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・自己PRでキャッチフレーズを作るコツ
・自己PRでキャッチフレーズを作るメリット
・キャッチフレーズの例文
・自己PRでキャッチフレーズを作るコツを知りたい人
・自己PRでキャッチフレーズを作るメリットを知りたい人
・キャッチフレーズの例文を参考にしたい人
就活の面接では、自己PRにおいて自分を表すキャッチフレーズを聞かれることがあります。
言い換えればキャッチコピーのことですが、これはなかなか突然聞かれても思いつかない人も多く、難しいものです。
前もって、自分に合うキャッチフレーズを考えておく必要があります。
ここではさまざまな性格や特徴を表現するキャッチフレーズについて紹介します。
なぜ企業がこのような質問をしてくるのか、そして回答する際の注意点について頭に入れておきましょう。
インパクトのある表現で、面接官をアッと言わせれば、内定がグッと近づくはずです。
目次[目次を全て表示する]
なぜ企業はキャッチフレーズを聞いてくるのか
企業はなぜキャッチフレーズなどを聞いてくるのでしょうか?
「あなたを一言で表すと、どのような人と言えますか?」などと言われても、変な質問だなと感じる人は少なくないはずです。
しかしながらこの質問には、いくつかの企業の意図が隠されています。
聞かれる理由を知っておけば、高評価につながる回答を準備することも可能です。
まず一つとして、その就活生が自己分析できているかどうかを判断する意図があります。
自分のことがわかっていなければキャッチフレーズは作れません。
そして、自己分析できていない人は、就活への意欲が低いともみなされてしまいます。
次に、その人の表現力や伝える力、言葉選びのセンスを見る狙いもあります。
特に接客業やサービス業のように対人コミュニケーションを取る職種の場合、こうしたスキルは必要です。
そしてもちろん、その就活生についてもっと詳しく知るためでもあります。
キャッチコピーを聞けば、エントリーシートに書かれてある自己PRをさらに掘り下げて把握できます。
キャッチフレーズを作るうえでの注意点
自分を表現するキャッチフレーズは、どんなものでも良いわけではありません。
ありきたりなものはほかの就活生と重なる可能性がありますし、大げさな言い方も嘘くさいです。
企業はその人物をより深く知って自社にマッチしているかを知りたいわけですから、仕事に関係ないキャッチコピーも意味がないでしょう。
どのような点に留意してキャッチコピーを作れば良いのかを、以下に詳しく解説します。
ありきたりな表現を避ける
自己PRで長所を述べる時に、「集中力」や「行動力」といったキーワードは抽象的です。
そして同じような長所を持つ就活生が、周りには大勢存在します。
その中で、いかに自分の長所を面接官に印象付けられるかは大きな課題です。
インパクトを与えることでほかの就活生との差が生まれますし、同じ長所でもより優れたものだと感じてもらえます。
キャッチコピーはそのための表現なので、ありきたりな言い方は避けることが大切です。
よく使われる表現では、ほかの人と被ってしまいます。
それに良くあるキャッチコピーを聞いても、面接官の耳に残りにくいでしょう。
せっかく回答するのですから、しっかりと事前に案を練って、ユニークで個性的な表現を考えたいものです。
仕事に関係ないことはアピールしない
まず何についてのキャッチコピーを回答するか迷った時に、仕事に関係のある内容をチョイスすることは重要です。
プライベートでみんなに認めてもらえる長所は、仕事ではあまり関係ないことも珍しくありません。
とても優秀であったとしても、働くうえで活かせない長所では意味がありません。
キャッチコピーは仕事に関係性の深い性格やスキルに関係あるものにしましょう。
さらにその企業が求める能力に重なるものであれば、なお良しということになります。
たとえば営業職で積極性やコミュニケーション能力を評価してくれる会社であるなら、それらを表現できるキャッチコピーを回答します。
そのためには、企業研究をしっかりしておくことが重要です。
大げさな表現を用いない
盛りすぎた言い方や誇張した表現は、現実味に欠けてしまいます。
あまりにも大きなことを言ったところで、実際に職場で役に立つかというとそうでもないことが多いからです。
また大げさな言い方は「本当だろうか?」と面接官に疑われる可能性もあるでしょう。
自身の体験をもとに、信憑性のあるキャッチフレーズを述べることが大切です。
面接では自分のことを良いように受け取ってもらおうと、無理をして大げさに言う人も少なくありません。
しかしながら誇張は反対に、その人の人間性がぼやけてしまうことを頭に入れておきましょう。
ハードルが高すぎるキャッチコピーも「それは無理でしょう」と思われてしまうので、避けたほうが無難です。
本来の目的を失わない
就活は芸人のオーディションではなく、今後の人生を決めることとなる真面目な場です。
面白さを追求することは良いことかもしれませんが、そこに気を取られすぎると、本来の目的を見失ってしまうおそれもあります。
本来のあなたらしさやあなたの人柄が最大限にアピールできていることを前提に、一つのエッセンスとして面白さを入れてみましょう。
