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・就活の軸の決め方
・ブライダル業界を目指す人におすすめの就活の軸
・就活の軸を聞かれたときの答え方
・まだ就活の軸が決まっていない人
・ブライダル業界を目指す人
・例文を読んで参考にしたい人
はじめに
就活の軸は面接で聞かれる可能性があるだけでなく、早い段階で設定しておくと自分に合った業界や職種を選べるため、就活がスムーズに進むという点でも重要です。
今回は就活の軸の定義について簡単に紹介しつつ、ブライダル業界を目指している人はどのような就活の軸を設定し、どのように面接で答えれば良いのかについて詳しく紹介します。
ブライダル業界を目指し、今から就活の軸を定めようとしている方はもちろん、なかなか軸が決まらず、悩んでいる方も参考にしてください。
ブライダル業界の就活の軸の特徴
まずはブライダル業界を目指す人がどのような就活の軸を設けるのか、傾向や特徴について詳しく紹介します。
ブライダル業界を目指す人は以下のような要素が含まれる就活の軸を設ける傾向にあり、おそらく、この記事を読んでくれているあなたも共感できるものが多いはずです。
自分がどのような方針で就活の軸を設定するのか検討するためにも、ぜひ読んでおいてください。
利他的貢献、共感
ブライダル業界を目指す人たちに多く見られるのが「誰かの幸せのために行動したい」という利他的な姿勢です。
特に結婚式という人生の大きな節目に関わる仕事であるため、本人だけでなく新郎新婦やその家族、ゲストの気持ちに寄り添いたいという共感力の高さが、就活の軸に反映されやすい傾向があります。
この業界では自分が主役になるのではなく、相手の理想や思いを形にすることが大切です。
したがって、相手の立場で考え、細かな気持ちの変化にも気づける感受性や、相手の願いを叶えるために一歩踏み込んで行動できる献身的な姿勢が重視されます。
このような価値観は選考でも高く評価される傾向があるため、自分がどの経験から利他的な価値観を持つようになったかを明確に伝えることを心がけましょう。
おもてなし、サービス精神
ブライダル業界では業務を効率的にこなすこと以上に、お客様一人ひとりに真摯に向き合い、心のこもった接客ができるかどうかが問われます。
したがって、就活の軸としておもてなしやサービス精神を掲げる学生も多いです。
この場合に重要なのは丁寧な言葉遣いや笑顔を保つことだけでなく「相手が求める以上の価値を提供したい」という姿勢を持っているかどうかです。
ブライダルではお客様自身も気づいていないような細部にまで配慮し、その瞬間をより素晴らしいものにするための工夫が求められます。
自分がどのように人と関わり、その中で相手の満足を追求してきたかといった経験をもとに軸を組み立てれば、説得力のある内容になるでしょう。
チームでの協力、成長
ブライダル業界の現場ではプランナー、衣装担当、フローリスト、ヘアメイクなど、様々な専門職が連携して1つの結婚式を作り上げます。
したがって、個人プレーではなくチームで協力しながら目標を達成することに価値を見いだす人が、この点を就活の軸としてよく挙げます。
自分1人の成果ではなく、周囲と助け合いながら成し遂げることにやりがいを感じてきた経験があれば、その体験がこの軸の裏付けになるでしょう。
チームで動く中では自分の意見を伝える力と同時に、他者の考えを受け入れ、最善の方法を共に模索する姿勢が求められます。
したがって「協力することを通じて自分も高めていきたい」という成長志向を踏まえて自己を語ると、良い印象を与えられるでしょう。
就活の軸とは?
ブライダル業界の就活の軸について考えていく前に、就活の軸とは何なのかについて簡単におさらいしておきましょう。
就活の軸とは、分かりやすく言うならば「就活を進める上で絶対に譲れない条件」のことです。
代表的なものを挙げるならば、給与の高さや休みの多さ、取り組む業務の内容や業界の将来性などが挙げられるでしょう。
最低2つ、多くとも4つ以内にしておくと、応募企業を広げすぎず絞り込みすぎず、ちょうどいい塩梅で探せます。
就活の軸はなぜ必要?
