エントリーシート(ES)で「入社後にしたいこと」「入社後に挑戦したいこと」を聞かれたら、やりたい仕事だけではなく、なぜ挑戦したいのか、その企業でどう実現したいのかまで伝えることが重要です。
結論は「挑戦したいこと→理由・原体験→貴社での実現方法→生み出したい価値」の順で整理すると、企業理解と自分らしさを両立できます。
大きな夢を無理に作る必要はなく、事業や職種を理解したうえで、自分の経験からつながる現実的な挑戦を示しましょう。
「入社後にしたいこと」には具体的な仕事内容を、「挑戦したいこと」には一歩先の目標と理由を中心に答えます。
「入社後にしたいこと 例文」を探している場合は、下の文字数別例文と業界別12例を照らし合わせてください。
企業名や配属先を特定できない段階では、業務領域を示し、将来的に目指す姿と分けて説明しましょう。
回答の順番は「挑戦したい仕事→理由となる経験→応募先で取り組む行動→顧客に届けたい価値」です。
たとえば法人営業なら「顧客の課題を聞き取り、改善につながる提案に挑戦したい」と仕事内容を先に示します。
続けて関心を持った自分の出来事と、具体的に担いたい仕事を書くと抽象的な回答になりにくくなります。
例文に書かれた経験や企業の特徴は架空の参考表現なので、本人の体験と採用情報に必ず置き換えてください。
結論は「取り組みたい仕事 → 関心を持った経験 → 入社後の具体的な行動 → 顧客・社会に届けたい価値」の順にまとめます。
たとえば「企業の業務改善を支援したい」なら、経験は「アルバイトで二重入力の負担を見た」、入社後の行動は「現場の声を聞いて改善策を提案する」、生みたい価値は「作業負担を減らす」です。
応募先で実際に担当できる仕事かどうかは、募集職種や事業紹介を確認してから書きましょう。採用情報のない企業固有の強みを例文から推測してはいけません。
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【結論】ESの「入社後にしたいこと・挑戦したいこと」は4要素で答える
ESで入社後にしたいことを聞かれたら、取り組みたい業務とその理由、応募先での実現方法、どのような価値を生みたいかの4要素を伝えましょう。
- 入社後に挑戦したいこと
- そう考えた理由・きっかけ
- 貴社の仕事でどう挑戦するか
- 挑戦を通じて実現したい価値
「成長したい」「新規事業に関わりたい」だけでは、具体的な働き方や企業との接点が伝わりません。
自分の希望だけで終わらせず、企業の事業・職種と接続し、その挑戦が誰にどんな価値を生むのかまで考えましょう。
「挑戦したいこと」は夢の大きさより企業で実現できる具体性が重要
「入社後に挑戦したいこと」は、壮大な目標を競う設問ではありません。
採用担当者が知りたいのは、応募者が仕事を理解し、自分なりの目標を持って入社後の姿を考えているかという点です。
たとえば「世界を変えたい」と大きく語るより、「法人営業で顧客の業務課題を聞き、デジタル化の提案に挑戦したい」と示すほうが働く姿を想像しやすくなります。
企業の事業や配属可能性を確認し、現実的な仕事の中で一歩先に挑戦したい内容を示しましょう。
志望動機は「なぜ貴社」、挑戦したいことは「貴社で何をするか」
志望動機と挑戦したいことは関連しますが、回答の中心が異なります。
志望動機では、企業のどこに魅力を感じ、なぜ入社したいのかを説明します。
一方、挑戦したいことでは、入社後にどの仕事へ取り組み、どのような価値を生みたいのかを中心にします。
同じ原体験を使っても問題ありませんが、志望動機の文章をそのまま繰り返すと設問への回答が弱くなります。
「なぜこの会社か」から一歩進み、「この会社で何に挑戦するか」へ未来の話を具体化してください。
ESの「入社後にしたいこと」と「挑戦したいこと」の違い
志望動機と挑戦したいこと|同じ原体験を使った書き分け例
両方の設問に同じ経験を使っても構いません。ただし、志望動機は「会社を選んだ理由」、挑戦したいことは「その会社で行う行動」を主役にします。次は架空のモデル文です。
| 設問 | 回答の焦点 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 志望動機 | なぜその企業なのか | 「店舗業務の改善に関心があり、顧客の現場に合わせた支援を行う貴社の事業に魅力を感じ、志望します」 |
| 入社後に挑戦したいこと | どんな仕事を、どう進めるか | 「現場の担当者から作業の課題を聞き取り、使いやすさを検証しながら業務改善の提案に挑戦したいです」 |
2つの回答で仕事内容・企業理解が矛盾しないようにしながら、主語と結論を設問ごとに変えると、丸写しを避けられます。
企業によって「入社後にしたいこと」「入社後に挑戦したいこと」「入社後にやりたいこと」など表現は異なりますが、基本的に問われている内容は近いです。
どの設問でも、入社後にどの仕事へ取り組みたいのか、その理由、企業での実現方法、仕事を通じて生みたい価値までつなげると答えやすくなります。
「入社後にしたいこと 例文」を使うときは応募企業の仕事に置き換える
検索で見つけた例文をそのまま提出すると、企業固有の事業や職種と合わない回答になる可能性があります。
特に業界が同じでも、営業の顧客層や企画の担当範囲、開発に関わる工程は企業によって異なります。
まず採用サイトの職種紹介や社員インタビューを確認し、自分が実際に担当できそうな業務を一つ選びましょう。
続いて、興味を持った原体験と仕事の共通点を明確にし、最後はその仕事によって誰にどのような価値を届けたいかを補います。
例文の型は参考にしても、経験と企業情報は必ず自分で確認することが大切です。
志望動機の丸写しにならないよう、入社後の行動を中心に組み立ててください。
| 設問 | 特に意識したいこと |
|---|---|
| 入社後にしたいこと | 具体的な業務・役割と、その仕事で実現したい価値 |
| 入社後に挑戦したいこと | 現在より一歩先の目標と、そこへ向かう理由・行動 |
| これからの人生でチャレンジしたいこと | 仕事に限るかを設問文で確認し、中長期の価値観や目標まで含める |
ESでは設問の言葉をそのまま冒頭に入れ、「私が入社後にしたいことは〇〇です」「私が貴社で挑戦したいことは〇〇です」と結論から答えると、質問への対応が明確になります。
| ESの設問 | 書く内容の中心 | 避けたい回答 |
|---|---|---|
| 入社後にしたいこと | 実際の職務と入社直後の行動 | 曖昧な希望だけ |
| 入社後に挑戦したいこと | 仕事を通じた一歩先の課題や改善 | 実現根拠のない夢 |
