はじめに
ゲームベンチャーについて知りたいという人も、多いのではないでしょうか。
ゲームベンチャーは、一山あてると非常に大きいです。
そもそも任天堂という日本を誇るゲーム会社は、ファミコンで一山あてたからこそ、ここまで大きくなりました。
かなり飽和状態なので、ここまでの大ヒットは難しくとも、現在でもゲーム業界にその可能性は秘められているといえるでしょう。
今回は、ゲームベンチャーの仕事内容や事業例を紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
実際の仕事内容を知ったり、どのような企業があるのかを知ったりすることができれば、よりゲームベンチャーが現実的なものになってくれるのではないでしょうか。
【ゲームベンチャーの実態】ゲーム業界の現状
ゲーム業界には、今チャンスが到来しているといえるでしょう。
ゲーム業界は、いくつかあるコロナがチャンスになった業界のひとつです。
自粛によって、在宅時間が増えたので、その分だけゲームをする人たちが増えたのです。
露骨にユーザーが増えている状況なので、このタイミングでチャンスをものにすることができれば、十分に今後も生き残っていくことができるでしょう。
コロナが終わった後には、ある程度の人がまたフィジカル空間に戻っていくかと思われますが、中にはゲームが趣味になったという人も出てくるはずです。
これまでゲームをプレイしなかった人たちとゲーム業界が接点を持てたという意味においては、コロナはかなりのチャンスになっているのです。
この点は、見逃すことができないでしょう。
【ゲームベンチャーの実態】ゲームベンチャーの仕事内容
ここでは、ゲームベンチャーの仕事内容について紹介します。
ゲームベンチャーの仕事内容は大まかに5つに分かれるので、それぞれの仕事を解説していきます。
企画職やデザイン職、さらにエンジニア職や営業職、事務職といった具合です。
このように確認してみると、それほど一般的な企業と変わらないことがわかるのではないでしょうか。
商品がゲームというだけで、商品を売り込むという意味では同じなので、企画も必要ですし営業も必要になります。
ただし、ゲームにおいて企画やデザイン、エンジニアの部分は非常に重視される部分です。
企画職
企画職は、プロデューサーやディレクターなどが当てはまります。
事業の企画を行うのが仕事です。
ゲーム業界の場合は、企画がある程度まで進んでとん挫するということも珍しくはありませんので、そういった意味での難しさもあるでしょう。
ただし、大ヒットゲームのプロデューサーやディレクターになることができると、ゲーム雑誌やその他のメディアなどに取り上げられて、一躍有名になれる可能性があります。
とくにプロデューサーは、ゲーム業界の中でも花形の職業だといえるでしょう。
そのかわり、人気ゲームのプロデューサーやディレクターになれる人物は、業界の中に一握りになりますので、非常に狭き門の世界だといえるでしょう。
デザイン職
デザイン職は、文字通り、ゲーム内のデザインを考えるデザイナーです。
現在においても、グラフィックは非常に重要な部分になっていますので、かなり実力が求められる世界になっています。
また、ゲームを通じて自分のセンスを表現することができる職種で、もしそれが認められると、取り上げられることもあります。
有名なゲームのデザイナーとして名前が挙がるのは、プロデューサーやディレクター以上に少ないですが、それでも実力次第では、上に行ける世界だといえるでしょう。
また、ゲームのデザインは、その他のデザインとは少し違っているので、この業界だからこそのスキルや知識が求められるという点についても把握しておきたいところでしょう。
エンジニア職
ゲームのエンジニア職には、いくつかの職種があって、フロントエンドエンジニアやサーバーサイドエンジニアなどがいます。
いわばゲームの元を作る仕事になっています。
フロントエンドとは、アプリやwebサイトなどのユーザーとの接点を持つ部分のことを指しています。
そのため、フロントエンドエンジニアは、そういった部分に携わる仕事です。
一方で、サーバーサイドエンジニアは、サーバー側の動作を組み上げるエンジニアになっています。
このように、ゲーム業界のエンジニア職は、分業制になっている点も覚えておきたいところでしょう。
営業職
営業職は、その他の企業と同じで、商品を売り込んだり、そのためのマーケティングをしたりする仕事になっています。
ゲームは、面白ければ売れるというわけではなく、発売からすぐに爆発的なヒットをさせるためには、発売前の営業が非常に重要になってきます。
有名企業が発売するゲームであっても、発売前にゲーム関連の主要メディアなどで取り上げられなければ、発売されることもなかなか周知されません。
また、アプリやブラウザゲームなどは、イベントやキャンペーンなども売れ行きに大きく関係してくるので、ゲームが開始した後のマーケティングも非常に重要になってくるでしょう。
さらに、発売前のゲームの場合、誰に紹介してもらうかなども非常に重要な要素になってきます。
事務職
事務職は、財政の管理や品質管理を実施する仕事になっています。
ゲームは、お金をかければかけるほど、いいものができるでしょう。
