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・就活の軸の決め方
・就活の軸を「旅行」にする際のポイント
・就活の軸の回答構成
・旅行が好きな人
・就活の軸を定められない人
・例文を読んで参考にしたい人
はじめに
就活の軸は人によって様々ですが、旅行が好きであることを就活の軸に据えようと思っている方も多いでしょう。
今回はまず「旅行」を就活の軸にしても良いのか、質問された際はどのように回答するかなどについて詳しく紹介します。
就活の軸は志望動機や自己PRほどではないものの、就活で聞かれる可能性が高いです。
また、定めておくだけで自分に合った企業を効率的に探せるようにもなりますから、ぜひこの記事を参考に、明確な就活の軸を設定しておきましょう。
旅行を就活の軸にしてもいい?
結論として、旅行を就活の軸にすることは十分に可能です。
むしろ、旅行という経験には視野を広げ、柔軟な思考を養うなど、多くの魅力が詰まっています。
しかし、それをどのように自分の価値観として定義し直すかが鍵になります。
ただ「旅行が好きだから」といった漠然としている理由では説得力が欠けてしまうため、旅行という経験を通して自分が何を学び、どう成長したのかを掘り下げて言語化しましょう。
そのうえで、自分の価値観や行動原理として旅行がどのように根付いているのかを考え、どのように企業や社会に貢献したいかまで具体化することが理想的です。
就活の軸とは?
就活の軸を旅行にするのが問題ないとわかったところで、簡単に「就活の軸」とは何なのかおさらいしておきましょう。
つまり、自分が企業を選ぶ際に最も重視する価値観や基準のことです。
どのような企業で働きたいのか、どのような環境で力を発揮したいのかといった、自分自身の理想とする働き方や生き方に深く結びついています。
就活を進めていく中でこの軸が定まっていないと、選考での受け答えに一貫性がなくなってしまいますし、何より自分に合った企業を見つけにくくなるため、早い段階で定めておくことが大切です。
就活の軸はなぜ必要?
就活の軸が大切であること自体は、理解できている方が多いでしょう。
しかしその理由について詳しく理解できていない方もいるでしょうから、簡単に確認しておいてください。
重要性がわかれば、早い段階で定めようというモチベーションも高まるはずです。
企業を絞るための基準になる
軸が明確であれば、自分の価値観に合った企業だけに集中して選考対策を行えます。
就活初期は多くの企業に目移りしがちですが、軸がない状態で応募先を決めると、どの企業も似たように見えて判断基準も曖昧になります。
その結果、エントリーの数が増える割に下準備が浅くなり、志望理由や自己PRの内容が弱くなってしまうことが多いです。
一方、軸があれば「この会社は何が自分の価値観に合致するのか」を見極める視点が持てるため、必要以上に多くの企業に手を広げることなく、自分が本当に働きたいと思える企業に的を絞ることができます。
そのうえで、選考準備に必要な時間をかけられるため、志望度の高さも伝わりやすくなるでしょう。
将来のビジョンを立てられる
軸を定める過程では将来自分がどのような社会人になりたいのか、仕事を通じてどのような価値を発揮したいのかを見つめ直すことが必ずあります。
旅行に関心があるならば、それが新しい文化への探究心から来ているのか、人との出会いに魅力を感じるのかなど、背景にある思考や動機を掘り下げていくことで、自分が目指す社会人像が具体化されていきます。
軸が明確になることで「このような働き方をしたい」「このような貢献がしたい」といった将来のビジョンを描きやすくなり、キャリア全体を支える指針となるでしょう。
ESや面接などの選考対策になる
ESや面接の志望動機や自己PRの一貫性と説得力を高めるうえでも、就活の軸は欠かせません。
選考の場では「なぜその業界を志望するのか」「どのように活躍できるか」といった問いが必ず投げかけられますが、軸が定まっていれば、それらに対し論理的かつ具体的に答えられます。
自分がどのような価値観を持ち、どのような場面で力を発揮してきたのかを企業の方針や求める人物像と照らし合わせれば、話に厚みが生まれるでしょう。
旅から得た行動力や問題解決力をどのように仕事に活かすか、具体的に語れるようになります。
軸がないと企業ごとに志望理由が変わってしまい、信念が伝わらなくなってしまうため、選考突破するうえで軸の存在は表現の根幹となる非常に重要な要素なのです。
旅行を使った就活の軸の見つけ方
旅行を主題にした就活の軸を見つけるにはどのような取り組みをすれば良いのかについて紹介します。