| 仕事を通じて実現したいこと | 顧客や社会に生みたい結果・価値 | 自分の成長だけ |
ESで「挑戦したいこと」を書く4ステップ
企業研究の3項目を埋めてから、挑戦したいことを決める
企業の理念をそのまま書く前に、募集職種・顧客と課題・若手の仕事内容を確認すると、入社後の行動が具体的になります。以下の空欄を実際の公式採用情報から埋めてください。
| 調べる項目 | 調べる場所 | ESにつなげる問い |
|---|---|---|
| 募集職種・業務 | 新卒募集要項・職種紹介 | 入社後、まずどの業務を学ぶか |
| 顧客と提供価値 | 事業・商品・サービス紹介 | 誰のどんな不便を解消するか |
| 仕事の進め方 | 社員インタビュー・説明会 | どんな学習や連携が必要か |
実際の配属部署や挑戦機会が保証されていない場合は「必ず担当する」と断定せず、「まず〇〇を学び、将来△△に挑戦したい」と段階を分けます。
書き方は、挑戦内容を先に示し、その理由と企業での実現方法を具体化していくと整理しやすくなります。
「挑戦したいこと→原体験→貴社での実現方法→生みたい価値」の4ステップで組み立てましょう。
STEP1|最初の一文で挑戦したい仕事・テーマを明確にする
回答の冒頭では「私が貴社で挑戦したいことは〇〇です」と結論を先に述べます。
読み手が最初に知りたいのは、何へ挑戦したいのかという答えそのものだからです。
「人の役に立ちたい」のような抽象表現ではなく、営業で地域企業のDXを支援したい、商品企画で若年層向けサービスを作りたいなど、仕事や対象を一段具体化しましょう。
職種が未定の場合は、特定の部署名を断定せず「〇〇という事業を通じて△△に挑戦したい」と書けば現実性を保てます。
STEP2|挑戦したい理由を自分の経験・問題意識から説明する
次に、なぜその挑戦をしたいのかを自分の経験へ結びつけます。
大学の研究、アルバイト、サークル、商品利用、インターンなどから、関心を持つようになったきっかけを一つ選びましょう。
「成長できそうだから」では本人固有の理由になりにくいため、実際に課題を感じた場面や価値を実感した経験を示します。
理由の部分に原体験が入ると、同じ仕事を希望する他の就活生との差が生まれ、面接で深掘りされても自分の言葉で説明しやすくなります。
STEP3|貴社の事業・職種でどう実現するかを具体化する
挑戦したい内容と理由を書いたら、なぜその企業で実現したいのかを事業や仕事内容へつなげます。
採用サイトの事業紹介だけでなく、職種紹介、社員インタビュー、商品・サービス、IR資料なども確認すると具体化しやすくなります。
ただし、新卒がいきなり責任者になるような非現実的な計画は避け、まず身につけたい経験や担当したい業務から描きましょう。
「貴社の〇〇事業で△△の経験を積み、将来的に□□へ挑戦したい」と段階を示すと実現可能性が伝わります。
STEP4|挑戦の先に顧客・企業・社会へ生みたい価値を書く
最後は、自分が成長したいという話だけで終わらせず、挑戦を通じて誰にどのような価値を届けたいのかを示します。
営業なら顧客の課題解決、企画なら新しい選択肢の提供、エンジニアなら利便性や安全性の向上など、仕事の相手を具体的に考えましょう。
企業への貢献を売上だけに限定する必要はなく、顧客満足、業務効率、品質、社会課題の改善なども価値になります。
「挑戦したいこと」と「実現したいこと」をセットで締めると、単なる希望ではなく仕事への目的意識が伝わります。
【文字数別例文3選】ESの「入社後にしたいこと」を200字・300字・400字で伝える
200字・300字・400字|何を残して、何を増やす?
既存の3例文は、200字以内168字/300字以内220字/400字以内381字です(句読点を含み、改行を除く本文の文字数)。すべて各上限内ですが、各社の入力欄で最終確認してください。
| 指定文字数 | 必ず残す要素 | 増やすならここ |
|---|---|---|
| 200字 | 挑戦内容・原体験・入社後の行動 | 対象の顧客を一言 |
| 300字 | 200字の要素+企業の業務との接点 | 課題を感じた場面や取りたい行動 |
| 400字 | 300字の要素+学習→挑戦の順序 | 判断・工夫と価値の具体性 |
指定が「300字程度」の場合は、220字の例文をそのまま完成とせず、原体験での判断や応募先の実務との接点を、事実の範囲で補足しましょう。文字数を増やすために架空の成果や企業制度を加えないことが重要です。
「挑戦したいこと」よりも「入社後にしたいこと」と指定された場合は、入社後に取り組む業務から結論を始めると回答が明確になります。
以下は架空の例文ですので、応募企業の業務内容と自分の経験に置き換えてください。
200字のESでは仕事内容・理由・入社後の行動を優先する
200字指定では企業の理念や事業を長く説明するよりも、まず自分が担当したい仕事を一文で示すことが重要です。
なぜその仕事に関心を持ったかを学生時代の経験で短く裏付け、入社直後に学びたいことや取り組みたい業務を続けましょう。
抽象的な「成長したい」という言葉だけでは希望が伝わりにくいため、対象となる顧客や仕事の内容を一段具体化します。
最後は仕事によって相手に届けたい価値で締めると、短い文字数でも自分の希望と企業への貢献を両立できます。
配属や昇進を保証するような断定は避け、応募先の公開情報で確認できる仕事内容をもとに書いてください。
追加例文|200字以内・営業職の入社後にしたいこと
私が入社後にしたいことは、法人営業として顧客の困りごとを丁寧に聞き取り、最適な提案を行うことです。
大学の学園祭では、参加団体の要望を一件ずつ確認し、準備の進め方を調整しました。
この経験から、相手の状況を理解して解決策を考える仕事に魅力を感じています。
入社後はまず商品知識と顧客理解を深め、相手に安心して相談してもらえる営業を目指します。
この例文の良い点:200字以内の例文は、取り組みたい仕事を冒頭で示し、学園祭での調整経験を根拠にして営業への関心を説明しています。
短い文章でも、なぜその仕事かという理由と、入社後に行う具体的な行動の両方を残しているため、抽象的な志望表明だけで終わらない構成です。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分の文章へ置き換える際は、体験を一つに絞り、行動の目的と結果を短く書いてください。
企業指定が200字以内なら、見出しを含めず本文だけを文字数計測し、仕事の内容を知らない相手にも伝わるかを最後に確認しましょう。
