金融業界に向いてる・向いてない人の特徴は?業界の特徴やすべきことなど徹底解説!

金融業界に向いてる・向いてない人の特徴は?業界の特徴やすべきことなど徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること
  • 金融業界について
  • 業界研究のやり方
  • 金融業界に向いている人
この記事をおすすめしたい人
  • 業界研究中の人
  • 金融業界について知りたい人
  • 金融業界に向いている人について知りたい人

目次目次を全て表示する

はじめに

金融業界は多くの就活生の方が目指す業界であり、就職難易度が比較的高い一方で、やりがいがあり、年収も高い傾向にあるとされています。

そこで今回は金融業界の概要について紹介しつつ、金融業界に向いている人の特徴や向いていない人の特徴などについても紹介するため、参考にしてみてください。

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【金融業界に向いている人の特徴】金融業界とは

続いて、金融業界の概要と代表的な企業について紹介します。

それぞれどのような業務を行っているか、代表的な企業にはどのようなものがあるのかについて確認してみてください。

また、以下の記事では金融業界のそれぞれ大手や職種、仕事内容についてさらに詳しく紹介しているため、時間に余裕があればこちらもご覧ください。

銀行

銀行は個人や企業から預金を集め、資金を貸し出すことで収益を得る機関であり、金融システムの中心的な役割を担っています。

預金者からは一定の金利を支払い、貸し出し先からはそれ以上の金利を受け取ることで、利息の差額から利益を得る仕組みです。

銀行の業務は資金調達や融資だけでなく、投資運用や多様な金融サービスの提供も行っています。

集めた資金を国債や株式、外国為替市場などの金融商品に分散投資することで、安定した収益基盤を構築しています。

また、預金やローン、クレジットカードの発行、外貨取引、資産運用アドバイスといった個人・法人向けの多岐にわたるサービスも行い、人々の生活や企業の事業活動において重要な存在となっています。

