はじめに
ベンチャー企業にはさまざまな業種があり、その中の1つに「ソフトウェア開発」があります。
ソフトウェア自体の種類はとても幅広いです。
具体的にどのようなバリエーションがあるのか、気になっている方もいらっしゃるかと思います。
これからベンチャーでソフトウェア開発をしたいと考えているものの、実態がよくわからないという方のために、仕事内容や特徴などについてご紹介いたします。
就活をされている方も含めてぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
【ソフトウェア開発するベンチャー】そもそもソフトウェアって何?
ソフトウェアとは、PCなどを動かしたり、命令を出したりするために使用されるコンピュータプログラムのことです。
HDDやメモリなど物理的なパーツをハードウェアといいますが、それと対置するものとなります。
一般的には略称である「ソフト」と呼ばれます。
どれだけ高性能なパソコンでもそれだけでは何の役にも立ちません。
ソフトウェアがあるからこそ、はじめてパソコンとしての性能を最大限に発揮できます。
パソコンを起動させるとデスクトップ画面が表示されますが、それもソフトウェアによって表示されているものです。
OS(オペレーティング・システム)と呼ばれる種類のソフトウェアによって基本的な操作が可能な状態になっているわけです。
ソフトウェア開発の種類
ソフトウェアは数え切れないほどの種類があります。
開発する場合は大きく分けて3種類に分類されます。
それぞれに目的や用途が異なるので、その違いを把握するようにしましょう。
その中で興味のわく種類が見つかるかもしれません。
Webシステムソフトウェア
パソコンに詳しくない方でも、一度はパソコンを使ってWebサイトを閲覧したことがあるのではないでしょうか。
Webサイトをはしごして楽しむことを、その昔「ネットサーフィン」と呼んでいました。
それができるのもWebシステムソフトウェアがあるおかげです。
私たちが操作する部分を「フロント」といい、Webサーバー、データベースサーバー、アプリケーションサーバーなどのサーバーと密に連携することで成り立っています。
アプリケーションソフトウェア
表計算や文章作成などをする際に、一般的に決まった同一ソフトウェアが人気というケースがあります。
それは同じ系統のアプリケーションソフトウェアの中で、そのソフトウェアが優れているという証明でもあるのです。
事務作業系の業務をはたすためには不可欠であるといっても過言ではありません。
組み込みシステム
「エンベデッドシステム」と呼ばれていたりもします。
現代におけるデジタルカメラなどの電子機器では、必ずといっていいほど組み込みシステムが採用されています。
限定的な機能だけしかないものの、需要に関してはどんな電子機器でも変わりません。
機械や機器を制御するので、高い信頼性が求められます。
【ソフトウェア開発するベンチャー】ソフトウェア開発するベンチャーの仕事の工程
実際にソフトウェア開発をするベンチャーの仕事内容がどのようなものか気になることでしょう。
仕事の工程としては、大きく分けて5段階に分かれます。
個人プレイではなく、チームアップによって一連の作業をします。
要件定義
対象となる業務や求める性能をはじめ、完成したソフトウェアがどのように利用されるのかを明確にイメージしたうえで内容を決めます。
場合によってはヒアリングも発生します。
最終的に誰も使わないものが出来上がらないように話を詰めていくわけです。
ヒアリングに不備があると、まったく意味のないソフトウェアができてしまうおそれもあります。
誰が何のためにどのような目的でといったベースとなる要件をはずさないようにしましょう。
開発
デバイスや要件に応じて、決定されたプログラミング言語でコーディングをし、思い描いていたソフトウェアを具現化するのです。
開発ボリュームなどによってはチームで開発をすることもあるでしょう。
実際に利用する際に矛盾がないかなども考慮しながら対応していきます。
複雑なソフトウェアでは、開発が長期におよぶこともあります。
テスト
設計書通りに動かなければそのソフトウェアは使い物になりません。
リリース後に発覚すると大きな問題になるので、開発が完了した時点で実施します。
実際の運用フローに沿って一連の操作を行ったり、通常では行わない流れでの操作などを試し、バグなどの不具合が潜んでいないかなどを洗い出したりするのです。
万が一バグなどが発覚した場合にはすぐさま改修し、改めてテストを実施して問題ないかチェックします。
リリース
バグなどもなく、設計書通りの機能を搭載させた状態で依頼元に納品するのです。
その際に納得できる仕上がりになっているか、依頼元にも確かめていただきます。
万が一その際に不満が出た場合には、詳細をヒアリングしたうえで要望に添うよう追加改修をします。
