【例文10選】調整力って?調整力を自己PRでアピールする方法やポイントを解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・調整力をアピールする自己PRのポイント
・自己PRのおすすめ構成
・調整力をアピールする際の例文

この記事をおすすめしたい人

・調整力をアピールする自己PRのポイントを知りたい人
・自己PRのおすすめ構成を知りたい人
・自分の自己PRに不安がある人

目次目次を全て表示する

はじめに

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就活をする際に必要となるのが自己PRです。

各企業の面接官に対して、自分がどのような人間であるのかをアピールするためのものです。

自己分析を行ったうえで、ご自身の強みが調整力であると判明したとします。

しかし、これまで自己PRをしてきていない場合、いきなり書くといってもどうしたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は自己PRで調整力をアピールするための書き方やその際の注意点についてご紹介いたします。

【自己PRで調整力をアピールするには】企業が求める調整力とは

まず調整力とは、かなり範囲が広い能力です。

最も重要なのは、その強みに対して企業側はどのような部分を求めているのかを理解することです。

たとえば、企業で業務を遂行する中で、社内の部署間や他社との連携は不可欠となってきます。

お互いの都合を主張した場合に、意見がぶつかってしまうこともあるでしょう。

スケジュールがかみ合わず、納期に影響が出てしまうこともあります。

そのような業務上の問題発生時に、調整力を発揮することによって円滑にしっかりとした結果が出ることを企業は望んでいるのです。

この調整力はクライアントとの意見の調整はもちろん、組織内の意見の調整においても重要となります。

また、人間関係も同様です。

人間は生まれも育ちも違います。

価値観や考え方にも違いがあり、それによって業務に支障が出てしまうこともあります。

そんなときも調整力で意見をうまくまとめて円滑にまとめ上げることが理想的です。

そのことを強く意識したうえで自己PRを作成しなくてはなりません。

【自己PRで調整力をアピールするには】調整力をアピールできる!

調整力は就活においてアピールできるポイントです。

調整力は聞き上手の人であれば、アピールできるポイントであるため比較的アピールしやすいです。

しかし調整力をアピールする人が一定数いるため、周りと差別化をすることが大切です。

差別化をする方法として経験の違いから差別化をする方法やキャッチコピーのようなものを作る方法などがあります。

ベンチャー企業でもアピールできる

ベンチャー企業でも自己PRで調整力をアピールすることができます。

ベンチャー企業は新しい商品やサービスを提供する企業のことであるため、仕事が不安定なことがあるようです。

そんな時に調整力がある人は、不安定な仕事に対して自分や他の人を適応させることができ、大いに力を発揮します。

それだけでなく、しっかりと計画性を持ち、様々なことを調整することができる人材が重宝されます。

【自己PRで調整力をアピールするには】企業が調整力を求める理由

ビジネスの場面で求められる調整力とはどのような能力なのかを説明しました。

では、企業はなぜビジネスにおいて調整力を求めるのでしょうか。

ここから調整力のメリットについて説明するとともに企業が調整力を求める理由を解説していきます。

問題を円滑に解決できる

調整力をもっていると、仮に問題が起こったとしても問題に関わる人に不満を抱かせることなく問題を解決に導くことができます。

立場が高くなると、権力を使って強引に問題を解決することもできなくはありませんが、そのような方法をとっても一時的な解決にしかなりません。

力技での解決は様々な人に不満を抱かせる結果に繋がり、さらなる問題の発端になります。

場合によっては関係する企業全体に不信感を抱かれてしまい、信用を失ってしまうこともあり得るのです。

しかし、調整力のある人が問題解決にあたると利害の対立を最小限に押さえて問題が起こっている関係者全てとコミュニケーションをとって円滑に問題を解決することができます。

