【例文3選】自己PRで研究をアピール!効果的に伝えるためのポイントと構成を解説

【例文3選】自己PRで研究をアピール!効果的に伝えるためのポイントと構成を解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・研究の自己PR作成方法
・自己PRのアピール方法

この記事をおすすめしたい人

・理系の学生の人
・研究をテーマに自己PRしたい人

はじめに

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大学で研究に取り組んだことを、就活の自己PRとしてアピールするのはもちろん有効な手段です。

大学生活は、ほとんど研究一筋に打ち込んできたという人もいるでしょう。

さまざまなことを学び、身につけた知識はたくさんあっても、就活でうまく企業に伝えられるか自信がないという声はよく聞かれます。

確かに伝えるべきポイントを外してしまうと、魅力的な自己PRにはなりません。

研究に打ち込んだ人の自己PRを効果的に伝えるためにはポイントや構成に気を付ける必要がありますので、ここで詳しく解説します。

【研究を用いた自己PR】自己PRとは?

自己PRは、企業の面接やエントリーシートで、必ずといって良いほど聞かれます。

自分の強みやスキル、特技を企業側にアピールできる機会です。

企業は自己PRの質問において、志望者の強みやスキル、人柄はもちろん、表現力や説得力、自己分析がしっかりとできているかなど、採用するかどうかの判断に重要な要素を見ています。

さらに、自社で生き生きと活躍できる人材かを判断する要素として、マッチ性も見ているため、企業が求める人物像の研究も欠かせません。

自己PRが聞かれる理由や評価ポイントを押さえ、自分が企業にどのようなイメージや強みを伝えたいのか逆算して、内容を考えると良いでしょう。

自己PRについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

【研究を用いた自己PR】研究を自己PRに使う時のポイント

まず、研究をコンパクトに伝えるのにはどうすれば良いか、頭を悩ませている人は多いです。

ただ、自己PRで研究に打ち込んだことを伝える場合、必ずしもその内容を企業の採用担当者に説明する必要はありません。

もちろん専門分野の企業であり、先方から詳しい研究内容の説明が求められているなら別です。

そうではない限り、一般企業の採用担当者が、大学での研究内容を詳しく聞きたいと考えることはほぼありませんので、まずはそれを理解しておきましょう。

専門用語はなるべく使わない

一般的に、企業の採用担当者が自分の研究分野をよく理解していることは、まずないでしょう。

そもそもESや一次面接などを担当するのは企業の人事部門であるのが一般的で、専門知識を理解していることはありません。

それでも研究に打ち込んだという背景からは、真面目で努力する人となりや粘り強い人、課題に取り組むチャレンジングな人などの前向きな評価を得られる期待があります。

そのため研究を題材に選ぶのはもちろん良い手段なのですが、最も気にすべきなのは専門用語を使わずに説明をすることです。

専門外の人には理解できない難しい単語を並べれば、なんとなく専門性がアピールできて見栄えが良いのではと考える人もいますが、まったくの逆効果と覚えておきましょう。

大切なのは第三者がすぐに理解できるわかやすさですので、専門用語を並べて体裁を整えるようなことは避けてください。

また、専門用語だと思わずに不用意に使ってしまうこともありますので、何度も見直してチェックする必要があります。

研究内容の紹介にならないようにする

就活の自己PRは研究発表の場ではありませんので、きちんと説明しようとするあまり、詳しい研究内容の紹介になってしまわないように注意することが大切です。

相手にわかりやすく、丁寧に説明しようとするのは良いことなのですが、企業の採用担当者が本当に知りたいのはそこではありません。

自己PRを求められる理由は、専攻や学歴などではわからない、その人の人となりを知るためです。

就活では必ずといって良いほど求められることですので、自分のどんな点をアピールすべきかは常に考えておく必要があります。

相手が知りたいのは、あなたがどんな「人」なのかという点ですので、結局どんな「研究」なのかを説明するだけで終わってしまうようなことのないよう、十分注意してください。

実績をアピールしない

自己PRは自分の売り込みですので、研究を題材にするなら、なんらかの実績がなければならないと思い込んでいる就活生は非常に多いです。

でも、実際のところ、教授から評価された、なんらかの発表会で評価された、賞を獲ったなどという実績があったとしても、それで採用される決め手になることはまずありません。

また、実績をアピールしようとすると、その研究の意義や新規性などを説明しなければならなくなるため、結局自己PRからはどんどん遠ざかっていくことになります。

自己PRでは、研究の実績についてはあまり重きを置かないと最初から決めておきましょう。

もちろん触れてはいけないというわけではありませんが、そこばかりを強調してもまったく意味はありませんので、それよりも重要な伝えるべき内容にフォーカスすることが重要です。

【研究を用いた自己PR】自己PRの構成

研究を自己PRに用いることには、適切でいながらなかなか難しい側面もあります。

大事なのは自分の魅力を伝えることですので、そのためのテクニックの紹介しましょう。

就活で採用担当者にわかりやすく自分の能力を伝えるためには、以下の6つの流れを意識して構築する必要があります。

逆にいえば、それに従って内容を埋めていくだけで、簡単に効果的な自己PRを作成することが可能です。

①強み
→私の強みは~です
②発揮したエピソード
→~の経験で発揮されました
③課題
→~という課題がありました
④解決策
→解決のため~を行いました
⑤結果
→結果~を達成しました
⑥会社にどう貢献できるか
→~に活かしていきたいです

