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・ベンチャー企業は危ない?
・自分に合った企業の見極め方
・ベンチャー企業が危ないといわれる理由
・ベンチャー企業が危ないかを知りたい人
・自分に合ったベンチャー企業に就職したい人
・1からベンチャー企業のことを知りたい人
はじめに
ベンチャー企業は危ないという認識はありますが、それは事実か、そして、それはなぜなのでしょうか。
また、危ないベンチャーに就職しないためにできることも紹介していきますので、そちらもあわせて確認してください。
ベンチャー業界を生き残っていくためには、処世術も必要になってきます。
そうした、能力を身につけることができれば、業界を危なげなく渡り歩いていくことができるでしょう。
そのためのマニュアルとなっていますので、ぜひご覧になってみてください。
【ベンチャーって危ない?】ベンチャーへの就職は本当に危ない?
まず、ベンチャーへの就職は本当に危ないのか考えてみる必要があるでしょう。
ひと昔前までは、こうしたベンチャーというだけで危ないとレッテルを貼ってしまう人もいました。
そうした風潮が残っているのであれば、単なる勘違いという可能性もあるのです。
もちろん、ベンチャーが完全に安全というわけではありませんが、失敗するリスクについては、中小企業とそれほど変わりません。
このような状況にあるのにもかかわらず、なぜベンチャーだけがやり玉に挙げられるのかを考えていけば、その評価の秘密もわかってくるかもしれません。
単純に感情論という部分もありますので、そうした批判と全うな批判についてはしっかりと見極めなければなりません。
危なくない企業は存在しない
まず、大前提として危なくない企業など存在しないということは知っておかなければなりません。
昔と今はまったく時代が違って、就職後に一生その会社に勤めてから退職するといった考え方は終わりを迎えているのです。
親世代の時代は、この考え方が当たり前だったので、そうしたジェネレーションギャップによって、このような悪評がどんどん広まっているというのもあるでしょう。
どの企業も安泰などとは言えずに、リスクを含んでいますので、そのリスクから目を背けることによって、いざリスクが顕在化した時に、大きな損失を被るのかもしれません。
ベンチャーの場合は、常にリスクと向き合った考え方が重要になってきますので、リスクに敏感になることができます。
危険に対して備えをするという意味では、ベンチャーも捨てたものではありません。
【ベンチャーって危ない?】ベンチャーへの就職は本当に危ない?
ベンチャー企業への就職を検討する際は、「ベンチャーへの就職は危ないって聞くけど、本当に大丈夫?」と不安を抱くことも少なくありません。
就職先としてベンチャー企業が危ないかどうか知る際には、まず、ベンチャー企業そのものについて理解を深めることが大切です。
一般的に「ベンチャー企業」とは、比較的新しいサービス・事業を行っており、設立から数年程度の成長過程にある会社のことを指します。
しかしながら、「従業員数は〇人程度」「会社設立から〇年」などの明確な定義があるわけではありません。
また、ベンチャー企業について知る際は、似た言葉との違いを理解しておくことも必要です。
そのため次項からは、以下の点についても詳しく解説していきます。
・中小企業との違い
・スタートアップとの違い
中小企業との違い
ベンチャー企業と似ている言葉として、「中小企業」が挙げられます。
主な違いとして挙げられるのは、展開しているビジネスモデルの違いです。
まず、中小企業はすでにビジネスとして確立された商品・サービスを展開しており、その業界の中では同業他社と比べて中小規模にあたることが特徴です。
一方でベンチャー企業は、既存のビジネスモデルを採用してサービスを展開したり物を売ったりするのではなく、新たなビジネスモデルを取り入れているのが大きな特徴です。
会社の規模だけを見ると、ベンチャー企業は中小企業と似ている印象があるため、つい混同してしまうことは少なくありません。
しかし両者の事業内容を見ると、前述のとおりビジネスモデル自体には大きな違いが見られます。
そのためベンチャー企業は、リスク自体は大きいものの、中小企業より高いリターンが望める傾向も見られるのが特徴です。
【ベンチャーって危ない?】ベンチャーが危ないと言われる原因
危ないのはベンチャーだけではないといったのですが、やはりベンチャー特有のリスクというものはあるでしょう。
ここでは、その問題点について挙げていきますので、ベンチャーに就職するつもりならば、確実に把握しておきたいところでしょう。
これを把握せずに、就職するのだけは、絶対にやめたいところです。
倒産しやすい
