明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・就活の軸を持っておくべき理由
・事務職の就活の軸の見つけ方
・面接で就活の軸を聞かれたときの押さえるべきポイント
・就活の軸で困っている人
・事務職・管理系職種を志望している人
・就活の軸の例文を参考にしたい人
事務職として働きたいと考えているものの、まだ就活の軸が定まっていない人は意外と多いです。
そこで今回は、まず就活の軸について解説した後に、事務職に焦点を当ててどのような対策をすれば良いのかについて紹介します。
面接での答え方まで詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
就活の軸って何?
まず大前提として、事務職の仕事について考える前に、「就活の軸」という言葉の定義について考える必要があります。
「就活の軸」とは、就職活動する上での「自分が最も譲れない条件」のことを指している言葉です。
就活の軸をあらかじめ明確に定めておくことができれば、企業選びはもちろんのこと、選考対策など様々な部分で一貫性を持たせることに役立ちます。
しっかりとした軸を持っている人物は面接などにおいても高く評価されやすいため、本記事を参考にしっかりと定めておきましょう。
就活の軸と企業選びの軸の違い
就活の軸と企業選びの軸の違いについても理解を深めておきましょう。
「就活の軸」とは、自分のキャリアの方向性や目標を定める基準です。
これには自分が将来どのような業界・企業で働きたいか、どのような職種を目指すのか、そしてそれが自分のスキルだけでなく、価値観とどのように一致するかが含まれます。
例えば、IT業界でエンジニアとして働くことを目指す場合、そのための必要なスキルや経験を積むための計画を立てる必要があります。
この軸は自分の理想とするキャリアパスに基づいて設定されるため、長期的な視点での自己分析が重要です。
一方で、「企業選びの軸」は具体的に企業を選ぶ際の基準です。
これには働く環境や企業文化、給与や福利厚生、勤務地域、企業のビジョンやミッションなどが含まれます。
例えばワークライフバランスを重視する場合、フレックスタイム制やリモートワークの導入が進んでいる企業を選ぶことが重要です。
就活の軸は3つ作ろう!
必ずしも守る必要はありませんが、就活の軸は基本的に3つ作ることをおすすめします。
4つ以上作ってはならないわけではありませんし、2つ以下では絶対にダメというわけではありません。
しかし、3つにすると、業界や企業を絞り込みすぎることなく、比較的スムーズに就活を進められます。
ジャンルが異なる3つの軸を設けておくようにしましょう。
就活の軸を持っておくべき理由
では、就活の軸を定めるべき理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
大きく分けて3つの理由があるため、それぞれ一緒に確認しましょう。
企業選びの判断基準になる
就活の軸を定めるべき最も大きな理由として、企業選びの判断基準になることが挙げられます。
あなたがどのような職種に興味があるか、どのような業界に興味があるかについて、あらかじめ判断基準を設けておくことができれば、企業選びを進める上で非常に重要な材料となるのです。
反対に、軸を定めずに就職活動を進め、「何となく」つまり直感だけで良いと感じた企業に就職をしてしまうと、入社後にミスマッチを感じてしまい、すぐに離職することになってしまう可能性もあります。
よって、あらかじめ自分がどのような条件を大切にしているのか、しっかりと考えた上で就活をしなければならないのです。
将来像が明確になる
企業を選ぶだけでなく、将来的に自分がどのようになりたいのかについても明確にできるのも、就活の軸を設けるメリットの1つです。
将来、働く上でどのように成長していきたいか、そしてどのようなキャリアを積みたいのかについて考え、そしてどのような能力を身につけたいのかについても考えることができます。
これにより、入社後の将来像を明確化することができ、志望動機や自己PRにおいてもスムーズに回答を作成できます。
自分が将来どのようになりたいのか考えながら就活を進めるためにも、しっかりと就活の軸は明確に定めておきましょう。
選考対策になる
就職活動を進める上で、選考対策になることも就活の軸を定めることが重要である理由の1つです。