それだけ優秀な人材を確保することができるからです。 しかし、すべてのゲームが最高のスタッフで作られるわけではありません。
中には、有名なデザイナーやエンジニアを利用できない場合もあるでしょう。
そこで重要になってくるのが、財政の管理です。
どのくらいの予算を使えるのかというのは、しっかりと財政を管理していなければ難しいのです。
また、長期的な戦略で売っていくつもりならば、品質管理なども重要になってくるでしょう。
長期的なサービスは、アップデートやサポートの質なども重視されるため、品質管理の重要度は高くなってきます。
【ゲームベンチャーの実態】ゲームベンチャーの特徴
ここでは、ゲームベンチャーの特徴を紹介します。
ゲームベンチャーは、その他のベンチャーとは少し違った特徴をもっているので、しっかりと把握しておきたいところでしょう。
ただし、万年人材不足なのは、その他のベンチャーと同様です。
また、ベンチャーの中でもとくに柔軟性を持っていることもあります。
こういった特徴を把握して、自分の持っている長所や短所に合致するのかを検討すれば、自分にとって意味のある企業に就職することができるかもしれません。
エンジニア不足が加速している
ゲーム業界では、エンジニアが不足しています。
基本的には、いつもエンジニアは不足しているのですが、コロナによって、さらに不足した状態になっています。
その理由が、エンジニア職に携わるには専門知識が必要なので、需要は高まってはいますが、その需要に追いつくための人材確保が追いついていない状況なのです。
そのため、各社が優秀なエンジニアの取り合いをはじめている状況になっています。
このような事情から、現在のゲーム業界であれば、実力さえあれば、エンジニアは職に困るということもないでしょう。
むしろ、それぞれの企業に条件を提示させて、一番いい条件のところに行くといったことも可能になってくるかもしれません。
ただし、注意が必要なのは、必要なのはスキルを持った優秀なエンジニアであるということです。
柔軟性を持っている
ゲームベンチャーは、大企業とは違い、意思決定のスピードが驚くほど速いです。
それは、ゲーム業界でも同様です。
少人数であるため、世の中の需要に応える対応策をすぐに打ち出せることが、最大の強みになっています。
実際に、ゲームベンチャーを確認してみると、コロナ危機で一気に伸びた企業もあります。
このように需要が生まれたと感じれば、すぐにアプローチして利益を出したりすることもあるのです。
大企業ではそこまで意思決定のスピードを速くするのは難しいので、どうしても無駄が発生してしまいます。
【ゲームベンチャーの実態】ゲームベンチャーの事業例
ここでは、ゲームベンチャーの事業例について紹介します。
日本が世界に誇る一大IPであるポケモンを制作した企業ももともとはベンチャーといえる存在だったのです。
株式会社ゲームフリーク
ゲームフリークは、今ではあまりにも有名な企業ですが、元はベンチャーでした。
ポケットモンスターの制作をしたことで有名な企業ですが、当初はここまで巨大なIPになることは誰も予測していなかったでしょう。
ただし、ゲームフリークの場合は、任天堂のパワーが大きいという部分もあります。
そもそも、任天堂という会社は、こういった技術のある企業と組んで、名作を作る力に長けていて、ゲームフリークのポケモンは、もっとも成功したケースだといえるでしょう。
株式会社Cygames
サイバーの小会社として設立されました。
ソーシャルゲームが中心となっています。
非常に幅広いジャンルのゲームを制作していて、その中でもグランブルファンタジーなどはかなり有名なのではないでしょうか。
Happy Elements株式会社
中国Happy Elementsの日本法人になります。
中国は、日本以上にスマホ向けアプリに力を入れている国なので、こうした企業が非常に多いです。
スマホ向けアプリが中心になっていて、カカリアスタジオと株式会社グリモアのグリモアスタジオが中核を担っています。
ココネ株式会社
ゲーム内でキャラクター、アバターを作るようなゲームを作り出しているサービスが特徴です。
こうしたサービスは、ユーザーに親近感を覚えてもらいやすいので、一度火が付くと爆発的に伸びる傾向を持っています。
セルフィというサービスを持っていますが、これはもともと株式会社ジークレストから譲渡されたものです。
セルフィはインターネットのアバターサービスの中でもかなり歴史が長く、知名度も高くなっているので、今後の展開に期待できるのではないでしょうか。
【ゲームベンチャーの実態】まとめ
ゲームベンチャーについて、ずいぶん理解が深まったのではないでしょうか。
ゲームベンチャーは、そのほかのベンチャーと同じように、機動性に富んでいます。
ブームにしっかりと乗って、大きな利益を上げることも珍しくありませんので、コロナによって需要が激増している現在のゲーム業界はチャンスともいえるでしょう。
しかし、その後にどのような立ち回り方をするのかも重要になってきますので、そういった将来性についても検討したうえで、自分が行くべき企業を決めたいところです。
一山あてると大きい業界ですが、その裏側には失敗する企業もたくさんいるのです。