はじめに
早期選考で内定を得ることができれば、早く就活が終わるだけでなく、第一志望の内定を得られなかったとしても心に余裕を持って就活を進めることができます。
そこで、早期選考は何社受けるべきか悩んでいる方も多いでしょう。
そこで今回は、早期選考の概要や何社程度受けるべきかについて紹介します。
早期選考は何社受けるべき?
結論として、早期選考は何社受けるべきかは人によって異なります。
ただし、平均では5社から6社程度にエントリーする人が多いと言えるでしょう。
しかし、あなたが置かれている状況によってもエントリーするべき数は異なるため、後ほど紹介する基準を参考に、何社応募するか検討してみてください。
早期選考を受けるメリット
続いて、早期選考を受けるメリットについて紹介します。
以下のようなメリットを享受できるという点を踏まえ、早期選考を受けることでより多くのチャンスを得ることができるでしょう。
本選考の練習を積むことができる
早期選考に参加することで、実際の採用選考の流れを事前に経験できるため、本選考前に練習を積むことができるのが大きなメリットの1つです。
企業が求めるスキルや質問の傾向を理解し、自己PRや志望動機を適切にまとめるスキルを磨くことができます。
早期選考では面接やグループディスカッションなどの選考プロセスを体験できるため、自分の強みや弱みを確認し、改善する機会が得られます。
また、積極的に挑戦することで自己成長に繋がり、自信を持って本選考に臨むことができるでしょう。
さらに、フィードバックを受けられることも多く、それを元に本選考までに対策を練り直すことができます。
スケジュールを調整しやすい
早期選考は文字通り早い段階で実施されるため、通常の本選考よりも早いタイミングで行われ、スケジュールに余裕を持って臨むことが可能です。
本選考のシーズンに入ると、複数の企業との面接や選考が重なってしまい、選考に参加できないこともあります。
しかし、早期選考はスケジュールが分散されているため、集中して選考を受けることができ、準備時間や面接後の振り返りにも十分な余裕が持てます。
また、時間的制約が少ないため、しっかりと対策を行い、納得のいく状態で面接に臨むことができる点も大きなメリットです。
スケジュールに余裕があることで、焦らずに自分のペースで就活を進め、心身の負担を軽減することができます。
内定を獲得しやすい
早期選考は通常の本選考に比べて応募者が多くないため、競争率が低く、内定を獲得しやすいというメリットもあります。
企業も早い段階で優秀な人材を確保したいと考えているため、選考が迅速に進み、内定を得るチャンスが高まります。
また、早期選考に参加する学生は志望度が高く、企業もその熱意を高く評価する傾向にあります。
したがって、応募者が少ないタイミングで企業に対してしっかりと自分をアピールできれば、内定を得る確率が高まるでしょう。
さらに、早期選考で内定を獲得した場合、本選考に入る前に就活を終えることができ、精神的に余裕を持ちながら卒論作成などに集中できます。
優秀な就活生と出会える
たとえ内定を得られなかったとしても、優秀な就活生の仲間ができるというのも、早期選考を受ける大きなメリットの1つです。
早期選考に参加しているということは、あなたと同じようにモチベーションが高く、熱心に就活に取り組んでいる人ばかりでしょう。
したがって、同じく意識の高い学生と刺激を受け合いながら、自分の成長に繋げることができます。
また、情報交換や切磋琢磨することで、互いに高め合いながら進むことも可能です。
早期選考で出会った仲間は、将来的なビジネスネットワークとしても活用でき、転職の際にも就活仲間が在籍している企業を紹介してくれる可能性もあります。
就活を早く終わらせることができる
最も嬉しいメリットは、就活を早く終わらせることができる点です。
早く就活を終えることで心に余裕ができ、学業に集中したり、卒論をゆっくり書いたり、学生生活の最後の思い出作りに集中したりできます。
大学4年生になると、友人との最後の思い出を作りたい時期になるでしょう。
そのような大切な時期に、就活の対策ばかりしていると、後悔が残ることもあります。
早期選考を利用して早めに内定を得ることで、残りの学生生活を思い切り楽しむことができるのです。
さらに、早期選考で内定を得た場合、企業から就職前の課題が出されることも多いため、しっかりと取り組み、早期内定者同士の懇親会などにも積極的に参加しましょう。
