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・ディーラーの志望動機の書き方
・ディーラーの業務内容
・ディーラーの志望動機の構成・例文
・ディーラーを目指している人
・志望動機が上手く書けない人
・志望動機について基礎から学びたい人
【ディーラーの志望動機】はじめに
志望動機は就活において最も重要な項目の1つであり、そのクオリティが就活の行方を左右することすらあります。
今回はそんな重要な志望動機の作り方を、特にディーラーを目指している方向けに紹介します。
まずディーラーの仕事内容について簡単に紹介した後、どのように志望動機を書けば良い印象を与えられるかについて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
【ディーラーの志望動機】カーディーラーの仕事内容とは?
- 営業
- 整備
- 事務作業
まずはカーディーラーの仕事内容について理解を深めておきましょう。
自分がどのような業務を行うことになるのか理解しておくことで、より解像度の高い志望動機を作り上げられます。
どの仕事に向いているか、自分のどのような能力が活かせるか考えながら読んでみてください。
営業
営業職はただ自動車を販売するだけでなく、お客様一人ひとりのライフステージや価値観に合わせて最適な1台を提案することが求められる仕事です。
カーディーラーでは家族の構成や通勤距離、休日の過ごし方などをヒアリングして、その方が扱いやすく、安心して長く乗れる車を提案する姿勢が重要視されます。
車種やオプション、ローンの組み方など選択肢は多岐に渡るため、商品知識を常にアップデートし、お客様に対してわかりやすく丁寧に説明するスキルが必要です。
また、商品のフォローにも力を入れることが求められており、点検の案内や保険の見直し、ライフスタイルの変化に応じた提案など、長期的な信頼関係の構築も営業の大きな役割の1つです。
整備
整備職はお客様が安心して車に乗り続けられるように、専門的な技術を駆使して点検・修理・車検等の対応を行う技術職です。
カーディーラーにとって整備士の存在は欠かせず、店舗の信頼を支える屋台骨と言えます。
定期点検ではエンジンやブレーキ、タイヤなどの状態を細かく確認し、不具合の兆候を見逃さずに適切な整備を行うことが大切です。
また、車検においては法令に基づいた検査を行い、安全基準を満たしているかを確認することが求められており、高い精度と責任感が求められます。
そして、突然の故障や事故時には原因を突き止めて迅速に修理する力が必要です。
お客様から直接感謝される機会も多く「車のことをこの人に任せたい」と思ってもらえるような信頼関係を築ければ、やりがいを持って働けるでしょう。
事務作業
事務作業は営業や整備といった表に立つ仕事を支える縁の下の力持ちとして、納車に関する手続きや各種書類作成・管理、電話・来客対応など幅広い業務を担います。
自動車の購入には登録手続きや保険の手配、ローン契約の書類など多くの確認事項と複雑な事務処理が発生します。
それらを正確かつ迅速に処理して、納車までの流れをスムーズにし、お客様に安心して取引してもらうことが大切です。
また、電話応対や来客対応なども担当しますが、これらの対応は企業の第一印象を左右することも多く、丁寧な言葉遣いや気配りも欠かせません。
正確さと柔軟さの両方が求められる仕事であると言えるでしょう。
【ディーラーの志望動機】ディーラーとして働く魅力
- 車という人生に関わる大きな買い物をサポートできる
- お客様と長期的な関係を築ける仕事
- 目標達成や成果が数字で見える環境
ディーラーとして働く魅力を理解しておけば、志望動機に書くことが見つかるかもしれませんし、就活の軸が見つかるかもしれません。
また、どのような魅力があるのか理解しておけば、就活自体のモチベーションも高まることでしょうから、ぜひ理解しておきましょう。
車という人生に関わる大きな買い物をサポートできる
ディーラーの仕事はお客様にとって重要な決断に携われるという点で大きな魅力があります。
車は人生において住宅に次ぐ最も高額な買い物の1つであり、通勤や家族との移動、趣味など日々の暮らしの基盤となる存在です。
そのため、購入を検討する際には期待はもちろん、不安を感じている人も少なくありません。
ディーラーの役割はそうした気持ちにより寄り添い、ライフスタイルに合った最適な1台を一緒に考えることにあります。
