はじめに
冬休みに就活に取り組み、休んでいるライバルに差をつけたいと考えている人も多いでしょう。
また、冬休みまでに就活がなかなか進まず、焦りを覚えている人も多いはずです。
そこで今回は冬休みという、ある程度時間を取れる休暇を活用して、どのような対策をすべきかについて紹介します。
冬休みを活用して就活をスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
企業の採用スケジュール
企業の採用スケジュールは4月に募集が開始され、6月に選考がスタートし、8月ごろに内定が出るという流れが多いです。
そして、10月には内定式が行われます。
募集開始から内定式までの間にはエントリーシートの提出、筆記試験、面接などが行われ、これらが順次進んでいく形となります。
一方で、採用の動きが早い企業では1月ごろに募集を開始し、4月ごろから選考が始まるケースもあります。
早期に優秀な人材を確保するため、一般的な採用スケジュールよりも前倒しで進める企業も多いです。
特にベンチャー企業や新規事業に注力している企業は採用活動を早くスタートさせ、優秀な人材を早くに確保しようとしています。
企業ごとのスケジュールの違いを把握し、適切に準備を進めましょう。
周りの冬の就活状況は?
他の就活生は冬にどのように就活を進めているのでしょうか。
ライバルがどのように動いているのかを把握することで、自分がやらなければならないことを理解できるだけでなく、ある程度心に余裕を持って就活を進められます。
それぞれ、一般的な就活生の冬のスケジュールについて確認しておきましょう。
11月~12月
11月から12月にかけて、多くの就活生は冬のインターンシップに参加し、企業との接点を持ち始めています。
冬のインターンシップは短期で実施されることが多く、夏のインターンシップと比較すると参加者の数は少ないものの、企業側からは早期に優秀な人材を見極める機会として位置づけられています。
ただし、この時期はまだ残りの大学生活を楽しむ時間に充てている人も少なくありません。
したがって、この時期にしっかり就活に取り組めば、遊んでいるライバルに差をつけられるでしょう。
また、一部の企業ではすでに早期選考も行われており、特に外資系企業やベンチャー企業では11月から選考が始まる場合もあります。
この時期にどのように過ごすかによって、今後の就活の流れが大きく左右されるため、積極的に動くことが重要です。
1月~2月
1月から2月にかけて、就活生の活動が一気に活発化します。
特に、早期選考に参加する就活生の数が増え、冬のインターンシップで得た経験を活かして本選考に進むケースが多いです。
また、冬のインターンシップに参加していた就活生が企業との接点を広げ、業界理解を深めていく時期でもあります。
この期間にインターンシップに参加している場合、企業からの評価が高ければそのまま内定につながるケースも少なくありません。
一方で、1月から2月は、就活をあまり進めていない就活生には焦りが生じやすい時期でもあります。
したがって、遅くともこの時期に就活を本格的に始めることで、今後の選考をスムーズに進めることができるでしょう。
3月以降
3月以降はいよいよ企業の本選考が本格化する時期です。
就活の情報が解禁されるため、ほとんどの就活生が一斉に本選考に参加します。
この時期にはエントリーシートの提出や企業説明会への参加、面接などが集中し、スケジュール管理が非常に重要です。
就活をしていない人はほとんど見られなくなり、全員が本格的に活動を開始するため、競争が一層激化する時期です。
3月以降はこれまでインターンシップや早期選考に参加していなかった就活生も含め、すべての就活生が一斉に動き始めます。
そのため、この時期に向けてどれだけ準備を進めているかが成功の鍵となります。
これまでのインターンシップや早期選考の経験を活かして、志望企業の選考にスムーズに進むことができるかが重要です。
冬の就活でするべきこととは?