スムーズに仕事ができる

調整力をもっていると、様々な業務を担当したとしてもスムーズに仕事を進められることが多いです。

調整力のある人は、全体を俯瞰してみることができるためどのようなところに課題があるかを把握することができます。

事前に起こりそうな問題を把握することができるため、先回りしてトラブルを回避することができます。

企業に調整力のある人がいると、問題発生時に対応する時間やそのほかの無駄なやりとりに咲く時間が減るので、仕事の効率化を測ることができるのです。

仕事の効率化ができれば、プロジェクトが停滞するということもなく全員がスムーズに仕事を進めることができます。

まとめると、調整力のある人を雇うことによって社員が最大限のパフォーマンスを常にすることができるため、仕事の効率化につながるのです。

リーダーシップがある

調整力のある人は、リーダーシップも兼ね備えています。

先ほど述べたように調整力がある人は、利害の対立を最小限におさえ問題を円滑に解決することができたり、全員がスムーズに仕事ができるようにすることができます。

このような能力を活かしながら仕事をしていると、他人からの信頼を得ることができます。

他の社員からの信頼を得ることができると、調整力のある人の方針についてきて仕事をしてくれる人が増えてきます。

社員の様々な意見がある中で、それらの意見をまとめた上で意見の対立を防ぎ、まとめることができるのが調整力だと言えます。

リーダーシップを活かしていくためには、より主体的な調整力が必要になります。

自分から課題を解決したり、意見の対立をおさえたり主体的に仕事をしていくことが求められます。

利害の対立を避けられる

企業では、他者との取引をする上で必ず利害の対立が起こってしまうものです。

調整力のある人は、なぜ利害の対立が起こってしまっているのかを瞬時に把握して両者それぞれの意見を聞き入れながら解決策を講じることができます。

あるいは両者の意見をまとめて新たな両者が合意するような意見を作ることもできます。

調整力があれば、様々な状況を客観的に把握することができるため、利害の対立が起こりそうな場面を想定してそれを未然に防ぐこともできるのです。

このように調整力のある人は、様々な意見や経営状況などを全て考慮した上で全員が納得できるような形へと調整して、最終的なゴールに導いてくれます。

そのような意味で企業は調整力のある人を必要としているのです。

リスクに気づくことができる

調整力があると、様々な状況を考慮することができるため、リスクの把握がしやすくなります。

取引を行うにあたって、それに伴うリスクにいち早く気づくことができます。

そのため、企業に損害が出ないようにリスクを避けることができるのです。

企業は安定して利益を上げるためにできるだけリスクは避けたいものです。

しかし、気づかないリスクというものもある程度存在します。

調整力のある人はそのような気づかないリスクにも気づくことができます。

目標や目的がブレない

調整力がある人が企業にいると、目標や目的を他の社員に示して成功に導くことができます。

調整力がある人は様々な社内の状況を考慮して目標や目的に対して、正しい取り組みができているかを確認して方向性を示してくれます。

間違った方向を向いていれば正しい方向にする力を持ち合わせています。

目的や目標をブラさずに導いてくれるため、調整力のある人材を企業は求めているのです。

【自己PRで調整力をアピールするには】おすすめ構成

続いて、自己 PR で調整力をアピールするにあたっておすすめの構成について詳しく紹介していきます。

本記事の題材は調整力を強みとしてアピールすることですが、この構成はどのような企業を受けるにあたっても、どのような強みをアピールするにあたっても活用できるものです。

よって、もし企業によってアピールする長所を変えたい場合や、この記事を読み終わり「自分の強みは調整力じゃないかもしれない」と思った場合でも活用できるものです。

よって、この記事でマスターしてしまいましょう。

結論

まずは自分の強みや調整力であると一言述べてしまいましょう。

どのような場面においても、就活においては基本的に結論ファーストで話していくことが重要です。

仕事ができる人はほとんどが結論ファーストで話しますし、何より大量の ES を読まなければならない企業の採用担当者にとって、最初に結論が述べられていない文章はそれだけで弾かれてしまう可能性があります。