早期選考を受けるデメリット
続いて、早期選考を受けるデメリットについても紹介します。
早期選考にはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。
以下の点を踏まえ、慎重に早期選考を受けるかどうかを検討してみてください。
対策不足で臨むリスクがある
早期選考は通常の本選考よりも早く始まるため、急なタイミングで選考に参加することになります。
その結果、準備不足のまま選考に臨むリスクが高まるのです。
自己分析や企業研究、面接対策が不十分な状態で選考に挑んでしまうと、せっかくのチャンスを逃す可能性があります。
また、早期選考は選考のスピードが速い傾向にあるため、短期間で対策を整える必要がありますが、時間的余裕がない場合、十分な準備ができないまま本番を迎えることになりかねません。
特に企業の求めるスキルや価値観に合ったアピールができなかった場合、内定を逃してしまう可能性が高まります。
さらに、選考に落ちた場合、本選考に再チャレンジできないこともあるため、準備不足で失敗しないよう、事前の徹底した対策が大切です。
本選考を受け直せない可能性がある
早期選考で内定を得たものの、その内定を辞退した場合、企業の本選考を受け直すことができないケースがあります。
特に志望度の高い企業の場合、早期選考で内定を辞退すると、その後の本選考で不利になることも少なくありません。
企業は早期に内定を出すことで志望度の高い学生を確保したいと考えていますが、内定辞退があれば、企業の印象に影響を与え、次回の選考に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、早期選考で内定を得た場合でも、慎重に他の企業と比較し、自分にとって最適なキャリアプランを考えることが重要です。
内定辞退を決定する際には、他の企業の選考状況やオファーを冷静に検討し、急ぎすぎずに最善の判断を下すように心がけましょう。
優秀な学生と争うことになる
早期選考に参加する学生は、就活に対して積極的で準備をしっかりと行っている優秀な学生が多い傾向にあります。
そのため、特に学業や課外活動、インターンシップで優れた成果を上げている学生と競争することになります。
選考基準も高く設定されていることが多いため、自分の経験やスキルが他の応募者と比較して劣っていると感じてしまうと、自信を失い、十分にアピールできないこともあるでしょう。
したがって、競争相手が優秀であることを理解した上で、自己分析や準備をしっかりと行い、早期選考に臨むことが重要です。
自己分析を通じて自分の強みを明確にし、他の応募者に負けないアピールポイントを磨いておきましょう。
内定後に就活モチベーションが低下しやすい
早期に内定を得たことで、安心感が生まれ、その後の就活や自己成長のモチベーションが低下してしまうリスクも存在します。
特に、早期選考であまり志望度の高くない企業から内定を獲得した場合「もうこの企業でいいか」と考えてしまい、その後のスキルアップやキャリアの準備を怠ることがあります。
内定に満足してしまうと、社会人になってから必要なスキルや知識が不足し、現実に直面してから困難を感じることが少なくありません。
企業側も、内定後に内定者の成長を期待して研修や交流会を用意していることが多いため、これらの機会に積極的に参加し、入社後の準備を怠らないことが重要です。
早期選考を何社受けるべきかの基準
続いて、早期選考を何社受けるべきかについて、その基準を紹介します。
それぞれのポイントを確認した上で、自分に合った受け方を検討してください。
1〜2社
早期選考を1〜2社程度に絞って受けることを検討する方法は、就活のスタートが遅かった方や、志望業界がまだ絞り切れていない方に適していると言えます。
このような方は、少数の企業に集中することで、じっくりと自己分析や企業研究を進め、しっかりと準備を整えることができます。
また、少数の企業に絞ることで、時間的な余裕を持ち、より質の高い選考準備を行うことができる点がメリットです。
インターンシップへの参加を重視したい場合も、このようなスタンスが適していることが多いです。
少数の企業にエントリーすることで、選考を慎重に進め、自分に合った企業を見極める余裕を持つことができるでしょう。
3〜5社
早期選考を3〜5社程度受ける選択肢は、ある程度志望業界や企業が決まっているものの、まだ他の業界や企業にも興味があるという方におすすめです。