そうしたサポートを通じてお客様が納得して購入を決断した瞬間や、納車の際に見れる笑顔は、何度経験しても深い達成感を感じさせてくれるものです。
お客様と長期的な関係を築ける仕事
ディーラーという仕事は車を売って終わりではなく、むしろそこからが本当のスタートだと言えます。
購入後も定期点検や車検、保険の見直し、ライフスタイルの変化による買い替えなど、お客様との接点は継続的にあります。
こうして長く信頼関係を築けることは、この仕事ならではの魅力であると言えるでしょう。
「あなたにお願いしたい」と言われる関係性を維持できれば、それは何よりのやりがいとなります。
実際、10年以上同じ営業担当に車を任せるお客様も少なくありません。
お客様の家族構成や趣味、好みのデザインやカラーまで理解したうえで、より深く丁寧な対応ができるようになれば、おのずと長い関係を築け、やりがいを感じるのはもちろん、企業に貢献できるでしょう。
目標達成や成果が数字で見える環境
ディーラーの営業職は成果が明確に数値で可視化される点でも、モチベーションを高く維持しやすい環境です。
販売台数や売上金額、保険契約件数、顧客満足度など、努力の結果が具体的な数字となって現れ、自分の成長を日々感じられます。
「数字が重視される」と聞くとプレッシャーに感じるかもしれませんが、明確な目標があるからこそ、達成したときの充実感や自己肯定感も大きくなります。
また、数値目標を意識することで、どのアプローチが効果的だったのかを振り返る習慣が身に付き、営業スキルも向上することでしょう。
努力次第でインセンティブや評価に反映される仕組みがある企業も多いため、仕事に取り組む姿勢が正当に評価されやすい環境と言えます。
【ディーラーの志望動機】有名企業
- トヨタ
- 日産
- ホンダ
- マツダ
- 三菱
ディーラーとして働くにあたって、有名企業の理解を深めておくことも大切です。
もちろん、以下の5つの企業以外にも魅力的な職場はいくつも存在します。
しかし、大企業がどのような取り組みをしており、どのような特徴があるのかは知っておいて損はありません。
トヨタ
トヨタ自動車は国内外で圧倒的な規模を誇り、高いブランド力と品質を兼ね備えています。
独自の生産方式や継続的な改善活動によって、ブランド価値と製品品質を磨き続けています。
まず、世界中で安定したネットワークを持つ環境で成長できるのが魅力です。
大手ならではの研修制度やキャリアプランが整備されており、グローバルプロジェクトにも挑戦できます。
営業職では高品質車を自信を持って提案できるので、お客様に安心感を与えられることがやりがいになります。
また、ハイブリッドや燃料電池車など先進技術への取り組みも進んでおり、技術面でも学びが多い環境です。
日産
日産自動車は国内第2位の大手メーカーで、技術力の強さが特徴です。
電気自動車のリーフや自動運転支援技術(プロパイロット)の先駆者として知られ、個性的なスポーツモデルも数多く擁しています。
革新的な商品を武器に提案できる点が魅力です。
営業では最新技術やブランドの歴史を活かしつつ、自由な発想でお客様にぴったりのカーライフを提案できます。
また、グローバルな展開力もあり、海外市場に強いバックボーンがあるため、英語力や幅広い視野を身につけたい人にもおすすめです。
ホンダ
ホンダは独立系メーカーとして自社一貫生産を行い「技術屋集団」と呼ばれるほど車やエンジンへのこだわりが強い会社です。
車種展開が幅広く、軽自動車からミニバンまで若者からファミリー層まで人気があり、それぞれのライフスタイルに合った提案がしやすいのもポイントです。
「人と接するのが好き」「クルマが好き」など、熱意が活かせる環境で、入社後に学べるフォロー体制も充実しています。
「高級車を売る」というよりは「その人の生活や人生に寄り添う車を提案できる」点が魅力であると言えるでしょう。
マツダ
マツダは「人間中心」という独自の価値観を軸に、ものづくりだけでなくブランドの伝え方にも一貫した哲学を持つ自動車メーカーです。
マツダのクルマづくりは「小さな改良を積み重ねて、革新を生む」という姿勢に特徴があり、流行や外圧に流されず、自社の信念を貫く開発体制を続けています。
クルマそのものの魅力だけでなく、マツダを選んだ理由や体験を語るお客様も多く、営業や販売に携わる社員にとっても、お客様との信頼関係を築くやりがいがあるとのことです。
「ただの営業」ではなく「ブランドの魅力を共有するパートナー」としての役割が求められる点も、マツダらしい特徴といえるでしょう。