300字のESでは過去の経験と応募企業との接点を補う
300字程度の指定では、200字の構成を維持しながら、目標に至った経験と企業の仕事内容との接点を詳しく伝えられます。
例えばアルバイトで業務の非効率を感じた経験があるなら、何に課題を感じ、なぜ業務改善に取り組みたいと思うようになったのかを説明しましょう。
そのうえで入社後は現場理解や基礎知識を身につけ、将来的にどのような改善へ関わりたいのかを段階的に示します。
実際の配属制度や事業内容に基づいて、無理のない挑戦を述べることが説得力につながります。
企業情報が確認できないのに「貴社では必ず新規事業を担当できる」と書くのは避けてください。
追加例文|300字以内・IT職の入社後にしたいこと
私が入社後にしたいことは、システム開発を通じて現場で働く人の負担を減らすことです。
アルバイト先では、紙に記入した情報を別の表へ転記する作業があり、確認に時間がかかっていました。
この経験から、使う人の仕事を理解して仕組みを改善する開発に興味を持ちました。
入社後はプログラミングや設計の基礎に加え、利用者への聞き取り方を学びたいです。
まずは担当機能を正確に実装できる力を身につけ、将来は現場の声をもとに改善提案まで行えるエンジニアを目指します。
この例文の良い点:300字以内の例文は、紙の転記で時間がかかるという体験から、IT職として現場の業務負担を減らしたい気持ちを説明しています。
仕事への関心のきっかけだけでなく、利用者の声を確かめる姿勢まで書けており、入社後の行動イメージをつかみやすい文章になっています。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分の経験では、問題を感じた業務とその理由、関わった行動を一つずつ選びましょう。
開発の経験がない場合に、存在しないプログラミング実績を作る必要はなく、職種理解とこれから学びたい技術を事実に基づいて書き分けることが大切です。
文字数は提出画面のカウント方法で確認し、指定が「以内」か「程度」かによって調整してください。
「入社後にしたいこと」は仕事内容から、「挑戦したいこと」はその仕事で実現する次の目標から始めると自然です。
400字では経験と企業研究をつないで、入社後の挑戦を詳しく説明します。
200字や300字より長い400字の設問では、挑戦したい仕事の説明を増やすのではなく、原体験での判断と入社後の行動を具体化しましょう。
例文は架空の設定なので、応募先の事業・職種と自分の実体験に置き換えたうえで提出してください。
400字では挑戦内容・原体験・入社後の行動をつなげる
400字で「入社後にしたいこと」を書く場合は、仕事の希望だけを詳しく説明するのではなく、その考えに至った経験と応募先で実現する方法を一続きにしましょう。
最初に関わりたい職種と解決したい課題を示し、次に大学やアルバイトなどで課題に気づいた場面を具体的に書くと、自分ならではの関心が伝わります。
経験を述べるときは「どのように考えて方法を変更したか」を残し、入社後の目標につながる考え方を読み手が理解できるようにしましょう。
最後は入社直後に学びたいことと、将来的に顧客や社会へ届けたい価値を分けて書くと、実現可能性と挑戦意欲の両方を示せます。
次の381字の例文は構成を説明するための創作例であり、実在する就活生の通過実績や特定企業の採用基準を示すものではありません。
例文|400字以内・法人営業として顧客の業務改善に挑戦する(実測381字)
私が貴社に入社後にしたいことは、法人営業として顧客の業務上の困りごとを把握し、現場で使い続けてもらえる改善策を提案することです。
大学の地域企業支援プロジェクトでは、店舗の予約対応に時間がかかっていると聞き、作業手順を観察したうえで、受付内容を整理する共通シートを提案しました。
当初は項目を増やしすぎて使いにくいと指摘されたため、担当者への聞き取りを重ね、入力項目を必要なものに絞って修正しました。
この経験から、便利そうな仕組みを一方的に示すのではなく、利用者の負担や習慣を理解して提案を変える重要性を学びました。
入社後は商品知識と業界理解を身につけながら顧客への訪問やヒアリングに取り組み、課題の整理から提案後の振り返りまで丁寧に行いたいです。
将来的には顧客と継続的な信頼関係を築き、現場の声を社内にも共有することで、サービスの改善にも貢献したいと考えています。
この例文の良い点:400字以内の例文は、法人営業での挑戦を中心に、地域企業支援で得た視点、顧客への提案方法、入社後の学習段階、目指す価値まで一つの流れで説明しています。
長い回答でも事業紹介に偏らず、本人の原体験と仕事上の判断を結びつけているところが参考になります。
自分のESへの置き換え方・注意点:文章を自分用に変えるときは、目指す仕事についての調査結果を一つ示し、その仕事に関心を持った体験を一場面に絞りましょう。
応募先の営業活動と事例の業務内容が合っているかを確認し、指定された文字数の計測方法をCMSではなく企業の提出画面でも確かめてください。
例文内のプロジェクトや成果を経験したことにして転用せず、必ず本人の事実と応募先の仕事内容に合わせて書き換えましょう。
厚生労働省の職業情報と企業の採用情報で仕事内容を照合する
「入社後に挑戦したいこと」の説得力を高めるには、関心のある仕事で具体的に何をするのかを調べ、応募企業で担える業務と区別することが大切です。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、職業ごとの仕事内容、作業、必要な知識やスキルを確認できるため、志望職種の一般的な理解を深める参考になります。
ただし、一般的な職業情報だけでは、応募企業の具体的な業務内容や新卒の配属先まで確認できるわけではありません。
企業の公式採用サイトにある募集職種・仕事内容・社員インタビューと照らし合わせ、確認できた情報に基づいて実現したい仕事を書いてください。
現時点で配属が決まらない企業では、「必ず〇〇部署で働く」と断定せず、「〇〇に関わる経験を積み、将来的に△△へ挑戦したい」と段階的に示す方法が適切です。
将来像をさらに整理したい場合はESのキャリアプランの書き方を、企業との接点の探し方は企業選びの軸をESで伝える例文を参考にしてください。
【職種・仕事内容別例文6選】ESで入社後に挑戦したいこと
同じ会社であっても配属職種によって顧客、担当業務、関係者、身につけるべき技術が違うことを意識すると、業界名や職種名を置き換えただけの文章ではなく、なぜその仕事に挑戦したいのかが伝わりやすくなり、面接で理由を聞かれた際も同じ経験から説明できます。
