プログラマーに向いている人の特徴10選!仕事内容や求められるスキルまで徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること
  • プログラマーの仕事内容
  • プログラマーに向いていない人の特徴
  • プログラマーに向いている人の特徴
この記事をおすすめしたい人
  • プログラマーに興味がある人
  • プログラマー志望の人
  • 自分がプログラマーに向いているか知りたい人

適職診断ツールを用いよう

この記事ではプログラマーに向いている人について詳しく紹介しますが、その前にツールを使って自分がプログラマーに向いているかどうか明確にしてしまうことをおすすめします。

あまり向いていない人や魅力を感じられない人にこの記事を最後まで読んでいただいても、時間の無駄になってしまうからです。

弊社が提供している適職診断ツールならば、プロが作成した質問に数分で答えるだけで、あなたにどのような仕事が向いているかすぐに導き出せます。

自分がプログラマーに向いているか不安という方はもちろん、他に向いている仕事が何かあるか調べたいという方も、ぜひ活用してみてください。

もちろん、完全無料で利用できます。

はじめに

プログラマーは近年注目されている職種の1つですし、IT業界に魅力を感じた新卒の方が就職を目指す職種の代表例でもあります。

そこで今回はプログラマーの業務内容や平均年収、就職難易度やシステムエンジニアとの違いについて紹介しつつ、どのような人が向いているかについて詳しく紹介します。

プログラマーを目指している方はもちろん「プログラマーとはどのような仕事なのか、ざっくり知りたい」という方も、ぜひ参考にしてみてください。

プログラマーとは

まずはプログラマーの平均年収や就職難易度、システムエンジニアとの違いや文系や未経験の方でもなれるのかという基本の部分について紹介します。

まずはプログラマーの概要を押さえて、自分が向いているか、魅力を感じるか考えながら記事を読んでいきましょう。

プログラマーについて

・平均年収
・就職難易度
・SEとプログラマーの違いは?
・文系・未経験からでもなれる?

平均年収

プログラマーの平均年収は企業の規模や地域、経験年数、担当業務によって大きく変動しますが、全体の目安としてはおよそ425万円から550万円程度とされています。

厚生労働省の調査によると全国平均で約425万円という数字が出ていますが、一方で都市部の大手IT企業や外資系の企業では年収600万円を超えるケースも少なくありません。

年齢別では20代の後半で400万円前後、30代で500万円台に乗ることが多く、スキルや実績によって昇給の幅が広がる傾向にあります。

ITエンジニアの需要が高まる中で、プログラマーの報酬は今後も上昇する傾向にあると言えるでしょう。

就職難易度

プログラマーの就職難易度は全体としてはそれほど高くないとされています。

これはIT業界全体で慢性的な人手不足が続いているため、未経験者や文系出身者を含む広い層に門戸を開いている企業が多いからです。

特に中小企業やスタートアップでは将来性や意欲を重視し、ポテンシャル採用に積極的な傾向があります。

ただし、大手IT企業や有名Web企業、外資系の開発部門など、競争力が高いポジションにおいては一定以上のスキルと実績が必要です。

SE(システムエンジニア)とプログラマーの違いは?

SEとプログラマーはどちらもシステム開発に関わる職種ですが、担っている工程と責任の範囲に明確な違いがあります。

SEはクライアントの要望をヒアリングするところから関与し、要件定義や基本設計といった上流工程を担当します。

業務全体の流れや仕様を構築し、全体像を把握しながらプロジェクトの方向性を決めていく役割です。

一方、プログラマーはSEが作成した設計書をもとに、プログラミング言語を用いて具体的にシステムを構築していく仕事です。

つまり、SEは「システム全体の構成を描く設計者」で、一方、プログラマーは「その設計図をもとに実際に動くものを作る技術者」という関係にあると覚えておいてください。

文系・未経験からでもなれる?

