はじめに
就活では、企業選びのための基準をしっかり決めておくのがおすすめです。
企業選びの基準は選考で聞かれる場合もあるため、採用担当者に聞かれても構わないものを用意する必要があります。
この記事では、就活における企業選びの基準の決め方や、選考での答え方について紹介するので、ぜひ読んでみてください。
就活における企業選びは重要!
就活では、どのような企業の選考を受けるかをしっかり考えておくことが大切です。
そのためには、自分が何を基準に企業選びをするのかを、就活の軸として考えておく必要があります。
企業選びの基準を決めておけば、就活をスムーズに進められ、将来的な齟齬も生まれにくくなるでしょう。
選考でも役に立つため、就活を始める段階でまず基準を決めておくことが重要です。
就活を効率的に進められる
企業選びの基準が明確であれば、効率的に就活を進められるようになります。
自分がどのような企業に入社したいのか、具体的な条件を決めておけば、それに当てはまらない企業を除外して企業選びができるでしょう。
そのため、無駄な選考に時間を割くことがなくなります。
企業選びの基準をしっかり決めずに企業をピックアップしようとすると、何となく合わない気がすると感じる企業がほとんどになってしまい、スムーズな企業選びができません。
違和感を具体的な条件として出力できないと、いつまで経ってもどうしてその企業が嫌なのかを判断できないでしょう。
「こういった企業を選びたい」という基準を明確にし、条件を具体的に言語化しておくことで、企業選びが格段に楽になります。
入社後のミスマッチを防げる
企業選びの基準をしっかり決めておくと、入社後のミスマッチを防げるようになります。
事前に企業選びの基準を決めておけば、基本的にそれに当てはまる企業を選んで、選考を受けることになるでしょう。
入念に企業の情報を調べて、企業選びの基準に合致するかをチェックしておけば、入社後の価値観や仕事に対するミスマッチを防げます。
企業とのミスマッチが発生するのは、自分のやりたいことや希望することがよく分かっておらず、企業に対する調査も不十分なためです。
基準を決めて、企業についてしっかり下調べをするための土壌を固めておくことで、何について調べたら良いのかが明らかになり、ミスマッチを防ぎやすくなります。
企業選びの基準は、企業研究の基準にもなるため、具体的に決めておきましょう。
ES・面接の質問に答えられる
企業選びの基準は、選考での受け答えにも役立ちます。
ESや面接では、どうしてその企業を選んだのかを知るために、志望動機や就活の軸について聞かれる場合が多いです。
あらかじめ企業選びの基準が定まっていると、そういったESや面接での質問にも、自信を持って答えられるようになります。
加えて、自分の中でも志望動機が明確かつ具体的になり、説明しやすくなるため、説得力が増すのです。
自分の中での基準が明らかになっていないと、どうして自分がその企業を選んだのかを説明できなくなります。
明確な回答がなければ、採用担当者は説得力がないと判断するため、選考を受ける前にしっかり企業選びの基準を決めておくのがおすすめです。
そのためには、自分が何をやりたいのか、何を求めているのかを明らかにする必要があります。
就活における企業選びの基準を作る事前準備
続いて、企業選びの基準を考えるための事前準備で、何をしたら良いのかを見ていきましょう。
企業選びの基準を考えるためには、自己分析をしっかり行い、自分が何をしたいのか、将来的にどうなりたいのかを考える必要があります。
10年先、20年先を見据えて将来の展望を考え、それに当てはまる企業を調べながら、基準を明確にしていきましょう。
自己分析をする
企業選びの基準を決める際は、まず自己分析を行う必要があります。
自己分析によって、過去のエピソードや感情の動きについて整理し、自分の強みや弱み、価値観を知ることで、企業選びの第一歩となります。
自分史などの方法で、過去の印象深いエピソードをピックアップし、それによってどのように感情が動いたのかや、モチベーションの変化などを書き出してみましょう。
そうすれば、自分がどのようなときにプラスの感情を持つのか、逆にマイナスの感情によってモチベーションが下がるのはどのようなときなのかなどを分析できます。
これをもとに、自分の能力やスキルを発揮するために、どのような環境に身を置きたいかについて考えてみるのがおすすめです。
企業選びの基準を知る
次に、一般的によく用いられるような企業選びの基準について知り、その中から自分の希望に当てはまるものをピックアップしていきましょう。
企業選びは、人によってさまざまな基準がありますが、ある程度は言語化するにも傾向があります。
ほかの人がどのような基準を設けているかを知ることで、自分の中の基準についても「これはこういうことなんだ」「こういう形で言語化できるんだ」という気付きを得られる可能性が高いです。
社風や給与、業務内容など、多くの人が考える多様な基準を理解し、自分にとって重要なものを見極めることが大切になります。
こうした「多くの人が考える基準」について知ることは、この基準について採用担当者に伝えるときにも役立つでしょう。
長期的なキャリアプランを設計する
次に、10年20年先に自分がどのような状況でありたいか、長期的なキャリアプランについても考えてみましょう。
企業選びでは、短期的な視点だけでなく、将来的なキャリア目標を見据えた選択が求められます。
短期的に居心地が良い環境を選ぶことも大切ですが、場合によっては成長につながらない可能性があるでしょう。