応募企業に存在しない職務や入社直後に与えられない権限を前提にすると不自然になるため、例文にある成果や企業の特徴をそのまま写すのではなく、応募先の公式採用情報と、自分が実際に経験した出来事を確認してから仕上げましょう。
例文1|営業|顧客課題の解決に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、法人営業として顧客自身も気づいていない課題まで捉え、長期的な改善につながる提案を行うことです。
アルバイトでお客様の要望を聞く中で、最初の希望とは別の方法を提案したことで満足していただけた経験があります。
この経験から、相手の言葉の背景まで考えることにやりがいを感じました。
入社後は商品知識と業界理解を身につけ、顧客ごとの課題に合わせた提案で継続的な関係構築に貢献したいです。
この例文の良い点:営業職の例文では、接客で相手の最初の希望を聞き取った経験を、法人営業で顧客の潜在課題を整理する挑戦につなげている点が特徴です。
単なる売上目標ではなく、顧客の困りごとを確認し継続的な関係を築くという仕事のプロセスまで想像できる点が、他の例文と異なります。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分のESに変えるときは、相手の要望を聞き直した場面を一つ選び、何を質問し、相手の反応がどう変わったかを事実で示してください。
応募企業の営業先が個人か法人か、提案型かルート型かによって目指せる行動は変わるため、採用情報と実際の事業を照合してから表現を調整しましょう。
例文2|企画|新しいサービスの企画に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、利用者の声を起点に新しいサービスを企画することです。
大学祭の企画で参加者アンケートを分析し、告知方法を変えた経験から、ニーズを形にする面白さを知りました。
貴社が利用者データと現場の声の両方を商品改善へ生かしている点に魅力を感じています。
まずは既存サービスの理解を深め、将来的には利用者がまだ言語化できていない課題を捉えた企画に挑戦したいです。
この例文の良い点:企画職の例文では、大学祭のアンケート結果から告知方法を見直した経験を、顧客の声に基づくサービス改善への関心に発展させています。
利用者の意見を聞いただけで終わらず、課題を捉えてアイデアを形にするという挑戦の流れがあるため、企画職の仕事と原体験の接点が見えやすい文章です。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分の経験を使う場合は、集めた意見の種類、そこから立てた仮説、自分が担当した改善を別々に整理してください。
企業によっては新規企画より既存製品の改良が中心となるため、希望する企画業務が採用職種に含まれるかを調べ、存在しない部門や権限を前提とした文章にはしないことが大切です。
例文3|新規事業|新しい市場の開拓に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、既存の強みを生かした新規事業の立ち上げです。
ゼミで地域企業の新商品提案に取り組み、市場調査から仮説を作り、利用者の反応を受けて案を修正する過程にやりがいを感じました。
貴社は既存事業で培った顧客基盤を活用しながら新領域へ展開しているため、まず営業や企画で顧客理解を深めたいです。
将来は現場で得た課題を起点に、新しい価値を生む事業づくりへ挑戦したいです。
この例文の良い点:新規事業の例文は、ゼミで市場調査を行った経験を起点に、いきなり責任者になりたいと主張せず、顧客理解から挑戦を始める設計になっています。
新規事業を単なる華やかな職務として扱わず、仮説づくりや小さな検証の積み重ねとして描ける点が、本人の経験と業務理解を結ぶポイントです。
自分のESへの置き換え方・注意点:提出時には、まず応募先がどの事業領域を扱い、若手にどの工程を任せているのかを確認しましょう。
ゼミで行った調査の対象や方法が例文と違うなら、自分が実際に担った作業へ置き換え、挑戦したいテーマとその先に生みたい顧客価値を別々に説明すると現実味が高まります。
ESで「新規事業に挑戦したい」と書くときの注意点
新規事業は意欲を示しやすい一方で、「入社後すぐに新規事業を立ち上げたい」とだけ書くと、既存事業や顧客理解を軽視しているように見えることがあります。
まず既存事業や顧客接点で経験を積み、その知識をもとに将来新しい市場やサービスへ挑戦したい、と段階を示すと現実性が高まります。
企業が実際に新規事業へ取り組んでいるか、どの領域を伸ばしているかも採用サイトや中期経営計画などで確認してから書きましょう。
この点は、応募企業の採用サイトで確認できる業務内容に照らして説明しましょう。
抽象的な希望を実際に取り組みたい行動へ置き換えることで、面接の深掘りにも対応しやすくなります。
例文4|IT・エンジニア|業務効率化に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、システム開発を通じて現場の非効率を減らすことです。
アルバイト先で紙の集計作業に時間がかかっていた経験から、仕組みを変えることで人が本来の仕事へ集中できる価値に関心を持ちました。
入社後は開発の基礎と業務知識を身につけ、利用者の声を聞きながら改善できるエンジニアを目指します。
将来的には、導入後まで使いやすさを高める提案に挑戦したいです。
この例文の良い点:ITエンジニアの例文は、紙の集計作業に感じた不便を起点に、機能の開発そのものではなく現場の負担を減らす価値を目標にしています。
技術名を並べるだけでなく利用者の声を聞く姿勢や、開発の基礎から学ぶ段階を示しているため、未経験者でも無理なく仕事の具体性を出せる形になっています。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分が実際に見た業務の非効率を一つ挙げ、どの作業が誰の負担になっていたのかを言葉にしてください。
応募先が受託開発なのか自社サービスなのか、開発担当として何を担えるのかを調べ、まだ経験していない技術を習得済みと書かず、入社後の学習計画として整理することが重要です。
例文10|事務・バックオフィス|業務改善に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、周囲が本来の業務へ集中できるよう、バックオフィスの業務改善を進めることです。
部活動の会計担当で申請方法が人によって異なり確認作業が増えていたため、入力ルールを整理した経験があります。