プログラマーは理系出身者だけの職種と思われがちですが、文系出身や未経験からでも十分に目指せる職種です。

IT業界全体で慢性的な人手不足が続いており、実務経験よりも将来性や学習意欲を重視する企業も多く存在します。

特に入社後に研修制度が整っている企業であれば、文系や未経験の応募者も積極的に採用される傾向にあります。

また、近年ではプログラミング学習の環境が整っており、独学でも基礎スキルを取得しやすくなっているのも見逃せません。

オンライン教材やスクール、無料の学習サイトなどを活用すれば、未経験でも基礎を自分のペースで学び、実務に備えることも可能です。

プログラマーの種類

続いて、プログラマーの種類について紹介します。

プログラマーといっても様々な種類が存在しますが、大まかに分けるならば以下の6種類となります。

自分がどのような業務を行いたいか、何に興味を持つか、どのような言語を得意としているかで変わってくるため、自分がどのタイプのプログラマーになりたいか考えながら読んでみてください。

プログラマーの種類

・WEB系
・ゲーム系
・通信系
・組み込み系
・オープン・オンラインシステム系
・パッケージ・アプリケーション系

WEB系

Web系のプログラマーはWebサイトやWebアプリケーションの設計、開発、運用を担当する職種です。

スマホやPCのブラウザ上で動作するサービスに関わることが多く、日常生活に身近なシステムを手がける機会も豊富です。

ECサイトやSNS、予約システムなどがその代表例と言えるでしょう。

開発言語はHTMLやCSS、JavaScript、PHP、Rubyなどが用いられ、見た目を作るフロントエンドと、サーバー側の機能を作るバックエンドに分かれることが多いです。

特に近年はユーザー体験が重視される傾向が強く、UI/UXデザインへの理解を求められます。

変化のスピードが非常に早いため、新しい技術やトレンドを追い続ける姿勢が欠かせません。

ゲーム系

ゲーム系のプログラマーはPS5やSwitchなどの家庭用ゲームやゲームアプリ、PCゲームなど様々なジャンルのゲームを開発する職種です。

ゲーム特有のルールや演出、操作性を実現するために、細かな仕様に基づいてロジックを組み立て、プレイヤーが快適に遊べる環境を構築するのが仕事です。

3Dグラフィックスや物理エンジンの扱い、サウンド制御、ネットワーク通信など、専門性の高い技術が必要になる場面も多くあります。

使用される開発言語はC++やC#が多く、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンを用いることも多いです。

華やかでクリエイティブな印象を持たれがちですが、綿密な設計やテストが必要で、非常に緻密かつ地道な作業が求められます。

通信系

通信系のプログラマーはインターネットや電話回線、モバイル通信などに関連するシステムやネットワークの構築、運用に携わる職種です。

通信の安定性や強度、セキュリティに関わる機能を実現するため、非常に高度な知識と正確な実装が求められます。

通信インフラを支える企業では24時間365日稼働するシステムを支えるために、障害発生時の対応やデータの冗長化などに配慮しながら開発を行います。

扱う言語としてはC言語やJavaが多く、リアルタイム処理や大量データの安定転送を意識した設計が欠かせません。

近年は5GやIoTといった新技術に対応した開発も増えており「社会インフラを支える」という意味でも非常に重要な役割を担う分野です。

組み込み系

組み込み系のプログラマーは家電や自動車、医療機器など特定の機器に搭載されるシステムを開発する職種です。

いわゆる「見えないソフトウェア」を扱う領域で、製品の内部で機能を制御するためのプログラムを設計、実装します。

洗濯機の動作制御、自動車のブレーキ制御、工場設備のセンサー処理など、リアルタイムかつ正確な処理が求められるため、シビアな設計と高度な技術が必要になります。

使用される言語はC言語が中心で、ハードウェアの仕様に応じた低レイヤーへの開発も含まれるため、ソフトとハードの両方に関する知識が求められます。

オープン・オンラインシステム系

オープン・オンラインシステム系のプログラマーは銀行のオンラインバンキングやECサイトの決済システム、公共機関の予約システムなど、不特定多数のユーザーがインターネットを介して利用するシステムを開発する職種です。

