【例文10選】志望動機は「好きだから」では通過しない?言い換えなど解説!

【例文10選】志望動機は「好きだから」では通過しない?言い換えなど解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・「好きだから」を志望動機にするコツ
・上手く言い換える方法
・志望動機の例文とコツ

この記事をおすすめしたい人

・「好きだから」を上手く言い換えたい人
・志望動機が曖昧な人
・まずは基礎の構成と例文を読みたい人

目次目次を全て表示する

【好きだからの志望動機】はじめに

その企業が、またはその職業が好きだから働きたいという志望動機を持っている人は少なからずいます。

しかし、それだけでは曖昧すぎて内定はもらえないでしょう。

そこで今回は「好きだから」という志望動機を持っている人が、より企業の採用担当者が納得できる、解像度の高い志望動機を作成するためのコツについて紹介します。

この記事を参考にすれば、あなたの「好き」という感情をより詳しく言語化して、相手が納得できる志望動機が作れるでしょう。

【好きだからの志望動機】好きだからは志望動機になる?

「好きだから働きたい」といった志望動機は全く悪いものではありません。

企業側としても、消去法で選ばれるよりはよほど嬉しいでしょう。

しかし、それだけでは、志望動機としてはどうしても弱いです。

まずは採用目線でのギャップや、なぜ弱いのかをより深掘りして一緒に考えてみましょう。

好きだけでは弱い

モチベーションをアピールするだけでは、採用担当者にとっては物足りなさを感じさせてしまうでしょう。

仕事は趣味とは異なり、責任を果たすことや、成果に対する意識が求められます。

したがって「好き」という感情だけでは業務にどのように向き合うか、自分が何に貢献できるかといった視点が抜け落ちてしまいがちです。

車、ファッション、接客など「好き」という思いが強くても、その気持ちがどのように行動や経験に現れたか、どのように働くうえでの強みに結びつくかを明確にする必要があります。