続いて、冬の就活でするべきことについて紹介します。
網羅的に紹介しているため、すでに終わっている対策もあるかもしれませんが、裏を返せば、以下の対策を全て納得いくまで行えたということはかなり就活の対策が進んでいる証明にもなります。
就活の自信を深めるためにも、ぜひそれぞれの対策に取り組んでみてください。
現状の把握
冬の就活において最初に行うべきことは現状の把握です。
周囲の就活生と比べてどの程度進んでいるかを確認するだけでなく、何が足りていないのかをしっかりと見極めることが重要です。
例えば、インターンシップに参加している就活生もいれば、エントリーシートの準備や面接対策を進めている人もいます。
自分の状況と周りの状況を比較しながら、次にどのステップを踏むべきかを考えましょう。
また、この時期はインターンシップで得た経験をどのように自己PRやエントリーシートに活かすか、どの企業に応募するかを明確にしていく時間でもあります。
自分の進捗を正確に把握し、改善が必要な点に早めに気づくことができれば、次のステップへと効率良く進めるでしょう。
自己分析
自己分析が終わっていない人は真っ先に取り組みましょう。
自己分析をすれば、どのような価値観を持っているのか、どのようなスキルや強みを企業にアピールできるのかを明確にできます。
自己分析を怠るとエントリーシートの内容が曖昧になったり、面接で説得力のある自己PRができなくなったりするだけでなく、自分に合った企業を選べないなど、数えきれないほどのリスクがあります。
そのため、この時期にしっかりと時間をかけて自分を見つめ直し、過去の経験や行動を振り返ることが重要です。
自己分析の方法としては、モチベーショングラフや自分史、マインドマップなどを活用すると良いです。
例えば、過去の経験の中で特に印象に残っている出来事や挑戦したプロジェクトなどを振り返り、その時に感じたことや学んだことを整理しましょう。
自己分析の方法は大きく分けて以下の3つです。
また、以下の記事では自己分析の方法についてさらに詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
モチベーショングラフ
モチベーショングラフはこれまでの人生におけるモチベーションの高低を視覚的に理解するための有効な自己分析ツールです。
縦軸にモチベーションの高低を、横軸に年齢や時期を設定し、それぞれの時期におけるモチベーションの変化をグラフで表現します。
モチベーションが下がった時期には、なぜそのような状態になったのか、逆に高まった時期にはどのような要素が影響したのかを深掘りすることで、モチベーションの源泉が明確になります。
また、過去の成功体験や挫折からどのように立ち直ったのかを再確認し、自分自身の成長プロセスを可視化できる点も大きなメリットです。
モチベーションの変化を視覚的に捉えることで、今後のキャリアにおいても自己理解を深めるきっかけになるでしょう。
ベンチャー就活ナビ特製モチベーショングラフを無料でダウンロード
ベンチャー就活ナビが提供しているモチベーショングラフでは、モチベーションの変動を数値化し、それを自動でグラフにしてくれるため、スムーズにモチベーショングラフの作成ができます。
また、グラフを元に自身の行動志向を分析できるシートも付属しているため、自己分析を一気に進めることが可能です。
以下のリンクから無料で利用できるため、気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
マインドマップ
マインドマップは中心に自分を置き、そこから関連するテーマやキーワードを蜘蛛の巣状に広げていくことで、自分の行動傾向や価値観、さらには大切にしていることが浮き彫りになる自己分析ツールです。
文章で考えを表現するのが苦手な人に特におすすめです。
例えば「チャレンジ精神」や「人との関わり」といったキーワードを中心から広げていく中で、なぜそのような考え方を大切にしているのか、どのような状況でその価値観が発揮されるのかを具体的に掘り下げることができます。
また、自分が普段意識していなかった潜在的な思考パターンや、これまでの経験から学んだことが浮かび上がってきます。
マインドマップは視覚的に広がりがあるため、自己理解を深めながら、整理された情報をもとに自己PRや志望動機に反映させやすいという点もメリットです。
思考の可視化によって、自分の強みや興味を効率的に発見できるでしょう。
自分史
自分史は人生を年齢や卒業、入学などの節目ごとに振り返り、自分の歴史を視覚的に整理する方法です。
縦軸に自分の年齢や学校の区切りを設け、横軸には頑張ったことや挫折経験、学んだことなどの項目を埋めて、過去の経験が一目で分かる年表を作成します。
自分史を作成することで、これまでの人生における重要な出来事や、そこから得た教訓を具体的に振り返ることができます。
例えば、部活動の経験や、大学時代に挑戦したプロジェクトでの失敗から学んだ教訓などを整理すれば、自己PRやガクチカに活かせるエピソードが明確になるでしょう。
また、自分史を作成することで、どのように困難を乗り越えて成長してきたのか、キャリアの軸を見つける際にも役立ちます。
自分の過去を客観的に見つめ直し、将来のキャリア選択に役立てられるおすすめのツールです。
企業研究