スピードや操作性はもちろん、セキュリティや安定性にも高い配慮が求められます。

24時間稼働するシステムが多く、障害が起こると多くの利用者に影響が出てしまうため、信頼性の高いコードを書くことが欠かせません。

使われる言語はJavaやPython、C#などで、Webアプリケーションの開発に共通する技術も必要です。

パッケージ・アプリケーション系

パッケージ・アプリケーション系のプログラマーは企業や個人が業務や生活の中で使用する、製品化されたソフトウェアを開発する職種です。

会計ソフトや人事管理システム、画像編集アプリなど、1つの目的に特化したソフトウェアを設計し、多くのユーザーに向けて提供しています。

顧客の個別の要望に応じるシステム開発とは異なり、汎用性と操作性を重視して設計するため、幅広いユーザー視点が欠かせません。

また、アップデートやバグ修正を定期的に行うことも大切であり、リリース後の運用やサポート体制も重要となります。

プログラマーに向いている人の特徴10選

続いて、プログラマーに向いている人の特徴を10個紹介します。

以下の10個が自分にはいくつ当てはまるか考えながら読んでみてください。

複数当てはまる人は、向いている可能性が高いと言えるでしょう。

あまり当てはまらない人はプログラマー以外の職種を選択肢に入れるか、就活が本格化するまでに少しでも近づけるよう、取り組みを始めてください。

プログラマーに向いている人の特徴10選

・論理的思考力がある人
・学習意欲が高い人
・細かい作業が得意な人
・粘り強さがある人
・コミュニケーション能力が高い人
・相手の目線で考えられる人
・問題解決能力がある人
・柔軟性がある人
・集中力がある人
・抽象的な思考ができる人