採用側は自社で活躍できる人材かどうかを見極めます。

よって「好き」という感情を出発点として、それが志望する企業で働くうえでどのような意味を持つのかを掘り下げることが大切です。

採用目線でのギャップ

企業への熱意があっても、それがそのまま志望動機として通用するわけでは全くありません。

企業は応募者の熱意だけでなく、自社の課題にどのように向き合ってくれるのかといった視点で判断しています。

「好き」という気持ちに自信があっても、それだけでは業務に必要な資質があるかどうかが分かりづらく、他の候補者との差別化も困難です。

大切なのは「好き」という感情を入り口として、自分の経験や強みと企業の特徴をどのように結びつけるかを示すことです。

気持ちを伝えるだけでなく「それが企業にとって意味を持つか」を常に意識する姿勢が求められます。

【好きだからの志望動機】御社の製品やサービスが好きだからもグレー

これも、100点満点の志望動機ではありません。

商品について知っていること、商品やサービスについて知っていることはプラスではありますが、それだけではどうしても志望動機としては弱いと言えます。

その点についても、一緒に深掘りして考えてみましょう。

サービス愛だけではNG

企業の製品やサービスに愛着を持つことは大切です。

しかし、それだけでは企業側の「採用する理由」としては不十分でしょう。

商品が好きという気持ちはあくまで消費者としての視点であり、働く立場になると求められる視点や責任は変わってきます。

面接では「好き」から踏み込んだ思考がなければ、ただのファン止まりだと思われてしまいます。

企業は自社の価値を顧客に届けて売上や信頼につなげていく存在として社員を迎えるため、どのように貢献できるかが示されなければ、採用したいと思ってもらえないでしょう。

顧客と社員の違い

商品やサービスを好きだと感じるのは顧客として自然なことです。

購入や利用を通じて感動や満足を得た経験があれば、その企業に対して好意的な印象を抱くのは当然でしょう。

しかし、社員としてその企業で働くということは「感動する側」から「感動を生み出す側」に回るという意味を持ちます。

ここに気づかないまま語ってしまうと、企業からは「働く覚悟ができていない」と判断されてしまう可能性があります。

企業が求めているのは自社の商品やサービスをどのように扱い、どのように顧客に届けていくかを考え、実行に移せる人です。

「好き」という気持ちを入り口にするのは良いことです。

しかし、それをどうやって他者に伝えるか、どんな工夫を通じて価値を広めていきたいかという視点に切り替えなければなりません。

【好きだからの志望動機】志望動機のポイント

続いて、志望動機を作成するにあたって覚えておいていただきたいポイントについて紹介します。

このポイントはどのような志望動機を話す時にも活用できる視点です。

実現したいことを主軸に

志望動機を伝える際には「その会社で何を実現したいのか」を明確にすることが重要です。

採用担当者が本当に知りたいのは、あなたが入社後、何をするかです。

したがって、自分が将来どのような仕事に関わりたいのか、どのように貢献したいのかを話しましょう。

自分の目標と企業の方向性が重なる部分を探して、それを中心に据えて志望動機を構築することが重要です。

経験や成果を活かす

自分がこれまで取り組んできた経験や成果を盛り込むこともおすすめです。

ただ感情を並べるだけでは、志望動機が曖昧になってしまいます。

そこで、大学生活やアルバイトなどの中で身に付けた知識や技術などを具体的に紹介して、その経験をどう活かすか話しましょう。

ただし、ただ「経験があります」と言うのではなく「どんな経験を通じて、どのような力を身に付け、それをどう仕事に活かすか」を説明することが大切です。

スキルと結びつける

「好き」という感情を入り口にすることは悪いことではありません。

しかし、それをただの主観的な印象で終わらせないためには、自分の持つスキルや知識との結びつきを明確にすることが求められます。

「自動車が好き」という人を例に挙げるならば、その中でも「機械の構造に詳しい」「新しい技術に関心がある」といったスキルや姿勢が、どのように仕事に活かせるのかを示す必要があります。