冬の就活期間中にしっかりと行うべきもう1つの大切なステップは、企業研究です。
興味を持っている企業がどのような事業を展開しているのか、どのような価値観を持っているのかを深く理解することで、エントリーシートや面接においてより具体的なアピールを行うことができます。
ただ企業の事業内容を調べるだけでなく、損益状況なども確認し、企業の財務状態や成長性も把握することが重要です。
また、口コミやOB・OG訪問、インターンなどを通じて社内の雰囲気や社員の声に目を通すことで、その企業がどのような職場文化を持っているのかを掴むことができます。
特に、企業の理念や方針が自分に合っているかどうかを確認することで、志望動機に説得力を持たせることが可能になります。
企業研究の具体的な方法については以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
企業研究が終わっていない方はぜひ参考にしてみてください。
エントリーシートに書く内容の精査
エントリーシートの提出が始まる前に内容の精査を徹底的に行うことも冬の就活での重要な課題です。作成する自己PRやガクチカには具体性と説得力が求められます。
そのため、自己分析をしっかり行い、どのようなスキルや経験を持っているのかを整理することが重要です。
自己分析を行っていない場合は、可能な限り早く着手し、自分の強みやアピールポイントを見つける作業に時間をかけましょう。
また、エントリーシートは一度作成して終わりではなく、企業ごとにそれぞれ調整する必要があります。
それぞれの企業に合わせた志望動機や具体的なエピソードを盛り込むことで、より良い印象を与えやすくなります。
ここでの精査がしっかり行われているかどうかが、今後の選考の結果に大きく影響します。
面接対策
面接は多くの就活生にとって難関の1つです。
冬の時期に面接対策を始めておくことで、他の就活生よりも一歩先を進んで準備を整えることができます。
模擬面接を行い、自分の話し方や表現に自信を持てるようにしましょう。
実際の面接をイメージしながら、よく聞かれる質問に対して自分の考えを整理しておくことが重要です。
また、入退室時のマナーや服装の確認も大切なポイントです。面接では内容だけでなく、態度や印象も評価されます。
そのため、礼儀正しい振る舞いや清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
冬のうちにこれらの準備を整えることで、実際の面接に自信を持って臨むことができるはずです。
事前にしっかりと対策を行っていれば、面接本番での成功率も格段に上がります。
Webテスト対策
Webテストの対策も忘れてはいけません。
多くの企業は選考の最初の段階でSPIや玉手箱といったWebテストを課しています。
ここで足切りされてしまっては、せっかくの対策が水の泡です。
Webテスト対策には専用の参考書や問題集、アプリなどを活用することをおすすめします。
SPIや玉手箱は出題パターンが決まっているため、対策をしっかりと行えば高得点を狙いやすいテストです。
また、数的処理や言語の問題は苦手な人が多いため、早めに取り組んで慣れておくことが大切です。
また、Webテストは時間制限が厳しいため、タイムマネジメントのスキルも求められます。
アプリやオンライン模試を利用して、実際のテストに近い環境で練習することで、本番でも自信を持って挑めるようにしておきましょう。
インターンシップに参加する
冬のインターンシップは実際に企業を体験し、その企業が自分に合っているかどうかを見極める絶好の機会です。
夏のインターンシップと比べて期間が短いものが多いですが、その分集中して企業の業務や社風に触れることができます。
特に冬のインターンシップは企業との距離を縮めるための重要なステップであり、選考に直接つながるケースも少なくありません。
実際に現場で働くことで、業界全体や企業がどのように機能しているかを具体的に理解し、自分がその環境で働く姿をイメージできるようになります。
また、インターンシップを通じて得た経験はエントリーシートや面接での自己PRやガクチカとして活用できるため、他の就活生よりも優位に立てることも少なくありません。
企業説明会に参加する
企業説明会への参加も非常に重要です。
説明会では企業の事業内容や業界全体の動向、採用基準など、就活における有益な情報を直接得ることができます。
特に、選考が本格化する前のこの時期に多くの企業の説明会に参加することで、業界や企業への理解を深め、自己分析やエントリーシート作成の参考にすることができるでしょう。
最近ではZoomやGoogle Meetなどを活用したオンライン説明会も増えているため、自宅から気軽に参加できるのも利点です。
ただし、ネット環境が不安定だと説明会に集中できない場合もあるため、事前にインターネット環境やデバイスの準備を整えておきましょう。
また、企業説明会に参加する際は質問の準備をしておくこともおすすめです。
企業のビジョンや実際の業務について深掘りすることで、他の就活生との差別化を図ることができ、面接や選考時に具体的な志望動機を伝えることが可能になります。
説明会に積極的に参加し、企業の実態や魅力を直接確認することで、就活を有利に進めるための第一歩を踏み出しましょう。
