- ガクチカとは
- ガクチカの目的
- ガクチカの作り方
- ガクチカの見つけ方
- ガクチカを初めて作る人
- まだガクチカが見つかっていない人
- 他の就活生と差をつけたい人
- 例文を見て参考にしたい人
はじめに
ガクチカは就活において最も重要な項目の1つではありますが、何の略なのかよくわからない方も多いでしょう。
そこで今回はガクチカが何の略なのかについて紹介しつつ、就活においてどのようなポイントが求められているのかについて紹介します。
さらに、15個もの例文も紹介するため、あなたがアピールしたいと思っている経験に近いものを中心に参考にしてみてください。
【ガクチカって何の略?】ガクチカとは?
まず、ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を略した言葉で、就職活動において採用担当者が学生の過去の経験を把握するためによく用いられる質問項目です。
単なる経験談を語る場ではなく、その経験を通じて得たスキルや能力、そしてどのようにそれを企業で活かせるのか具体的に伝える機会とされています。
範囲は広く、部活動、ボランティア活動、アルバイト、学外のプロジェクト、研究などが一般的な例として挙げられます。
部活動ではチームでの目標達成に向けた努力やリーダーシップが学べたかもしれませんし、アルバイトでは業務効率化や接客スキルを磨いた経験が考えられます。
このようなエピソードを用いて、自分がどのような考え方や行動を取ったのかを明確に伝えることが重要です。
【ガクチカって何の略?】ガクチカと自己PRの違い
続いて、ガクチカと自己PRの違いについても紹介します。
それぞれの項目の違いを把握しておかないと、混同した、質の低い回答が出来上がってしまう可能性も高いです。
ガクチカと自己PRにおいてはそれぞれ注目されているポイントや回答して欲しいと思われているポイントは異なるため、それぞれ確認してみてください。
ガクチカの場合
ガクチカとは「学生時代に最も力を入れたこと」を意味し、採用担当者はこの質問を通じて、応募者のモチベーションの源泉や物事への取り組み方を深く知ろうとしています。
ガクチカでは具体的なエピソードや成果そのものよりも、それに取り組む過程や姿勢が重視されます。
アルバイトや部活動、学内プロジェクトといった活動において、どのような課題に直面し、それを解決するためにどのような工夫をしたのかを聞いているのです。
また、ガクチカでは努力の結果としてどのような能力やスキルを身につけたのかを伝えることが求められます。
重要なのは取り組んだ経験を単なる事実として説明するのではなく、その中で得た成長や学びを採用担当者に具体的に伝えることです。
「部活動で全国大会を目指して努力した」など結果だけの話ではなく、どのような課題を克服し、その過程でリーダーシップや協調性といった能力をどう発揮したのかが注目されます。
自己PRの場合
自己PRは応募者自身の長所や強みを伝える場であり、採用担当者はこの質問を通じて、その人の人柄や特性を把握し、企業への適合性を見極めようとします。
自己PRでは自分の特徴を具体的に述べ、それが企業にどのような利益をもたらすのかを明確にすることが求められます。
「コミュニケーション能力が高い」などの強みを伝える場合、どのような状況でその能力を発揮し、具体的にどのような成果を上げたのかを説明することが重要です。
また、自己PRでは自分の特性が企業の求める人物像や価値観と一致していることを示す必要があります。
そのためには応募先企業の業務内容や理念を事前にしっかりと理解し、それに関連する自分の強みを具体的に述べることが大切です。
同じ内容でも良いの?
ガクチカと自己PRはどちらも応募者の経験や能力を伝えるものですが、質問の意図や評価されるポイントが異なるため、基本的に同じ内容を用いることは避けるべきです。
ガクチカは過去のエピソードを通じてどのように行動し、成長したかを示すものであり、プロセスや学びに焦点を当てます。
一方、自己PRは自分の強みを具体的に述べ、それが企業にとってどのような価値をもたらすかを示すものです。
ただし、テーマとして同じ活動を用いること自体は問題ありません。
例えば、アルバイト経験を題材にする場合、ガクチカでは「業務効率化のためにどのような取り組みを行ったか」を中心に語り、自己PRでは「その取り組みを通じて得たリーダーシップや課題解決能力」をアピールする、といった使い分けをしましょう。
重要なのは質問の目的に応じて視点を変え、内容を調整することです。
【ガクチカって何の略?】企業がガクチカで見ているポイント
続いて、企業がガクチカにおいて注目しているポイントを紹介します。
以下の5つのポイントはどのような業界の、どのような企業においても、ガクチカを通じて確認されている可能性が高い項目です。
それぞれのポイントが全ておのずと伝わってくるような、質の高いガクチカを作成しましょう。
応募者の人柄
企業がガクチカを通じて注目するポイントの1つが、応募者の人柄です。
採用担当者は応募者がどのような価値観を持ち、どのような考え方や行動を取る人物であるのかを知ることで、自社の雰囲気やチームの文化に適応できるかを判断しようとします。
ガクチカにおいて語られるエピソードや、その中での選択や行動は応募者の人柄を端的に表すものです。
リーダーシップを発揮した経験を話すならば、そのリーダーシップが協調性を重視したものだったのか、それとも積極的に指示を出すタイプのものだったのかで、性格や価値観が垣間見えます。
また、どのような課題をどのように解決したのかを語る中で、忍耐強さや責任感、あるいはチャレンジ精神といった個々の特性も明らかになります。
企業とのマッチ度
ガクチカでは応募者と企業とのマッチ度も重要なポイントとして見られています。
採用担当者は応募者の強みや価値観が企業の業務や文化にどれほど合致しているのかを判断することで、入社後に活躍する可能性を見極めます。
チームでの成果を重視する企業ならば、個人プレーを強調するエピソードよりも、チーム全体をまとめたり他者をサポートしたりした経験の方が評価されやすいです。
逆に、個々の能力や独自性を求める企業であれば、自発的に課題に取り組み、成果を上げたエピソードが適していると言えるでしょう。
また、ガクチカを通じて示される価値観やスキルが企業の業務内容にどの程度貢献できるかも評価対象となります。
データ分析に基づいた問題解決能力をアピールするならば、数値を扱う業務が多い経理職やマーケティング職では特にその適性が高く評価されるでしょう。