論理的思考力がある

プログラマーの仕事は物事を順序立てて考え、それを正確なコードとして表現することが大切です。

複雑な仕様を分解し、必要な要素を整理しながら一つひとつの処理を論理的につなげていく作業は「論理的思考力」が無ければ不可能です。

エラーが出た場合にはどの処理が原因かを推測し、仮説を立てて検証を繰り返す必要があります。

直感に頼るのではなく、客観的な判断と体系的な思考が求められるため、筋道を立てて物事を考えることが得意な人には非常に向いている職種です。

学習意欲が高い

プログラマーとして長く活躍するためには、日々変化する技術のトレンドに対応していくことが欠かせません。

新しいプログラミング言語やフレームワーク、開発環境が次々と登場し、今の常識が数年後には陳腐化していることも珍しくありません。

そのため、常に最新情報をキャッチアップし、自主的に学び続ける姿勢が求められます。

学習意欲が高い人は技術の変化に対して柔軟に対応できるだけでなく、スキルを磨き続けることでキャリアの幅が広がっていきます。

新しい知識に対する好奇心や挑戦意欲が強い人には、まさに最高の環境だと言えるでしょう。

細かい作業が得意

プログラマーの業務は極めて細かい作業の積み重ねです。

1文字のミスが原因でシステム全体が動作しなくなることもあり、正確性が強く求められます。

また、コードを書く際にはフォーマットや命名規則を守る必要があり、目に見えないルールを意識しながら丁寧に記述する姿勢が必要です。

さらに、エラーの原因を突き止めるデバッグ作業ではわずかな記述ミスや仕様の矛盾に気づく注意力と集中力が求められます。

単調に思える作業でも楽しめる人や、整然とした状態を好む性格の人はプログラマーとしての適性が高い傾向にあると言えるでしょう。

ミリ単位の違いにも気づくような細やかさが、ミスの少ない作業、そしてトラブルの早期解決につながります。

粘り強い

プログラミングの現場では計画どおりにコードが動かないことは日常茶飯事です。

文法的には正しく見えても、ロジックの見落としや処理の順序によって思ったように動作しないことも多く、原因を突き止めるまでに何時間もかかることもあります。

このような状況でも諦めずに、1つずつ検証を重ね、地道に問題を解決していく粘り強さが求められます。

これまで学生生活でコツコツ努力して目標を達成した経験や、失敗にもめげずに取り組んだ経験があるならば、ぜひ自己PRやガクチカでアピールしましょう。

コミュニケーション能力が高い

プログラマーの仕事は1人で黙々とコードを書くことだけではありません。

SEやデザイナー、テスターなど多くの職種の人々と連携しながらプロジェクトを進めていくことも大切です。

相手の意図を正しく汲み取り、自分の考えをわかりやすく伝えるスキルがなければ、作業のズレや認識の齟齬が生まれ、品質の低下や納期遅延につながってしまいます。

したがって、正確な情報共有ができることはプログラマーにとって非常に重要な資質の1つです。

技術力に加えて、人とのやり取りをスムーズに進められる人は開発現場でも信頼され、チームにとって欠かせない存在となっていくでしょう。

相手の目線で考えられる

プログラマーの仕事はただシステムを正しく動かすことだけでなく、最終的にそれを利用するユーザーの利便性を高めることです。

したがって、相手の立場に立って物事を考えられる人は非常にプログラマーに向いていると言えるでしょう。

「ユーザーがどのように操作するのか」「どのような場面でつまずくのか」「どうすれば直感的に理解できるか」といった視点を持つことで、使いやすさを意識した設計や開発が可能になります。