「自分の好きな分野で、自分がどう役に立てるか」を論理的に語ることで、志望動機の説得力が増すでしょう。

入社後の成長イメージを描く

自分の成長をしっかりと描けている人は、仕事への向き合い方に説得力が生まれます。

採用担当者は「入社した後にどんな姿になりたいか」を具体的に想像できている学生を高く評価します。

たとえば、学んだことをどのように仕事で活かし、どんなスキルを身につけたいのかを明確にしておくと良いです。

さらに、3年後や5年後に自分がどんな形で会社に関わっていたいかを言葉にすることで、志望動機に一貫性が出ます。

好きという気持ちは出発点ですが、そこに努力や成長の方向性を加えることで、相手に安心感を与えられます。

自分の目標を実現する場として企業を選んでいることを示すと、好印象につながります。

企業目線でのメリットを示す

志望動機は自分の気持ちだけで終わらせず、企業にとっての利点を伝えることが重要です。

自分の強みや経験が、企業の事業や方針にどう役立つのかを具体的に結びつけると良いです。

採用担当者は、この人が入ることで会社にどんなプラスがあるか、ということを常に考えています。

たとえば、大学で取り組んだ研究やアルバイトの経験を通して培った力が、どのように業務に貢献できるかを説明します。

その際は、成果よりも過程や姿勢を重視し、誠実さと成長意欲を見せることが効果的です。

好きという気持ちが、自分の能力を発揮して会社を良くしていく力につながることを伝えれば、共感を得やすくなります。

【好きだからの志望動機】志望動機の注意点

続いて志望動機を作成するにあたって気をつけなければならないポイントについて紹介します。

こちらも先ほどのポイントと同様に、どのような志望動機を話すにあたっても活用できるものです。

抽象的すぎる表現

ただ「好きだから」「楽しいから」といった言葉を使うこと自体が悪いわけではありません。

しかし、これだけで構成された志望動機は非常に抽象的で、採用担当者には伝わらないでしょう。

「好き」という表現だけではその背景にある価値観や行動、強みが全くわかりません。

感情を表明することだけに終始してしまうと、志望動機は面接でも深掘りしにくいですし、アピールするチャンスを逃すことになってしまいます。

他社でも通用する内容

就活では「その企業でなければならない理由」が志望動機の中に含まれているかどうかが重要なポイントです。

「安心感を感じるから入りたいと思いました」などの動機はどの企業にも使えてしまい、志望度の低さや企業研究の浅さを印象付けてしまう恐れすらあります。

事業内容、職種、社風など、様々な要素を自分なりに調べたうえで、なぜその企業を選んだかを明確にしましょう。

【好きだからの志望動機】志望動機の構成

構成は基本的に、どのような内容を話すにあたっても変わらないものです。

結論から話し、入社後どのように活躍するかを話して締めましょう。

それを踏まえたうえで「好きだから、その企業を受ける」という志望動機を話す場合はどのような話し方をすれば良いのか、理解を深めていきましょう。

好きになったきっかけ

志望動機の出発点として、好きになったきっかけを語ることが非常に重要です。

商品、サービス、企業全体に対する最初の関心がどこから生まれたのかを、一言で簡単に説明しましょう。

この「好きになったきっかけ」は主題にもなり得るため、しっかり書かなければならないと思われがちですが、あまりにも長く書くと結局何が言いたいのか伝わらなくなってしまい、その後の印象がぼやけてしまいます。