さらに、銀行は金融仲介機能を通じて地域社会や企業の成長支援を行い、経済全体の発展に寄与しています。

そのため、銀行は単なる資金の貸し借りだけでなく、地域経済や国家の経済基盤を支える重要な役割を果たしているのです。

代表企業例 
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行

証券会社

証券会社は株式や債券、投資信託などの金融商品の売買を仲介し、投資家と発行体をつなぐ重要な役割を担っています。

証券会社の業務は大きく「引受業務」と「流通市場での取引仲介」に分類されます。

引受業務では企業が新規に株式や債券を発行する際、証券会社がこれを引き受けて投資家へ販売することで資金調達をサポートしています。

一方、流通市場での仲介業務では投資家が既存の株式や債券を売買する場を提供し、投資の流動性を確保し市場の安定に貢献することが主な役割です。

さらに、証券会社は顧客に対する投資アドバイスや市場の分析、資産運用の提案も行い、金融リテラシーの向上をサポートしています。

証券会社は経済成長に不可欠な資金の循環を促進し、金融市場の信頼性と透明性を確保する役割を果たしているため、資本市場の健全な発展において欠かせない存在です。

代表企業例
  • SMBC日興証券
  • 野村證券
  • 大和証券

保険会社

保険会社は契約者が支払う保険料を基に、予期しない事故や災害、病気、けがなどのリスクから契約者を守る重要な役割を果たしています。

保険料はリスクの大きさや契約内容に応じて決まります。

万が一の事態が発生した際には保険金を支払い、契約者の生活や事業の安定をサポートするため「安心を売る」事業です。

また、保険会社は集めた保険料を株式や債券などに投資し、リスク管理を行いながら収益を確保することで、支払い能力を維持しています。

保険の種類も生命保険や医療保険、損害保険など多岐にわたり、顧客のニーズに応じた商品が提供されています。

保険会社は個人や企業が抱えるリスクを分散し、予期せぬ事態に対する経済的な備えを提供することで、社会の安定に寄与している、重要な存在です。

特に近年では災害リスクの増加や医療費の高騰に伴い、保険の重要性はますます高まっており、生活の安心と企業活動の安定に欠かせない存在となっています。

代表企業例
  • 東京海上日動火災保険
  • 三井住友海上火災保険
  • 損害保険ジャパン

クレジット会社

クレジット会社はクレジットカードの発行を通じて消費者の購買活動をサポートし、経済活動の円滑化に寄与しています。

クレジットカードは皆さんご存知の通り、消費者が即時に現金を必要とせずに商品の購入やサービスの利用ができるため、利便性が高いです。

クレジット会社の収益源はカード加盟店からの手数料やカード会員からの年会費、そしてキャッシングやリボ払いなどの金融サービスからの利息収入です。

また、クレジット会社は消費者の信用情報を基に審査を行い、適切な限度額を設定するなど、リスク管理に力を入れています。

さらに、ポイントプログラムや特典サービスの提供を通じて、消費者の購買意欲を刺激し、長期的な顧客関係の構築を目指しているのも特徴です。

クレジット会社は消費者と企業の間で資金の流れを円滑にし、消費活動の促進を通じて経済全体の発展に寄与しています。

代表企業例
  • 三井住友カード
  • JCB
  • 三菱UFJニコス

リース会社

リース会社は企業や事業者が必要とする機器や設備を長期間にわたり貸し出すサービスを提供し、資本の効率的な活用を支援しています。

企業が設備を購入するには多額の初期費用がかかるため、リース会社を利用することでこの負担を軽減し、運転資金を効率的に管理することが可能です。

また、リース契約にはメンテナンスやアップグレード、資産管理のサポートが含まれることも多く、企業の業務効率を向上させるための柔軟な選択肢となっています。

リース会社は企業の成長に合わせた設備導入の柔軟性を提供することで、急速に変化する市場に対応しやすくしています。

リース会社は企業の設備投資の代替手段として広く活用され、経営の安定やコスト削減に貢献しているのです。

  • オリックス
  • 三井住友ファイナンス&リース
  • 東京センチュリー

【金融業界に向いている人の特徴】向いている人の特徴

続いて、金融業界に向いている人の特徴についても紹介します。

もちろんそれぞれの企業によって重視している要素などは異なる場合もありますが、以下の4点は金融業界ならばどのような企業にもアピールしやすい能力です。

自分が何個当てはまるか確認した上で、当てはまらないものは就活本番までに該当できるように取り組んでみてください。

向いている人の特徴

・論理的思考力がある
・向上心がある
・責任感がある
・コミュニケーション能力が高い
・分析能力がある
・学習意欲がある
・忍耐力がある
・協調性がある

論理的思考力がある

金融業界において、論理的思考力は顧客の財務状況や市場の変動要因を多角的に分析し、正確な判断を下すために必要不可欠な要素です。

例えば、顧客に最適な投資戦略を提案する際にはリスクとリターンを比較しながら、データや過去の市場動向をもとに合理的な結論を導き出すことが求められます。

こうした分析力を発揮するには、複雑な情報をわかりやすく整理し、説得力のある提案を行うスキルが重要です。

論理的思考力があることで、顧客の質問や懸念に対しても根拠をもって解答でき、信頼性を高めることができます。

さらに、業界の変動にも柔軟に対応し、理論に基づいた判断を通じて長期的な信頼関係を築ける点で、論理的思考力は金融のプロフェッショナルに必須のスキルと言えるでしょう。

向上心がある

金融業界は規制の変更や経済の変動、テクノロジーの進化によって急速に変わるため、向上心を持つ人は特に活躍の場が広がります。

例えば、フィンテック技術の進展によりAIを活用した資産運用やデジタル化が進む中で、常に最新の知識をアップデートし、新たなスキルを積極的に学ぶ姿勢が求められます。

こうした成長への意欲があれば、変化に対応するだけでなく、業界内でのキャリアアップにもつながります。

さらに、向上心を持つ人は業務の質を向上させるための改善策を自ら模索し、より良いサービスを提供するための新しい取り組みを提案することもできるでしょう。

金融業界で長く働き、順調に昇進するためには、日々の学びを大切にし、自己成長を追求する向上心が不可欠です。

責任感がある

金融業界で働く人は顧客の資産や企業の財務状況を取り扱うため、強い責任感が欠かせません。

顧客の投資判断や資産運用が個人や企業の将来に大きく影響を与える可能性があるため、慎重で正確な業務遂行が求められます。

また、金融業界は「お金」を扱う業界であるため、コンプライアンスの遵守が非常に重視されており、法令や規制をしっかりと理解し、業務を遂行する姿勢が不可欠です。

責任感がある人はリスク管理や法令遵守を徹底しながら、顧客が安心してお金を任せられるパートナーとしての役割を果たします。

さらに、ミスや些細なリスクが顧客や企業に大きな影響を及ぼすため、常に高い倫理観と責任感を持って仕事に取り組む姿勢が重要です。

コミュニケーション能力が高い

金融業界では顧客との信頼関係が事業の成否に直結するため、優れたコミュニケーション能力が重要視されます。

例えば、顧客のライフステージやニーズに応じた資産運用を提案する際、複雑な金融商品や投資リスクについてわかりやすく説明し、不安を払拭することで信頼関係を築くことが求められます。