具体的に将来どうなっていたいかが分かっていないと、選考でのアピールが難しくなる場合もあります。
ESや面接では、入社後の展望について質問されるケースも多いためです。
より自分と相性が良い企業を選択するためには、自分が希望するキャリアプランを実現できる企業を選ぶことが大切になります。
ここを疎かにすると、せっかく入社したのに、結局なりたい自分になれないことを理由に退職する可能性が高いです。
企業研究をする
ある程度企業選びの基準が決まったら、それをもとに当てはまる企業を調べていきます。
企業研究では、企業の公式ウェブサイトや働く人の口コミ、リリースされているニュースなどを調べることが大切です。
そして、興味がある企業の業績や企業文化、ビジョンを把握することが重要になります。
自分が働きたいと思えるような企業風土なのか、望む待遇は得られるのか、どのようなキャリアプランを立てられる企業なのか、今後はどのような方向に事業を展開していくかなど、細かな条件を調べてノートなどにまとめておきましょう。
複数の企業を比較して、より自分の企業選びの基準に当てはまる企業を絞っていく必要があります。
基準の数によっては、すべてを網羅するのが難しいため、優先順位を設けておきましょう。
就活における企業選びの基準の作り方
次に、事前準備が終わってから具体的に企業選びの基準を決め、言語化していくための作業についてご紹介します。
企業選びの基準を作るためには、自己分析で分かった自分にとって大切なことや譲れないことを、就活の軸として書き出す作業が必要です。
そして、それらの優先順位を決めて、実際に企業に当てはめていく必要があります。
それぞれの工程について、詳しく見ていきましょう。
①企業選びの軸を書き出す
まずは自己分析をもとに、自分にとって重要な条件をリストアップしていきましょう。
この時点では数を限定せずに、思いつく限りの条件をすべて書き出したほうが良いです。
ここで妥協してしまうと、あとから「やっぱりこれも入れておけば良かった」「本当はこのポイントが気になっていた」といった項目が生まれてしまい、企業とのマッチ度が下がってしまいます。
働きたい環境ややりたい仕事、将来どうなっていたいかをもとに、条件を書けるだけ書き出すことが大切です。
逆に「これは許容できない」「こういう環境には身を置きたくない」と思うような条件についても、挙げておくと良いでしょう。
自分にとっては嬉しくない条件も決めておけば、それに当てはまる企業を除外できます。
②企業選びの軸の優先順位を決める
列挙した企業選びの基準をすべて当てはめようとすると、企業選びの難易度が途端に跳ね上がります。
世の中にはさまざまな企業が存在しますが、就活生が思う理想の条件がすべて当てはまるような企業は、ほとんどありません。
仮に存在したとしても、その企業の倍率は非常に高いものになるでしょう。
そのため、たくさんある基準の中から「これはどうしても譲れない」「この条件はあってもなくても良い」といった優先順位を決めておくことが大切です。
自己分析の結果をもとに、リストアップした数々の基準の中で、自分にとってとくに重要なものを優先順位づけしていきましょう。
優先順位を決めておけば、順位の高い基準に当てはまる企業から志望度を高めていけるため、企業選びがスムーズになります。
③各企業を点数化して比較する
続いて、基準の中で決めた優先順位に基づいて各企業の特徴を点数化し、視覚的に比較してみましょう。
優先順位が高い基準から低い基準まで得点を決めておき、企業がそれらにどれだけ当てはまるのかをチェックして、点数を決めておきます。
ただし、総合的な点数だけで比較することはおすすめできません。
優先順位が低い基準にはたくさん当てはまっているものの、優先順位が高い条件にはあまり当てはまっていない企業がヒットする可能性もあります。
基準ごとにカテゴリーを決めておくと、グラフなどに点数をまとめて比較しやすくなるでしょう。
企業を比較して、より点数が高い企業を志望先として選べば、企業選びが効率的になります。
必須の基準に当てはまっているか、どれだけの点数を獲得できているかをもとに、企業を選んでみてください。
志望度分析シートを利用してみる
企業選びの基準を考えるのが難しい場合は、専用のツールを活用するのがおすすめです。
ベンチャー就活ナビ特製の「志望度分析シート」を使えば、企業の魅力や自分の企業選びの軸を整理して、自分の中の優先順位を明確にできます。
整理した基準は志望動機にも転用でき、就活の軸を聞かれた際の回答にも使用できるでしょう。
1人で時間をかけて悩むよりも、専用のツールを活用して、賢く効率良く就活を進めていくことをおすすめします。
就活における企業選びの基準を作る際のポイント
続いて、企業選びの基準を作るためのポイントについて見ていきましょう。
企業選びの基準は、無策で作ってもうまくいきません。
ある程度は基準のカテゴリーを分けておき、その中で何を優先したいかを考えることが大切です。
自分がどうしてその基準を大切にしているのかについても、考えてみると良いでしょう。
それぞれのポイントについて、詳しくご紹介します。
自分軸と企業軸で考える
企業選びの軸を考える際は、自分軸と企業軸に分けて、条件をリストアップすると良いでしょう。
基本的に企業選びの軸には、企業を主軸とした企業軸と、自分の願望を主軸とした自分軸が存在します。
それぞれの優先順位は別につけておき、両方の軸が共に満たされている企業を、志望先として選ぶのが望ましいです。