この6つのポイントに沿って文章を作成していくと、誰でも簡単に基本の自己PRを作ることができます。

とはいえ、本当にそのままでは多くのライバルに埋もれてしまいますので、一度作成したあとに自分なりに手入れをすることをおすすめします。

【研究を用いた自己PR】研究を自己PRに使うときの注意点

ここからは自己PRの作成ポイントについて解説していきます。

自己PRを企業に刺さるような効果的なものにするためにどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。

自己PRで意識すべきことを解説していくのでぜひ参考にしてみてください。

専門用語はなるべく使わない

自己PRではできるだけわかりやすい言葉を使うようにしましょう。

せっかく自分のことをアピールできる場面なのに、相手に伝わらない言葉だとすごくもったいないです。

一部の人間しかわからないような専門用語ではなく、誰にでもわかるような言葉を使うように意識しましょう。

企業は、自己PRを通じて、わかりやすく説明する能力をみています。

企業に説明できるところをアピールできるようにしましょう。

成果を出すまでの過程を説明する

自己PRで研究について伝えるときに結果だけを伝えることはやめましょう。

企業が最も重視しているのは、取り組みの結果、成功したか失敗したかではなく成果を出すまでの過程です。

企業は自己PRで就活生が課題に対してどのような取り組みができるかをみているのです。

そのため、成果を出すまでの過程を伝えるときには具体的な例をあげるようにしましょう。

具体的であればあるほど、企業に好印象を与えることができます。

また、具体的なエピソードを伝えるときには数字などを盛り込むと良いでしょう。

数字などを用いることで説得力を持たせることができます。

長所が伝わるようにする

自己PRは自分の長所をアピールするものです。

そのため、自分の長所が相手に伝わるような内容にする必要があります。

その企業が求める人材を把握し、必要なスキルを理解した上で自己PRで強みを伝えるようにしましょう。

企業が求める人材や必要なスキルを知るためには企業研究が不可欠になります。

あらかじめ志望企業について詳しく調べておき、企業に高評価をもらえるようにしましょう。

また、自分の強みが仕事のどの場面で活かせるのかをアピールすることが大切です。

自分の強みの再現性を重視しましょう。

得たものを伝える

自己PRで過去の経験を伝えたら、その経験から自分が何を得られたのかを明確に説明しましょう。

研究を自己PRにするためには、研究を通して自分が得たものが何かをアピールする必要があります。

もちろん自分が研究に対してどのような熱量をもって、どのような取り組みをしてきたのかを伝えることはとても重要なことです。

しかし、しっかりと研究で自分が得たものを明らかにしないと本当に良い自己PRは完成しません。

自己PRを作成するときには、自分が研究を通して得たものを伝えることが大切になるのです。

熱意を伝える

自己PRをする場合、自分の研究に対する熱意を伝えることがとても重要になります。

何かに対して熱意をもって取り組むということは、企業への十分なアピールになります。

研究内容の説明をダラダラするのではなく、研究に関する苦労や努力などを交えて気持ちの面を伝えるのが効果的になります。

そうすることで自然と熱意を伝えることができるので企業に好印象をもってもらいやすくなります。

そして、研究だけでなく仕事に対しても熱意をもって取り組めるということを企業にアピールしましょう。

仕事にどう活かせるのかを伝える

最後に自己PRでは仕事にどのように活かせるのかを伝えることがとても大切です。

ここまで伝えてきた自分の強みをどのように仕事で活かしていけるのかを伝えます。

抽象的に仕事への活かし方を伝えるのではなく、具体的な場面を想定してその場面で自分の強みをどう活かせるかを伝えるようにしましょう。

具体的な場面を想定するためには、企業研究を十分にしておく必要があります。

企業研究に注力して自己PRをより良いものにしましょう。

【研究を用いた自己PR】例文を3つ紹介

それでは前述した基本構成を踏まえ、研究に打ち込んだことを効果的に伝えられる自己PRの例文を3つ紹介しましょう。

これらはあくまで参考ですので、実際には自分の研究や強みに合わせて作成してください。

また、相手企業がどのような人物像を求めているかをあらかじめチェックし、それにマッチする強みに絞って構成することも重要なテクニックです。

近年では自社とのマッチングを最重要視する企業が増えていますので、相手が求める人材であることをアピールする意識が大切です。

継続力の例文

私の強みは、継続して一つのことに打ち込める力があることです。

子供のころから自動車が好きで、小学生時代は精密なプラモデルの作成、中学・高校時代はカーモデルの自作、大学時代はゼミで自動車用エンジンの効率化という課題に取り組みました。

現在は地球温暖化防止のため各国が二酸化炭素の排出量を減らす試みをしており、このままでは自分の大好きな自動車がいつか社会から失われてしまうのではないかという危機感があります。