この範囲でエントリーすることで、特定の業界に縛られることなく、幅広い視点で企業を比較することができ、自分に合った企業を見つけるための準備が整えられます。
また、本選考に向けた練習として早期選考を活用することもできます。
特に、面接やグループディスカッションの経験を積むことで、自己PRや志望動機のブラッシュアップが可能となり、自信を持って本選考に臨めるでしょう。
複数の企業を受けることで、企業ごとの特色を理解し、選考を通じて成長を実感できるはずです。
6社以上
早い段階で内定を獲得したい方、または志望業界が明確に決まっている方は、6社以上の企業にエントリーすることを検討するのも良いでしょう。
複数の企業に応募することで、内定獲得のチャンスが広がり、早期に就活を終える可能性が高まります。
志望業界が決まっている場合は、業界内の複数の企業を受けることで、それぞれの企業の違いや強みを比較することができ、自分に最も合った企業を見極めやすくなります。
また、多くの選考に参加することで、自己PRや志望動機の練度を高めることができ、選考ごとに成長を感じられるでしょう。
万が一内定を得られない場合のリスクを考慮し、多くの企業にエントリーすることで、確実に内定を獲得できる可能性が高まり、精神的な安心感も得られます。
早期選考を受ける際の注意点
続いて、早期選考を受ける際に注意すべき点についても紹介します。
早期選考にはデメリットもあるため、これらの注意点を意識しながら進めていくことが重要です。
選考の進みが早い可能性がある
早期選考では、通常の本選考よりも選考スピードが早いことが多く、短期間で選考が進んでしまうことがあります。
面接やグループディスカッションなどの選考ステップが連続して行われることがあり、他の企業とのインターンや選考のスケジュール調整が難しくなる可能性もあります。
そのため、早期選考に参加する際は、自分のスケジュールをしっかりと確認し、余裕を持って選考に臨めるように準備を進めておくことが重要です。
また、選考の進みが速いと、準備不足のまま選考に臨むリスクが高まるため、時間がない中でもしっかりと対策を行う必要があります。
冬インターンに参加しづらくなる
早期選考と冬のインターンシップの時期は重なることも多く、どちらを優先するべきか迷う場面もあるでしょう。
冬のインターンシップは、企業の業務や文化を深く理解する絶好の機会であり、早期選考と同様に貴重な経験を積むことができます。
どちらを優先するかは自分のキャリアビジョンや就活の進捗状況に依存するため、事前にしっかりと計画を立てることが大切です。
インターンシップを通じて業界や企業の理解を深めたい方は、インターン参加を優先すべきかもしれませんが、早期に内定を得て就活を早く終わらせたい場合は、早期選考を優先するのが良いでしょう。
インターン参加時の質問をされる
早期選考に参加する際、特にインターンシップ経由で選考に進んだ場合、インターン中に学んだことや経験について質問されることが多くあります。
そのため、インターン中の経験を振り返り、自分がどのように成長したのか、またその経験をどのように活かせるかを整理しておくことが重要です。
面接官は、インターンシップでの経験を通じて、学生が企業の業務や文化に適応できるかを見極めるため、具体的なエピソードや学びをアピールする準備をしておきましょう。
また、インターンシップ中に直面した課題や、その解決策についても質問されることが多いため、事前にしっかりと考えておくと安心です。
早期内定の内定承諾期間は無限ではない
早期選考で内定を獲得した場合、企業は内定承諾の期間を設定していることが多いです。
この期間は比較的長いことが多いですが、承諾の意思を期限内に示さないと内定が取り消されるリスクもあります。
内定を得た際には、他の企業の選考状況や自分のキャリアプランを総合的に検討し、焦らずに最善の選択を行うようにしましょう。
また、早期に内定を得ても、他の企業から魅力的なオファーが届く可能性もあるため、内定承諾を急いで決定せずに、慎重に判断することが重要です。
早期選考を何社受けるか悩んでいる際によくある質問
最後に、早期選考を何社受けるべきか迷っている方からよく寄せられる質問に答えていきます。
これらの質問は、就活エージェントでもよく相談される内容であり、記事を読んでくださっている方も気になる項目が多いでしょうから、参考にしてみてください。
早期選考を1社も受けないのは良くないですか?