冗長な書き方をするのではなく、まずは一言結論から話していきましょう。

理由

なぜあなたの強みが調整力であると言えるのかについても説明する必要があります。

この部分は、次のエピソードの部分と結論をつなぐために重要な部分ではありますが、簡潔に説明する必要があります。

特に200文字などの文字数指定が少ない自己 PR においては、一言で述べてしまえば良いでしょう。

エピソード

自己 PR において最も重要な部分の一つであるエピソードには力を入れて作成する必要があります。

あなたの強みが自分だけのものではない場合も多く、他の就活生もアピールしている場合は多いでしょう。

そのような時に差別化を図るには、あなただけの経験であるエピソードを分かりやすく説明していくことが重要です。

どのような場面であなたの強みを発揮したのか、もしくはどのようにして身につけたのかについて、初対面の人でも理解できるような分かりやすい文章で説明していきましょう。

学んだこと

エピソードを通じてどのようなことを学んだのかについても説明する必要があります。

自分で起こした行動やその結果をもとにどのようなことを学んだのかについて詳しく説明していきましょう。

この学んだことは可能な限り企業で活用できそうな能力や知識に寄せていくことがおすすめです。

企業で活躍できる人材であるということを暗に示せるような文章を書いていきましょう。

今後にどのように活かすか

今後どのようにその能力を活かすのかについては、自己 PR で最も重要な部分なので詳しく説明していきましょう。

今回の場合、調整力というスキルを活かして就職した後、企業にどのように貢献してくれるのか、企業の採用担当者は知りたいと考えています。

貢献について話すことで、あなたが活躍してくれるイメージを抱いてくれますし、何より、企業研究をしっかり行っている人材であるということをアピールすることもできます。

能力とモチベーションの両方をアピールできる大チャンスなので、しっかりと企業分析をしてから作成するようにしましょう。

再度結論

文字数指定が少ない場合には、再度結論を述べる必要はないものの、余裕がある場合はぜひ、もう一度結論について話していきましょう。

全ての企業の採用担当者が最初から最後まで集中力を持って ES を読めるとは限らないので、再度結論を述べ、あなたの主張が伝わるような文章を作成していきましょう。

途中で読み飛ばされてしまったとしても、最後に結論を述べておけば、あなたの主張が伝わりやすくなります。

【自己PRで調整力をアピールするには】自己PRを考える際の注意点

自己PRの書き方、書く際のポイントを押さえたところで注意点も合わせて見ていきましょう。

今回は、3つの注意すべき点を挙げます。

企業が求める人物像を汲めているか

自己PRにおいて強みをいう際、その強みが企業から見て魅力的なものでなけらばいけません。

企業が求める人物像から逸れている内容で自己PRをしてしまうと、マッチ度は下がりいい評価にはつながりません。

説明会や、ホームページに必ず企業が求める人物像情報が載っているため、それをもとに自分の強みをアピールしましょう。

同じ強みでも表現の仕方によっても、受け取る印象は変わるため、言い方を意識することも大切です。

具体性があり、イメージを持ちやすいか

企業が求める人物像を汲んだ強みを述べたうえで、次に具体性を持たせることが重要です。

ただ強みを述べるだけでなく、その強みが培われた経験や活かされた経験をエピソードとして盛り込みましょう。

企業側は、その強みを実際にイメージできるかどうかで評価しています。

具体性があるほど、解像度の高いイメージにつながり、入社後の活躍を考慮してくれます。

アピールポイントをいくつも羅列していないか

自己PRでよくやりがちなこととして、いくつも強みをアピールしてしまうことです。

たくさんの強みを持っていることは、魅力のひとつですがここでは厳選した強みのみをアピールするようにsましょう。

企業側は強みの数を求めているのではなく、持っている強みを自分で理解し、どのように活かす力があるかどうかを重要視しています。

そのため、一貫性ある内容で一つの強みを深掘りして伝えるほうが、好印象につながりやすくなります。

【自己PRで調整力をアピールするには】調整力を別の言葉で言い換えた際の例

調整力という言葉はわかりやすい反面、実際にどのような能力であるのか具体的な部分についてはわかりにくい面があります。

意見をまとめ上げて円滑にすすめられることを総合的にまとめた言葉が調整力というわけです。

自己PRでそのまま使用すること自体は問題ないものの、他の志願者がその言い回しを選択することは容易に想像できるでしょう。

ほかの志願者と同じ言い回しをすれば、アピールが薄くなってしまう恐れもあります。

別の言い回しにするほうが無難かもしれません。

たとえば「チームワークや協調性を大切にする」や「妥協点を見つけるためのアイデア力がある」という言い回しだと、調整力よりも具体性があるのでわかりやすくなります。

【自己PRで調整力をアピールするには】調整力をアピールする際のポイント

自己PRで調整力をアピールする際に注意すべきポイントとして2つあげられます。

自己PRの目的は面接官に伝えることですが、どれだけアピールをしても正しく伝わらなければ意味がありません。