私はこの課題に取り組み、エンジンの熱効率を上げることで使用燃料を減らし、二酸化炭素の排出量も抑制できる研究を行いました。

私の人生の目標は、子供のころから大好きな自動車が、これからの先の未来も人や環境と仲良く共存できる機械であってくれることです。

そのためにも御社に入社し、人生をかけて継続して研究を続け、自動車産業と地球環境の両方に貢献できる仕事をしたいと希望しています。

 継続力があることをアピールした自己PRです。

長い年月をかけて一つのテーマを追い続けることはそう簡単なことではありませんので、企業においても長く活躍してくれる期待があります。

課題解決力の例文

私には、課題解決力があることが強みです。

この強みは、大学のゼミで認知心理学の研究に取り組む中で発揮されました。

ゼミでは月2回、与えられた課題に対して研究発表を行うスケジュールになっており、私はそこで常に仮説を立て、それを検証する行動で解決方法を導き出してきました。

人の心理は目に見えるものではないため、科学的に証明することは容易ではありません。

多くのチームがどう検証すべきか悩み、毎回いくつかのチームが締め切りに間に合わず、ポイントを落としていました。

私がリーダーを務めるチームも研究が進まない時が幾度もありましたが、その都度私は複数の条件から仮説を立て、それを検証することで結論を導き出すことに成功したのです。

その結果、私は一度も締め切りを落としたことはなく、教授からも高く評価してもらえる成果を得ることができました。

御社においても、日々の業務の中で解決すべき課題に対して解決策を導き出し、常に状況をよりよくすることで業績に貢献したいです。

課題解決力があることをアピールした自己PRです。

業務から課題を見つけ、それを解決に導く力は非常に魅力的な強みとなります。

自分で考え行動し、スケジュールに則って結論を出せる人材は、活躍してくれる期待が大きいでしょう。

粘り強さの例文

私の強みは、結論がなかなか出ないことでもコツコツと努力を重ねられる粘り強さです。

大学では政治経済学科で組織行動論を研究し、近年重要性が高まっている多様性について論文をまとめました。

その中で最も課題となったのは、自分自身の行動の規則性を理解することです。

知らず知らずのうちに自分の価値観の枠に囚われてしまうため、主観的にも客観的にもフラットな視点を得るため、さまざまな学科やゼミ、留学生と交流を深め、徐々に考え方のベースを広げていきました。

この4年間を通じ、社会や働き方を変えていく方法を見つけるのと同時に、自分自身の考え方をよりよい方向へ変える方法も見つけられたことは大きなプラスです。

この新しい価値観を武器に、御社においてもグローバルな視点で多様性ある新しい事業に貢献できることを大いに期待しています。

コツコツと頑張れる粘り強さと同時に、柔軟性や新規性をアピールした自己PRです。

忍耐力が必要とされる企業でも、ベンチャーなど新しい事業へ取り組んでいる企業などでも通用する内容といえます。

自己PR作成ツールがおすすめ!

自己PRを上手く作れない就活生には、自己PR作成ツールを活用して、考えを整理していく方法がおすすめです。

自己PR作成ツールの中には、簡単な質問に答えていくだけで、本格的な自己PRが仕上がるものもあります。

また、複数のテンプレートが用意されているケースもあり、自分の強みやスキルなどを深掘りして理解するツールとしても役立ちます。

自己PR作成ツールは、オンラインで誰でもすぐに始められるものなので、「まず何から始めて良いかが分からない」「すぐに作成を完了させたい」と悩む人にもおすすめです。

さまざまな自己PR作成ツールが出ているので、作成方法に迷ったら、ぜひ活用してみてください。

詳しくは、こちらの記事でご紹介しています。

就活エージェントに相談する

「自己PRでは大学で研究に取り組んだことを伝えたいが、自力で仕上げるのが難しい」など、困ったときには就活エージェントへの相談を検討しましょう。

自己PRは、自己分析だけでなく、企業や業界研究の特徴を掴むことも大切です。

しかし、初めて取り組む人には難しく、なかなか仕上げられないケースも多くあります。

その点、さまざまな業界や職種の情報を持った就活エージェントに相談すれば、専属アドバイザーから内定獲得に向けた自己PR作成のサポートが受けられます。

また、自己PR作成のサポートだけではなく、自己分析から面接対策など、手厚いサポートを受ける点も魅力です。

就活のプロによるサポートについては、こちらのサイトでご紹介しています。

まとめ

大学で研究に打ち込んだことやそこで得たことを、自己PRの題材に使用することはもちろん有効です。

ただし、詳しい研究の内容を説明する必要はなく、そこで得たものが何か、それを企業でどう活かしていけるかを伝えなければ魅力が半減してしまいます。

研究でどのような成果を得たかなど、詳しい実績はアピールせず、自分が発揮した強みを強調してください。

その研究で自分が最も苦労したことや印象に残ったことなどからは強みを見つけやすいため、大学生活を振り返ってエピソードをまとめてみましょう。

また、企業がどのような人物像を求めているか事前にチェックし、マッチングを考えることも重要です。

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