早期選考を1社も受けないことは、必ずしも悪い選択ではありません。
特に、就活を始めたばかりで自己分析や企業研究がまだ不十分な場合は、早期選考を無理に受けるよりも、まずは自己分析や業界研究をしっかりと行い、準備を整えることが大切です。
早期選考を受けないことで、じっくりと自己分析を行い、自分に合った企業を見極める時間が確保できるため、本選考でより良い結果を得られる可能性が高まります。
また、早期選考に焦る必要はなく、本選考でしっかりと準備をして臨むことができれば、内定獲得のチャンスは十分にあります。
早期選考を受けないことで、逆に本選考でのパフォーマンスを高めることができる場合もあるため、時間をかけて自己分析や企業研究に集中するのも1つの選択肢です。
志望度の低い企業でも早期選考を受けるべきですか?
志望度の低い企業でも、早期選考を受けることで選考経験を積めるというメリットがあります。
特に、面接やグループディスカッションを実際に経験することで、自己PRや志望動機の伝え方を学び、本選考に向けた準備を整えることができます。
また、志望度が低い企業でも、選考を進める過程で新たな魅力を発見できることがあるため、最初は志望度が低くても、後々志望度が高まることもあります。
ただし、注意すべき点は、早期選考で内定を獲得した場合に、その内定を辞退することが他の企業や業界内での評判に影響を与えるリスクがあることです。
内定辞退の際には慎重に対応し、内定を出してくれた企業に誠実な姿勢を見せることが大切です。
冬インターンシップとどちらを優先するべきか?
早期選考と冬インターンシップのどちらを優先するべきかは、自分のキャリアビジョンや就活の進捗状況によって大きく異なります。
冬インターンシップは企業の業務や職場環境を体験できる貴重な機会であり、企業文化や求められるスキルが自分に合っているかを確認する場でもあります。
一方、早期選考は早い段階で内定を獲得できるチャンスであり、特に志望度が高い企業であれば積極的に参加する価値があります。
どちらを選ぶか迷った場合、自分の就職活動の進み具合や志望業界の選考スケジュールを確認し、どちらが自分にとって有益かを判断することが重要です。
また、冬インターンでの経験が早期選考におけるアピールポイントになることもあるため、インターンを経てから早期選考に臨むという戦略も有効です。
就活エージェントならジョブコミット
ここまで、早期選考で何社受けるべきかについて解説してきました。
早期選考を効率的に進め、内定を獲得したい方には、就活エージェントを利用することをおすすめします。
エージェントを利用すれば、ESの添削や面接練習のサポートを受けられるだけでなく、あなたに合った企業の紹介や、非公開求人の情報も得られることが多いです。
特に「ジョブコミット」は完全無料で利用でき、1,000社以上の求人を保有しているため、就活生の方にとって非常に便利なサービスです。
興味がある方は、ぜひ以下のリンクから登録してみてください。
まとめ
今回は、早期選考を何社受けるべきかについて紹介しました。
人それぞれ状況が異なり、エントリーする企業数も異なりますが、この記事で紹介した基準を参考に、自分に合った選考の進め方を考えてください。
早期選考を上手に活用することで、就活をスムーズに進め、成功に導くことができるでしょう。
無理のないスケジュールを立て、早期選考で自分に合った企業を見つけてください。