関心の深まり

企業や製品に対する「好き」という気持ちが一時的なものでないことを示すために、その後どのように興味が深まっていったのかを説明しましょう。

自ら進んで調べるようになったこと、他の製品と比較して良いと思った点、利用する中で気づいた魅力や課題などに触れると、関心の広がりが伝わります。

これにより、ただ「なんとなく好き」なのではなく、理解しようとする姿勢があることを証明できるでしょう。

実現したいこと

最も大切なことの1つとして、その企業で何を実現したいのかをはっきりと言語化することが挙げられます。

興味や関心を示すだけでは、社員として働く理由とはなりません。

企業側は「なぜその会社で働きたいのか」「何を成し遂げたいのか」という視点を重視しており、そこが曖昧だと選考通過できません。

その会社で働くことで社会にどう貢献したいのか、どんな成長を求めているかといった問いに対する明確な答えを意識しましょう。

強みとの接続

最後に、自分の強みが企業や職種とどう結びついているかを明示することで、志望動機全体に一貫性を持たせられます。

自分がどのような能力や姿勢を持っていて、それが企業の業務にどう活かされるかを具体的に述べましょう。

「好きだから働きたい」だけでは評価にはつながりません。

その感情を起点に、自分がどのように貢献できるかを説明することで、企業との相性や即戦力としての可能性を理解してもらえます。

また、企業が求めている人物像に合致していることを強くアピールできるよう、企業研究は入念に行っておきましょう。

行動の背景にある価値観を言語化

志望動機で大切なのは、行動のきっかけではなく、その行動を支えている価値観を明確にすることです。

好きになった理由を振り返ると、自分の中にある信念や大切にしている考え方が見えてきます。

たとえば、人の役に立ちたいという気持ちが根底にあるのか、それともものづくりや創意工夫に喜びを感じるのか。

そうした価値観を言葉にして伝えることで、採用担当者はあなたの人柄や仕事への姿勢を理解しやすくなります。

好きという感情をそのまま伝えるよりも、なぜその対象を好きになったのかを深く掘り下げることが重要です。

その過程で、自分の過去の経験と将来の目標を自然につなげることができます。

このように価値観を軸に語ることで、単なる感情ではなく、信念を持って選んでいる人として印象づけることができます。

成果を数字・実体験で裏付ける

志望動機をより具体的にするためには、自分の行動や努力を実体験として語ることが大切です。

たとえば、アルバイトや学業、課外活動などでどのような成果を出したのかを数字で示すと説得力が増します。

売上を何割伸ばした、参加者を何人集めた、チームでどんな課題を解決したなど、具体的な事例を用いると相手が情景を思い浮かべやすくなります。

また、結果だけでなくその過程も伝えると良いです。

失敗を経験しながらもどのように工夫したのか、そこで何を学んだのかを説明することで、成長意欲と粘り強さが伝わります。

好きという気持ちを原動力に努力してきた経験を数字や出来事で支えると、感情だけでなく実行力も持つ人物として印象に残ります。

これにより、好きという言葉が単なる感情ではなく、行動で裏付けられた信頼できる動機として評価されます。

【好きだからの志望動機】好きだからの例文5選

続いて、ここまで紹介してきたポイントや注意点などを踏まえて作成した5つの「好き」が原動力になった志望動機の例文を紹介します。

以下のような言い方ならば、他の就活生と差別化できたうえで、あなたがその企業や職種を好きだから目指しているという強い気持ちが伝わることでしょう。

アパレル

貴社を志望する理由は貴社のブランドが持つ価値観や世界観に深く共感し、自分の言葉でその魅力を発信していきたいと感じたからです。

アパレルショップでのアルバイト経験を通じ、ただ商品を紹介するのではなく、お客様のライフスタイルや好みに合わせた提案ができるよう心がけてきました。

また、ブランドの理念を深く理解したうえで接客することが、お客様の満足度につながることを実感しました。

貴社のブランドのファンの1人であり、誰よりも魅力を理解しているからこそ、販売経験を活かした訴求ができると考えています。

入社後は貴社のブランドメッセージや商品に込められた想いを自分の言葉で伝え、顧客一人ひとりに合った接客を行うことで、ファンの定着や売上向上に貢献する所存です。

化粧品

貴社を志望する理由は、自らが信頼して使い続けてきた製品の品質とブランド理念に感銘を受け、その安心感を多くの人に届けたいと考えたからです。

高校時代、肌荒れに悩んでいた時期があり、皮膚科でもらったサンプルから貴社の製品に出会いました。

それ以降、肌の調子が安定し、自分に自信が持てるようになった経験があります。この経験から「化粧品は外見だけでなく内面にも影響を与える存在」だと実感しました。

また、大学ではコスメに関する情報発信を個人で続け、読者の悩みに対して自分の言葉で伝える姿勢を大切にしてきました。

入社後は顧客の悩みに寄り添い、接客力を磨くとともに、製品の魅力を正しく発信して、貴社のさらなる事業拡大に貢献する所存です。

飲料

貴社を志望する理由は子どものころから親しんできた味を、今度は届ける側として支えたいと感じたからです。

小学生のころから、夏休みの帰省先で飲んだ貴社の清涼飲料水の味が忘れられません。

親戚との団欒の中心にはいつもその飲み物があり、味覚だけでなく記憶や感情と結びつく、大切な存在です。

大学時代には食品メーカーのマーケティングインターンに参加し、ターゲット層への商品訴求の難しさとやりがいを学びました。

中でも飲料は味覚や季節、シーンに密接に関係するため、消費者の感情に訴えかける要素が強いと感じています。

入社後は消費者の記憶に残るような商品体験を提案できる企画・営業職を目指し、ブランドの魅力をさらに多くの人に届けるための戦略立案や販路拡大に貢献する所存です。

ゲーム

貴社を志望する理由は自分が強く心を動かされたゲームを今度は「作る側」として提供したいと考えたからです。

中学生のころ、進路に悩んでいた時期に貴社のある作品と出会い、物語やキャラクターに支えられたことで前向きになれました。

その時感じた感情は今でも鮮明に覚えており「ゲームは人生を変える力がある」と感じました。

大学では情報学部でプログラミングやデザインを学び、ゼミではユーザー体験に関する研究に取り組み、プレイヤーの感情の動きや満足度を数値化して分析する手法にも触れてきました。