また、金融業界ではチームで業務を進める場面が多く、部門間の連携や情報の共有をスムーズに行うために、伝達力と協調性も必要です。

さらに、顧客の意向を正確に汲み取り、長期的なリレーションシップを構築するための対話力も欠かせません。

高いコミュニケーション能力を持つ人は顧客やチームから信頼を得やすく、金融業界において長期的なキャリアを築きやすいと言えます。

分析能力がある

金融業界では、市場の動向や経済の変化を読み取り、的確な判断を下すことが求められます。

特に、投資銀行や証券会社では、データをもとにリスクやリターンを分析し、最適な投資戦略を提案する能力が不可欠です。

また、銀行業務でも、融資の審査や企業の財務分析を行い、適切な与信判断をする必要があります。

分析能力が高い人は、膨大な情報の中から重要な要素を抽出し、論理的に考える力が備わっています。

そのため、金融業界では、数字やデータに基づいた意思決定ができる人材が求められます。

学習意欲がある

金融業界は、経済の変化や法改正、国際情勢の影響を強く受けるため、常に最新の情報をキャッチアップすることが求められます。

例えば、金利の変動や為替市場の動きが業務に直結するため、日々のニュースをチェックし、それが業務にどのような影響を与えるのかを考える力が必要です。

また、金融商品やサービスは高度な専門知識を必要とするため、資格取得や自己研鑽に励むことが重要です。

例えば、証券アナリストやファイナンシャルプランナー、簿記などの資格を取得することで、金融の基礎知識を深めることができます。

忍耐力がある

金融業界は、顧客の資産を預かり、長期的な関係を築く業務が多いため、高い責任感が求められます。

また、投資銀行や証券会社では、厳しいノルマが課されることがあり、精神的なプレッシャーに耐える力も必要です。

例えば、営業職では、顧客の信頼を得るために、長期間にわたる関係構築が求められます。

すぐに成果が出るとは限らず、コツコツと積み重ねる姿勢が重要になります。

また、市場が不安定なときには冷静に判断し、リスクを最小限に抑える力も必要です。

忍耐力がある人は、困難な状況でも冷静に対応し、最適な解決策を見つけることができます。

協調性がある

金融業界では、チームでの業務が多く、部門を越えた連携が必要になる場面も多々あります。

例えば、大規模なプロジェクトでは、営業、マーケティング、リスク管理などの各部署が連携しながら進めることが求められます。

また、顧客のニーズを的確に把握し、最適な金融サービスを提供するためには、社内のチームワークが不可欠です。

特に、金融業界では、顧客の資産運用や企業の財務戦略をサポートする役割を担うため、社内外の関係者と信頼関係を築くことが重要です。

【金融業界に向いている人の特徴】向いていない人の特徴

続いて、金融業界に向いていない人の特徴についても紹介します。

以下の2点が両方当てはまってしまう場合は、金融業界には向いていない可能性が高いと言えるでしょう。

どうしても金融業界に就職したい場合は就活本番までに改善できるように取り組み、難しければ他の業界も選択肢に入れましょう。

向いていない人の特徴

・細かい作業が苦手な人
・量より質を大切にする人
・数字やお金に弱い人
・柔軟性がない人
・WLB(ワークライフバランス)を重要視する人

細かい作業が苦手な人

金融業界では細部にまで目を配り、正確に業務を遂行することが強く求められるため、細かい作業が苦手な人には不向きな環境と言えます。

例えば、顧客の資産や取引に関するデータ入力や書類の確認など、1つのミスが信頼を損ねたり、大きな損失を生んだりする可能性もあるため、常に慎重でなければなりません。

新人や若手社員が担当することの多い集金業務においても、受取書の記入や細かい確認作業が欠かせず、正確性が重要視されます。

金融業界における業務は法令遵守やコンプライアンスが厳格であり、書類の不備や記録ミスが許されないため、細かい確認を怠らない姿勢が不可欠です。

細かい作業に苦手意識があり、確認作業を徹底できない人にとってはプレッシャーの多い業界であり、業務をスムーズに進めるのは難しいかもしれません。

