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学生時代に熱中していることとは?
就職活動において「学生時代に熱中していること」を問われるのは、あなたの興味関心や人となりを理解するための大切な質問です。
たとえば趣味や学業、アルバイト、部活動、ボランティアなど、何かに夢中になった経験は、取り組み方や価値観を表す良い指標となります。
この質問を通して、面接官は単なる活動内容だけでなく、その背景や取り組む姿勢を知りたいのです。
なぜ熱中したことを聞くのか
「熱中していること」を質問する理由は、採用担当者が応募者の適性やポテンシャルを見極めるためです。
以下に、主な意図を3つ挙げます。
- 学生の興味を知るため
- 仕事に熱中しそうかみるため
- 人柄をみるため
学生の興味を知るため
企業は応募者の興味関心を把握することで、その人の価値観や性格を理解しようとします。
「何に熱中したのか」から、個人がどのような事柄に魅力を感じ、どのような行動を取るのかを想像するのです。
また、企業の事業や仕事内容との親和性を確認するためにも、この質問が役立ちます。
たとえば、ゼミの研究内容や趣味がその企業の業務と関係していれば、評価が高まりやすくなるでしょう。
仕事に熱中しそうかみるため
何かに真剣に取り組んだ経験がある人は、仕事にも打ち込む可能性が高いと考えられます。
面接官は「熱中していること」を通じて、応募者が過去にどれだけ努力や工夫を重ねてきたのか、困難を乗り越えた経験があるかを見ています。
さらに、その経験から学んだことが、仕事にも活かせそうかを判断しているのです。
人柄をみるため
「熱中していること」を語る内容や表現から、その人の人柄や価値観を深く理解できます。
同じ活動に熱中していても、その取り組み方や工夫、結果に至るプロセスは人それぞれです。
例えば、趣味のテニスに熱中している場合、自己成長を目指しているのか、チームワークを重視しているのかといった違いが、人柄を浮き彫りにします。
このように、活動内容を通じて応募者の行動スタイルや性格的な強みが評価されるのです。
ガクチカと熱中していることの違いは?
「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」と「熱中していること」は似ているようで異なる概念です。
どちらも自分の経験や価値観を伝える場面で使われますが、企業が求めているポイントが異なります。
ガクチカは、成果や具体的な取り組みに焦点を当てるのに対し、熱中していることは興味や情熱に基づいているため、より柔軟な回答が可能です。
この違いを理解し、それぞれに適した伝え方をすることが重要です。
熱中していることを答える時のポイント
「熱中していること」を答える際には、以下のポイントを押さえて回答することで、説得力を高め、面接官に良い印象を与えることができます。
- なぜ熱中しているか理由を述べる
- 数値で具体的に表す
- 経験からの学びと活かしを伝える
なぜ熱中しているか理由を述べる
まず大切なのは、なぜそのことに熱中しているのかを明確に述べることです。
何かに夢中になるには必ず理由やきっかけがあるため、それを具体的に伝えることで、あなたの価値観や興味関心が相手に伝わります。
例えば、「英語の勉強に熱中しています」と述べるだけでは漠然としていますが、「海外旅行で現地の人と直接コミュニケーションを取りたいと思ったのがきっかけです」と理由を加えることで、取り組みに説得力が生まれます。
数値で具体的に表す
さらに、取り組みの具体性を高めるために、数値や固有名詞を用いると効果的です。
数値を使うことで、どの程度熱中しているのかが相手に分かりやすく伝わり、話に信ぴょう性が増します。
例えば、「週に3回のテニス練習を続け、大会で準優勝しました」といった具体的な成果や頻度を示すと、真剣に取り組んでいる姿勢が伝わりやすくなります。
また、趣味の読書について話す際にも、「年間100冊の本を読んでおり、その内容を読書記録にまとめています」といった具体例を挙げることで、取り組みの深さをアピールできます。
経験からの学びと活かしを伝える
最後に、熱中していることを通じて得た学びやスキルを具体的に述べ、それをどのように仕事に活かせるかを伝えましょう。
面接官が評価するのは、取り組みそのものだけでなく、そこから得られた経験や、それを企業でどう活かすかという視点です。
例えば、「ゼミの研究活動で困難な課題に挑み、チームでの問題解決力を身につけました。