特にUIやUXの分野では開発視点だけでなく非エンジニアである利用者側の行動をイメージしながら設計を進めることが大切です。

問題解決能力がある

プログラミングにおいては、仕様どおりに作っているつもりでも動作しなかったり、原因不明のエラーが発生したりと、何らかの問題に直面するものです。

そのような時にも諦めずに粘り強く原因を探し、論理的に検証しながら解決に導いていく能力が求められます。

問題の根本原因を突き止めるためには、エラーの裏側にある構造や処理の流れを正しく理解する力が必要です。

また、既存の方法でうまくいかない時には別のアプローチを考える柔軟な発想力も重要でしょう。

このような思考が身についている人や、問題に直面しても冷静に分析を続けられる人はプログラマーへの適性が高いと言えるでしょう。

柔軟性がある

プログラマーとして働く上で、柔軟性は欠かせない資質の1つです。

IT業界全体が変化の早い分野であり、数年単位で技術やツール、開発手法が入れ替わることも珍しくありません。

また、開発現場では設計の変更や仕様の追加、納期の変更といった想定外の事態が発生することも多く、状況に対応することも求められます。

柔軟な姿勢を持つ人は変更やトラブルを「マイナス」と捉えるのではなく、状況に応じて適切な方法を選び直すことが可能です。

自分のやり方に固執しすぎず、常に最善を模索し続けられる人は、長きにわたって貢献できるプログラマーとして期待してもらえることでしょう。

集中力がある

プログラマーの作業は長時間にわたって膨大なコードを扱い、細かな部分まで神経を使う、非常に集中力を要する仕事です。

1つの記号や数字の違いが大きなバグや不具合につながるため、ミスを最小限に抑えるためにも、集中して作業を続ける力が必要不可欠です。

特に実装中やデバッグ作業では思考の流れを途切れさせず、常に論理的な行動を頭の中で維持しながら処理を進める必要があります。

集中力が高い人は周囲の環境に左右されずに作業に没頭できるため、効率的に高品質な成果を生み出すことが可能です。

何かに没頭することが得意な人や、細かい作業をコツコツ積み重ねられる人はプログラマーに非常に向いていると言えるでしょう。

抽象的な思考ができる

プログラマーの仕事では現実の出来事や操作を「コンピューター上で再現可能で、抽象的な概念」として捉える能力が求められます。

例えば「商品を購入する」という行動をどのような処理の流れに分解するかを考え、その手続きを論理的な順序でコードに落とし込む必要があるのです。

現実世界の具体的な事象を抽象的な構造やデータモデルに落とし込んで設計する作業は、慣れていないと戸惑うこともあります。

しかし、抽象化が得意な人であれば、現実の課題を柔軟に構造化し、より再利用性の高い設計を実現しやすいです。

プログラマーに向いていない人の特徴

続いて、プログラマーに向いていない人の特徴について紹介します。

いくら上記の「プログラマーに向いている人の特徴」にいくつか当てはまっていても、以下の項目が複数該当してしまう場合、別の仕事を目指した方が良いかもしれません。

ぜひ入念に確認しておいてください。

プログラマーに向いていない人の特徴

・受け身の姿勢が強い人
・責任感が強くない人
・PC作業が苦手な人
・変化を嫌う人
・マルチタスクが苦手な人

受け身の姿勢が強い

ここまで説明してきたように、プログラマーは自分で積極的に動く姿勢が求められる職種です。

仕様に沿ってコードを書くだけでなく、設計の背景を理解し、不明点があれば自分から確認しに行く必要があります。

また、想定通りに動かないプログラムに対しては自分で原因を探り、最適な修正方法を見つけ出す主体性が重要です。

受け身のままでは仕様の内容を誤解したまま作業を進めてしまったり、エラーの対応が遅れたりと、プロジェクト全体に悪影響を及ぼしかねません。

責任感が強くない

プログラマーが担当するコードはただの文字の羅列ではなく、システムの動作を直接左右する重要な構成要素です。

1つのミスが大規模な不具合につながったり、ユーザー体験に悪影響を及ぼしたりする可能性があるため、自分の仕事に対する責任感は不可欠です。

途中で気づいたバグを見過ごしたり「このくらいでいいだろう」と適当な姿勢で仕事に向き合うと、後々大きなトラブルを引き起こしかねません。

また、チームで開発を進める場合は自分が納期を守らないことで他のメンバーの進捗に支障が出ることもあるため、責任を持ってタスクを完遂する姿勢が問われます。

PC操作が苦手

プログラマーはパソコンを使って作業を行う職種であり、基本的な操作がスムーズに行えないと業務の進行に大幅に支障をきたしてしまいます。

コードエディタの使用、ターミナルの使用、ファイルの整備やバージョン管理ツールの活用など、専門的なツールや操作にも慣れていかなければなりません。

パソコンに強い苦手意識があるとこうした基本動作の習得に時間がかかり、本来注力すべき設計や実装に集中できないでしょう。

変化を嫌う

プログラミングの世界では新しい言語や開発手法、ライブラリなどが次々と登場し、数年前の知識がすでに陳腐化していることも少なくありません。

こうした急速な変化に対して前向きに適応していくことが求められるのが、この職種の特徴です。

変化を嫌い、決まりきった型に固執する人や、新しい技術の学習が面倒だと感じる方は、日々の業務でストレスを感じやすいです。

時代の流れに合わせて知識をアップデートしていくことが前提の仕事であるため、常に決まったルールの中で作業したいという気持ちが強すぎる人には不向きです。

マルチタスクが苦手

プログラマーの業務では1つのタスクだけに集中するのではなく、複数の業務を並行して進める力が必要です。

仕様書を読みながら設計を考え、実装中に発生したバグを検証し、別のタスクのレビュー依頼にも対応するなど、複数の処理を切り替えながら遂行することも少なくありません。

この時に情報の整理や優先順位の把握ができないと、納期の遅れや確認ミスなどのリスクが高まります。

マルチタスクに苦手意識がある、1つの作業に没頭しすぎて他が見えなくなってしまうタイプの人は、別の職種も視野に入れた方が良いかもしれません。

プログラマーの仕事内容

続いて、プログラマーとして就職した後はどのような業務を行うことになるのかについて、理解を深めておきましょう。

以下の6つの仕事はプログラマーが必ず行うものであるため、やりがいを持って取り組めるか、抵抗がないかなどについて確認しておいてください。

プログラマーの仕事内容

・プログラミング(コーディング)
・テスト
・デバック
・ドキュメント作成
・保守・運用
・パフォーマンスチューニング

プログラミング(コーディング)

プログラマーの業務の中核をなすのがプログラミング、いわゆるコーディングです。

コーディングとは設計書や仕様書に基づき、プログラミング言語を用いて実際にシステムを構築する作業のことです。

与えられた要件に基づいて正確に処理を記述するだけでなく、保守性や再利用性を考慮した書き方が求められます。

また、チームでの開発ではコーディングルールを統一し、他のメンバーが読みやすいコードを書く意識も欠かせません。

ただ何も考えずにカタカタとコードを入力するのではなく、創造性と論理性を活かしてシステムを形にしていく仕事と言えます。

テスト

プログラミングが完了した後には実装した機能が正しく動作するかどうかを確認するテストの工程が欠かせません。

動作を確認するだけでなく、設計通りにすべての条件で正しく処理されるか、想定外の入力に対しても想定通りに動くかどうか、あらゆるケースを想定して行われます。

テストは手間がかかる作業ですが、品質を確保する上では欠かせない工程であり、ユーザーに安心して使ってもらえる製品を提供するために必須の仕事の1つです。

デバッグ

デバッグはテストや実行時に発生した不具合を修正する作業であり、プログラマーの実務の中でも非常に重要な工程です。

動作中に予期せぬ挙動やエラーが発生した場合、ソースコードや実行ログを分析しながら問題の箇所を特定しなければなりません。

正しく書かれているように見えるコードでも、条件の組み合わせや入力値の違いによってバグが発生することもあるため、表面的なチェックだけでは見つからないことも多いです。

