志望動機のテンプレとは?締めくくりの重要性や面接時のポイント、例文を紹介!

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【志望動機のテンプレ】志望動機とは?

まずは、志望動機とは何かという定義について再確認しておきましょう。

就職活動において、応募する企業や職種に対して自分がなぜ興味を持ち、その企業で働きたいと思う理由を説明するものです。

自分の強みがその企業の社風とマッチしていることをアピールすることが重要です。

就職活動において、志望動機は採用かどうかを左右する非常に重要な要素のひとつです。

「どのような企業に就きたいのか」「その企業でどのように活躍していきたいのか」など、就職活動をするうえで最初に思い描くビジョンが志望動機の一部となります。

しかし、企業に対する熱い気持ちがあっても、伝え方次第では十分に面接官に伝えられない可能性もあるのです。

志望動機の重要性を把握し、志望動機の構成に注意すれば、自分の想いを端的に伝えられるでしょう。

そこで今回は、志望動機が聞かれる理由から締めくくりの重要性や面接時のポイント、志望動機の例文などを紹介していきます。

【志望動機のテンプレ】志望動機が聞かれる理由

面接官は、応募者一人ひとりの志望動機から「志望度の高さや熱意」「長期的に働いてくれるのか」をチェックします。

志望動機を作成する前に、自己分析や企業研究・業界研究をするのが一般的ですが、それらが徹底されていればいるほど、中身の濃い志望動機になり志望度が高いと評価されるでしょう。

企業にとって、志望度の高さは非常に重要視する部分なのです。

また、内定を出したら辞退せず入社してくれるような人、採用したら長期的に活躍してくれるような人を採用したいと考えています。

「他社ではなく御社が第一志望です」「御社でスキルアップしていきたい」などという気持ちを一貫して伝えることが、最終的な目標である内定を得るコツと言えます。

志望動機の締めくくりは大事!

締めくくりは、志望動機でこれまでに述べてきたことやその人の印象を大きく左右する大切なものです。

締めくくりがすべてというわけではありませんが、どんなに良い内容でも、締めくくりの印象が悪いと全体の印象が薄くなり、面接官に響くことのない残念な志望動機となってしまう可能性が高いです。

たとえば、「頑張ります」のような誰でも言える内容で締めた場合、「入社したい」という熱意はそれほど相手に伝わりません。

そのため、締めくくりの言葉をアレンジして、入社後活躍している姿をイメージさせる必要があります。

入社後のイメージが膨らめば、その企業に必要な人材がどうかも判断しやすくなるため、志望動機を作る際はぜひ意識してみてください。

【志望動機のテンプレ】テンプレを紹介

私が貴社を志望する理由は○○です。
私は○○に、○○という経験をしました。
その中で、○○ということがあり、○○ということを行いました。
そこで私は○○と考え、○○という理念を掲げられている貴社を志望いたしました。
貴社に入社できた際には、○○という経験を活かして○○という部分で貢献したいと考えております。

【志望動機のテンプレ】テンプレを使う際のポイント

続いて、志望動機のテンプレを使う際のポイントについても理解を深めておきましょう。

以下の2点を踏まえた上で作成することで、スムーズかつ質の高い志望動機を作成できます。

適切な文字数

履歴書の志望動機を作成する際、最も重要な要素の1つは適切な文字数を守ることです。

多くの企業で志望動機に対して200文字から300文字程度を指定することが一般的とされています。

この文字数の範囲内で自分の意欲を明確に伝えられるようにしましょう。

また、指定された文字数の8割以上は絶対に埋める必要があります。

これにより、あなたがしっかりと考え、適切に準備していることを企業に示せます。

逆に、指定された文字数を大幅に超えてしまう、もしくは満たしていない場合、適切に準備を行っていない、もしくは常識がない人物と思われてしまうでしょう。

したがって、志望動機を作成するには適切な文字数を厳守し、その範囲内で自分の思いを明確に伝えることが重要です。

PREP法を用いる

志望動機をわかりやすく伝えるためには、PREP法を用いることがおすすめです。

PREP法とは、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、再度の結論(Point)の順に構成する方法です。