まず大企業に比べると、圧倒的に倒産しやすいです。
特に不況下においては、このリスクが顕在化することも多いです。
実際に、たくさんのベンチャー企業がこれまでに倒産してきていますので、このリスクは決して軽視できるものではないと言えるでしょう。
具体的になぜ倒産しやすいのかというと、立ち上げて間もない会社なので、自力がありません。
資金力も少なく、財政面での体力はかなり少ないと言えるでしょう。
会社を起ち上げてから、体力が整うまでには、それなりの時間が必要になってきますので、ベンチャー企業のステージというのは、非常に危険なステージであると言えるでしょう。
ブラックである可能性が高い
ベンチャー企業にはブラック企業が多いです。
ホワイト企業を探しているような人にとっては、相いれない業界なのです。
この業界には、ブラックが生まれやすい素地があって、たとえば、資金面で不足しているということは、人材の育成を十分に行うことができなかったり、1人に対しての負担が大きくなったりするのです。
もちろん、資金難から福利厚生どころではない企業もたくさんありますので、手厚くサポートしてもらいたいような人には、このリスクが耐えられないでしょう。
また、自分で仕事を積極的に覚えるような姿勢を当たり前としている企業が多いので、しっかりと教育してもらえずにブラックと感じてしまう場合もあります。
もちろん、一人ひとりに対する負担が大きいということは、残業も長くなりがちです。
【ベンチャーって危ない?】危ないベンチャーの特徴
ベンチャーにはいろいろな危険性があることがわかったかと思います。
そこで、そんな危ないベンチャーには、実際にどんなわかりやすい特徴があるのかを紹介していきます。
これがわかれば、かなりベンチャーを見極めやすくなっていくでしょう。
採用人数が多すぎる
ベンチャーは仕事がハードであることが多いので、採用人数を多めにしてふるいにかけることも多いです。
優良なベンチャーにもなると、一人ひとりをしっかりと見ていて、自社の成長を考慮しながら採用をすることが多くなります。
しかし、実際にはそんな企業ばかりではなく、大量に募集していることもありますので、こういった企業の場合はふるいにかけられる可能性があります。
もちろん、そこで生き残ることができる自信があるのならば、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。
さらに、こういった事情とはまったく異なり、単純に大量の人員で徹底的に営業をかけて、売上を伸ばすという浅はかな考えの企業もあります。
もちろん、それはそう簡単なことではありませんので、その結果業績が悪化するといったことも十分に考えられるのです。
どちらにしても、大量募集というのは、どこかに無理が発生してくるやり方なので、注意しておいたほうが良いでしょう。
提示される年収が高すぎる
これは明らかなブラック企業がよくやる手です。
掲示されている年収が高すぎる設定になっていて、年収で優秀な人材を釣って、就職させようとするものです。
実際に給料が高いこともあるのですが、考えられないほどのハードな仕事を任されることもありますので、注意が必要になります。
また、求人に書いてある給料よりもずいぶん低い額だったことが、実際に働いてみるとわかるといったこともあります。
これはブラックの典型だと言えるでしょう。
さらに、ベンチャー企業は成果主義であることが多いので、最大限に成果を上げた場合の給料を書いてある可能性もあるのでこちらも注意です。
資本金の金額と出資元
よりしっかりと企業を見極めるのならば、資本金の金額や出資元を確認しておくことも重要になってきます。
資本金が少なすぎる会社は少しの不況でも、大きなダメージを受けてしまう可能性があります。
それによって倒産することもあり得ますので、不況下にこういった企業に勤めるのは避けたいところです。
さらに、出資先が提示されていないような企業は、怪しい仕事をしている可能性があります。
最悪の場合は、犯罪のようなトラブルに巻き込まれることもありますので、十分に注意すべきです。
このように企業が提供しているデータを分析することによっても、どういった企業なのかを見極めることが可能になります。
簡単に内定が貰える
ベンチャー企業の中には、とても就職しやすい企業があります。
これはこういった業界を志している人からすると、とてもありがたいことなのかもしれませんが、これにはあるからくりがあります。
それが、簡単に採用する代わりに、大量に人がやめている可能性があるというものです。
これはブラック企業の典型的な特徴になっていますので、注意が必要になります。
基本的に、優良なベンチャーであればあるほど、こういった簡単な採用はしません。