企業軸しか満たされていないと、自分が将来どうなりたいかがおざなりになる可能性があります。
逆に自分軸しか満たされていないと、入社した企業に段々と共感できなくなっていき、ほかの社員と同じ目的を共有できなくなる場合が多いです。
結果的に早期退職につながってしまうため、両方の軸を挙げて、それらをしっかり満たす企業を探していきましょう。
企業文化や職場環境を体感する
企業選びの基準を考える前に体験できるのであれば、さまざまな企業の企業文化や職場環境を体験しておくのがおすすめです。
実際に社会に出た経験がないと、どうしても企業に求める条件が理想化され、ふわふわとしたものになる傾向にあります。
しかし、これから社会に出る学生にとって、普段の生活の中で具体的かつ現実的な条件を挙げるのは、簡単なことではありません。
インターンシップやOB訪問を通じて企業を訪れ、実際の働き方や職場の雰囲気を感じ取ることにより、現実的な視点で企業選びができる可能性が高まります。
あるかどうか分からない理想の条件を追い求めるよりも、ある程度は現実と折り合いをつけた条件を挙げるほうが、当てはまる企業を探しやすくなるでしょう。
原体験を結びつけて考える
企業選びの軸を考える際は、自分の原体験も思い起こしてみるのがおすすめです。
自分の過去の経験や成功体験をもとに、自分がなぜその基準を大切にしているのかを考えると、どういった職場や業界が自分に適しているかを判断しやすくなります。
その結果、企業選びの基準が明確になり、より効率的な企業選びができるようになるでしょう。
自分がどうしてその基準を大切にしているかが分かっていないと、ESや面接でも説明しにくくなってしまいます。
具体的なエピソードを挙げて説明できれば、その分の説得力が高まって、選考にもプラスになるのです。
また、面接の担当者から、基準を選んだ理由や体験について聞かれる場合もあります。
企業選びと選考のどちらにも役立てるために、自分の過去の経験について深掘りしてみると良いでしょう。
就活における企業選びの基準17選
ここからは、実際に選ばれることが多い企業選びの基準をご紹介します。
今回は、企業軸の基準として13個、自分軸の基準として4個の項目を用意しているため、どのような基準を挙げていけば良いのかが分かりやすくなっています。
企業軸と自分軸の具体的な基準について、選ばれ方や考え方などを詳しく見ていきましょう。
企業軸
企業軸の基準として挙げられるのは、社風、業務内容、給料、企業理念、安定性、成長性、事業規模、社会貢献性、福利厚生、勤務時間、勤務地、教育体制、評価制度の13個です。
これらはストレートに企業に伝えて良いものと、そのまま伝えるのは望ましくないものに分けられます。
社風
企業の社風は、自分との相性を考えるうえで真っ先に挙げられる企業選びの基準です。
その企業の風土やすでに働いている社員の考え方、現場の雰囲気が自分に合うかどうかは、入社後に馴染めるかどうかに関わる重要な基準になります。
たとえば「チームワークを重視し、自由に意見を交換できるオープンな社風」「若手社員の意見も尊重される社風」など、人によって企業に「こうあってほしい」と感じる社風は異なるでしょう。
自分に合った環境について考えながら、希望する社風をイメージする必要があります。
業務内容
企業選びの基準では、業務内容にどれだけ興味を持てるかもよく挙げられます。
業務内容について、自分に適性があると思えるかや、やりがいを感じられるかは重要な条件です。
たとえば、自分が学生時代に学んだ専門スキルや経験を活かせる、0からものを作るやりがいを感じられるといった条件が挙げられます。
業務内容に興味がないと仕事に集中できず、働いていても楽しいと思えません。
就職して行うべきことは仕事であるものの、面白いと思える部分がないと、ただただ苦痛になってしまいます。
給料
表立って主張するのは憚られるものの、企業が社員に出している給料を企業選びの基準にしている就活生は多いです。
生活を支え、ときには趣味などにも費やされる給料は、働くうえでのモチベーションや満足度に大きく影響を与えます。
たとえば、志望先の企業の給与が業界の平均給与を上回っている、年功序列で着実に給料が上がるなどの基準です。
ただし、面接などで就活の軸や業界選びの基準について聞かれた際に、そのまま「給料です」と答えるのは失礼になりかねないため、注意しましょう。
企業理念
企業選びの基準として、その企業が目指している企業理念を挙げる就活生も多いです。
それぞれの企業には、企業がどのようなことを実現したいかを具体的に定めた理念が存在します。
企業選びの際は、企業の理念やビジョンが自分の価値観と合致しているかを確認することが大切です。
たとえば「持続可能な社会」や「地域貢献」などの実現を掲げている企業が多いでしょう。
普遍的で大枠の理念を掲げている企業もあれば、よりピンポイントで具体的な理念を掲げている企業もあるため、どれだけ対象を絞っているかでも選べます。
安定性
企業選びの軸では、企業の安定性を挙げる就活生も多いです。
せっかく入った企業が短期間で潰れてしまっては、再就職などの面でも非常に苦労することになります。
そのため、現時点での企業の業績や市場での立ち位置を確認し、長期的に安心して働けるかどうかを見極める必要があるでしょう。
たとえば、大きく売上が下がることなく業績が安定している、競合が少ないなどの条件が挙げられます。
こうした安定性を確かめるためには、第三者機関がまとめている資料などを確認すると良いでしょう。
成長性
企業選びの基準を選ぶ際、安定性の代わりに企業の成長性を重視する就活生もいます。