この経験を活かして、貴社でもプロジェクトを成功に導きたいと考えています」といった形で、経験から得たことを仕事のビジョンに結び付けると、説得力が一層高まります。
熱中していることを見つける方法
熱中していることを見つけるためには、自分の興味関心を深掘りし、過去や現在の経験を整理することが重要です。
その中でも効果的な方法として「やりたいことリストを作ること」と「自己分析を通じて過去の熱中したものを見つけること」が挙げられます。
- やりたいことリストを作る
- 自己分析で熱中したものを見つける
- 日常生活の中で集中している瞬間を見つける
やりたいことリストを作る
まず、やりたいことリストを作ることは、自分の興味を視覚化し、熱中できる対象を探るのに役立ちます。
紙やデジタルメモを使って、やりたいことを自由に書き出してみましょう。
旅行に行きたい、スポーツを始めたい、資格を取りたいなど、大小問わず思いつくままにリスト化することがポイントです。
その後、これらのリストをカテゴリごとに分けて整理すると、どの分野に興味が集中しているのかが見えてきます。
例えば、「健康や運動に関連した項目が多い」場合は、フィットネスやスポーツが熱中できる対象になるかもしれません。
自己分析で熱中したものを見つける
次に、自己分析を行うことで、過去に熱中していたものを掘り起こす方法も効果的です。
過去を振り返り、小学生や中学生時代に夢中になっていた趣味や活動を思い出してみましょう。
また、「自分史」を作るのもおすすめです。
学業やアルバイト、趣味、家族や友人との関わりなどを時系列で整理することで、自然と熱中したことや得意な分野が浮かび上がってきます。
このプロセスを通じて、今も続けられる活動や再び取り組んでみたいものが見つかるかもしれません。
日常生活の中で集中している瞬間を見つける
特別な経験がないと感じる人も多いかもしれません。
しかし、は必ずしも華々しい成果や大きなプロジェクトである必要はなく、日常生活の中で熱中していたものや、自然と努力を重ねていたことでもいいのです。
大切なのは、自分が何に興味を持ち、どのように取り組んだかを振り返ることです。
「なぜそれに取り組んでいたのか」「どのように工夫したのか」「その経験から何を学んだのか」を整理しましょう。
大事なのは、何をしたかではなく、どのような姿勢で取り組んだかという点です。
熱中していることの具体例一覧
「熱中していること」は、趣味や学業、課外活動など幅広いものが該当し、企業に対して自分の価値観や興味の方向性を伝える機会になります。
以下に、熱中していることの具体例を紹介し、それぞれのポイントを解説します。
学業
学業に関する熱中していることとしては、大学の勉強や専門分野の研究、資格取得の勉強などが挙げられます。
特に、入社後に活かせる内容であれば、意欲のある人材として評価されやすくなります。
例えば、「データ分析の勉強を進め、統計学の資格取得を目指している」「英語力向上のためにTOEICのスコアアップを目指し、独学で学習を続けている」など、具体的な取り組みを示すことで説得力が増します。
また、学業への姿勢や継続的な努力が伝わると、学習意欲や論理的思考力のアピールにもつながります。
さらに、学業の延長で自主的に勉強していることを伝えると、成長意欲があることを強調できるでしょう。
趣味
趣味は、誰に言われるでもなく自主的に取り組んでいることが多いため、熱中していることとして伝えやすい分野です。
例えば、読書、スポーツ、映画鑑賞、ゲーム、プログラミング、写真撮影、楽器演奏など、幅広いジャンルがあります。
特に、面接官と共通の趣味であれば、会話が弾む可能性もあります。
また、趣味が企業の事業内容と関連している場合、より評価されることがあります。
例えば、ゲーム業界を志望する人が「ゲーム開発を趣味で行っている」と伝えることで、企業との親和性を示すことができます。
一方で、印象が悪くなりそうな趣味であっても、企業との関連性や成長の観点を加えることで、前向きに伝えられます。
課外活動
課外活動としては、ボランティア活動、インターンシップ、留学経験、サークル活動などが挙げられます。
企業側は、単なる経験ではなく、そこから得た学びや、主体的に行動したことを重視します。
例えば、「ボランティア活動で地域の課題を解決するプロジェクトに参加し、チームで協力しながら成果を上げた経験」「海外インターンを通じて異文化の中で主体的に行動し、現地のビジネス環境を学んだこと」などが具体的な例になります。
