自動車ベンチャーはどんなことしているの?仕事内容や事業例を紹介

自動車ベンチャーはどんなことしているの?仕事内容や事業例を紹介

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はじめに

そろそろ就活に向けて動き出した学生の中には、ベンチャー企業に興味をもっている学生もいるのではないでしょうか。

特に最近では大企業よりベンチャーを選ぶ高学歴の学生も多く、その将来性が話題となっています。

中自動車にまつわる環境が大きく変化していることから、自動車関連ベンチャー企業の伸びは注目です。

今回はベンチャー企業の中でも自動車に関わる企業に焦点をあてて、その仕事内容や事業例を紹介していきましょう。

【自動車ベンチャーって何するの?】自動車ベンチャーの仕事内容は?

自動車ベンチャーでは、どのような仕事をしているのでしょうか。

企業によってその仕事内容はさまざまです。

しかし多くの自動車ベンチャーでは、自動車部品のある一部の研究開発に取り組んでいます。

ここではそれらの仕事内容を研究開発、企画や販売・生産の3つに分けてご紹介します。

仕事の内容によっては、機械や電子などに関する理系・工学などの知識が必要とされるでしょう。

一方で営業職やマーケティングに関わる仕事であれば、文系の学生も就職できるところが多くあります。

大学で学んでいる分野に関わらず、就職のチャンスがあるといえるでしょう。

研究開発

自動車はさまざまな分野の技術を必要としているものです。

電子技術・モーター・エンジンなどの部品に注目した研究・開発をしているベンチャー企業が多くあります。

たとえば「ADAS」と呼ばれる先進運転支援システムの開発があるでしょう。

また遠隔制御型自動運転システムの開発、ステレオカメラの開発などもあげられます。

大学の研究機関や大手企業と共同で、研究開発を進めるベンチャー企業も多いのです。

日々新しい技術や新しい発想が生まれ続けています。

これらの開発には電子工学や機械工学、情報工学などの知識をおおいに活かせることでしょう。

企画や販売

自動車ベンチャー企業の中には、新規事業の企画やコンセプトの立案・営業企画、マーケティングなどを取り扱う職種もあります。

大手企業では営業担当、マーケティング担当としっかり役割が分かれていることも多くあります。

しかし立ち上がったばかりのベンチャー企業の場合は、それらがきちんと分かれていないこともあるのです。

市場や競合の調査はもちろん、業界でどのようなニーズがあるのかや、他社の新技術を分析することが必要です。

そのうえで営業戦略を練り、企業に向けて営業活動を進めるます。

次から次に技術が進歩している自動車業界で、大切なのは自社の技術をきちんと理解することです。

そのためには文系出身の営業・マーケティング担当であったとしても、日々技術に関する勉強を重ね、理解を深めることが求められます。

生産

生産にたずさわる仕事は、ものづくりの現場では特に重要な仕事の1つです。

生産では必要な数にあわせて過不足なく部品を調達し、生産量を適切な数にしていく管理業務を担っています。

まずは需要を予測するところからスタートします。

営業担当や技術者などと連携を取りながら、需要に合わせた生産計画を立てていくのです。

その後は実際の生産にうつります。

計画どおりに生産できるようコントロールするだけでなく、不良品への対応なども担当する必要があるでしょう。

機械も人間も完璧ではありません。

品質も常に一定になるとは限らないものです。

それらをあらかじめある程度考慮したうえで、生産数を調節する必要があります。

【自動車ベンチャーって何するの?】自動車ベンチャーの特徴は?

近年電気自動車や自動運転の普及など、自動車にまつわる環境が大きく変化しています。

自動車業界は昔、新規参入が困難であるといわれていました。

しかし環境の変化から、近年ではさまざまなベンチャー企業が参入しているのです。

近年立ち上がっている自動車に関わるベンチャー企業は、大きく2種類に分けられます。

1つめが自動車のパーツの一部を作ったり、サービスやセキュリティに関するソフトウェアなどを作ったりするベンチャーです。

もう1つは今までになかったような、空飛ぶ車などの新しい概念のものを研究開発しているベンチャーです。

自動車業界は安全管理の厳しい業界といえます。

小さなベンチャーがゼロから部品開発にたずさわるのは難しいのです。

そのためソフトウェアや、今までになかったものづくりの企業が多く活躍しています。

最先端技術を用いて事業をしている!

