はじめに
内定をもらった企業の内定式に参加したものの、実際に企業の方や同期と接してみて、やっぱり入社したくないと感じることもあるでしょう。
この記事では、内定式が終わったタイミングで内定を辞退し、入社を取りやめることは可能なのか、辞退の仕方についてご紹介します。
内定をもらった企業について悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
内定式後に辞退はできる?
そもそも、内定式に参加までしておいて、内定を辞退できるのかと考えている方は少なくありません。
内定式に参加した後でも、企業の内定を辞退することは可能です。
企業からの内定に法的な拘束力は存在しないため、就活生は「この企業に入社したくない」と感じた場合は、自由に辞退できます。
企業としては、就活生から内定を辞退されるのは痛手です。
しかし、まだ教育に関するコストがそこまでかかっておらず、採用に関するコストのみの状態であるため、早めに決断してもらったほうが良い側面もあるのです。
内定式後に辞退をしたくなる主な原因
内定式に参加した後に内定を辞退したくなるのには、さまざまな理由があります。
直感的に嫌だなと感じただけの場合でも、その直感の裏で、何らかの良くない風土を感じ取った可能性もあるのです。
そのため、内定式に参加したときに違和感を覚えたのであれば、それを無視して無理に入社しないほうが良い場合もあります。
どのような理由が考えられるのか、詳しく見ていきましょう。
企業の社風が合わないと感じた
内定を辞退したくなる理由には、企業の社風や風土が自分には合わないと感じたことが挙げられます。
参加した内定式で実際の先輩社員の方と接し、自分の価値観や性格が企業の社風に合わないと感じる場合もあるでしょう。
企業の目指すものや、大切にしている理念などが自分の考え方と異なる場合、入社しても働き続けるのが苦痛になる可能性があります。
結果的にその企業で働くのが嫌になり、退職を考えるようになっては本末転倒です。
早期退職を防ぐためにも、自分が何のために働きたいのか、どのようなことを実現したいのかが、本当に企業の考え方と合っているかを確認しましょう。
また、先輩社員との相性は良いか、現場に馴染めそうかなどもしっかり検討する必要があります。
同期との相性が悪かった
内定を辞退したいと考える理由は、企業そのものだけではありません。
一緒に入社する予定の同期との相性が悪い場合も、内定の辞退を考える方がいます。
たとえば、同期との話が噛み合わないなど、コミュニケーションに違和感を覚えたり、ノリが周囲と合わないと感じたりした場合などです。
同期とは、入社後にしばらく一緒に働くことになる場合が多いです。
相性が悪いと、入社してすぐ職場に行くのが嫌になる可能性があります。
仕事は横のつながりが大切になる場合もあり、同期の中で孤立してしまうと、必要な情報が回ってこなくなることなども考えられるでしょう。
ほかの同期がほとんど自分と合わない人物の場合、先に入社している先輩社員にもそういった方が多く、そもそも企業との相性が良くない場合もあります。
他に魅力的な企業から内定をもらった
1つの企業から内定をもらったからといって、そのまま就活を終了する方は多くないでしょう。
基本的に就活では、複数の企業の選考を受け、努力や相性次第で複数の内定を獲得できる場合が多いです。
そのため、内定式に参加してから、別の企業の内定をもらえる可能性もあります。
内定式に参加した後に他の企業から内定を受けた場合、労働条件や将来性を比較してより良い選択をするために、辞退を検討することがあるのです。
特に、本命として選考を受けた企業からの内定が出た場合は、そちらを選択する方が多いでしょう。
より自分にとって働きやすい職場を選ぶためにも、複数の内定を獲得して、選択肢を増やすことは大切です。
内定をもらった企業同士を比較し、より自分が求める条件に当てはまる企業を選びましょう。
入社後のビジョンが見えなかった
入社後のビジョンが見えない場合、内定を辞退する方が多いです。
内定式に参加したものの、自分がその企業でどのように働き、どう成長していくのか明確なビジョンを持てない場合があります。