さまざまな業務の中で、自分が成長できる環境が整っているか、企業自体が成長の見込みがあるかを判断している場合が多いです。
たとえば、海外市場の拡大傾向がある、新規事業に積極的などの条件が挙げられます。
中小企業などでは、こうした条件を見出すのは難しい傾向にあります。
しかし、年々新規事業に手を広げている大手やベンチャー企業であれば、条件を満たしている可能性が高いです。
事業規模
現時点での事業規模を、企業選びの基準にする就活生も少なくありません。
大まかには大手企業と中小企業に分けられますが、実際の事業規模の比較軸はこの2つの区分だけに留まりません。
具体的な従業員数や売上高、限られたエリアまたは全国的な店舗数・支社数など、さまざまなポイントから各企業を評価できます。
これは今後の安定性や成長性にも関わる情報なので、優先順位を高くしなくても、調べておいて損はありません。
今後どのように事業規模を維持、あるいは成長させていく見込みなのかについても、調べておくと良いでしょう。
社会貢献性
企業選びの基準として、その企業がどのような社会貢献活動を行っているかを重視する就活生もいます。
主軸となる事業のほかに、売上を還元する形での社会貢献や、持続可能な活動を行っている企業かどうかを調べるのもおすすめです。
たとえば、脱炭素社会実現に向けた取り組みなどの環境保護活動や、子どもの活動を応援するなどの地域貢献に取り組んでいる、CSR活動に力を入れているなどが挙げられます。
地域や地球環境と、どれだけ密接に関わり合いながら歩んでいくつもりがある企業なのか、チェックしておくと良いでしょう。
福利厚生
給与と同様に、表立って採用担当者に回答するのは望ましくありませんが、企業の福利厚生を企業選びの基準にしている就活生も多いです。
社員の生活を支える福利厚生の充実度を見極めると、その企業での働きやすさが分かるでしょう。
たとえば、賃貸物件を借りるための住宅手当や健康保険、リフレッシュ休暇の有無などが重要です。
昨今は女性の働きやすさを確保するため、産休や育休、時短勤務などの制度を充実させている企業もあります。
ただし、制度はあるものの、誰も利用したことがなく形骸化している可能性もあるため、OB訪問などでしっかり確認しておきましょう。
勤務時間
企業選びの基準として、毎日の勤務時間を優先的にチェックしている就活生もいます。
出勤時間をある程度自由に決められる勤務時間の柔軟性や残業の有無など、心身の健康や仕事の効率を高めるための時間の使い方を優先しているのです。
たとえば、平均残業時間が少ない、所定労働時間が短いなどを挙げる人が多いでしょう。
ただし、残業が少ないことを企業が選んだ理由として挙げると「やる気がないのでは」と思われる可能性もあるため、伝え方に工夫が必要です。
勤務地
企業選びの基準として、勤務地を重視する就活生も多いです。
勤務地が自分のライフスタイルに合っているか、通勤の負担が大きすぎないかを見極めます。
たとえば、全国転勤ではなく、エリア内での転勤しかない企業を優先的に探す人も多いでしょう。
ほかにも、自分で好きな勤務地の候補を選べたり、実家から通える位置だったりと、勤務地に関して優先する条件は人によって大きく異なります。
勤務地によっては、毎日の物理的な負担が大きくなる可能性もあるため、しっかり確認しておくのがおすすめです。
教育体制
企業が取り入れている教育体制を、企業選びの基準にしている就活生もいます。
新入社員やスキルアップを望む社員への教育体制が充実しているかどうかは、その企業がどれだけ人材を大切にしているかの指標になるでしょう。
上昇志向の就活生にとっては、どれだけ自分が成長できる企業なのかを判断する材料にもなります。
入社後の研修やスキルアップのサポート体制が充実しているかを確認し、望む体制が整っているかをチェックしておきましょう。
たとえば、入社してからの研修期間や研修制度の内容などです。
評価制度
就活生によっては、企業がどのような評価制度を取り入れているかを、企業選びの基準にしている場合もあります。
人事評価は、今後の出世や給料の金額に関わる大切なポイントなので、正しい基準が適用されているかは重要です。
企業に公正で透明な評価制度が整っているか、個々の成果が正しく評価されるかを見極める必要があります。
たとえば、企業内に公正な評価基準があり、成果に基づいて昇進や昇給が行われることを重視する場合が多いでしょう。
自分軸
続いて、自分軸に関する4つの企業選びの基準を見ていきましょう。
経営者の魅力や柔軟な働き方ができるか、若手の裁量権はあるか、成長環境は整っているかなど、自分の価値観に沿った条件に目を向けることも大切です。
経営者の魅力
自分個人として考えたときに、企業の経営者を魅力的に思えるかどうかを、企業選びの基準にする就活生もいます。
経営者をリーダーとして考えたとき、個人的についていきたいと思えたかどうかも重要な基準です。
人として尊敬できない相手を、自分の上の立場の人間として扱うのはストレスが溜まり、早期退職にもつながります。
たとえば、公開されている文章や音声、映像、あるいは直接話した結果から、経営者の考えや価値観に共感できるかどうかです。
柔軟な働き方
自分の理想とする生活を実現するために、柔軟な働き方ができる職場を求める就活生もいます。
ガツガツと仕事に邁進するよりも、仕事とプライベートを両立できる環境を重視している場合が多いです。
たとえば、リモートワークやフレックス制度など、柔軟性の高い働き方の有無を重視しています。