就活の軸は面接で非常によく聞かれる質問です。
ESで聞かれることはあまりないものの、面接においてはかなり高い確率で聞かれると思っておいた方が良いです。
質問された際にしっかりと今受けている企業に適した就活の軸を持っていることを伝えられれば、志望度の高さや企業への関心の高さも効果的にアピールできます。
企業研究を行っており、自分の将来についてしっかりと考えている人材であることをアピールするためにも、就活の軸を設けることは非常に重要なのです。
事務・管理系職種の業務内容
事務職と経理・総務を含む管理系職種は、企業の運営を円滑に進めるための業務を担います。
しかし、一般的に事務と言われる一般事務・営業事務と、管理系職種の役割や必要な専門性は異なってきます。
ここでは、職種ごとの具体的な業務内容について解説します。
一般事務・営業事務
一般事務は、部署や組織全体の事務作業をサポートし、日常的な業務が円滑に進むように支援する職種です。
主な業務内容は、書類作成やデータ入力、資料整理、電話・来客応対など多岐にわたります。
他の社員の補助や部署内の庶務全般、社内での手続きなどを担当することも多いため、幅広い業務に対応する能力や調整力、コミュニケーション能力が求められます。
営業事務は、企業の営業職の社員をサポートする職種です。
契約の見積書や請求書の作成、商品の受注管理、納期管理・調整、売上データ入力、顧客対応など、幅広い事務作業を担います。
一般事務と同様に他の社員のサポート業務を行いますが、営業部門に特化して営業職の社員が営業活動に専念するための後方支援を担う点が特徴です。
経理
経理職は管理系職種の1つで、企業経営におけるお金の管理にまつわる業務を担当します。
経理職に就くためには、簿記や会計に関する専門的なスキルが求められます。
主な業務内容は、売上管理や決算書の作成、従業員の給与計算などです。
企業のお金の流れを正確に管理し、経営状態を把握するための重要な役割を担うため、1円単位でもミスは許されません。
素早く業務を処理する中でも、正確性や慎重さが求められます。
また、経費精算など他部署の社員と関わる機会も多く、コミュニケーション能力も必要とされる職種です。
総務
総務職は、職場環境を整え、組織全体を円滑に動かすためのサポート業務を担います。
主な業務内容は、社内の備品管理や会議・社内イベントの企画運営、受付などの顧客対応、文書管理など、非常に多岐にわたります。
会社の規模や組織体制によって、総務職の担当範囲は異なり、人事や経理などの専門部署が配置されていない企業では、総務の社員が兼任する場合もあります。
このように、総務職は「企業のスムーズな運営に必要で、他の専門部署に属さないあらゆる業務」を担当し、縁の下の力持ちとして組織を支えています。
そのため、他部署との情報交換や連携をとって動く場面が多く、柔軟な対応力や調整力、コミュニケーション能力が求められます。
人事
人事職は、社内の人に関する業務全般を担い、組織の活性化に向けた人材の管理と育成を行います。
具体的には、研修の企画・実施や労務管理、人事評価・福利厚生等の制度整備、採用活動など、企業に必要な人材を確保し、その能力を引き出す環境や仕組みづくりを行っています。
人事職は、人に関わる業務を行っていることから、対人関係やコミュニケーション能力、情報収集力が非常に重要です。
採用活動の際には、企業を代表する社員として応募者に対応する必要があり、自社のイメージを左右する重要な役割を担います。
加えて、社員一人ひとりの能力や適性を理解した配置を行い、人事評価や教育研修などを通じて成長をサポートしています。
法務
法務職は、企業経営における法律に関する業務全般を担います。
主に、コンプライアンス体制の構築や、契約書類の作成・審査、顧客や取引先との紛争やクレーム対応など、法律に関する専門的な知識や能力が必要な業務に携わります。
法的リスクを適切に管理・予防することで、トラブルを未然に防ぎ、事業活動の健全な運営に貢献しています。
社内での法律に関する相談窓口の役割や、企業の法的な手続きを進める業務など、高度な法律に関する専門スキルはもちろん、ビジネスの流れや周囲の状況に対する理解、リスク分析能力、交渉力、コミュニケーション能力など様々なスキルが必要とされる職種です。
事務職の就活の軸の見つけ方
続いて事務職にフォーカスした就活の軸の見つけ方について紹介します。