今回あげたポイントというのは面接官に正しく伝えるためであり、わかりやすく伝えるためのものです。

深く考えずに作るとついつい抜けてしまいがちな部分でもあります。

どちらも重要なポイントですので、ぜひ参考にしてみてください。

調整力の内容を明示する

調整力という能力はわかりやすいようで、そうでもないという不思議なものです。

実際に異なる意見をまとめたりと調整をする場合には、いくつかの能力が必要だといえます。

たとえば、意見が食い違っている関係者に寄り添って話を聞ける能力や、ぶつかった意見に対して折衷案を生み出せる能力も必要でしょう。

交渉力も調整するうえでは不可欠です。

具体的に説明することでよりわかりやすく伝わります。

調整力の表現に関しては内容をしっかり明示しましょう。

どれ1つだけに的を絞ってもかまいませんし、複数の内容をまんべんなくアピールするのもいいでしょう。

重要な部分はその内容が明示されているかどうかです。

この人が入社することによって、会社としてどのようなメリットがあるのか想像しやすくなれば、アピールする意味がよりたしかなものとなるでしょう。

状況をしっかり説明する

調整力とはエピソードにおいて、結果としてうまくまとめられる能力を指すでしょう。

しかし、それでは本当にその能力があるのかいまいちわかりません。

調整力の重要なポイントとなるのは、どういった状況でどのようにして最終的に調整できたのかという部分なのです。

そして結果的に円滑にまとまったという結果のことを企業が知りたい調整力といえるでしょう。

状況をしっかりと説明して、それをまとめ上げたエピソードが必要になります。

エピソードは具体的であればあるほど、強みであると伝わります。

もちろん説明が長くなってしまっては中だるみしてしまう恐れもあるでしょう。

無駄な部分は削ぎ落とす必要があります。

しかし、できるだけ背景も交えつつ状況を説明したうえで、さらにどのようにまとめ上げたのかという部分を明確に伝えましょう。

状況をしっかりと説明することでわかりやすくなる反面、エピソード自体が弱いと逆効果になってしまうかもしれません。

誰でも調整できるわけではない状況が理想です。

何が課題となり、どういったところが難しかったのかを効果的に伝えましょう。

業務にどう活かしていくか

入社後に自分の調整力をどのように活かし、企業に貢献できるかをアピールしましょう。

社会人に必要な調整力とは、自らが率先して行動を起こせる主体性です。

状況をくわしく説明できたら、その経験が業務でどのように活かせるかを伝えましょう。

たとえば、多くの人を巻き込んで物事を進めた経験のことを調整力と説明した場合です。

入社後、社内外の相互理解を深め全員が納得できるよう調整をし、プロジェクトを遂行する際に自分のスキルを発揮し、企業に貢献できるとアピールできます。

企業の仕事は個人の力では成立しないことばかりです。

どのような場面で発揮された調整力を、企業のどのような場面で発揮できるかを明確に説明できるようにしましょう。

【自己PRで調整力をアピールするには】アピール時のコツ

ここまでは自己PRにおいて調整力を別の言葉に言い換えた際の例や、調整力をアピールする際のポイントについて詳しく紹介してきました。

続いては自己PRで調整力をアピールする際のコツについても詳しく紹介していきます。

自己PRで調整力をアピールする際に下記の3つを意識しておくことで、より企業に良い印象をアピールできることでしょう。

内定した人のESを参考にする

自己PRで調整力をアピールする際のコツとして、内定した人のESを参考にするということが挙げられます。

実際に内定を得られた人のESは必ず参考になる部分があり、あなたが実際に作成した自己PRと比べてみて足りない部分は何かと判断しやすいことでしょう。

先輩のESが見たい方におすすめのツールは「イールック」で、業界ごとのES対策はもちろんのこと、これまで内定を獲得してきた人のESを細かく確認することができます。

大手、ベンチャーなど企業の規模や職種などにも合わせて、絞って条件検索できるのも魅力的なポイントです。

また、もちろん料金は無料なので、アルバイトをする余裕のない就活生にも優しいサービスです。

差別化を意識する

調整力をアピールする就活生は少なくないので、差別化を意識することも非常に重要なポイントとなってきます。

多くの就活生は企業に対して感じている魅力やアピールポイントについて話しますが、できれば自分の経験を積極的に盛り込むようにしていきましょう。

これにより、あなたの唯一無二である経験を述べることができ、他の就活生とは違う印象を与えられる可能性が高まります。

実際に調整力を活かした経験があるならば、それをアピールしつつ、その経験をどのように活かして就職後も活躍できるのかについて述べるようにしましょう。

これにより、企業の採用担当者もあなたが活躍してくれる人材であると考え、採用したくなるかもしれません。

結論から述べる

結論から述べるということも非常に重要なポイントなので、忘れないようにしましょう。

自己PRを作成する際、まずは自分の長所が何であるのかを一言目に述べることが重要です。

これにより企業の採用担当者はあなたの自己PRが何なのか、どのような話が展開されていくのかを念頭において読んでいくことができます。