この方法を用いることで、志望動機を簡潔かつ説得力をもって説明できます。

志望する理由を一言で述べ、その後理由を裏付ける具体的な事実やエピソードを述べることで、主張の信頼性を高めます。

最後にもう一度結論を述べることで、最初に述べた志望動機を再確認し、印象を強化することが重要です。

もし斜め読みされてしまった場合でも、あなたが何を伝えたいのかは少なくとも伝えることができます。

理解しやすく、論理的な志望動機を作成できるため、非常におすすめの手法の1つと言えます。

【志望動機のテンプレ】志望動機でチェックされるポイント

続いて、志望動機を作成するに当たって気をつけなければならない志望動機でチェックされるポイントについても理解を深めておきましょう。

以下の3点は多くの企業の採用担当者が重視して確認しているポイントであるため、明確に説明ができているかどうか、作成した後に、もう一度確認することが重要です。

企業への入社意欲

志望動機において最も重要視されるポイントの1つは企業への入社意欲です。

面接官や採用担当者はあなたがなぜその企業で働きたいのかという具体的な理由を求めています。

単に「興味がある」や「有名だから」といった曖昧な理由ではなく、その企業が持つ特定の魅力や特徴を明確に述べることが求められます。

例えば、企業の独自の技術やサービス、成長戦略、社会貢献活動などに共感して、それが自分のキャリアプランや価値観と一致していることを伝えるようにしましょう。

また、具体的なエピソードを交えることで、志望動機の信憑性を高めることも可能です。

このように具体性のある理由を述べることで、応募者のあなたの入社意欲が伝わりやすくなり、企業に対して強い興味と熱意を示せます。

企業理解の深さ

志望動機においては、応募者が企業についてどれだけ深く理解しているかも重視されます。

採用担当者はあなたが単なる表面的な情報だけでなく、企業の事業内容やビジョン、企業文化について深く調べ、それを理解しているかを見極めます。

これを達成するためには、業界地図や専門書籍、IR情報などを用いて企業の背景や現在の状況を詳しく調査することが重要です。

さらに、企業の公式サイト、プレスリリース、ニュース記事や企業説明会などを活用して最新の動向を把握し、その情報を志望動機に盛り込むことも有効です。

これにより、企業に対する深い理解を示せます。

このように企業理解の深さをアピールすることで、自分がその企業に適した人材であることを分かりやすく伝えることが重要です。

学生と企業のマッチ度

学生と企業のマッチ度も、志望動機において非常に重要視されるポイントの1つです。

企業は自社のニーズに合った人材を求めているため、応募者には自分の強みや過去の経験が企業の求めるスキル、価値観と一致していることを具体的に説明することを求めています。

例えば、過去のプロジェクトやアルバイトで培ったスキルが企業の業務内容やプロジェクトにどのように貢献できるのかを詳しく述べると良いでしょう。

また、企業が掲げるビジョンやミッションと自分のキャリアゴールが一致していることを強調することで、企業との相性の良さをアピールすることも可能です。

このように、マッチ度を具体的に示すことで、自分が企業にとって有益な人材であることを強く印象付けることができます。

【志望動機のテンプレ】志望動機を書く際のポイント

続いて、志望動機を作成する際のポイントについても理解を深めておきましょう。

以下の3つに注意した上で作成することで、より質の高い志望動機を作成できます。

企業研究を行う

志望動機作成には、まずは企業研究を徹底的に行うようにしましょう。

企業の公式サイトやプレスリリース、ミッションやビジョンなどを確認して、企業のミッションやビジョン、事業内容、最近のプロジェクトや業績について深く理解する必要があります。