デバッグ作業では冷静に1つずつ状況を解析し、問題の根本原因にたどり着く粘り強さと論理的思考力が求められます。

ドキュメント作成

ドキュメントは仕様設計やコード内容、テスト結果などを正確に記録し、残しておく資料です。

ドキュメント作成は関係者や引き継ぎ先が理解しやすい形で残すことを意識しながら、要件定義書や設計書、API仕様書、テスト仕様書などを作成する作業です。

開発の効率化や保守性を高めるために、誰が読んでも意図や構造が把握できるように論理的かつ分かりやすい記述が求められます。

特にチーム開発では個人の作業だけでは完結せず、他のメンバーとの引き継ぎやレビューをすることも多いため、ドキュメントの正確さと整合性が非常に重要です。

保守・運用

プログラムの開発が完了し、システムがリリースされた後も、プログラマーの仕事は終わりません。

むしろ、そこから始まる保守・運用の業務こそが重要です。

運用中にユーザーから不具合の報告があった場合には迅速に対応し、ログを確認して原因を調査して必要に応じて修正を行います。

また、新たな機能の追加や既存機能の改善といった改修依頼に対応することも少なくありません。

このように、システムの利便性や安全性を継続的に高めていくことが大切です。

パフォーマンスチューニング

パフォーマンスチューニングはシステムの動作をより快適にかつ効率的にするための最適化作業です。

ただ動作するだけでなく、より早く、より安定して動作するように改善を重ねることが目的です。

ページの読み込み速度が遅い、処理が詰まるといった課題がある場合、データベースの構成やコードの処理手順、メモリやネットワークの使い方などを見直す必要があります。

コードの修正だけでなく、システム全体の構成やインフラにも踏み込んだ総合的な改善が求められます。

したがって、より高度な技術力と俯瞰的な視点が求められると言えるでしょう。

プログラマーに求められるスキル

続いて、プログラマーに求められるスキルについて紹介します。

多様なスキルが求められるプログラマーという職種ですが、大まかに言うならば、以下の3つのスキルが最も重要です。

自分がこれらのスキルを身につけているか、もしくは就職してから伸ばしていけるかについて考えながら読んでみてください。

プログラマーに求められるスキル

・プログラミングスキル
・数学・物理学のスキル
・英語のスキル

プログラミングスキル

プログラマーにとって最も基本かつ不可欠なスキルが、プログラミングの知識と実装力です。

ただ文法を覚えているだけでなく、目的に応じて最適な書き方を選び、効率的かつ読みやすいコードを記述することが求められます。

プロジェクトや使うサービスによって使用する言語は異なり、Web系ではJavaScript、業務系システムではJavaやC#、機械学習分野ではPythonなど、複数の言語を柔軟に使いこなすスキルが必要です。