就活の軸を設けることが大切であるとなんとなく分かってはいるものの、なぜ必要なのか明確には言語化できていない方も多いはずです。
そこで、就活の軸を設けるとどのようなメリットが得られるのかについて簡単に紹介します。
以下のような理由から、早い段階で就活の軸を定めておくことは大切です。
企業を絞るための基準になる
就活の軸が明確であることは数多くある企業の中から自分に合った企業を選ぶための指針にもなります。
軸を持たずに進めてしまうと「知名度があるから」「周囲が受けているから」といった曖昧な理由で企業を選ぶことになりかねず、選考の準備にも一貫性がなくなってしまうでしょう。
軸を明確に持っていると自分が大切にしている価値観に合わない企業を早い段階で選択肢から外すことができ、自分の考え方や志向にマッチする企業だけに集中して対策ができます。
限られた時間の中で効率よく動くためにも、優先順位を持って行動できることは大きな強みです。
また、軸をもとに企業を調べることでその企業の方針や理念に対する理解も深まり、自分に本当に合った企業を見つける精度も高まります。
将来のビジョンを立てられる
就活の軸を持つことは目の前の選考対策だけでなく、自分の将来像を描く上でも大きな意味を持ちます。
どのような働き方をしたいのか、どのような価値を仕事を通して提供していきたいのか、という視点を持つことで、自分が目指す社会人像がより明確になります。
将来のビジョンがあることで目の前の選択にも意味を持たせることができ、長期的な視点で企業選びやキャリアプランを組み立てることが可能です。
自分の過去の経験や価値観を振り返りながら「何のために働くのか」という問いに向き合う過程で、仕事に対する責任感やモチベーションも高まっていきます。
ESや面接などの選考対策になる
就活の軸が定まっていることはエントリーシートや面接の場で自分の考えを説得力を持って伝える上で非常に役立ちます。
志望動機や自己PRに軸が反映されることで話に一貫性が生まれ「なぜこの企業なのか」「どのような働き方を望んでいるのか」という問いに対して明確かつ具体的に答えられるようになるでしょう。
また、自分の価値観や経験に根ざした内容が出来上がるため、表面的な内容ではなく、自分だけの言葉で語れるようになります。
それにより企業側も、あなたの人柄や考え方を正しく理解しやすくなり、印象にも残りやすくなるでしょう。
また、面接では深掘り質問をされることも多いですが、軸がしっかりしていれば想定外の質問にも柔軟に対応できます。
ブライダル業界で使える就活の軸の見つけ方
就活の軸の見つけ方には様々なものがありますが、ここでは特にブライダル業界で使える就活の軸を見つけるための方法について詳しく紹介します。
以下の3つの対策を行えば、自然とあなたの就活の軸が見つかることでしょう。
ぜひそれぞれ時間をかけて取り組んでみてください。
自己分析で重視したい価値観を探す
ブライダル業界で通用する就活の軸を見つけるためには、まず自分自身の価値観を明確にしなければなりません。
その出発点として有効なのが、過去の経験を振り返る自己分析です。
どのような場面で心が動いたか、誰かに喜ばれて嬉しかった瞬間はいつだったか、自分が頑張れた理由は何だったかなど、一つひとつ丁寧に見つめ直すことで、自分が大切にしていることやモチベーションの源泉が見えてきます。
特に感情が強く動いた場面には自分にとっての本質的な価値観が隠れていることが多く、そこに注目することが重要です。
ぜひアルバイトやボランティア、部活動などの経験を振り返ってみてください。
他己分析で客観的に考える
自己分析だけでは見落としがちな強みや傾向を把握するためには「他己分析」がおすすめです。
信頼できる友人や家族、アルバイト先の店長、ゼミの教授などに自分の印象や得意なことについて尋ねてみれば、自分では当たり前だと思っていた行動が実は強みであると気づくこともあります。
特にブライダル業界では表立ってリーダーシップを取れる人だけでなく、周囲の雰囲気を読み取りながら相手を支える力や細やかな気配りも大切にされるため、自覚しにくい力が選考において強みとなる場合も少なくありません。
自分では言語化できなかった魅力や行動の特徴を客観的に把握できれば、就活の軸にも深みが生まれることでしょう。
企業を比較して譲れないポイントを分析
就活の軸は自分の内面だけで決めるものではなく、企業との相性を確認する中で具体性を持たせていくことが大切です。
ブライダル業界には様々な企業が存在しており、それぞれに理念やサービスの形、職場の雰囲気、重視している価値観などは異なります。
したがって、複数の企業を比較しながら、自分が魅力を感じるのはどのような特徴か、どうしても譲れない条件は何かといったポイントを整理することが重要です。
自分の関心がどこに向いているのかがはっきりしてくると「この企業で働きたい理由」が具体的に浮かび上がってきます。