その企業で自分が働く姿をイメージできない場合、無意識に「本当に入社したいのはこの企業ではないな」と感じている可能性が高いです。
あるいは、内定こそ獲得できたものの、本当の意味でその企業について理解しきれておらず、何ができるのか分かっていないことも考えられます。
そのような状態で入社するのはリスクが大きく、入社後にやっぱり相性が良くなかったと、退職する可能性があるのです。
そのため、その企業で今後うまくやっていくイメージが持てないと、辞退を考える場合があります。
労働条件が想定よりも悪かった
労働条件が想定していたほど良くなかった場合、内定の辞退を考える場合が多いです。
内定式後には、あらためて労働条件や待遇を提示されて、最終確認が行われる場合があります。
そのときに提示された労働条件が、当初の期待や求人内容と大きく異なっていた場合、辞退を決断する理由となることがあるのです。
内定式まで済ませた後に、提示される労働条件が求人内容と異なるのは「内定を手放したくないなら条件を飲むだろう」と考えられている可能性があります。
つまり、労働者や就活生を軽視している企業の可能性があり、労働条件以外にも良くない点がある場合が多いです。
そのため、望む条件で働けないこと、企業を信用できないことを理由に、内定を辞退する就活生もいます。
ブラック企業の可能性を感じた
労働条件の件も含め、内定を獲得した企業にブラック企業の可能性を感じると、内定辞退の理由になりえます。
内定式では、実際に働いている社員の方と接することができ、働き始める前からある程度は企業の風土を知ることが可能です。
そのため、内定式で企業の実態を知り、長時間労働やパワハラの兆候など、ブラック企業の可能性を感じることもあります。
その場合、長く働き続けるのは難しいと感じ、辞退を真剣に考えることが多いです。
仮にパワハラなど、部下や新人と良くない関わり方をするのが1人だけだったとしても、運悪くそのような人物が上についてしまうと、入社後に体や心を壊す可能性があります。
また、そのような人物を野放しにする企業ということでもあるため、企業全体の印象が悪くなってしまうのも、辞退の理由になるのです。
内定式後に辞退をするべきかを見極める方法
内定式に参加した後でも、その企業に入社したくないと感じた場合は、内定の辞退が可能です。
しかし、内定の辞退は取り消せないため、本当に内定を辞退するべき企業なのかはしっかり検討する必要があります。
内定式で見たり、知ったりした情報や接した人物から、その企業の内定を辞退するべきか見極めるための方法について、詳しく見ていきましょう。
労働条件や待遇を再確認する
内定式後に提示された労働条件が、選考を受ける前に見ていたものと合致しているか、再確認しておきましよう。
就活サイトに掲載されている求人情報などから、就活生を集めるために記載された労働条件が、実際に提示されたものと同じなのかを確認し、信頼できる企業なのかをチェックすることが大切です。
ただし、入社が確定するまでは、提示された条件が本当に適用されるか分かりません。
そのため、さらにホームページや口コミサイトでの評判、OB訪問などを通じて、その企業に入社した場合の具体的な労働条件が、提示されたものと同じなのかを再確認すべきです。
企業の担当者が言っていることと、それ以外の媒体から得られた情報が異なる場合、入社後あまり良い待遇が受けられない可能性があります。
採用担当者に相談をする
自力での情報収集では解消できない疑問点が生じた場合、選考や内定式後の説明を担当してくれた採用担当者に、相談してみると良いでしょう。
内定辞退を決めてしまう前に採用担当者に相談すれば、入社や労働条件について気になる点や不安な点を解消できることがあります。
自分が質問したことに対し、採用担当者からどのような反応が返ってくるかも、重要な判断材料になるでしょう。
疑問に対して丁寧に説明してくれたり、親身になって対応してくれたりするようであれば、その企業を信用できる可能性が高いです。
逆に、疑問や不安を軽んじられるようであったり、冷たい反応が返ってきたりするようであれば、その企業はやめたほうが良いでしょう。
担当者の反応はどうか、相談したことで疑問は解消できたかを加味して、内定辞退を検討することが大切です。