以下の2点は事務職として働きたいと考えている方にとって非常に重要な対策であるため、しっかりと読み込んでください。
自己分析で大切にしている価値観を探す
事務職を目指している人が就活の軸を見つけるにあたっては、まずは自己分析をしっかりと行う必要があります。
自分がどのような価値観を大切にしているのか、何が苦手で何が得意であり、将来はどのようになりたいのか考えるためには、まず自分のことを理解する必要があります。
様々な手法を用いて自分を分析し、自分の得意不得意などを理解した上で、最終的にどのような価値観を大切にしているのかを考えてみましょう。
これにより自分の中で絶対に譲れないもの、つまり就活の軸が何であるのかについて導き出すことができます。
企業を比較して重要視するポイントを分析
自分が魅力的に感じている企業の中からそれぞれを比較して、重要視しているポイントが何であるのかについて分析してみましょう。
魅力的に感じているということは、それらの企業には何かしら就活の軸に沿っているものが存在しているということです。
あなたが入りたいと思っている企業の共通点について考えてみて、それがどのようなポイントであるのかについて考えてみましょう。
給料が高いことかもしれませんし、休みが多いことかもしれませんし、仕事にやりがいがあることかもしれません。
いずれにおいても、あなたが就職活動において最も大切にしているものが何であるのかについて導き出すために、それぞれの企業の共通項について考え、箇条書きでまとめておきましょう。
面接官が就活の軸を聞く意図
続いて、面接官がなぜ就活の軸について聞いてくるのかについての理解も深めておきましょう。
相手側の立場になって回答を作成できれば、求めている人材像に近い、そして魅力を感じやすい文章を作成できます。
ぜひ以下の2点を踏まえた上での回答例を作成しておき、目指す企業の採用担当者に魅力的な印象を与えられるように対策しましょう。
企業に合うかを確認するため
面接官は全ての就活生に対して企業への適性を求めています。
いくら素晴らしい能力を備えている人材であったとしても、企業の文化や考え方に沿っていなければ、長く働くことはできず、貢献もできません。
そして企業に合うかを確認するためには、就活生が非常に大切にしていることである、就活の軸について尋ねることが非常に有効なのです。
企業の考え方や文化、業務内容と適しているものであれば、かなり高い確率でその就活生は企業に合っていると判断できます。
よって、長く働いてくれる、そして貢献できる人物であるかについて確認するために、企業は就活の軸を尋ねているのです。
志望度の高さを確認するため
志望度の高さを確認するためにも、就活の軸を尋ねる企業が多いです。
なぜならば、就活というものは相手の企業についてしっかりと分析し、そして自分の魅力と合致しているところをアピールするものだからです。
いうなれば、自分を売り込む営業活動のようなものです。
そのような場面においては、可能な限り内容を企業に合わせる必要があります。
それにもかかわらず、全くマッチしていることをアピールしてこない、もしくは就活の軸がズレている就活生は企業研究をしっかり行っていない人材であるとみなし、早い段階で選考から落としておくことで、お互いのリスクを避けているのです。
一方で、就活の軸が企業の求めるものと完全に合致している就活生は、しっかりと企業研究を行っているモチベーションが高い人材であると判断できます。
企業で活躍する見込みの高い、長く働いてくれるだろう人材を逃さないためにも、就活の軸について確認しているのです。
面接で就活の軸を聞かれたときの押さえるべきポイント
続いて、面接で就活の軸について聞かれた時の押さえておくべきポイントについても理解を深めておきましょう。
大きく分けて3つのポイントがあるため、それぞれを踏まえた上で回答例を準備しておき、面接でいざ聞かれた時もスムーズに回答できるようにしておきましょう。
志望企業に合った就活の軸を伝える
就活の軸は必ず1つしか設けてはならないというわけではありません。
確かに4つも5つも設けてしまうと企業を絞り込むことができず、就活が進まないため、多くとも3つが理想的ではあります。
しかし、複数個設けておけば、目指している企業に合ったものを伝えられます。
例えば、あなたが設けた就活の軸が、「給料が高いこと」と「社内の風通しが良いこと」「社会に貢献できること」の3つであるとします。