「式の自由度にこだわっている企業に惹かれる」「スタッフの育成体制が整っている職場に安心感を抱く」など、比較を通して自分の優先順位を明確にしましょう。
ブライダル業界の就活の軸の構成
続いて、就活の軸について聞かれた際、どのように回答をするべきなのか、おすすめの構成を紹介します。
この構成はブライダル業界だけでなく、どのような業界のどのような企業を受けるにあたっても活用できる汎用性の高いものです。
一度覚えてしまえばテンプレートのように活用できますから、ぜひこの記事で覚えてしまってください。
結論
就活の軸を伝える際は冒頭で自分の考えを端的に言い切ることを心がけてください。
特にブライダル業界では感情や思いを大切にする場面が多いため、自分が何に重きを置いているかはっきり言葉にすることで、第一印象に説得力が生まれます。
自分の話の冒頭で何を言いたいのか伝わらないと、後に続くエピソードや志望動機も理解してもらいにくくなります。
だからこそ「私の就活の軸は〇〇です」と明確に伝えることで、聞き手の理解を助けるだけでなく、自分自身の考えにも自信を持って臨むことが大切です。
理由
自分の就活の軸に説得力を持たせるためには、それを支える具体的なエピソードを語ることが欠かせません。
ただ「〇〇が大切だから」と述べるだけでは表面的な印象にとどまってしまい「この人はどの企業でも良いのではないか?」と思われてしまうでしょう。
ブライダル業界では感性や価値観が仕事の質を左右する場面も多いため、自分の思いがどのように育まれてきたのかを説明することが特に大切です。
過去の経験を1つに絞り、その出来事が自分にとってどれほど意味のあるものであったかを話しましょう。
どのような場面で何を感じ、そこからどんな価値観を得たのか、感情や考えの変化を言葉にすることで自分の生き方に根付いた軸を持っていることが伝わります。
企業と共通している部分
自分の就活の軸が明確だったとしても、それが志望企業と結びついていなければ、説得力のある志望理由にはなりません。
だからこそ、軸と企業の方針や価値観、雰囲気がどのように重なっているかをしっかり言葉にして伝えることが大切です。
ブライダル業界の企業はそれぞれ異なる理念やサービスのスタイルを持っています。
お客様の自由度を大切にしている企業もあれば、格式や伝統に重点を置く企業もあります。
自分の軸と企業の考え方や取り組みの中で共通している部分を見つけ出し、具体的に言語化すれば「なぜその企業で働きたいのか」といった問いに対して、説得力のある答えを出せることでしょう。
また、企業理解が深いことを示せば、志望度の高さも伝わりやすくなります。
入社後のビジョン
面接やESの最後には入社後に自分がどのように貢献し、どのように成長していきたいかを伝えて、話を前向きに締めくくることが大切です。
ブライダル業界は特にお客様の一生に一度の時間を支える仕事であるため、熱意だけでなく、継続的な学びや責任感を持ち続けられる人材かどうかが見られています。
自分の軸を踏まえて、その思いをどのように業務に活かしていくのかを具体的に語れば、採用側に「この人と一緒に働きたい」と思ってくれるはずです。
受け身ではなく、主体的な姿勢を持つことを意識しましょう。
「〇〇してもらいたい」ではなく「〇〇に取り組む所存です」といった前向きな言葉を使い、自分の目標やビジョンを明確に語れば、モチベーションの高さをアピールできます。
面接で就活の軸を聞かれたときに押さえるべきポイント
続いて、面接で就活の軸について聞かれた際、どのような点を意識すべきかについて紹介します。
以下の2点を意識した上で就活の軸について回答すれば、あなたの魅力が伝わりやすく、内定が近づくような回答を提示できるでしょう。
こうした細かいポイントを押さえておくかどうかで合否が分かれることもありますから、ぜひ参考にしてください。
企業に合った就活の軸を伝える
面接で就活の軸を伝える際には、自分の価値観や思考を語るだけでは十分ではありません。
企業ごとに理念や事業内容、文化、求める人材は異なっており、それを無視した一方的な軸の説明では面接官に企業研究をあまり行っていないと思われてしまいます。
だからこそ、自分の就活の軸と企業の方針がどのように合っているのかを事前に分析し、その接点を具体的に語ることを心がけましょう。
企業研究を入念に行い、企業がどのような価値を大切にしているのかを理解することで、自分の考えとの共通点が見えてきます。
そしてそれに基づいて、自分の軸がその企業のどこにフィットするのか、入社後にどのように活かせるのかを話し、説得力のある説明をしましょう。
他企業と差別化した内容を伝える
面接官は大量の応募者の中から同じような話を聞いているため「他の企業ではなく、なぜこの企業なのか」を明確に伝えることが差別化の鍵です。
就活の軸は他社と似通った内容になることも少なくありません。
だからこそ、その軸をどのように表現するか、そしてそれがなぜその企業に最も適しているのかを言葉でしっかり伝えることが大切です。