そして、集めた情報をもとに、企業の独自性や強みを把握して、それを志望動機に反映させることが重要です。

例えば、企業が掲げるミッションやビジョンに共感して、それが自分の価値観と一致していることを示しましょう。

また、最近のプロジェクトや業績についても具体的に触れ、自分がそのプロジェクトにどのように貢献できるか述べることで、企業に対する理解の深さをアピールできます。

このように、企業研究を行うことで、自分がその企業に対して真剣に興味を持ち、深い理解をしていることを示すことが大切です。

自分の強みや経験を関連付ける

自分の強みや経験を関連付けることも志望動機を作成する際の重要なポイントの1つです。

これまでに自分が取り組んできたことを振り返り、どのような強みを発揮したかを明確にする必要があります。

その上で具体的なエピソードと関連付けて話すことで、説得力を持たせられます。

例えば、過去のプロジェクトや仕事での経験を通じて得たスキルや知識が、応募する企業の業務内容や求められるスキルとどのように一致するのかを説明しましょう。

また、具体的な成果や学びについても触れることで、自分の能力を強くアピールすることが可能です。

このようにして自分の強みや経験を企業のニーズに合わせて関連付けることで、あなたがその企業にとって価値のある人材であることを分かりやすく説明できます。

キャリアビジョンを示す

志望動機を作成する際には、自分のキャリアビジョンを明確に示すことも重要です。

その企業でどのように成長したいのか、将来的にはどのように貢献できるのかを具体的に述べることで、企業に対して強い意欲を示すことが可能です。

まず、自分が将来的にどのようなキャリアを築きたいのかを考え、それが企業のビジョンやミッションとどのように合致しているのかを説明します。

例えば、特定の分野での専門知識を深めたい、リーダーシップを発揮してチームを引っ張りたい、新しいプロジェクトを立ち上げて企業の成長に寄与したい、など具体的な目標を述べましょう。

そして、その目標を達成するために企業が提供する環境やサポートがどのように役立つかを説明します。

このようにして、キャリアビジョンを明確に示し、自分が企業にとって長期的に価値のある人材であることを分かりやすくアピールしましょう。

志望動機の締めくくりが重要な理由

志望動機の締めくくりが重要と言われている理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

下記の内容を理解して、志望動機の締めくくりの重要性について理解しておきましょう。

志望動機の締めくくりが重要な理由

志望動機の締めくくりは、その内容全体の印象を決定づける重要な部分です。

締めくくりが明確で力強いものであると、採用担当者に強い印象を与えることができ、他の候補者との差別化が図れます。

また、締めくくりには、自分の志望理由をまとめ、入社後に何を実現したいのかを具体的に示す役割があります。

これにより、面接官はあなたの将来のビジョンを明確に理解し、あなたが組織にどのように貢献できるかを具体的に想像できるのです。

さらに、締めくくりがしっかりしていることで、志望動機全体の信頼性と一貫性が高まります。

よって、志望動機の締めくくりは、単なる形式的な部分ではなく、志望理由全体を強化し、効果的にアピールするための重要な要素なのです。

熱意や志望度の高さを示すことができる

志望動機の締めくくりは、あなたの熱意や志望度の高さを示す絶好の機会です。

具体的な目標や入社後に実現したいことを述べることで、あなたがその企業に対して真剣に向き合っていることを強調できます。

たとえば、「御社の〇〇プロジェクトに参加し、自分の強みである△△を活かして貢献したい」といった具体的なビジョンを述べることで、採用担当者に対して強い印象を残すことができます。

さらに、締めくくりで熱意を示すことで、他の候補者よりも一歩リードすることが可能です。

企業は、自社に対して高い志望度を持ち、積極的に貢献しようとする意欲的な人材を求めています。

したがって、締めくくりを通じて自分の熱意をしっかりと伝えることは、採用されるための重要なポイントとなります。

志望動機全体を印象づけるから

志望動機の締めくくりは、全体の印象を強く左右します。

文章の最後に強いインパクトを残すことで、面接官や採用担当者の記憶に残りやすくなります。

これは心理学で「親近効果」と呼ばれるもので、人は最後に聞いた情報を強く記憶する傾向があります。

そのため、締めくくりが明確で力強いものであれば、志望動機全体の印象が高まります。

たとえば、「御社の成長に貢献し、共に発展していきたい」という力強いメッセージを締めくくりに加えることで、あなたの志望動機が一貫していると感じてもらいやすくなります。

また、具体的な目標や入社後のビジョンを示すことで、採用担当者に対して、あなたがどのように貢献できるのかを具体的にイメージしてもらうことができます。

このように、締めくくりは志望動機全体を強く印象づけるための重要な要素です。

【志望動機のテンプレ】志望動機の締めくくりで伝えるべき内容

志望動機の締めくくりは、志望動機全体の印象を左右する重要なものということがわかりました。

しかし、何をどのように伝えたら良いのでしょうか。

締めくくりの内容は、抽象的なものではいけません。

たとえば、「貴社の売上アップに努めます」でも締めくくりらしい文章ではありますが、具体的ではないため、志望動機全体の内容がぼやけてしまいます。

面接官の心に響く、印象の良い志望動機にするためには、締めくくりに具体性を持たせることが大切なのです。

ここからは、締めくくりで伝えるべき内容を2つ紹介していきます。

どのように会社に貢献するか

「自分の強みでもある○○を活かし、御社の業務を通して貢献していきたいと考えています」などのように、自分自身の持つスキルや性格、価値観をもとにそれがどのように企業で貢献できるのかを伝えましょう。