モチベーションの源泉
ガクチカでは応募者のモチベーションの源泉が顕著に現れるため、採用担当者はその点を注意深く観察しています。
どのような状況でやる気を発揮し、どのような目標に向かって努力したのかを知ることで、応募者の価値観や働き方の特徴が明らかになるからです。
部活動で全国大会を目指した経験を話すならば、その過程での努力や工夫が重要なポイントとなります。
結果を伝えるだけではなく、どのような動機でその目標を設定し、達成に向けてどのような行動を取ったのかを具体的に述べることで、モチベーションの源泉を明確に示すことができます。
採用担当者はモチベーションの源泉が企業の業務にどう結びつくかも注目しています。
数字やデータを扱うことにやりがいを感じる人物であれば、経理職や分析業務において活躍が期待されます。
また、課題解決や人との関わりを重視するならば、営業職や企画職に適していると判断されることが多いです。
このように、自分のモチベーションをどのように企業で活かそうとしているのかを明確に示すことで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
問題解決能力
ガクチカでは問題解決能力も非常に重視されるポイントの1つです。
どのような課題に直面し、それをどのように克服したのかを具体的に説明することで、分析力や行動力、判断力が伝わります。
部活動やアルバイトで発生したトラブルをどのように解決したかを話すならば、まず課題の背景や状況を簡潔に説明し、次に自分がどのような分析を行い、どのような行動を取ったのかを具体的に述べることが重要です。
そして、結果としてどのような成果を上げたのかを示すことで、問題解決能力の高さをアピールできます。
自身の問題解決能力を具体的なエピソードを通じて伝え、採用担当者に明確な活躍のイメージを持ってもらいましょう。
分かりやすく伝える力
仕事においては分かりやすく伝える力が求められます。
この力は入社後の社内外でのコミュニケーションや報告業務にも直結するため、採用担当者にとって重要な評価ポイントです。
自分が伝えたいエピソードを論理的かつ簡潔にまとめましょう。
背景、課題、取り組み、結果という順序で話を展開することで、採用担当者がスムーズに内容を理解できます。
また、話す際には無駄な表現を避け、具体的なデータや状況を盛り込むことで説得力を高めることが大切です。
さらに、面接では話し方や表情も重要な要素です。
自信を持って話し、適度なジェスチャーや視線を取り入れることで、話の内容により説得力が生まれます。
分かりやすく伝える力を示すことで、あなたが持つ他のスキルも総合的に高く評価されるでしょう。
【ガクチカって何の略?】ガクチカの作り方
続いて、ガクチカの具体的な作り方について紹介します。
以下の作り方を参考にガクチカを作成すればスムーズに出来上がるだけでなく、質の高いものが完成することでしょう。
ぜひ、限られた時間の中で質の高いものを提出するためにも、以下のポイントを参考にしてみてください。
ガクチカ作成前の準備をする
ガクチカを作成する際にはまず準備段階として自分が何をアピールしたいのか明確にする必要があります。
自分の経験や強みを深掘りし、それが志望する企業にとってどのような価値を持つかを整理することが重要です。
リーダーシップや問題解決能力、チームワークなど、企業が求めるスキルや特性に合致する要素を洗い出しましょう。
また、自分の経験を客観的に評価することも大切です。
過去の活動や取り組みを振り返り、どんな困難に直面し、それをどう乗り越えたかを具体的に考えます。
この作業を通じて、価値観や行動特性を再確認し、アピールポイントを明確にしましょう。
ガクチカで用いるテーマを決める
準備が整ったら、次にガクチカで用いるエピソードのテーマを決める必要があります。
テーマ選びでは過去の経験の中から最もアピールしたい要素を際立たせる内容を選ぶことが重要です。
ここでのポイントは応募先の企業や業界の属性にあったエピソードを選ぶことです。
チームでの成功体験や個人への挑戦、困難を乗り越えた経験など、自分の強みが最も引き立つ内容を、応募先や業界の特性と照らし合わせながら選んでください。
その際、エピソードがただの結果の報告にとどまるのではなく、過程や努力の詳細が語れるものであることを意識してください。
また、自分が主体的に取り組んだ経験を選ぶことも必要です。
誰かにやらされたものではなく、自分から率先して取り組んだテーマを選ぶことを推奨します。
エピソードを厳選する
エピソードのテーマが決まったら、そのテーマを裏付ける具体的なエピソードを厳選しましょう。
自分の経験をリストアップし、最も説得力があり、採用担当者に強い印象を与えられるエピソードを選ぶことが重要です。
エピソードを選ぶ際にはまずその内容が企業の求める人物像や業務内容にどれだけ合致しているかを考慮しましょう。
データ分析を重視する企業であれば、アルバイトで売上データを元に販売計画を提案した経験などが適しています。
チームワークを重視する企業ならば、部活動やプロジェクトで他社と協力して成果を上げたエピソードが良いでしょう。
そして、エピソードの中で語る内容も具体的で再現性があるものを選ぶことが重要です。
「チームをまとめました」「数字を管理しました」といった抽象的な表現ではなく、どのようにチームをまとめたのか、どのように数字をわかりやすく管理したかを具体性を持たせることで説得力が増します。
【ガクチカって何の略?】ガクチカの構成
続いて、おすすめのガクチカの構成について紹介します。
この構成はどのような経験をアピールする際にも活用できるものであるため、ぜひ参考にしてほしいところです。
この記事でガクチカの構成についてマスターし、後に紹介する例文でどのように活用されているのか確認してみてください。
結論
とにもかくにも、就活においてはまず結論から述べることが重要です。
ガクチカにおいては「私が学生時代に力を入れたことは○○です」という形で端的に伝えて、採用担当者の興味を引きましょう。
結論を先に述べることで話の全体像がつかみやすくなり、続けてエピソードや学びの部分がより分かりやすく伝わります。
結論の部分では具体的な活動内容を簡潔に触れるだけで十分です。
冗長にならないように注意しましょう。
エピソード
エピソード部分では結論で述べた内容を具体的に説明し、自分がどのような活動を行い、何を達成したのかを伝えます。
ここは最も重要な部分であるため、自分が直面した課題や取り組んだ具体的な行動を詳細に語りましょう。