「この子は芯を持っているし、面白いな」と面接官から良い印象を持ってもらえるかもしれません。
もちろん、面白さを入れなくとも、本来のあなたからならきっと良いキャッチフレーズが生まれるはずです。
まずは自己分析や過去を振り返り、あなた自身を形成したエピソード、感情などを文章にしてみましょう。
おのずと素敵なキャッチフレーズが浮かび上がってくるでしょう。
キャッチフレーズを作るメリット
キャッチフレーズはあなたを端的に表すことができるでしょう。
膨大な数の就活生の中、あなたをアピールするための時間は非常に限られています。
「あなたはどんな人間なのか」を短く、簡潔に表現した言葉を用いることで、あなたの強みや特性、人生観を伝えることが非常に大切なのです。
あわせて、そのキャッチフレーズを裏付けるエピソードや証拠を用意しておくと良いでしょう。
具体的なエピソードを交えて話すことができれば、あなたのキャッチフレーズの信頼性は非常に高まり、面接官からの信頼も勝ち取れるはずです。
興味を引くことができる
キャッチフレーズは、企業側があなたに対して興味を持つきっかけを作ることができます。
そこで嘘のキャッチフレーズを考えてしまっては、内容を裏付けることができず、話の内容に齟齬が生まれてしまい、就活を失敗するタネをまいてしまうおそれがあります。
あくまでも、あなた自身が体験したエピソードなどをもとに、本当の出来事、感情からキャッチフレーズを構成することが大切です。
一度興味を惹いてもらえれば、後はそのキャッチフレーズの内容を話すだけなので、面接もスムーズに進む可能性が高まります。
ここでも、嘘のエピソードや話を大きく盛らず、あなた自身の体験を正直に話すことが、その真摯さを面接で示すことができ、採用への一歩を進むことができるでしょう。
印象に残りやすい
あなた自身のエピソードから生まれたキャッチフレーズは、ほかの就活生との大きな差へつながります。
その差は、言い換えるならば個性とも呼びます。
あなたの個性は、あなたと周りの就活生との差別化を図ってくれます。
その個性をキャッチフレーズに盛り込み、あなただけの言葉を完成させてください。
あなたの今までの人生の中で、楽しかったこと、面白かったことはきっとあるはずです。
面白いエピソードは記憶に残りやすいため、あなたの印象は面接官に大きく残り、企業へのアピールとなります。
キャッチフレーズには個性が出るよう意識をしながら考えてみると、記憶に残りやすい素敵なものが生まれるかもしれません。
エピソードを大きく盛ったり、嘘を盛り込んだりせず、正直な言葉で考えてみましょう。
自分の魅力をアピールできる
あなたの考えたキャッチフレーズは、あなたの強みをアピールすることはもちろんですが、あなたの内面の面白さや魅力もアピールすることができます。
ユーモアあふれるキャッチフレーズは必ず企業の目に留まりますし、内面の性格の良さが反映されていれば、選考を進む可能性もきっと上がるでしょう。
それだけ、自分自身をアピールできるキャッチフレーズというものは重要であり、考えておいて損はまったくありません。
あなたの魅力を説明してくださいと言われた時、即座に答えられる人は多くありません。
事前にキャッチフレーズとして、端的かつ濃密な説明ができるよう、準備しておくことが必要不可欠となります。
にじみ出るユーモアでひと笑いを取ることができれば、面接や面談の緊張感もほぐれ、あなたの存在感をもアピールすることができるでしょう。
キャッチフレーズを作る前に自己分析を固める
キャッチフレーズを作るにはまず、あなた自身の強みはなんなのか、どんな魅力を持っているのかを明確にしなければなりません。
過去に体験したエピソードや性格、モットーなどから紐づけて考えることが重厚感あふれる強いキャッチフレーズを作るコツです。
そのためにも、まずは自己分析から始めてみましょう。
自分の強みが明確化してゆくことで、おのずとキャッチフレーズに盛り込めるワードが浮かび上がってくるはずです。
キャッチフレーズを作るコツ
日ごろ、自分のキャッチフレーズを作る経験はまずないでしょう。
それゆえに、就活のためとは言えなかなか四苦八苦する人も多いです。
インパクトがある良いフレーズを作るには、ちょっとしたコツがあります。
比喩や数字を使うことで、シンプルながらもわかりやすい言い方ができます。
以下に詳しく、作り方のテクニックについて解説するので参考にしてください。
比喩を使う
自分を表すために、何かしらのアイテムを用いて比喩表現してみるのも一つの方法です。
身の回りの日用品や食べ物、動物などをうまく活用してみましょう。
やり方として、まず自分のどういった面をキャッチフレーズにするかを考えます。
そしてその特徴を身の回りのものと重ねて、何かしっくり合うアイテムがないか探してみる形です。
たとえば環境の変化に馴染みやすく臨機応変に対応できることを伝えたいなら、まさしく「カメレオン」という感じではないでしょうか。
また広い視野で物事を見ることができる人は、「万華鏡」に例えてみても面白いかもしれません。
いつも堂々として何事にも動じない性格は、動物の「ゾウ」を比喩に使う手もあります。