そのためには他社にはないその企業ならではの特徴に注目し、自分の考えや価値観と重なる点を具体的に挙げる準備が欠かせません。
企業の公式サイトに書かれている内容だけでなく、説明会やOBOG訪問で得た情報なども含めると、より深みのある軸の伝え方ができます。
また、自分の経験や思いと企業の考え方との関係を丁寧に紐づければ、面接官に「この人はうちに合っている」と思ってもらえる確率が高まることでしょう。
ブライダル業界の就活の軸の例文4選
ここまで紹介した内容を踏まえた上で、4つのブライダル業界を目指す人の就活の軸の回答例文を紹介します。
面接で就活の軸について聞かれた際は、ぜひ以下の4つの例文のような質の高い回答を提示できるように準備しておいてください。
あなたの就活の軸に近いものはもちろん、他の例文も参考になる点が多いですから、ぜひしっかり読んでみてください。
新郎新婦の想いを汲み取り感動体験を創りたい
ある日、小さなお子様連れのお客様が来店された際、できるだけ静かで広めの席をご案内し、お子様用のカトラリーや椅子をすぐに準備しました。その対応に対して「細やかな気遣いが嬉しかったです」と感謝の言葉をいただき、やりがいを感じました。
この経験から、相手の状況や想いをくみ取り、さりげない行動で心に残る体験を提供できることの価値を学びました。
貴社は「ふたりの想いを形にすること」を大切にされており、打ち合わせから当日まで一組一組に丁寧に寄り添う姿勢に強く共感しております。
入社後は相手の立場に立って考える力と、気持ちに寄り添う姿勢を活かし、おふたりにとって一生の記憶に残るような感動体験を創り出す所存です。
チーム一丸で最高のウェディングを創り届けたい
大学時代、学園祭の実行委員としてステージイベントの責任者を務めました。メンバーや出演団体との間で連携を取りながら、1週間という短い期間で全体をまとめることに苦労しました。しかし、メンバーと冷静に話し合い、乗り越えたからこそ、終演後には強い一体感が残りました。
この経験から、1人では成し得ないことも、チームでなら達成できることを実感しました。貴社はスタッフ同士の連携や役割分担を重視し、チームで結婚式を創る文化を根付かせている点に魅力を感じています。
入社後は自分の役割に責任を持ちつつ、周囲とのコミュニケーションを大切にしながら、チームの一員として1つの目標を共有し、ゲストの記憶に残る特別な時間を創り出す所存です。
高い専門性で唯一無二の瞬間を演出したい
高校時代、従姉妹の結婚式に参列した際、会場全体の空間演出やタイミングを計算された進行の美しさに強い衝撃を受けました。
そして、あの感動が生まれたのは裏側にいるプロフェッショナルたちの研鑽とこだわりがあってこそだと気付き、自分もその一員として働きたいと強く思うようになりました。
貴社はスタッフ一人ひとりの専門性を高める教育制度や演出面での柔軟な提案力に定評があり、お客様に合わせた空間づくりを徹底されている点に共感しています。
入社後は知識と技術を磨き続ける努力を惜しまず、演出の細部までこだわる姿勢を持って、新郎新婦にとって世界に1つだけの瞬間を創り上げる所存です。
挑戦を続け期待を超える感動を届けたい
大学のゼミ活動で地域向けの企画運営を担当した際、参加者からの反応を踏まえながら全体の構成を刷新した経験があります。事前のアンケートや当日の声からニーズを掘り起こし、新しいプログラムを追加したことで「こういうのが欲しかった」と感謝の言葉をいただきました。
この経験から、常に相手の期待の一歩先を想像し、行動することの大切さを学びました。
貴社は常に新しいスタイルを模索し、お客様の声を起点にサービスを進化させている点に大きな魅力を感じています。
入社後はお客様の気持ちを先回りして考え、ニーズの先にある「想像以上」の提案を重ねることで、驚きと感動のあるブライダル体験を提供する所存です。
就活エージェントを利用しよう!
ここまでブライダル業界を目指している方のために就活の軸の設け方やブライダル業界を目指す人がどのような点を意識して面接で回答すべきかなどについて紹介しました。
とはいえ、この記事を読んだだけで自信に満ち溢れ、面接に堂々と臨める人ばかりではないでしょう。
よりしっかり対策を行いたい方は、ぜひ就活エージェントを利用してみてください。
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まとめ
今回はブライダル業界を目指している方が就活の軸を設けるにあたって何を意識すべきか、どのような点に注意すべきか紹介しつつ、構成や例文なども紹介しました。
就活の軸はESで聞かれることはそこまで多くないものの、面接では聞かれる可能性が比較的高いものです。
もし聞かれなかったとしても、設定することでより自分に合った企業選びができ、就活に役立つことは間違いありません。
ぜひこの記事を参考に、早めに、そして明確に軸を設定しておいてください。
