はじめに
就活の時期が近づいてくると自分がどんな職に就くか悩みます。
大学2年生から3年生頃になると、誰もがこの悩みを抱えるものです。
そんな中で、エンジニアという職に興味を持つ方がいるでしょう。
特に理系の学校に通っているか、IT業界に興味がある方に多いです。
しかし、まだ知らないことが多く、エンジニアを就職先候補の一つとして考えたいとは思うが、本当に自分に合っているのかどうかわからないのではないでしょうか。
そんな方のために、本記事ではエンジニアの仕事について紹介していきます。
エンジニアとは
はじめに、エンジニアについてよく知る必要があるでしょう。
なんとなくイメージはできていても、詳しく知らないままでは就職について考えられません。
エンジニアとはエンジニアリング、つまり工学のスキルや知識を持った人のことを指します。
特に最近ではITエンジニアのことを指すことが多いです。
インターネットが普及し、生活に密接に関わるようになってきました。
そんな中でエンジニアの仕事は需要が高く、就職先の候補は複数あるでしょう。
理系の学校に通っている人であれば、エンジニアの仕事に興味を持つのは当たり前のことです。
しかし、エンジニアといっても、仕事内容にはさまざまな種類があり、ひとくくりにはできません。
まずはどの仕事が自分に合っているのか、興味があるのかを知ることから始めましょう。
【職種別】エンジニアの仕事内容
ではエンジニアの仕事内容について職種別に紹介していきます。
いくつも種類があるため、それぞれ読み比べて、自分がどれに興味があるのか絞っていくと良いでしょう。
自分にあった職種を分析して、就職先を見つけるのが就活成功への近道です。
企業に入れたとしても自分に合っていなかった場合は、また転職活動をしなければなりません。
時間と労力を要するので、できれば最初から自分に合った職に出会いたいと考えるはずです。
システムエンジニア
まずエンジニアの仕事として代表的なものがシステムエンジニアです。
エンジニアに興味のある人は、よく耳にするのではないでしょうか。
システムのエンジニアということで、システムに携わるのが基本です。
たとえば、システム開発、その仕様や設計を担当するのがシステムエンジニアです。
プログラミングの基礎知識はもちろんですが、顧客からの要求や要望を汲み取るヒアリング力なども求められます。
また仕事は1人で行うわけではないため、同僚や顧客と進捗情報を共有するなどのマネジメント力も必要です。
システムエンジニアといってもただシステムについて開発していれば良いわけではありません。
開発とマネジメントを同時進行で進めていくのが難しい仕事です。
プログラマー
次に、エンジニアの仕事として有名なのがプログラマーでしょう。
理系の学校に通っている人であれば、プログラマーの仕事に一度は興味を持つと思います。
まずプログラマーは名前の通り、プログラミングが主な仕事です。
自信の作ったプログラムを用いてさまざまなシステムの開発を行っていきます。
この開発は今後システムの軸となっていき、あなたの作ったプログラムが大いに活躍するでしょう。
プログラマーはメインがこの仕事になるため、高度なプログラミング能力が求められるでしょう。
ほかより秀でたプログラミング能力があれば、優遇してもらえる可能性が高いです。
自分の技術が大きく反映される仕事であるため、プログラミングに自信のある人に向いていると言えます。
Webエンジニア
エンジニアの仕事の中には、Webを専門としたエンジニアもあります。
WebエンジニアはWeb上で使用されるシステムやアプリの開発と設計を主な仕事とします。
Web関連以外のシステムに携わることはありません。
そして、このWebエンジニアはさらに2種類存在し、それぞれフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアと呼ばれます。
フロントエンドエンジニアはWebサイトの見える部分すべてを担当します。
フロントエンドはエンジニアとしてのスキルに加えてデザインスキルも求められるでしょう。
一方で、バックエンドエンジニアは見えない部分、サーバーやデータベースなどを管理することが仕事です。
バックエンドはサーバーやデータベースのシステムに携わることになるため、高度な技術や知識が求められるでしょう。
インフラエンジニア
ここから紹介するのは一般的にはあまり知られていないエンジニアになるでしょう。
まず1つ目は、インフラエンジニアという仕事です。
たとえば、IT基盤の設計や構築、さらに運用や保守作業なども手がけます。
名前の通り、インフラを整備するエンジニアということです。
よって、サーバーやセキュリティとネットワークなど専門的な知識が必要です。
インフラだけ担当するといっても幅広い知識が必要になるため、経験を積みながら学んでいくしかありません。
自分が担当する箇所によって必要な知識は異なります。
仕事を探す際には特にどの分野の知識が必要なのか確認しておくと安心できるでしょう。
インフラ整備は案件によってさまざまな種類があるので、柔軟に対応する能力が求められる可能性があります。
セールスエンジニア
次にセールスエンジニアについて紹介します。
セールスと聞くと販売、営業などをイメージするかと思います。
セールスエンジニアはそのイメージ通り、エンジニアの技術的な専門知識を用いた営業をするのが仕事です。