三菱
三菱自動車工業は電気自動車やハイブリッド車の開発で先駆的な取り組みを行ってきました。
世界初の量産型EV「i-MiEV」やプラグインハイブリッドSUV「アウトランダーPHEV」など、次世代技術への挑戦で知られています。
また、日産ルノーアライアンスの一員として海外展開にも力を入れ、特に東南アジアで強いプレゼンスを築いています。
これらの技術力とグローバルネットワークを活かし、SUVや電動車など幅広い提案ができるのが魅力です。
機動力が高く、新技術に素早く取り組める点もおすすめできる理由の1つです。
お客様との信頼関係を大切にできますし、そして四輪駆動技術や環境性能の高い車を通じて社会に貢献する手応えも実感できます。
【ディーラーの志望動機】ディーラーに向いている人
- 人と話すのが好きで、相手に寄り添える人
- 継続的に努力できる人・数字にやりがいを感じる人
- 車に興味を持ち、学ぶ意欲がある人
ディーラーにはどのような人が向いているのでしょうか。
自分がディーラーに向いているか、どのような点が特に適性が高いのか明確にするためにも、向いている人に当てはまる特徴について理解しましょう。
以下の3つの特徴が当てはまる人は、のびのびと楽しく働ける可能性が高いです。
人と話すのが好きで、相手に寄り添える人
ディーラーの仕事はお客様との信頼関係の上に成り立っており、商品を売る以前に人として信頼されるかどうかが大切です。
人と話すのが好きな人は会話の中で相手のニーズや価値観を引き出せるため、販売につながる提案の質も高まります。
また、相手に寄り添って話を聞ける人は「この人なら安心して任せられる」と思ってもらいやすく、その後の点検や買い替えなどの相談につながることも多いです。
ディーラーではただ車の性能を説明するだけでなく、相手のニーズを汲み取って最適な提案を行うことが求められます。
相手の気持ちに寄り添いながら丁寧に信頼を積み重ねていける人はまさしくディーラーに向いていると言えるでしょう。
継続的に努力できる人・数字にやりがいを感じる人
ディーラー、特に営業職は短期間で大きな成果を出すというよりも、日々の積み重ねの中で信頼と実績を築いていく仕事です。
商談は一朝一夕に成功するものではなく、お客様へのこまめな連絡や丁寧なフォローがあってこそ初めて成果につながります。
このような背景から、継続的に努力を積み重ねられる人に向いています。
さらに、成果が数字として明確に見える職場環境であることから「あと1台で目標達成」「保険契約件数をあと1件伸ばしたい」といった目標を自分なりに立て、そこに向かって真摯に取り組める人はやりがいを感じやすいでしょう。
車に興味を持ち、学ぶ意欲がある人
車に対する興味や好奇心を持ち続けられる人は、まさしくディーラーに向いていると言えるでしょう。
お客様の要望に応えるために車種ごとの特徴や性能、安全機能、最新のテクノロジーに至るまで幅広い知識が求められます。
また、モデルチェンジ、新型車の発売、税制度や補助金制度の変更といった情報も常にアップデートされていくため、継続的な学びも欠かせません。
車の知識があることでお客様との会話も弾み、商談もスムーズに進みやすくなるため「好き」という気持ちは営業の武器にもなります。
ただ知識を詰め込むだけでなく「なぜこの技術が必要なのか」「どんな人に向いているのか」を考えながら学べる人は「気づけばお客様から選ばれる存在」になっていくことでしょう。
【ディーラーの志望動機】ディーラーに向いていない人
- 人との関わりを避けたい人・営業を敬遠する人
- 結果が出るまでの努力を続けられない人
- 新しい知識を覚えるのが苦手な人
もちろん「向いている人」が存在するならば「向いていない人」も存在します。
以下の特徴がいくつか当てはまるからといって「ディーラーを諦めろ」というわけではありません。
しかし、向いていない可能性は高くなってしまうため、もし当てはまる要素が多い場合は就活本番までに少しでも改善するか、他の業界も調べておくと良いでしょう。
人との関わりを避けたい人・営業を敬遠する人
ディーラーは車という高額な商品を扱う以上、お客様との信頼関係が何よりも重要です。
日々多くの人と接し、コミュニケーションを重ねることでようやく契約に結びつきます。
そのため、人と接することに苦手意識がある人、営業行為自体に抵抗を感じる人は日々の業務が精神的な負担となってしまうことでしょう。
また、接客の際には相手の表情や反応を読み取って適切な距離感で会話を進めることが求められ、機械的な対応ではうまくいきません。