ただし、こういった働き方は国内で導入され始めたばかりであり、試しに導入した企業でも浸透しているとは言いにくい状況です。
この条件を重視しすぎると、企業探しが難航する可能性があります。
若手の裁量権
自分の実力を遺憾なく発揮するために、若手の裁量権を重視している就活生もいます。
入社後、すぐにある程度の裁量権が与えられる環境かどうか、見極めることが大切です。
たとえば、若手社員にも裁量が与えられて、自分のアイデアや意見を活かせる環境がある、責任あるポジションを若手でも任されるなどの環境であれば、若いうちからの成長につながるでしょう。
なるべく早めに、業務に関する知識やスキルを身につけて独り立ちしたい就活生に、重視される基準です。
成長環境
裁量権に近い基準ですが、企業の中でどれだけ成長できそうかを、企業選びの基準にする就活生もいます。
同僚と切磋琢磨しながら、自分が成長できる環境が整っているかどうかを重視する場合が多いです。
たとえば、メンター制度の有無や競争環境の有無などを見ています。
いずれ独立するつもりの人よりも、その企業の中でどっしり腰を据えて出世するつもりがある人が重視している基準です。
上昇志向が強い就活生は、裁量権の有無や成長できる環境かどうかを気にする場合が多いでしょう。
就活における企業選びの基準を作る際の注意点
続いて、就活で企業選びの基準を作る際の注意点について、ご紹介します。
企業選びの基準は、一度決めてからも固定せず、定期的に見直すことが大切です。
また、一つの要素にこだわりすぎると視野を狭めてしまうため、注意しなければなりません。
適度に基準を見直しつつ、視野を広く持つ必要があります。
それぞれの注意点について、より詳しく見ていきましょう。
定期的に見直す
企業選びの基準を決めたあとも、定期的に基準を見直すことが大切です。
就活の状況は刻一刻と変化しており、就活生自身の考え方や知識も就活が進むにつれ、変化していきます。
そのため、企業選びの基準は、一度決めたら終わりではありません。
定期的に基準を見直し、そのときの状況に応じて調整することが大切になります。
あまり頻繁に見直すと、今度は基準がぶれてしまうため、それも良くありません。
しかし、就活のはじめから終わりまで、一貫した基準を持ち続けられるとは限らない点に、注意しましょう。
そのときの状況に応じて重視する基準を切り替えるためにも、最初の時点で思いつく限りの条件を挙げておくと、見直しやすいです。
もちろん新しく思いついた基準があれば、それを加えても構いません。
一つの要素にこだわりすぎない
企業選びの基準を作る際は、一つの要素にこだわりすぎないことが大切です。
選択する基準が固定されてしまうと、視野が狭くなってしまい、本来であれば相性が良いはずだった企業を見落とす可能性があります。
また、こだわっている基準を満たしていても、ほかの部分で大きな不満が生まれるなど、あまりバランスの良い企業選びはできません。
そのため、一つの基準に固執するのではなく、バランス良く複数の基準を考慮しながら企業を選ぶことが、成功への鍵となります。
どうしてもあまり基準が思いつかない、選べない場合は周囲に相談したり、一般的にホワイト企業と呼ばれる企業の条件などを考えてみたりすると良いでしょう。
また、選んだ基準が現実的でないと感じたら、柔軟に切り替えることが大切です。
就活における企業選びの基準の回答構成
続いて、面接などで、企業選びの基準について聞かれたときに答えるための構成をご紹介します。
選考で企業選びの基準を答える場合は、結論・根拠・企業との関連性の順番に答えることが大切です。
構成をぐちゃぐちゃにしてしまうと、言いたいことが伝わりにくくなり、説得力も薄れてしまいます。
それぞれのパートについて、詳しく見ていきましょう。
結論
面接などで、企業選びの基準について聞かれたら、まず結論を簡潔に述べることが重要です。
すなわち「私は○○を基準に志望する企業を選びました」といった簡単な文章で表します。
ESなどの書類と面接などの対面での選考の場で、一貫性のある回答を提供するために、基準を明確にしておくようにしましょう。
結論の時点で細かく話してしまうと、大事な部分が伝わりにくくなるため、まずは簡潔に一文で伝えるだけで構いません。
詳しい情報については、この次のパートで説明していきます。
根拠
結論の次に、自分にとっての基準がどのように選定されているのか、それがどうして大切なのかを裏付ける理由や根拠を示しましょう。
過去の経験や学んだことを活用し、その基準が自分にとって重要である理由を説明することで、回答の説得力が増します。
逆に大したエピソードがない基準では、採用担当者に納得してもらえない可能性が高いです。
「その経験があったのなら確かにこの基準を大切にするだろうな」と納得してもらえるようなエピソード選びを心がけましょう。
企業との関連性
最後に、挙げた企業選びの基準と、現在選考を受けている企業との関連性を説明しましょう。
今話した基準がその企業とどのように一致しているかを説明し、どうしてその企業が良いと感じたのかについて、説得力を持たせる必要があります。
企業の特徴やビジョン、風土などに、自分が大切にしている基準がどのように合致しているかを具体的に伝えることが大切です。
ここがしっかり一致していないと、企業研究が足りていないと思われたり、自社でなくても良いのではと思われたりするため、注意しましょう。
企業選びの基準の回答例
続いて、企業選びの基準を面接などで回答する際の例文について、ご紹介します。