小さな仕組みの改善がチーム全体の負担軽減につながることにやりがいを感じました。
入社後は正確な実務を身につけ、将来的にはデジタルツールも活用した効率化に挑戦したいです。
この例文の良い点:事務・バックオフィスの例文では、部活動の会計で申請方法をそろえた実経験を、組織全体の作業負担を下げる仕事とつなげています。
事務職を受け身の補助作業として語らず、正確さを土台にして仕組みを改善するという目標を設定しているため、職種の特徴を踏まえた回答になっています。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分の担当した事務作業や連絡の工夫を一つ選び、以前の手順と改善後の違いを確認してから文章化しましょう。
応募先のバックオフィス職は経理・総務・人事などで役割が異なるため、実際の業務範囲を調べ、導入が決まっていないシステムを入社直後に使えると断定しないでください。
例文11|コンサルティング|中小企業のDX支援に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、中小企業の現場に合ったDX支援です。
ゼミで地域企業を調査した際、便利な仕組みがあっても現場に定着しなければ課題解決にならないことを学びました。
貴社が提案だけでなく実行支援まで顧客と伴走している点に魅力を感じています。
入社後は業務分析と顧客との対話力を磨き、将来的には導入後も継続して使われる仕組みづくりに挑戦したいです。
この例文の良い点:コンサルティングの例文では、システムを導入すること自体を成果とみなさず、現場で使い続けられる状態まで支援する姿勢が表れています。
地域企業の調査という経験を、業務の現状把握から改善策の実行へつなげているため、専門用語だけでなく顧客の困りごとに着目した回答として読めます。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分のゼミや課題研究を使う場合は、どんな業務を観察し、利用者が困っていた点をどう把握したかを優先してください。
応募企業が戦略立案・システム導入・組織改革のどの領域を扱うかを調べ、実際に担える仕事に合わせて『DX支援』を具体的な行動へ言い換えると説得力が増します。
【業界別例文6選】メーカー・金融・人材・広告・商社・インフラの挑戦
商品開発、資産形成の支援、求職者と企業のマッチング、広告施策、海外の商流、社会インフラの安定供給では目標とする価値が異なることを意識すると、業界名や職種名を置き換えただけの文章ではなく、なぜその仕事に挑戦したいのかが伝わりやすくなり、面接で理由を聞かれた際も同じ経験から説明できます。
業界の一般的なイメージだけから個別企業の事業や最新プロジェクトを断定してしまうと信頼性を損ねるため、例文にある成果や企業の特徴をそのまま写すのではなく、応募先の公式採用情報と、自分が実際に経験した出来事を確認してから仕上げましょう。
例文5|メーカー|環境配慮型の商品開発に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、性能と環境負荷低減を両立する製品開発です。
大学で材料について学ぶ中で、環境性能だけでなく耐久性やコストまで満たして初めて社会で使われることを知りました。
貴社が研究から量産まで一貫して製品価値を高めている点に魅力を感じています。
入社後は開発現場で評価方法を学び、将来的には顧客が選びやすい環境配慮型製品の実用化に貢献したいです。
この例文の良い点:メーカーの例文は、環境への配慮だけを掲げず、耐久性やコストも満たす必要があると認識している点に説得力があります。
商品開発の目標を実用化まで考えており、大学での材料学習と企業での評価・開発業務を関連づけているため、理想と実務の距離を縮めた文章として参考になります。
自分のESへの置き換え方・注意点:応募先が扱う素材や製品、研究開発職の実際の担当範囲を企業公式の職種紹介で確認してください。
自分の研究が環境分野と直接関係しない場合は、実験条件の比較や性能評価の経験から学んだ姿勢に置き換え、根拠のない製品性能や環境効果を断定しないように調整しましょう。
例文6|金融|若年層の資産形成支援に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、若年層が将来のお金について早い段階から考えられる支援を行うことです。
大学で金融を学び、知識の有無によって選択肢の理解に差が生まれることを実感しました。
貴社が商品提供だけでなく顧客への情報提供にも力を入れている点に関心があります。
まずは一人ひとりの状況に合う提案力を身につけ、将来的には金融を身近に学べる仕組みづくりにも挑戦したいです。
この例文の良い点:金融の例文は、金融知識の不足が選択肢への理解に影響すると感じた原体験を、利用者に寄り添う情報提供の挑戦へつなげています。
商品の販売だけでなく顧客の状況を知ることを重視しているため、相談支援と将来的な仕組みづくりを段階的に示した構成が特徴です。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分の経験へ置き換えるときは、金融への関心が生まれた授業や身近な疑問を一つ具体化しましょう。
金融商品を取り扱う仕事は会社・職種・資格で範囲が異なるため、応募先の公式情報を確認し、投資成果を保証するような書き方や、担当できると確認していない業務を前提とする記述は避けてください。
例文7|人材|本人の強みを生かす採用支援に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、求職者と企業の双方が納得できる採用支援です。
サークルで後輩の役割分担を見直した際、本人が苦手だと思っていた仕事でも環境を変えると力を発揮する姿を見ました。
この経験から、人の特徴と環境の組み合わせに関心を持っています。
入社後は企業理解と面談力を磨き、表面的な条件だけでなく長期的な活躍につながるマッチングに挑戦したいです。
この例文の良い点:人材業界の例文は、後輩の役割分担を見直した経験を通じて、人の能力だけでなく活躍する環境との組み合わせに関心を持ったことを示しています。
求職者の希望だけでなく採用企業側の事情も考慮するという視点があり、目標を単なる『人を助けたい』という抽象語で終わらせていない点が特徴です。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分が人の相談に乗った経験を使うなら、相手の何に気づき、どんな選択肢を提示し、結果として何が変わったかを整理しましょう。