具体的に伝えられると、志望度の高さのアピールにもなり、面接官は採用した後をイメージしやすくなります。

また、その人のスキルや性格、価値観も把握できるため、企業にとって必要な人材かどうかを判断しやすくできるのです。

「どのように会社で貢献するのか」を具体的に伝えるには、自分のスキル・性格・価値観・将来のビジョンなどを明確にしておく必要があります。

自己分析や他己分析、企業研究などを徹底的に行い、志望動機の作成に備えることが重要です。

入社後に実現したいこと

自分の経験や価値観をもとに、その企業のリソースを活用して実現したいことを述べると良いでしょう。

たとえば、「御社で○○を目標に活躍していきたいです」では、説得力がないうえに、誰でも言えてしまうような内容です。

しかし、「なぜそれを実現したいのか」を自分の経験や価値観をもとに明確に伝えられれば、企業に対する熱意を十分にアピールできるのです。

このときに、その企業でなければいけない理由も併せて伝えるようにしましょう。

注意点として、同じ業界や職種でも通用する内容にしないことです。

「ほかの企業でも良いのでは」と思われてしまえば、いくら志望度が高くても意味がありません。

そうならないためにも業界内で比較し、その企業にしかない強みや特徴を掴んでおくと良いでしょう。

【志望動機のテンプレ】志望動機の締めくくりの基本ルール

志望動機の締めくくりには、いくつかルールがあります。

たとえば、「前向きな表現を用いる」は基本的なポイントです。

しかし、このルールを意識しているかどうかで、面接官に与える印象が変わってきます。

基本を押さえないと、志望動機全体の印象が悪くなってしまうため注意が必要です。

ここからは、その基本のルール5つを詳しく解説していきます。

締めくくりのポイントをしっかりと押さえて、内容も構成もすばらしい、最大限に自分をアピールできる志望動機を作成していきましょう。

前向きな表現を用いる

先ほども軽く触れましたが、志望動機は必ず前向きな表現で締めくくりましょう。

「未経験で不安ではありますが」など消極的な表現は、自信のなさが伝わってしまいマイナスな印象を与えかねません。

不安に思っていることを正直に伝えるのは悪いことではありませんが、企業は、不安や自信のない人より前向きな人を採用したいと考えます。

少しでもネガティブな表現があると、それまでの内容が良いものであっても、「すぐに挫折してしまいそう」などと就活生に対してネガティブな印象を与えてしまうのです。

「いち早く一人前になれるように」「御社で活躍できるように」「御社に貢献したい」など、採用担当者が聞いて不快にならない前向きな表現を用いると良いでしょう。

定型文は避ける

丁寧な印象を与えるために「よろしくお願いいたします」や「頑張ります」などとつける人がいますが、このような定型文は不要です。

なぜなら、企業に対する熱意が伝わりにくくなるからです。

丁寧な締めくくりが悪いというわけではありませんが、抽象的な表現はありきたりで、印象に残りにくい志望動機になってしまいます。

志望動機は、このような丁寧な表現よりも、志望度の高さをアピールすることが大切です。

そして、周りのライバルと差のある内容にし、「詳しく話を聞きたい」と興味を持ってもらうことで内定に近づくことができるのです。

そのため、誰でも書けるような定型文は避け、具体性のある表現で締めくくると好印象な志望動機になるでしょう。

それまでの内容から飛躍しすぎないようにする

志望動機の締めくくりの部分は、当然ながら志望動機全体のまとめにあたります。

ここが冒頭部分とイコールになっていなければ、「結局何を伝えたかったのか」を理解してもらえず、印象の薄い志望動機になってしまうでしょう。

たとえば「お客様との信頼関係を大切に、より満足してもらえる接客をしていきたい」と言っていたのに、締めくくりでは「自分のスキルや経験を存分に活かし、若手育成や組織のマネジメントとして活躍していきたい」では話に矛盾が生じてしまいます。