企業の口コミや評判を調べる
内定を辞退するべきか検討する際は、企業の口コミや評判について、あらためて情報収集をしてみると良いでしょう。
企業の口コミサイトや就職活動に関する情報を調べると、実際の働き方や社内の雰囲気を知ることができます。
実際にその企業で働いたことがある方による、企業の働きやすさや内情についての口コミを掲載しているサイトを見れば、現在働いている方では言いにくいような事情についても、記載されている可能性があるでしょう。
ただし、そういった口コミサイトに情報を投稿しているのが、本当にその企業で働いていた方であるとの保証はなく、本当に働いていた場合でも情報が古い場合があります。
書かれている不満点などが、現在は改善されている可能性もあるため、参考程度に留めておきましょう。
内定者インターンに参加する
企業によっては、内定を獲得した就活生向けに、より踏み込んだ内容のインターンを開催している場合があります。
そういった内定者向けのインターンに参加し、実際の業務を体験することで、職場環境や仕事内容が自分に合っているかを確認できる可能性が高いです。
内定者向けのインターンでは、実際に入社後に任される業務の一部に携われることがあります。
現場に出て社員と同じように働くことで、その仕事を今後の人生で続けていけそうかを確認できるのです。
また、業務に参加したことにより、具体的な疑問や気になる点が浮かぶこともあります。
そういった疑問を現場の社員に尋ねることで、入社前に仕事に関する疑問を解消できるのは、大きなアドバンテージとなるでしょう。
就活エージェントに相談する
さまざまな情報を収集したうえで、内定を辞退するか迷うこともあるでしょう。
集めた情報の正否が分からない場合など、自分1人では本当に辞退して良いか判断できない場合があります。
そのように内定辞退に迷った場合は、就活エージェントに相談するのがおすすめです。
就活エージェントは、企業に関するさまざまな情報を持っているため、内定の辞退に関しても専門的なアドバイスを受けられます。
業界の中でのその企業の立ち位置や、入社した先輩の事例などから、その企業に入社するのがおすすめかどうかを教えてもらえる可能性が高いです。
仮に内定辞退を決断するとしたら、辞退の方法や伝え方についてもアドバイスを受けられます。
内定辞退後の就活でも、さまざまなサポートを期待できるでしょう。
内定式後に辞退をする方法
内定を辞退するための方法には、対面や電話により肉声で伝えるものと、メールにより文面で伝えるものの2種類があります。
対面や電話のほうが望ましいものの、理由について追求された場合に、言葉に詰まる可能性もあるでしょう。
メールであれば、文面を練る時間を設けられますが、やや失礼な印象を与えます。
それぞれの方法で辞退する際の例文も含め、詳しく見ていきましょう。
対面・電話の場合
内定を辞退する際は、できれば対面や電話で直接、採用担当者に伝えるのが望ましいです。
就活生1人に内定を出すまでに、企業側はさまざまなコストを支払っています。
内定辞退はその企業側の労力を無駄にする行為であるため、しっかり礼儀を持って断ることが大切です。
採用担当者には、これまでの対応に関する感謝の意を示し、誠実に辞退の理由を伝えることで、良好な関係を維持できる可能性が高まります。
例文について、対話の形で見ていきましょう。
例文
私、○日に内定の通知をいただいております○○大学の○○○○と申します。
人事部の□□様はご在席でしょうか?」
大変ありがたいお話ではあるのですが、慎重に検討させていただいた結果、御社からの内定を辞退させていただきたくご連絡をいたしました。」
御社や御社での業務そのものは大変魅力的でしたが、より自分のやりたいこと、実現したいことを突き詰めたいと考えた次第です。
ご期待に添えず申し訳ございません。」
○○さんにはぜひ入社していただきたかったため残念ですが、今後のご活躍をお祈りしております。」
本来であれば直接御社に伺って直接お詫びをすべきところ、電話での連絡になり申し訳ございません。
この度は□□様をはじめ、□□社の皆様には大変お世話になりました。失礼いたします。」
メールの場合