クライアントと打ち合わせを行い、システムに関する提案をしたり、相談を受けたりします。
自社製品をクライアントに紹介することになるので、製品についての理解は必須です。
それだけでなく営業を行わなければならないため、営業スキルも必要になるでしょう。
営業を仕事に含むことから、エンジニアの中でも独特な仕事の一つだと言えます。
イメージが難しい場合は、一度説明会やOBの方などから仕事の詳細を聞いて見るのが良いかもしれません。
データサイエンティスト
最後に紹介するエンジニアは、データサイエンティストというエンジニアです。
エンジニアの仕事の一つですが、あまり耳にする機会はないでしょう。
このデータサイエンティストは、ITに関わるデータの収集や調整と管理を担当します。
近年身近に感じられるようになったAI技術に関わることもあるようです。
たとえば、機械学習のためのデータ収集を行って、AIを発展させます。
プログラミングのスキルとデータ管理の知識、インフラに関する知識も求められるでしょう。
利用者の増えているクラウドサービスについても理解が求められ、多岐にわたる知識が必要なのが特徴です。
こちらも興味のある人は詳しく調べてみることや実際に仕事に携わっている人からの話を聞くのがおすすめです。
エンジニアの仕事に求められるスキル
各職について紹介をしましたが、エンジニアの仕事の中で求められる基本的なスキルについて理解を深めていきましょう。
どんな仕事もただ知識があるだけでは、仕事をスムーズにこなすことはできません。
仕事をする際には人と関わったり、考えたりしなければなりません。
これはどんな仕事だとしても同じであり、ほかの仕事にも活きてきます。
そのような点も考慮に入れて、エンジニアの仕事に求められるスキルについて考えてみましょう。
プログラミングスキル
まずエンジニアに必要なスキルの基本としては、プログラミングスキルが挙げられます。
これはエンジニア独自の専門的なスキルであり、学校などで学んでいないとなかなか身につかないものです。
知識のある方はエンジニアの仕事に就くこと自体は難しくないでしょう。
先ほどさまざまなエンジニアの仕事を紹介しましたが、どのエンジニアの職に就いたとしてもプログラミングスキルは必要です。
しかし、職種によってはより専門的な知識が必要となる場合があるので、早い段階で自分がやりたい職を明確にしておきましょう。
学ぶべきプログラミング言語を早い時点で明確にしておくことで、学ぶタイミングも必然的に早まり、先が楽になります。
プログラミング未経験で就職するのはかなり難しく、働き出してから苦労するでしょう。
論理的思考力
これはエンジニア独自のスキルではありませんが、論理的思考力はエンジニアの仕事をする場合、必須になります。
仕事ではただ自分の好きなプログラムを組めば良いというわけではありません。
クライアントからの要望、相談を受けたうえでプログラムを修正したり、構築し直したりします。
また、新たなシステムを設計する際にはどのように組むのが最適なのか考えなければなりません。
このように多くの業務の過程で論理的思考力が必要となるでしょう。
考える能力はエンジニアの仕事だけでなく、ほかの仕事でも、あるいは私生活にも思わぬところで活きてきます。
物事に向き合い、考えるということを意識して普段から生活していると良いでしょう。
コミュニケーション能力
どんな仕事をするうえでも求められる能力がコミュニケーション能力です。
1人で仕事をするという環境はなかなかありません。
コミュニケーションが苦手だとしても、基本的に避けることはできないものです。
実際のところ、仕事は他人がいることで成立しているようなものです。
エンジニアもそれは同じで、誰かの要望や悩み解決のために仕事をする機会が多いでしょう。
クライアントからの要望を聞く時やシステム設計を共同で行う際など、さまざまなタイミングでコミュニケーション能力が求められます。
先ほど紹介したセールスエンジニアの場合は、営業の能力が求められるため、特にコミュニケーション能力に特化している必要があるでしょう。
エンジニアに向いている人の特徴
続いては、エンジニアに向いている人とはどのような人であるのか考えていきましょう。
自分がその仕事に向いているのかどうか考えるのは非常に重要です。
就職活動を始める前に、自分にはどんな仕事が合っているのかよく考えましょう。
知識やスキルがあったとしても、実際にその仕事を続けられるかどうかはその人次第です。
その環境が自分に合わなかったり、人との折り合いがうまくいかなかったりすれば、続けられないのが仕事だということを忘れないようにしましょう。
IT業界に興味がある人
エンジニアを仕事にするのであれば、必然的にIT業界に深く関わることになります。
そのためIT業界に興味のある人は熱意を持ってエンジニアの仕事を続けられると思います。
まず一つの条件として、エンジニアに向いている人というのは、IT業界に興味がある人です。
そもそもIT業界に興味がないのであればモチベーションの維持が難しく、徐々に仕事が苦痛になってしまう可能性があります。
仕事は日々続いていくので、まったく興味のないことに対してモチベーションを維持するということはなかなか難しいです。