これでは説得力がないため、目標である内定も遠のいてしまうでしょう。

そうならないためにも、志望動機の締めくくりでは、冒頭の志望理由とイコールになっている必要があるのです。

具体性を持たせる

締めくくりは、具体的に伝えることが重要です。

たとえば、「○○を目指して頑張っていきたいです」「御社に貢献していきたいです」では、どこか漠然としていて面接官の心に響く可能性は低いでしょう。

しかし、「○○だから○○を目指している」「○○を活かし○○で御社に貢献していきたい」などと話に具体性を持たせられれば、「入社後にどのように活躍していこうとしているのか」をイメージしてもらいやすくなります。

この際、自分の性格や経験をもとに思い描いているキャリアビジョンを伝えると、信ぴょう性が増し好印象ですが、それが現実的かどうかを考える必要があります。

非現実的なものでは信ぴょう性がなく、「口だけなのでは」と悪い印象を与えかねないため注意が必要です。

入社後の活躍イメージができるようにする

採用担当者に入社後の活躍をイメージしてもらうよう、will・can・mustのフレームワークを用いて説明してみましょう。

will(未来)を意味するのは、「働く目的や目標」です。

can(強み)は、「自分の強みはどのような仕事が向いているのか」、must(使命)は、「自分が周囲から求められていることは何か」を意味しています。

入社後のイメージは「will」にあたり、canやmustから逆算して考えるのがコツです。

面接官は、戦力となる人材を必要としているので、自分の活躍イメージが十分にできている人を採用したいと考えます。

このフレームワークを活用することで、自分だけではなく面接官も入社後の活躍イメージがしやすくなります。

また、面接時に想定外な質問をされたときでもスムーズに回答できるので、事前に対策しておくと安心です。

【志望動機のテンプレ】志望動機の面接時の締めくくり

志望動機の内容で好印象を与えられても、面接時に伝え方が悪ければマイナスな印象へと変わってしまうでしょう。

面接官に、「実際に会ってみたら印象が違う」と思われてしまえば、最悪の場合、不採用となる可能性があるのです。

そうならないためにも、志望動機の内容だけでなく面接時にも注意する必要があります。

面接時の締めくくりで注意したいポイントは2つあります。

ここからは、その2つの注意点を詳しく解説していきますので、面接に向けて対策していきましょう。

自信を持って話す

面接時に堂々と話せると、面接官に好印象を持たせることができます。

そのため、面接の受け答えの際に「自信を持つこと」は非常に重要なポイントと言えるのです。

「自分にはできない」などマイナスな感情を持ったまま就活を進めても、おおよそうまくいきません。

特に面接時には注意が必要で、おどおどした態度でいると自信のなさが露呈されます。

企業に対する熱意も十分に伝わらず、ネガティブな印象だけを与えてしまうことになるでしょう。

面接時だけ堂々と話そうと思っても、普段の話し方に問題がある場合、修正は難しいです。

自分でも気づけない悪いクセは誰もがひとつは持っているものなので、事前に家族や友達にチェックしてもらうと良いでしょう。

深掘り質問に備える

面接時には、特に締めくくりの部分に対して、具体的なキャリアビジョンについての質問が来る可能性があります。

そのため、事前に自己分析や企業研究・業界研究などは済ませておくようにしましょう。

また、will・can・mustのフレームワークなども行い、どのような質問が来ても堂々と答えられるように準備しておくと安心です。

なお、自分の志望動機を客観視できれば、どのような質問が来そうなのかを把握しやすくなります。

第三者に志望動機を見てもらい、実際に質問してもらえば「深掘り質問」にも備えられます。

この深掘り質問は、「なぜ?」を何度も問いかけることで予想が立てやすくなるため、一度紙に書いて整理しておくことをおすすめします。

面接時に戸惑わないよう、事前に準備しておきましょう。

【志望動機のテンプレ】志望動機のおすすめ構成

志望動機は内容が重要ですが、面接官に十分な熱意を伝えるには構成力も必要です。

志望動機の構成は、大きく4つに分けられています。

この構成に沿っていなければ、高確率で「結局何を言いたいのか」が伝わらない残念な志望動機になってしまうでしょう。

構成が悪いと、いくら内容が良くてもマイナスな印象が強く残り、内定を遠ざけてしまうおそれがあるというわけです。

ここからは、志望動機でおすすめの構成について詳しく解説していきます。

結論

最初に、「御社を志望する理由は○○です」などと結論を述べましょう。

冒頭の結論は、簡潔かつ明確に述べることがポイントです。

理解しやすい志望動機にするために、冒頭部分に結論を述べることは重要で、締めくくりまで後回しにしてしまうと、「何を伝えたいのか」がわかりにくい志望動機となってしまいます。