基準によっては、そのままストレートに表現すると企業に対して失礼になる場合もあるため、言い換えなどをうまく活用する必要があるでしょう。
実際に文章を見れば、どのように答えたら良いのかをある程度把握できます。
17個の基準について、回答例を見ていきましょう。
①社風
学生時代のサークル活動の中で、自分に合った集団に属することの大切さを痛感したことから、この基準を選びました。
大学に入学したばかりの頃はスポーツ系のサークルに参加していたのですが、良くも悪くも親切でありながら距離感の近いメンバーが多く、疲弊して途中でやめてしまいました。
その後に文芸部に入り直したところ、文芸部では個々の世界や距離感を大切にする雰囲気が形成されており、居心地の良さから活動に集中することでパフォーマンスを向上させられたのです。
御社では、社員個人個人の価値観や世界観を大切にしており、お互いの距離感を大切にしておられる社風だったため、入社後もパフォーマンスを十全に発揮できると考えております。
②業務内容
学生時代に工学を専攻しており、大学時代に学んだことを活かしたいと考え、この基準を選択しました。
研究の一環としてロボットの制作を行っており、私のチームはこれまでの先行研究よりも、細かい作業ができるロボットを制作しています。
これにより、ロボットの制作と操作を競う大会で優勝したこともあります。
御社では、最先端のロボット技術を工場に導入するための研究を行っており、私の研究分野が活用できると考えて志望しました。
御社への入社後は、大学時代の研究分野を活かし、人が立ち入るには危ない場所でも、人と同等の細かい作業ができるロボットを制作したいです。
工場の現場における事故を減らして、人命を守りたいと考えております。
③給料
この基準は、学生時代のアルバイトの経験から決めました。
私の実家は地方にあるため、学生時代の夏休みは帰省して、短期のアルバイトを行っていました。
こちらの地域と比べると、地元の最低賃金は低く、同じだけの時間で働いても同様の報酬は得られません。
私はアルバイトの報酬を得られたこと自体には感謝しつつも、額面を見て自分の働きが正当に評価されていないような気持ちになり、無力感を覚えたりしました。
御社では、歩合制で社員の方が働いた成果に応じ、正当な評価や報酬を出しておられます。
できるだけ自分の働きをしっかり評価してくれる企業に入りたいと考えたとき、一番条件に当てはまっていたのが御社でした。
④企業理念
とくに、企業の事業を発展させることで、地域の活性化につなげたいという理念を持っている企業を重視しています。
私の地元にはもともと賑わっていた商店街がありましたが、若い人が外の地域に流れて人口が減ったこともあり、近年ではシャッターを閉めている店舗が増えてしまっていました。
この状況を打開するため、地元の会社が一部の店舗を買い上げて不動産業をはじめ、地域の外から来る方に貸し出すなどの事業を通して、再び地域を活性化させたのを目の当たりにしました。
この経験から、もとの事業はもちろん、地域の活性化のために新しい事業を始めるバイタリティと理念がある企業に、入社したいと考えております。
御社は、企業理念として市内経済の活性化を掲げておられ、すでに実績もあるため、志望いたしました。
⑤安定性
とくに、競合他社がいつも安定した売上を上げられていることを重視しています。
この基準は、学生時代のアルバイト経験に起因しています。
私は学生時代に、個人経営の雑貨屋でアルバイトをしていました。
最初のうちは、お店のファンのお客様に足を運んでいただき、安定した売上を上げられていました。
しかし、アルバイトを始めてから1年経った頃に、近隣により大きな雑貨店の店舗ができ、ほとんどのお客様をそちらにとられてしまったのです。
結果的に売上が落ちてしまい、店舗を閉めることになったときの店長の寂しそうな表情は、忘れられません。
この経験から、大切な店舗を守っていくためには、売上と安定性が重要だと学びました。
御社の店舗は、近隣に競合他社の店舗があっても、売上を大きく落とすことになる事業を続けておられるため、この基準に当てはまると考えております。
⑥成長性
事業を成長させて仲間と切磋琢磨していくためには、チャレンジ精神が大切だと考えており、とくに海外に店舗の拡大を考えている企業を重点的に選んでいます。
そのために、学生時代は語学留学によって研鑽を積み、事業に役立てられるように磨いてまいりました。
とくに印象深いのは、大学1年生のときに初めて訪れた海外での経験です。
日本とは言語も文化もまったく違うため、そういった環境に馴染むことは大きなチャレンジだと感じました。
人も企業も慣れ親しんだ環境だけでなく、今までに経験したことがない環境に飛び込んでいくことが、成長の鍵だと考えています。
御社は近年海外にも店舗を広げ、積極的に新しい環境に挑んでおられるため、私自身にも挑戦の機会があると考え志望しました。
⑦事業規模
とくに今住んでいる市内に、店舗がたくさんある地域密着型の企業であることを重視しています。
大手の企業は事業が安定している傾向にあるものの、その地域に対する愛着は少ないのではと考えているため、企業の大きさそのものにこだわっていません。
市内にも大手企業が運営している店舗はありますが、県外資本の企業であるため、出向している社員の方が多く、地域の雇用創生などにはつながっていないと感じております。
御社は、市内に20店舗を展開されており、地元の方を中心に人材を雇い入れて、事業を行っておられます。
そのため、私が大切にしている市内に店舗が多い企業に、もっとも当てはまると考え志望しています。