内定を辞退する際は、対面や電話だけでなく、メールでも伝えられます。
メールであれば、相手に失礼のないように、しっかりと文章を練れます。
しかし、企業によっては、辞退の連絡をメールで送ること自体を失礼だと考えている場合もあるため、注意が必要です。
それでもなお辞退の意思をメールで伝える場合は、企業や担当者への感謝の言葉と共に、簡潔に辞退の理由を述べることが大切になります。
メールで内定辞退を伝える場合の例文について、見ていきましょう。
例文
本文:
□□株式会社 人事部
□□□□様
大変お世話になっております。
○日に内定のご連絡をいただきました、○○大学の○○○○です。
この度は、□□株式会社の内定をいただき、誠にありがとうございました。
ご提示いただいた労働条件などについて慎重に検討した結果、誠に恐縮ではございますが、この度の内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
□□株式会社での業務は大変魅力的ではございますが、さまざまな条件を検討したところ、他社様とのご縁をより強く感じた次第です。
内定までに何度も面接などでお時間を割いていただいたにも関わらず、ご期待に添えない結果となり申し訳ございません。
また、本来であれば貴社に直接お伺いしてお詫びすべきところ、メールでのご連絡となりますことを重ねてお詫び申し上げます。
□□□□様をはじめ、□□株式会社の方には、選考の間大変お世話になりましたことを心より感謝しております。
末筆ながら、貴社のますますの発展をお祈り申し上げます。
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署名
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内定式後に辞退をする際の注意点
続いて、内定式の後に内定を辞退する場合の注意点について、見ていきましょう。
内定式の後に内定を辞退する場合、その辞退の意思が本当に妥当なものなのか、確認する必要があります。
自分以外の人の意見を参考にすることは大切ですが、自分の人生について意思決定をするのは、あくまでも自分であることを忘れないようにしましょう。
内定ブルーではないか確認する
内定の辞退を決断する前に、内定ブルーによる一時的な不安ではないかを見極める必要があります。
結婚が決まって、挙式を控えている時期になって急に不安になる「マリッジブルー」など、人生における大事な局面で、物事がうまくいっているからこそ一時的に不安になるケースは少なくありません。
このような不安は、大抵の場合は杞憂であり、過ぎてしまえば心配のしすぎだったということも多いです。
就活でも同じことが起きやすく、多くの就活生が内定ブルーを経験します。
内定ブルーの時期の感覚に従って内定を辞退してしまうと、貴重な機会を逃して後悔することになりかねません。
不安な気持ちに根拠はあるのか、ほかに就職のあてはあるのかなどをよく検討し、内定ブルーなのではないか見極めるようにしましょう。
内定ブルーについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
→https://shukatsu-venture.com/article/307496
辞退は自分の意志かを確認する
その企業の内定を辞退するのが、本当に自分の意志なのかをしっかり確認しておく必要があります。
内定を受けるかどうかについて、家族や友人に意見を求めることは多いです。
大抵の場合、家族や友人は親身になって相談に乗ってくれますが、その言葉が正しいとは限りません。
人によっては、わざと相手を不安にさせるようなことを言って、辞退に持っていこうとする場合もあります。
また、相手がどのようなつもりで言っているにせよ、入社しても辞退しても、あなたの人生について責任を取ってくれるわけではありません。
内定を辞退するか考えるときは、家族や友人の意見に影響されすぎず、自分自身が本当に辞退したいと感じているかどうかを確認するようにしましょう。
辞退決意後はすぐに連絡をする
辞退を決意したら、できる限り早く企業に連絡するようにしましょう。