しかし、冒頭で結論を述べることで、最初の一文で話の大まかな内容が伝わり、その後のエピソードも理解しやすくなるのです。

理由

結論の後は、「なぜなら○○です」と理由を述べましょう。

複数の理由があっても良いですが、多すぎると印象に残りにくい志望動機となってしまうので、おおよそ3つ程度に絞ると良いでしょう。

ただし、この理由がどこの企業でも当てはまるような内容だった場合、「この企業でなくても良いのでは」と判断されてしまうおそれがあるので注意が必要です。

その業界や企業でしか当てはまらない理由を述べることで、熱意が伝わりやすく信ぴょう性のある志望動機になります。

また、理由の部分は業界・企業研究がされているのかが判断される部分でもあるため、その企業にしかない強みや特徴も述べると好印象です。

エピソード

理由の後は、「なぜその企業でなければいけないのか」など、その理由を持つ背景を説明しましょう。

実際に持っているスキルや経験、価値観などを用いて説明すると説得力が増し、高評価につながります。

このエピソードが、ありきたりでその当時の感情も伝わらない内容では、興味が湧かず聞く気になれません。

それを避けるために、話に抑揚をつけることも重要なポイントです。

また、時系列がバラバラにならないよう、話の内容を整理して伝えることも忘れないようにしてください。

締めくくり

エピソードの後は、締めくくりとして志望している趣旨を再度述べましょう。

これにより、志望理由が強調され熱意が伝わりやすくなります。

上記のルールに沿って、自分が企業のためにできることを提示しつつ、「どのように会社に貢献していきたいのか」「入社後に実現したいことは何か」を述べると、面接官に好印象を与えられます。