仕事は仕事と割り切って考えられればいいですが、そうではない人の場合は自分の興味が向くところは何なのか考える必要があるでしょう。
好奇心がある人
エンジニアに向いている人の特徴として、好奇心のある人という点が挙げられます。
ここでいう好奇心というのは、新しいものや今まで知らなかったものに対して、自ら興味を持ち、吸収していける性格を指します。
エンジニアの携わるIT業界は特に発展や変化が目まぐるしく、新たな技術と言語が次々に現れる業界です。
その目まぐるしい変化に適応していく必要があります。
そのため、新しいものに対して興味を持ち、好奇心を持って意欲的に取り組める人は強いです。
エンジニアは今現在自分が持つ技術や知識に固執せず、新たなものに好奇心を持つということが求められます。
自分の持っている知識や技術に上乗せして、新たな知識や技術を取り入れて、発展していくことを目指しましょう。
勤勉な人
上記の好奇心がある人に関連して、勤勉な人はエンジニアに向いていると言えるでしょう。
先述した通り、IT業界は変化が激しく、それに合わせて知識やスキルを身につけていく必要があります。
勤勉な人はこのような変化に対して勉強を怠らず、スムーズに適応していけるでしょう。
たとえば、常に情報に対してアンテナを張って、新たな情報を取り入れ、勉強していくような姿勢です。
勤勉な人はこのようなスタイルが自然に確立されているため、変化への適応も早いと思います。
これはエンジニアだけに言える話ではなく、どんな仕事であっても勤勉な人は優秀な人材になるでしょう。
また勤勉である人は、吸収することを怠りません。
長年同じ仕事をしていたとしてもその姿勢を忘れず、勤勉に新たな知識を取り入れていきましょう。
新卒でエンジニアに就職するためにすべきこと
新卒でエンジニアに就職を考えているのであれば、ある程度の準備は必要です。
まったくエンジニアの知識がない状態で就職するのは難しいです。
まずエンジニアにはさまざまな仕事があるため、それについて知る必要があります。
また、エンジニアは専門的な知識が必要であるため、その準備も必要でしょう。
ではどのような準備をしておけば良いのか、それぞれ紹介していきます。
就活は準備が多く大変ですが、成功のためには地道な準備が必須です。
キャリアビジョンを明確にする
紹介した通り、エンジニアにはさまざまな種類があり、自分がどのような仕事をしたいのか明確にしましょう。
自己分析を行い、キャリアビジョンを明確にすることで、自然にあなたのやりたい仕事が見えてくるはずです。
どんな仕事があるのかわからない場合は、本記事で紹介した中から特に興味のある仕事を選んでみましょう。
そしてそれについて調べたり、説明会に参加したりして、理解を深めてみましょう。
調べた結果、自分に合っているかどうか考え、違うなと思ったら別の仕事について調べます。
地道な作業ですが、このようにキャリアビジョンを明確にすることは、今後のためにも必要なので欠かさないようにしましょう。
キャリアビジョンを明確にすることが新卒でエンジニアに就職するためにすべきことの一つです。
プログラミングを学習する
エンジニアを仕事とするのであれば、プログラミングの知識は必須です。
未経験や初心者でも就職可能なところはごく稀にありますが、時間があれば学んでおくべきです。
新卒でエンジニアに就職したいと思っているのであれば、プログラミングについて学ぶ必要があります。
学校でプログラミングが学べる場合はそれをしっかり学ぶことを意識しましょう。
学校ではプログラミングの授業をしていない場合、独学で学ぶ必要があります。
それが難しければ個別にスクールなどに通って、プログラミングについて理解を深めておきましょう。
エンジニアにはプログラミングのスキル、知識は不可欠です。
それを踏まえて、就職する前にプログラミングについて学習し、しっかり準備しておきましょう。
実務を経験する
もし可能なのであれば、エンジニアの実務を経験しておきましょう。
これは必須ではありませんが、早い段階で実務体験をしておけると就活の時や今後に役立ちます。
学生の時点でもアルバイトや長期インターンに参加することによって、実務の経験が可能です。
長期インターンは、企業のスタッフと一緒に同じ仕事に取り組めるので非常に良い経験になるでしょう。
実際に体験することはなによりも仕事のイメージがしやすく、キャリアビジョンを明確にさせるためにも役立ちます。
また、実務体験はエントリーシートの作成や面接の際に活用でき、ほかの就活生と差をつけられるでしょう。
意欲的にエンジニアという仕事に向き合い、可能な限り情報を集めておくのが就活成功の秘訣だと思います。
まとめ
早い段階で就職について考えるのは非常に重要です。
何事も準備は早いほど余裕ができて良いものです。
本記事で紹介した通り、エンジニアにはさまざまな職種があります。
自分はどんな仕事をしたいのかというイメージを広げ、就職先候補を絞っていきましょう。
それはすぐに決まるようなことでもないので、早い段階で準備を始め、焦らずに情報収集していけば問題ありません。
なんとなくやりたい仕事が明確になったら、さらに自己分析と企業分析を行って、自分に合っている就職先を探しましょう。
説明会やインターンなどに参加し、キャリアビジョンを細かく描いていけると良いです。
それが就活を成功させ、将来的にも自分にストレスのない良い生活を送るための秘訣です。