商談は1回で終わることがほとんどなく、購入後のアフターフォロー、定期点検、買い替えの相談など、長期的に関わることも多いです。
よって、人との関わりを避けたい人は別の仕事を目指した方が良いでしょう。
結果が出るまでの努力を続けられない人
何度も解説している通り、ディーラーの営業は成果が出るまでにある程度の時間と積み重ねが必須となります。
お客様の検討期間がかなり長くなることもあり、一度話をしただけですぐに契約につながるわけではありません。
むしろ、複数回のやりとりを経て信頼を得ていくケースがほとんどです。
したがって、短期間で目に見える結果を求めすぎる人、モチベーションが数字に左右されすぎてしまう人は気持ちが続かないこともあります。
努力を継続する姿勢が欠けていると、数字が出ない焦りから気持ちが先走り、お客様に最適な対応ができなくなってしまうこともあるでしょう。
新しい知識を覚えるのが苦手な人
ディーラーの仕事では車両本体に関する知識だけでなく、ローンや保険の仕組み、点検・整備に関する情報、国の補助制度など、覚えることは大量にあります。
加えて、新しい車が登場したり法制度が変わったりするなど、情報は目まぐるしく変わり続けています。
お客様の疑問に的確に答え、信頼を得るには継続的な努力が絶対に欠かせません。
知識を吸収することに前向きでない人や、新しい情報への関心が薄い人は日々の更新についていくことが負担になってしまうこともあるでしょう。
また、知識が曖昧なままでは説得力のない説明をしてしまい、お客様に不満や不安を与えてしまうこともあります。
【ディーラーの志望動機】なぜディーラーを志望するのか?理由の考え方
- 車が好きだけでは不十分な理由
- 接客・営業経験とのつなげ方
- 企業研究をする
志望動機を作成するにあたっては、なぜ数ある職業の中からディーラーを選んだのかを明確に言語化できなければなりません。
以下のような取り組みをすれば、より相手が納得してくれる、質の高い志望動機が出来上がることでしょう。
ぜひ一つひとつ取り組んでみてください。
車が好きだけでは不十分な理由
「車が好きだから」という思いは決して悪いものではありません。
しかし、それだけでは志望動機としての説得力が無いと言えるでしょう。
就活においては、自分が好きなことと適性を結びつけることが必要です。
車に詳しいことや関心があることが強みになるのは間違いありません。
しかし、その知識を使ってお客様にどのような価値を届けられるのか、自分なりの目的が求められます。
商品を売ることだけでなく「人の生活や人生に関わる選択を支える」というディーラーの役割に共感し、自分自身の興味や経験と結びつけて語ることが大切です。
接客・営業経験とのつなげ方
これまで飲食店やアパレルなどで接客のアルバイトをしてきた人は、それを志望理由と結びつけると説得力が高まることでしょう。
ディーラーの営業職は商品を売ること以上に、お客様との信頼関係を築くことが重要な役割です。
これまでに接客を通じてお客様の反応を見ながら言葉を選んだり、満足してもらうために工夫をしたりした経験があるならば、それは営業職にも活かせる素養です。
また、初対面の人と打ち解ける力や、相手のニーズを把握しようとする姿勢なども、ディーラーの現場では大いに役立ちます。
自分がどのようにお客様と関係を築いたのかを思い出し、その経験をどのように活かせるかを話すと良いでしょう。
企業研究をする
ディーラーの志望動機を考える際に欠かせないのが企業研究です。
自動車ディーラーといっても、先ほど紹介したようにメーカー系、地域密着系、輸入車専門など様々な特色があり、それぞれ異なる方針や強みを持っています。
自分がなぜそのディーラーを選んだのかを語るためには、企業の公式サイトや説明会で得た情報をもとに、その会社ならではの魅力を理解していくことが不可欠です。
地域に根ざしたサービス体制、購入後のフォロー体制が整っているといった特徴を挙げることで、なぜその会社を選んだのかという問いに具体的に答えられます。
また、そうした特徴が自分の価値観や経験とどう結びついているかを語ることで、企業側にも納得感のある志望動機として伝わります。
「車が好きだから、この会社で」ではなく「この会社で、このようなディーラーとして活躍したい」という視点でまとめることが大切です。
【ディーラーの志望動機】志望動機の書き方
- なぜディーラー業界かを明確にする
- 志望企業を選んだ理由を述べる