また、フレームワークやライブラリといった周辺技術も含めて習得しておくことで、開発効率と品質が大きく向上します。

数学・物理学のスキル

一部の分野では理系の基礎力が求められます。

機械学習やAI、画像処理、シミュレーション系のシステム開発では確率統計や線形代数、微分積分などの数学的な知識が必要とされる場面も少なくありません。

また、物理法則に基づいて動作するソフトウェアを扱う場合には物理モデルや数式を正しく理解し、それをプログラムに落とし込む力が求められます。

したがって、これらの分野は「文系で、数学の問題を見ただけで拒否反応が出る」という方には少しハードルが高いかもしれません。

英語のスキル

プログラマーにとって英語のスキルは業務を円滑に進める上で必須ではありませんが、あると役立つ代表的なスキルです。

プログラミング言語そのものが英語ベースで構成されているだけでなく、エラー文や公式ドキュメント、技術情報の多くが英語で書かれているからです。

また、開発にあたって不明点がある際は英語のドキュメントや海外の技術フォーラムを参考にすることもあります。

また、新しい技術やライブラリの発表は英語圏から先行して行われることが多く、英語が読めることで情報収集のスピードと幅も大きく広がります。

就活でもTOEICの点数や英検を保有していることは評価対象となるので、英語のスキルを身につけておいて損はありません。

プログラマーに向いているかどうか調べる方法

ここまでプログラマーに向いている人の特徴や業務内容などについて詳しく紹介はしましたが、自分が向いているかどうかを明確に判断できていない方も多いでしょう。

そこでおすすめなのは、以下の3つの対策に取り組むことです。

以下の対策をすれば、自分がプログラマーに向いているか明確になりますし、同時にESや面接の対策も行うことができます。

ぜひ、以下の3つは時間をかけて取り組んでみてください。

プログラマーに向いているかどうか調べる方法

・自己分析をする
・他己分析をする
・インターンシップに参加する

自己分析をする

プログラマーに向いているかどうかを見極める上で、まず大切になるのが自己分析です。

自分がどのような価値観を持ち、何にやりがいを感じるのか、どのような場面で力を発揮できるのかを客観的に把握することが、職業選択の第一歩となります。

プログラマーには論理的思考力や集中力、柔軟性などが求められるため、過去の経験を振り返りながら自分がそのような資質を持っているかどうかを確認すると良いでしょう。

何かを突き詰めて調べた経験や、目立たない地道な作業にやりがいを感じた経験があるかどうかなどを振り返ることで、プログラマーという職種との相性を具体的に見つめ直すことが可能です。

以下の記事では自己分析についてさらに詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

他己分析をする

自己分析に加えて、他者からのフィードバックを受け取る他己分析も、プログラマーに向いているか判断する上で非常におすすめの対策です。

自分では当たり前だと思っていた行動や習慣が、他人から見ると強みや特徴として評価されることもあります。

「細かい部分まで丁寧に見ている」「落ち着いている」など、自分では気づかぬ長所を教えてもらえることでしょう。

他己分析を通して得た客観的な視点と自分自身の内省を組み合わせることで、プログラマーという仕事にどの程度向いているかをより深く理解できるでしょう。

以下の記事では他己分析の方法についてさらに詳しく紹介しています。

インターンシップに参加する

インターンに参加することも非常におすすめなので、時間に余裕がある方はぜひ参加してみてください。

実際の開発現場に身を置いてみることで、仕事内容だけでなく職場の雰囲気や働く人たちの姿勢、日々の業務の進め方まで体感できます。

自分がプログラミングに対してどれだけ情熱を持てるのか、課題に直面した時に前向きに取り組めるかどうかなど、肌で感じられる重要な機会です。

さらに、インターン先の社員からフィードバックを受けられることもありますし、何よりインターンに参加した企業から早期選考の案内をもらえることすらあります。

自分がプログラマーに向いているか判断できるだけでなく、就活で有利になる可能性もあるため、ぜひ取り組んでみてください。

以下の記事ではインターンについて基礎から詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

就活エージェントに相談しよう

「プログラマーが自分に合っているのか不安」、「プログラマーになるには何をすべきなのかわからない」という悩みは多くの就活生が抱えます。

そんなときは、就活のプロに相談してみてはいかがですか?

どのような準備をすれば良いかの的確なアドバイスや、書類・一次選考免除の特別選考ルートへの案内も可能です。

気になった方は、ぜひ下のリンクからチェックしてみてください!

おわり

今回はプログラマーに向いている人の特徴や仕事内容、求められるスキル、そして適性を判断するための対策について詳しく紹介しました。

プログラマーは努力次第で未経験でも大きくキャリアアップを目指せる職種ですし、近年はワークライフバランスや福利厚生が整っているIT企業も多いため、魅力的な選択肢の1つです。

ぜひ、この記事を読んでプログラマーを目指したいと思った方は、まずは自己分析や他己分析、業界研究から始めてみてください。

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