選考を受ける
この時期、多くの企業が早期選考を実施しており、応募して参加することで、他の就活生に差をつけることが可能です。
特に外資系企業やベンチャー企業では冬の段階で選考を進め、早い段階で内定を出すケースが増えています。
選考を受ける際には自己PRや志望動機をしっかりと準備し、企業ごとにカスタマイズすることが大切です。
また、面接やグループディスカッションが早い段階で実施される場合があるため、これまでの経験を踏まえて、自信を持って対応できるように準備を整えましょう。
企業の募集が冬の時期に限られていることもあるため、企業のスケジュールに合わせて早めに動くことが重要です。
また、もし内定を得られなくとも、選考という「本番」を通じて、最高のシミュレーションができるのもメリットです。
企業探しをする際や就活の情報を仕入れる際には以下の3つのサイトを活用することをおすすめします。
誰もが1度は聞いたことのある大企業であるため、信頼性も高いです。
冬の就活の注意点
冬の就活に取り組む際の注意点についても詳しく紹介します。
それぞれのポイントを把握した上で、心に余裕を持って、そして健康に落ち着いて就活を進めましょう。
年末年始は企業が働かない
冬の就活において最も注意すべき点の1つが、年末年始には多くの企業が休業するということです。
年末年始だけでなく、土日や祝日も同様に企業が通常業務を行わない場合が多いため、覚えておきましょう。
特に年末に差し掛かると企業側も年内の業務を締めくくり、年明けに向けた準備にシフトするため、提出したエントリーシートや問い合わせへの対応が遅れる可能性があります。
焦らずに返信を待ちましょう。
この間は就活の進捗を把握しながら計画をしっかりと立てておくことが大切です。
また、就活ばかりで息が詰まっているならば、年末年始くらいは家族や友人と過ごすのも良いリフレッシュになるでしょう。
「早起きして、午前だけ就活対策をして、昼からは帰省して地元の友人と遊ぶ」などもおすすめです。
年明けから就活生が増える
年明けは多くの就活生が本格的に活動を開始する時期でもあります。特に新年を迎えると、親戚が集った際にあれこれ言われ、重い腰を上げる人も少なくありません。
企業も新たな選考を始めることが多く、就活の競争が一気に激化します。
このタイミングに乗り遅れると周りの就活生に差をつけられてしまう可能性があるため、年内からしっかりと準備を進めておくことが重要です。
年末までに自己分析やエントリーシートの準備、企業研究などを進めておけば、年明けからの選考にスムーズに対応することができます。
また、冬のインターンシップに参加している就活生はその経験を活かして早期に内定を得ることができるため、できるだけ年内から積極的に動き、周りと差をつけるように心がけましょう。
年明けに多くのライバルが参入することを想定し、早めに動くことが、冬の就活で成功を収めるためのカギとなります。
寒さ対策を徹底的にする
冬の就活では寒さ対策を万全にしておくことが必要です。
スーツやオフィスカジュアルの装いだと、外出中や面接待ちの時間に寒さを感じることが多いため、冬用のスーツや厚手のコート、手袋やマフラーなど、暖かい服装を心がけましょう。
また、寒暖差が激しい冬の時期は体調を崩しやすく、ストレスも溜まりやすいため、体調管理がとても重要です。
特に面接や企業説明会では第一印象が非常に重要なため、体調を崩してしまうとパフォーマンスに影響が出ることがあります。
また、もしインフルエンザにかかろうものなら、1週間ほど人に会えなくなるため、様々な予定をキャンセルせざるを得なくなります。
たとえ軽い風邪でも、パフォーマンスは下がってしまいますし、明らかに風邪を引いている状態で面接などに臨むと、印象も悪いです。
寒い中での移動も多くなるため、風邪を引かないようにしっかりと暖かくしておきましょう。
就活エージェントに相談する
就活の対策には様々なものがありますが、ありとあらゆる対策の中から最もおすすめできるものは就活エージェントに相談することです。
これは「弊社が就活エージェントを運営しているから、登録してもらうために言っているの」ではありません。
もし、弊社のサービスを利用しないとしても、就活エージェントの利用が最もおすすめの対策と言えます。
なぜならば、ほとんどのエージェントは完全無料で利用でき、自己PRや志望動機などESの添削だけでなく、面接の練習相手やグループディスカッションのアドバイス、おすすめ企業や非公開求人の紹介など、役に立つサービスが豊富に提供されているからです。
ありとあらゆる種類のサービスの中でも「プロに無料で、好きなだけ相談できる」ものは就活・転職エージェントくらいです。
弊社が提供しているジョブコミットでは就活のプロがESの添削や自己分析のお手伝いなど、ありとあらゆるサービスを提供しているため、気になる方は以下のリンクから登録してみてください。
まとめ
今回は冬休みの就活について網羅的に解説しました。
冬休みは就活生の方にとって久々にゆっくりできる時期でもありますが、完全に休むのではなく、空いた時間を利用して自分にまだ足りていない就活の対策をしたり、気になる企業を探してみたりしてください。
たとえ1週間、毎日2時間就活に取り組むだけでも、合計で14時間対策したことになり、ライバルに大きく差をつけられます。