こうした活動は、積極性や挑戦心を示すことができるため、仕事に対する前向きな姿勢をアピールするのに有効です。
さらに、活動の中でどのような課題に直面し、それをどのように乗り越えたのかを伝えることで、問題解決能力やリーダーシップをアピールすることもできます。
熱中していたことを選ぶ際のポイント
面接で「熱中していること」を聞かれた際に、いくつか候補が思い浮かんだ場合は、優先順位をつけることが大切です。
単に好きなことを話すのではなく、企業側が知りたいポイントを意識して選ぶことで、より効果的なアピールが可能になります。
以下、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
自分の成長が感じられるか
熱中していることを選ぶ際には、その活動を通して自分がどのように成長したかを振り返ることが重要です。
単なる趣味や興味だけでなく、取り組む中で努力したことや得た経験があれば、面接官にも印象に残りやすくなります。
例えば、「読書が好きで年間50冊以上の本を読んでいる」といった話をする際に、「読書を通じて文章力や情報収集力が向上し、レポート作成やプレゼンテーションにも役立てている」と伝えれば、成長の観点を加えられます。
また、スポーツや楽器の習得など、継続的な努力が求められるものは、忍耐力や計画性をアピールすることができます。
自分に影響を与えた経験を明確にすることで、熱中していることが単なる趣味ではなく、自分を成長させるものとして伝えられるでしょう。
企業の求めるスキルや人柄に沿っているか
希望する企業の求める人物像やスキルに合致しているかも、熱中していることを選ぶ際の重要な基準です。
企業が求める資質に関連した内容を話すことで、「この人は当社に合っている」と思ってもらいやすくなります。
例えば、IT企業を志望する場合、「プログラミングが趣味で、独学でアプリ開発を行っている」といった経験があれば、実務への適性を示すことができます。
また、営業職を希望する場合、「アルバイトでお客様対応をする中で、相手のニーズを意識する力が身についた」といった話は、企業の求めるスキルとリンクします。
企業のホームページや採用ページに記載されている求める人材像を分析し、自分の熱中していることと照らし合わせることで、より効果的なアピールが可能になります。
熱中していることの例文7選
ここからは熱中していることを聞かれた際の例文になります。
当てはまるものを参考にしてみてください。
スポーツ観戦
「私が熱中していることはスポーツ観戦です。
特に野球が好きで、年間20試合以上のプロ野球を球場で観戦しています。
好きな球団は○○で、選手のパフォーマンスだけでなく、チーム全体の戦略にも注目しています。
この経験を通じて、物事を俯瞰的に捉え、状況に応じた判断を学びました。
御社のプロジェクトにも、この視点を活かして柔軟に貢献したいと考えています。」
アルバイト
「私はカフェでのアルバイトに熱中しています。
特に、お客様に喜んでいただけるドリンクカスタマイズの提案に力を入れており、新しいメニューのアイデアを積極的に考えています。
その結果、私が考案したカスタマイズメニューが人気となり、リピート率向上につながりました。
この経験を通じて、顧客視点で考え、創意工夫する力を身につけました。
御社での業務でも、創造的な発想を活かして貢献したいと考えています。」
サークル
私は大学のテニスサークル活動に熱中しています。
最初は初心者でしたが、上達するために毎日自主練習を行い、2年間で対抗戦のレギュラーに選ばれるまで成長しました。
練習を重ねる中で、仲間と切磋琢磨する大切さや、試合での冷静な判断力を学びました。
この経験で培った粘り強さやチームワークを、御社のチームプロジェクトに活かしたいと考えています。
ゼミの研究
私はゼミの研究活動に熱中しています。
テーマは『地域観光の持続可能性』で、フィールドワークとして実際に地域住民や観光業者へのヒアリングを行いました。
この研究を通じて、課題を見つけ、それをデータに基づいて分析し、具体的な改善提案を考える力が身につきました。
御社での業務でも、論理的に課題を解決し、持続可能な施策を提案できるよう尽力したいです。
ボランティア
私は大学時代、地域の清掃ボランティア活動に熱中して取り組みました。
特に、定期的に開催されるイベントの運営チームとして、スムーズな進行のための計画と調整を担当しました。