このような場合、社会貢献を目指しているベンチャー企業を受ける場合は、3つ目の社会に貢献できることを軸にアピールする必要があります。
このように、自分の就活の軸の中でも最も相手側の企業に良い印象を与えられるものについて話すことが大切です。
他企業と比較して差別化する
就活の軸について話す際、比較的多くの企業に当てはまるようなものについて話してしまうと「それはうちじゃなくても良いのではないか」と突っ込まれてしまうこともあります。
そのようなことが起こらないためにも、他の企業とあらかじめ比較して差別化することが非常に大切です。
なぜ競合の企業でなく、その企業を受けるに至ったか、理由を説明しながら自分の就活の軸について話しましょう。
特に「色々な人と関わりながら仕事がしたい」「常に成長を目指したい」などの場合、どのような企業にも当てはまるものであるため、差別化は難しいです。
そのような際は、公式サイトなどに掲載されている企業独自の魅力についても触れつつ、その企業だからこそ入りたいと思っていることを強くアピールしましょう。
能動的な姿勢を見せる
受動的な就活の軸の話をしてしまうとマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
例えばIT系の企業を受ける場合「プログラミングの初心者であるため、イチからしっかりと教えてもらいたい」などと説明してしまっては、企業に対して貢献するどころか、求めていることが多い人物であるとみなされてしまいます。
同じプログラミングスキルに自信がない、入社後に勉強して活躍したいと考えている場合だったとしても「積極的に学習に望み、1日でも早く貢献できるように努力したい」と話すだけで大きく印象は変わります。
実質的には中身は同じであったとしても、受動的な話し方をするのではなく、能動的に取り組み、努力をし、そして企業に何かを与えられる人物へ成長することを目指す話し方をしましょう。
事務職の就活の軸を伝える際のポイント
続いて、事務職を目指す人がESや面接において就活の軸を伝える際のポイントについて紹介します。
以下の3つのポイントを踏まえた上で、他の就活生と差別化でき、良い印象を与えられるような就活の軸を作成しましょう。
他の企業に当てはまらないか確認する
まず、他の企業にも就活の軸が当てはまってしまっていないかを確認することが重要です。
事務職の仕事内容は、どの企業でも基本的には似通っています。
文書作成、データ入力、電話対応、ファイリングなど、一般的な事務作業は多くの企業で共通しているからです。
したがって、「目指している企業の」事務職を選ぶ理由を明確に伝えなければなりません。
具体的には、その企業に特有のビジネスモデルや企業の文化、成長の戦略やその企業ならではの事務職の役割や求められる能力について理解を深めることが大切です。
例えば、その企業が特定の業界でリーダーシップを発揮している場合、業界の動向やその企業のポジションについて触れましょう。
自分のスキルや経験がその企業でどのように活かされるかを具体的に説明することが重要です。
受け身にならないようにする
受け身にならないようにすることも、事務職の就活の軸を作成する上ではとても重要なポイントです。
面接やESで受け身な姿勢を見せてしまうと、評価が下がる可能性があります。
事務職は一般的にサポート役としての側面が強いですが、自分の役割を積極的に捉え、自ら業務改善や効率化を図る姿勢が評価されます。
自分の将来のビジョンをしっかり持ち、そのビジョンに向けてどのように努力し、貢献したいかを具体的に伝えることが大切です。
例えば、将来的に事務部門のリーダーとして働きたいと考えているならば、チームの効率を最大化するためのアイデアや取り組みについて語ることが効果的です。
こうした積極性や主体性をアピールすることで、企業にとって価値のある人材であることを示すことができます。
就活の軸が企業と合っているか確認する
就活の軸自体が企業と合っているかについても確認する必要があります。
提示した就活の軸が企業のミッションやビジョン、業務内容と少しズレているものだと、企業側にとって魅力的な候補者とはみなされにくくなってしまいます。
また、「企業研究を行っていない、モチベーションが低い人材である」とも思われてしまうでしょう。
しっかりと企業の求める人物像や価値観を調べて理解した上で、それに基づいて自分自身の就活の軸を明確にすることが大切です。