入社後はプレイヤーが感情移入できる世界観の構築や、長く遊ばれる設計を意識したコンテンツ作りに関わり、貴社が目指す「記憶に残る体験」を多くの人に届けるクリエイティブチームの一員として貢献する所存です。

飲食店

貴社を志望する理由は来店時に感じた温かい接客と心地よい空間に感動し、今度はその体験を「提供する立場」になりたいと感じたからです。

旅行中に立ち寄った貴社の店舗で、まるで高級店かと見まごうほどの最高の接客を受け、旅先の不安や緊張がやわらぎました。

料理のおいしさだけでなく、スタッフの笑顔や気配り、空間の落ち着いた雰囲気など「またこのお店に来たい」と思える時間でした。

入社後は、来店されたすべてのお客様に心地よく過ごしていただけるような接客を心がけ、貴社のブランド価値をさらに向上させる一員として貢献していきたいと考えています。

【好きだからの志望動機】業界別の考え方

好きだからという気持ちは志望動機の中でとても強いエネルギーになります。

ただし、業界によってその気持ちの伝え方や深め方は少しずつ違います。

同じ「好き」でも、何に心を動かされ、どんな価値を感じているのかを掘り下げることで、自分らしい志望理由になります。

ここでは、業界ごとに「好き」をどのように伝えれば、より自然で納得感のある志望動機になるのかを解説します。

アパレル・美容業界

アパレルや美容の世界は、感性と人の気持ちに寄り添う力が求められる業界です。

好きという気持ちをそのまま語るのではなく、何に惹かれたのかを明確に伝えることが大切です。

たとえば、ファッションや美容を通して人が前向きになる瞬間に喜びを感じた経験を交えると良いです。

その上で、流行やデザインだけでなく、接客や提案を通して相手の気持ちを理解しようとする姿勢を示すと深みが出ます。

また、この業界は変化の早い分野でもあります。

新しいトレンドに敏感でいられる柔軟さや、学び続ける意欲を示すことも評価につながります。

単に商品が好きというよりも、人を笑顔にできる仕事として魅力を感じていることを伝えると、面接官の共感を得やすくなります。

IT・ゲーム業界

ITやゲーム業界では、好きな気持ちを、作ること、組みを理解することへ発展させて話すと説得力が増します。

この業界は常に技術が進化しており、新しいアイデアを形にする力が求められます。

だからこそ、単に使うことが好きなのか、それとも自分で作り出すことに興味があるのかを明確にすることが重要です。

また、チームで一つのものを完成させる達成感や、ユーザーの反応を喜びに変える姿勢を伝えると印象が良くなります。

さらに、自分の経験の中でどんな課題を解決したいと思ったのかを語ると、成長意欲が伝わります。

好きという感情を出発点に、自分の努力や工夫の方向性を示すことが、この業界では大きな強みになります。

食品・飲料業界

食品や飲料の業界では、好きやおいしいと感じた経験を通じて、人々の生活に寄り添う姿勢を見せることが大切です。

この分野は、味や品質だけでなく、安全や信頼を届ける責任感も求められます。

自分が食に関心を持ったきっかけや、誰かの笑顔を見てうれしかった経験を交えると、気持ちが伝わりやすくなります。

また、原料や製造の背景、社会とのつながりに興味を持っていることを示すと、表面的ではない志望動機になります。

さらに、健康や環境など、社会の課題に向き合う意識を持っていると、将来性のある人材として評価されます。

食を通じて人を幸せにしたいという想いを、体験とともに語ることが説得力につながります。

サービス・接客業

サービスや接客の仕事では、人との関わりを大切にできる姿勢が最も重視されます。

好きだからという気持ちを、人を喜ばせることがやりがいにつながる、という形で表すと自然です。

実際にお客様や仲間との関わりの中で感じた嬉しさや学びを具体的に話すと、相手に伝わりやすくなります。