採用担当者は応募者の行動や思考プロセスを知ることで、その人の能力や特性を判断しようとしています。
「アルバイトで業務効率を改善するために売上データを分析し、新たな販売計画を提案した」などといったエピソードを語る場合、どのようなデータを元に分析を行ったのか、その結果として具体的にどの成果が得られたのかを述べましょう。
また、数値やデータを活用することでエピソードの中で他社からの評価やフィードバックがあった場合、それを取り入れることも効果的です。
他者からの意見やフィードバックなど、客観的な要素を盛り込むことで、あなたの経験が価値あるものだったことを強調しましょう。
得られた学び
エピソードを通じて明確に伝えることはガクチカの構成において非常に重要なポイントです。
自分が経験を通じてどのようなスキルや知識を習得し、それが自分の成長にどのように繋がったのかについて述べましょう。
採用担当者は応募者が過去の経験から何を学び、それをどのように活かしていくのかを知りたがっています。
「売上データの分析を通じて物事を客観的に捉える力を身につけた」「部活動でメンバーの意見を求め、全員が目標に向かって行動できる環境を作る重要性を学んだ」といった具体的な学びを述べます。
これにより、ただ「頑張った」だけでなく、自分の成長や能力の向上につながったことを示せます。
学びの部分では自己分析の結果や価値観の変化にも触れると良いでしょう。
「データ分析の重要性を実感し、それを企業の成長に繋げたいと考えるようになった」といった形で、経験を通じていた価値観や今後の目標を語ることで、自分の考えがより深く理解してもらえます。
どう貢献できるか
最後に得られた学びや強みをどのように入社後に活かすのかを述べる部分はガクチカの構成を締めくくる重要な要素です。
採用担当者は応募者が企業にどのような価値を提供し、どのように貢献するつもりであるのかを知りたがっています。
「売上分析の経験を活かし、マーケティング部門でデータをもとにして戦略立案に貢献したい」「部活動で培ったリーダーシップを活かし、チーム全体の目標達成をサポートしたい」などといった形で、具体的な貢献のイメージを伝えましょう。
この部分では応募先企業の特徴や業務内容に基づいた内容を盛り込むことが重要です。
目指す企業が顧客満足度を重視していると仮定するならば「顧客データを分析し、サービス改善につなげる提案をしたい」などと述べることで、企業の価値観や目標に合致した貢献が伝わります。
この部分で企業研究をしっかりと行っていることが伝われば、モチベーションの高さも同時にアピールできるため、しっかりとその企業を研究しており、ぜひ入社したいと思っていることを伝えるように工夫しましょう。
【ガクチカって何の略?】ガクチカ作成のポイント
先ほどはガクチカを作成するまでの準備について紹介しましたが、ここから紹介するのはガクチカを作成する時に意識してほしいポイントです。
以下の2点を意識しておけば、より質の高いガクチカができあがることでしょう。
過程を重視する
ガクチカを作成する際には過程を重視した内容を盛り込むことが欠かせません。
企業が注目しているのは単に努力したという事実や成果の大きさだけではありません。
むしろ、課題を発見してそれを解決するために、どのような考え方や行動を取ったのか、その過程を通じてどのように成長したのかが評価されます。
「部活動で全国大会に出場した」と話すならば、結果だけを伝えるのではなく、その目標を達成するためにどのような問題があり、どのような工夫をしたのかを詳しく述べる必要があります。
練習内容を改善したり、メンバー間の意識を高める工夫を行ったりした具体的なことを説明することで、あなたの課題解決能力や計画性が伝わります。
また、過程を語る際にはどのような試行錯誤を乗り越えたのかを具体的に示すことも重要です。
結果そのものではなく、その結果に至るまでのプロセスを丁寧に語ることで、より深い印象を与えることができるため、意識しましょう。
企業が求める人物像を把握する
ガクチカを作成する際には応募する企業が求める人物像をしっかりと把握することが大切です。
企業はそれぞれ異なる文化や価値観を持っており、その中で活躍できる人物を求めています。
その企業の雰囲気や業務内容に合致しているかを判断するため、採用担当者はガクチカを通じて応募者の特性を見極めようとしています。
イノベーションを重視する企業であれば、新しいアイデアを生み出し、それを形にする能力を発揮したエピソードは好まれます。
一方、伝統を大切にする企業ならば、忍耐力や責任感を示す経験が評価される傾向にあります。
そのため、ガクチカに盛り込む内容を応募先企業の特徴や業界の特性に合わせて選ぶことを心がけましょう。
【ガクチカって何の略?】文字数ごとのガクチカのポイント
続いて、ガクチカ作成のポイントについて紹介します。
100文字から800文字まで、それぞれ分けて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
また、それぞれの文字数に応じて、より詳しく紹介している記事も下にリンクとして貼っておくため、時間がある方は活用してください。
文字数の指定がない場合
文字数の指定がない場合は、400文字程度を目安にまとめることが望ましいとされています。
400文字ならば、取り組みの概要、課題、行動、結果、そして学びというガクチカの基本要素を過不足なく盛り込むことができ、採用担当者にとても読みやすい長さです。
冒頭で「私が学生時代に最も力を入れたことは○○です」と結論を簡潔に述べ、内容の全体像を明確に示しましょう。
その後、取り組みの具体的なエピソードについて詳しく述べ、学びの部分ではエピソードを通じてどのスキルや考え方を得たのかを具体的に示すことを推奨します。
文字数に指定がない場合でも、エピソードを複数盛り込むことは避け、1つのテーマに集中することが重要です。
100文字
100文字でガクチカを求める場合、情報を簡潔に整理する能力が求められます。
短い文字数では結論と取り組みの要点を端的に述べることが重要です。
「私が学生時代最も力を入れたことは、アルバイトで業務効率化を行ったことです。」という結論から始め、その背景や行動をシンプルに示すようにしましょう。
100文字に収めるためには長い表現や不要な修飾を避け、シンプルで明確な言葉を選ぶ必要があります。
「私はアルバイトで業務効率化を行いました。」といった形に短縮することで、文字数を削減できます。
また、エントリーシートで書類提出時に100文字程度のガクチカが求められる場合、結論ファーストの構成が特に重要です。