就活のシーズンになると企業の採用担当者は無数の自己PRや志望動機を読むことになり、隅から隅まで全てを読むということは難しいです。

そこで結論から述べられている文章を提示することで、集中力が切れることなく、あなたがどのような魅力を持っているのかが最後まで伝わりやすい文章になることでしょう。

【自己PRで調整力をアピールするには】調整力をアピールする際の注意点

「私には調整力があります」と単に伝えるだけでは、まったくアピールにならないことはここまで読んで理解できたでしょう。

具体的な調整力についてのエピソードを伝える際、気をつけなければならないポイントがいくつかあります。

自分のアピールしたい調整力を理解してもらえるようなエピソードが必要です。

面接官に「調整力が備わっているな」と感じてもらうため、以下に注意してください。

せっかく考えた自己PRも面接官にとって、印象の悪いものとならないようにしましょう。

ネガティブなエピソードは避ける

調整力をアピールするうえで、ネガティブなエピソードはNGです。

失敗した経験を伝えると、調整力があるとは言い難いエピソードになり、面接官への印象は良くないでしょう。

特別な経験や華々しい実績だけが良いエピソードではありません。

経験を通して自分がどのように考え行動したかをあらわし、調整力をアピールしましょう。

どうしてもネガティブなエピソードになってしまいそうであれば、どのような学びがあったかを盛り込みます。

たとえば、サークルで学園祭のイベントに出店をした際の経験を話すとしましょう。

まず、自分が取った手段として「当日まで全員で打ち合わせをする機会はあまり取れなかったが、サークル全体の意見を取り入れつつ学園祭の実行委員会との橋渡しに努めた」ことを述べます。

まとめとして「惜しくも、売り上げ目標はわずかに届かなかったが、この経験を通じ、コミュニケーションの量ではなく質を重要視するようになった」というように失敗だけでなく学びとセットで伝えましょう。

自己主張が弱いと思われないようにする

調整力を伝えるうえでもっとも気をつけるべきことは、どのようなことにでも同調をする性格だと思われないようにすることです。

調整力があることを「周りの意見に流されやすく意志が弱いのでは」と捉えられるかもしれません。

周りの意見を取り入れてまとめ、円滑に物事を進められるとアピールしましょう。

また、単に「場の雰囲気を悪くしたくない、ことを荒立ててややこしくしたくない」という考えでそのようにしていると捉えられることもあります。

その場合は、どういった理由で行動をしたのか、十分理解して行っていることを伝えます。

自分に備わっている調整力は、周囲を動かす力であるとアピールすれば、面接官にも調整力がありそうだと伝わるでしょう。

その場しのぎのエピソードは使わない

調整力を自己PRとして話そうと考えたとき、偶然うまく調整できたエピソードもあったでしょう。

しかし、それがどれだけ優れた経験でも、そのエピソードを使うべきではありません。

偶発的に解決したことは、その場を逃れるために取った行動であるように感じ、調整力とは言えないからです。

調整力とは、起きている課題に対して、どういった理由で対処したかと、本質的な問題解決ができたことをエピソードにしましょう。

実際に自己PRで話すエピソードにするためには、既知の問題は再度発生させないことを第一に考え、自主性をもって体制や制度を変更したり、新しいルールを作ったりして周りの協力を仰ぎながら防ごうとした経験などを伝えると良いでしょう。

【自己PRで調整力をアピールするには】自己PRの書き方を紹介

はじめて自己PRを書く場合には、いきなり書き始めるとまとまらなくなってしまう傾向にあります。

もともと文章力がある方であれば難しくない話かもしれませんが、なかなか自分自身のことをアピールするのは難しいでしょう。

面接官の方に対して伝えなければいけません。

点を押さえてわかりやすく簡潔にまとめる必要があります。

そのためには以下の構成で作るといいでしょう。

1.強み
2.発揮したエピソード
3.課題
4.解決策
5.結果
6.会社にどう貢献できるか

まずはわかりやすく調整力という強みがあることを宣言します。

そのうえで、状況説明をしっかりとし、強みを活かせたエピソードにつなげます。

課題や解決策も明確にしましょう。

そして最終的に、最も重要な部分となる会社に対してその強みを活かしてどう貢献できるのか、という部分で締めとなります。

特にエピソードの部分が大切です。

調整力があることをわかってもらえるように、内容を明示することも必要です。

【自己PRで調整力をアピールするには】3つの例文を紹介

構成や注意点などがわかったとしても、はじめてであれば思うように書くことが難しいでしょう。

強みをアピールしなければならないので、就活生の方にとっては神経質になってしまう部分でもあるはずです。

そこでこれまでご紹介したポイントを踏まえて、3つの例文をご用意しました。

こちらを参考にご自身のエピソードを照らしあわせれば、自己PRを書けるでしょう。

例文があることで文章が作りやすくなる面もあるかと思います。 ぜひベースにして組み立ててはいかがでしょうか。

部活動(運動部)