ここでは、冒頭の結論とイコールになっている必要があるので、最後に見直しを忘れずに行いましょう。

【志望動機のテンプレ】志望動機を構成するために必要な要素

志望動機を構成するために必要な要素についても理解を深めておきましょう。

以下の5つを理解した上で志望動機を作成することで、よりクオリティを高められます。

また、志望動機だけでなく、就活全般において重要な要素であるため、志望動機を作成する前にそれぞれのポイントを確認してみましょう。

就活の軸

就職活動においては、自分自身の就活の軸を明確にすることが非常に重要です。

就活の軸とは、業界や企業を選ぶ際に重視する価値観や条件のことです。

自己分析を通じて自分が何を大切にし、どのような環境で働きたいのかを深く考えるようにしましょう。

また、企業の説明会やインターンシップに参加することで、実際の企業の姿勢や雰囲気を肌で感じられます。

これにより自分の就活の軸が具体的かつさらに現実的になるでしょう。

例えば、成長機会を重視するのか、社会貢献を大切にするのか、またはワークライフバランスを優先するのかなど、自分の価値観に基づいて選択肢を絞り込むことが重要です。

このようにして確立された就活の軸は、志望動機を構成する際に一貫性を持たせて説得力を高めるための基盤となります。

企業への共感

志望動機を作成するにあたっては、企業への共感を示すことも重要です。

企業の理念やビジョン、事業内容に対する理解と共感を深めることが求められます。

企業研究を徹底的に行い、その企業の独自の特徴や強みについて詳しく知るようにしましょう。

公式サイトや企業説明会などを活用して最新の情報を収集し、企業のミッションや価値観を理解します。

その上で、自分自身の価値観やビジョンがどのように企業の理念と一致しているのか具体的に説明しましょう。

例えば、企業の取り組む社会貢献活動に共感して、それが自分の目指す方向と一致していることを伝えると良いです。

このように、企業への共感を明確に表現することで、自分がその企業に適した人物であることを分かりやすくアピールできます。

原体験やエピソード

志望動機を構成する際には、自分の経験や考えを裏付ける具体的なエピソードを交えることが非常に効果的です。

自分の言葉に説得力が増し、面接官に強い印象を与えられます。

例えば、過去に困難を乗り越えた経験や何かを成し遂げた成功体験など、具体的に述べると良いでしょう。

これにより、自分がどのような状況でも努力を惜しまず、結果を出すことができる人物であることをアピールできます。

また、その経験を通じて学んだことや得たスキルを述べ、それを応募する企業でどのように活かせるか説明することで、自分の適性を強調できます。

具体的なエピソードを交えることで、自分の志望動機に具体性と信頼性を持たせることも可能です。

また、原体験はモチベーションの源泉であるとも捉えられるため、どのような場面で意欲を発揮するのかについても説明できます。

企業に対する貢献意欲

企業は貢献してくれる人材を採用したいと考えているため、企業に対する貢献意欲が高いことも積極的にアピールしましょう。

自社にとって有益な人材を採用したいと考えている企業に対しては、どのように企業の成長に寄与できるかを明確に伝えることが効果的です。

これには、自分のスキルや経験が企業のニーズにどのようにマッチしているかを具体的に説明することが求められます。

また、自分の目標やビジョンが企業の未来像と一致していることを示すことで、長期的な視点から考えた上で志望していることをアピールできます。

企業に対する貢献意欲を明確に表現して、自分が企業にとって価値のある人材であることをアピールしましょう。

目指す将来像

自分がどのような将来像を抱いているのかについて積極的にアピールすることで、企業の価値観に合致している人物であることを示せます。

企業でどのように成長し続ける意欲があるかを説明できれば、自分が将来どのようなキャリアを築きたいのか具体的に考え、それが企業のビジョンとどのように一致するかを説明することができます。

例えば、特定の専門分野でのスキルを磨きたい、リーダーシップを発揮してチームを引っ張りたい、新しいプロジェクトを立ち上げて企業の成長に貢献したいなど、具体的な目標を述べましょう。

そして、その目標を達成するために企業が提供する環境やサポートがどのように役立つかを説明すると良いです。

このようにして、目指す将来像を具体的に示すことで、自分が企業にとって長期的に価値のある人材であることを明確にアピールできます。

【志望動機のテンプレ】志望動機の締めくくり方の例文7選

志望動機は、内容も構成も重要だということがわかりました。

しかし、志望理由や自分自身の強みや経験、価値観などが明確であっても、実際に書こうとしたときに「何をどのように書き進めたら良いのだろう」と手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここからは、上記の構成をもとに作った2つの例文を紹介していきます。

以下の例文を参考にし、自分の熱意や将来のビジョンなどを十分にアピールできる志望動機を作成していきましょう。

1.どのように企業に貢献するか

貴社のグローバルな環境で、持ち前のスキルを用いて成長していきたいと感じ、貴社を志望しました。
なぜなら、私自身のバックグラウンドを活かせると思っているからです。
私は大学で1年間アメリカに留学した経験があります。
最初は簡単な日常会話をすることもままならず、言葉や文化の違いから戸惑うこともありましたが、交流していくうちに多種多様な価値観を学び視野が広がりました。
また、飲食店でのアルバイトの際には、多くの現地の方と関わることで英語力にも自信がつき、人と触れ合うことのすばらしさや大切さを学びました。
貴社に入社した際には、持ち前の語学力と文化が異なる人とでも怖じけずに話せるコミュニケーション能力を用いて目標をクリアし、貴社の発展に貢献していきたいと考えています。

2.入社後に実現したいこと

貴社の上流から下流まで一貫してコンサルティングができる環境に惹かれ、志望いたしました。
なぜなら、自分自身の課題把握力の高さを活かしたいと考えたからです。
私は以前、貴社の営業インターンでリーダーを勤めていたことがあります。
リーダーになってからは、自分1人の成果ではなくチーム全体の成果が重要だと考えました。
最初は思うようにいかず、チーム内で成果にバラつきがありましたが、一人ひとりの意見を聞きチーム全体の課題を把握したことで、みんなが積極的に行動でき無事に目標を達成させることができたのです。
この経験から、コミュニケーションの大切さ、支え合い助け合いの大切さをあらためて学びました。
貴社に入社できた暁には、いち早く一人前になり貴社の事業をグロースさせていきたいと考えています。