背景や詳細な説明を省略し、行動と成果を簡潔に述べて、伝えたいポイントを明確に示しましょう。
150文字
150文字でも十分に文字数は少ないため、話の大枠を的確に伝えることが重要です。
結論から始め、その後に課題や行動の概要を短く説明する構成が適しています。
「私は部活動でリーダーを務め、メンバーの意識を統一し、目標達成に向けて努力しました。」というように、大枠を示す形でまとめましょう。
100文字や150文字という制約内では数字や具体的な事例を盛り込むことで内容に具体性を持たせることが重要です。
「5人のメンバーをまとめ、月間練習時間を20%増やしました。」というように、成果を数値で示すと説得力が高まります。
また、簡潔でありながらも魅力的な内容にするためには余計な修飾具合や抽象的な表現を削除し、明確で具体的な言葉を使いましょう。
「努力をしました」という表現ではなく「練習方法を改善し、全員のモチベーションを向上させました。」という具体的な行動を述べると、印象に残りやすくなります。
200文字
200文字でガクチカを作成する場合は内容を簡潔にまとめつつ、より詳細な情報を含めることが求められます。
「私はアルバイトで売上分析を担当し、顧客データをもとに販売計画を提案しました。」というように、結果と行動を短い文章で表現する形を推奨します。
この文字数では課題や行動の具体的な内容を簡潔に述べ、話に説得力を高めることが重要です。
「売上が伸び悩んでいた店舗で、商品別の売上データを分析し、陳列方法を提案しました。
陳列変更後、売上が20%向上しました。」というように、行動と課題と行動を具体的に示すと良いでしょう。
200文字では専門用語や表現を避け、誰でも理解しやすい言葉を選ぶことが重要です。
また、エピソードは1つに絞り、その中で重要な要素だけ述べることで、文字数内に収める内容を作成できます。
300文字
300文字でガクチカを作成する場合にはエピソードを深掘りする余裕が少し増えるため、課題、行動、成果をバランスよく盛り込むことが可能です。
この文字数では結論から入り、課題とそれに対する具体的な行動を最後に成果を示す構成が適しています。
「アルバイトで顧客満足度の低下という課題を解決するために、接客マニュアルを改訂し、新人教育プログラムを提案しました」「その結果、アンケートで前年同期比20%向上しました」など、具体的な内容をまとめられます。
また、300文字では話の流れがスムーズであることが重要で、そのため課題を解決するためにどのような行動を取ったのかを時系列で分かりやすく文章にすることを心がけましょう。
400文字
400文字のガクチカでは課題の各要素をしっかり盛り込むことが可能です。
取り組んだ内容をより具体的に説明し、採用担当者に説得力を持たせる内容を作成できます。
また、400文字ではエピソードの背景や具体的な行動に文字数を割けるため、読み手に伝わりやすい内容を作成できます。
課題の詳細や行動の工夫点、具体的な成果を丁寧にそして客観的に説明することで、自分の努力や能力を分かりやすくアピールできるでしょう。
そして、得られた学びを述べる際にはそれが入社後どのように活かせるのかについても十分に述べられるはずです。
500文字
500文字のガクチカを作成するならば、取り組みの概要を80文字程度にまとめて、課題を160文字程度、行動を180文字程度、そして結果や学びを80文字程度にしてまとめることを推奨します。
課題の特定や具体的な行動を数字を使って、より具体的に伝えることを推奨します。
むしろ、具体的に説明しないと文字数が足りず、500文字という要件を満たせないこともあるでしょう。
ガクチカの中ではかなり指定文字数として多いものであるため、無理に文字数を引き延ばす必要はありませんが短くなりすぎないようにしましょう。
600文字
600文字のガクチカを作成する場合は、取り組みの概要を100文字程度、課題を200文字程度、行動を200文字程度、結果や学びを100文字程度でまとめることを推奨します。
もちろん、これはあくまで目安であるため、ある程度それぞれの文字数が増減しても構いません。
600の文字の場合、十分に余裕があり、むしろ文字数が足りないことも多いため、構成にあまりこだわりすぎず、自分が特に伝えたい部分に文字数をかけることを推奨します。
もちろん、エピソードが短すぎるなど、相手が読んで理解できない構成にしてしまうことはあまりおすすめできませんが、エピソードじっくり話したいならば、300文字程度で話しても構いませんし、その分結果や学びを50文字程度に削減しても良いです。
構成は確かに守る必要がありますが、自分で確認して「これは初対面の人でも十分理解できる内容だ」と思えるならば、厳密に構成を守る必要はありません。
800文字
800文字の場合、むしろ文字数が多すぎて埋めることが難しい場合すらあります。
まずは文字数制限を気にせずに、好きなことを好きなだけ書いてみましょう。
しかし、1つだけ気をつけなければならないポイントとして、文字数を埋めるためにやたら一文を長くしないようにだけは気をつけましょう。
特に、国語が得意な人ならば、接続詞などを用いて1つの文章を無理やり引き伸ばすことが可能ですが、企業が求めているのは文字数を稼ぐためのテクニックではありません。
これだけ多い文字数を指定してくるということは、あなたに関して色々と知りたいと思っている可能性が高いため、構成を守りつつ、深掘りしてしっかりとしたエピソードを話しましょう。
就活において重要なことは、企業側の意図を考え、どのように回答すれば良い印象を与えられるかについて意識し続けることです。
【ガクチカって何の略?】ガクチカのNG内容
続いて、ガクチカを作成するにあたってNGとされる内容について紹介します。
以下の4つが当てはまってしまう場合、マイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。
意識しながら作成し、完成した後もチェックリストのように活用して、当てはまってしまっている部分がないか確認してみてください。
専門知識が必要とされる内容
ガクチカで専門知識が必要とされる内容を取り扱う場合には注意が必要です。
ゼミや大学の研究などのエピソードを用いる場合、専門的な用語や知識が多すぎると、採用担当者に内容が伝わりにくい可能性があります。
応募先の業界や職種と直接関係ない分野の専門的な話題を取り上げすぎると、相手に興味を持たれないまま話が終わってしまうことがあります。