例えば、企業がチームワークを重視する文化を持っている場合、自分の協調性やコミュニケーション能力を強調し、その企業でどのように貢献できるかを具体的に説明しなければなりません。
また、企業の成長戦略や今後のビジョンに対して自分がどのように貢献できるのかを示すことで、企業に対して深い理解と入社意欲をアピールすることも可能です。
事務職の就活の軸の具体例5選
続いて事務職の人が就職活動を進めるにあたって活用しやすい就活の軸について詳しく話します。
以下の5つの就活の軸は事務職として働くにあたって当てはまりやすいものであるため、非常に活用しやすいものです。
それぞれしっかりと確認し、自分に当てはまっているものがあれば、ぜひ活用してみてください。
1.ワークライフバランスを重視したい
事務職を目指している人はワークライフバランスを重視したいと考えている人が多いでしょう。
なぜならば、あまり残業が多くない職種だからです。
当然ながら企業や業界、そして時期によっては多少残業が発生することもありますが、いわゆるブラック企業と言われるようなレベルの残業を課されることはほとんどありません。
よって、いわゆる本音の就活の軸としては非常におすすめできるものであるといえます。
しかし、ワークライフバランスを重視したいことばかり話してしまうと、仕事に対してのモチベーションが低いとみなされてしまう可能性もあります。
意欲を重視して採用活動を行っている企業では避けた方が良い場合もあるため、気をつけましょう。
就活の軸をワークライフバランスと答える際のポイントや注意点などについてはこちらの記事で詳しく紹介しているため、ぜひ併せて確認してみてください。
2.サポート業務を通して企業に貢献したい
サポート業務を通して企業に貢献したいと述べる就活生は非常に多いですが、印象がとても良い回答例であるため、ぜひ当てはまる方は活用してみてください。
事務職は他の部署の業務を円滑に進めるためのサポートをすることが非常に多いです。
そのため、サポート業務で企業に貢献するという就活の軸は、事務職を志望する人にまさしく当てはまるものであるといえます。
これまでサークルや部活などで誰かのサポートをしてきた経験などがある人は、積極的にそのエピソードなどについても話しながら、自分の意欲について語りましょう。
3.人間関係が良好な環境で働きたい
人間関係が良好な環境で働きたいと答える人も、事務職を目指す就活生には非常に多いです。
働く上で、人間関係は最も重要なポイントの1つだからです。
人間関係が良好な職場で働きたいと答える場合には、まずOB訪問やインターン、就職説明会などを通じて職場の実際の雰囲気についてあらかじめ確認しておきましょう。
その上で人間関係が良好であると実感できた場合は、面接などで答えても問題ありません。
また、人間関係を軸に据える場合は、これまで人間関係を重視してきた経験やエピソードなどについて詳しく話すとより良い印象を与えられます。
4.安定した企業で長く働きたい
安定した企業で長く働きたいと思う人は非常に多く、事務職を目指す人は特にこの傾向が強いでしょう。
1つの職場で安定して長く働き続けたいと思うのは、特に景気が悪く、転職が珍しくない現代においては非常に多くの方が感じていることです。
そして、事務職に至っては、この就活の軸は特に非常に良い印象を与えられます。
なぜならば事務職として働くにあたっては、社内の業務に慣れており円滑に事務をこなせる人物が求められているからです。
当然ながら企業側も長く働く意思がある人物を採用したいと考えているため、自分が事務職として長きに渡って貢献していく意思があることを話せれば、非常に良い印象を与えられます。
5.専門性を活かして働きたい
専門性を活かして働きたいと思う人は、管理系職種を目指す方々に非常に多いです。
経理・総務などの管理系職種は、企業経営をスムーズに進めるうえで重要な役割を担っており、専門的な知識やスキルが必要とされる業務に携わることができます。
そのため、自身の専門知識を活かして組織運営をサポートしたいという就活の軸は非常にマッチしているでしょう。
経理職であれば簿記や会計の知識、法務職であれば行政書士などの法律に関する知識を活かすことで、組織を専門的な側面から支えています。
これまでに取得した資格や学習してきた内容を話しながら、それぞれの職種で必要とされる能力をしっかりと理解したうえでアピールすることが効果的です。
事務職で避けた方が良い就活の軸とは?