3.貴社の成長に貢献したい

世界中の人に豊かさを届けるという貴社の企業理念に魅力を感じ、志望いたしました。貴社では、全ての人々が取りこぼしなく豊かさを享受できる世界のために働くことを理念としており、これは私の仕事における価値観と合致します。私は学生時代、発展途上国の経済発展についての研究をしていました。その中でフェアトレードに興味を持ち、企業の利益だけを追求するのではなく、全ての人に豊かさを届けられる会社で仕事をしたいと思うようになりました。貴社では、世界中の人々の生活を豊かにする製品やサービスを提供しながら事業を拡大させています。貴社の自主性を重んじる風土の中で、自分の力を発揮して、貴社のさらなる成長に貢献したいと考えております。

4.満足のサービスを提供したい

私は、貴社のお客様に対するサービスに感銘を受け志望しました。貴社では、どんな時もお客様に寄り添い細やかなサービスを行なっており、これこそが私の理想とする接客の在り方であると確信したのです。私は学生時代スキー部に所属し、オフシーズンにはさまざまなアルバイトを経験してきました。その中で、将来は接客業に就き人に喜んで貰う仕事がしたいと考えるようになりました。アルバイトでは、マニュアルが存在していましたが、お客様の状況はさまざまであり、マニュアル通りの接客でクレームが出ることもあったのです。その経験から、最適なサービスはお客様の立場に立って考え、行動することであると学びました。お客様に寄り添うことを第一とする貴社で、お客様に満足いただけるサービスを提供したいと考えております。

5.仕事に携わりたい

貴社の近年の海外へのめざましい事業展開に魅力を感じ志望しました。私は学生時代、留学生を交えてお互いの英語力を高めるサークルに所属していました。はじめは、さまざまな言語を母国語とするメンバー同士が親睦を深めることは難しいと感じましたが、原因は文化の違いにあるのではと考え、長期休みにさまざまなメンバーの母国に旅行してみたのです。現地で文化に触れた結果、コミュニケーションを深めることができ、今ではメンバー全員が生涯の友とも言える関係となっています。この経験から、コミュニケーションの障壁は、言葉だけではないことを実感しました。貴社では海外事業に携わり、この経験を活かしてコミュニケーション能力を発揮し貴社のさらなるグローバル展開に貢献したいと考えております。

6.ファンを作る一員になりたい

志望理由は、貴社の造りだす商品に魅力を感じたことです。貴社はさまざまなユニークな商品を産み出しており、どの商品も魅力的で、次はどんなものが発売されるのか楽しみになっています。また、社歴や年齢にかかわらず仕事を任せてもらえる社風があることも魅力に感じました。OB訪問の際に、貴社での商品開発は、一見すぐ却下されてしまいそうなアイデアでも否定せず、チームで開発までの障壁が何かを考え、それを乗り越えていくスタイルであるとうかがいました。新入社員でも挑戦できるチャンスがあることから、研鑽を積んで早く商品を産み出し貴社に貢献できるようになりたいと思います。私自身が貴社のファンになったように、私も貴社での商品開発に携わり貴社商品のファンを作る一員になりたいと考えています。

7.自分と仕事の理想を実現できる

私が貴社を志望する理由は、貴社の「三方よし」のサービスを追求するという企業理念に共感したためです。学生時代には、経営を学ぶ中で、近江商人の「三方よし」の考え方を知り、これを実現できることを就活の軸としております。「買い手」「売り手」「世間」の全てに利益がある商売を行なうことは、現在でも経営の基本となっているとはいえ、実際には実現できていない企業が多いのが現実です。貴社では、お客様の利益を最大限に考えて提案を行なうことが会社の利益に繋がるだけでなく、社会貢献活動も活発であり、会社の成長が社会をより良くすることに繋がります。貴社でなら、自分の頑張りがお客様や会社のみならず、社会全体にも貢献できるという理想的な仕事の在り方、理想の自分像を実現できると確信しています。

おわりに

今回は、志望動機の重要性や聞かれる理由、伝える際のポイント、志望動機のテンプレや例文などを詳しく紹介してきました。

まず、志望動機を作成する前に、志望動機の重要性をしっかりと把握しておきましょう。

また、will・can・mustのフレームワークなどを行うことで、中身の濃い志望動機の作成が叶います。

テンプレや例文を参考にし、これまでの自分の経験や価値観をもとに工夫して作ると良いでしょう。

内定を得るための大事なステップとなるので、ぜひ面接官の心に響く志望動機を完成させてください。

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