また、相手の立場に立って考えることや、思いやりを持って行動した経験を入れると、信頼感を与えられます。

この業界では、マナーや丁寧さだけでなく、その裏にある人を大切にする気持ちが問われます。

好きという感情を軸にしながら、自分が誰の役に立ちたいのか、どんな形で支えたいのかを言葉にすると、真っ直ぐで温かい志望動機になります。

【好きだからの志望動機】面接で深掘りされたときの答え方

面接では、好きだからという志望動機を話すと、その理由をさらに深く問われることが多いです。

表面的な言葉のままでは説得力が弱く、採用担当者はなぜその気持ちを持ったのか、その気持ちが行動につながっているかを知りたいと考えます。

そのためには、自分の経験や考えを整理し、好きという感情の背景を明確にしておくことが大切です。

ここでは、深掘りされた質問に対して自然に答えられる話し方を整理します。

「なぜ好きなのか」を掘り下げて説明する

好きという気持ちは誰にでもありますが、その理由を自分の言葉で説明できる人は多くありません。

面接では、どのような経験がその気持ちを生んだのかを具体的に伝えることが大切です。

たとえば、学生時代の活動や日常の中で、心が動いた瞬間を思い出してみると良いです。

そこから、そのとき何を感じ、なぜその出来事が印象に残ったのかを掘り下げて話すことで、感情に根拠が生まれます。

また、その好きが一時的なものではなく、続けてきた理由や努力した過程を添えると説得力が高まります。

単に好きという感情を述べるのではなく、その感情が自分の行動や価値観にどうつながっているのかを言葉にすることが、信頼される答えにつながります。

本音を丁寧に掘り下げることで、相手に真剣さが伝わります。

「興味」→「行動」→「成長」でストーリー化する

好きという気持ちを伝えるだけでなく、それが行動にどう結びついたのかを具体的に話すと印象が良くなります。

興味を持ったきっかけから、実際に何をしたのか、その経験を通してどう成長したのかを順に説明することで、面接官に一貫したストーリーが伝わります。

たとえば、最初は小さな関心だったことが、体験を重ねるうちに自分の得意分野になっていったという流れです。

こうした構成で話すと、自分が努力してきた姿勢や学びへの意欲が自然に伝わります。

また、行動を起こした結果、どんな変化があったのかを具体的に話すと、面接官は成長の可能性を感じ取ります。

興味、行動、成長という流れを意識することで、話にまとまりが生まれ、自分の軸を持っている人として評価されます。

「好き」以外の理由を加えて厚みを出す

好きという気持ちは強い動機になりますが、それだけでは浅く見られることがあります。

そこで、自分の成長意欲や社会への貢献意識など、もう一つの理由を加えると志望動機に深みが出ます。

たとえば、好きな分野を通じてどんな人を助けたいのか、どんな課題を解決したいのかを考えると良いです。

好きという気持ちの裏にある目的や意味を見つけることで、言葉に厚みが生まれます。

また、業界や企業に対する理解を示すことも効果的です。

その会社の方針や仕事の特徴に共感している点を合わせて話すと、感情だけではなく思考を持って選んでいることが伝わります。

感情と理由、両方を組み合わせることで、面接官に安心感を与え、信頼される志望動機になります。

【好きだからの志望動機】言い換え例文5選

場合によっては「好きだから」という単純な言い方をうまく言い換えた方が、良い印象を与えやすいこともあります。

そこで「好き」という言葉を言い換えた志望動機の例文も5つ紹介するため、参考にしてみてください。

憧れ

貴社を志望する理由は、幼い頃から憧れていたキャビンアテンダントの仕事に挑戦したいと考えているからです。

小学生の頃、国際線で出会った貴社のキャビンアテンダントの方々が、機内で不安そうにしていた私にやさしく声をかけてくださったことが、強く記憶に残っています。