私の強みはチームワークや協調性を大切にするところです。
高校時代はバレー部に所属していましたが、その当時私たちの学年と1つ下の学年であまり仲がいい状態ではありませんでした。
バレーはチームプレーで成り立っているスポーツです。
仲違いしている状態で結果はついてきません。

そこでまずは仲が悪い原因を確かめました。
チームメイトなどの話をたどっていくと、特定のメンバー間でのいざこざが原因だとわかったのです。

そこで思い切って、当事者同士での話し合いの場を設けることにしました。
原因になった先輩風を吹かせて無茶な要求をした同級生メンバーには、後輩の身になって考えるように説得し、心からの謝罪をするように促したのです。
後輩に対しても、謝罪を受けた以上は最低限の礼儀は守って接するように伝えました。

この出来事をきっかけに学年間でのわだかまりがなくなり、その翌年の県大会ではベスト4という過去最大の成績を収めることができたのです。

貴社に入社した際には、チームワークや協調性を大切にするという強みを活かして、部署間で意見がぶつかった際も落とし所を見つけて円滑に業務を遂行いたします。

この例文では、具体的なエピソードによって協調性やチームワークを大切にできると伝えています。

特に感情的なトラブルの場合には調整の難易度は高くなるのです。

それでも最終的にはチームワークを大切にし、確執をなくしたという結果を手に入れているので、面接官の方にも伝わりやすいでしょう。

部活動(文化部)

私の強みは意見をまとめる力があるところです。
大学の吹奏楽部に所属していた際、部長と副部長の考え方が食い違い、吹奏楽部の全員が同じ目標を持てていないという状況が続いていました。
そこでパートリーダーである私は部長、副部長の意見だけでなく全員の意見を聞き、整理する中で「大会で入賞したいという考えを持っている」という共通点を見つけ、考えを統合するべく話し合いを行いました。
この結果、お互いの意見を反映した効率的な練習メニュー作りに成功したことで、双方のわだかまりが徐々に解けていき、協力し合える体制ができました。
 それにより春の大会では見事金賞を受賞することができました。
この強みを生かして、貴社に入社した後もチーム内での仲介役として、チームの関係性を保ち生産性をよくできるように勤めていこうと考えています。

学園祭

私の強みはチームの一体感を作る力です。
大学の文化祭の実行委員会で歌フェスティバルの責任者として活動していましたが、お互いの企画に無関心で誰が何の仕事をやっているのかを理解できていないという状況でした。
そこでみんなで仕事や意見を共有しながら活動をしたいと考え、自分の担当でない企画にも声をかけたり、全体での話し合いを重ねました。
これらから私は担当外の仕事でも良し悪しを言い合える環境を整えました。
また話し合いでは毎回話すグループを変えることで、だんだん全体の結束力、一体感を作ることができました。
結果、前年比1.5倍の観客数を達成しております。
貴社で働く上でも主体的にチームのために動くことで貢献したいです。

サークル

私の強みは妥協点を見つけるためのアイデア力があることです。
大学生のころ、映画サークルで映画を自主制作していました。
当時長編映画を撮影していた際に、川辺でのシーンにおいて川に入水させたい監督陣と入りたくない役者の間でトラブルが発生したのです。
脚本では入水するとまでは言及されていなかったものの、監督や脚本のイメージでは入水が不可欠という主張でした。

しかし、その当時まだ肌寒い3月の撮影ということもあり、役者としてはできることなら避けたいという主張だったのです。
撮影時間も限られているため、カメラマンだった私は双方の意見をまとめることにしたのです。
入水することで役者が万が一体調を崩してしまったら、まだ残っている撮影が完了できなくなると監督に説明しました。
役者には実際に入水するのではなく、カット割りやアングルなどで入水しているようにすることを提案しました。
勢いの必要なシーンでもあり、その案で監督人からも役者からもOKが出たので、映画は無事完成にこぎつけられたのです。

貴社に入社したあかつきには、このアイデア力を最大限発揮してクライアントなどと意見が食い違ったとしても、アイデアをもって妥協点を見つけます。

この例文のポイントは、双方を説得したうえで妥協点に落ち着いたという部分です。

立場の違いなどによってお互いの主張がぶつかることはよくあることです。

そこで妥協点を見つけることによって、トラブルを防いでプロジェクトや業務を遂行できるとアピールしましょう。

アルバイト

私の強みは異なる意見や主張をまとめて問題のない結果を出せることです。
大学生時代、アルバイトをしていたファミレスでアルバイトリーダーに任命されていました。
年末年始の時期になると、どうしてもアルバイトの出勤率は下がります。
誰もが友人や知人と過ごしたり、自宅でゆっくりしたりしたいのでシフトには入りたがりません。