内定の辞退を決めたら、早めに企業に連絡を入れることがマナーです。
企業側にも採用活動の都合があり、枠が空いた分別の就活生に声をかけたり、あらためて選考を行ったりする可能性があります。
そのため、内定を辞退する連絡は早いほうが良く、就活生側にも迅速な対応が求められるのです。
入社ギリギリになってから連絡されても企業側は困ってしまうため、直接企業に行くのが難しい場合でも、早めに電話やメールで連絡を入れましょう。
特に、企業から遠方に住んでいる場合や、電話をしてもなかなかつながらない場合は、メールで連絡すると迅速に連絡できます。
企業に訪問して辞退を伝える場合も、事前にアポイントメントを取っておいたほうが良いです。
辞退理由は素直に伝える
内定を辞退する際、採用担当者から辞退の理由を聞かれる場合がほとんどです。
辞退の理由は、簡潔かつ素直に伝えることが大切になります。
企業にとって「なぜ自社が選ばれなかったのか」という情報は、重要なフィードバックです。
今後優秀な人材を採用するために、どのような条件を提示すれば、自社を選んでもらえるのかを考える参考になります。
そのため、変に理由を濁すよりも、正直に言ってもらったほうが良いのです。
ただし、何でもズバズバと言って良いわけではなく、聞き手が不快になるほど失礼な物言いは避ける必要があります。
言葉は選びつつ、どのような点が自分と合わないと感じたのかなどを簡潔に伝えましょう。
メールで連絡する場合は、文中に理由を記載しておくことが大切です。
連絡をせず勝手に辞退しない
内定の連絡をもらって内定式に出席した後、内定を辞退する場合は必ず連絡するようにしましょう。
連絡をせずに黙って辞退すると、企業側に迷惑がかかるため、絶対に避けるべきです。
内定式に出席した就活生は、内定を受諾したものとして扱われます。
そのため、入社後の教育や配属に関する手続きが企業内で進められ、名簿の作成や現場への根回し、必要な備品の購入などさまざまな準備が行われるのです。
辞退を伝えずに勝手にフェードアウトすると、こうした準備の一切が無駄になってしまいます。
正式な手続きで辞退を伝え、誠実な対応を行うことが社会人としてのマナーです。
連絡をしないことは辞退したことにはならないため、どのような手段でもしっかり辞退の意思を伝えましょう。
内定辞退後に就活をやり直す方法
内定の辞退後、ほかの企業から内定をもらっているわけではない場合、就活をやり直す必要があります。
しかし、内定をもらった時点で、就活のスタートからはそれなりの時間が経っているため、次の内定を獲得するために使える時間はあまり多くありません。
何の対策もしていないと、就活のやり直しが失敗する可能性もあるため、注意しましょう。
就活の軸を作り直す
就活をやり直す際は、就活の軸を作り直す必要があります。
辞退前の就活の軸のまま就活を続けると、また似たような企業を受けることになりかねません。
そうなると、結局労働条件や社風が合わないと感じて再度内定を辞退することになったり、次は就活をやり直す時間がなくて、妥協したりすることになる可能性があります。
まずは、自分の希望する仕事の条件やキャリアの方向性を見直し、新たな軸を明確にすることが重要です。
辞退した企業のどこが合わなかったかを考えながら、就活の軸について考え直しましょう。
二次募集・三次募集を探す
内定をもらって辞退する頃になると、一般的な企業の募集は締め切っている場合がほとんどです。
そこで、企業の二次募集や三次募集を探すと良いでしょう。
企業によっては、一次募集で定員割れが起きた場合や、内定の辞退で空いた枠を活用して、二次募集などを行う場合があります。
なかには、一次だけでなく、二次三次と続けて募集することを前提にスケジュールを組んでいる企業もあり、それぞれ別個に枠が用意されていることも少なくありません。
就活サイトや逆求人サイトを活用すれば、そうした募集を探せる可能性があります。
就活支援サービスを利用する
内定を辞退して就活をやり直す場合、就活エージェントなど、就活支援サービスを利用するのがおすすめです。
就活支援サービスを利用すると、再度就職活動を行う場合に効率的に進められます。