- 自分の強み・経験を活かす方法を示す
- 入社後のビジョンを語る
必要な対策などについて理解を深めることができたら、実際に志望動機をどのように書けば良いのか、順に考えてみましょう。
以下のステップで作成すれば、おのずと相手が読みやすく、あなたがディーラーを目指す理由が明確な志望動機が出来上がるはずです。
ステップ①なぜディーラー業界かを明確にする
仕事を考える際、まずディーラー業界そのものに対してなぜ関心を持ったのかを明確にする必要があります。
自動車が好きだという気持ちに加えて、販売を通じて何をしたいかといった点を掘り下げることが求められます。
ディーラーはただ車を売るだけでなく、車選びのサポートやアフターサービスで長期的にお客様とかかわる仕事です。
そうした役割の中に、自分の価値観や将来の在り方にフィットする部分があるかを見つめ直すことで、独自の志望動機が仕上がっていくでしょう。
ステップ②志望企業を選んだ理由を述べる
数あるディーラー企業の中でなぜその会社を選んだのかという点は企業側が最も注目するポイントの1つです。
ブランドで取り扱う車種、販売方針、地域への貢献、施設、店舗の雰囲気など、企業によって特徴が大きく異なります。
志望動機にはそれらの違いを理解したうえで、自分がどんな点に共感したのかを盛り込むことが求められます。
企業説明会での話や公式サイトの記載内容をもとに、理念や取り組みに対して感じたこと、自分の価値観と合致する部分を丁寧に掘り下げてみましょう。
また、自分の関心や将来の方向性と企業の強みがどこで一致するかを考えることで、他社ではなく、その企業を目指す理由がより明確になります。
ステップ③自分の強み・経験を活かす方法を示す
志望動機の中で、自分の強みをどのように活かせるかを伝えることは非常に重要です。
ディーラーの営業職では対人スキル、粘り強さ、商品知識への学習意欲等が求められます。
学生生活やアルバイトの中でそうした素質を発揮した場面があれば、それを踏まえて、その仕事で自分のどのような力が活かせるかを明確にしましょう。
接客業でお客様の要望を汲み取って対応した経験や、ゼミや部活で努力して成果を出した経験があるならば、それをディーラーとしての仕事にどうつなげていくかを整理すると、説得力が増します。
「がんばります」「努力します」だけでなく、これまでの経験に基づいた具体的な活かし方を話すことが大切です。
ステップ④入社後のビジョンを語る
志望動機の締めくくりとして、入社後どのような成長を目指しているか、どのように活躍していきたいかを語ることも大切です。
将来のキャリアを意識していることの証明となり、前向きな印象を与えられます。
就活では入社後にどのような姿勢で学び、お客様とどのような関係を築きたいと考えているか、自分なりの目標を持っているかどうかが問われます。
また、営業成績だけでなく「長期的に信頼される存在になりたい」「チームに貢献できるよう努力したい」などといった姿勢を示せば、組織への適応力や協調性も伝わるでしょう。
ディーラーは長い関係構築が求められる職場であるため、短期的に成果を出すことだけでなく、数年後を見据えた「成長の余地」が伝わるように意識することも大切です。
【ディーラーの志望動機】志望動機の例文
ここまで紹介した内容を踏まえたうえで作成したディーラーの志望動機の例文を紹介します。
この記事のおさらいとしても活用できるため、ぜひあなたが書こうと思っている志望動機に近いものだけでなく、他の2つの例文からも参考になる点がないか、意識しながら読んでみてください。
購入体験から営業職を志望した例
大学入学時に車を購入しました。その際、担当の方が初心者の自分に車種の違いやローンの組み方、アフターサービスまで一つひとつ理解できるまで丁寧に説明してくださったことが強く印象に残っています。このような「人との接点によって不安が安心に変わる経験」が、自分も誰かの人生に関われる営業という仕事への関心に繋がりました。貴社はその際にお世話になった店舗であり、地域の方々からの信頼も厚く、私もこの環境でお客様に寄り添う営業として力を尽くす所存です。
入社後は正確な商品知識と傾聴力を武器に、お客様一人ひとりに合った提案を行い「またあなたにお願いしたい」と言っていただける営業を目指して貢献してまいります。
アルバイト経験を活かした接客型の例