人材紹介・人材派遣・採用支援では業務が異なるため、応募先の事業形態と担当業務を確かめてから『マッチング』『支援』という言葉の中身を具体化してください。
例文8|広告・マーケティング|行動変化を生む施策に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、データと企画の両面から人の行動を変えるマーケティング施策を作ることです。
大学祭のSNS運用で投稿内容によって反応が大きく変わった経験から、伝え方の設計に興味を持ちました。
貴社では複数の媒体を組み合わせて顧客課題に向き合えるため、まず分析と企画の基礎を学びたいです。
将来的には、認知だけでなく利用や購買までつながる施策に挑戦したいです。
この例文の良い点:広告・マーケティングの例文では、大学祭のSNS投稿で反応の違いを観察した経験から、施策の企画と検証を繰り返す挑戦へつなげています。
閲覧数を増やすだけでなく、利用や購買など次の行動まで見据えているため、目的と指標を区別できていることが読み取れる構成です。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分のESでは、使った媒体、投稿を変えた理由、確認できた反応を分けて書き、数値を使うなら記録があるものに限定してください。
応募企業が広告制作中心なのか運用型の施策を担うのかで業務は変わるため、会社のサービス領域に合わせて最初に挑戦する仕事を一つ選ぶと自然です。
例文9|商社|海外市場での事業拡大に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、現地のニーズに合う商品を届ける海外事業に携わることです。
留学中に、日本で当たり前の商品が現地では別の価値で受け取られる場面を見て、市場ごとに提案を変える必要性を感じました。
貴社が幅広い取引先とのネットワークを持ち、地域に合わせて事業を展開している点に魅力を感じています。
まず国内で商流を学び、将来は現地パートナーと新しい販路を作る仕事に挑戦したいです。
この例文の良い点:商社の例文は、留学先で商品の受け止められ方が異なると気づいたことを、地域の需要を理解した提案や販路づくりへつなげています。
海外で働く憧れだけでなく、まず国内で商流を学ぶという段階があるため、入社直後の仕事と長期的な挑戦の区別ができている点が有効です。
自分のESへの置き換え方・注意点:自身の留学や異文化経験がなければ、国内の販売・調査で顧客ごとの違いを見た経験に置き換えて構いません。
総合商社か専門商社か、海外事業の扱いがあるかなどを企業サイトで確認し、海外赴任や裁量を確約されたものとして書かず、希望する挑戦の順番を具体的に示してください。
例文12|インフラ|安定供給と新技術の両立に挑戦したい
私が貴社で挑戦したいことは、生活を支える安定供給を守りながら、新しい技術の導入を進めることです。
大学の授業でエネルギー問題を学び、環境負荷の低減と安定性を同時に実現する難しさに関心を持ちました。
貴社が既存設備の安全性を維持しながら新たなエネルギー技術へ投資している点に魅力を感じています。
まず現場理解を深め、将来的には安全性と持続可能性を両立する設備・事業の改善に挑戦したいです。
この例文の良い点:インフラの例文は、環境への配慮と安定供給が同時に求められる難しさに着目し、安全性を守りながら新しい技術に挑戦する姿勢を示しています。
設備や運用の基本を学ぶ段階を置いているため、責任の大きい仕事の現実を踏まえた長期目標になっている点が特徴です。
自分のESへの置き換え方・注意点:自分の授業や地域活動で生活インフラの重要性を意識した場面を一つ具体化してください。
電力・交通・通信など対象によって安全管理や投資計画は異なるため、応募先の公式情報を確認し、存在しない新規プロジェクトや入社直後に与えられない決定権を前提とした記述は避ける必要があります。
「挑戦したいこと」が思いつかないときの見つけ方3つ
やりたいことがない場合の10分ワーク|経験から仕事へ変換する
①学生時代に「困った」「不便だ」「もっと良くしたい」と感じた場面を3つ書く、②自分が取った行動を各1つ書く、③その行動が役立ちそうな職種・業務を公式情報で確かめる、という順で進めます。
| 原体験の例(架空) | そこから考えられる挑戦 |
|---|---|
| 学園祭で案内が分かりにくかった | 利用者目線で案内やサービス設計を改善する |
| アルバイトで情報の転記が多かった | 業務の流れを理解し効率化を支える |
| 部活で新人への教え方に差があった | 教育・育成の仕組みづくりを考える |
どの職種につながるかは会社ごとに異なります。「自分が変えたいこと」から出発し、企業の仕事内容へ接続することで、借り物の夢を使わずに回答を組み立てられます。
やりたいことが明確でなくても、無理に大きな夢を作る必要はありません。
過去の問題意識、企業の事業・職種、将来像の3方向から考えると、自分の経験と仕事をつなげやすくなります。
①過去に「もっとこうしたい」と感じた経験から探す
挑戦したいことが思いつかない場合は、将来だけを考えるのではなく、過去に不便や課題を感じた経験から探してみましょう。
アルバイトで作業が非効率だった、サークルで情報共有に困った、研究で技術の限界を感じたなど、小さな問題意識でも構いません。
そのとき「仕事ならもっと大きく改善できそう」と感じるテーマがあれば、挑戦したいことの種になります。
過去の経験→感じた課題→仕事で改善したいことの順に結ぶと、突然作った将来像ではなく自分の経験に根差した回答になります。
②企業の事業・職種から「自分が関心を持てる課題」を選ぶ
自分の経験だけでは見つからない場合は、志望企業の事業や職種から逆算します。
採用サイト、事業紹介、社員インタビュー、中期経営計画などを確認し、企業が今後伸ばしたい領域や現場で解決している課題を探しましょう。
その中から、自分が「なぜ気になるのか」を説明できるテーマを一つ選びます。
企業が行っていることをそのまま「やりたいこと」にコピーせず、自分の経験や価値観と接点があるテーマだけを残すことが特に重要です。
③5年後の理想像から入社後に必要な経験を逆算する
将来なりたい社会人像があるなら、そこから必要な経験を逆算する方法も使えます。
たとえば「顧客の経営課題まで提案できる営業になりたい」なら、まず商品理解と顧客ヒアリングを身につけ、その後に複数商材を組み合わせた提案へ挑戦する流れを考えられます。