事務職を目指すにあたって、「ひとまず自分の就活の軸を明確に示せれば問題ない」ということではありません。
むしろ、以下の3つのような就活の軸を話してしまうと悪い印象を与えてしまう可能性すらあるため、避けた方が良いです。
先ほど紹介した事務職を目指す人におすすめの就活の軸を踏まえた上で、良い印象を与えられる就活の軸を述べましょう。
知名度
どの企業にも当てはまることですが、知名度を就活の軸にするとマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。
確かに、知名度が高い企業は魅力的に映りますが、それだけを基準に企業を選ぶと、ミスマッチが生じる可能性が高くなります。
知名度がある企業でも、業務内容や企業の文化、求められるスキルは多岐にわたります。
単に「有名だから」という理由だけで志望企業を選ぶのではなく、自分がその企業で具体的にどのような仕事をしたいのか、その仕事が自分のスキルやキャリアのプランにどう合っているのかを考えなければなりません。
知名度に惹かれて企業を選んでも、自分の成長やキャリアの方向性に合わない業務内容であれば後悔する可能性があります。
また、面接の際に「御社に入社したいのは有名だからです。」などと言ってしまうと、「この人は有名ならばどんな企業でも良いのではないか?」と思われてしまいます。
評判
評判だけで企業を選ぶのも避けた方が良いでしょう。
評判の良い企業で働きたいと考えるのは当然なことですが、SNSや口コミサイトで見られる評判は投稿者の主観に大きく依存しているものです。
もちろん、「大量のマイナスな口コミが寄せられている企業をわざわざ選べ」ということではありません。
しかし、全ての口コミが真実ではない可能性もあります。
例えば、ある企業に「働きやすい」という評判が多くあっても、自分の価値観や働き方に合わなければ全く意味がありません。
企業の評判だけでなく、自分自身で企業研究を行い、その企業の実態が自分に合った職場環境かを確認することが重要なのです。
待遇面
企業選びにおいて給与や福利厚生、勤務時間などの待遇は重要な要素です。
しかし、それだけで企業を選んでしまうと、自分に合っていない企業を選んでしまう可能性もあります。
待遇が良い企業でも、仕事内容が自分の興味やスキルに合わなかったり、企業文化が自分に合わなかったりする場合、働き続けることは難しいです。
また、待遇面ばかりを重視すると、自分の成長やキャリアアップの機会を逃すことにもつながってしまいます。
例えば、「給与が高いが成長の機会が少ない企業」より、「給与はあまり高くないが、成長の機会が豊富で、将来的なキャリアアップが見込める企業」の方が長期的な視点で見ると魅力的な場合もあります。
したがって、待遇だけでなく、仕事内容や企業文化、自分のキャリアプランとの一致を総合的に考慮することが大切といえるのです。
【例文】事務職の就活の軸の例文5選
続いて事務職における就活の軸の例文を5つ紹介します。
ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で作成した例文であるため、本記事のおさらいという意味でも全て確認して欲しいところです。
1.ワークライフバランスを重視したい
仕事と私生活の両方を充実させ、健康的な生活を送りたいと考えているからです。
私は仕事において自分の役割を完璧にこなすことを心がけていますが、そのためには心身のリフレッシュが不可欠です。
普段は時間内に仕事を終わらせ、プライベートの時間を大切にすることで、高いパフォーマンスを発揮します。
貴社は「社員の健康と充実した生活が、企業の成長につながる」との理念を掲げており、私の就活の軸と一致しています。