⑧社会貢献性
とくに、電気契約について、再生可能エネルギーをメインに取り扱う電力会社で行っている企業を重視しています。
学生時代は環境問題について学んでおり、エネルギー事業における化石燃料の問題点を詳しく研究してきました。
その結果、このままでは未来の子どもたちに、今の環境を残せないのではないかと危惧しております。
御社では、実質CO2フリーの電力を使用して事業用の電気を賄っておられるほか、自社でも太陽光発電を導入して、環境問題の解決に取り組んでおられます。
そのような姿勢に感銘を受け、御社を志望しました。
⑨福利厚生
私の実家は小さい頃から共働きの家庭であり、父も母も常に忙しそうに働いていたことを覚えています。
私が自分で家事ができるようになるまでは、両親が寝る間も惜しんで家のこともやってくれており、表面上は笑顔だったものの、時折疲れた表情をしていました。
そのように働く両親を見て育ったため、学生時代は私もいくつかアルバイトを掛け持ちして働いていました。
しかし、あまりにも疲れてしまうと、一つひとつの仕事のパフォーマンスが下がってしまうことが分かったのです。
一つの仕事に集中するためにも、プライベートと仕事の時間を切り分けられ、とくに将来子どもを産んでも時間をかけて育てていけるような環境で働きたいと考えております。
御社では、福利厚生として女性の産休や育休、時短勤務の制度を整えておられ、取得率も高いため志望いたしました。
⑩勤務時間
近年では、コロナウイルス感染症によるリモートワークの広がりもあり、働く時間帯と勤務場所をある程度自由に選べる企業も増えてきました。
しかし、規制が解除されたことに伴い、リモートワークを解除してしまう企業が多く、個々人が最大限のパフォーマンスを発揮するための大きな課題だと感じています。
私は学生時代に課題を進める際も、なるべく図書館に人が少なく、集中しやすい時間を選んでいました。
パフォーマンスを向上させるには、業務に適した時間帯を選択することが大切だと考えております。
御社では、リモートワークの定着を推進しており、勤務時間の変更にも寛容である点に感銘を受けました。
⑪勤務地
とくに、入社してすぐの勤務地をある程度自由に選べる企業を重点的に選択しています。
将来的には違うエリアで働くことも視野に入れつつ、社会に出てすぐは、地元にこれまでの恩を返すつもりで働きたいと考えているためです。
私の地元は世代間の交流が多く、小さい頃から多くの方に可愛がられて育ってきました。
そのため、社会に出てすぐは地元で働き、地元で収入を得て、地元でお金を使う形で恩を返していきたいと考えています。
御社では、入社後2年間は希望の勤務地で働くことができ、その後一定期間ごとにそのままのエリアで働き続けるか、転勤もある働き方に変えるかを選択できる制度を導入しておられます。
以上の理由により、私の希望である入社後すぐは地元で働きたいという希望を叶えられると感じました。
⑫教育体制
企業の一員としていち早く馴染み、業務に慣れていくためには、すでに経験を積んでおられる社員の方から、さまざまなことを学ぶことが大切だと考えております。
また、入社直後の新人教育だけでなく、定期的に研修を開催して、企業の一員として恥ずかしくないような意識を持ち、スキルアップできる環境が整えられている企業で働きたいと考えている次第です。
御社では、新入社員の入社直後に1週間の研修期間を設けており、丁寧な教育制度を取り入れておられます。
また、1年目は1ヶ月に1回、2年目は半年に1回、それ以降も1年に1回は研修を行うことにより、社員のスキルアップを図っておられる点を魅力的に感じました。
⑬評価制度
働くうえでのモチベーションを引き出すためには、成果に対する正当な評価が大切だと考えています。
学生時代のアルバイトでは、イベントでの試食販売の業務を行っており、売上に応じて適宜手当が出る職場でした。
お客様に、商品を良いと思ってもらうためのお声がけの方法を工夫することで、売上を伸ばしました。
それが評価されて収入につながったことにより、この次も頑張ろうと思えたことが印象に残っています。
御社では、社員の働きを正当に評価して、収入に還元する制度を設けておられます。
そのため、働いて成果を出した分、正当な評価を受けたいという私の希望にマッチしていると感じ、志望した次第です。
⑭経営者の魅力
学生時代にゼミを選んだときは、興味のある分野で、研究者としても個人としても尊敬できる教授のゼミを選択しました。
企業に入るにあたっても、社員に対してリーダーシップを発揮してくださるような、尊敬できる経営者のもとで働きたいと考えています。
御社の代表取締役である○○様は、会社全体を引っ張っていく、リーダーシップを強く持っておられる経営者の方だと感じました。
インターンシップでは、私を含む参加者一人ひとりに声をかけてくださいました。
インターンシップでの成果や感想を聞いたうえで、伸ばしたほうが良い点と改善したほうが良い点について、直接フィードバックをいただいたことを覚えています。
この経験から、○○様は非常に尊敬できる方だと感じており、御社を志望した次第です。
⑮柔軟な働き方
効率的に働くためには、プライベートの時間と仕事の時間を分けることが重要であると考えております。
そのため、働くときは働く、休むときは休むという時間の切り分けを大切にしながら働きたいです。
学生時代はまだこれが分かっておらず、所属していた吹奏楽部の練習を帰宅後にも持ち込んで続けていました。