お客様一人ひとりの様子に目を配り、柔らかな対応で場の空気を和らげる姿勢に、当時から深い尊敬の気持ちを抱いてきました。

大学では語学力を磨くと同時に、接遇マナーや異文化理解についても主体的に学んできました。

入社後は常にお客様の安心と快適を最優先に考え、自分の対応がその便全体の印象を左右することを意識しながら、安全かつ心のこもったサービスを提供する所存です。

感動

貴社を志望する理由は、製品を通じて感じた安心とあたたかさが、私自身の子育て観に大きな影響を与えたからです。

私は3人きょうだいの長女で、下の子の育児を手伝う中で、貴社の哺乳瓶やおしりふきに何度も助けられてきました。

疲れ果てた母に代わって使った際、その使いやすさと安全性の高さに助けられたことを今でも覚えています。

この経験が「モノづくりには、人の生活に寄り添う力がある」という気づきにつながりました。

大学では子ども心理や育児支援を学び、保育実習にも参加しました。

入社後はユーザーの立場に立った製品提案を意識し、多くの家庭にとって「選んで良かった」と思われるものづくりに尽力する所存です。

共感

貴社を志望する理由は「日常の食から健康を支える」という理念に深く共感したからです。

私は高校時代、食をおろそかにして体調を崩したことがあり、食の大切さに強く関心を持つようになりました。

添加物の多い食事を減らすようにしたところ、体調だけでなく気分の安定にも効果があり、食と心身の関係に興味を持ち、大学では栄養学とマーケティングを両方学びました。

貴社が地域の生産者と協力して素材にこだわり、誠実なものづくりを貫いている姿勢はまさに私が目指す「食」のあるべき姿です。

入社後は商品の魅力を伝える企画提案を行いながら、健康意識の高い消費者層に向けた新しい提案も模索し、貴社のブランドをさらに多くの人に周知してもらえる広告制作に取り組みます。

愛用者視点

貴社を志望する理由は、長年のユーザーとしての視点から、製品が与える安心感を次の世代に広めたいと考えたからです。

私の家では幼い頃から掃除機や炊飯器など多くの貴社製品が使われており、中でも壊れにくさやシンプルな操作性には常に信頼感がありました。

1人暮らしを始めたとき、初めて自分で選んだのも貴社の電子レンジでした。

家電が苦手な祖母が「使いやすい」と言っていたことを思い出し、当然のように選びました。

この安心感こそが、消費者の声に真摯に向き合ってきた貴社の姿勢の賜物だと実感しています。

入社後は家電を「ただの道具」としてでなく「生活の守り手」として捉え、企画・商品開発においてユーザー起点の視点を磨き、貴社の製品を次世代にもつないでいく所存です。

興味の深化

貴社を志望する理由は、商品裏側の工程にこそ可能性が詰まっていると知り、深く魅力を感じたからです。

大学入学後、スキンケアに興味を持ち、数々のブランドを試す中で、成分表示や製造元にも関心が向くようになりました。

調べていく中で、裏方であるOEM企業が品質・処方・容器設計などの面で極めて重要な役割を担っていると知り「表に名前が出ない立場から美しさを支える仕事がある」と学びました。

インターンでOEM企業を訪問した際はブランドの意図をくみ取り、数百パターンの試作を重ねる姿に圧倒されました。

入社後はこれまでに培った成分知識や感覚を活かしながら、お客様の期待を常に超える製品づくりに貢献していきたいと考えています。

【好きだからの志望動機】まとめ

今回は「好きだから」を志望動機にするにあたっての注意点やポイント、例文などを紹介しました。

「好き」という気持ちが原動力になり、その企業を目指していることは素晴らしいことです。

しかし、工夫しないとやや平凡な印象を与えてしまうことは事実です。

この記事を参考に工夫して、あなたの「好き」という気持ちが企業に伝わり、内定を獲得できるような志望動機を作ってください。

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