エージェントのサポートを受ければ、自力で二次募集などを探すよりも、多くの企業に応募できる可能性が高いです。
一次募集の際は気付かなかった、優良な企業を紹介してもらえる可能性もあり、短期間でどのように就活を進めたら良いのかについて、アドバイスをもらえるでしょう。
就活エージェントならジョブコミット
就活エージェントなど、就活支援サービスを利用するのであれば「ジョブコミット」がおすすめです。
ジョブコミットは、就活生を対象とした支援サービスの1つで、無料で優良企業の紹介、選考対策を行ってくれます。
選考書類の作成や面接の対策・練習など、さまざまな支援を受けられるほか、内定を受けるかどうかの相談も可能です。
入社準備についてもサポートを期待でき、就活全体に関する包括的な支援を受けられるでしょう。
就活について不安なことがある場合は、ジョブコミットを利用してみてください。
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内定式後の辞退に関するよくある質問
ここからは、内定式後に内定を辞退することに関する、よくある質問についてご紹介します。
内定式を経た後の辞退について、不安を抱えている就活生は多いです。
内定を辞退したことによって、自分の名前が業界内に出回ったり、ブラックリストに載ったりするのではと心配している方もいるでしょう。
このような不安については、しっかり解消したうえで内定を辞退することが大切です。
内定式後いつまでに連絡するべきですか?
辞退を決めた場合、できるだけ早く連絡するのがマナーです。
具体的な期限はないものの、内定式を終えてすぐにでも、その企業に入社するかを検討する必要があります。
辞退を決断する場合は、内定式後数日以内に採用担当者に電話し、辞退の意向を伝えるのが望ましいです。
内定式から時間が経てば経つほど、内定者を迎え入れるための手続きが企業内で進んでいきます。
新入社員の入社準備には、手間だけでなくお金もかかるため、企業としては早めに連絡をもらったほうが、無駄なコストをかけずに済むのです。
そのため、内定式が終わってから、なるべく早い段階で連絡しましょう。
内定辞退をしても他の内定先に悪影響はありますか
1つの企業の内定を辞退したからといって、ほかの内定先に影響することはありません。
選考を受けた人物や、内定を受けた人物に関する情報は個人情報であり、企業にとっての機密情報の1つです。
そのため、企業間でそのような情報が共有されることはありません。
ほかの企業は、誰が競合の内定を辞退したかまでは知らないため、後続の就活や内定に影響を与えないのです。
黙って内定を蹴っても、その情報が共有されるわけではありませんが、企業への最低限のマナーとして内定辞退の連絡はするようにしましょう。
どうしてもその企業への入社が嫌だと感じる場合は、ほかの企業への影響は考えずに、辞退の連絡を入れましょう。
辞退時に担当者から怒られる可能性はありますか?
内定辞退は、企業にとって残念なことではありますが、基本的に怒られることはありません。
誠実な態度で選考への感謝の気持ちを伝え、辞退の理由を簡潔に述べれば、トラブルになることはほとんどないでしょう。
むしろ早めに言い出してくれたことについて感謝する企業が多く、今後の就活について激励してもらえる場合もあります。
逆にいえば、内定辞退を伝えて就活生に怒ったり、嫌味を言ってきたりするような企業の場合は、内定辞退の選択が正しかったことを証明しているともいえるでしょう。
基本的にそのような態度を取られることはないため、恐れず内定辞退を伝えて構いません。
まとめ
内定式の後にこの企業は合わないと感じた場合、内定を辞退しても構いません。
ただし、内定辞退の連絡はなるべく早めに行い、無言を貫き通すのは避ける必要があります。
辞退の連絡をする際は、どうして辞退するのかについて、簡単に伝えるようにしましょう。
内定辞退後にあらためて就活をやり直す場合は、使える時間が限られているので、なるべく効率良く進めるためにも、就活支援サービスなどを活用しましょう。
内定を受けるかどうかはしっかり検討し、より良い企業選びを進めてみてください。
なお、内定式に関する詳しい情報を知りたい方はぜひ以下の記事を参考にしてください。