応募する企業が属する業界や職種と関連がある場合には、専門知識を活かした内容が企業とのマッチ度を高める場合もありますが、基本的にはあまり推奨できません。
専門用語ばかり使ってしまうと、相手に内容が伝わらないのはもちろんのこと、客観的に物事を考えられない人物だと思われてしまう可能性もあります。
どうしても自分の専門的な知識について話したいならば、適宜解説を加えつつ、分かりやすく誰が読んでも理解できる説明を心がけましょう。
嘘・誇張
ガクチカで嘘や誇張を含めたエピソードを作成するのは絶対に避けましょう。
採用担当者は数多くの就活生を相手にしてきた経験から、嘘や誇張が含まれている話を簡単に見抜いてしまいます。
そのため、嘘を含むエピソードは一瞬で信頼を失うこととなり、内定獲得への道を完全に閉ざしてしまう可能性が高いです。
また、嘘や誇張は自分自身にとっても大きなリスクを伴います。
たとえ採用されたとしても、採用後にその内容について詳しく尋ねられた際に矛盾が生じ、信頼性を損なうだけでなく、最悪の場合、内定取り消しになる可能性もあります。
お咎めなしだったとしても、肩身が狭いことには間違いありません。
また、面接の場面で嘘をつき通そうとするあまり、不自然な発言や態度が疑念を抱かせてしまう可能性もあります。
ガクチカで重要なのはエピソードの派手さではなく、その経験を通じてどのような能力を身につけて、どのように成長したかです。
どんなに小さなエピソードでも、課題を克服するために自分が行った努力や、その結果を具体的に示すことができれば十分に評価される内容になりますので、話を広げすぎないようにしましょう。
マイナスな印象の活動
ガクチカにおいて一般的にマイナスの印象を与える活動を題材にするのは避けるべきです。
飲酒、喫煙、ギャンブルといった活動は、たとえそれらを通じて成長や学びを得たとしても、採用担当者には良い印象を与えにくいものです。
また、一般にNGとされている題材を選んでしまうと、常識がないと思われてしまう可能性も高いでしょう。
特に、面接の場面では最初の印象がその後の評価に大きな影響を与えるため、ネガティブな内容が不利に働きます。
エピソードを選ぶ際には「どのような企業に提出しても、マイナスな印象を与える可能性が低い内容」を選び、応募先の企業文化や価値観に適したものを心がけましょう。
高校以前のエピソード
「絶対に使ってはならない」というわけではありませんが、できれば高校以前のエピソードは避けるようにしましょう。
大学生として過ごしてきた時間があるにも関わらず、ガクチカの主題が高校以前の内容だと「大学では何もしていなかったのではないか?」と思われてしまう可能性が高いです。
ガクチカは応募者が大学生活を通じて得た経験を通じて成長を伝える場です。
したがって、大学での経験を中心にエピソードを選び、そこで学んだことや得たスキルをアピールするようにしましょう。
どうしても高校時代の経験を述べたいのであれば、それが大学での活動にどのようにつながったのかを明確に示すことが重要です。
「高校時代にチームスポーツで培ったリーダーシップを大学のサークル活動で活かしていました」といった形でエピソードを繋げる工夫をしましょう。
【ガクチカって何の略?】ガクチカが見つからない場合
続いて、ガクチカが見つからない場合の対策についても紹介します。
以下の5つの対策を入念に行うことができれば、どのような方でもガクチカが見つかるはずです。
また、もし全ての対策に取り組む余裕がない場合はいきなり就活エージェントに相談しても良いでしょう。
自分史を書き出す
ガクチカが見つからない場合は書き出して振り返ることがおすすめです。
自分がこれまで歩んできた道のりを時系列で書き出し、その中で重要な出来事や取り組みに着目する方法です。
出身地や学歴、所属していた部活やサークル、ゼミ、アルバイト、資格の取得、留学経験、インターンシップ、ボランティア経験など、様々な項目を挙げてみましょう。
この方法では自分がどのような環境で成長し、何を大切にしてきたかを再確認できます。
サークル活動の役割やアルバイトの取り組みなど、当時は何気なく行っていたことが、実は自分の努力や成長の証となることが多いです。
また、資格取得に向けた勉強やゼミでの研究も、自分が注力してきたこととしてアピールできる内容となります。
重要なのは、書き出した内容を整理して、自分が力を入れた活動や学びを引き出すことです。
ただ事実を書き連ねるだけでなく、それぞれの出来事が自分にどのような影響を与え、どのようなスキルや価値観を形成したのかを掘り下げてみましょう。
毎日の習慣を振り返る
毎日の習慣を振り返ることも、ガクチカを見つける有効な手段の1つです。
普段の生活で無意識のうちに行っているルーティンや日常の行動を振り返り、それがどのような価値を持つのかについて考えてみてください。
「アルバイトのシフト前に必ず業務内容を予習している」「勉強のために、毎日早起きしている」といった習慣も立派なガクチカの題材になります。
自分の行動の中に一貫性や努力が感じられるものを探し出すことを心がけてみてください。
また、日記をつける習慣や、定期的に目標設定して振り返る習慣など、他の人にあまり見られない特徴的な行動を探してみましょう。
そのことを通じて、どのような結果が生まれたか、また、それがどのように自分を成長させたかを具体的に示すと、アピールポイントが明確になるはずです。
日常的に気を付けていることを探してみる
日常的に気をつけていることを振り返り、それをガクチカに活用する方法もおすすめです。
挨拶や作法、言葉遣いといった基本的なマナーを意識して行動していることも立派な題材です。
これらの行動が他の人よりも丁寧であれば、自分ならではの工夫や努力としてアピールできます。
アルバイトでお客様に対して気を配った経験や、大学の授業でプレゼンテーションを行う際に言葉遣いや話し方に特に注意を払っていた経験などが挙げられます。
これらの行動を振り返り、それがどのように結果につながったかを整理すれば、採用担当者に伝わりやすい内容作成が可能です。
また、細かな工夫や気配りは責任感や向上心の表れとして評価される場合もあります。
単なる日常の行動の1つのように自分では見えることでも、それがどのようにして成果につながったのかを丁寧に説明すれば説得力のあるガクチカに仕上げることができるでしょう。
他人による分析結果を書きだす
ガクチカが見つからない場合には家族や友人に自分が頑張っていると思うことを尋ねる方法もおすすめです。
自分が当たり前に思っている行動や取り組み方が、他人から見れば努力や工夫が感じられる行動である場合が少なくないからです。
