべきことをすべてリストアップした後、それぞれに優先順位をつけて何から取り組むのが良いのかを明確にします。
もちろんやるべきことは基本的にすべて着手しなければなりませんが、闇雲に手をつけてしまうのは避けるのが良いです。
なぜなら、重要度の低いタスクに時間を要してしまったり、重要なタスクが後回しになってしまったりするリスクがあるためです。
そのため、優先順位をつけて重要なタスクは何かを明確にし、重要なタスクから効率的に取り組みましょう。
優先順位をつける際は、自分の就活の目標と現在のフェーズを照らし合わせて検討していくのがおすすめです。
③タスクに費やす時間を計算する
タスクの優先順位をつけた後、3つ目のステップとして挙げられるのが、タスクにかかる時間の算出です。
1つのタスクにどの程度時間をかけるのかを決めておかなければ、締め切りを過ぎてしまうタスクが発生する恐れがあります。
優先順位が高いからといって、いくらでも時間をかけて良いわけではありません。
また、優先順位が低いタスクだからといってのんびりおこなっていると、時間がもったいないといえます。
そのため、それぞれのタスクにどのくらい時間が必要かの計算が大切です。
そのうえで、各締め切りに間に合うかなどの観点から、無理のないスケジュールを立てるとより効果的といえます。
最初は時間の見積もりが難しいかもしれませんが、インターネットで調べてみたり実際に着手するなかで時間を更新していったりなど工夫しましょう。
④カレンダーに記載する
就活スケジュール管理の4つ目のステップは、カレンダーへの記載です。
整理したタスクをただメモ書きしておくだけだと、忘れてしまったり毎日の予定がわかりにくかったりします。
予定がわかりにくいと、別の予定を入れてしまって計画通りにタスクが進まないケースもあるため、注意が必要です。
そのため、優先順位をつけて時間まで計算したタスクをカレンダーに落とし込みましょう。
カレンダーにまとめていくと、毎日の予定がぱっと見でわかりやすくなります。
今何をすべきなのかがわかると、計画的に、そしてよりスムーズにタスクを進行できます。
くわえて、カレンダーのリマインダー機能の活用もおすすめです。
タスクの前日などにリマインド通知を設定しておくと、うっかり忘れてしまうリスクが減ります。
⑤タスクに費やした時間をメモしておく
就活スケジュール管理の最後のステップは、タスクにかかった時間の記録です。
事前にタスクにかかる時間を計算していたとしても、実際にタスクに取り組むなかでその通りに進むとは限りません。
とくに就活が初めてであれば、見積もった時間よりも大幅に時間がかかったり、逆にまったく時間がかからず終わったりするケースもあります。
そういった実際にかかる時間は、次回以降のスケジュール作成時に有益な情報です。
そのため、実際にタスクに費やした時間はメモしておくようにしましょう。
カレンダーのメモ欄に記載したり、リストを作って記録していったりできると良いです。
次回以降に記録した時間を活用すれば、より正確なスケジュール管理が可能となります。
就活スケジュールの管理におすすめのアプリ・ツール
ご紹介した通り、就活スケジュール管理にはステップがあります。
しかし、実際に管理するにあたってどこにメモしていけば良いのか、カレンダーは何を使えば良いのかなど不安に思う方もいるでしょう。
ここでは、就活スケジュールを上手に管理するためにおすすめのアプリやツール3選をご紹介します。
自分に合ったアプリやツールを見つけて、効率的にスケジュールを管理しましょう。
Googleカレンダー
Googleカレンダーは、オンラインで就活のスケジュール管理をするのにおすすめのアプリです。
スマートフォンやパソコンから手軽に予定の追加ができます。
さらに説明欄に詳細を記入できたり、リマインド通知を設定できたりなどの機能も便利です。
説明欄にはリンクをそのまま貼れるほか、ファイルの添付もできるため、近年で増えているオンラインでの説明会やインターンにもぴったりです。
GoogleカレンダーはGoogleが提供しているカレンダーで、Googleアカウントを持っていればアプリをダウンロードし無料で利用できます。
紙のスケジュール帳でなく、スマートフォンでスケジュール管理したい方はぜひ詳細をチェックしてみてください。
就活用手帳
スマートフォンではなく紙でスケジュール管理したい方には、就活用手帳がおすすめです。
さまざまなメーカーから販売されていて、1冊で必要な情報を管理できます。
レイアウトやデザインはそれぞれのため、自分に合った1冊を見つけられると良いでしょう。
就活手帳のメリットは、手書きで予定やタスクをメモすると記憶にも定着しやすく、うっかり忘れてしまうのを防ぐことにつながる点です。
また、余白に自由にメモ書きができるなど、記入方法が柔軟である点も紙ならではの魅力です。
さらに、スマートフォンと違って、バッテリー切れやデータ損失のリスクがない点もメリットといえます。
紙の就活手帳は、アナログ派の学生の方におすすめのツールです。
選考管理シート
選考状況をオンラインで管理したい方には、選考管理シートもおすすめです。
主にExcelやGoogleスプレッドシートで作成されるツールで、それぞれの企業の選考状況を一目で把握できるツールです。
利用するメリットには、パソコンやスマートフォンから情報の追加や削除が簡単にできることが挙げられます。
また、企業のマイページ情報やHP、面接用のリンクなどの情報を一元管理できる点もメリットです。
提供元によって選考管理シートのファイル形式や機能はさまざまですので、自分に合った選考管理シートを探しましょう。
就活スケジュールを管理する際の注意点