ある日、急な病欠により、その人数では到底さばききれない可能性があると判明しました。
しかしそれではお店の営業に支障が出てしまいます。
みんなの事情を聞きながら、人数が足りない日は入れる人を探して、出勤してもらえるようお願いしました。
余裕のある日には、変わって出勤してくれた人に休んでもらうなどバランスを意識してきました。

その結果年末年始であるにもかかわらず2年連続、最大人数の8人で営業することが可能となったのです。

この例文ですが、全員の都合をしっかりとヒアリングしたうえで、スケジュールに合わせていることが評価に値するでしょう。

ただお願いをすることで出勤してもらうというだけでなく、無理を聞いてくれたことに対して対価をしっかりと付与しています。

調整力を端的に示すことが可能でしょう。

ボランティア

「問題を発見し、メンバーが取り組みやすい環境を作る力」が私の強みです。

私は大学1年生から地域のボランティア団体に所属し、そこでボランディア参加者の増加を目標に行動しました。
情報を広めることで新しい参加者を増やしていきましたが、それだけでは組織が安定する人数の確保には程遠かったため、参加者の定着率を上げることに注力しました。
まず、途中辞退をしてしまった人から、理由を聞きどこに課題があるかを把握し、その声を基に改善策練っていきました。
理由として、すでに仲が良い人同士でコミュニティが出来上がっており、ボランティア先に知人がいない場合、参加を継続しにくいといったものが多く挙がりました。
そこで参加者に対して経歴や学部、趣味等のアンケートを取り、共通点のある人同士でグループを作り、初めての人同士でも馴染みやすい空気感を作っていきました。
組織内での親密な仲が広まり、昨年40%の定着率を今年は70%まで引き上げる事に成功しました。

このように、課題に対してチームで取り組める環境を作る調整力を活かし、入社後も様々なプロジェクトに積極的に取り組んでいきたいと考えています。

ボランティア活動の中で、「人員不足」という課題に対して自分のアイデアを使い、チーム全体で課題を解決できるような基盤・環境を作ったエピソードを述べています。

これは、チームの状況を把握し、調整できる能力であると言えます。

【自己PRで調整力をアピールするには】志望職種別例文

続いては自己PRで調整力をアピールする際におすすめの例文を、志望する職種ごとに紹介していきます。

あなたが就職したいと思っている職種の中で最も近いものを選び、参考にしてみてください。

実際に自分の作成した自己PRと見比べることで、何が足りないのか、何が優れているのかが分かりやすいかもしれません。

事務職

私の長所はスケジュールを管理する調整力です。大学時代、学生団体でイベントの企画運営を担当した際、複数の部署と連携し、スケジュールやリソースの調整を行いました。特に、予算の制約や参加者の意見の相違が課題となったイベントでは、全員が納得する解決策を見つけるために、積極的にコミュニケーションを取り、各部署のニーズを理解しました。その結果、限られた予算内で最大限の成果を出すことができ、高い評価を受けました。入社後は、この調整力を活かして、社内外の関係者と円滑にコミュニケーションを取り、プロジェクトや日常業務の効率化に貢献したいと考えています。また、チーム内での調整役として、業務の進行をスムーズにし、チームの生産性向上にも繋げていく所存です。

営業職

私の長所は皆の意見をまとめる調整力です。大学時代に部活動でのイベント企画を統括した際、それぞれの関係者間の意見を調整し、スムーズなイベント運営を実現しました。参加者の希望、予算の制約、会場の利用規約など、さまざまな条件を満たしながら最適なプランを立案しました。納得いくまで議論を重ね、全員が一致する解決策を導き出すこともありました。この経験を通じて、異なる意見や要望をまとめ上げ、共通の目標に向かって進む力を養いました。入社後はこの調整力を活かして、お客様のニーズと会社の提供できるサービスや製品の間で最適なバランスを見つけ出し、双方にとって価値のある提案を行いたいと考えています。また、社内でのプロジェクトにおいても、部署間の調整役として円滑なコミュニケーションを促進し、業務の効率化に貢献する所存です。