この活動を通じて、多様な人々と協力しながら目標を達成する楽しさを学びました。
また、計画を実行に移す責任感と達成感が得られたことが、私の成長につながっています。
この経験を御社の業務においても活かしていきたいと考えています。
筋トレ
私が学生時代、熱中したことは筋トレです。
健康維持のために始めましたが、取り組むうちに自己成長を実感できる点に魅力を感じるようになりました。
特に、目標を設定し、それに向かって継続的に努力する習慣が身についたことが大きな収穫です。
例えば、「3カ月でベンチプレスの重量を10kg増やす」など具体的な目標を立て、食事管理やトレーニング計画を綿密に立てることで、効率的に成果を出せるようになりました。
また、友人と一緒に筋トレをすることで、お互いに励まし合いながら高め合う楽しさも実感しました。
この経験を通じて、継続力や計画的に目標達成をする力が養われたと感じています。
仕事においても、目標を持ち、着実に努力を積み重ねる姿勢を活かしたいと考えています。
推し活
私は学生時代、「推し活」に力を入れました。
好きなアーティストのライブやイベントに参加するため、全国各地に足を運び、この活動を通して、行動力と時間管理の大切さを学びました。
例えば、遠方のライブに行く際には、チケットの手配、交通手段の確保、宿泊先の予約を計画的に行い、限られた時間と予算の中で最適なスケジュールを組む力が身につきました。
また、ライブやグッズ購入のためにアルバイトを続け、資金を確保する計画性も養われました。
さらに、同じ趣味を持つ人々と交流する中で、人と関わる楽しさや、相手を笑顔にするエンターテイメントの魅力を強く感じました。
この経験を活かし、相手の喜びを大切にする仕事に取り組みたいと考えています。
熱中していることの注意点
「熱中していること」を答える際には、内容や伝え方に注意することが大切です。
不適切な回答は面接官に悪い印象を与え、あなたの評価を下げてしまう可能性があります。
以下のポイントを意識して、効果的にアピールしましょう。
- マイナスイメージのものは避けよう
- 何となくやっているものも避ける
- 何もないと伝えるのは避ける
マイナスイメージのものは避けよう
まず、マイナスイメージを持たれる可能性がある内容は避けるべきです。
たとえば、ギャンブルや過度なゲーム依存、政治や宗教などは、面接官によっては否定的に捉えられることがあります。
また、これらが日常生活に悪影響を及ぼしている印象を与えてしまうと、仕事への意欲や責任感に疑問を持たれる可能性が高くなります。
ただし、内容によってはポジティブに転換できる場合もあります。
たとえば、オンラインゲームであれば「仲間と協力して戦略を練る楽しさに夢中になり、達成感を得ている」といった形で、プラスの要素を強調することが大切です。
何となくやっているものも避ける
次に、何となくやっているだけのものを答えるのは避けましょう。
「特に理由もなく始めた」や「ただ好きだから」といった曖昧な理由では説得力に欠け、面接官に真剣さが伝わりません。
その結果、質問意図を理解していないと判断される可能性もあります。
たとえば、「読書が好きです」と答えるだけではなく、「年間50冊以上のビジネス書を読み、仕事で役立つ知識や視点を学んでいます」といった具体的な取り組みや理由を付け加えることで、回答に深みが生まれます。
何にどのように取り組み、どんな学びを得たのかを明確に伝えることが重要です。
何もないと伝えるのは避ける
また、「熱中していることは特にありません」と答えるのは厳禁です。
このように答えると、何かに情熱を持って取り組んだ経験がない印象を与えてしまい、仕事への意欲や好奇心の欠如と捉えられる恐れがあります。
たとえ些細なことでも、自分なりに熱心に取り組んだ経験を掘り起こして、前向きに伝える努力をしましょう。
たとえば、「ゼミでの研究に熱中しており、課題解決のためにプレゼン能力やデータ分析スキルを磨きました」といったように、学びや成長につながる具体的な内容を伝えると好印象を与えられます。
まとめ
熱中していることを就活で伝える際には、自分の強みやスキルを再確認し、企業にアピールできる内容を選ぶことが重要です。
ガクチカとの違いを理解し、理由や学びを具体的に伝えることで、説得力が増します。
また、企業の求める人材像と照らし合わせることで、より魅力的な自己PRが可能になります。
日常生活の中から熱中していることを見つけ、数値やエピソードを交えて話すことで、印象に残る回答を意識しましょう。