フィンテック系ベンチャー企業はどんな事業をしてる？注目企業と業界の将来性を徹底解説！

はじめに

金融系とインターネットサービス系は、いずれも人気の業界です。

最近は大手企業だけでなく、成長力の大きなベンチャーにも注目が集まっています。

将来性がありそうで、面白そうな業界を探している就活生にとって、すべてを網羅したような企業がフィンテック系ベンチャーです。

フィンテック系ベンチャー企業はどんな事業をしてるのか、注目企業と業界の将来性を徹底解説していきます。

フィンテックとは？

最先端のテクノロジーを利用して、革新的な金融サービスを打ち出す、新しい企業をフィンテック系ベンチャーと呼んでいます。

フィンテックはインターネットやスマートフォン、AI、ビッグデータ、分散型台帳技術やブロックチェーンといった最先端のテクノロジーを活用して、新しい金融サービスを提供するものです。

スマートフォンを使った決済サービスや、近年、話題を集めた仮想通貨取引のプラットフォーム、オンライン取引をまとめて管理できるサービスや、企業の経理や資産管理ができるサービスなど、幅広い広がりを見せています。

フィンテックサービスの種類と代表的な企業

フィンテックサービスは技術の進化や融合、新たな発想でどんどん生み出されていく可能性のある、新たな産業分野です。

そのため、どんどん新しい種類のサービスが生み出される期待が持てますが、現在、提供されているフィンテックサービスの種類として、大きく決済分野、資産運用分野、会計分野、資産管理分野、保険、仮想通貨分野が挙げられます。

種類ごとのフィンテックサービスを提供する代表的な企業とともに、見ていきましょう。

決済分野

フィンテックサービスの代表的な種類に、決済分野におけるサービスが挙げられます。

webやクレジットの決済を、テクノロジーを利用して便利にしたサービスで、パソコンやスマホ、ICカードなどを使って、簡単かつスピーディーに決済ができるサービスです。

PayPay

PayPayは電子決済サービスで注目を集めており、スマホにアプリをダウンロードするだけで、QRコードやバーコードを読み込むだけで、誰でも簡単・手軽に決済ができます。

2018年にサービスをスタートして依頼、わずか2年3か月でユーザー数3,500万人（2021年1月現在）を超えました。

PayPayはフィンテックからはじまるライフ・プラットフォームを理念に掲げ、QR決済機能を入り口として、銀行や証券、クレジット、投資、保険などの金融サービスや、公共料金や税金の支払い、ネットショッピングなども含め、便利に利用できるサービス展開を目指しています。

Paidy

Paidyは、銀行口座の登録やクレジットカード不要、事前登録なしで使うことができるオンライン後払い決済サービスです。

決済の簡易性により、購入率の上昇にも貢献しており、消費者にも販売側にとってもWin-Winのサービスを提供しています。

「お買い物にめんどくさいはいらない。」をコンセプトにしており、メールアドレスと電話番号があれば、すぐにお買い物ができます。

支払いは翌月にまとめて、コンビニでアプリを見せるだけです。

資産運用分野

フィンテックサービスでは、資産運用分野でもスムーズな利用環境を提供してくれます。

AIを利用して最適な資産運用を提案するなど、初心者でも資産運用がはじめられるようなテクノロジーを駆使したサポートシステムが用意されています。

WealthNavi

WealthNaviは「長期・積立・分散」の資産運用を、ロボアドバイザーにより全自動で行えるサービスです。

プランの無料診断や口座開設の申し込みも、すべてオンラインで完結できるのも魅力的です。

AIを駆使したロボアドバイザーのサポートにより、投資の経験や知識、資産の額を問わず、富裕層が実践している、世界水準の資産運用を手軽にはじめることが可能です。

ロボアドバイザー機能を活用したサービスにおいては、預かり資産と運用者数でトップクラスを誇っています。

トラノコ

トラノコはクレジットカードをはじめ、Amazonや楽天のECアカウントを登録しておくだけで、クレジットカードや電子マネー決済で生じたおつりや、お買い物で貯めたポイントを投資運用に回し、資産運用をサポートしてくれるサービスです。

トラノコでは、リスク許容度に合わせた3つのトラノコファンドが用意されており、おつりやポイントといった少しずつのお金を世界中の株式や債券､不動産といった幅広い資産に分散投資ができ、リスクを抑えながら積み立て投資ができます。

会計分野

フィンテックサービスで人気なのが、会計分野です。 煩雑な経理や人事労務関連の業務をテクノロジーの力で効率化してくれるため、大手企業から中小企業、個人事業主に至るまで、導入する企業が増えています。

freee

freeeは、メインサービスとしてクラウド型会計ソフトを提供しており、入力されたデータを元に、会計帳簿や決算書の作成や、データ分析まで可能なのが魅力です。

「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、統合型経営プラットフォームを開発し、誰もが無理なくスムーズな経営ができる環境作りをサポートしています。

簿記や会計ソフトの専門知識がないと難しかった経理業務も、freeeを使うことで初めてでも簡単にでき、数字を可視化して、瞬時の経営判断にも役立てることができます。

MFクラウド

MFクラウドは、株式会社マネーフォワードが提供する企業向けクラウド型会計・人事労務ソフトです。

AIを利用することで、自動化・効率化を実現しています。 MFクラウドの会計ソフトを使えば、日々の取引の入力など面倒な作業が自動化され、業務効率の改善が目指せるのはもとより、データをクラウドに集約できることで、経営の見える化の実現が可能です。

自動入力された日々の仕訳データを元に決算書が自動で作成でき、キャッシュフローレポートや収益レポートなど、経営に役立つ幅広い帳票やレポートも瞬時に作成してくれるので、経営情報を常にリアルタイムで把握できます。