なかなか見つかりにくいものではありますが、以下の3つの対策を行えば徐々に輪郭を帯びてくるはずです。
自己分析で重視したい価値観を探す
まず自己分析を通じて自分がどのような価値観を大切にしてきたのかを明らかにすることが大切です。
これまでの学生生活や旅行先での出来事を振り返り、自分の最も印象に残った瞬間や心が動いた瞬間について思い出してみましょう。
どのような場面で喜びを感じたのか、何をしている時にやりがいや充実感があったのかといった問いを掘り下げていくことで、自分の価値観の根源が見えてきます。
そして、自分の価値観を抽出できれば、自分がどのような企業でどんな働き方を求めているのかが明確になります。
他己分析で客観的に考える
自己分析だけでは見落としてしまう視点を補うために、他己分析も取り入れると良いです。
身近な人や信頼できる人に自分の長所や印象に残っているエピソードを聞いてみることで、自分では当たり前に感じていた行動の価値に気づけることもあります。
旅行を軸に据えたい場合も「あなたは計画性がある」「知らない人と打ち解けるのが早い」といった第三者の言葉を通して、自分が意識せずとも発揮していた強みや特徴を再発見できます。
企業を比較して譲れないポイントを分析
自分の価値観が明確になった後は、それを企業選びにどう反映させていくかを考える必要があります。
そのためには複数の企業の理念、事業内容、取り組み、社風、働く人の考え方などを比較して、自分にとって譲れないポイントがどこにあるかを見極めることが大切です。
旅行を通じて得た価値観と企業の姿勢や方向性にどのような共通点があるのかを確認しながら、自分に合った企業像を明確にしていきましょう。
軸を持ったうえで企業を比較できれば、自分に合っていて、長く働ける環境かどうかを見極めやすくなります。
旅行・観光業界で求められる就活の軸の特徴
旅行・観光業界で求められる就活の軸の特徴について紹介します。
以下の3つの要素が含まれている就活の軸を提示すれば、面接官はあなたが将来性が高く、企業に向いている人材であると思ってくれることでしょう。
必ずしも3つ全て含める必要はありませんが、可能な限り多く含まれた回答を提示すると、より良い印象を与えられます。
探求力
旅行・観光業界では探求力のある人材が特に重視されます。
旅行者のニーズは常に変化しており、情報の流れも非常に速い現代においては従来のサービスだけでなく新たな価値を提供するための視点が欠かせません。
観光客が求める体験は時代や社会情勢によって変わり続けるため、旅行やトレンドに敏感に反応し、それを深く掘り下げていく姿勢が重要です。
また、旅行先の文化や歴史、ローカルならではの魅力を発掘し、それを旅行商品の企画やサービスに活かせれば、顧客の満足度を高められます。
また、表面的な情報に触れるだけでなく、現地の人々の声や背景にまで踏み込むことで、より本質的な提案ができるようになります。
異文化理解力
異文化理解力は旅行・観光業界において欠かせない視点です。
他の国や地域からの旅行者を迎えるにあたっては言語の違いだけでなく、価値観や期待するサービスのあり方も異なります。
こうした違いを理解しておき、相手に価値を伝え、配慮ある対応ができる人材はサービスの質を大きく向上させられます。
また、海外との連携やインバウンド事業を展開する企業で働く場合も、異文化理解力はおすすめのアピールの題材です。
なぜならば、現地パートナーとの関係性を築くうえでこの力は非常に重要だからです。
適応力
旅行・観光業界では想定外の出来事に柔軟に対応できる適応力も非常に重要です。
天候の変化、交通トラブル、施設の急な閉鎖など、予定通りに行かない状況が頻繁に起こり得るのが旅行の現場です。
そうした中で顧客に不安を与えず、スムーズに代替案を提案し、状況を説明して安心を与える力が求められます。
また、世界情勢や国内の制度変更など、外部環境の変化に対して自信を持って対応し、自社のサービスや商品の内容を柔軟に変えていく姿勢も欠かせません。
適応力がある人材は想定外の出来事に対しても前向きに取り組み、それをむしろ新たな学びや価値提供の機会に変えていけます。
状況が変わっても対応できるということは「お客様にとって安心できる存在である」ということでもあります。
ぜひ、これまでの経験で適応力を養った人は、アピールすると良いでしょう。
旅行を使った就活の軸の構成
続いて、就活の軸の回答の構成について紹介します。
この記事の題材は旅行を使った就活の軸を作る方法ではありますが、この構成はどのようなテーマにも対応できる構成です。
したがって、企業によって回答を変えようと思っている方でも参考にできます。
いわゆるテンプレートのようなものですから、この記事で覚えておくことで今後の就活もスムーズに進むでしょう。