なぜならば、そういった企業には頭を下げてでも入りたい人がたくさんいるからです。
離職率が高くよく求人を出している
一般的に危ないと言われがちなベンチャー企業は、離職率が高めです。
だからこそ求人募集は常に行われており、慢性的に人手不足に陥っているといえます。
そのため求人を探すにあたって、「この企業はいつも見かける気がする」と感じたときは、注意が必要です。
著しく人手不足に悩まされているからこそ、人的リソースが安定せず、求人を常に出している可能性があります。
求人情報には魅力的な要素が多く書かれていますが、そもそも魅力ポイントが多ければ人員の数が安定するため、求人を出す必要はなくなります。
「なぜいつも求人を出しているのか」という点を考えれば、危なそうなイメージは容易につくため、求人情報で頻繁に見かける企業には注意しましょう。
口コミの評判がよくない
就職の際にベンチャー企業にエントリーするときは、社員の口コミを調べると良いでしょう。
なぜなら「危ない」とされるベンチャー企業は、ネットに投稿されている口コミからも、悪い評判が伝わってくることが多いからです。
口コミは実際に働いたことがある人の意見のため、企業がアピールする自社の特徴・魅力よりも、リアルで参考になる可能性があります。
特に福利厚生や労働環境の評価が芳しくないベンチャー企業は、いわゆる危ない企業の可能性が高いといえるでしょう。
たとえば「サービス残業ばかり」「評価があいまいでどう頑張れば良いのかわからない」「人間関係がギスギスしている」などの評価があると、応募するうえでは不安が残ると言わざるを得ません。
安易に応募すると後悔する可能性があるため、注意が必要です。
ただし口コミはあくまで口コミで、個人の偏った意見でもあるため、鵜呑みにしすぎないことも大切です。
【ベンチャーって危ない?】優良なベンチャーの特徴
今度は逆に優秀なベンチャーの特徴を紹介します。
ブラックベンチャーとの差を確認すれば、より企業選びに役立ってくれるのではないでしょうか。
ベンチャーキャピタルからの出資を受けている
ベンチャーキャピタルからの出資は、大きな指標になってくれます。
ベンチャーキャピタルが出資する企業というのは、基本的に将来性がなければあり得ません。
このことからも、ある程度の将来性は確保されているということがわかるでしょう。
ちなみに、ベンチャーキャピタルというのは、有望なベンチャー企業に対して出資をすることによって、成長したときに、その見返りを貰うというものです。
ベンチャーキャピタルの判断は、就活生など比べものにならないくらい判断力がありますので、かなり信頼することができるでしょう。
具体的には、事業計画の細かなチェックがあったり、財務状況を厳しく審査されたりするのです。
補助金を受けているか
これもベンチャーキャピタルと同じような理論になりますが、補助金を受けているかどうかというのも大きな目安になってくれます。
中小企業庁などでは産業発展を目的として、将来有望だと思われる企業に対して、積極的に補助金を出しています。
最近は、貸し渋りが横行するような厳しい時代になっていますので、こうした国から補助金を受けられる企業というのは、かなり優秀であることがわかるでしょう。
もちろん、国も厳しい審査をすることになるので、それを突破した企業が、そうした補助金を受けているのです。
事務所移転を実施している
事務所の移転をしているような企業も好材料です。
これは、事業が拡大段階に入ったと考えることもできるでしょう。
すべてがそのようなわけではありませんが、ベンチャー企業がある一定以上の大きさになってくると、必ず事業拡大のために、現在の事務所が手狭になってくるのです。
また、ベンチャーの上層部は高級志向が多く、入居しているだけで、ステータスになるようなビルに入居することも多いです。
こういった場所に事務所移転しているのは、成功をおさめた企業であることが多くなってきます。
【ベンチャーって危ない?】ベンチャー企業に入社するメリット
ベンチャー企業は、中小企業や大企業と比べると、ビジネスモデル的にも会社の規模的にもリスクがあると言われがちです。
実際に「ベンチャーは危ないからやめるべき」と、周りからアドバイスを受けたことがある人も多いでしょう。
しかしそんなベンチャー企業にも、就職するメリットはあるものです。
ベンチャー企業に入社するか迷ったときは、まず、メリットから整理してみましょう。
具体的なメリットは、以下の3つです。
・自分の成長速度が早い
・幅広い業務をすることができる
・能力で評価してもらえる
メリット一つひとつを理解したうえで、入社すべきかを冷静に検討してみましょう。
自分の成長速度が早い
ベンチャー企業に就職すれば、より早いスピードで成長していける可能性があります。