顧客や取引先からの信頼を築くためにも正確で細やかな対応ができる能力が重要であり、こうした作業が苦手な人には金融業界への就職は厳しいでしょう。

量より質を大切にする人

金融業界、特に銀行や証券会社では日々の業務量が非常に多いため「量をこなす力」が重要な評価要素の1つとなっています。

金融業務は毎日何人もの顧客への対応や書類処理、報告書の作成などを行うものであり、これらを効率良く、そして正確に処理するスキルが求められます。

現在ではノルマの厳しさは以前ほどではありませんが、それでも一定の成果を上げるために多くの仕事を限られた時間内でこなさなければならないため、マルチタスク能力が必要です。

こうした環境では業務に対して「質」を優先しすぎるスタイルでは求められる成果やスピードに対応できないこともあります。

業務の質を重視するあまり、一つひとつに時間をかけすぎると、他のタスクに影響が出てしまう可能性があるため、量を重視し、効率的に業務を進めることができるスキルが重要です。

金融業界ではスピード感と効率性を重視する姿勢が求められるため、量をこなす力が欠かせないのです。

数字やお金に弱い人

金融業界では、日常的に財務諸表や経済指標、投資データなど、多くの数字や金額に触れる機会があります。

例えば、銀行員であれば企業の財務状況を分析し、融資の可否を判断する業務があり、証券会社では株価の動向を見極めながら適切な投資アドバイスを行う必要があります。

数字やお金の計算が苦手な人は、業務を正確にこなすことが難しくなり、判断ミスによる大きな損失につながるリスクも高まります。

特に、数字を正確に読み取る力や、計算ミスをしない慎重さが求められるため、数学的思考が苦手な人には厳しい環境かもしれません。

柔軟性がない人

金融業界は、経済や市場の変動に大きく左右される業界であり、その変化に適応する柔軟な思考が求められます。

例えば、為替相場や金利の変動、国際情勢の影響を受けることが多く、従来の方法に固執していると適切な判断ができなくなります。

また、金融業界では新しい技術や規制が次々と導入されるため、学び続ける姿勢が不可欠です。

例えば、フィンテック(金融×テクノロジー)の発展により、デジタルバンキングやキャッシュレス決済など、新しいビジネスモデルが次々と生まれています。

変化を受け入れ、新しい知識を積極的に吸収しようとしない人には向いていません。

WLB(ワークライフバランス)を重要視する人

金融業界は、他の業界に比べて勤務時間が長くなりがちな傾向があります。

特に、投資銀行や証券会社では、マーケットの動向をリアルタイムで把握する必要があり、早朝や深夜まで業務が続くことも珍しくありません。

また、営業職では顧客対応が中心となるため、定時で帰れることが少なく、スケジュールが流動的になりやすいです。

さらに、大手金融機関では全国転勤があることも多く、ライフスタイルに大きな影響を与える可能性があります。

家族と過ごす時間を重視したい人や、ワークライフバランスを優先したい人にとっては、金融業界の働き方は厳しく感じるかもしれません。

【金融業界に向いている人の特徴】職種・業務内容について紹介

続いて、金融業界における代表的な職種を紹介します。

もちろん金融業界には他の職種も存在しますが、代表的かつ新卒の方が担当することになる場合が多い職種は以下の2つであるため、それぞれ確認してみてください。

職種・業務内容

・ホールセール
・リテールセール
・ディーラー
・トレーダー
・ファンドマネージャー
・ファイナンシャルプランナー
・証券アナリスト
・エコノミスト
・アクチュアリー
・事務職

ホールセール

ホールセール

ホールセールとは、金融機関が大企業、機関投資家、自治体などの公共機関を対象に行う営業業務のことを指します。

銀行や証券会社の法人営業部門に所属し、企業の資金調達や投資戦略のアドバイス、金融商品の提供を行います。

例えば、銀行のホールセール部門では、企業が発行する社債の引受や融資業務、M&A(企業の合併・買収)に関する提案を担当することが多く、証券会社では、大口の機関投資家に対して投資戦略を提案する業務が中心となります。