しかし、結局疲れてしまって演奏は上達せず、家での練習をやめてしっかり休むようにしたところ、それまでよりも上達が早くなっていったのです。
御社では、昼休憩のほかに仮眠休憩を取り入れており、業務を効率的に行うための制度を導入しておられます。
それも一律同じ時間に休憩をとるのではなく、自分の好きな時間に1時間仮眠休憩をとることができ、とらなかった日は1時間早く仕事を切り上げられる制度にしておられます。
この制度は、時間を柔軟に活用して働ける制度だと感じました。
⑯若手の裁量権
将来的に企業を引っ張るような人材になるためには、早い段階から業務を覚え、自分の意思や意見で業務に関する決定を行うことが大切だと考えているためです。
学生時代のアルバイトでは、飲食店で働いており、深夜のシフトではワンオペになることもありました。
それは、自分が働いている時間内の業務については自分である程度決定ができ、責任も自分で負うということでもあります。
この経験を通して、私は人として、社会人として成長できたと感じております。
御社では、入社して1ヶ月程度の若手でも裁量権を持てるため、成長の機会がたくさんあると考え志望した次第です。
⑰成長環境
とくに、総合職として入社した社員の方のキャリアプランから、どれだけ成長の機会があるかを考えています。
入社したあとに一定の役職で留まってしまう方が多い企業の場合、あまり成長の機会はないと感じます。
そのため、入社した方の何割が退職せずに残り、さらにそのうちの何割が上位職に何年で到達しているのかについて、情報を集めました。
その結果、御社では、最初に入社した方の8割がそのまま社員として残り、その4割は上位職として現在も活躍を続けておられることが分かり、同じ業界の他社よりも多いことが判明したのです。
そのため、御社であれば、同期と切磋琢磨しながら成長できる機会が得られると考え志望しています。
就活における企業選びの基準に関するよくある質問
ここからは、就活における企業選びの基準について、よくある質問をご紹介します。
就活はさまざまなプロセスを踏んでいく必要があるため、疑問がある場合は早めに解消するのが効率良く進めていくコツです。
企業選びの基準についても、気になることがあれば、早めに解消するのが望ましいでしょう。
よくある質問への回答を確認し、疑問を解消して就活を進めてください。
企業選びの基準はいつまでに確立するべき?
企業選びの基準は、できる限り早い段階でピックアップして、最初の一覧を確立させておくことが大切です。
具体的には、就活が本格化する前の大学3年生の3月までに、確立しておくことが理想になります。
早めに確立させておかないと、いつまで経ってもどのように企業を選んだら良いのか分からず、効率の良い就活が難しくなるのです。
一度決めたあとでも、見直して入れ替えや優先順位の変更はできるため、まずは一度確立させて企業探しをしてみると良いでしょう。
企業を探してみて、思ったよりもしっくりくる企業が見つからない場合は、あらためて企業選びの基準を見直し、優先順位などを考え直すのがおすすめです。
基準が決まらないうちから、いろいろな企業に選考を申し込むと時間の無駄になる可能性があるため、注意しましょう。
企業選びの基準の優先順位はどう決めればいい?
企業選びの基準における優先順位は、自分の過去の経験から導き出すのがおすすめです。
過去の経験で嬉しかったこと、嫌だったこと、やる気が起きたこと、モチベーションが下がったことなど、さまざまな角度から考え方や気持ちの変化を分析しましょう。
どのような環境であれば、自分がより快適に働けるのかを考える必要があります。
こうした分析が難しい場合は、親しい人に他己分析をしてもらうのも一つの手です。
一緒に過ごした経験から、どのようなエピソードで嬉しそうだったか、頑張っているように見えたか、やる気がなさそうだったかなどを教えてもらいましょう。
他己分析を活用すれば、自分では気付かなかった価値観や好きなこと、大切なことが分かる可能性があります。
企業選びの基準が見つからない時はどうすればいい?
どうしても自力で企業選びの基準を定めるのが難しい場合は、キャリアアドバイザーと共に作り上げられます。
就活のプロである就活エージェントのアドバイザーであれば、豊富な実績をもとに、どのような企業選びの基準がおすすめかを教えてくれるでしょう。
とくに、あなたの経験をもとに、どのような基準が向いているかもアドバイスしてくれる可能性があります。
ほかにも、さまざまなサポートが受けられるため、迷ったら相談してみましょう。
ジョブコミットに相談しよう
就活エージェントに相談して企業選びの基準を作る場合は、「ジョブコミット」への相談がおすすめです。
ジョブコミットでは、企業選びの基準に対するアドバイスだけでなく、無料で優良企業の紹介から選考対策までを一貫してサポートしてもらえます。
選考書類の作成や面接対策など、1人では難しい選考への準備も二人三脚で進められるため、就活の心強い味方となるでしょう。
また、内定が出たあとの入社準備についても、サポートが受けられます。
ジョブコミットへの登録は、こちらからどうぞ。
まとめ
企業選びの基準は、就活をスムーズに進めるために重要な項目です。
自分が企業に望む環境や、進みたい道について考えながら基準を書き出し、優先順位を決めることで企業を選びやすくなります。
基準が決まっていない状態で企業を選ぶと、どうしてその企業を選んだのかが曖昧になり、選考での受け答えに説得力を持たせるのが難しくなってしまうでしょう。
さまざまな視点から自己分析を行い、企業選びの基準を決めて、効率良く就活を進めましょう。