他者の視点を取り入れることで、自分で気づかなかったアピールポイントを見つけられる可能性が高いです。
友人から「いつも計画的に行動している」と言われた場合はその計画性をガクチカのテーマに設定できます。
家族から「責任感が強くアルバイトで頼られている」と言われた場合には、そのアルバイト経験を具体的に掘り下げてみましょう。
他人の意見を聞き入れることで、自分の特徴や強みを客観的に把握できます。
その際には自分の経験や行動とどのような学びに繋がったかを整理することも重要です。
これにより、独自性のあるガクチカを作成することができます。
就活エージェントに相談する
結局最もおすすめの対策は就活エージェントに相談することです。
就活エージェントは文字通り就活のプロであり、ほとんどのサービスが無料で利用できるため、現時点で用意できている情報を提供すれば、あなたのガクチカをすぐに見つけてくれるかもしれません。
特に弊社が提供しているジョブコミットというサービスは完全無料で利用でき、自己PRやガクチカといったESの重要項目の添削だけでなく、テーマを一緒に見つけるサポートも行っています。
ガクチカを見つけることができたら、ESの添削を行い、面接で話す際の練習相手にもなります。
その他にも就活に役立つツールの配布なども行っているため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
【ガクチカって何の略?】テーマ別ガクチカ例文15選
ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で、テーマ別のガクチカの例文を15個も作成しました。
これだけ多くの題材があるので、あなたが学生時代に力を入れて取り組んだことが何か1つは当てはまるはずです。
ぜひ少しでもあなたのガクチカと近いものがあれば、それらを中心に読んでみてください。
また、もし時間に余裕があるならば、全てを熟読し、先ほど紹介した構成などと照らし合わせることで、どのようにガクチカを書けば良いかの雛形も出来上がることでしょう。
例文1:学業
例文
私が学生時代に力を入れたことは大学での学業において優秀な成績を収め、奨学金を獲得することです。
私は父が体が弱く、母が学費を出してくれているため、大学進学の際に少しでも両親の負担を軽減したいと考えていました。
そこで、学業に全力で取り組み、奨学金を獲得することで少しでも負担を減らしたいと考えました。
興味を持った分野についてさらに深く学ぶことを心がけ、学外の文献や研究を自主的に調べ、自分の知識を広げた結果、一度もGPAが4.0を下回ることなく、2年次からは学業の優秀者に授与される奨学金を継続的に受け取ることができました。
この経験を通して、目標達成のために計画性を持ち、継続的に努力することの重要性を学びました。
入社後、この経験をもとに業務においても高い目標を掲げ、計画的かつ粘り強く取り組み、成果を上げることで貴社に貢献できればと考えています。
例文2:ゼミ
例文
私が学生時代に力を入れたことはゼミ長としてメンバーの進捗管理と研究支援を行ったことです。
私が所属していたゼミでは教授が半年間海外赴任することになり、研究の進行が各メンバーに任されました。
そこで、研究が遅れないよう、全員で進捗を共有しながら取り組む姿勢を作ることにしました。
オンラインツールを導入し、教授とも別に連絡を取り、週1回の進捗確認ミーティングでそれぞれの課題や目標を共有することで、全員が協力して研究を進められるようにしました。
また、研究が滞っているメンバーのサポートも心がけ、リサーチを手伝いました。
その結果、ゼミ全体の研究が予定通り進み、教授が帰国するまで問題なく進めることができました。
この経験を通じて、リーダーシップを発揮してチームをまとめる力の大切さを学びました。また、困っている他者を支えることで全体の成果を引き上げる喜びも実感しました。
入社後、この経験を活かし、チーム全体の調和を図りながらプロジェクトを円滑に進め、組織全体の目標達成に貢献できればと考えています。
例文3:研究
例文
私が学生時代に力を入れたことは研究テーマにおいて成果を出すためにトライ&エラーを繰り返したことです。
大学3年時に〇〇のテーマについて研究することになりましたが、研究の初期段階では全く思ったような結果が出せませんでした。
そこで、アプローチを変え、研究の進め方を1から見直しました。
教授や先輩に相談し、過去の研究資料を徹底的に調べ、改善のヒントを得ることに注力しました。
その後、仮説の立て方や実験方法を修正し、少しずつ成果が見えるようになりました。
結果的には学内の研究発表会で優秀賞を受賞し、自分の努力が形となって評価されました。
この経験を通じて、諦めずに挑戦を続けることの重要性を学びました。
また、問題に対して粘り強く取り組むことで、解決策を見出すための工夫が必要であると実感しました。
入社後はこの経験をもとに、困難な状況に直面しても諦めず解決策を見いだすことで貢献できればと考えています。
例文4:部活
例文
私が学生時代に力を入れたことはサッカー部のキャプテンとしてチームをまとめたことです。
部員同士の連携が非常に悪く、試合でも攻守両面において課題が多かったため、チーム全体の意識改革が必要だと感じました。
私はまず定期的にミーティングを開き、全員の意見を聞く場を設けました。
特にセットプレーの練習では映像を活用して相手チームの分析を行い、具体的な対策を考えました。
その結果、1年間でセットプレーからの失点を32から2に抑えることができ、チームの成績も大幅に向上しました。
この経験を通じて、チームで目標を共有し、一丸となって取り組むことの大切さを学びました。また、個々の力を引き出すための工夫やリーダーシップのあり方についても深く考える機会となりました。
入社後、この経験を活かし、チームワークを重視しながらプロジェクトを進め、目標達成に向けてリーダーシップを発揮する所存です。
例文5:サークル
例文
私が学生時代に力を入れたことは、新入生歓迎会の企画運営を通じてサークルの活性化に貢献することです。
私は新入生としてサークルに参加した際、馴染むのに時間がかかり、孤立感を覚えることがありました。
そこで、自分が迎える側になった際には新入生が楽しく過ごせる場を提供しようと、誰もが楽しめるアクティビティを企画しました。
ゲームやアイスブレイクを取り入れ、新入生と既存のメンバーの交流を促進する場を設けました。
また、参加者全員が主役になれるようなイベント内容を心がけ、全体で楽しむことを重視しました。