リテールセール

リテールセール

リテールセールは、個人や中小企業といった比較的小規模な顧客を対象とする営業業務のことを指します。

銀行、証券会社、保険会社などで個人向けの金融サービスを提供し、預金、住宅ローン、投資信託、保険商品などを販売するのが主な業務です。

例えば、銀行のリテール部門では、個人のライフプランに応じた資産運用のアドバイスやローン契約のサポートを行い、証券会社では、株式や投資信託を提案し、資産運用の支援を行います。

ディーラー

ディーラー

ディーラーとは、株式、債券、通貨、商品などを売買し、価格差から利益を得ることを目的とする職種です。

主に自社の資金を用いて取引を行い、マーケットの動きを素早く判断しながら利益を追求します。

例えば、為替ディーラーは外国為替市場で通貨を売買し、金利や経済指標を基に最適な取引を行います。

債券ディーラーは国債や社債を取引し、金利の変動を考慮しながらポートフォリオを調整します。

市場の変動に左右されやすい職種であり、高いストレス耐性と冷静な判断力が必要です。

トレーダー

トレーダー

トレーダーは、機関投資家や企業の顧客から受けた注文を基に、株式や債券などの売買取引を実行する役割を担います。

証券会社や金融機関に所属し、顧客の資産運用を支援するため、市場の動向を分析しながら最適な取引を行います。

例えば、証券会社の株式トレーダーは、機関投資家の注文を適切な価格で執行し、市場の流動性を確保します。

また、必要に応じてディーラーと連携し、リスクを管理しながら取引を進めることもあります。

ファンドマネージャー

ファンドマネージャー

ファンドマネージャーは、投資信託や年金基金、ヘッジファンドなどの運用資産を管理し、顧客の利益を最大化するための投資戦略を立案・実行する職種です。

株式、債券、不動産などの資産を運用し、市場の状況を見ながら最適なポートフォリオを組みます。

例えば、機関投資家向けのファンドマネージャーは、経済動向や企業業績を分析し、資産配分を決定します。

また、リスク管理を徹底し、投資収益を最大化することが求められます。

投資分析能力やリスク管理能力が必要であり、市場の動向を常に把握しながら的確な判断を下す力が求められます。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人や家庭の財務状況を総合的に分析し、将来の目標やライフイベントを達成するための計画を立て、アドバイスを行う職種です。