最初から大きな役割を希望するより、成長の段階を示すほうが現実的です。
「将来像→必要な力→入社後に積みたい経験」の順に整理すると、挑戦したいこととキャリアプランを自然につなげられます。
企業が「入社後に挑戦したいこと」を聞く3つの理由
企業は、応募者の希望だけでなく、その希望が自社の仕事と合っているか、入社後の活躍を具体的に想像できているかを確認しています。
企業理解・価値観の一致・入社後の貢献イメージの3点を意識すると、設問の意図に合った回答になります。
①事業・職種を理解して入社後の働き方を想像できているかを見る
企業は、応募者が入社後の仕事をどこまで現実的に想像しているかを確認しています。
具体的な挑戦を考えるためには、事業内容だけでなく、職種がどのような顧客へ何を提供しているのかを理解する必要があるからです。
「新規事業をやりたい」と書くだけでなく、既存事業や顧客との接点を踏まえて説明できれば企業研究の深さも伝わります。
配属や制度を断定せず、公開情報をもとに「まず〇〇を経験し、将来△△へ挑戦したい」と示すと現実的です。
②本人の価値観と企業の方向性が合っているかを見る
同じ職種でも、どんな顧客を支えたいのか、何を改善したいのかによって本人の価値観は表れます。
企業はその方向性が自社の事業や文化と大きくずれていないかを確認し、入社後のミスマッチを減らそうとします。
そのため、企業の理念に合わせた言葉を無理に並べるのではなく、自分が本当に関心を持つテーマと企業の接点を探すことが重要です。
自己PRや志望動機で伝えている価値観と挑戦したいことが自然につながっていると、人物像にも一貫性が出ます。
③成長意欲だけでなく周囲へ価値を返す視点があるかを見る
「さまざまな経験をして成長したい」という回答だけでは、企業側が採用するメリットを想像しにくくなります。
企業は成長意欲に加えて、その成長を顧客、チーム、事業へどのように還元したいのかも見ています。
挑戦の結果として顧客の不便を減らす、チームの生産性を高める、新しい市場を作るなど、仕事の相手への価値を示しましょう。
「自分が成長したい」と「その力で何を実現したい」をセットにすると、自己成長と企業貢献を両立した回答になります。
ESの「挑戦したいこと」で避けたいNG例3つ
NG回答を改善する言い換え例|抽象語を行動へ変換
| 伝わりにくい言い方 | 修正の方向 |
|---|---|
| 「さまざまなことに挑戦したい」 | 「まず顧客の課題を聞き、改善提案に挑戦したい」 |
| 「成長したい」 | 「商品理解を深め、顧客の選択を支えられる提案力を身につけたい」 |
| 「すぐに新規事業の責任者になりたい」 | 「既存業務で顧客理解を深め、将来的に新しいサービス提案にも挑戦したい」 |
いずれも架空の言い換え例です。応募先の募集職種にない仕事を加えないことを前提に、自分の経験と一致する表現へ調整してください。
内容が前向きでも、抽象的すぎる回答や企業の実態と合わない目標は評価されにくくなります。
「成長したいだけ」「企業で実現しにくい」「自分のメリットだけ」の3パターンを避けましょう。
NG1|「成長したい」「人の役に立ちたい」だけで終わる
成長や社会貢献を目標にすること自体は問題ありませんが、抽象的な言葉だけではどの仕事へ挑戦したいのかが伝わりません。
「成長したい」なら何の力を身につけたいのか、「人の役に立ちたい」なら誰のどんな課題を解決したいのかまで具体化してください。
企業名を他社へ変えても成立する回答になっている場合は、仕事内容や企業固有の事業との接続が不足しています。
抽象語の後に、対象・仕事・方法のどれかを一つ加えるだけでも具体性は高まります。
NG2|企業の事業では実現しにくい内容を断定する
やりたいことが明確でも、企業が扱っていない事業や新卒では関われない役割を当然のように書くと、企業研究が浅い印象につながる可能性があります。
将来の事業展開を予想する場合も、公開情報にない内容を「貴社は必ず行う」と断定しないようにしましょう。
現在の事業・職種で積める経験と、将来的に挑戦したい内容を分けて書くと、意欲と現実性を両立できます。
配属先を限定できない企業では、部署名より事業テーマや顧客価値を軸にする方法もあります。
NG3|自分の成長だけをゴールにして企業・顧客への価値がない
「スキルを身につけたい」「海外で経験を積みたい」という目標だけでは、企業を学びの場として利用する印象になることがあります。
身につけたい力を書く場合は、その力を使って誰にどのような価値を届けたいのかまで続けましょう。
「〇〇を学びたい」で終わらせず、「〇〇を身につけ、△△という顧客課題の解決に生かしたい」と仕事への貢献へつなげてください。
自己成長は目的ではなく、価値を生み出すための手段として位置づけると回答が締まります。
面接で「挑戦したいこと」を深掘りされたときの準備
面接の深掘り質問5つ|回答で示すべき根拠
| 想定される質問 | 答える観点 |
|---|---|
| なぜその挑戦をしたいのですか? | 問題意識を持った具体的な場面と行動 |
| なぜほかの会社ではなく当社ですか? | 公式の事業・職種情報と本人の関心の接点 |
| 入社直後は何から始めますか? | まず理解したい顧客・業務・必要な知識 |
| 希望する配属でなかったら? | 担当業務から学び、挑戦へつなげる柔軟性 |
| その挑戦で誰に何が変わりますか? | 顧客・利用者・組織への具体的な価値 |
「分かっている企業の事実」「自分が実際に経験したこと」「将来の希望」を分けて話すと、面接で根拠を問われても説明しやすくなります。
ESに書いた挑戦内容は、面接で「なぜ」「なぜ当社で」「どう実現する」と深掘りされる可能性があります。
原体験と企業研究の根拠をそれぞれ一つ以上用意し、ESの文章を暗記せず自分の言葉で説明できる状態にしておきましょう。
「なぜそれに挑戦したいの?」へ原体験を自分の言葉で答える
面接では、ESに書いた挑戦内容よりも「なぜそう思うのか」を深掘りされることがあります。
そのため、きっかけとなった経験を時系列で振り返り、何を見て、どう感じ、どんな問題意識を持ったのかを説明できるようにしましょう。
例文を参考にした場合も、文章を暗記するのではなく、自分自身の経験へ置き換えているかを確認してください。