その結果、前年の3倍以上にあたる15名の新入生がサークルに加入してくれ、活動の幅が広がるとともにサークル全体の士気も向上しました。
この経験を通じて、企画力から実行力の重要性を学び、多様な視点を取り入れながら周囲と協力し、目標を達成することで、やりがいと成果を両立させられることを実感しました。
入社後、この経験を活かし、チームや顧客との円滑なコミュニケーションを図りながら、イベント企画やプロジェクト運営で貢献する所存です。
例文6:アルバイト
例文
私が学生時代に力を入れたことは飲食店でのアルバイトを通じて顧客満足度を向上させることです。
勤務先の店舗は慢性的な人手不足で、忙しい時間帯にお客様を待たせることが日常茶飯事でした。
そこで全力で業務に取り組みつつ、常に笑顔で接することを心がけ、忙しい時ほど丁寧な対応を心がけました。
お待たせしてしまった際には特に丁寧に対応し、誠実に対応するよう努めた結果、お客様からは「忙しいから仕方ない、気にしないでくれ」と言われることも多く、クレーム件数が大幅に減少し、リピーターの増加にもつながりました。
この経験を通じて、顧客の信頼を得るためには細部にまで気を配った丁寧な対応が重要であると感じました。
また、今後の状況においても冷静に行動する力も身につけたと感じています。
入社後はこの経験を活かし、顧客満足度の向上を目指したサービスの提供に努め、貴社の成長に貢献する所存です。
例文7:ボランティア
例文
私が学生時代に力を入れたことは地域のゴミ拾いボランティアを立ち上げ、多くの人々を巻き込んだ活動に発展させることです。
地域の環境改善に貢献したいと思い、活動を開始しましたが、当初は誰1人として参加者が増えませんでした。
そこで、より多くの人々に参加を呼びかける方法がないか考えました。
そこで、SNSを活用し、活動の様子をYouTubeやInstagramのライブで発信しました。
その結果、活動への注目が集まり、学生だけでなく社会人や高齢の方も含め、毎週末に100人以上が参加する規模に成長しました。
この活動を通じて、地域全体が1つになる機会を提供できたことは非常にやりがいのある経験でした。
この経験を通じて、目標を達成するためには行動力と発信力が不可欠であると学びました。
また、多様な立場の人々を巻き込むリーダーシップを身につけることができました。
入社後はこの経験を活かし、チームの協力を促進しながら、貴社のプロジェクト目標の達成に尽力する所存です。
例文8:資格取得
例文
私が学生時代に力を入れたことはTOEICで800点以上のスコアを達成することです。
高校時代まで英語が大の苦手だった私は苦手を克服するために英語に挑戦することを決意しました。
寝る前に15分間英単語を覚える習慣を身につけ、隙間時間には英字新聞を読むなどの取り組みを繰り返しました。
また、わからない単語や表現をメモし、復習することで理解を深めた結果、リスニングとスピーキング力を鍛えました。
その結果、2年次には目標スコアを達成し、先日は920点を取得することができました。
この経験を通じて、苦手分野に対する計画的な取り組みと努力の継続が成果をもたらすことを学びました。
また、達成感を得ることで新たな挑戦への意欲も高まりました。
入社後はこの経験をもとに語学力を活用して海外の取引先とのやり取りをリードするだけでなく、常に業界の最新知識を取り入れられるよう、毎日、たとえ5分でも、学習を続ける所存です。
例文9:留学
例文
私が大学時代に力を入れたことはカナダへの留学を通じて英語の実践力を高めることです。
大学2年次、リスニングとスピーキング力を強化するために、英語だけの環境に飛び込むことを決意しました。
留学先では日本人が1人もいない環境で、英語だけでコミュニケーションを取る生活を送りました。
最初の1か月は慣れませんでしたが、日々の会話や課題を通じて徐々に慣れることができました。
また、現地の学生や多国籍な友人と協力しながら学ぶ中で、様々な価値観を理解し、尊重する姿勢を培いました。
半年間の滞在を経て、流暢に英語を話せるだけでなく、柔軟性や適応力、そして異なる背景を持つ人々との協力の重要性を学びました。
文化の違いを理解し、相手を尊重する姿勢を持つことで、円滑なコミュニケーションを続けることができました。
入社後はこの経験を活かし、貴社の海外取引や国際プロジェクトにおいて、語学力と適応力、そして異文化理解を活かして成果を上げられるよう尽力します。
例文10:長期インターン
例文
私が学生時代に力を入れたことはプログラマーとしての長期インターンにおいて問題解決能力を養ったことです。
大学3年時、実践的なスキルを身につけ、将来のキャリアに繋げたいと考え、1年間のインターンに参加しました。
当初は与えられた指示通りに行動するだけで精一杯でしたが、現場で次々と発生する課題に対応する中で、自ら問題点を見つけ、解決策を提案する力を磨きました。
バグの原因を特定する際には先輩社員にアドバイスを求めるだけでなく、関連する文献や資料を調べ、試行錯誤を重ねました。
その結果、プロジェクトで中心的な役割を果たすことができ、無事納期通りのリリースを実現しました。
この経験を通じて、主体的に考えて行動する重要性と、困難な状況で冷静に対応する姿勢の大切さを学びました。
入社後はこの経験を活かし、プロジェクト全体の成果に貢献できるプログラマーを目指します。
例文11:趣味
例文
私が学生時代に力を入れたことはジョギングを日課として健康維持と目標達成のやりがいを実感することです。
大学入学後、運動不足解消と体力向上を目的に、毎朝5時に起きて1時間のジョギングを続けることにしました。
最初の3ヶ月間は早起きと運動を両立させることが難しく、時折挫折しそうになることもありました。
しかし、徐々に体重が減少し、運動そのものが楽しく感じられるようになると、習慣として定着しました。
その後、ハーフマラソンにも挑戦し、完走することで自己成長を実感しました。
また、友人や親戚を誘ってジョギングを行い、お互いに励まし合いながら目標を達成する喜びを共有しました。
この経験を通じて、継続的な努力の大切さと、目標に向かって計画的に取り組む力を養いました。
入社後はこの経験をもとに、長期的な目標に対しても粘り強く、安定したパフォーマンスを発揮し続け、チーム全体の成功に繋げられればと考えています。
例文12:料理
例文
私が学生時代に力を入れたことは自炊を通じて栄養バランスを意識した生活を続けることです。
地方から上京し、一人暮らしを始めた際、当初はサークル活動やアルバイトで忙しく、食生活が偏りがちでした。