家計管理、資産運用、税金対策、保険設計など、幅広い知識を活かして顧客のライフプランをサポートします。

例えば、住宅ローンの返済計画や老後資金の運用方法を提案し、顧客が安心して資産を形成できるよう支援します。

ファイナンシャルプランナーには、対人スキルと金融知識の両方が求められます。

証券アナリスト

証券アナリスト

証券アナリストは、株式や債券などの金融商品の価値を分析し、投資家や金融機関に対して適切な投資判断を助言する専門家です。

企業の業績、業界の成長性、マクロ経済動向などを多角的に分析し、投資に関するレポートを作成します。

主に、企業の財務諸表を詳細に調査し、利益率や負債比率などの指標をもとに成長性を評価します。

さらに、経済ニュースや政府の金融政策の変化が市場へ及ぼす影響を検討し、投資家が戦略を立てるための指針を提供します。

証券アナリストには、高度なデータ分析能力、論理的思考力、金融市場の知識が求められます。

エコノミスト

エコノミスト

エコノミストは、経済全体の動向を分析し、政府、企業、投資家に対して市場の未来を予測し、経済政策や投資戦略に関する助言を行う専門職です。

中央銀行、政府機関、民間金融機関、シンクタンクなどで活躍し、経済成長率、インフレ率、失業率、貿易収支などの統計データを用いて分析を行います。

また、国際市場の動向や為替相場の変動が国内経済にどのような影響を及ぼすかについても研究し、グローバルな視点で経済予測を行います。

アクチュアリー

アクチュアリー

アクチュアリーは、数学や統計学の専門知識を活用して、保険、年金、金融商品のリスクを評価・管理する職業です。

特に、生命保険や損害保険業界において、保険料の設定やリスク管理のための数理的な分析を行うことが主な業務となります。

例えば、生命保険会社では、契約者の平均寿命や疾病発生率のデータをもとに、保険料の適正な価格設定を行います。

また、災害や事故の発生確率を分析し、企業が将来的な損失を最小限に抑えるためのリスクヘッジの手法を提案します。

数学的思考力、データ分析力、リスクマネジメント能力が不可欠で、専門性の高い職種の一つです。

事務職

事務職

金融業界における事務職は「金融事務」とも呼ばれ、社内外の業務を円滑に進めるための中核的な役割を担います。

顧客や他の部門をサポートすることがメインの役割であるため、的確な情報管理と迅速な対応が求められます。

顧客の問い合わせ対応や取引に関する書類の作成・管理、データ入力や会計処理といった業務が中心であり、いずれも正確さと効率性が必要です。

また、他の部門と連携し、必要な情報を的確かつ速やかに共有することも欠かせません。

加えて、金融業界においては厳格な法令遵守が求められ、コンプライアンスの確保や内部管理の基準を遵守することが大切です。

日々の緻密な業務を通じて取引の安全性を確保し、組織全体の効率化と信頼性の向上に寄与しており、金融機関における基盤的な存在です。

【金融業界に向いている人の特徴】向いている人に近づく方法

先ほど紹介した「金融業界に向いていない人の特徴」が当てはまってしまう人が少しでも「金融業界に向いている人」に近づくための方法についても紹介します。

以下の3つにしっかり取り組むことができれば、金融業界で活躍できる人材になり得るでしょう。

向いている人に近づく方法

・自分軸を見つける
・やりがいを見つける
・金融に関わる資格を取る

自分の軸を見つける

まずは自分の軸を見つけることが重要です。

金融には銀行、証券、保険、クレジットなど多様な分野があり、それぞれ求められるスキルや役割が異なるため、自分に最適な分野を選ぶことで強みを発揮しやすくなります。

まずは過去の経験や得意分野を振り返り、自分の興味や適性に合う金融分野を見極めることが必要です。

例えば、数値データの分析やリスク管理に関心があるならば証券業務が適しているかもしれません。

また、接客、顧客のニーズに応じたアドバイスなどが得意であれば、銀行の個人営業や資産運用が向いているでしょう。

そして「自分の中で絶対に譲れない条件」を考えてみることも大切です。給与、福利厚生、やりがいなど様々な要素を考えて職種を絞ることで、対策もしやすくなります。

やりがいを見つける

やりがいを見つけることも不可欠です。

業務にやりがいを感じることで、日々のモチベーションが向上し、課題に直面した際の前向きな姿勢が養われます。

やりがいを見つけるためには「自分が金融業界で実現したい目標」を具体的に描くことが大切です。

例えば「顧客の資産形成を支援し、安心できる生活を提供したい」というビジョンがあれば、その思いが日々の行動指針となり、難しい業務も積極的に取り組む原動力となります。

また、金融業界は顧客との長期的な信頼関係が不可欠であるため、顧客からの感謝の言葉がやりがいとして感じられることが多いです。

これまでの学生生活で自分がやりがいを感じた瞬間を振り返り、金融業界の業務の中でそれに近い体験ができるものは何か、考えてみましょう。

金融にかかわる資格を取る

金融に関わる資格を取るのも就活に役立つ対策の1つです。

資格を取るためには、もちろん勉強しなければなりませんし、その勉強の過程でおのずと金融業界で役立つ知識や能力が身につきます。

もちろん、合格できれば履歴書に書けるため、理想的ですが、もし合格できなくとも、勉強するだけで役に立つことは間違いないため、ぜひ以下のような資格にチャレンジしてみましょう。

簿記

簿記を勉強することで企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録し、そのデータを基に経営状況を把握する技術などを学べ、金融業界で必要とされる会計や財務の基礎知識を身につけることができ、おすすめです。

また、簿記の資格を取得することで、財務諸表の読み方や作成方法も学ぶことができます。

これにより、企業の利益状況や資金繰りの状態、資産の運用状況などを正確に分析できる力が身につきます。

また、取引先の信用リスクを評価する際や、融資審査を行う際にも簿記の知識が役立ちます。

可能であれば、日商簿記2級以上を取得しておくと就活でアピールしやすいです。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得することも大変有益な対策です。