問題なく満足いただければ、ソフトウェア開発としては完了です。
運用・管理
リリース時点のチェックで問題がなかったとしても、使用している中で何かしらの問題が発生することはよくあります。
リリース済みのソフトウェアですので開発は完了していますが、その後の運用や管理も仕事内容に含まれるのです。
不満などがあがった場合には都度ヒアリングをし、改修をします。
ソフトウェアを使用した運用がなくならない限り、あるいは契約が満了し不要とならない限りは継続していく仕事です。
【ソフトウェア開発するベンチャー】ソフトウェア開発するベンチャーの特徴
ソフトウェア開発をしている企業は世界中に数え切れないほど存在します。
その中でもベンチャーの特徴としては、小回りの利く機動力があげられるでしょう。
これまでにない革新的なアイデアをもとにしたソフトウェア開発をする場合、企業としての規模が大きかったり通常の企業だと慎重になりがちだったりします。
リスクを考えると決して悪いことではないのですが、その反面チャンスを逃してしまうおそれもあるでしょう。
ベンチャーでは世間の需要に応えようとする柔軟な対応と行動力が秀でている傾向にあります。
機動力があれば、チャンスをものにする可能性が高くなるのです。
たとえば、新型コロナウイルスの蔓延による対応策を持ち前の柔軟性で打ち出したことで、爆発的成長を遂げたベンチャーも存在します。
【ソフトウェア開発するベンチャー】事業紹介
実際に存在しているベンチャーによるソフトウェア開発の事例をご紹介いたします。
今回は代表的な3つの種類に絞りました。
世の中の需要に応えた事業ばかりですので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
オンライン名刺の開発(Sansan)
まずはSansan株式会社が開発したオンライン名刺サービスです。
テレビコマーシャルなどで見かけてご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コロナ禍の現在では面談などがオンラインに移行しているので、その際に活用できるソフトウェアです。
これまでは対面で紙の名刺を交換するしかありませんでした。
オンラインということで資源が無駄にならず、数が増えても邪魔になることもなく、管理が簡単というメリットもあります。
ビジネスマン向けAI教育サービス(aiforce solutions)
2つ目は株式会社aiforce solutionsが開発したビジネスマン向けAI教育サービスです。
今後ビジネスにおけるAIの将来性はとても高いので、AIに関する知識や理解が求められます。
現時点でそのスキルがない場合に、このサービスを活用すれば、AIをビジネスで活かせる人材を育成できます。
AIというのは専門的な仕組みです。 レベルが高いと感じていたかもしれませんが、その心理的障壁はなくなります。
法人の確定申告や会計業務ができるサービス(マネーフォワード)
最後は、マネーフォワードが開発した会計ソフトです。
法人において確定申告や会計業務は非常に専門性の高い業務となります。
少しのズレも許されない世界です。
会計に関する知識や法律への理解がなければなりませんので、気軽にはいきません。
マネーフォワードが開発したこのサービスである会計ソフトがあれと、そこまでの専門的スキルがなくても大丈夫です。
ソフトウェアでできる限り自動化しており、確かなロジックで処理をしてくれます。
【ソフトウェア開発するベンチャー】将来性はあるのか?
ベンチャーでのソフトウェア開発にこれからチャレンジしようと考えている方であれば、将来性も気になるところでしょう。
特徴や仕事内容に興味をもち、ソフトウェア開発をするベンチャーに就職したものの、すぐに業界がかげりを見せるようでは困ってしまいます。
しかし、将来性は問題ありません。
なぜならばソフトウェア開発の需要は現在とても高く、今後も高まっていくことが予想されているからです。
現在では人材不足のため供給が追いついていない状態です。
今からでも決して遅くありません。
ソフトウェア開発に携わることで個人の能力も確実に向上します。
手に職をつけたいという方にもおすすめですし、とにかく就職をするという方にとっても価値のある業界です。
【ソフトウェア開発するベンチャー】まとめ
ベンチャーがあつかうソフトウェア開発には、いくつかの種類があります。
要件定義から最終的な運用管理までの一連の流れを、ソフトウェア開発をするたびに経験していくことになるでしょう。
専門性の高い業務ですが、大学で学んだスキルがあれば誰でもできる仕事です。
将来性も十分にありますし、世の中の需要にすぐに応えられるというのはとても素晴らしいです。
ソフトウェアによって誰の役に立てますので、魅力的かつ素敵なお仕事といえます。