しかし、夏休みを利用して、料理の基本を動画やレシピサイトで学び、調理する中でコツをつかみました。
最初は簡単な料理から始めましたが、次第に複数の品目を組み合わせ、バランスの良い献立を作れるようになりました。
また、食材の管理や買い物の工夫も身につけ、効率的に時間とコストを抑える方法も模索した結果、自炊が習慣化し、健康的な生活を維持できるようになりました。
この経験を通して、計画的に物事を進めるための力や、継続的な努力の重要性を学びました。
入社後はこの経験をもとに、計画的な業務進行と自己管理を徹底し、業務効率化に貢献することで、貴社全体の利益に寄与できればと考えています。
例文13:筋トレ
例文
私が学生時代に力を入れたことは体を鍛え、体力と精神力を養うことです。
高校時代の私は線が細く、自信を持てない自分を変えたいと考えていました。
そこで、大学入学を機に本格的に筋トレに取り組むことにしました。
最初の3ヶ月はYouTubeやWebサイトを参考にしながら自己流で取り組み、筋力が増え始めたことでやりがいを感じました。
しかし、その後は体の変化が停滞し、伸び悩んでしまいました。
そこで、栄養学を学び、プロテインやバランスの良い食事を取り入れるようにしました。
また、自分でトレーナーに正しいフォームを指導してもらい、効率的なトレーニングを実践しました。
その結果、目標としていた体型になることができ、見た目だけでなく、集中力や体力も大幅に向上しました。
この経験を通じて、結果を出すためには継続的な努力と計画的なアプローチが必要であることを学びました。
入社後、この経験を活かし、計画的な取り組みと課題解決力、そして安定したパフォーマンスを発揮し続けることで、貴社の成果に貢献できる人物を目指します。
例文14:旅行
例文
私が学生時代に力を入れたことは友人との旅行を通じて計画力と柔軟な対応力を身につけたことです。
大学の夏休みや春休みを利用して、毎年1週間、友人と旅行をすることを習慣としていました。
しかし、最初の旅行では雨天によるアクティビティのキャンセル、そして行く予定だった飲食店がことごとく臨時休業で、十分に楽しむことができませんでした。
そこで、次回以降の旅行では第2、第3のプランを用意し、状況に対応できるよう工夫しました。
天候に左右されない室内のアクティビティを用意し、複数の飲食店のリストを作成するなどの準備を行った結果、予定が変更になった際もスムーズに代替プランを実行し、全体を楽しむことができました。
この経験を通じて、計画性と柔軟性の重要性を学び、アルバイトやサークル活動でも入念に計画を立て、その計画が頓挫した際にも柔軟に対応できるようになりました。
入社後、この経験を活かし、企画立案だけでなく、リスクマネジメントや問題発生時の対処方法などの面で貢献し、プロジェクトの成功に寄与できればと考えています。
例文15:一人暮らし
例文
私が学生時代に力を入れたことは一人暮らしを通じて自己管理能力を高めることです。
高校時代までは毎朝親に起こしてもらうほど朝が苦手でしたが、大学進学を機に生活習慣を改善することを決意しました。
まず、毎朝5時半に起床し、ジョギングや読書、弁当作りを日課とし、習慣化することで効率的に1日をスタートできるようになりました。
これにより、完全にこれらの取り組みがルーティンとなり、休みの日でも常に5時半に起床し、有益な1日を送ることができました。
この経験を通じて、習慣化の力と、常に自分を改善しようと取り組み続けることの重要性を学びました。
また、苦手なことでも毎日少しずつ取り組むことで大きな成果につながることを実感しました。
入社後、この経験をもとに効率的な時間管理と自己研鑽を継続し、毎日少しの時間でも業界研究を行い、最先端の情報を取り入れることで、貴社に貢献できればと考えています。
【ガクチカって何の略?】ガクチカに関するよくある質問
最後に、ガクチカに関するよくある質問について紹介します。
以下の2つの質問は就活エージェント運営中に就活生の方々からよくいただく質問であるため、この記事を読んでいるあなたも気になっているはずです。
ぜひ以下の2つの質問の中で気になるものがあれば参考にしてみてください。
複数のガクチカを記載してもいいですか
ガクチカで複数のエピソードを記載することは基本的に避けた方が良いです。
1つのエピソードに絞って、採用担当者に自分の考えや価値観をしっかり伝えることが重要だからです。
複数のエピソードを盛り込むと、それぞれのエピソードが薄くなり、内容が散漫になってしまう可能性があります。
結果として、何を最も伝えたいのかが曖昧になり、採用担当者の記憶に残りにくくなってしまいます。
また、ESで複数のガクチカについて書いてしまうと、面接で深掘りされるエピソードが増えてしまい、それぞれの対策時間が足りなくなってしまい、回答に一貫性を持たせることが難しくなってしまいます。
1つのエピソードを深く掘り下げて、自分がどのような課題に直面し、どのように克服したのか、そしてそこから何を学んだのかを明確に示しましょう。
ただし、800文字など、あまりにも文字数の指定が多く、どうしても埋められない場合、そしていずれのエピソードを深掘りされても面接で答える自信があるならば、2つくらいなら話しても良いでしょう。
敬体と常体のどちらでも問題ないですか
基本的に、ガクチカにおいて敬体と常体のどちらでも問題はありません。
一般的には敬体の方が良いとされていますが、その程度で評価が変わる企業はあまり多くないでしょう。
しかし、文章全体で文体を一貫させることが非常に重要です。
冒頭で「私は学生時代に〇〇に力を入れました」と述べているにもかかわらず、途中から「〇〇である」などと書いてしまうと、文章の流れが悪くなるだけでなく「チェックを大して行っていない、つまりやる気がない人物である」と思われてしまいます。
どちらを選ぶかは自由ですが、自分が伝えたいメッセージ、企業の雰囲気に合った文体を選びつつ、必ず統一させて答えるようにしましょう。
まとめ
今回はガクチカが何の略なのか、そしてガクチカとはどのような場面で聞かれるものであり、自己PRとは何が違い、どのような回答をすれば良いのかなど、様々なポイントについて紹介しました。
特に例文については15個も紹介したため、ガクチカがどのようなものであるのか深く理解できたことでしょう。
ガクチカは就活において、自己PRと志望動機の次に聞かれる可能性が高い項目であるため、本記事の内容を参考に、質の高いものを作成し、聞かれた際に備えておいてください。