FPとは人生の夢や目標をかなえるための総合的な資金計画を立てる専門家であり、顧客が経済的な課題を克服し、理想的な生活を実現できるようサポートする役割を担います。

この資格は金融商品の知識や税金、不動産、保険、年金など幅広い分野の知識を学ぶことができるため、金融業界の幅広い職種で役立つスキルを身につけられるでしょう。

FP資格を取得する最大のメリットは顧客目線で資産運用や資金計画を提案する力が得られる点です。

金融業界では顧客のニーズに合わせた商品提案や資産運用のアドバイスが求められます。

FPの学習を通じて、具体的なシミュレーションを行いながら適切な提案をするスキルを養っておきましょう。

金融業界に就職するためにすべきこと

金融業界に就職するためにはどのような対策をしなければならないのかについても紹介します。

以下の3つの対策をしっかりと行うことができれば、金融業界に行くための礎が築けることでしょう。

ぜひ、3つの対策にしっかりと取り組み、就活本番では自信を持ってアピールできるようになっておきましょう。

金融業界に行くためにすべきこと
・業界・企業研究をする
・OB/OG訪問をする
・インターンシップに参加する

業界・企業研究をする

金融業界に就職するためには、まず業界・企業研究を徹底的に行うことが重要です。

金融業界は銀行、証券、保険、資産運用など多岐にわたり、それぞれ異なるビジネスモデルや求められるスキルが存在します。

したがって、業界全体の特徴を把握したうえで、各企業の事業内容や理念、強みを理解することが必要です。

業界研究ではまず金融業界全体の動向を把握することから始めましょう。

例えば、低金利時代における銀行の収益構造の変化や、フィンテックの台頭による業界の変革、ESG投資の拡大といったトピックは業界を理解するための重要な要素です。

企業研究においては各企業のビジネスモデルや業務内容に焦点を当てることが大切です。

例えば、銀行業務であればリテール業務と法人業務の違い、証券会社であればトレーディング業務とリサーチ業務の役割など、それぞれの企業がどの分野に注力しているのかを把握する必要があります。

OB訪問する

OB訪問も非常に有効な方法です。

OB訪問を通じて実際に業界で働いている社員から直接話を聞けば、業務内容や職場の雰囲気、やりがい、大変なことなど、リアルな情報を得ることができます。

また、業務の具体的な流れや一日のスケジュールについて質問することで、自分がその仕事にどのように関わるのかをイメージしやすくなります。

例えば、銀行の法人営業では取引先企業との商談や提案書の作成、融資審査のプロセスなど、具体的な業務内容を知ることができます。

また、業務のやりがいだけでなく、大変な部分についても正直に話してもらうことで、自分がその仕事に向いているかどうかを冷静に判断する材料となります。

インターンシップに参加する

インターンシップは業界を深く理解するための絶好の機会です。

実際の業務を体験したり、社員から直接指導を受けたりすることで、金融業界のリアルな現場を知ることができます。

自分が金融業界に適しているかどうかを確認するだけでなく、志望動機や自己PRに具体的なエピソードを加えることが可能になります。

例えば、銀行のインターンでは融資審査の模擬体験や、資産運用のシミュレーションを行うことが多く、実際の仕事の一部を経験することで、自分がその業務にどのように貢献できるかを具体的にイメージできます。

【金融業界に向いている人の特徴】適職診断ツールを用いよう

「金融業界に自分の強みを生かせれるだろうか」、「金融業界の中で自分の強みを生かせる職種は何か」と悩む人は多いと思います。

そこで適職診断ツールを用いて自分に合っているかどうかを判断しましょう。

【金融業界に向いている人の特徴】対策で悩んだら

ここまで金融業界に向いている人の特徴や金融業界の概要、代表的な企業などについて紹介してきましたが、この記事を読んだだけで行わなければならない対策が完璧に理解できたという人は多くないでしょう。

そこでおすすめなのは、就活エージェントに相談することです。

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おわりに

今回は金融業界に向いている人の特徴や代表的な5つの業界の解説、逆に向いていない人の特徴などについても紹介しました。

金融業界は向いている人と向いていない人が大きく分かれる業界ではありますが、やりがいも多く、魅力に溢れた業界です。

本記事を読んで「自分に向いている」と判断できた方はもちろん、向いていないと思った場合でも、どうしても金融業界に就職したい場合は、先ほど紹介した自分でできる対策を行いつつ、就活エージェントと二人三脚で就活を進めることを推奨します。

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