挑戦したい理由を一文で説明し、その後に具体的な経験を話せる状態にすると、ESと面接の一貫性を保ちやすくなります。
「本当に当社でできるの?」へ企業研究の根拠を用意する
採用担当者から「なぜ当社で実現できると考えたのですか」と聞かれた場合に備え、企業研究の根拠を一つ用意しましょう。
事業紹介、社員インタビュー、説明会で聞いた内容など、どの情報を見て挑戦との接点を感じたのかを説明します。
わからない部分まで断定する必要はなく、「現時点では〇〇と理解しており、まず△△の経験を積みたい」と答えて構いません。
公開情報と自分の解釈を分けて話せると、企業理解を示しながら柔軟な姿勢も伝えられます。
「入社後に挑戦したいこと」に関するよくある質問
最後に、「入社後にしたいこと」と「挑戦したいこと」の違い、志望動機との重複、新規事業、文字数など、ESで迷いやすい点を整理します。
Q. 挑戦したいことが特にない場合はどうすればいいですか?
無理に大きな夢を作る必要はありません。
過去に課題を感じた経験、興味のある仕事、企業の事業の順に整理し、自分が「もっと良くしたい」と思えるテーマを探しましょう。
Q. 志望動機と同じ内容になっても大丈夫ですか?
軸が共通することは問題ありませんが、文章を同じにするのは避けましょう。
志望動機は「なぜ貴社か」、挑戦したいことは「貴社で何に取り組みたいか」を中心に書き分けます。
Q. 新規事業に挑戦したいと書いてもいいですか?
企業に新規事業の実績や方針があり、自分の関心との接点を説明できるなら候補になります。
いきなり事業責任者になる前提ではなく、まず顧客や既存事業を理解し、その先で挑戦したいと段階を示しましょう。
Q. 入社後すぐではなく5年後・10年後の挑戦を書いてもいいですか?
問題ありませんが、将来像だけで終わらず、そこへ至るまでにどのような経験を積みたいかを示すと現実的です。
入社直後の学びと中長期の挑戦をつなげると、キャリアプランとして伝わりやすくなります。
Q. 200字で書く場合は何を優先すればいいですか?
挑戦したいこと、理由、貴社での実現方法の3点を優先し、企業説明や一般論を短くします。
最後に実現したい価値を一文で加えると、短い文章でも目的まで伝えられます。
Q. 「入社後にしたいこと」と「挑戦したいこと」は同じですか?
基本的には近い設問です。
「入社後にしたいこと」は具体的な仕事や役割を、「挑戦したいこと」はその中でも一歩先の目標や挑戦性をやや強く意識すると答えやすくなります。
Q. 「これからの人生でチャレンジしたいこと」と聞かれた場合はどうしますか?
仕事に限定された設問かを確認し、限定されていなければ中長期の価値観や人生で実現したいことまで広げて構いません。
ただし就活のESでは、最終的に仕事や企業との接点が伝わるようにまとめると評価者が入社後の姿を想像しやすくなります。
Q. 希望した部署に配属されない可能性がある場合はどう書けばいいですか?
まずは配属先で担当する業務を理解し、顧客や事業の課題を学ぶ姿勢を書きます。その経験を通じて、将来挑戦したいテーマへつなげる段階的な目標として伝えると、配属を決めつけずに意欲を示せます。
Q. その仕事の経験がまだなくても、挑戦したいと書いていいですか?
経験がない仕事でも応募先の実務を理解し、挑戦したい理由を自分の学びや問題意識から説明できれば回答候補になります。まだ持っていない技能を習得済みと書かず、入社後に身につけたい知識と仕事への活かし方を分けましょう。
提出前チェックリスト
完成したESは、内容の具体性だけでなく、企業との接続や面接で説明できるかまで確認してから提出しましょう。
- 最初の一文で挑戦したいことが分かるか
- 挑戦したい理由に自分の経験があるか
- 企業の事業・職種とつながっているか
- 新卒での実現可能性を無視していないか
- 自分の成長だけで終わっていないか
- 挑戦を通じて実現したい価値があるか
- 志望動機のコピーになっていないか
- 企業名を他社へ変えても成立する文章になっていないか
- 面接で「なぜ」と聞かれて自分の言葉で説明できるか
- 企業の公開情報と自分の想像を混同していないか
入社後に挑戦したいことを書く前に、仕事内容を一次情報で確かめる
業界名だけでは職務内容は決まりませんが、職種を調べれば誰の何を支える仕事なのかが分かり、入社後に挑戦したいことを具体化しやすくなるため、例文を使う前に確認する情報を整理しておくことが重要です。
実際の担当業務や配属可能性、募集部門の方針は企業ごとに異なるので、職種の一般論を企業の事実だと扱わないという区別を常に意識し、確認した情報と希望する挑戦を切り分けて書いてください。
応募企業の公式採用ページや職種紹介は、その会社で実際に扱う仕事を理解するための一次情報として活用でき、例文の業務内容を無条件に当てはめないための出発点になります。
職業の一般的な仕事内容を調べたい場合は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」も参考にできます。
ただし職業情報サイトに書かれた一般論が、そのまま応募先の配属先・担当業務・募集条件を保証するわけではありません。
応募先の採用情報と一般的な職業情報は区別して使う
まず応募先の公式採用情報で募集職種・事業領域・若手社員の担当業務を確認し、何に挑戦したいかを候補として一つ選び、その仕事を選ぶ理由を自分の大学生活やアルバイトの実体験から考えることが大切です。
厚生労働省の職業情報提供サイト job tag の公式説明では、仕事内容を細かなタスクや必要なスキルから確認できると紹介されています。
たとえば企画職なら調査・改善提案、営業職なら顧客課題の把握など、仕事の違いを一般情報で学んでから企業独自の仕事内容と照合すれば、調べた企業情報と例文の表現が食い違うリスクを下げられます。
企業に確認できた仕事、自分が実際に経験したこと、これから目指す挑戦の三つを分けて書くと、架空の成功談を作らずに具体的なESを完成させやすくなります。
まとめ|ESの「挑戦したいこと」は企業理解と自分の原体験をつなげる
エントリーシートで「入社後に挑戦したいこと」を聞かれたら、最初に挑戦内容を示し、理由、貴社での実現方法、挑戦の先に生みたい価値までつなげましょう。
大きな夢を書くことより、自分の経験に根差した目標を企業の実際の仕事へ接続し、入社後の姿を具体的に伝えることが重要です。