さまざまなタスクが同時に進行する就活において、スケジュール管理は重要なポイントです。
スケジュール管理がうまくできていないと、締め切りまでに提出物が間に合わなかったり、重要度の高いタスクに十分に向き合えなかったりなどリスクが発生します。
ここでは、スケジュール管理に失敗しないために気をつけるべき注意点を3つご紹介します。
無理な予定を組まない
就活スケジュールを管理するにあたり、無理な予定を組まないことは注意点のひとつです。
とにかくどこかの企業から内定がほしいと焦って予定を詰め込みすぎてしまうと、締め切りに間に合わなかったり、気持ちの余裕がなくなったりしてしまいます。
スケジュール管理をおこなう際は、現実的な予定を組むことが大切です。
現実的なスケジュール感であれば、適度な休息を取り入れられ、無理なく就活を進められます。
多少余裕のあるほうが、選考にも落ち着いて対応しやすくなるため、選考にも優位に働きます。
無理な予定を組まないためには、タスクの優先順位付けやタスクにかかる時間の見積もりをしっかりとおこない、計画的にスケジュールを立てることが大切です。
長期的に予定を調整をする
長期的な視点でスケジュール調整をおこなうことも、就活スケジュール管理における注意点です。
就活が始まると目の前の予定で手一杯になり、短期的な視点で予定を調整してしまうケースもあります。
もちろん目の前のタスクを1つひとつこなしていくのも大切ですが、就活は長期にわたっておこなわれるものです。
また、自分のキャリアに関わる重要なターニングポイントでもあるため、焦らず調整していくほうが良いといえます。
長期的な視点でスケジュール調整ができれば、計画的に就活を進められます。
長期的な視点というと難しく聞こえるかもしれませんが、まずは月ごとの計画と日ごとの計画をそれぞれ立ててみるのがおすすめです。
最終的なゴールに向かって、より効果的に予定を管理していきましょう。
先輩の就活スケジュールを参考にする
就活スケジュールを管理する際に参考となる情報に、先輩の就活スケジュールが挙げられます。
初めて就活に挑む場合には、なかなか具体的なスケジュールのイメージがつきにくいものです。
よくわからないまま進めてしまうと、後から「こうしておけば良かった」と後悔してしまうこともあります。
そのためにも、就活を経験した先輩のスケジュールは参考になります。
とくに志望する業界・企業の内定を勝ち取った先輩の就活スケジュールは有益で、効果的なスケジュール管理のヒントをゲットできるはずです。
具体的なイメージを掴み、自分の就活スケジュールの参考にしましょう。
先輩の就活スケジュールは、YouTubeやインターネット上で検索すると見つけられます。
就活スケジュールの管理に関する質問
ここまで就活スケジュール管理に関するポイントをさまざまご紹介しました。
しかし初めての就活でスケジュール管理に取り組むとなると、なかなかスムーズに進まないものです。
不安や疑問があるのは当然ですので、都度解消しながら進めていけると良いでしょう。
ここでは就活生からよく出る質問をご紹介するので、スケジュール管理の参考にしてみてください。
いつスケジュールを立てるべきですか
いつスケジュールを立てるべきなのかについてですが、スケジュールは可能な限り直前に立てるのがおすすめです。
採用選考や説明会などのイベントは、急に入るケースが多くあります。
あまりにも早くスケジュールを立ててしまうと、選考やイベントの日程に合わせて大幅に内容を変更しなければならないため注意しましょう。
具体的には、週の振り返りや翌週のスケジュール設定は週末に、日々のスケジュール設定は前日の晩におこなうと効果的です。
もちろん先々で決まった予定やタスクがある場合は、忘れないよう事前にスケジュールに組み込んでおくのも問題ありません。
1日何時間くらい就活に費やすべきですか
1日何時間ほど就活に費やすべきかは、人によって異なるため一概にはいえません。
たとえば関心のある業界が多く、多く企業の選考を受けたい方は必然的に就活に費やす時間が多くなります。
一方で、企業や分野を絞って就活をしたいと考えていると、比較的少ない時間となる方もいます。
そのため、どの程度時間を費やすべきかはタスクの進捗状況を見て判断するのがおすすめです。
たとえば、重要度が高く、締め切りも近いタスクが多い場合には、しっかり時間をとって対応するのが良いといえます。
もしタスクが少なく余裕があるのであれば、リフレッシュのために就活以外のことをするのも有益かもしれません。
複数企業の選考が被ったらどうすればいいですか
複数企業の選考が被った場合は、まずは日程変更ができないか確認をしましょう。
両方受けられるようにできるのがベストであるため、日程変更ができる場合には優先度の低い企業の日程を変えるのがおすすめです。
メールやHPに日程変更についての記載があればそれに従って、記載がない場合には企業に問い合わせをします。
しかし、場合によっては日程変更ができないこともあります。
そうなると、志望度の高い企業を優先するしかありません。
もし一方を辞退した場合でも、イベントであれば別の日程で開催された際に再度参加できるチャンスもあります。
まとめ
今回ご紹介した就活スケジュールの管理方法や注意点などは、より効果的・効率的に就活を進めるうえで重要です。
スケジュール管理をしっかりとおこなえれば、時間的にも気持ちにも余裕が生まれたり、重要度の高いタスクに時間が割けたりとメリットが多くなります。
「就活のスケジュール管理を具体的にどのようにおこなえば良いかわからない」と不安に思っている方は、今回の記事も参考にポイントを押さえ、自分なりの管理方法を見つけていきましょう。