私はアパレルショップで2年間アルバイトをしてきました。業務を通じて意識していたのは表面的な「これが欲しい」だけでなく「なぜそれが欲しいのか」「その背景には何があるのか」といった部分まで深掘りすることです。ある日、お客様へのヒアリングをもとに想定と違う商品をご提案したところ「まさに探していた」と喜んでいただけたことが印象に残っています。貴社はスタッフ一人ひとりの対応に温かさがあると定評があり、信頼関係を重視する社風に共感しています。
入社後は相手の言葉だけに頼らず、深層のニーズにまでアプローチできる営業として、売上にも信頼構築にも貢献してまいります。
社会貢献・地域密着を軸にした例
地元の商店街でボランティアとしてイベントの手伝いをしており、その中で「地域の人の顔が見える商売」に魅力を感じてきました。顔なじみの方々と自然なやり取りが生まれ、必要なものや悩みごとを自然に聞き出せる関係性が築けました。貴社は地域密着を掲げ、アフターフォローやイベントなどを通じて顧客とのつながりを大切にしている点に魅力を感じております。
入社後は地域の特性を理解し、継続的な関係性の中で安心して車を任せていただける営業を目指し、地元の皆様のカーライフに貢献する所存です。
【ディーラーの志望動機】よくあるNG志望動機と改善例
ディーラーを目指す人がつい書いてしまいがちなNGの志望動機と、それを改善するにはどうすれば良いかを紹介します。
良い例文ばかり見ていると、自分の志望動機のクオリティがあまり高くなくても気づけないことがあります。
そこで、反面教師としてNGの志望動機を読んで、それを改善するにはどうすれば良いか、確認しておきましょう。
「車が好き」だけの志望動機
将来は自動車に関わる仕事がしたいと思っており、車の知識を活かして働きたいと考えています。
そこでディーラーで働くことが自分に合っていると感じ、御社を志望いたします。
車が好きという感情だけで終わっており、業務内容の理解や適性が全く示されていません。
ディーラー営業では接客力、提案力が重要でありますが、そこに触れていない点もマイナスです。
そこで「車が好き」で終わらせるのではなく、顧客対応力や営業力を有していることを説明できると良いでしょう。
これまでアルバイトで顧客に対応してきた経験について話しても良いですし、インターンで営業を担当し何か成約を獲得したという話でも良いでしょう。
いずれにせよ、自分がどのように活躍できるのかについて触れることが大切です。
「安定しているから」など表面的な理由
また御社は知名度も高く、地元での評判も良いため、自信を持って働けると考えています。
安定性や知名度だけが理由であり、他社との差別化も全くできていません。
どの企業にも言えるような内容であり、自分と企業との接点や共感が伝わらない志望動機です。
そこで「安定しているから働きたい」といった受け身の姿勢ではなく、その安定性の中でどんな挑戦ができるのか、なぜその環境が自分に合っていると感じたのかといった視点を含めることを意識しましょう。
また、企業が掲げる方針や営業のスタイルなど、自分の経験や価値観と合致している部分に言及することで説得力が生まれます。
安定性に惹かれていたとしても、それ以外のどの部分に共感して、自分がどう活躍したいかまで言語化する必要があります。
具体性や企業理解がない例の共通点
大学でサークルの代表を務めて、後輩の相談にもよく乗ってきました。
この経験から人と関わる仕事が向いていると感じ、ディーラーの営業を目指し、応募いたしました。
自分の特性だけに終始しており「なぜディーラーなのか」「なぜその企業なのか」が全く伝わってきません。
企業研究や業務理解が浅く、志望動機としては非常に弱いと言えるでしょう。
どのような点に惹かれたのか、その企業の営業が他とどう違うのかなど、より踏み込んだ点を意識しましょう。
改善のポイントとしては「向いていると思う理由」を、より具体的なエピソードと企業の特徴に紐付けて立てることです。
また、自分の強みを活かすだけでなく、それによってどのように企業様に貢献するのかを伝えれば、受け身の印象を払拭できます。
自分本位ではなく「企業にどのように貢献するか」まで踏み込むことで、内容に深みが出て、好印象につながります。
【ディーラーの志望動機】まとめ
今回はディーラーを目指している方のために、まず業務内容やディーラーとして働く魅力、有名企業について紹介した後に、志望動機を作成するためのコツを紹介しました。
志望動機は冒頭でも話した通り、就活において最も重要な項目の1つです。
あなたがディーラーを目指している理由を相手が一度で理解できるような、質の高い志望動機を作成し、第一志望の内定を勝ち取ってください。