結論
まず初めに、自分の軸を一言で簡潔に伝えることが何よりも重要です。
面接やエントリーシートの冒頭では結論をはっきりと示すことで、その後の話の流れがスムーズに伝わります。
「私は◯◯という価値観を大切にしています」といった形式で自分の軸を伝えれば、その軸に沿って展開される企業への共感も受け取ってもらいやすくなるでしょう。
特に旅行を題材とする場合は「なぜ旅行なのか」が問われることが多いため、最初の一言でその理由の核心に触れておくと良いです。
結論部分で軸が曖昧なままだと、結局、何が言いたいのかわからない文章に仕上がってしまいます。
理由
軸を掲げた理由を説明する際は、その価値観がどのように形成されたのか、具体的な経験を交えて丁寧に説明することが求められます。
旅行を通じて得た経験は多様であり、初めての土地での出来事や人との出会い、計画通りに行かなかったことなど、自分がどのように感じて行動したかを振り返ることで、軸に説得力が増します。
重要なのは、なぜその体験が印象に残っているのか、その経験を通じて何が自分の価値観にどのように影響したのかといった「内面の変化」にまで踏み込むことです。
ただ「思い出話」をするのではなく、自分の行動や意志が現れた瞬間を通じて軸の背景を語れば、相手もあなたの価値観に対して理解を持ちやすくなります。
あなたがその経験をした時に、その場にいなかった面接官が情景を思い浮かべられるような臨場感を持たせて説明をしましょう。
企業と共通している部分
軸を語る際に忘れてはならないのが、それが企業の理念や事業内容とどのように重なっているのかを伝えることです。
いくら自分の軸が明確でも、それが企業の価値観と結びついていなければ説得力に欠けます。
企業の公式サイトや採用ページなどを元に、どのような方針や考え方を持っているのかを理解したうえで、自分の軸とどこが共鳴しているのかを言語化して伝えましょう。
旅行業界であれば「新しい価値を生み出す」「お客様に特別な体験を提供する」といった企業の姿勢と、自分の探求心や行動力が合致する部分を明確にすることがポイントです。
共通点を挙げるだけでなく「だからこの企業に魅力を感じる」と明確に言葉で示すと、意欲が伝わりやすくなります。
企業側は自社に合っている人材を欲しがっているため、いかに自分がその企業への適性が高いかをわかりやすく説明しましょう。
入社後のビジョン
最後に、自分の軸を活かして入社後にどのような形で貢献し、どのように成長していきたいのかを語って締めくくりましょう。
今回の場合、未知の領域に挑むことに意欲があることはもちろん、それがどのような企画や提案につながるのかについて明確にすると良いでしょう。
ただ「働きたい」「御社で頑張りたい」ではなく「こうありたい」「こういう貢献をしたい」と主体的な姿勢を見せることで、熱意や将来性を強く印象づけられます。
また、入社後のビジョンを示せば企業研究をしっかり行っていることも伝わるため、入社への意欲の高さも理解してもらえるでしょう。
面接で就活の軸を聞かれたときに押さえるべきポイント
面接で「あなたの就活の軸は何ですか」と質問される場面は少なくありません。
この質問への答え方によって、志望度の高さや企業との相性が伝わるかどうかが大きく変わってきます。
そこで、意識しておきたい考え方や答え方のコツについて解説するため、参考にしてください。
企業に合った就活の軸を伝える
面接ではその軸が応募企業とどのように合致しているのかを明確に示さなければなりません。
どれほど一貫性のある軸であっても、企業の事業内容や方向性と結びついていなければ説得力は弱まってしまいます。
そこで、事前の企業研究は欠かせません。
企業の理念や、提供しているサービス、顧客に対する姿勢、社内文化などを深く理解したうえで、それらに共感した点と自分の軸の関係性を言語化していく必要があります。
旅行を軸にしている場合でも「旅行が好き」だけでなく、その経験を通じて得た価値観や行動力がどのように企業の方針と親和性があるのかを説明できるよう準備しておくことが大切です。
このように「自分の軸」と「企業の特徴」を結びつけて伝えることで、企業に合っていて、貢献できる人材という印象を与えられます。
他企業と差別化した内容を伝える
他の企業との差別化を意識した軸の伝え方も重要です。
「なぜこの企業なのか」「なぜ他の同業他社ではなく、この会社を選ぶのか」といった視点を明確にしておくことが欠かせません。
自分が感じた独自性や共感したポイントに触れながら、それが自分の価値観や軸とどう結びつくのかを言葉で示すことで、説得力が増します。