比喩を用いることで個性が出ますしユニークな表現ができます。
数字や経験を入れる
言いたいことを具体的に伝えるキャッチコピーなら、数字を取り入れるのがベストです。
また短い表現の中に組み込むのは難しいかもしれませんが、簡潔なエピソードもリアリティーが増します。
数字やエピソードの使い方として、「毎朝150段の神社の階段ダッシュを続けた意志の強さ」といったキャッチコピーが挙げられます。
「毎朝の階段ダッシュで培われた意志の強さ」と言うよりも、「150段」という具体的な数値を入れるほうが真実味が増すでしょう。
そして大変さや苦労もよりいっそう伝わります。
そこから「150段ですか?すごいですね」と面接官とのコミュニケーションが広がる可能性もあります。
反対の表現を組み合わせる
やや高度なテクニックではありますが、反対の語を結び付けてキャッチフレーズを作ることもできます。
世話好きでありながらも過度なおせっかいにはならず適度に距離感を保てる人は、「一歩引いた世話好きです」などと表現すると良いでしょう。
そのほかにも、努力しているところをあまり周りに見せたくないけれども頑張り屋であることを伝えるには、「コソ練(コソっと練習)が好きな努力家」といったユニークなキャッチフレーズもあります。
思わず聞いているほうも「これはうまい!」と笑ってしまうような表現であれば、インパクトもあり高評価につながります。
あまりにもひねりすぎるとわかりにくくなるので気を付けましょう。
ユニークで、かつ説得力のあるキャッチコピーを作ることができれば何よりです。
強みごとのキャッチフレーズの例文
さまざまな長所や強みがある中で、どういったキャッチフレーズの例があるのか知りたい人も多いはずです。
自己PRでよく見られる代表的な特徴をいくつか取り上げて、そのキャッチフレーズを以下に紹介していきます。
自分の自己アピールしたい性格と照らせ合わして、参考にしてみましょう。
各特徴において、2つずつキャッチフレーズを挙げて説明します。
協調性
「私は大きなパッチワーク人間です」
ハンドメイドをする人ならパッチワークを知っているでしょう。 小さなモチーフをたくさん組み合わせて大きなブランケットなどに仕上げた作品です。
たくさんの人間とつながって何かを成し遂げることが得意であることを表現しています。
「私はみんなのメイク係です」
メイクするというのは、気持ちを挙げて明るい場を作るという意味があります。
友達が多くその中で協調性を大切にしながら場を盛り上げられる長所を表現した言い方です。
チャレンジ精神
「目の前の急流に10回は飛び込んだ男です」
自分の勇気やチャレンジ精神を、数字も用いてうまく表現しています。
流れが急な試練にも飛び込むたくましさのようなものも感じることができる、わかりやすいキャッチフレーズといえるでしょう。
「全力でチャレンジしながら考える人です」
チャレンジするという行動力と考えるという慎重さの反対ともいえるワードを組み合わせて作ったキャッチコピーです。
ただやみくもにチャレンジするだけでなく、きちんと考える冷静さも持ち合わせている人間性がイメージできます。
傾聴力
「クラスみんなのカウンセラーです」
カウンセラーというのは、人の悩みを聞く仕事でもあります。
みんなの話に耳を傾けて思いやることができる性格を表現しています。
あたたかい人柄と包容力のようなものが伝わってくるでしょう。
「私は提案上手な聞き上手です」
聞き上手だけでは、どこか消極的なイメージを持たれる可能性もあります。
ただ聞くだけでなく能動的に意見も提案するという意味で、このキャッチコピーはうまく長所を表現できています。
反対の意味の語を組み合わせた良い事例です。
リーダーシップ
「私は男のチアリーダーです」
これは思わず吹き出してしまう面接官もいるかもしれません。
言いたいことは、いつも笑顔でチアリーダーのようにみんなを引っ張ることができる、ということでしょう。
ユーモアセンスもありますし、上から目線のリーダーではなくみんなの人気者という雰囲気も伝わってきます。
「私は10羽のカモの母親のような存在です」
子供を10匹も連れて見守りながら歩くカモに、自身のリーダーシップ力を例えています。
何とも微笑ましい中にもたくましさが見えてくる表現です。
数字を取り入れて、具体的な比喩表現ができています。
継続力
「私はゴールのないマラソンランナーです」
マラソンは長距離を走り続ける競技であり、継続力が必要です。
ゴールがないことから、物事を長くずっと続けることができるという意味を表しています。
「朝のトイレ掃除10年継続者です」
コツコツと毎日トイレ掃除を続けたことは、継続力がある証拠です。
10年という年数を述べることで、よりいっそう説得力を持たせることができます。
まとめ
キャッチフレーズなんで難しいと感じていた人も、この記事を読むと簡単に思えてきたのではないでしょうか。
自分にぴったりのキャッチコピーを作るのは、楽しくもあります。
自身を物や動物などに例えるなどして、ぜひとも自分だけの面白いキャッチコピーを生み出したいものです。
長所をアピールする良いチャンスでもあります。
面接官を笑わせてやろうという意気込みで作れば、きっと素晴らしい表現ができるでしょう。