また、フレックスタイムの導入や、社員の健康管理に力を入れている点に共感しました。
入社後は、まずは事務職として日々の業務を効率的かつ正確に遂行することに注力したいと考えています。
また、繁忙期には必要に応じて残業を行い、チームに貢献する覚悟もあります。
2.サポート業務を通して企業に貢献したい
私は大学時代、部活のマネージャーとして野球部のサポートをしてきました。
私は気配り力を活かして最前線で働く人を支えることに大きなやりがいを感じています。
野球部では、選手が練習や試合に集中できるように、スケジュール管理や備品の準備などのサポートを行い、その結果チームの成績向上に貢献できたことが私の誇りです。
貴社も「社員一人ひとりの力を引き出し、全体の成長を支える」という理念を掲げており、私の就活の軸と一致しています。
入社後はまずは事務職として、各部署のニーズを正確に把握し、迅速かつ適切に対応することで、業務の効率化と円滑化を図りたいと考えています。
3.人間関係が良好な環境で働きたい
私は良好なコミュニケーションが高いパフォーマンスに直結すると考えてます。
私は飲食店のアルバイトにおいて、常にお互いに配慮を持って仕事に取り組み、職場の方々と良好な関係を築くことを大切にしていました。
貴社は就職説明会でも社員の方々の関係が非常に良好であると感じました。
社員同士の信頼関係や協力体制がしっかりしていることが、貴社の高い業績や働きやすさに繋がっているとも感じています。
入社後は、まずは事務職として、日々の業務を正確かつ迅速に遂行することを目指します。
そして、職場の皆様と積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことに努めます。
4.安定した企業で長く働きたい
安定した環境でこそ、安心してスキルを磨き、自己成長を続けることができると考えているからです。
長期的なキャリアを築くことは、その企業の事務業務をスムーズにこなす上で必須です。
貴社は歴史があり、業界でも最大手の企業であるため、安定性が高く、長く働けると感じています。
貴社のような信頼と実績のある企業で働き、安心してキャリアを築くことが私の目標です。
入社後はまずは事務職として貴社の業務プロセスや企業文化について学び、迅速かつ正確に業務を遂行できるよう努めます。
そして、最終的には誰からも頼られる存在となり、貴社の成長に貢献できる事務員になりたいと考えています。
5.専門性を活かして働きたい
大学では会計学について学び、簿記1級の資格を取得しました。
資格取得に向けて難易度の高い学習を諦めずにやり遂げ、財務諸表の複雑な内容を正確に理解できた際に大きな達成感を感じました。
この経験から、地道な努力の先に大きな意味があることと、一つ一つの正確な数字が企業の信頼性や経営判断にとっていかに重要であるかを強く実感しました。
そこで、入社後は自身の専門性を活かして経理職として日々の業務一つ一つに責任を持ち、正確で信頼性の高いデータの提供に貢献したいです。
それにより、企業の経営判断の質を高め、貴社の発展に貢献するとともに、自身も会計のスペシャリストとして成長し続けたいと考えています。
まとめ
本記事では事務職を目指す人向けに、就活の軸の考え方や面接での答え方などについて詳しく紹介しました。
ESで聞かれることはあまりありませんが、面接においてはかなりの確率で聞かれる就活の軸について明確に定めておくと、就活がスムーズに進むだけでなく、企業からの印象もより良くできます。
ベンチャー就活ナビでは就活の軸以外にも自己PRや志望動機などの作成方法について詳しく紹介しているため、ぜひ就活を成功させるためにも、他の記事も参考にしてください。