接客・販売職

私の長所は不測の事態にも対応できる調整力です。大学時代、アルバイトでレストランのシフトリーダーを務めた際、スタッフのシフト調整や、顧客のさまざまな要望に応える必要がありました。特に忙しい週末には予約の重複や急なキャンセルに対応しながら、スタッフ間のコミュニケーションを取り、顧客に満足していただけるサービスを提供することが求められました。この経験を通じて、柔軟な思考と迅速な判断力を養い、チームを円滑に運営する調整力を身につけました。入社後は、この調整力を活かして貴社の接客・販売職において、顧客のニーズに対応しつつ、チームワークを促進することで、店舗運営の効率化と顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。また、顧客とのコミュニケーションを通じて得たフィードバックを社内で共有し、サービス改善に繋げる役割も担えると考えています。

エンジニア職

私の長所は全員の意見を統合できる調整力です。大学でのプロジェクトにおいて、チームメンバー間の意見の相違を調整し、プロジェクトを成功に導いた経験には自信があります。新しいソフトウェアの開発プロジェクトで技術選定に関する意見の相違が生じた際は各メンバーの意見を丁寧に聞き、それぞれの技術のメリットとデメリットを比較検討する会議を主催しました。結果として、チーム全員が納得できる技術選定に成功し、プロジェクトは期限内に高品質な成果物を完成させることができました。入社後は、この調整力を活かして、プロジェクトチーム内での意見の調整や、異なる部門間のコミュニケーションを円滑に行い、効率的なプロジェクト運営に貢献したいと考えています。また、技術的な意見の相違を建設的に解決することで、より革新的でユーザーに寄り添った製品の開発に貢献する所存です。

【自己PRで調整力をアピールするには】完成度を高めるために

様々な例文を確認し、自己 PR を作成し終わった人もいることでしょう。

しかし、時間に余裕があるならば是非行って欲しい対策がいくつかあります。

以下の3つを行うことでより質の高い自己 PR を作成できるので、是非行ってみてください。

声に出して読んでみる

どれだけ自分では完璧な自己 PR を作成できたと思っていたとしても、意外と文脈がおかしかったり、誤字脱字があったりする場合もあります。

しかし、黙読しているだけではなかなかおかしな点に気づけないことが多いです。

そこでおすすめなのが、声に出して一つ一つの文章をゆっくり読んでみることです。

これにより「結論」「理由」「エピソード」「学んだこと」「今後にどのように活かすか」「再度結論」それぞれの繋がりがおかしくないかについて確認することができます。

また、誤字脱字をしていないと自信がある人ほど、意外と間違えていることがあるので、ゆっくり読んでみてください。

誤字脱字が多いと、注意散漫な人材であるとみなされてしまい、就職した後もミスが多い人であると思われてしまう可能性があります。

完成した後、少し時間を置いてからゆっくり、声に出して読んでみましょう。

他の人に添削してもらう

自分一人だけで確認していると、どうしても客観的な視点で確認することはできません。

可能な限り、「これは自分が書いたものではなく、他人が書いたものだ」という考えを持ちながら読むことで、ある程度、客観的に見ることができます。

しかし、数時間自分が書いた文章とにらめっこするよりも、数人の友人に一度読んでもらう方がよっぽど効率的であると言えます。

特に、就活に取り組んでいる友人がいるならば、お互いの自己 PR を確認し、悪いところと良いところを指摘し合うのも良いでしょう。

同じ業界を受けた先輩がいるならば、添削してもらうのも選択肢の一つです。

可能な限り多くの人に確認してもらい、特にエピソードの部分で分かりにくいところがないか質問してみましょう。

就活エージェントに相談してみよう

確かに、友人や先輩に確認してもらうのは非常に有効な選択肢の一つですし、時間に余裕があるならば積極的に行いたいところです。

しかし、最も根本的な解決方法として就活のプロに相談することが挙げられます。

お金がかかるところもありますが、ジョブコミットの場合は完全無料で自己 PR はもちろんのこと、志望動機やガクチカの添削を行ってくれる上に、面接対策まで行ってくれます。

毎年、何人もの就活生を成功させる企業へ送り込んでいる優秀なスタッフが徹底的にサポートしてくれるので、信頼性が高いと言えるでしょう。

もし興味がある人は、下記のリンクから登録してみてください。

まとめ

調整力というのは仕事をするうえで必ず求められる能力です。

実際にその能力が備わっていると判断されるためには、具体的に明示しなければなりません。

今回ご紹介した内容は、どれも自己PRをするうえで欠かせないでしょう。

構成にも気をつけつつ文章を作っていくことで、問題ない自己PRが作成できるかと思います。

あとはそれを実際に伝える練習も必要です。 採用されるために、調整力をちゃんとアピールしましょう。

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