業績の安定している中小・大手と比べると、ベンチャーは、どちらかといえば社員教育はより実践的といえます。
じっくり教育することにリソースを割くくらいなら、実践でどんどん慣れていってもらう、という教育スタイルを取り入れているベンチャー企業は多いでしょう。
そのためベンチャー企業に入社すれば、入社して間もない頃から幅広い仕事を任せてもらえる可能性があります。
若いうちから、ある程度裁量・責任のある立場に置かれることも少なくありません。
したがって、その環境をうまく活かすことができれば、非常に早いスピードでビジネスマンとして成長できるといえます。
頑張り次第では新しい仕事に挑戦することも可能なため、成長意欲の高い人やチャレンジ精神が旺盛な人などは、ベンチャー企業で活躍できるでしょう。
幅広い業務をすることができる
ベンチャー企業に就職すれば、幅広い業務を経験できます。
ベンチャー企業はまだまだ成長過程にある性質上、従業員数も少なく、一般的な企業のように細かく部署が分けられていないことも珍しくありません。
そのため、バックオフィス業務などは、ほかの業務と兼任するかたちで務めていくことも多いです。
たとえば、エンジニアとして採用されたものの、実際には営業も事務も人事も担当する…というケースはよくあるということです。
したがってベンチャー企業では、多くの業務について幅広く知ることができ、総合的に社会人としてのスキルを高められる可能性があります。
さまざまな仕事に興味がある人には、大きなメリットになるでしょう。
経験値・知識が増えることで、視野を広げるきっかけにもなります。
能力で評価してもらえる
ベンチャー企業は、能力・成果でわかりやすく評価してもらえることが多いです。
そのため年功序列の評価・出世制度に不満がある人、頑張った分だけ評価してもらえる会社で働きたい人は、ベンチャー企業は向いている可能性があります。
ベンチャー企業はそもそも設立からまだ歴史が短く、働いている人の数も少ないです。
従業員の平均年齢も20~30代が多いため、年功序列の考え方に縛られる必要はないのです。
ベンチャー企業は、中小・大手と比べると、従業員の能力・成果が会社の成長にほぼ直結しています。
会社としても、年齢・勤続年数問わずそれぞれが頑張ってくれたほうが、事業の成長につながるため好都合ということです。
頑張りを評価につなげてさらに働くモチベーションを高めていく、そんな好循環の中でバリバリ仕事をしていきたい人には、ベンチャー企業は魅力を感じやすい職場といえます。
【ベンチャーって危ない?】選考時に確認するべきポイント
その企業が危ないかどうか、選考の時に確認することによっても見極められる可能性があります。
ここではそういったポイントを紹介していきますので、ぜひ確認してみてください。
社長・社員の雰囲気
面接にいったら、社長や社員の雰囲気を確認してみると良いでしょう。
優秀なベンチャー企業というのは、社員を見ればわかります。
どの社員もイキイキしていて、もちろん社長もイキイキとしています。
特に社員がイキイキしているというポイントは重要で、ブラック企業の社員の多くがイキイキしているというのは少し考えられません。
これは肌感覚になるのですが、案外こういった感性の部分が重要になってくることも多いので、積極的に確認してみてください。
採用選考への積極性
採用選考への積極性を見せてくれる企業は信頼性が高いです。
社長や社員が積極的に採用に顔を出すようであれば、それは自社に必要な存在がわかっているということになります。
これは、会社が明確なミッションやビジョンを持っているということであると同時に、それを多くの社員が共有しているということでもあるのです。
このような企業は優秀なことのほうが多いでしょう。
採用への関わりを見るだけでもこのようなことがわかってしまうものです。
【ベンチャーって危ない?】もし入ってしまったら?
ベンチャーが危ないかどうか考えるのならば、もし入ってしまったらという想定もしておきたいところです。
ベンチャーに入ってしまうと、その企業で頑張る選択肢もありますし、転職を考える選択肢もあります。
多くの人は転職を考えることになりますので、ブラックの後にはどういった転職先があるのかも踏まえておきたいところです。
【ベンチャーって危ない?】まとめ
ベンチャー企業が危ないかどうかがわかったのではないでしょうか。
結論としては、企業によって危ないかどうかは異なってくるです。
そして、わかるかと思いますが、これはどんな企業においても言えることです。
大企業であっても選択肢を間違えれば倒産する時代なので、重要になってくるのは、どういった企業に就職するかになってくるのです。
今回紹介したようなポイントを踏まえて、ぜひ比較してみると良いのではないでしょうか。