資産管理分野

フィンテックサービスでは、資産運用だけでなく、資産管理分野も人気です。

企業向けの会計ソフトではなく、一般の方も気軽に使える「家計簿アプリ」など、テクノロジーで資産管理をサポートしてくれます。

MoneyForward

MoneyForwardは、家計簿アプリを提供しています。

単なる支出の記録にとどまらず、口座の管理やクレジットカードで利用した代金の記入もできるのが便利です。

さらに、レシートを撮影するだけで、すぐに家計簿に反映される機能があるのが画期的です。

誰もが簡単に無料で続けられるお金の見える化サービスとして、それぞれが利用している銀行や証券会社をはじめ、クレジットカードやFX、年金、ポイントの口座にいたるまで、自動でまとめて家計簿を自動作成してくれます。

家計や資産を一元管理できるので、家計状況を一目で把握できるのが魅力のアプリです。

Moneytree

Moneytreeは、銀行・クレジットカード・電子マネー・ポイント・マイル・証券などの金融サービスを一元管理できる資産管理アプリを提供しています。

資産状況を1か所でいつでも確認できる、シンプルな家計簿を無料で使えるのが魅力です。

AIが明細を学習し、自動的に支出をカテゴリ別に振り分けてくれるので、専門知識も必要なしに、手間なく家計簿が自動で完成します。

引き落としがあるときや、ポイントの有効期限が近付くと通知が届くなど、焦らず家計を管理できます。

保険

フィンテックサービスで人気を集めているのが、保険分野です。

テクノロジーの力で、保険に加入したい利用者にとって最適な保険選びをサポートしたり、保険代理店などにおける保険に関する業務の効率化を実現したりしてくれます。

Hokan

Hokanは、保険代理店向け契約管理クラウドサービスを提供しており、InsurTechSaaSも開発しています。

保険営業で成果を上げるために欠かせない見込み顧客の発見から、契約成立までの一連の流れをワンストップでサポートしてくれる、便利な業務支援サービスです。

契約後のアフターサービスも一元管理でき、新規契約獲得時に蓄積した情報を元に、保全業務もオールインワンでサポートしてくれます。

「個人・法人顧客管理」や「意向把握」、「スケジュール管理」、「タスク管理」など、スタッフの業務も、スマホひとつで管理可能です。

FINPLANET

FINPLANETは、利用者に最適な保険選びや、資産運用の自動プランニングを提供するネット金融サービス「fints」を提供しています。

ライフプランや家族構成などを踏まえ、1人1人に合わせた保険選びや資産運用のプランニングを通じて、ユーザーに経済的な安心と豊かな日常を提供することを理念に掲げた、インターネット上の金融アドバイザーサービスです。

保険と資産運用の両面をワンストップでカバーでき、かつ、金融商品の販売を目的としない金融機関として、中立的で公平なアドバイザリーサービスを受けることができます。

仮想通貨分野

フィンテックサービスで注目されるのが、仮想通貨分野です。

分散型台帳技術やブロックチェーンといった、最新のテクノロジーの力で、仮想通貨の売買や送金が24時間365日可能になるサービスや環境を提供しています。

bitFlyer

bitFlyerは、国内最大級の仮想通貨取引所です。

あらゆる手数料が無料で、ビットコインだけでなく、イーサリアムなど計12種類の仮想通貨をパソコンやスマホを使って簡単に売買できます。

プロ向けのサービスとして、直感的な操作が可能な先進的ユーザーインターフェースを採用した仮想通貨取引所も用意されています。

高速取引に適応するのはもちろん、各種のオシレーターをはじめ、ポジション管理や損益計算など、トレーダーに必須な機能が盛り込まれたサービスです。

DeCurret

DeCurretは、暗号通貨をau wallet・楽天Edy・nanacoなどの対象ブランドのポイントへと交換できるサービスを提供しています。

将来的には、Suicaへのチャージなども実施することを予定しています。

「デジタル通貨のメインバンク」機能や「デジタル通貨に特化した現代版の両替商」を目指しており、暗号通貨をはじめ、金や原油など価値を算出できるものを担保に発行されたトークンやステーブルコインなど、多様なデジタル通貨をいつでも交換できるプラットフォームの形成を目指しているフィンテックサービスです。

フィンテック業界に将来性はある？

フィンテック業界に将来性はあるかといえば、大きな成長が期待できる業界です。

本格的にはじまったばかりのサービスであり、伸びしろがあるのはもとより、世界から注目、期待され、大きな潜在ニーズがあるからです。

ビッグデータやAI、ブロックチェーンなどを活用することで、人件費の削減・キャッシュレス化など、社会に大きく貢献できます。

ビジネスのスピード化やグローバル化が加速し続ける中、世界を瞬時で資金が駆け巡るなど、時代が求めるサービスを提供しているのも、市場拡大が期待できる要素です。

テクノロジーもどんどん進化を続け、新たな技術が開発されることで、ますます将来性は拡張していきます。

最先端のテクノロジーと、最新の金融の知識も得ることができる業界なので、就活生にとってはやりがいが持て、成長が期待できる業界です。

まとめ

フィンテックは、最先端のテクノロジーによって革新的な金融サービスを生み出す業界であり、画期的なサービスを提供するフィンテック系ベンチャーが日本でも続々と誕生しています。

フィンテックサービスの種類として、決済分野、資産運用分野、会計分野、資産管理分野、保険、仮想通貨分野が注目されています。

フィンテック業界は最先端の技術が今後も生み出され、社会の潜在ニーズをとらえて発展していくので、将来性も期待できる魅力的な業界です。