他社では感じられなかった魅力や「この企業でこそ発揮できる自分の特性」を伝えられれば、面接官に強い印象を残せるでしょう。
旅行に関する就活の軸の具体例10選
旅行を就活の軸にする際の具体例として、以下の10個の例文を紹介します。
旅行が好きという思いがある人や、旅行・観光業界を志望している方は、ぜひ参考にしてみてください。
・チームで連携して最高の旅を企画・提供し続けたい
・新しい旅の価値を創造し、旅行業界の未来を拓きたい
・心に残るおもてなしで旅の感動を演出したい
・専門知識を活かし、特別な旅をパーソナルに創りたい
・多様な旅のニーズを捉え、お客様に最適なプランを提案したい
・新しい旅の形に挑戦し、期待を超える感動を届けたい
・事業理念に共感し、御社の成長と発展に貢献したい
・未知の地域の魅力を発掘し、観光で地域を元気にしたい
・旅行を通じて人々の幸せな記憶を創り、感動を届けたい
旅行に関する就活の軸の例文3選
ここまで紹介してきた内容を踏まえたうえで、旅行に関する例文を3つ作成しました。
いずれもこの記事で紹介したポイントやおすすめの構成を踏まえたうえで作成しています。
ぜひ、それぞれの例文をじっくりと読んで、自分の回答に取り入れてみてください。
お客様の想いを形にし未知の感動体験を届けたい
大学2年の夏に訪れたベトナムの小さな村で少年と出会いました。
言葉は通じないながらも一緒に市場を歩き、家族を紹介してもらい、最後には手紙まで渡してくれました。
この経験を通じて、旅には移動以上の価値があり、人と人との思いがけないつながりを生む力があるのだと実感しました。
こうした心の動きを引き起こす体験こそ旅行の醍醐味であり、誰かの人生に深く刻まれる瞬間を届けたいと強く思うようになりました。
貴社は「記憶に残る体験の創出」を掲げ、顧客の価値観やライフスタイルに寄り添う提案を重視されている点に強く共感しています。
入社後はお客様の想いに真摯に向き合い「心が動く体験」を企画・提案したいと考えています。
新しい旅の価値を創造し旅行業界の未来を拓きたい
大学のゼミでは「旅とテクノロジーの融合」をテーマに、地方自治体と連携してデジタルスタンプラリー連動の観光促進プランを企画しました。
観光資源を調査し、アプリ会社と協力して仕組みを構築した結果、想定の1.5倍を超える利用者を記録し、地元の方から感謝の言葉をいただきました。
この経験から、既存の枠にとらわれず旅の形を再定義し、多様なニーズに応える面白さと社会的意義を実感しました。
貴社は旅行商品の再構築やオンラインサービスの導入にも積極的で、変化を恐れず挑戦する姿勢に強く惹かれました。
入社後は常に最新のトレンドを追い、新たなニーズに応える仕組みや商品づくりを通じて、旅行業界の可能性を広げていく所存です。
未知の地域の魅力を発掘し観光で地域を元気にしたい
大学3年の春、長野旅行で立ち寄った地元のカフェで、移住してきた若者が地域の伝統を継承しながら新たな形で発信している話を聞きました。
その取り組みと地元の人々の温かさに触れ、こうした場所をもっと多くの人に知ってもらいたいと強く思いました。
以来、地域が本来持つ文化や自然、人々の暮らしを掘り起こし、観光を通じてその価値を伝えることに関心を持つようになりました。
貴社の地域密着型の観光開発にも注力し、地元の方と連携しながら地域を盛り上げていく姿勢に深く共感しています。
入社後は現場主義を大切にし、まだ知られていない地域の魅力を掘り下げ、訪れる人も迎える人も笑顔になれる観光の形を提案したいと考えています。
就活エージェントを利用しよう!
ここまで就活の軸を旅行にすることについて、ポイントやおすすめの回答の構成などについて紹介しましたが、この1つの記事を読んだだけで100点の回答がすらすらと出てくる人ばかりではないでしょう。
おすすめなのは、就活エージェントを利用して対策することです。
弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスでは自己PRや志望動機といった定番の質問はもちろん、ガクチカ、その他企業独自の質問に対しての回答を一緒に考えます。
完全無料で何度でも模擬面接やES添削を受けられますし、ご希望の方にはおすすめ企業や非公開求人の紹介も行っているため、気になる方は以下のリンクから利用してみてください。
まとめ
今回は就活の軸を旅行にする方のために「就活の軸がなぜ必要なのか」「就活の軸の見つけ方」や「おすすめの回答構成」などについて詳しく紹介しました。
就活の軸を定めておくかどうかで、就活の進むスピードや効率は大きく変わってきます。
ぜひこの記事を参考に、明確に就活の軸を設けて、面接本番でもスムーズに回答できるようになっておいてください。