上記で少し触れたように、自動車は今目まぐるしいスピードで発達を遂げています。

中でも特に注目されているのが、電気自動車や自動運転などの事業です。

これらに関わっているベンチャー企業も多くあります。

たとえばGPSに頼らない、自動運転に関する認識技術です。

車に搭載されたカメラや撮影者の動きを推測する技術、感性計測装置などを活用しながら開発が進められています。

実際に、自動運転シャトルバスの運用までこぎつけたベンチャー企業も存在するのです。

また、自動運転の普及が予想される将来、必須となるサイバーセキュリティソリューションの開発に力を入れている企業もあります。

これらは常にネットワークとつながっている車を、ハッキングから守るシステムです。

このようにさまざまな自動車ベンチャーが、AIやビッグデータなどの最先端のIT技術を取り入れながら、開発や研究を重ねています。

市場に対する柔軟性にすぐれている

ベンチャー企業は、大企業に比べると少人数のチームが多いです。

そのため意思決定までのスピード感があり、市場に対して柔軟に決断できるメリットがあるのです。

一方で大企業の場合は、1つの事項を決定するためにはいくつもの会議を経て、承認を得る必要があります。

このように市場の動きに対して、柔軟に対応できるのがベンチャー企業の特徴です。

また一人ひとりが担当する範囲も大きく、自分のアイデアが採用されたり、技術が形になる様子をも届けられたりする側面もあります。

そのため明確にやりたいことがある人や、自主性をもっている人がより活躍しやすい環境であるともいえるでしょう。

【自動車ベンチャーって何するの?】事業紹介

ここでは実際に注目を集めている、自動車に関わるベンチャー企業を紹介します。

一言で自動車ベンチャーといっても、その事業内容はさまざまです。

たとえば自動運転に関するもの、物流サービスの改善に関するものなどがあります。

ここでは特に注目を集めているベンチャー企業3社のご紹介をします。

自分の学んでいる分野がどのように活かせるのか、参考にしてみてください。

Hakobot

自動運転技術を活用した配送ロボットの開発をしているのが「Hakobot」です。

GPSの位置情報に加えて、Liderからの情報を処理しながらの自動運転を可能にしました。

これらは労働力不足による、ドライバーの減少を解消することが期待されています。

さらに児童に寄り添って通学時の安全を守る地域の警備、過疎地域での応急処置キットのデリバリーなど、幅広い活用が検討されています。

コロナ化での需要も後押しし、市場用の生産準備に入った段階です。

これらが私たちの生活に溶け込む日も、そう遠くないといえるでしょう。

親しみやすく、操作性や価格の面ですぐれた自動走行ロボットが、私たちの生活をより便利に変えてくれるでしょう。

ITD Lab

「ITD Lab」は、世界最高レベルの精度をもった「ステレオカメラ」の開発を進めている企業です。

ステレオカメラとAI、そしてSLAMの3つを組み合わせることで人工認知システムを作り上げています。

これらは視覚情報と3次元空間情報を正しく解析したうえで、物体認識・自己位置認識・危険回避が可能です。

また自動運転への活用が大きく期待されているのです。

そのほかにもドローンや電車・車椅子など、自動車だけでない乗り物全般の自動運転への活用が期待されています。

衝突防止や転落防止、危険回避システムにも活かされているのです。

さらに監視カメラやロボットアームの目としても利用されており、無限の可能性を求めてシステム作りに取り組んでいます。

ZMP

「ZMP」は自動運転技術を活用した車両やバス・1人乗りロボ、警備ロボ・宅配ロボ・物流ロボット・無人フォークリフトなどの開発をしている会社です。

人とものの移動を便利にするロボットを販売し、実際に実用化も多く成し遂げています。

自動車だけでなく、ありとあらゆる機械がオート化された世界を目指しております。

そのための自動運転・自立移動に必要な、テクノロジーの開発を進めているところです。

たとえばそれらに欠かせないステレオカメラは、人間でいう目の役割をはたします。

またAIやディープラーニング技術を活用し、飛び出しなどのあらゆる不測の事態に対応するための、認識・予測する能力は頭脳の役割をはたします。

自動運転タクシーの実証実験や、大学内での宅配ロボットサービス実証実験など、実際に使うというフェーズに移行している最中です。

【自動車ベンチャーって何するの?】自動車ベンチャーの将来性

上記のベンチャー企業の事業例からもわかるように、自動車ベンチャーは通信産業などさまざまな領域と連携をし、注目を浴びています。

自動車業界は100年に1度の転換期ともいわれており、まさにこれからの将来性は高いといわざるをえません。

その変革のキーワードとなっているのが「CASE」です。

この言葉はコネクティッド化(Connected)・自動運転(Autonomous/Automated)、シェア・サービス化(Shared)や電動化(Electric)を表す英単語の頭文字を取ったものです。

また自動車の変化に合わせて、人々の価値観もあらゆる面で変化することでしょう。

所有が当たり前の時代からシェアリングへ、自動運転や電動化で生じるコストの削減へと向かいます。

さらに購入は個人から法人へなど、価値観も変わっていくことが予想されているのです。

その価値観の変化に合わせて、求められる自動車も変化を遂げていきます。

これからますます変化が起こる業界であるといえるでしょう。

最先端技術を用いて成長が予想される

「CASE」は上記にあげた変革のキーワードです。

これらの4つの要素を軸に、最先端の技術を取り入れることで、大きく成長していくことが予想されます。

たとえばコネクティッド化では、自動車の走り方と保険料が関連するようになったり、ローンの返済状況に応じてエンジンを遠隔操作したりなどが考えられています。

ほかにも電気自動車と自家発電を結びつけたり、今までは自動車業界で完結していた開発が、技術の発達によってそのほかの業界と結びつけられたりすることが期待されるのです。

電気・自動運転の領域などでも、発展が見込まれるといえるでしょう。

【自動車ベンチャーって何するの?】まとめ

自動車ベンチャーは自動運転や電気自動車など、まさに今目まぐるしい変化を遂げている業界です。

それらの開発には数々のベンチャー企業が関わっているとご理解いただけたでしょう。

就活を目前にして、自動車業界に興味があるという方や、ベンチャー企業で働いてみたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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